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Oracle® Fusion Middleware Oracle Site Studio Designerの使用
12c (12.2.1)
E67373-01
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13 フラグメントの操作

Oracle Site Studioのフラグメントは、単一行のテキスト(著作権表示など)にも、クライアント側およびサーバー側のアクションを実行するスクリプトの複雑なコレクション(JavaScriptベースのメニューなど)にもできます。

この項の内容は次のとおりです。

13.1 フラグメントについて

ページ・テンプレートを最初に設計する場合、通常は、背景色、グラフィック、テキストおよび表レイアウトを使用して、サイトの基本的なルック・アンド・フィールから始めます。このような情報は、Webサイトのすべてのページで、またはWebサイトの1セクションで同じように表示されます。このため、この情報はソース・ビューまたは設計ビューでページ・テンプレート、サブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに直接追加できます。

フラグメントは、単一行のテキスト(著作権表示など)にも、クライアント側およびサーバー側のアクションを実行するスクリプトの複雑なコレクション(JavaScriptベースのメニューなど)にもできます。

ページ・テンプレート、サブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに追加するものは、すべて、フラグメントとして追加できます。フラグメントの使用頻度は、Webサイトの優先事項と要件に応じて異なります。

13.2 フラグメントの追加および編集

フラグメントは、Designerのツールボックスを使用して追加および編集できます。Oracle Site Studioのツールボックスには、独自に使用またはカスタマイズできる多くのサンプル・フラグメントが含まれています(第13.4項「ツールボックスのフラグメント」を参照)。フラグメントを使用するには、テンプレートでフラグメントを表示する場所にカーソルを置き、ツールボックスの適切なフラグメントをクリックします。

テンプレートでのフラグメントの表示方法をカスタマイズするには、フラグメントをテンプレートに追加する際に表示される「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでフラグメントのパラメータを変更します。

フラグメントにはパラメータが含まれており、テンプレートで使用するたびにフラグメントをカスタマイズできます。パラメータで変更できない設定がある場合は、いつでもフラグメント・エディタでフラグメントを開いてカスタマイズできます。必要に応じて独自のカスタム・パラメータを追加することもできます。

13.3 テンプレートでのフラグメント処理

完全なHTMLドキュメントであるページ・テンプレートのコードには、<HEAD>と<BODY>があります。ただし、サブテンプレートとリージョン・テンプレートに<HEAD>セクションはありません。フラグメントを配置する場合やフラグメントを作成および編集するときにも、この違いを認識しておく必要があります。

フラグメント内のスニペットでは、ヘッド、ドロップポイント、ボディの先頭またはボディの末尾の場所が指定されます。これらの指定は、フラグメント・エディタ・ダイアログ(第A.57項「フラグメント・エディタ・ダイアログ」を参照)でフラグメントを作成または編集するときに行います。ヘッドの場所が指定されたスニペットは、<HEAD>を含むテンプレートに配置する必要があります(つまり、ページ・テンプレートに配置する必要があります)。これは、スニペットで、機能するヘッダーが必要になるためです。ヘッドの場所が指定されたスニペットを含むフラグメントをリージョン・テンプレートまたはサブテンプレートに配置した場合、そのフラグメントは機能できません。

フラグメントをページ・テンプレートに配置する場合は、XMLデータ・アイランド(特に<SSINFO>タグ)に情報が含まれます。フラグメントをサブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに配置する場合は、wcmFragmentタグがHTMLに配置されます。どちらの場合も、ソース・ビューで確認できます。

可能なかぎり、単一ボディのスニペットを含むフラグメントを作成することをお薦めします。そうすることで、フラグメントは、ページ・テンプレート、サブテンプレート、リージョン・テンプレートのどのテンプレートに配置されているかに関係なく、どのような状況でも使用できます。

13.4 ツールボックスのフラグメント

Oracle Site Studioには、即座に使用できる多くのフラグメントが付属しているため、作成方法や編集方法を知らなくてもすぐにフラグメントの使用を開始できます。サンプル・フラグメントを使用することで、Webサイトに単純な機能を簡単に追加できると同時に、フラグメントの実際の使用方法とその応用について学習できます。

図13-1 ツールボックスのサンプル・フラグメント

ツールバーのサンプル・フラグメント

サンプル・フラグメントは、ツールボックスにあり、次の4つのカテゴリに分類されています。

  • ナビゲーション・フラグメント: このカテゴリには、Webサイトにサイト・ナビゲーションを提供するフラグメントが含まれます(ナビゲーション・バー、ブレッドクラム、検索など)。ナビゲーション・フラグメントの優れた点は、既存のサイト階層を自動的に読み取って、セクションをナビゲーション・メニューに表示されるハイパーリンクに変換できることです。結果として、サイト階層を更新および変更すると、それらの変更はWebサイトに即座に反映されます。これらのフラグメントの詳細は、第C.1項「ナビゲーション・フラグメント」を参照してください。

  • 動的リスト・フラグメント: このカテゴリには、拡張コントリビューション機能、特に、コンテンツ・サーバーのコントリビュータ・データファイルおよびネイティブ・ドキュメントを問い合せる機能をWebサイトに提供するフラグメントが含まれます。コントリビュータは、Contributorアプリケーションを使用して、リストのファイルを追加、削除および編集できます(第C.2項「動的リスト・フラグメント」を参照)。

  • 静的リスト・フラグメント: このカテゴリには、拡張コントリビューション機能、特に、要素(WYISIWYG、プレーン・テキスト、イメージおよびカスタム)の構造化されたレイアウトを作成する機能をWebサイトに提供するフラグメントが含まれます。コントリビュータは、Contributorアプリケーションを使用して、リストに含まれる情報の行および列を追加、削除および編集できます(第C.3項「静的リスト・フラグメント」を参照)。

  • その他のフラグメント: このカテゴリには、サイトにとって役立つ可能性のあるその他のフラグメントが含まれます(コピーライト行、埋込みFlashプレゼンテーション、動的変換ネイティブ・ドキュメント、マネージャなど)。これらのフラグメントの詳細は、第C.4項「その他のフラグメント」を参照してください。

13.5 ツールボックスのフラグメントのフィルタリング

Designerのツールボックスには、Webサイトを構築するときに使用できるすべてのフラグメントが表示されます。ただし、設計者がサイトにフラグメントを導入するのに伴い、ツールボックスのフラグメントの合計数が急速に増加し、管理が困難になることがあります。

ツールボックスに表示されるフラグメントを制御するために、フラグメントのスクリプト言語、フラグメントがサイトに属しているかどうか、およびフラグメントが設計者により導入されたものか、Oracle Site Studioに付属しているものかに基づいてフラグメントをフィルタできます。

ツールボックスのフラグメントをフィルタするには、次のタスクを実行します。

  1. 「表示」メニューから、「カスタマイズ」を選択します。

  2. 「その他」タブをクリックします。

  3. 現在のサイトと同じ言語(HCSP/JSPまたはASP)で記述されているフラグメントのみを表示する場合は、「その他言語のフラグメントの絞り込み」を選択します。

