Oracle Site Studio Managerは、サイト階層の変更および各セクションの変更に使用できるWebベースのアプリケーションです。ユーザー(サイト・マネージャ)はこれを使用して、セクションの追加と削除、ページ・テンプレートの割当て、サイト・プロパティの変更などを行います。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Site Studio Managerは、サイト階層の変更および各セクションの変更に使用できるWebベースのアプリケーションです。ユーザー(サイト・マネージャ)はこれを使用して、セクションの追加と削除、ページ・テンプレートの割当て、サイト・プロパティの変更などを行います。
Managerは、サイトからアプリケーションを直接開いて変更を開始するという点でContributorと似ています。これは、Contributorとは異なる方法でサイトに追加されます。コントリビューション・リージョンはなく、設計者は単にツールボックスからOracle Site Studio Managerフラグメントを追加します。Managerの外観をカスタマイズするには、フラグメントを変更します。Managerの機能をカスタマイズするには、マネージャ構成設定ファイルを編集します(第16.7項「マネージャ構成設定のカスタマイズ」を参照)。
注意: Oracle Site Studio Managerの使用の詳細は、Oracle Site Studioの管理を参照してください。 |
サイトでManagerが表示される場所と状況の選択は、サイト・マネージャがサイトを使用する方法に影響を与えるため、重要な決定になります。Contributorとは異なり、コントリビューション・アイコンを使用してコンテンツと直接に関連付けられているわけではありません。かわりに、ページ全体またはサイト全体に影響を与える設定(ページ・テンプレートの割当てやセクション・プロパティの変更など)を変更する場合はManagerが使用されます。
そのため、Manager用の論理的な場所を作成して、それを表示する適切な状況を選択します(常に有効またはコントリビューション・モードでの表示のみ)。
Managerを表示できる場所は3つあります。
サイトのすべてのページから: サイトのすべてのページにManagerを追加して、表示しているセクションまたはページを変更していることをユーザーに示します。
指定されたセクションから: ユーザーがすべてを管理するために移動するサイトの指定されたセクションにManagerを追加できます。これにより、中央の位置からサイトを管理していることをユーザーに示すことができます。
Oracle Site Studioの管理ページから: Managerは、常にコンテンツ・サーバーの「Webサイトの管理」ページからアクセスできます。Managerに行うカスタマイズによって、このページが影響を受けることはありません。
セクションにManagerを追加する場合、そのセクションをContributorでのみ表示可能にすることをお薦めします。また、Manager専用のページ・テンプレートの設計には時間がかかる場合があります。
Managerが開くときの状態は、2つあります。
コントリビューション・モード: コントリビューション・モードでのみManagerを表示して、一般ユーザーにはそれが表示されずに、コントリビューションのアクセス権を持つユーザーのみが可能になるようにできます。
すべての時間: サイトにManagerを常に表示して、すべてのパブリック・ユーザーを含む全員にそれが表示されるようにできます。
Managerはデフォルトで、すべての時間表示されるよう設定されています。
サイトにManagerを追加する場合、サイト階層の変更と複数のサイト管理タスクの実行をユーザー(サイト・マネージャ)に許可します。2つの方法でサイトにManagerを追加できます。
サイトにManagerを追加するには、単純にページ・テンプレートにOracle Site Studio Managerフラグメントを追加します。これを行う場合は、ユーザーに対して最大限の設定を有効にしてManagerを追加します。
デフォルト設定でManagerを追加するには、次のタスクを実行します。
サイト階層からページ・テンプレートを開き、Managerを表示するページ上の場所にカーソルを置きます。
ツールボックスで「その他のフラグメント」をクリックします。
Oracle Site Studio Managerフラグメントをクリックします。
「フラグメント・パラメータ値」ダイアログが開きます(第A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。
