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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
12c (12.2.1.2.0)
E82737-01
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32 ポータル・メンバー」タスク・フローの使用

この章では、ポータル・メンバー・タスク・フローをページに追加する方法と、そのタスク・フローの使用方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、Portal Managerロール、またはポータル・レベルのManage Membership権限を含むカスタム・ロールが必要です。この権限を持つユーザーは、ポータル・メンバーとそのロール割当てを管理できます。

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

32.1 「ポータル・メンバー」タスク・フローについて

WebCenter Portalには、ページへの追加が可能な次の2つのポータル・タスク・フローが用意されています。

  • ポータル・ブラウザ・タスク・フロー: まったく同じ機能の領域をホーム・ポータル「ポータル」ページ(ポータル・ブラウザ)に追加します。このタスク・フローの詳細は、「ポータル・ブラウザ・タスク・フローの使用」を参照してください。

  • ポータル・メンバー・タスク・フロー(図32-1): ポータル・メンバーを表示し、新しいメンバーの追加、すべてのメンバーへのメール・メッセージの送信、ロールによるリストのフィルタリングおよびメンバーの検索を制御できます。また、ポータル管理の「メンバー」ページに素早くアクセスすることもできます。適切な権限があれば、このページでポータル・メンバーシップを管理できます。

図32-1 ポータル・メンバー・タスク・フロー

図32-1の説明が続きます
「図32-1 ポータル・メンバー・タスク・フロー」の説明

32.2 ページへのポータル・メンバー・タスク・フローの追加

ポータル・メンバー・タスク・フローをページに追加する手順は、その他のコンポーネントをページに追加する手順と同じです。「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

注意:

WebCenter Portalに用意されているデフォルトのポータル・カタログではポータル・メンバー・タスク・フローを使用できないため、ページで使用できるようにしたカスタム・リソース・カタログにそれを追加した場合は、そのエントリのみが表示されます。

詳細は、「リソース・レジストリからのリソースの追加」を参照してください(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで、「タスク・フロー」「デザインタイム」ポータル・メンバー」を選択します)。ポータル・ページの編集にカスタム・リソース・カタログを使用するには、それが使用可能であることを確認し、「ポータルのリソース・カタログの変更」の説明に従って、ポータルでページによって使用されるように設定します。

32.3 「ポータル・メンバー」タスク・フローによるポータル・メンバーシップの管理

ポータル・マネージャは、ポータル・メンバー・タスク・フローから、ポータル・メンバーシップの管理ツールに素早くアクセスできます。

ポータル・メンバーシップを管理するには、次の手順を実行します。

  1. ポータル・メンバー・タスク・フローで、「追加」アイコンをクリックします(図32-2)。

    「追加」アイコンは、ポータル・マネージャまたはManage Membershipポータル権限を持つメンバーのみに表示されます。

    図32-2 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「追加」アイコン

    図32-2の説明が続きます
    「図32-2 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「追加」アイコン」の説明
  2. セキュリティ・ページで「メンバー」タブ(図32-3)をクリックすると、ここで、「登録済ユーザーとグループの追加」の説明に従ってメンバーを追加できます。

    図32-3 ポータル管理: 「メンバー」ページ

    図32-3の説明が続きます
    「図32-3 ポータル管理: 「メンバー」ページ」の説明
  3. 「メンバー」タブでは、メンバーを削除したり、ポータルに参加するようにユーザーを招待したり、既存のメンバーのロールを編集することもできます。

32.4 すべてのポータル・メンバーへの連絡

ポータル・メンバー・タスク・フローから、すべてのポータル・メンバーにメッセージを送信できます。

すべてのポータル・メンバーに連絡するには、次の手順を実行します。

  1. ポータル・メンバー・タスク・フローで、ツールバーの「すべてのメンバーにメールを送信」をクリックします(図32-4)。

    ログイン・ウィンドウが表示された場合、メール・アプリケーションのユーザー名とパスワードを入力します。ログイン資格証明を自動的に送信するように「プリファレンス」を設定している場合は、すぐにメッセージを開始できます。ログインの資格証明とプリファレンスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の個人用プリファレンスの設定に関する項を参照してください。