  4. 現在のサイトに属している(他のサイトに属していない)フラグメントのみを表示する場合は、「その他サイトのライブラリの絞り込み」を選択します。

    サイトの一部として認識されないフラグメント・ライブラリ内のフラグメントは、ツールバーに表示されません。フラグメントをサイトの一部とするには、「フラグメント・ライブラリ」カテゴリにサイト・アセットとして追加します。

  5. 自分で作成したフラグメントのみを表示する(Oracle Site Studioに付属するデフォルトのフラグメントを表示しない)場合は、「デフォルト・ライブラリの絞り込み」を選択します。

  6. 「閉じる」をクリックして、「カスタマイズ」ダイアログを閉じます。

サーバーで使用可能なフラグメントをすべて表示する可能性があるのは、それらのフラグメントの1つをコピーしてサイトの一部にする場合です。

13.6 テンプレートへのフラグメントの追加

設計ビューまたはソース・ビューでの作業時に、ツールボックスを使用してテンプレートにフラグメントを直接追加できます。

フラグメントを追加するには、次のタスクを実行します。

  1. テンプレートでフラグメントを表示する場所にカーソルを置きます。

    リスト・フラグメントを追加する場合、状況によっては最初にコントリビューション・リージョンを作成し、そのリージョン内にフラグメントを配置する必要があります。

  2. ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、「動的リスト・フラグメント」「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。

  3. 適切なフラグメントをクリックします(各フラグメントの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」)を参照してください。

  4. フラグメントにパラメータが含まれる場合は、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログへの追加情報の入力を求めるプロンプトが表示されます(第A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。

  5. 表示されたフィールドに適切な値を入力し、「OK」をクリックしてフラグメントを追加します。

フラグメントが、テンプレートで最後にカーソルを置いていた場所に表示されます。

テンプレート上のフラグメントの場所を示すため、多くのサンプル・フラグメントでは、視覚的な目印となる短いテキストまたはグラフィックが挿入されます。この小さいマーカーを設計ビュー・コードと呼びます。多くのフラグメントに含まれる動的コンテンツやサーバー側スクリプトは、適切に表示するにはWebサイト上でWebブラウザを使用して表示する必要があるため、このような設計ビュー・コードが使用されます。

プレースホルダは、Webサイトでフラグメントがどのように表示されるかを正確に表すものではありません。プレースホルダは、必要に応じてフラグメント・エディタで変更できます(第13.12.4項「フラグメント・スニペットの追加、編集および削除」の手順5を参照)。

13.7 フラグメントのプレビュー

フラグメントのプレビューは、フラグメントをテンプレートの一部にする前に、その外観と動作を確認する場合に役立ちます。フラグメントをプレビューするには、ツールボックスの右クリック・メニューの「プレビュー」オプションを使用するか、フラグメント・エディタの「プレビュー」ボタンを使用します(第13.12項「フラグメント・エディタの使用方法」を参照)。

この項の内容は次のとおりです。

13.7.1 フラグメントのプレビュー

フラグメントをプレビューするには、次のタスクを実行します。

  1. ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、「動的リスト・フラグメント」「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。

  2. 目的のフラグメントを右クリックし、「プレビュー」を選択します。

  3. フラグメントにパラメータが含まれる場合は、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログが表示されます(第A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。

    表示されたフィールドに適切な値を入力し、「OK」をクリックします。

  4. 「フラグメント・プレビュー」ダイアログが開きます(第A.66項「「フラグメント・プレビュー」ダイアログ」を参照)。このダイアログで、フラグメントの外観を確認できます。

  5. サイト階層ペインでセクションをクリックすると、Webサイトの異なるセクションでフラグメントがどのように表示されるかを確認できます。

    サイト階層のセクションがサイト・ナビゲーションに含まれていない場合、プライマリ・ページがセクションに関連付けられていない場合、またはセクションが外部URLを指している場合、そのセクションを選択してこのダイアログでプレビューすることはできません。

  6. 異なるパラメータ値を選択してフラグメントの外観を確認するには、「パラメータ値の変更」をクリックし、表示されたフィールドに適切な値を入力し、次に「OK」をクリックして、「フラグメント・プレビュー」ダイアログに戻ります。

  7. フラグメントのプレビューが終了したら、「終了」をクリックします。

ツールボックスのすべてのサンプル・フラグメントとそのパラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。

静的リスト・フラグメントは、適切に表示するにはコンテンツを含むコントリビュータ・データファイルが必要になるため、「プレビュー」ダイアログでプレビューすることはできません。

13.7.2 フラグメントに対する異なるパラメータの選択

フラグメントの表示方法をカスタマイズするには、フラグメントをプレビューするかページ・テンプレート、サブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに追加する際に、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでそのパラメータを変更します。これらの値は、フラグメントを追加した後でも変更できます。

13.7.3 フラグメントの追加時の異なるパラメータの選択

フラグメントの追加時に異なるパラメータを選択するには、次のタスクを実行します。

  1. テンプレートでフラグメントを表示する場所にカーソルを置きます。

  2. ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、「動的リスト・フラグメント」「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。次に、目的のフラグメントをクリックします。

  3. 「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで(第A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)、表示されるフィールドに適切な値を入力し、「OK」をクリックします。

    または

    コントリビューション・リージョンにリスト・フラグメントを追加する場合は、「要素」ダイアログに適切な値を入力し、「パラメータ」をクリックして、そのパラメータを変更します。

    「OK」を2回クリックして、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログと「要素」ダイアログを閉じます。

13.7.4 フラグメントのパラメータの変更

テンプレートにフラグメントを追加した後でも、そのパラメータを修正してWebページ上の外観を変更できます。

フラグメントのパラメータを変更するには、次のタスクを実行します。

  1. 設計ビューで、フラグメントをダブルクリックします。

    または

    ソース・ビューで、フラグメントを右クリックし、「フラグメント・インスタンスの編集」を選択します。

  2. 「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで適切なパラメータ値を変更します(第A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。

  3. 「OK」をクリックします。

フラグメントにタイプsimpleとしてインクルードされたスニペットが含まれる場合、ページ・テンプレートに追加されているフラグメントのパラメータ値は変更できません(第13.12.4項「フラグメント・スニペットの追加、編集および削除」を参照)。

サンプル・フラグメントに含まれる各パラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。ただし、パラメータを含まないフラグメントもあります。

フラグメントにパラメータを追加するか、フラグメントを詳細にカスタマイズする場合、フラグメント・エディタでフラグメントを編集できます(第13.8項「フラグメントの編集」を参照)。


注意:

「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで選択したオプションは、フラグメントを追加したテンプレート上の1つのインスタンスにのみ適用されます。テンプレートにフラグメントを追加するたびに、サイト上の別の場所で使用されている同じフラグメントの外観に影響を与えることなく、異なる値を選択できます。

13.8 フラグメントの編集

Webサイトのフラグメントの外観を変更する方法は2つあります。パラメータを変更する方法(第13.7.2項「フラグメントに対する異なるパラメータの選択」を参照)とフラグメントを変更する方法です。