これらのテーマで使用できるもの以外のルック・アンド・フィールを変更するには、フラグメント・エディタを使用してOracle Site Studio Managerフラグメントを編集します(第13.8項「フラグメントの編集」を参照)。
「OK」をクリックして、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログを閉じます。
これで、Managerアプリケーションが、ブラウザで表示されたときにページに表示されるようになりました。
ユーザーが使用可能な設定を変更する場合、最初にマネージャ構成設定ファイルを作成してファイルを編集し、Oracle Site Studio Managerフラグメントを追加する必要がありますが、今回は作成済のマネージャ構成設定ファイルを参照します。
マネージャ構成設定ファイルでManagerを追加するには、次のタスクを実行します。
マネージャ構成設定ファイルを作成する手順に従います(第16.5項「マネージャ構成設定ファイルの作成」を参照)。
サイト階層からページ・テンプレートを開き、Managerを表示するページ上の場所にカーソルを置きます。
ツールボックスで「その他のフラグメント」をクリックします。
Oracle Site Studio Managerフラグメントをクリックします。
「フラグメント・パラメータ値」ダイアログが開きます(第A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。
これらのテーマで使用できるもの以外のルック・アンド・フィールを変更するには、フラグメント・エディタを使用してOracle Site Studio Managerフラグメントを編集します(第13.8項「フラグメントの編集」を参照)。
設定フィールドの「名前」列にカーソルを置き、その横のアイコン(図16-1)をクリックします。
使用するマネージャ構成設定ファイルの横の「選択」をクリックします。
「OK」をクリックして、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログを閉じます。
これで、Managerアプリケーションが、マネージャ構成設定ファイルで有効にしたオプションが含まれてページ・テンプレートに表示されるようになりました。
マネージャ構成設定ファイルは、サイト・マネージャが使用可能な編集オプションの数を決定するためにManagerで読み取られる編集可能なXMLファイルです。Managerで有効なデフォルトのオプションで十分な場合は、マネージャ構成設定ファイルを作成せずに、単純にOracle Site Studio Managerフラグメントを追加できます。
ただし、有効にするオプションと無効にするオプションを制御する場合は、サイト・アセット・ペインでマネージャ構成設定ファイルを作成する必要があります。作成可能なマネージャ構成設定ファイルの開始ポイントには、最小限の設定が有効になっているものと、最大限の設定が有効になっているものの2つがあります。必要な数のマネージャ構成設定ファイルを作成できます。
マネージャ構成設定ファイルを作成するには、次のタスクを実行します。
Designerでサイト・アセット・ペインを開きます。
上部のメニューをクリックして、「マネージャ構成設定」を選択します。
「新規ファイル」アイコン(図16-2)をクリックします。
マネージャ構成設定ファイルを作成するには、次のいずれかを実行します。
「新規」→「最小値有効」を選択して、最小限のユーザー設定でManagerインタフェースを作成します。
「新規」→「最大値有効」を選択して、最大限のユーザー設定でManagerインタフェースを作成します。
詳細は、第16.11項「マネージャ構成設定ファイルの説明」を参照してください。
または、既存のマネージャ構成設定ファイルのコピーを作成する場合は、次のいずれかを実行します。
「コピー」→「選択済」を選択して、現在選択されているマネージャ構成設定ファイルを新しいものにコピーします。
「コピー」→「サーバーから」を選択して、コンテンツ・サーバーの既存のファイルをコピーします。
「コピー」→「ローカルから」を選択して、ファイル・システムの既存のファイルをコピーします。
標準のコンテンツ・チェックイン・ページが開きます。
マネージャ構成設定ファイルのメタデータを指定し、ページの下部にある「情報の割当て」をクリックして、それをコンテンツ・サーバーにチェックインします。すべての必須メタデータ・フィールドが赤色でマークされます。
マネージャ構成設定ファイルがサイト・アセット・ペインに表示され、ここで、ファイルを選択して編集するか、フラグメントからファイルを参照することができます。設定ファイルのカスタマイズの詳細は、第16.7項「マネージャ構成設定のカスタマイズ」を参照してください。