    図32-4 ポータル・メンバー・タスク・フローの「すべてのメンバーにメールを送信」アイコン

    図32-4の説明が続きます
    「図32-4 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「すべてのメンバーにメールを送信」アイコン」の説明
  2. メッセージを作成して、「送信」をクリックします。

32.5 ポータルの個々のメンバーへの連絡

ポータル・メンバー・タスク・フローからポータル・メンバーに連絡する方法は簡単です。

メンバーに連絡するには:

  • ポータル・メンバー・タスク・フローで、連絡先のメンバー名をクリックします(図32-5)。

    図32-5 ポータル・メンバー・タスク・フローを使用したメンバーへの連絡

    図32-5の説明が続きます
    「図32-5 「ポータル・メンバー」タスク・フローを使用したメンバーへの連絡」の説明

    デフォルトでは、メンバー名をクリックすると、そのメンバーのプロファイル・サマリーが表示されます。ここから、メールでメンバーに連絡したり、インスタント・メッセージを送信したりできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のプロファイルの表示に関する項を参照してください。

    Profile Launched on Selectionパラメータが無効になっている場合、プロファイルは表示されません。詳細は、「ポータル・メンバー・タスク・フローのパラメータ」を参照してください。

32.6 ポータル・メンバーのソート

メンバーのリストは、名前または最近のアクティビティによってソートできます。

ポータル・メンバーをソートするには、次の手順を実行します。

32.7 ポータル・メンバーのフィルタリング

フィルタリングを使用すると、ポータル・メンバー・タスク・フローで特定のメンバーが見つけやすくなります。

メンバーのリストをフィルタリングするには:

  1. ポータル・メンバー・タスク・フローで、「フィルタ」フィールドに名前の全体または一部を入力し(図32-6)、このフィールドの右側にある「フィルタ」の矢印アイコンをクリックします。

    図32-6 ポータル・メンバー・タスク・フローの「フィルタ」フィールド

    メンバー・タスク・フローの「フィルタ」フィールドとアイコン
  2. メンバーのリストがリフレッシュされ、検索条件に一致するメンバーのみが表示されます。

    フィルタリングでは、リストされたメンバーのユーザー名に対する検索が実行されます。たとえば、検索条件が"c"の場合、検索結果には"chris"、"vicki"、"monica"といった名前のメンバーが含まれます。

  3. メンバーのリストをデフォルト表示に戻すには、「フィルタのクリア」アイコン(図32-7)をクリックします。

    図32-7 ポータル・メンバー・タスク・フローの「検索のクリア」アイコン

    「メンバー」タスク・フローの「検索のクリア」アイコン
  4. あるいは、ドロップダウン・リストから「ロール」を選択することで、ロールによってメンバーをフィルタリングします(図32-8)。

    図32-8 ポータル・メンバー・タスク・フローのフィルタリング・オプション

    図32-8の説明が続きます
    「図32-8 「ポータル・メンバー」タスク・フローのフィルタリング・オプション」の説明

    メンバーのリストをデフォルト表示に戻すには、「ロール」ドロップダウン・リストから「すべてのメンバー」を選択します。

32.8 ポータル・メンバー・タスク・フローのプロパティの使用

ポータル・メンバー・タスク・フローには関連するプロパティがあり、これらのプロパティには、十分な権限を持つユーザーが、タスク・フローの「アクション・メニューの表示」からアクセスできます。たとえば、「パラメータ」を選択して、「パラメータ」ダイアログを表示します(図32-9)。

図32-9 ポータル・メンバー・タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

図32-9の説明が続きます
「図32-9 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」」の説明

次の各項では、ポータル・メンバー・タスク・フローのプロパティについての情報を提供し、タスク・フローのパラメータについて説明します。

32.8.1 「ポータル・メンバー」タスク・フローのプロパティの設定

ページ・エディタのポータル・メンバー・タスク・フローのツールバーにある「アクション・メニューの表示」(図32-10)から、「パラメータ」、「アクセス」、「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」のプロパティ・ダイアログにアクセスできます。

