この章では、個々のポータルで利用可能なアセットの使用について重点的に説明します。共有アセット、つまりすべてのポータルで使用可能なアセットに固有の情報は、「共有アセットの使用」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
ヒント:
特定タイプのアセットの詳細は、「アセットについて」に示すアセットに固有の章を参照してください。
権限
この章のタスクを実行するには、次のいずれかのポータル・レベルの権限が必要です。
Assets: Create, Edit, and Delete Assets
、またはCreate Assets
およびEdit Assets
(標準権限)
Create, Edit, and Delete
または作業対象のアセット・タイプに対するCreate
およびEdit
(アドバンスト権限)。
たとえば、Create, Edit, and Delete Page Templates
権限を持つユーザーは、ポータルが所有するページ・テンプレートを作成、編集および削除できます。
ポータル・レベルの権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。
アセットとは、ポータルの構造、ルック・アンド・フィールおよびコンテンツを定義するオブジェクトのことです。WebCenter Portalでは、次のアセットが用意されています。
ページ・テンプレートは、ページ・コンテンツを囲むインタフェースを定義し、ポータル内のすべてのページにわたる一貫したルック・アンド・フィールの適用に役立ちます。詳細は、「ページ・テンプレートの使用」を参照してください。
リソース・カタログは、ユーザーがページ、ページ・テンプレートおよびタスク・フローに追加できるコンポーネントを定義します。詳細は、「リソース・カタログの使用」を参照してください。
スキンは、特定のポータルやアプリケーション全体の外観とルック・アンド・フィールの色やフォントなどを定義します。詳細は、「スキンの使用」を参照してください。
ページ・スタイルは、新しく作成されるページのメイン・コンテンツ領域の初期レイアウトを定義します。また、そのページがサポートするコンテンツのタイプを指定する場合もあります。ページ・スタイルはポータル・ページごとに固有にできます。詳細は、「ページ・スタイルの使用」を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートは、コンテンツを表示するためのテンプレートを定義します。詳細は、「コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの使用」を参照してください。
タスク・フロー・スタイルは、WebCenter Portalで作成されるタスク・フローのレイアウトを定義します。詳細は、「タスク・フロー・スタイルの使用」を参照してください。
レイアウトは、新規または既存のページに適用できるページ・レイアウトを定義します。詳細は、「レイアウトの使用」を参照してください。
ページレットは、プロキシされた任意のアプリケーションに挿入できる、ページレット・プロデューサを通じてアクセスするWebページのサブコンポーネントを定義します。詳細は、「ページレットの使用」を参照してください。
タスク・フローは、Webサービス・データ・コントロールによって取得されるデータの表示方法を定義します。詳細は、「タスク・フローの使用」を参照してください。
データ視覚化では、RESTまたはSQLデータ・ソースからデータを取得するビジネス・オブジェクトの構成と、ページにデータを表示する視覚化テンプレートを定義します。詳細は、「データ視覚化の使用」を参照してください。
視覚化テンプレートは、ビジネス・オブジェクトによってRESTまたはSQLデータ・ソースから取得されたデータのページでの表示方法を定義します。詳細は、「視覚化テンプレートの使用」を参照してください。
データ・コントロールは、Webサービスに接続してデータを取得し、タスク・フロー・アセットのページでそのデータを表示する方法を定義します。詳細は、「Webサービス・データ・コントロールの使用」を参照してください。
ビジネス・オブジェクトは、RESTまたはSQLデータ・ソースから取得するデータを定義して、視覚化テンプレートでページにデータを表示します。詳細は、「ビジネス・オブジェクトの使用」を参照してください。
RESTデータ・ソースは、データ視覚化を使用して構成されたビジネス・オブジェクトを介して、ポータル・ページにデータを提供するために使用できるRESTデータ・ソースを定義します。詳細は、「データ・ソースの使用」を参照してください。
SQLデータ・ソースは、データ視覚化を使用して構成されたビジネス・オブジェクトを介して、ポータル・ページにデータを提供するために使用できるSQLデータ・ソースを定義します。詳細は、「データ・ソースの使用」を参照してください。
アセットは、アプリケーション・レベル(共有アセット)またはポータル・レベル(ポータル・アセット)で存在します。これらの両方のレベルでは、使用できるアセットとその機能は同じです。共有アセットとポータル・アセットの違いは、次のような有効範囲の違いです。