フラグメントを編集することによって、ニーズに合うようにその外観や機能を完全に変更できます。また、後で、フラグメントを実際にテンプレートに追加するときに編集上の選択ができるように、独自のパラメータを作成することも可能です。

フラグメントを編集するには、次の2つの方法があります。

13.8.1 フラグメントのコピーの編集

元のフラグメントを変更せずにフラグメントを編集する場合、フラグメントのコピーを編集すると便利です。フラグメントが含まれるフラグメント・ライブラリが、別のユーザーによりチェックアウトされている場合や、読取り専用として設定されている場合も(第13.13.3項「読取り専用フラグメント・ライブラリの設定」を参照)、フラグメントのコピーを編集する必要があります。


注意:

Oracle Site Studioに付属するフラグメントは読取り専用であるため、フラグメントを編集する場合はこのオプションを選択する必要があります。

フラグメントのコピーを編集するには、次のタスクを実行します。

  1. ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、「動的リスト・フラグメント」「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。

  2. 目的のフラグメントを右クリックし、「コピーして編集」を選択します。

  3. 「フラグメントのプロパティ」ダイアログが開きます(第A.58項「フラグメントのプロパティ・ダイアログ」を参照)。このダイアログで、フラグメントの個々のプロパティを指定できます。

  4. 「OK」をクリックしてフラグメント・プロパティのダイアログを閉じます。

  5. フラグメントがフラグメント・エディタに表示されます。このエディタでフラグメントを変更できます(第13.12項「フラグメント・エディタの使用方法」を参照)。

    図13-2 フラグメントが表示されたフラグメント・エディタ

    フラグメント・エディタ
  6. 変更が終了したら、ツールバーの「保存」アイコン(図13-3)をクリック(または、「ファイル」「保存」をクリック)して、第13.13.2項「フラグメント・ライブラリへのフラグメントの保存」に記載されている手順に従います。

    図13-3 「保存」アイコン

    「保存」アイコン

フラグメントが他のフラグメントとともにツールボックスに表示されます。このフラグメントは、コンテンツ・サーバーのすべてのサイトで使用できます。

13.8.2 フラグメントの編集

自分または他の設計者がツールボックスにフラグメントを追加すると、そのフラグメントの編集をすぐに開始できます。


注意:

Oracle Site Studioに付属するフラグメントは、読取り専用であるため、直接編集することはできません。

フラグメントを編集するには、次のタスクを実行します。

  1. ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、「動的リスト・フラグメント」「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。

  2. 目的のフラグメントを右クリックし、「編集」を選択します。

  3. フラグメントがフラグメント・エディタに表示されます。このエディタでフラグメントを変更できます(第13.12項「フラグメント・エディタの使用方法」を参照)。

  4. 終了したら、ツールバーの「保存」アイコン(図13-4)をクリックします(または、「ファイル」をクリックしてから「保存」を選択します)。

    図13-4 「保存」アイコン

    「保存」アイコン
  5. コンテンツ・サーバーの「情報の割当てフォーム」で、ライブラリの適切なメタデータを入力し、「情報の割当て」をクリックします。


    注意:

    フラグメント・エディタでフラグメントを編集する場合、(フラグメントが格納されている)フラグメント・ライブラリは、コンテンツ・サーバーからチェックアウトされ、フラグメント・エディタが閉じられると再度チェックインされます。(フラグメントが保存される場合も、毎回チェックアウトとチェックインが行われます。)これにより、組織に複数の設計者がいる場合に、共有違反の発生や、互いの作業を上書きすることが防止されます。

場合によっては、ツールボックスに(コンテンツ・サーバーから読み取られる)最新のフラグメント・リストを表示するため、Designerの「リフレッシュ」アイコン(図13-5)をクリックする必要があります。

図13-5 「リフレッシュ」アイコン

「リフレッシュ」アイコン

Oracle Site Studioでは、フラグメントのコピーを作成して、元のフラグメントのかわりにそのコピーを編集することをお薦めします。これには、次のようにいくつかの理由があります。

  • 編集中のフラグメントになんらかの問題が発生しても、必要に応じて元のフラグメントに迅速かつ簡単に戻ることができます。

  • 既存のフラグメントに含まれるすべてのものを再作成することなく、独自のフラグメントの作成を迅速に開始できます(既存のページ・テンプレートに基づいてページ・テンプレートを作成する場合と同様です)。

  • 他の設計者の作業を上書きすることで、Webサイトで予期しない結果が発生する危険性が低下します。Designerで作成および編集されるフラグメントは、コンテンツ・サーバーの1つの場所に格納されることから、このような事態が発生します。これらは、同じコンテンツ・サーバーに接続しているDesignerのすべてのインスタンスに表示されるため、結果として複数の設計者が異なるWebサイトで同じフラグメントを使用できます。

13.9 新規フラグメントの作成

フラグメントを編集するか、既存のフラグメントからフラグメントを作成する以外に(第13.8項「フラグメントの編集」を参照)、最初からフラグメントを作成してそのフラグメントに独自のコンテンツを追加できます。これは、機能を導入する場合や、別のWebサイトに含まれる既存のコンテンツ(Oracle Site Studioで作成されていないコンテンツ)を使用する場合に適しています。

フラグメントを作成するには、次のタスクを実行します。

  1. 「ファイル」メニューで、「フラグメント」を選択し、次に、「新規」を選択します。

  2. 「新規フラグメント」ダイアログで、フラグメントの適切な値を入力します(第A.58項「フラグメントのプロパティ・ダイアログ」を参照)。

  3. 「OK」をクリックしてフラグメント・プロパティのダイアログを閉じると、フラグメント・エディタが表示されます。

  4. フラグメント・エディタで、適切なスニペット、アセット、パラメータおよび要素(静的リストの場合)をフラグメントに追加します。詳細は、第13.12項「フラグメント・エディタの使用方法」を参照してください。

  5. 変更が終了したら、ツールバーの「保存」アイコン(図13-6)をクリック(または、「ファイル」「保存」をクリック)して、第13.13.2項「フラグメント・ライブラリへのフラグメントの保存」に記載されている手順に従います。

    図13-6 「保存」アイコン

    「保存」アイコン

フラグメントが他のフラグメントとともにツールボックスに表示されます。このフラグメントは、コンテンツ・サーバーのすべてのサイトで使用できます。

13.10 フラグメントの削除

テンプレートからフラグメントを削除する方法は、表、グラフィックおよびその他のオブジェクトを削除する方法と同じです。

フラグメントを削除するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメントを選択して、キーボードの[Delete]キーを押します。

    または

    ソース・ビューで、フラグメント・コードを右クリックし、「フラグメント・インスタンスの削除」を選択します。

  2. 「はい」をクリックして削除を確認します。

フラグメント・インスタンスが削除されます。フラグメント自体は、ツールボックスに残るため、他のテンプレートで引き続き使用できます。

13.11 ツールボックスのフラグメントの削除

ツールボックスのフラグメントを削除できます(この場合、そのフラグメントはコンテンツ・サーバーからも削除されます)。


注意:

Oracle Site Studioのフラグメントは、Oracle Content Serverに格納されており、サーバーのすべてのWebサイトで使用できます。あるWebサイトのフラグメントを削除すると、その同じフラグメントを使用している他のWebサイトも影響を受けます。そのため、フラグメントを削除する前に、そのフラグメントが別の場所で使用されていないことを最初に確認する必要があります。

ツールボックスのフラグメントを削除するには、次のタスクを実行します。

  1. ツールボックスで、目的のフラグメントを右クリックします。

  2. 「削除」を選択します。

  3. 「はい」をクリックして削除を確認します。

フラグメントがツールボックスに表示されなくなります。

13.12 フラグメント・エディタの使用方法

フラグメントは、コード(HTMLXMLJavaScriptIdocスクリプト)、そのコードに参照されるファイル(グラフィック、CSS、追加スクリプトなど)、およびテンプレートに対するそのコードの追加方法を制御するパラメータのコンテナです。

この情報を含むファイルは、XMLで記述され、フラグメント・アセットとともにコンテンツ・サーバーに格納されます。XMLファイルとフラグメント・アセットは、まとめてフラグメント・ライブラリと呼ばれます。

フラグメントと、そのフラグメントに参照されるファイルは、フラグメント・エディタを使用して表示および編集できます。

図13-7 フラグメント・エディタのフラグメント

垂直方向のメニュー・バーのフラグメント・エディタ

フラグメント・エディタを使用して、既存のフラグメントを変更したり、独自のフラグメントを作成できます。任意のコードや機能をフラグメントに変換できます。フラグメントは、テンプレートに追加できますが、テンプレートとは別に管理できます。

フラグメント・エディタで実行できるタスクは、次のとおりです。

フラグメント・エディタの「プレビュー」ボタンでは、ツールボックスの右クリック・メニューの「プレビュー」オプションを使用したときと同じアクションが実行されます(第13.7項「フラグメントのプレビュー」を参照)。

13.12.1 フラグメント・エディタを開く

フラグメント・エディタは、フラグメントの表示と編集に使用しているDesignerアプリケーション内で開くことができます。フラグメント・エディタは、テンプレートと同じようにワークスペースに表示されます。実際、Designerのツールバーのいくつかのオプション(切取り、コピー、貼付け、保存、ウィンドウ制御など)は、フラグメントにも適用されます。

フラグメント・エディタは、次の2つの方法で開くことができます。

13.12.2 フラグメント・プロパティの指定

Designerでフラグメントを作成するたびに、フラグメントの個々のプロパティを確認または作成することを求めるプロンプトが表示されます。「追加情報」アイコン(図13-8)をクリックして、フラグメント・エディタ内で既存のプロパティを表示および変更することもできます。

図13-8 「追加情報」アイコン

「追加情報」アイコン

フラグメントのプロパティを指定するには、次のタスクを実行します。

  1. 「フラグメントのプロパティ」ダイアログを開きます(第A.58項「フラグメントのプロパティ・ダイアログ」を参照)。

    図13-9 「フラグメントのプロパティ」ダイアログ

    「フラグメントのプロパティ」ダイアログ・ボックス
  2. 「名前」フィールドにフラグメントの名前を入力します。この名前は、ツールボックスに表示されます。

  3. 「ID」フィールドに識別子を入力します。これにより、フラグメントとその多くの構成要素(スニペット、フラグメント・アセット、パラメータなど)が識別されます。IDは、XML属性として、およびフラグメントのクラス、ファイル、ディレクトリのベース名としても機能します。IDをフラグメントに割り当てたら、そのIDは変更できません。


    注意:

    IDは簡潔にし、空白や非ASCII文字を含めない必要があります。

  4. 「言語」フィールドで、フラグメントの言語を選択します。この言語は、サーバー側スクリプトで使用されるもので、Webサイト・タイプと関連している必要があります。

    • hcsp/jspサイトの場合、idocまたはjspを選択します。

    • aspサイトの場合、aspを選択します。

  5. 「タイプ」フィールドで、フラグメント・タイプを選択します。タイプにより、ツールボックスでフラグメントが表示される場所(第13.4項「ツールボックスのフラグメント」を参照)と、フラグメント・エディタで使用できる特定の編集オプションが決定されます。選択肢が4つあります。

    • navigation: ナビゲーション・フラグメントは、Webサイトにサイト・ナビゲーション(ナビゲーション・バー、ブレッドクラム、検索ボックスなど)を提供します。

    • dynamiclist: 動的リスト・フラグメントは、コントリビュータが編集できるデータファイルまたはネイティブ・ドキュメントのリストを表示することで、拡張コントリビューション機能を提供します。

    • staticlist: 静的リスト・フラグメントは、コントリビュータが情報の行および列を追加、編集および削除できる、要素の構造化されたレイアウトを表示することで、拡張コントリビューション機能を提供します。

    • other: フラグメントのこのカテゴリは、その他のすべてのフラグメント(コピーライト、埋込みFlashプレゼンテーション、動的変換ドキュメントなど)を対象としています。

  6. 「OK」をクリックしてプロパティ・ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。

「プロパティ」ダイアログの「ライブラリ名」は、フラグメントが格納されるフラグメント・ライブラリを示しています。フラグメントを最初に保存するときに、この場所を選択します(第13.13.2項「フラグメント・ライブラリへのフラグメントの保存」を参照)。


注意:

フラグメントID、アセット・ファイル名およびフォルダ名には、ASCII文字のみを使用する必要があります。これは、アセット用として自動的に作成されるzipファイル内のフォルダはフラグメントIDに基づいて名前が付けられますが、zip形式では拡張文字がサポートされないためです。また、このことは、アセットに使用されるすべてのフォルダの名前と、アセット・ファイル自体の名前にも該当します。

13.12.3 フラグメントに関連付けられたアイコンの変更

ツールボックスの各フラグメントには、他のフラグメントとの区別に使用できるアイコンが関連付けられています。このアイコンは、フラグメントの用途をより反映した別のアイコンに変更できます。

フラグメントに関連付けられたアイコンを変更するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、左上の「変更」アイコン(図13-10)をクリックします。(このアイコンは、選択したフラグメントごとに変化します。ここに表示されているアイコンが、新規フラグメントに表示されるアイコンになります。)

    図13-10 「変更」アイコン

    「変更」アイコン
  2. メニューにある適切なアイコンをクリックします。

アイコンは、フラグメント・エディタではこのボタン内に表示され、フラグメントを保存するとツールボックスに表示されます。

13.12.4 フラグメント・スニペットの追加、編集および削除

スニペットは、フラグメントによりテンプレートに追加される実際のテキストまたはコードです。フラグメントには、テンプレートの挿入ポイント(ページのヘッド、ボディ、ドロップポイントなど)により定義されたスニペットを1つ以上含める必要があります。

たとえば、フラグメントでページの1つの場所にテキストを追加する場合、そのフラグメントには1つのスニペットのみを作成できます。ただし、フラグメントでページの複数の場所にテキストまたはコードを挿入する場合(たとえば、ヘッドとボディにスクリプトを配置する必要がある場合)、フラグメントにはヘッド用とボディ用の2つのスニペットを作成する必要があります。

