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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
12c (12.2.1.2.0)
E82737-01
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46 ポータルへのカレンダとイベントの追加

この章では、WebCenter Portalのカレンダとイベントについて説明します。ポータルまたはホーム・ポータルのページにイベント・タスク・フローを追加して、カレンダ・イベントを表示および管理する方法についても説明します。メンバーが「イベント」ページ(またはコンソール)のイベントを表示する場合は、ポータルの「イベント」ページへのナビゲーションを提供する必要もあります。また、イベントを使用すると、ホーム・ポータルのページ内に個人用Microsoft Exchangeカレンダを表示できます。さらに、個人カレンダの上にポータル・カレンダを重ねて、スケジュール全体を1箇所に表示することもできます。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータルManage Security and ConfigurationまたはManage Configurationのいずれかの権限を持つメンバーである必要があります。

カレンダを追加するには、少なくともEdit Pages (ページへのイベント・タスク・フローの追加)およびEdit Task Flows (カレンダ・オーバーレイを有効化)の権限が必要です。

アドバンスト権限を設定するには、次のイベント権限の1つまたは複数を選択します: Create, Edit, and Delete EventsCreate EventsEdit EventsDelete EventsおよびView Events

ポータル・レベルの権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

46.1 イベントの前提条件

イベントが機能するには、システム管理者はWebCenter Portalで次のタスクを実行する必要があります。

  • 個人カレンダを使用するため、Microsoft Exchange Serverコンポーネントをインストールして、WebCenter Portal用にアプリケーションを構成します。2つのアプリケーション間の接続がアクティブである必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のカレンダ・イベントの管理に関する項を参照してください。

関連項目:

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のイベントにかかわる問題のトラブルシューティングに関する項

ポータルでイベントを使用できるようにするには、ポータル・マネージャか、Manage Security and Configuration権限またはManage Configuration権限を持つ任意のユーザーが、次のタスクを実行する必要があります。

注意:

イベント機能、およびイベントへのサブスクライブを含むカレンダとイベントの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のカレンダとイベントの使用に関する項を参照してください。

46.2 カレンダとイベントについて

イベントには、予定、会議、プレゼンテーションなどが含まれます。WebCenter Portalには、2種類のイベントがあります。

注意:

イベントを表示するには、イベントが有効であり、「イベント」タスク・フローがページに追加されているか、または「イベント」ページ(コンソール)にアクセス可能である必要があります。次の項を参照してください。

  • 個人イベントは特定のポータルに関連していません。これには、病院や歯医者の予約、友だちとの昼食の約束などが含まれます。

    個人イベントはMicrosoft Exchangeカレンダから取得され、ホーム・ポータルのページにあるイベント・タスク・フローで、本人に対してのみ表示されます。「ホーム・ポータルのページでのイベントの表示」を参照してください。

  • ポータル・イベントは特定のポータルに関連付けられています。これには週に一度の会議、プレゼンテーション、または顧客訪問などが含まれます。

    ポータル・イベントは、このポータル専用の「イベント」ページ(ポータル・マネージャが公開可能)にあるポータルのすべてのメンバーに対して、またはこのポータルのページにあるイベント・タスク・フローに表示されます。

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のイベントの参照先に関する項

    個人イベントとポータル・イベントの両方を表示するための、次の2種類のタスク・フローが用意されています。

    • イベント・タスク・フローは、十分な機能を備えたカレンダを提供します。このカレンダでは、様々なレイアウトでイベントを表示するだけでなく、イベントを作成、管理したり、複数のカレンダからのイベントを表示することもできます。

    • イベント - ミニ・ビュー・タスク・フローでは、イベントをリストとして、よりコンパクトなビューに表示します。これから行われるイベントを表示したり、既存のイベントを編集したりすることができます。このタスク・フローでは、新規イベントは作成できません。イベントに関する情報を提供したいが、完全なカレンダを表示できるほどのスペースがページにはないという場合に便利です。

46.3 ポータル・イベント・カテゴリの作成および管理

注意:

「ポータルで使用可能なツールとサービスの有効化および無効化」の説明に従って、イベントを有効にします。

ポータル・イベント・カテゴリによって、ユーザーは特定のイベントをグループ化できます(チーム・ミーティング、個人の予定、顧客ミーティングなど)。

カテゴリには名前と、必要に応じて色を関連付けることができます。色を選択した場合、そのカテゴリに属しているイベントは、「イベント」ページや「イベント」タスク・フローでその色で表示されます。

ポータルでイベント・カテゴリを作成および管理するには、次の手順を実行します。

  1. ポータル管理(「ポータルのツールとサービスの管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/portalName/admin/services

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、サイド・ナビゲーション・テンプレートでは、「管理」メニューを使用してアクセスできます。

  2. ツールとサービス・ページで、「イベント」を選択します(図46-1)。

    図46-1 ポータル・イベント・カテゴリの使用

    図46-1の説明が続きます
    「図46-1 ポータル・イベント・カテゴリの使用」の説明
  3. ポータル・ユーザーの権限付与に関するメッセージを閉じるには、「OK」をクリックします。
  4. 新しいポータル・イベント・カテゴリを作成するには、「作成」をクリックします(図46-2)。

    図46-2 イベント・カテゴリの作成

    図46-2の説明が続きます
    「図46-2 イベント・カテゴリの作成」の説明
  5. 「カテゴリの作成」ダイアログで、「カテゴリ名」を入力し、イベント・カテゴリの色を選択して、「はい」をクリックします(図46-3)。

    図46-3 「カテゴリの作成」ダイアログ

    図46-3の説明が続きます
    「図46-3 「カテゴリの作成」ダイアログ」の説明

    イベントへのカテゴリの割当ての詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のカレンダとイベントの使用に関する項(具体的には、イベントのスケジューリングに関する項)を参照してください。

    「イベント」ページや「イベント」タスク・フローで、ユーザーがマウス・ポインタをイベントの上に置くと、そのイベントが属しているカテゴリも表示されます。ユーザーは「イベント」ページや「イベント」タスク・フローをフィルタリングして、1つ以上の特定のカテゴリに属しているイベントを表示することもできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のイベントのカテゴリ別フィルタリングに関する項を参照してください。

  6. ポータル・イベント・カテゴリを編集または削除するには、そのカテゴリを選択して、「編集」または「削除」をクリックします(図46-4)。

    図46-4 ポータル・イベント・カテゴリの編集または削除

    図46-4の説明が続きます
    「図46-4 ポータル・イベント・カテゴリの編集または削除」の説明

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の予定イベントの改訂に関する項および予定イベントの取消しに関する項を参照してください

46.4 ホーム・ポータルのページでのイベントの表示

WebCenter Portalの外部にある、特定のポータルと関連していない個人イベントのカレンダを管理できます。このカレンダにMicrosoft Exchange 2007 (以降)を使用している場合、ホーム・ポータルのページに個人イベントを入れることができます。これにより、すべてのカレンダ情報を1箇所にまとめ、個人イベントを表示、編集または削除したり、Exchangeカレンダにプッシュされる新しい個人イベントを作成したりできます。

注意:

カレンダ・オーバーレイを使用して、ホーム・ポータルのページの個人イベントの隣にポータル・イベントを表示できますが、ポータル・イベントをExchangeカレンダにプッシュすることはできません。

カレンダ・オーバーレイの詳細は、「「イベント」タスク・フローでの複数カレンダの表示」を参照してください。

ホーム・ポータルのページにイベントを表示するには、次の手順を実行します。

注意:

システム管理者によりMicrosoft Exchange Serverへのアクティブな接続がインストールおよび作成されていなければ、WebCenter Portalにある個人イベントにはアクセスできません。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のカレンダ・イベントの管理に関する項を参照してください。

  1. ホーム・ポータルに個人用ページを追加します。

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の個人用ページの作成と管理に関する項を参照してください。

  2. ページを編集して「イベント」タスク・フローを追加します。

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の個人用ページの編集に関する項と、「ページへの「イベント」タスク・フローの追加」を参照してください。