共有アセットは、ポータルが特別に除外された場合を除き、すべてのポータルで使用できます。
ポータル・アセットは、その作成元のポータルでのみ使用できます。
共有アセットがポータルで使用可能な場合、そのポータルの「アセット」ページに表示されます。アセット名の横にある「共有」アイコン(図15-1)は、共有アセットであることを示します。ただし、共有アセットは、「共有アセット」ページでアプリケーション・レベルでのみ編集できます。
図15-1 「共有」アイコン
この章では、ポータル・アセットの使用方法について重点的に説明します。共有アセットの詳細は、「共有アセットの使用」を参照してください。
デフォルトでは、ページ・テンプレート、スキン、リソース・カタログなどのグローバル・デフォルト・アセット設定は、すべてのポータル(ポータル・レベルの設定の「[システム・デフォルト]」の使用で指定)によって使用されます。ただし、ポータルでは、ポータルに固有のアセット設定の指定を選択できます。ポータルでグローバル・デフォルト設定を使用する場合、グローバル設定の変更はポータルにも反映されます。たとえば、グローバル・デフォルト・スキンがWebCenter Portal
スキンで、2つのポータルPortalA
およびPortalB
があるとします。デフォルトでは、両方のポータルでWebCenter Portal
スキンが使用されます。Mist
スキンを使用するようにPortalB
を変更するとします。PortalA
では、引き続きグローバル・デフォルトのWebCenter Portal
スキンを使用します。グローバル・デフォルト・スキンをDew
スキンに変更する場合、PortalA
はDew
スキンを使用するように自動的に更新されますが、PortalB
では引き続きMist
を使用します。
グローバル・デフォルト・アセット設定の構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のポータル間のグローバル・デフォルトの構成に関する項を参照してください。
ポータルに固有のデフォルトのアセット設定の構成の詳細は、「ポータルのルック・アンド・フィール設定の管理」を参照してください。
ポータルのアセットにアクセスするには、次の手順を実行します。
ポータル管理で、図15-2に示されているようにアセット・ページを開きます(「ポータルのアセット管理へのアクセス」を参照)。
ブラウザで次のURLを入力して、「アセット」ページに直接移動することもできます。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/admin
/assets
共有アセットは、「共有」アイコン(図15-1)で示されます。共有アセットを使用するには、「共有アセット」ページを使用する必要があります。
関連項目:
一部のアセットは最初から作成できます。また、既存アセットのコピーのみで作成できるアセットもあります。たとえば、リソース・カタログは最初から作成できますが、スキンは既存のスキンのコピーのみで作成できます。さらに、「アセット」ページで作成できない、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートなどのアセットもあります。これらのアセットを作成するには、Oracle JDeveloperなどの開発ツールを使用する必要があります(『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』を参照)。
表15-1は、WebCenter Portalで各種アセットの作成に使用できるサポートを示しています。
表15-1 ブラウザでのアセット作成のサポート
アセット | ブラウザでの作成の有無 | 方法 | 関連情報 |
---|---|---|---|
ページ・テンプレート |
はい |
別のページ・テンプレートの拡張でのみ |
|
リソース・カタログ |
はい |
最初から、または別のリソース・カタログの拡張による |
|
スキン |
はい |
別のスキンからのコピー作成でのみ |
|
ページ・スタイル |
はい |
既存のページを保存して新しいページ・スタイルを作成するか、別のページ・スタイルのコピーを作成 |
|
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート |
いいえ |
(適用なし) |
『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成に関する項 |
タスク・フロー・スタイル |
はい |
別のタスク・フロー・スタイルからのコピー作成およびソース・コードの編集でのみ |
|
レイアウト |
はい |
別のレイアウトからのコピー作成でのみ |
|
ページレット |
いいえ |
(適用なし) |
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のページレット・プロデューサ・リソースのエクスポートおよびインポートに関する項 |
タスク・フロー |
はい |
最初からのみ |
|
データ視覚化 |
はい |
ページ・エディタで構成 |
|
視覚化テンプレート |