リストからコピーするマネージャ構成設定ファイルを選択することも、コンテンツ・サーバーからコピーするマネージャ構成設定ファイルを選択することも、ローカル・サーバーからコピーするマネージャ構成設定ファイルを選択することもできます。
リストからのマネージャ構成設定ファイルのコピー
サイト・アセット・ペインのメニューで、「マネージャ構成設定」を選択します。
コピーするマネージャ構成設定ファイルをリストから選択します。
「新規作成」アイコン(図16-3)をクリックして、「コピー」→「選択済」を選択します。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。
「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。
完了したら、「情報の割当て」をクリックします。
マネージャ構成設定がコピーされます。
サーバーからのマネージャ構成設定ファイルのコピー
サイト・アセット・ペインのメニューで、「マネージャ構成設定」を選択します
「新規作成」アイコン(図16-3)をクリックして、「コピー」→「サーバーから」を選択します。
検索結果ページが開きます。
コピー対象に対応した「選択」ボタンをクリックします。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。
「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。
完了したら、「情報の割当て」をクリックします。
マネージャ構成設定ファイルがコピーされます。
ローカル・インスタンスからのマネージャ構成設定ファイルのコピー
サイト・アセット・ペインのメニューで、「マネージャ構成設定」を選択します。
「新規作成」アイコン(図16-3)をクリックして、「コピー」→「ローカルから」を選択します。
ナビゲーション・ウィンドウが開きます。
ローカル・インスタンスで、コピーするマネージャ構成設定ファイルにナビゲートします。
マネージャ構成設定を選択して、「開く」をクリックします。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。
「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。
完了したら、「情報の割当て」をクリックします。
マネージャ構成設定ファイルがコピーされます。
Managerで使用可能なオプションをカスタマイズするには、マネージャ構成設定ファイルを編集します。これは、ユーザー(サイト・マネージャ)が使用可能なオプションを決定するためにManagerで読み取られるXMLファイルです。このファイルを変更する場合、セクションの追加、ページ・テンプレートの割当て、サイト・プロパティの変更などをユーザーが実行できるかどうかを制御できます。
マネージャ構成設定ファイルは、サイト・アセット・ペインを使用して編集します。
サイト・アセット・ペインで、アセット・タイプ「マネージャ構成設定」を選択します。
目的のマネージャ構成設定ファイルを選択して、「編集」アイコン(図16-4)をクリックします。
「マネージャ構成設定」ダイアログ(第A.69項「「マネージャ構成設定」ダイアログ」)がフォーム・ビュー(図16-5)で開きます。
注意: 編集しているマネージャ構成設定ファイルに非表示の階層がある場合、設定の多くは無効(グレー表示)になります。 |
ユーザーに対して有効または無効になっている各設定の横にあるチェック・ボックスを選択または選択解除します。各設定の詳細は、第16.11項「マネージャ構成設定ファイルの説明」を参照してください。
詳細は、第16.11項「マネージャ構成設定ファイルの説明」を参照してください。また、ソース・コード、タグ、属性などの詳細は、Oracle Site Studioのテクニカル・リファレンスを参照してください。
作業内容を保存して、マネージャ構成設定ファイルを閉じます。
カラー・スキームやフォントなどのレイアウト設定を含むManagerの外観を変更するには、フラグメント・エディタでOracle Site Studio Managerフラグメントを編集します(第13.8項「フラグメントの編集」を参照)。
マネージャ構成設定ファイルのコンテンツ情報を表示するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、「マネージャ構成設定」を選択します。
リストからマネージャ構成設定を選択します。
「ドキュメント情報」アイコン(図16-7)をクリックします。
コンテンツ情報ページが開きます。
サイトにマネージャ構成設定ファイルを追加するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、「マネージャ構成設定」を選択します。