フラグメント・エディタを使用して、フラグメント・スニペットを追加、編集および削除できます。

スニペットを追加または編集するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「追加」をクリックしてスニペットを作成するか、既存のスニペットをハイライトして「プロパティ」をクリックします。

    これにより、「スニペットのプロパティ」ダイアログが開きます(第A.64項「スニペット・プロパティ」を参照)。

  2. 「名前」フィールドにスニペットの名前を入力します。(名前には任意で空白および特殊文字を使用できます。)

  3. 「場所」で、次の使用可能なオプションを選択します。

    • ドロップポイント: テンプレートのカーソルが置かれている場所にスニペットを挿入します。

    • ヘッド: ページ・テンプレート上のヘッド(具体的には<HEAD>タグの末尾)にスニペットを挿入します。

    • ボディの先頭: ページ・テンプレート上のボディの先頭(<BODY>タグの直後)にスニペットを挿入します。

    • ボディの末尾: ページ・テンプレート上のボディの末尾(</BODY>タグの直前)にスニペットを挿入します。

  4. 「含める」で、次の使用可能なオプションを選択します。

    • 簡易: スニペットのコンテンツ全体をテンプレートに追加します。パラメータが存在する場合、その値はテンプレートに直接追加され、ページの永続的な構成要素となります。その結果、フラグメントはフラグメントとみなされなくなるため、そのパラメータは変更できません(第13.7.2項「フラグメントに対する異なるパラメータの選択」を参照)。

    • インライン: スニペットのコンテンツ全体をテンプレートに追加します。ただし、インライン・スニペットでは、フラグメントとそのパラメータは引き続きフラグメントとして認識されます。フラグメントの移動や削除、フラグメントのパラメータの変更も引き続き行うことができます。

    • 参照: スニペットへの参照をテンプレートに追加します。参照スニペットでは、フラグメントが引き続きフラグメントとして認識および管理されるだけでなく、フラグメント・エディタでフラグメントを編集すると、その変更がテンプレートに即座に反映されます(複数の場所でフラグメントを使用している場合は、複数のテンプレートに反映されます)。この動作は、他のWebサイトにおけるインクルード・ファイル(HTML、CSS、スクリプトなど)の動作に似ています。

  5. 設計ビュー・コードに、テンプレートの設計ビューでフラグメントのプレースホルダとして表示するテキストを入力します。(この機能は、ページ・テンプレートの(ヘッドではなく)ドロップポイントまたはボディに挿入されるスニペット用です。)

    テキスト・エディタを開くには、「追加情報」アイコン(図13-11)をクリックします。テキストを入力し、「OK」をクリックしてテキスト・エディタを閉じます。

    図13-11 「追加情報」アイコン

    「追加情報」アイコン
  6. 「OK」をクリックしてスニペット・プロパティを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。

  7. スニペットを選択した状態で、「スニペット・コード」テキスト・ボックスでスニペットのコンテンツを追加および編集できます。

    図13-12 「スニペット・コード」テキスト・ボックス

    「スニペット・コード」テキスト・ボックス

これらの手順を、このフラグメントで追加または編集するすべてのスニペットに対して繰り返します。必要な数だけスニペットを追加できます。

スニペットを削除するには、単に、そのスニペットをハイライトして「削除」をクリックします。

フラグメント・スニペットは、HTML、XML、JavaScript、Idocスクリプト、JavaServer Pages (JSP)およびActive Server Pages (ASP)で記述できます。ただし、ASPとJSPでは、フラグメント・アセットにコードを配置し(第13.12.5項「フラグメント・アセットの追加、編集および削除」を参照)、そのコードをインライン・フラグメント・スニペットから参照する必要があります。

インライン・ヘッド・スニペットでBODYという語を使用しないでください。この名前は、Oracle Site Studioがページ・テンプレートのヘッド部分とボディ部分を管理するために使用しているコードと競合するためです。この語をスニペットで使用する必要がある場合、(a)スニペットのインクルード方法をインラインから参照に変更するか、(b)フラグメント・アセットにコードを配置し(第13.12.5項「フラグメント・アセットの追加、編集および削除」を参照)、それをフラグメントに所定の方法でインクルードするか、(c) BODYという語を2つの部分(2つの連結文字列)に分割するようにコードを変更します。

コンテンツ・サーバーの複数のWebサイトで参照スニペットを含む同じフラグメントを使用している場合、フラグメントに加えた変更は、そのフラグメントが使用されているすべてのWebサイトに即座に反映されます。この動作に問題がある場合、サイトごとに異なるフラグメントを作成する必要があります(第13.8.1項「フラグメントのコピーの編集」を参照)。


注意:

ASPフラグメントで使用できるスニペットのインクルード方法は、simpleまたはinlineのみです。referenceによるインクルードは、ASPコードのインクルード処理方法が原因で使用できません。

13.12.5 フラグメント・アセットの追加、編集および削除

アセットは、フラグメント内(特にフラグメントのスニペット内)から参照されるファイルです。グラフィック、カスケード・スタイルシートおよびスタンドアロンJavaScriptファイルは、すべて頻繁に使用されるアセットです(ASPまたはJSPの実装については、後続の最初の「注意」を参照してください)。フラグメントにアセットを追加すると、アセットはそのフラグメントの一部となり、コンテンツ・サーバーのフラグメント・ライブラリで管理されます。フラグメントを移動またはコピーする場合、そのアセットもすべて含められます。

フラグメント・エディタの「フラグメント・アセット」ダイアログで、フラグメント・アセットを追加、編集および削除できます。

13.12.5.1 アセットの追加

アセットを追加するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「アセット」をクリックします。

    これにより、「フラグメント・アセット」ダイアログが開きます(第A.59項「「フラグメント・アセット」ダイアログ」を参照)。

    図13-13 「フラグメント・アセット」ダイアログ

    「フラグメント・アセット」ダイアログ
  2. アセットのサブフォルダを作成するには(オプション)、「フォルダの追加」をクリックしてフォルダ名を入力し、キーボードの[Enter]を押します。

    デフォルトでは、Oracle Site StudioによりフラグメントのIDに基づいてアセット・フォルダが作成されます(第13.12.2項「フラグメント・プロパティの指定」を参照)。すべてのプラットフォーム(特にUNIX)でフラグメントが確実に動作するように、フォルダ名にはすべて小文字が使用されます。サブフォルダを作成する場合も、すべて小文字を使用する必要があります。また、ASCII文字のみを使用する必要があります(後続の説明を参照)。

  3. アセットを追加するフォルダをハイライトし、「アセットの追加」をクリックします(アセットのデフォルトの場所は、ルート(最上位フォルダ)です)。

  4. ファイル・システムのファイルを参照し、Windowsのダイアログで「開く」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックして、「フラグメント・アセット」ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。

フラグメントを保存すると、アセットはフラグメントとともにパッケージされ、コンテンツ・サーバーのフラグメント・ライブラリに格納されます。これで、フラグメントの各スニペットからアセットを参照できます。