いいえ |
(適用なし) |
『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の視覚化テンプレートの開発に関する項 |
データ・コントロール |
はい |
最初からのみ |
|
ビジネス・オブジェクト |
はい |
別のビジネス・オブジェクトからのコピー作成または最初から |
|
RESTデータ・ソース |
はい |
データ視覚化の定義ウィザード、または最初から |
|
SQLデータ・ソース |
はい |
最初からのみ |
「アセット」ページを使用すると、ポータル内で作成されたアセットを編集できます。このページには、アセットを編集するための次の2つのオプションがあります。
編集: ページ・エディタの「構造」ビューまたは「編集」ダイアログでアセットを編集する手段を提供します。
ソースの編集: アセットのソース・コードを使用できます。
アセットのソース・ファイルをダウンロードし、JDeveloperで編集してWebCenter Portalにアップロードしなおさなくても、アセットのソース・ファイルを編集してそのコードに拡張編集を行うことができます。「ソースの編集」オプションを使用して、アセットを最初から作成することもできます。これは、アセットを作成して、そのデフォルトのソース・コードを独自のオリジナル・コードで置換することによって実行できます。ただし、手作業のコーディングが大量に必要になるため、このシナリオはお薦めせず、また、経験豊富なADF開発者のみが実行する必要があります。
組込みアセットは編集できません。組込みアセットを変更するには、まずアセットのコピーを作成し、要件に応じてそのコピーを編集する必要があります。
WebCenter Portalでは、アセットのラウンドトリップ開発がサポートされています。アセットの機能を拡張するために、アセットをダウンロードし、JDeveloperで編集してWebCenter Portalにアップロードしなおすことができます。詳細は、「JDeveloperでのポータル・アセットの使用」を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
編集するアセットに応じて、「編集」をクリックすると、「アセット」または「共有アセット」ページのアセットとともに、ページ・エディタまたはアセットに固有の「編集」ダイアログのいずれかにアセットが開きます。アセットの編集の詳細は、表15-2に示すアセットに固有の章を参照してください。
表15-2 「編集」リンクを使用したアセットの編集
アセット | 編集方法 | ドキュメント |
---|---|---|
ページ・テンプレート |
ページ・エディタ |
|
リソース・カタログ |
「編集」ダイアログ |
|
スキン |
「編集」ダイアログ |
|
ページ・スタイル |
ページ・エディタ |
|
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート |
「ソースの編集」ダイアログ |
|
タスク・フロー・スタイル |
「ソースの編集」ダイアログ |
|
レイアウト |
「ソースの編集」ダイアログ |
|
ページレット |
(適用なし) |
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のページレット・プロデューサ・リソースのエクスポートおよびインポートに関する項 |
タスク・フロー |
ページ・エディタ(「デザイン」ビューと「構造」ビュー) |
|
データ視覚化 |
(適用なし) |
|
視覚化テンプレート |
(適用なし) |
『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の視覚化テンプレートの開発に関する項 |
データ・コントロール |
「編集」ダイアログ |
|
ビジネス・オブジェクト |
「編集」ダイアログ(ビジネス・オブジェクトの編集ウィザード) |
|
RESTデータ・ソース |
「編集」ダイアログ(RESTデータソースの編集ウィザード) |
|
SQLデータ・ソース |
「編集」ダイアログ(SQLデータソースの編集ウィザード) |
「ソースの編集」ダイアログを使用して、WebCenter Portalで編集するアセットをより適切に制御します。データ・コントロールを除く任意のアセットの基礎となるソース・コードを編集できます。アセットに行われた変更は、Oracle Metadata Services Repository (MDSリポジトリ)に保存され、すぐに利用できます。
「ソースの編集」ダイアログのコンテンツは、編集するアセットのタイプによって異なります。アセットに複数のファイルが関連付けられている場合、ダイアログには、各ファイルのソース・コードを編集するための個別のタブがあります。
組込みアセットのソース・コードは編集できません。組込みアセットのコードを変更するには、まずアセットのコピーを作成し、要件に応じてそのコピーを編集する必要があります。
注意:
アセットのソース・ファイルは、どうしても必要な場合にのみ編集します。正常に機能しない無効なアセットを作成しないよう、細心の注意を払ってソース・コードを編集してください。