「サイトに追加」アイコン(図16-8)をクリックします。
検索結果ページが開きます。
追加するマネージャ構成設定を選択し、「Oracle Site Studio」→「印の付いたドキュメントを選択」をクリックします。
構成によっては、サイトに追加しようとしているアセットがすでに存在するという注意を受け取る場合があります。「OK」をクリックします。
これで、マネージャ構成設定がWebサイトに関連付けられて、これを開いて編集できるようになりました。
サイトからマネージャ構成設定ファイルを削除するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、「マネージャ構成設定」を選択します。
リストから、削除するマネージャ構成設定を選択し、「サイトから削除」アイコン(図16-9)をクリックします。
マネージャ構成設定を削除しても、単にサイトからそれが削除されるだけで、コンテンツ・サーバーからは削除されません。
マネージャ構成設定ファイルは、ユーザー(サイト・マネージャ)が使用可能な編集オプションを決定するためにManagerアプリケーションで読み取られます。オプションには、セクションの追加と削除、ページ・テンプレートの割当ておよびサイト・プロパティの変更の機能が含まれます。サイト設計者は、各オプションを有効化および無効化できます。
次に、フォーム・ビューで表示されたときのマネージャ構成設定ファイルの各設定について説明します。
設定 | 説明 |
---|---|
コントリビュータ・モードでのみ表示可能 | コントリビューション・モードで表示された場合のみManagerが開きます。 |
マネージャの自動ロード | ブラウザで表示すると、Managerがページに自動的に開きます。 |
階層 | ユーザーがサイト階層の次の部分のみを変更できます。次の3つのオプションのいずれかを選択します。
非表示: ユーザーはサイト階層を変更できません。 すべてのセクションの表示: ユーザーはサイト階層全体を変更できます。 現在のセクションのみ表示: ユーザーは現在のセクション(Managerを表示しているもの)のみを変更できます。 |
新規セクションの追加 | ユーザーがサイト階層にセクションを追加して、セクションの作成時に次の情報を指定できます。
UrlDirNameの設定: Webサイトのアドレスでセクションを表すURL。 セクションIDの設定: サイトのセクションを呼び出すためにOracle Site Studioで使用されるセクションのID。 |
セクションの削除 | ユーザーがサイト階層からセクションを削除できます。 |
セクションの移動 | ユーザーがサイト階層でセクションを移動できます。 |
エラー・ハンドラ・セクションの設定 | ユーザーがセクションをエラー・ハンドラとして指定できます(カスタム・エラー・ページで使用する場合)。 |
プライマリ・ページ・テンプレートの変更 | ユーザーがセクションに関連付けられたプライマリ・ページ・テンプレートを変更できます。 |
セカンダリ・ページ・テンプレートの変更 | ユーザーがセクションに関連付けられたセカンダリ・ページ・テンプレートを変更できます。 |
セクションID | ユーザーがセクションに関連付けられたIDを変更できます。
無効: 値を表示しますが、ユーザーはそれを変更できません。 |
ラベル | ユーザーがセクションに関連付けられたラベルを変更できます。
無効: 値を表示しますが、ユーザーはそれを変更できません。 |
ナビゲーションに含める | ユーザーがこのセクションをサイト・ナビゲーションに表示するかどうかを制御できます。
無効: 値を表示しますが、ユーザーはそれを変更できません。 |
コントリビュータのみ | ユーザーが、サイトがコントリビューション・モードで表示される場合にのみこのセクションを表示するかどうかを制御できます。
無効: 値を表示しますが、ユーザーはそれを変更できません。 |
UrlDirName | ユーザーがWebサイトのアドレスでセクションを表すURLを指定できます。
無効: 値を表示しますが、ユーザーはそれを変更できません。 |
UrlPageName | ユーザーが、このセクションのプライマリ・ページを表すURLを指定できます。(ユーザー自身またはサイト・マネージャによって)名前が指定されない場合は、index.htmが使用されます。
無効: 値を表示しますが、ユーザーはそれを変更できません。 |
MaxAge | ユーザーが、ページをキャッシュできる最大時間を指定でき、サイトで配信用にリバース・プロキシ・キャッシュを使用している場合に特に役立ちます。
無効: 値を表示しますが、ユーザーはそれを変更できません。 |
カスタム | ユーザーが、サイトに作成されたカスタム・プロパティを変更できます。 |