図32-10 ポータル・メンバー・タスク・フローの「アクション・メニューの表示」

「ポータル・メンバー」の「アクション・メニューの表示」

ポータル・メンバー・タスク・フローのコンポーネント・プロパティを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. コンポーネント・ツールバーで、「アクション・メニューの表示」をクリックし、設定するプロパティを選択します。
    • パラメータによって、デフォルトのタスク・フロー・コンテンツが制御されます。各パラメータの詳細は、「ポータル・メンバー・タスク・フローのパラメータ」を参照してください。パラメータをイベントに結び付けたり、パラメータを使用してタスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、「ページとコンポーネントの結付け」を参照してください。

    • アクセス設定で、特定のロール、ユーザーまたはグループに対してコンポーネントを表示または非表示にします。詳細は、「コンポーネント・アクセスの設定」を参照してください。

    • 「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」のプロパティは、すべてのユーザーのタスク・フローの外観および動作に影響を及ぼします。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。

    「パラメータ」ダイアログと「表示オプション」ダイアログから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。

    注意:

    「表示オプション」ダイアログにELを入力する際、閉じ大カッコがないなど無効な構文が検出された場合にのみ、パーサーはエラーを報告します。検証は構文に対してのみ行われ、式の値に対しては行われません。汎用の表示オプションとは、表10-1に掲載されているオプションです。

    ELの検証は、汎用ではない表示オプションに対しては実行されません。

    ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。

  3. 変更を保存します。

32.8.2 ポータル・メンバー・タスク・フローのパラメータ

表32-1は、ポータル・メンバー・タスク・フローに固有のパラメータについて説明しています。

表32-1 ポータル・メンバー・タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Number of Columns

メンバーの表示に使用する列の数。デフォルトはnullで無制限を意味します。この場合、メンバーの詳細が折り返され、タスク・フローの幅全体に表示されます。

各行に表示されるメンバーの数を修正するには、必要な列の数を入力してください。ここで指定した数のメンバーを表示するだけの十分な領域がない場合は、水平方向のスクロール・バーが表示されます。

次の形式を使用して値を表します。

  • 定数: 2または5などの定数値を表します。

  • ページ・パラメータ: ページ・パラメータを入力して、タスク・フローが配置されているページから値をフェッチします。詳細は、「ページとコンポーネントの結付け」を参照してください。

  • EL式: 式言語(EL)式を入力します。

Number of Rows

メンバーの表示に使用する行の数。デフォルトはnullで、メンバーの詳細が折り返されて使用可能な領域全体に表示されます。すべてのメンバーを表示するだけの十分な領域がない場合は、垂直方向のスクロール・バーが表示されます。

表示される行の最大数を修正するには、必要な行の数を入力してください。メンバーの詳細がさらに用意されている場合は、「前」または「次」ボタンが自動的に表示されます。

次の形式を使用して値を表します。

  • 定数: 2または5などの定数値を表します。

  • ページ・パラメータ: ページ・パラメータを入力して、タスク・フローが配置されているページから値をフェッチします。詳細は、「ページとコンポーネントの結付け」を参照してください。

  • EL式: 式言語(EL)式を入力します。

Profile Launched on Selection

メンバーの名前を選択したときに「プロファイル」ポップアップを起動するかどうかを決定します。

プロファイルの詳細を起動しない場合は、このオプションを選択解除します。

Sort Criteria

メンバーのソート順。

アクティビティに最後に関与した日時でメンバーを降順にソートするには、LAST_ACTIVITY_TIMEを指定します。指定しない場合、メンバーはアルファベット順に名前でソートされます。

Portal Name

メンバーを表示するポータルの名前。デフォルト値は現在のポータルです。このパラメータを使用して、別のポータルのメンバーの詳細を表示します。

ポータルの名前は「このポータルについて」ダイアログで取得できます。

次の形式を使用して値を表します。

  • 定数: Marketingなどの定数値を表します。

  • ページ・パラメータ: ページ・パラメータを入力して、タスク・フローが配置されているページから値をフェッチします。詳細は、「ページとコンポーネントの結付け」を参照してください。

  • EL式: 式言語(EL)式を入力します。