  3. 「個人カレンダにログイン」をクリックします(図46-5)。

    ホーム・ポータルでは、イベント・タスク・フローには当初、個人カレンダのイベントのカレンダは表示されません。そのかわり、個人カレンダにログインするためのリンクが表示されます。

    注意:

    「個人カレンダにログイン」ではなく「再試行」リンクが表示されている場合、Microsoft Exchange Serverへの接続に問題があります。システム管理者に連絡してください。

    図46-5 ログイン前にホーム・ポータルに表示される「イベント」タスク・フロー(カレンダ・オーバーレイなし)

    図46-5の説明が続きます
    「図46-5 ログイン前にホーム・ポータルに表示される「イベント」タスク・フロー(カレンダ・オーバーレイなし)」の説明

    Microsoft Exchangeカレンダを使用していない場合、またはホーム・ポータルに個人イベントを表示せずにポータル・イベントを表示したい場合は、カレンダ・オーバーレイを有効にして(「「イベント」タスク・フローでの複数カレンダの表示」を参照)、「個人イベント」(図46-6)、「続行」(図46-7)の順にクリックします。

    図46-6 ホーム・ポータルのページの「個人イベント」リンク

    図46-6の説明が続きます
    「図46-6 ホーム・ポータルのページの「個人イベント」リンク」の説明

    図46-7 ホーム・ポータルの「イベント」タスク・フロー(カレンダ・オーバーレイが有効)

    図46-7の説明が続きます
    「図46-7 ホーム・ポータルの「イベント」タスク・フロー(カレンダ・オーバーレイが有効)」の説明
  4. 表示される「外部アプリケーション・ログイン」ダイアログで、Microsoft Exchangeログイン資格証明を入力し、「OK」をクリックします。

    注意:

    「外部アプリケーション・ログイン」ダイアログには、この画面を提供するメール・サービスの要件に応じて、追加のフィールドおよび情報が含まれている場合があります。外部アプリケーション、およびWebCenter Portalへのログイン資格情報の格納の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の外部アプリケーションのログイン情報の指定に関する項を参照してください。

    個人カレンダが表示されます(図46-8)。

    後から「イベント」ページを非表示にする場合は、「ポータル・ナビゲーションでのページの表示と非表示の切替え」を参照してください。

    メンバーが個人カレンダにアクセスできるようにするには、ページのアクセス権を付与する必要があります。「ページのセキュリティの設定」を参照してください。

46.5 ポータルの「イベント」ページでのイベントの表示

「ホーム・ポータルのページでのイベントの表示」は、ホーム・ポータルのページにイベント・タスク・フローを追加して、個人用のExchangeカレンダを表示する方法について説明しています。この項では、「イベント」ページまたはコンソールでのイベントの表示について説明します。イベントが有効になっているすべてのポータルで、ポータル・イベントは「イベント」ページに表示されます。ただし、「イベント」ページ(またはコンソール)はデフォルトでは表示されません。プリティURLを使用したページへのアクセスを提供するかポータル「イベント」ページを追加することで、ユーザーにナビゲーションを提供する必要があります。「ポータルへの「イベント」ページの追加」を参照してください。

注意:

ホーム・ポータルには「イベント」ページがデフォルトで表示されませんが、ユーザーは、「ページのパーソナライズ」ページの「ページの表示」オプションを使用することで自分のビューに表示できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のホーム・ポータルのビューでのページの表示または非表示に関する項。

図46-9に「イベント」ページ(またはコンソール)の「イベント」タスク・フローを示します。

図46-9 「イベント」ページの「イベント」タスク・フロー

図46-9の説明が続きます
「図46-9 「イベント」ページの「イベント」タスク・フロー」の説明

「ページへの「イベント」タスク・フローの追加」で説明されている手順に従って、ポータルの別のページに、イベント・タスク・フローを追加することもできます。

46.6 「イベント」タスク・フローでの複数カレンダの表示

ホーム・ポータルに個人イベントを表示することに加えて、イベント・タスク・フローに複数ポータルのイベントを表示することもできます。これは、カレンダへのオーバーレイと呼ばれます。これにより、複数のポータルに移動して日々のスケジュールを管理するのではなく、重要なイベントをすべて1つの場所、つまりホーム・ポータルで確認できるようになります。