アセットのソース・コードを編集するには:
アセットの作成と編集の他に、「アセット」ページでアセットに対して実行できる操作があります。
この項には次のトピックが含まれます:
各アセットには、そのアセットに関する有用な情報が要約された「プロパティの表示」ダイアログが関連付けられています。アセットの「プロパティの表示」ダイアログに表示されるプロパティは編集できません。これらのプロパティの編集の詳細は、「アセットのプロパティの設定」を参照してください。
アセットに関する情報を表示するには、次の手順を実行します。
WebCenter Portalでは、特定のアセット(ページ・テンプレート、ページ・スタイル、タスク・フロー・スタイルおよびタスク・フローなど)をプレビューできます。このため、アセットを公開してポータル内で使用しなくても、そのアセットの表示状態をすぐに把握できます。つまり、必要に応じてすぐに調整できます。
アセットをプレビューするには:
システム管理者はすべてのポータルで共有アセットを使用可能にしたり、一部のアセットをポータルで選択されないように非表示にすることができます。ポータル・レベルで、カスタム・アセットを使用可能とマークしてポータルで使用できるようにしたり、ポータルのユーザーが選択しないようにアセットを非表示にできます。たとえば、アセットを最初に作成して公開した後、さらに絞込みを行う場合などに、アセットを非表示にできます。
注意:
アセットが非表示の場合でも、EL式を使用してその内部IDで参照できます。たとえば、EL式を使用してポータル管理の「設定」ページの「ページ・テンプレート」値を設定し、非表示ページ・テンプレートを参照できます(「ポータルのルック・アンド・フィール設定の管理」を参照)。
図15-3に、いくつかのスキンを示します。組込みのすべての共有スキンとカスタムOraMosaicスキンを使用でき、カスタムKarenスキンは非表示です。
アセットを最初に作成またはアップロードすると、デフォルトで非表示としてマークされます。非表示のアセットは、アセットが選択された場所で使用できません。使用できるようにするには、そのアセットを公開、つまり使用可能にする必要があります。たとえば、図15-4は、ポータルのデフォルト・スキンとして選択可能なスキンのリストを示しています。非表示のスキンのKarenスキンは、このリストに含まれないことに注意してください。
ただし、新しいアセットを作成するための開始点として非表示のアセットを使用できます。たとえば、図15-5は、新しいスキンを作成するときに「コピー元」リストに示される非表示のスキンのExample Skinを示しています。
アセットを表示または非表示にする手順は、次のとおりです。
組込みアセットを含むほとんどのアセットは、コピーを作成できます。これは、次の操作を実行する場合に役立ちます。
アセットのバックアップを作成する。
オリジナルのアセットを使用したままアセットを更新する。
組込みアセットを、新しいアセットを作成するための開始点として使用する。組込みアセットは編集できませんが、さらに絞込みを行うための開始点として使用するコピーを作成できます。
アセットのコピーを作成すると、オリジナルのアセットのステータスにかかわらず、コピーは最初に非表示とマークされます。
注意:
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのコピーは作成できません。
アセットをコピーするには、次の手順を実行します。
各アセットには、その表示プロパティ、可用性および属性を定義する特定のプロパティが関連付けられています。
「プロパティの編集」ダイアログを使用して、アセットに関連付けられているプロパティを表示および編集します。
一般: このセクションには、アセットの名前、場所および内部IDなどの詳細が表示されます。これらのプロパティは、すべてのアセット・タイプにわたって共通です。
属性: このセクションには、アセットに関連付けられている属性が示されます。「属性」セクションに表示される属性はアセットごとに変わります。たとえば、ページ・テンプレートにはデフォルトの属性はありませんが、スキンにはskinFamily
、skinId
およびskinExtends
というデフォルトの属性があります。
属性の追加、編集または削除方法の詳細は、「アセットの属性の設定」を参照してください。
注意:
共有アセットの「プロパティの編集」ダイアログには、共有アセットを使用できるポータルを指定するための「アセット使用の除外」セクションもあります。詳細は、「共有アセットの可用性の設定」を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
ポータル・アセットの「プロパティの編集」にアクセスするには、次の手順を実行します。
ポータルの「アセット」ページを開きます。
詳細は、「ポータル・アセットへのアクセス」を参照してください。
ヒント:
共有アセットについては、「共有アセットへのアクセス」を参照してください。
編集するアセットのタイプ(「ページ・テンプレート」など)をクリックします。
編集するアセットを選択します。
ツールバーの「アクション」をクリックし、「プロパティの編集」を選択します。