13.12.5.2 アセットの編集

アセットを編集するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「アセット」をクリックします。

  2. 「フラグメント・アセット」ダイアログで、アセットを選択し、「編集」をクリックして2つの編集オプションを表示します。

    図13-14 「フラグメント・アセット」ダイアログの「編集」オプション

    「フラグメント・アセット」ダイアログの「編集」オプション
    • 「編集」をクリックすると、そのファイル・タイプに関連付けられたデフォルト・アプリケーションでアセットが開かれます(たとえば、カスケード・スタイルシートはメモ帳などで開かれます)。

    • 「編集プログラム」をクリックすると、「編集プログラム」ダイアログが表示され、異なるアプリケーションを使用してファイルを編集できます。

  3. アセットを変更したら、アセットの編集に使用したアプリケーションを閉じます。

  4. 「OK」をクリックして、「フラグメント・アセット」ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。

13.12.5.3 アセットの削除

アセットを削除するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「アセット」をクリックします。

  2. 「フラグメント・アセット」ダイアログで、アセットを選択し、「削除」をクリックします。

  3. 「OK」をクリックして、「フラグメント・アセット」ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。

フラグメントID、アセット・ファイル名およびフォルダ名には、ASCII文字のみを使用する必要があります。これは、アセット用として自動的に作成されるzipファイル内のフォルダはフラグメントIDに基づいて名前が付けられますが、zip形式では拡張文字がサポートされないためです。また、このことは、アセットに使用されるすべてのフォルダの名前と、アセット・ファイル自体の名前にも該当します。

フラグメントに含まれているカスケード・スタイルシート(CSS)アセットを編集するかわりに、フラグメント・スニペットのCSS宣言を変更して、独自のカスケード・スタイルシートを参照できます。

カスケード・スタイルシートやJavaScriptファイルなどのテキストベースのアセットには、フラグメントIDで使用しているものと同じ名前を使用することをお薦めします(第13.12.2項「フラグメント・プロパティの指定」を参照)。たとえば、フラグメントIDがmyfragmentの場合、myfragment.cssやmyfragment.jsなどの名前を使用します。これにより、フラグメントに関連付けられたファイルの識別が簡単になるだけでなく、(「コピーして編集」機能を使用して)このフラグメントに基づいてフラグメントを作成すると、すべてのアセットとアセット内のコードが、フラグメント名を反映するように更新されます。そのため、アセットは、フラグメントでもシームレスに動作します。


注意:

JSPまたはASPでフラグメントを記述する場合、フラグメント・アセットにコードを配置し、そのコードをインライン・フラグメント・スニペットから参照する必要があります。

13.12.6 フラグメント・パラメータの追加、編集および削除

パラメータは、フラグメントがテンプレートに追加されるときの外観と動作を管理する一連の属性です。フラグメントにパラメータが含まれる場合、フラグメントをテンプレートに追加する前に、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでの情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。パラメータは、テキスト、色、サイズ、コンテンツ・サーバーでの問合せなどを追加するために使用できます。テンプレートにフラグメントを追加するたびに、パラメータの値を変更できます。

パラメータは、フラグメント作成時には省略できますが、フラグメントのカスタマイズと再利用を可能にする場合には非常に便利です。フラグメントの機能の大部分は、フラグメントのソースに追加するか、フラグメントの実際の使用時に変更できるパラメータとして追加できます。

パラメータを使用すると、同じテンプレートの同じフラグメントで、インスタンスごとに異なるパラメータを使用してフラグメントの複数のレンディションを保持できます。さらに、パラメータは、Webサイト用のコードを記述し、そのコードをパッケージされた機能(カスタマイズ可能なフラグメント)としてサイト設計者に配布する予定の開発者にとっても役立ちます。(Designerに複数のユーザーがいる場合を想定しています。)

13.12.6.1 フラグメントのパラメータの編集

フラグメントのパラメータを編集するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「パラメータ」をクリックします。

  2. 「フラグメント・パラメータ」ダイアログで(第A.58項「フラグメントのプロパティ・ダイアログ」を参照)、「名前」リストからパラメータを選択します。

    図13-15 「フラグメント・パラメータ」ダイアログでのパラメータの選択

    「フラグメント・パラメータ」ダイアログ・ボックスでのパラメータの選択
  3. 「タイプ」「説明」「デフォルト値」「問合せテキスト」および「オプション・リスト」で適切な変更を行います(「問合せテキスト」と「オプション・リスト」は、すべてのパラメータ・タイプに適用されるわけではありません)。詳細は、第A.58項「フラグメントのプロパティ・ダイアログ」を参照してください。

  4. パラメータの上方移動アイコン(図13-16)またはパラメータの下方移動アイコン(図13-17)をクリックして、リスト内のパラメータを上または下に移動します(この順序は「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでのパラメータの位置にも影響します)。

    図13-16 パラメータの上方移動アイコン

    パラメータの上方移動

    図13-17 パラメータの下方移動アイコン

    パラメータの下方移動
  5. 「OK」をクリックして「フラグメント・パラメータ」ダイアログを閉じます。

サンプル・フラグメントのパラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。

13.12.6.2 フラグメントへの新規パラメータの追加

フラグメントにパラメータを追加するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「パラメータ」をクリックします。

  2. 「フラグメント・パラメータ」ダイアログで(第A.58項「フラグメントのプロパティ・ダイアログ」を参照)、「新規パラメータ」アイコン(図13-18)をクリックし、表示されたテキスト・ボックスにパラメータの名前を入力します。

    図13-18 「新規パラメータ」アイコン

    「新規パラメータ」アイコン

    図13-19 「フラグメント・パラメータ」ダイアログでのパラメータ名の入力

    「フラグメント・パラメータ」ダイアログ・ボックスでのパラメータ名の入力
  3. 「タイプ」メニューからタイプを選択します(各タイプの詳細は、第A.61項「「フラグメント・パラメータ」ダイアログ」を参照)。

  4. 「説明」フィールドに説明を入力します。

    説明は、フラグメントを使用するとき、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ・ボックスの下部に表示されます。

  5. 「デフォルト値」に値を入力します。

    この値は、テンプレートへのフラグメントの追加時に、(「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで)パラメータ値を選択しない場合に使用されます。

  6. 「問合せテキスト」および「オプションリスト」に値を入力します(これは、text、manageddocおよびmanagedurlタイプのパラメータにのみ適用されます)。

  7. パラメータの上方移動アイコン(図13-20)またはパラメータの下方移動アイコン(図13-21)をクリックして、リスト内のパラメータを上または下に移動します(この順序は「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでのパラメータの位置にも影響します)。

    図13-20 パラメータの上方移動アイコン

    パラメータの上方移動

    図13-21 パラメータの下方移動アイコン

    パラメータの下方移動
  8. 「OK」をクリックして「フラグメント・パラメータ」ダイアログを閉じます。

13.12.6.3 スニペットへのパラメータおよびパラメータ宣言の挿入

「フラグメント・パラメータ」ダイアログで1つ以上のパラメータを作成したら、それらのパラメータをフラグメントの個々のスニペットに挿入できます(スニペットの詳細は、第13.12.4項「フラグメント・スニペットの追加、編集および削除」を参照)。