イベントの有効化時にカテゴリを作成していれば、イベントはカレンダごとに色分けして表示されるため、どのカレンダからのイベントなのかを簡単に判断できます(「ポータル・イベント・カテゴリの作成および管理」を参照)。ホーム・ポータルのページまたはポータル・ページでカレンダをオーバーレイしている場合、カテゴリの色は、現在のポータルのイベントに対してのみ使用されます。オーバーレイされているカレンダのイベントはすべて、イベントにカテゴリが設定されていない場合、そのポータルに対して定義されている色で表示されます。ただし、オーバーレイされているカレンダにイベント・カテゴリが作成されていて、オーバーレイが有効化されているポータルに同じカテゴリがある場合は、そのカテゴリでイベントが他のポータルのカレンダに表示されます。

注意:

カレンダへのオーバーレイを使用できるのは、「イベント」タスク・フローのみです。ポータル「イベント」ページまたはコンソールには、そのときのポータルから取得されたイベントのみが表示されます。イベント・タスク・フローを表示するには、イベント・タスク・フローをホーム・ポータルのページに追加する必要があります。「ページへの「イベント」タスク・フローの追加」を参照してください。

この項では、次の内容について説明します。

46.6.1 カレンダ・オーバーレイの有効化

ページでカレンダ・オーバーレイを有効にするには:

  1. ページ・エディタで、このイベント・タスク・フローを含むページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. タスク・フロー・ツールバーで、「アクション・メニューの表示」をクリックして「パラメータ」を選択します。
  3. 「パラメータ」ダイアログで、「Calendar Overlay Style」ドロップダウンから、次のいずれかを選択します。
    • なし: カレンダ・オーバーレイを使用しない場合。

    • ミニ: カレンダ・オーバーレイを縮小ビューで使用する場合。このオプションを選択すると、ページでカレンダが使用するスペースは小さくなりますが、オーバーレイの操作方法がわかりづらくなることがあります。このオプションは、ページで使用できるスペースが非常に限られている場合、またはユーザーがカレンダ・オーバーレイを使い慣れ、使用方法を理解したときに使用してください。「ミニ」スタイルは、「日」ビューおよび「リスト・ビュー」でのみ使用できます。「週」や「月」では使用できません。

    • 完全: 詳細なカレンダ・オーバーレイを使用する場合。ページでスペースの問題がないときに、より豊かなユーザー・インタフェースを提供するには、このオプションを使用します。

    図46-10 「イベント」の「カレンダ・オーバーレイのスタイル」プロパティ

    図46-10の説明が続きます
    「図46-10 「イベント」の「カレンダ・オーバーレイのスタイル」プロパティ」の説明
  4. 「OK」をクリックし、変更を保存して「パラメータ」ダイアログを終了します。
  5. ページ・エディタ・ツールバーの左上にある「保存」をクリックして、変更を保存します。

    この結果、「イベント」タスク・フローでは、カレンダの左側にできたエリアで他のカレンダを選択し、表示できるようになります。

    「カレンダ・オーバーレイのスタイル」「完全」オプションを選択した場合、カレンダのオーバーレイ・エリアにはアイコンだけではなく、テキストも表示されるようになります。また、日付ピッカーも表示され、カレンダを操作しやすくなります。

    図46-11は、カレンダ・オーバーレイに「完全」を指定した場合の、ホーム・ポータルのページのイベント・タスク・フローを示しています。

    図46-11 カレンダ・オーバーレイ・エリアに「完全」を指定した場合の「イベント」タスク・フロー

    図46-11の説明が続きます
    「図46-11 カレンダ・オーバーレイ・エリアに「完全」を指定した場合の「イベント」タスク・フロー」の説明

    「カレンダ・オーバーレイのスタイル」「ミニ」オプションを選択した場合、カレンダのオーバーレイ・エリアは縮小され、「日」ビューのみ表示されます(図46-12)。

    図46-12 カレンダ・オーバーレイ・エリアに「ミニ」を指定した場合の「イベント」タスク・フロー

    図46-12の説明が続きます
    「図46-12 カレンダ・オーバーレイ・エリアに「ミニ」を指定した場合の「イベント」タスク・フロー」の説明

    注意:

    個人カレンダを設定してログインしていない場合は、「個人イベント」をクリックして、「続行」リンクをクリックし、タスク・フローのポータル・カレンダを表示します(図46-7)。

46.6.2 追加のカレンダの表示

カレンダ・オーバーレイ機能が有効化されている場合(「カレンダ・オーバーレイの有効化」を参照)、イベント・タスク・フローには、カレンダを必要なだけ表示できます。イベントはカレンダごとに異なる色で表示されるため、どのカレンダに属するイベントであるかを見分けやすくなります。

追加のカレンダを表示するには:

  1. ホーム・ポータル、または該当するポータルに移動し、目的のイベント・タスク・フローを含むページを見つけます。

    注意:

    追加のカレンダは「イベント」ページでは使用できません。

  2. 「イベント」タスク・フローのカレンダ・オーバーレイ・エリアで、「カレンダの追加」アイコン(図46-13)をクリックします。

    図46-13 「カレンダの追加」アイコン

    図46-13の説明が続きます
    「図46-13 「カレンダの追加」アイコン」の説明
  3. 「カレンダの追加」ダイアログ(図46-14)で、タスク・フローに表示するカレンダが入っているポータルを選択します。

    複数のポータルを選択できます。

    図46-14 「カレンダの追加」ダイアログ

    図46-14の説明が続きます
    「図46-14 「カレンダの追加」ダイアログ」の説明
  4. 「カレンダの追加」をクリックします。

    カレンダ・オーバーレイ・エリアの左側に選択したポータルが表示されるようになります。

  5. 表示するカレンダが含まれる各ポータルの横のチェック・ボックスを選択します。

    イベントは、ポータルごとに色分けして表示されます(図46-15)。

    図46-15 複数のカレンダのイベント

    図46-15の説明が続きます
    「図46-15 複数のカレンダのイベント」の説明

46.7 ポータルへの「イベント」ページの追加

ポータル「イベント」ページへのナビゲーションを提供するには、「ポータル・ナビゲーションへの既存ページの追加」の説明に従って、ポータル・ナビゲーションにページ・リンクを追加できます。

注意:

ツールが有効化された場合やポータルが作成された場合に、「イベント」ページ(またはコンソール)は自動的に公開されません。ただし、ポータル・テンプレートで「イベント」ページが公開される場合は、テンプレートから作成されたポータルでもこのページが自動的に公開されます。

46.8 ページへの「イベント」タスク・フローの追加

ページにイベント・タスク・フローを追加する手順は、「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

ヒント:

リソース・カタログでのイベント・タスク・フローの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルトのリソース・カタログでは、タグ・タスク・フローは「ソーシャルとコミュニケーション」フォルダに含まれます。

イベント・タスク・フローの詳細は、「カレンダとイベントについて」を参照してください。

図46-16は、ホーム・ポータルのページのイベント・タスク・フローを示しています。

図46-16 カレンダ・オーバーレイ・エリアに「完全」を指定した場合の「イベント」タスク・フロー

図46-16の説明が続きます
「図46-16 カレンダ・オーバーレイ・エリアに「完全」を指定した場合の「イベント」タスク・フロー」の説明

編集権限を持つユーザーは、ページ・エディタでタスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログにアクセスできます(「イベント・タスク・フローのプロパティの使用」を参照)。

46.9 イベント・タスク・フローのプロパティの使用

イベント・タスク・フローには関連するプロパティがあり、これらのプロパティには、十分な権限を持つユーザーが、タスク・フローの「アクション・メニューの表示」からアクセスできます。たとえば、「パラメータ」を選択して、「パラメータ」ダイアログを表示します(図46-17)。

図46-17 「イベント」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

図46-17の説明が続きます
「図46-17 「イベント」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」」の説明

次の各項では、イベント・タスク・フローのプロパティと、タスク・フロー・パラメータについて説明します。

46.9.1 「イベント」タスク・フロー・プロパティの設定

ページ・エディタでコンポーネントを選択すると、「アクション・メニューの表示」が開き(図46-18)、ここから、コンポーネントのプロパティ(「パラメータ」、「アクセス」、「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」)にアクセスできます。