「プロパティの編集」ダイアログで、必要に応じてプロパティを編集します。詳細は、次を参照してください。
「プロパティの編集」ダイアログには、アセットに関する有用な追加情報を提供する表示専用フィールドもあります。「プロパティの編集」ダイアログのフィールドの一覧については、表15-4を参照してください。
「OK」をクリックします。
アセット・セットが整理された状態を維持するには、基準となる名前付けスキームと説明方法を決定することを検討します。これは必須手順ではありませんが、特定のアセットの用途を識別する際に役立つ場合があります。
アセットの名前または説明を編集するには:
「アセットの「プロパティの編集」ダイアログへのアクセス」の説明に従い、編集するアセットの「プロパティの編集」ダイアログを開きます。
「プロパティの編集」ダイアログの「表示名」フィールドで、必要に応じてアセットの表示名を編集します。
「説明」フィールドに、アセットの説明を入力します。
「OK」をクリックします。
アイコンとアイコンを関連付けることができます。WebCenter Portalの現バージョンでは、関連付けられたアイコンは、ページを作成する際にページ・スタイルにのみ表示されます。
アイコンとアイコンを関連付ける手順は、次のとおりです。
「アセットの「プロパティの編集」ダイアログへのアクセス」の説明に従い、編集するアセットの「プロパティの編集」ダイアログを開きます。
「プロパティの編集」ダイアログの「アイコンURI」フィールドに、アイコンの標準URIパスを入力します。
ヒント:
絶対URL (ブラウザのアドレス・フィールドに入力してもこのURLは機能します)、またはポータル・サーバーのどこかに配置されたイメージを指す相対URLのいずれかを指定できます。
ポータル・サーバーでイメージを格納するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のフォルダとファイルの使用に関する項の説明に従い、必要なファイルをアップロードしておく必要があります。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のフォルダとファイルの使用に関する項の説明に従い、「リンクの取得」を使用してイメージのURLを取得できます。
「OK」をクリックします。
アセットは、関連グループに分類できます。たとえば、Salesに関連付けられたすべてのページ・スタイルにsalesカテゴリを備えることができます。
注意:
この値は、「プロパティの編集」ダイアログでのみ公開され、使用できます。
アセットを分類する手順は次のとおりです。
「アセットの「プロパティの編集」ダイアログへのアクセス」の説明に従い、編集するアセットの「プロパティの編集」ダイアログを開きます。
「プロパティの編集」ダイアログの「カテゴリ」フィールドに、カテゴリ名を入力します。
「OK」をクリックします。
アセットの属性によってアセットの動作が決まります。たとえば、editPageAfterCreation
はページ・スタイルのアセットのカスタム属性で、そのスタイルの新規作成ページを編集モードまたは表示モードのどちらで開くかを制御します。値は、true
またはfalse
です。この属性を特定のページ・スタイルに関連付けると、選択したスタイルに基づいてユーザーがページを作成するたびに属性値が考慮され、それに従ってページが動作します。
アセットの属性を設定するには、次の手順を実行します。
「アセットの「プロパティの編集」ダイアログへのアクセス」の説明に従い、編集するアセットの「プロパティの編集」ダイアログを開きます。
注意:
特定のアセットに関連付けられている属性を識別するには、アセットの「プロパティの表示」ダイアログを開きます(「アセットに関する情報の表示」を参照)。
「値」フィールドに、属性の値を入力します。
さらに属性を追加する場合は、「さらに追加」をクリックします。この操作により、新しい行が追加されます。
アセットに関連付けられている属性を削除するには、削除する属性の横に表示される「削除」アイコンをクリックします。
「OK」をクリックします。
アセットにアクセスできるのを、すべてのユーザーにするか、または特定のユーザーやグループのみにするかを制御できます。デフォルトでは、アプリケーションレベルの権限によって、アセットのアクセス権限が制御されます。アセット固有の権限を定義すると、アプリケーション・レベルまたはポータル・レベルで定義された権限は適用されなくなります。
アセットのセキュリティを設定するには、次の手順を実行します。
注意:
あるポータルからダウンロードしたアセットを別のポータルにアップロードすることはできません。すなわち、ポータル間でのアセットの移行はサポートされていません。複数のポータルでアセットを使用するには、アセットを共有アセットとして作成する必要があります(「共有アセットの使用」を参照)。
アセットをダウンロードすると、その構成がアーカイブ・ファイル内に保存されます。このアーカイブ・ファイルは、ローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存できます。
アセットをダウンロードする手順は次のとおりです。
注意:
イメージやアイコンなど、アセットが使用または参照するアーティファクトは、アセットがダウンロードされるとき、アセット・アーカイブには含まれていません。依存アーティファクトは手動で管理および移動する必要があります。コンテンツ・サーバーでアセット・アーティファクト専用のフォルダ構造を使用して、必要に応じてコンテンツを簡単に識別したり移動したりできるようにすることをお薦めします。
MDSにアーティファクトを格納するレガシー・アセットを管理している場合は、すべての依存アーティファクトをコンテンツ・サーバーに再配置することをお薦めします。ただし、MDSに格納されたアーティファクトを移動する必要がない場合は、MDS WLSTコマンドexportMetadata
およびimportMetadata
を使用できます。
注意:
あるポータルからダウンロードしたアセットを別のポータルにアップロードすることはできません。すなわち、ポータル間でのアセットの移行はサポートされていません。複数のポータルでアセットを使用するには、アセットを共有アセットとして作成する必要があります(「共有アセットの使用」を参照)。
アセットをWebCenter Portalにアップロードする場合:
既存のアセット、つまり、同じ内部IDを持つアセットが上書きされます。
ポータル・アセットは、そのオリジナル・ポータルにのみアップロードしなおされます。ポータル・アセットを、別のポータルにアップロードすることはできません。
ローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー上のアセットは、アーカイブ・ファイル形式にする必要があります。
アセットをアップロードするには、次の手順を実行します。
式言語(EL)式を使用してWebCenter Portal内の任意のアセットにアクセスできます。
たとえば、次のEL式では表示名myPage
で検出した最初のページ・テンプレートが戻されます。
#{srmContext.resourceType['siteTemplate'].displayName['myPage'].singleResult}
問合せパラメータは.
property
['
value
']
の形式で設定する必要があります。ここで、property
は、アセットのプロパティの名前(id
、displayName
またはresourceScope
など)、value
は、検索するプロパティの値になります。
ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。
WebCenter Portalには、ある基準に基づいて実行時に特定のアセットを動的に適用する方法があります。たとえば、パーソナライズ関連のEL式を使用して、現在のユーザーに基づいてページ・テンプレートを選択および適用することにより、コンテンツを表示したりコンテンツの表示方法を具体化できます。
トップナビゲーションのページ・テンプレートをポータル・マネージャに表示し、サイドナビゲーションのページ・テンプレートをその他のユーザーに表示する例について考えます。次のEL式を使用して、ページ・テンプレートを指定できます。
#{WCSecurityContext.userInScopedRole['Moderator'] ? 'gsr3396194a_3a72_44d6_90b4_57fd6efe4ff1' : 'gsr3396194a_3a72_44d6_90b4_57fd6efe4ff7'}
EL式では、ページ・テンプレートの内部IDが使用されています。
適用するアセットの正確な内部IDを使用するかわりに、次の例に示すようなEL式に問合せを挿入することもできます。
#{WCSecurityContext.userInScopedRole['Moderator'] ? srmContext.resourceScope['space_name'].resourceType['siteTemplate'].displayName['Top'].singleResult.id : srmContext.resourceScope['space_name'].resourceType['siteTemplate'].displayName['Side'].singleResult.id}
実行時にアセットを動的に適用するには、次の手順を実行します。
WebCenter Portalで提供されるブラウザベースのインタフェースの機能では対応できないポータル・アセットの開発が必要な場合があります。この場合、開発者がJDeveloperを使用してポータル向けにより複雑なアセット(ページ・テンプレート、スキン、ページ・スタイルなど)を開発することをお薦めします。開発が完了したアセットは、開発者が直接WebCenter Portal (ポータル・サーバー)または特定のポータルに公開して、すぐに使用したり、テストすることができます。または、開発者はアセットをファイルにエクスポートし、後でそのアセットをWebCenter Portalにアップロードできます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のWebCenter Portalアセットの使用に関する項を参照してください。