フラグメント・エディタには、パラメータとパラメータ宣言を直接スニペット・コードに挿入するための便利なオプションがあります。パラメータまたはパラメータ宣言を挿入するには、単にそれらを追加するコードにカーソルを置き、右クリックして適切なアクションを選択します。

図13-22 パラメータ宣言の挿入用メニュー

パラメータ宣言の挿入用メニュー

図13-23 パラメータの挿入用メニュー

パラメータの挿入用メニュー

パラメータの作成方法と使用方法を習得するには、ツールボックスのサンプル・フラグメントを開き、そのパラメータがどのように使用されているかを確認することをお薦めします。これらのフラグメントとそのパラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。

13.12.7 フラグメント要素の追加、編集および削除

要素は、Contributorアプリケーションを使用して編集できるコントリビューション・リージョン内の領域です。これらの要素は、Contributorのフィールドとして表示され、そこでユーザー(コントリビュータ)はテキスト、グラフィックおよびその他のコンテンツを編集できます。

要素の最も一般的な使用方法では、最初にページ・テンプレートにコントリビューション・リージョンを作成し、次にそのリージョンに1つ以上の要素(WYSIWYG、プレーン・テキスト、イメージまたはカスタム)を追加します。その後、コントリビュータは、リージョンを含むWebページを開き、各フィールドでテキストやグラフィックを追加および編集できます。

要素のより高度な使用方法では、要素をフラグメントに挿入して静的リストを作成します。静的リストにより、複数の要素が表形式のレイアウトにまとめられるため、コントリビュータは要素の行および列を追加、編集、削除および再編成できます(第C.3項「静的リスト・フラグメント」を参照)。

13.12.7.1 フラグメントへの要素の追加

フラグメントに要素を追加するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「要素」をクリックします。

    これにより、「フラグメント要素」ダイアログが開きます(第A.60項「「フラグメント要素」ダイアログ」を参照)。

    図13-24 「フラグメント要素」ダイアログ

    「フラグメント要素」ダイアログ
  2. フラグメントに追加する要素のタイプ(WYSIWYG、プレーン・テキスト、イメージまたはカスタム)をクリックします。

    図13-25 WYSIWYG要素アイコン

    WYSIWYG要素アイコン

    図13-26 「プレーン・テキスト要素」アイコン

    「プレーン・テキスト要素」アイコン

    図13-27 イメージ要素アイコン

    イメージ要素アイコン

    図13-28 「カスタム要素」アイコン

    「カスタム要素」アイコン
  3. 「要素」ダイアログで、コントリビューション・リージョンに要素を追加する場合と同じ手順を実行します。

  4. 「OK」をクリックして「要素」ダイアログを閉じ、再度「OK」をクリックして「フラグメント要素」ダイアログを閉じます。

13.12.7.2 フラグメントの要素の編集

フラグメントの要素を編集するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「要素」をクリックします。

  2. 「フラグメント要素」ダイアログで(第A.60項「「フラグメント要素」ダイアログ」を参照)、適切な要素を選択して「編集」をクリックします。

  3. 「要素」ダイアログで、コントリビューション・リージョンの要素を編集する場合と同じ手順を実行します。

  4. 「OK」をクリックして「要素」ダイアログを閉じ、再度「OK」をクリックして「フラグメント要素」ダイアログを閉じます。

13.12.7.3 フラグメントの要素の削除

フラグメントの要素を削除するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「要素」をクリックします。

  2. 「フラグメント要素」ダイアログで(第A.60項「「フラグメント要素」ダイアログ」を参照)、適切な要素を選択して「削除」をクリックします。

  3. 「OK」をクリックして、「フラグメント要素」ダイアログを閉じます。

フラグメント・エディタの「要素」ボタンは、フラグメントのタイプがstaticlistである場合にのみ表示されます(第13.12.2項「フラグメント・プロパティの指定」を参照)。

「フラグメント要素」ダイアログには、「詳細」ボタンが含まれます。これにより、要素を詳細にカスタマイズできるテキスト・エディタを開くことができます。ただし、この方法で要素の編集を開始したら、「フラグメント要素」ダイアログのグラフィカル・ユーザー・インタフェースに戻ることはできません(これらの編集作業にはインタフェース・サポートが存在しないためです)。

静的リスト・フラグメントは、Contributorアプリケーションでの使用を目的として設計されています。そのため、ページ・テンプレートに静的リストを追加する場合、静的リストをコントリビューション・リージョンに追加して、そのリージョンにデータファイルを割り当てる必要があります。

13.13 フラグメント・ライブラリ

フラグメントは、コード(HTML、XML、JavaScript、Idocスクリプトと、オプションでJSPまたはASP)、そのコードに参照されるファイル(グラフィック、CSSおよび追加スクリプト)、およびテンプレートに対するそのコードの追加方法を制御するパラメータのコンテナです。

フラグメント・ライブラリは、1つ以上のフラグメントのコンテナであり、Oracle Site Studioではフラグメント・ライブラリを使用してフラグメントを格納および管理します。

フラグメント・ライブラリの操作方法は、次のとおりです。

13.13.1 フラグメント・ライブラリについて

フラグメントは、フラグメント・ライブラリに格納されています。フラグメント・ライブラリは、管理対象コンテンツ・アイテムとしてコンテンツ・サーバーに格納されます。

ライブラリは、2つの部分(XMLファイルとzipファイル)で構成されます。XMLファイルでは、ライブラリのすべてのフラグメントが記述され、zipファイルには、ライブラリの各フラグメントに参照されるすべてのフラグメント・アセットが格納されます。

コンテンツ・サーバーでは、XMLファイルは代替ファイル(Webロケーション)として機能し、zipファイルはネイティブ・ファイルとして機能します。フラグメント・ライブラリのSS_Fragments_Examples (Oracle Site Studioに付属するライブラリ)を検索すると、コンテンツ情報ページに次が表示されます。

メタデータ 割当て値
コンテンツID: SS_Fragments_Examples
タイトル: SS_Fragments_Examples
WebsiteObjectType: Fragment
Webロケーション: HTTP://<Site>/groups/public/documents/adacct/ ss_fragments_examples.xml
ネイティブ・ファイル: SS_Fragments_Examples.zip

Oracle Site Studioに付属するデフォルト・フラグメントは、次のフラグメント・ライブラリに格納されています。

  • SS_Fragments_IDOC

  • SS_Fragments_JSP

  • SS_Fragments_ASP

  • SS_Fragments_Examples

  • SS_Fragments_Dynamic

  • SS_Fragments_Plain

  • SS_Fragments_CSP_Examples

13.13.2 フラグメント・ライブラリへのフラグメントの保存

フラグメント・エディタで作成したフラグメントを保存する場合、フラグメントを格納するフラグメント・ライブラリを選択する必要があります。フラグメントは、それぞれ独自のライブラリに格納するか、他のいくつかのフラグメントとともに同じライブラリに格納できます。フラグメントを最初に保存するとき、このことを選択することを求めるプロンプトが表示されます。

フラグメント・ライブラリにフラグメントを保存するには、次のタスクを実行します。

  1. フラグメントの変更が終了したら(第13.8項「フラグメントの編集」を参照)、Designerツールバーの「保存」アイコン(図13-29)をクリックします(または、「ファイル」をクリックし、「保存」を選択します)。