図46-18 イベント・タスク・フローの「アクション・メニューの表示」

イベント・タスク・フローの「アクション・メニューの表示」

イベント・タスク・フローのプロパティを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタで、このタスク・フローを含むページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. タスク・フローを選択して「アクション・メニューの表示」をクリックし、設定するプロパティを選択します。
  3. 変更を保存します。

46.9.2 「イベント」タスク・フローのパラメータ

表46-1に、「イベント」タスク・フローに固有のパラメータを示します。

表46-1 「イベント」タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Calendar Overlay Style

カレンダ・オーバーレイが有効化されているかどうか。有効な値は次のとおりです。

  • 空(デフォルト): カレンダ・オーバーレイはありません

  • なし: カレンダ・オーバーレイはありません

  • ミニ: 画面のスペースをあまり使用しない「ミニ」モードでカレンダ・オーバーレイを有効化します

  • 完全: カレンダ・オーバーレイを「完全」モードで有効化します

Calendar Style Class

カレンダ・コンポーネントに適用するカスタム・スタイル・クラスの名前。

Customization ID

イベント・ビューをカスタマイズするための一意の識別子。

Customization IDにより、このタスク・フロー・インスタンスとカスタマイズ設定およびパーソナライズ設定を関連付けることができます。この値は自動的に設定されます。この値は編集しないでください。

Default Current Date

カレンダのデフォルトで使用される現在の日付。有効な値は次のとおりです。

  • 空(デフォルト): 現在の日付(つまり、今日の日付)

  • mm/dd/yyyyという書式を使用した任意の日付。

Disable Personalize and Customize

タスク・フローをパーソナライズ、またはカスタマイズできるかどうかを決定するチェック・ボックス。選択されていない場合、ユーザーはタスク・フローをパーソナライズおよびカスタマイズできます。

Group Space

リストされているイベントのソースであるポータルの名前。

有効な値は次のとおりです。

  • 空: タスク・フローには、現在のポータル(つまり、タスク・フローが配置されているポータル)のイベントが表示されます

  • 任意のポータルの表示名: タスク・フローは、指定されたポータルのイベントを表示します

ポータルの表示名は、ポータルの管理設定の「一般」ページに記載されています。

Maximum Calendars

ユーザーがタスク・フローに追加できるカレンダ数の最大値。

最大値に達すると、タスク・フローに「カレンダの追加」アイコンは表示されなくなります。

デフォルト値: 20

Maximum Enabled Calendars

ユーザーが一度に表示できるカレンダ数の最大値。

この値は、Maximum Calendarsに指定した値を上回ってはいけません。

デフォルト値: Maximum Calendarsと同じ値。

46.9.3 「イベント - ミニ・ビュー」タスク・フローのパラメータ

表46-2に、「イベント - ミニ・ビュー」タスク・フローに固有のパラメータを示します。

表46-2 「イベント - ミニ・ビュー」タスク・フローのパラメータ

プロパティ 説明

Calendar Toolbox Layout

カレンダ・ツールボックスのカスタム・レイアウト。この値は、toolboxLayout属性として、ADFカレンダ・コンポーネントに渡されます。

Customization ID

イベント・ビューをカスタマイズするための一意の識別子。

Customization IDにより、このタスク・フロー・インスタンスとカスタマイズ設定およびパーソナライズ設定を関連付けることができます。この値は自動的に設定されます。この値は編集しないでください。

Event Text Length

「ミニ」ビューに表示されるイベント・タイトルの最大文字数。

イベント・タイトルを切り捨てたくない場合は、空のままにしておくか、0を入力してください。

デフォルト値: 18

List Events in Number of Upcoming Days

これから行われるイベントをリストする日数。

デフォルト値: 30

Number of Events Per Page

一度に表示するイベントの数。

デフォルト値: 5

Using ADF Calendar Component

ADF CalendarのUIコンポーネントを使用するか、またはページ・フローで単なるリストを使用するか決定するために選択するチェック・ボックス。