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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発
12c (12.2.1.2.0)
E82868-02
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1 概要とロードマップ

この章では、『Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』の内容と構成について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

ドキュメントのスコープと対象読者

このドキュメントは、WebLogic ServerにデプロイするWebアプリケーションや、HTTPサーブレット、JavaServer Page (JSP)などのコンポーネントを開発するソフトウェア開発者向けの情報源です。Webアプリケーションのユーザーおよびデプロイヤ向けの情報も提供しています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーションでWebLogic Server Webアプリケーションの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。

このドキュメントのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発フェーズに関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよび本番前のフェーズで見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。

このドキュメントでは、本番フェーズでの管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのドキュメントとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。

このドキュメントは、読者がJava EEおよびWebアプリケーションの概念に精通していることを前提にしています。このドキュメントでは、WebLogic Server Webアプリケーションが提供する付加価値機能と、Webアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使用方法に関する主要な情報が重点的に扱われています。

このドキュメントの手引き

関連ドキュメント

このドキュメントには、Webアプリケーションに固有の設計および開発上の情報が含まれています。

WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。

Webアプリケーション開発者向けのサンプル

このドキュメントに加えて、次の項で説明するAvitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)サンプルのコンテキスト内で、ソフトウェア開発者向けのサンプルが用意されています。

Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)

MedRecはWebLogic Serverに付属したエンド・ツー・エンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。

MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverのインストールとともに必要に応じてインストールされます。MedRecは、ORACLE_HOME\user_projects\domains\medrecディレクトリから起動できます。ORACLE_HOMEは、Oracle WebLogic Serverのインストール時にOracleホームとして指定したディレクトリです。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項 を参照してください。

サンプル・アプリケーションのMedRec (Spring)では、Springフレームワーク・アプリケーションの開発例を示します。

WebLogic Server配布キットのWebアプリケーション・サンプル

WebLogic Serverをサンプル付きで完全にインストールすると、ソース・コードのサンプルがORACLE_HOME\wlserver\samples\server\examples\src\examplesディレクトリに置かれます。このディレクトリから、サンプルのソース・コードおよび手順のファイルにアクセスすることができ、サンプル・ドメインを設定する必要はありません。

ORACLE_HOME\user_projects\domains\wl_serverディレクトリには、WebLogic Serverのサンプル・ドメインが含まれています。このドメインには、アプリケーション、アプリケーションおよびOracle WebLogic Serverの動作方法を定義するXML構成ファイル、および起動スクリプトと環境スクリプトが含まれます。WebLogic Serverサンプル・コードの詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。

このリリースのWebLogic Serverでは、複数のWebアプリケーション、サーブレット、およびJSPサンプルが用意されています。独自のWebアプリケーションを開発する前に、まずこれらのWebアプリケーション・サンプルを実行することをお薦めします。

このリリースでの新機能と変更された機能

このリリースのWebLogic Serverでは、次のサポートが追加されました。

  • ドメイン全体または特定のWebアプリケーションのHTTP Content-Encoding GZIP圧縮。詳細は、次の章を参照してください。

  • サーブレット3.1。HTTP 1.1プロトコル・アップグレード処理、非同期の読取りおよび書込みの非ブロッキングI/Oのサポート、セッションID変更およびカバーされていないHTTPメソッドの処理を含みます。

  • Java Server Pages 2.3。任意のテキストベースの形式(HTMLまたはXML)で表現可能な静的データとJSP要素のサポートを含みます。これにより、ページが動的コンテンツを作成する方法を決定します。

  • Java Server Faces 2.2。HTML5に適したマークアップ、Faces Flowsおよびリソース・ライブラリ規約のサポートを含みます。

このリリースで導入されたWebLogic Serverの包括的な新機能一覧は、『Oracle WebLogic Serverの新機能』 12.2.1.2.0を参照してください。