    図13-29 「保存」アイコン

    「保存」アイコン

    「フラグメントの保存」ダイアログ(第A.67項「「フラグメントの保存」ダイアログ」)が表示されます。

  2. 「新規」をクリックして、このフラグメントのライブラリを作成します。

    または、すでにライブラリを作成している場合、リストからそのライブラリを選択して「OK」をクリックします。

  3. 「情報の割当てフォーム」で、ライブラリの適切なメタデータ(コンテンツID、タイプ、タイトルなど)を入力し、「情報の割当て」をクリックします。

ライブラリがコンテンツ・サーバーに作成され、次回「フラグメントの保存」ダイアログを開いたときに、「サーバー:」というテキストの後に表示されます。


注意:

「フラグメントの保存」ダイアログは、フラグメントの初回保存時にのみ開かれます。その後の保存作業では、「情報の割当てフォーム」に直接移動します。

フラグメントは個別に移動、バックアップまたは配布できないため、フラグメントを作成および管理する際には、関連するフラグメントを比較的少ない数ごとにまとめるか、場合によっては1つのフラグメントをそれ独自のライブラリに格納すると扱いが容易になります。これらは、フラグメント・ライブラリとして処理および管理されます(第13.13.4項「フラグメント・ライブラリのアップロードとダウンロード」を参照)。

Oracle Site Studioに付属するデフォルト・フラグメントは、読取り専用フラグメント・ライブラリに格納されているため、「フラグメントの保存」ダイアログには表示されません(したがって、個々のフラグメントを編集することもできません)。

他のユーザーが誤ってフラグメントを上書きまたは消去しないように、独自のフラグメント・ライブラリを読取り専用に設定できます(第13.13.3項「読取り専用フラグメント・ライブラリの設定」を参照)。

13.13.3 読取り専用フラグメント・ライブラリの設定

フラグメント・ライブラリを読取り専用に設定すると、特に、同じ組織内の複数の設計者と共同作業する場合などに非常に役立つことがあります。Oracle Site Studioに付属するサンプル・フラグメントは、誤って消去または上書きされないように、すべて読取り専用フラグメント・ライブラリに格納されています。

フラグメント・ライブラリを読取り専用に設定すると、次のようになります。

  • 他のユーザーは、フラグメント・ライブラリのフラグメントを上書きまたは削除できなくなります(コピーして編集することのみ可能です)。

  • フラグメント・ライブラリは、「フラグメントの保存」ダイアログに表示されなくなります。そのため、他のユーザーは、そのライブラリにフラグメントを追加できなくなります。

フラグメントを読取り専用に設定するには、次のタスクを実行します。

  1. コンテンツ・サーバーにログインし、フラグメント・ライブラリを検索します。

  2. フラグメント・ライブラリの「コンテンツ情報」ページを表示します。

  3. (.xmlファイル拡張子付きの) Webロケーション・ファイルを右クリックし、「ターゲットに名前を付けて保存」を選択して自分のシステムに保存します。

  4. コンテンツ・サーバーからフラグメント・ライブラリをチェックアウトし、(.zip拡張子付きの)ネイティブ・ファイルをダウンロードします。

  5. .xmlファイルをテキスト・エディタで開き、readonly="true"というテキストをルート要素の<fragments>タグに追加します。結果として得られるタグは次のようになります。

    <fragments name="SS_Fragments" readonly="true">
    
  6. ファイルを保存して閉じ、2つのファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインして戻します。その際、.zipファイルはプライマリ・ファイルとして、.xmlファイルは代替ファイルとして指定します。

    場合によっては、読取り専用フラグメントを表示するために、Designerのツールボックスをリフレッシュする必要があります。

これらの手順のかわりに、Designerの「フラグメント・ライブラリのダウンロード」機能を使用して、ダウンロードしたzipから.xmlファイルを抽出し、その後zipに再アーカイブしてから、Designerの「フラグメント・ライブラリのダウンロード」機能を使用してライブラリをコンテンツ・サーバーに戻すこともできます(第13.13.4項「フラグメント・ライブラリのアップロードとダウンロード」を参照)。

13.13.4 フラグメント・ライブラリのアップロードとダウンロード

フラグメントまたはフラグメントのコレクションを作成および編集したら、フラグメントが格納されているフラグメント・ライブラリを、あるコンテンツ・サーバーから別のコンテンツ・サーバーに移動できます。このことは、他の設計者や開発者と共同作業し、フラグメントを共有する場合に特に役立つ場合があります。または、単に保管用としてフラグメント・ライブラリのバックアップを作成できます。

これを行うには、Designerの「フラグメント・ライブラリのダウンロード」および「フラグメント・ライブラリのアップロード」機能を使用します。

13.13.4.1 フラグメント・ライブラリのダウンロード

フラグメント・ライブラリをダウンロードすると、Oracle Site Studioによってそのライブラリ(現在コンテンツ・サーバーに存在するライブラリ)は単一のzipファイルに格納され、使用中のシステムにダウンロードされます。その後、そのzipファイルを簡単に転送できます。

サーバーからフラグメント・ライブラリをダウンロードするには、次のタスクを実行します。

  1. 「ファイル」「フラグメント」をクリックし、「フラグメント・ライブラリのダウンロード」を選択します。

  2. 「Oracle Content Server」ダイアログで、ダウンロードするフラグメント・ライブラリの横の「選択」をクリックします。

  3. Windowsの「名前を付けて保存」ダイアログで、ファイル・システム上の場所を参照して指定し、「保存」をクリックします。

13.13.4.2 フラグメント・ライブラリのアップロード

(前述の手順に従ってダウンロードした後に)フラグメント・ライブラリをアップロードすると、Oracle Site Studioによってzipファイルがコンテンツ・サーバーにチェックインされ、Webサイトで使用できる適切なディレクトリ(\weblayout\fragments\)にその内容が抽出されます。

サーバーにフラグメントをアップロードするには、次のタスクを実行します。

  1. 「ファイル」「フラグメント」をクリックし、「フラグメント・ライブラリのアップロード」を選択します。

  2. Windowsの「ファイルを開く」ダイアログで、ファイル・システム上のフラグメント・ライブラリ(zipファイル)を参照して指定し、「開く」をクリックします。

  3. 「情報の割当てフォーム」で、フラグメント・ライブラリのコンテンツID、タイプおよびタイトルを入力します。


    注意:

    WebsiteObjectTypeメタデータは変更しないでください。Webサイトで認識されるためには、「Fragment」に設定されている必要があります。

  4. 「情報の割当て」をクリックして「Oracle Content Server」ダイアログを閉じ、Designerに戻ります。

Designerの「フラグメント・ライブラリのアップロード」機能を使用するかわりに、フラグメント・ライブラリを直接コンテンツ・サーバーにチェックインし、Oracle Site Studioの管理ページを使用して必要な場所にフラグメント・ライブラリをデプロイすることもできます。フラグメント・ライブラリのデプロイの詳細は、Oracle Site Studioの管理を参照してください。