Oracle VM Server for SPARC 3.5.0.1 保守更新リリース以降、Oracle SPARC システムの電源管理 (PM) 機能がデフォルトで無効になっています。この機能を有効にするには、ldmd/pm_enabled SMF プロパティー値を true に変更します。
ldmd/pm_enabled SMF プロパティーは Oracle VM Server for SPARC 3.5 リリースで導入されましたが、このプロパティー値を false に設定する場合は、Oracle VM Server for SPARC 3.5.0.1 保守更新を必ずインストールしてください。
PM を手動で無効にするには、次のコマンドを実行します。
primary# svccfg -s ldmd setprop ldmd/pm_enabled=false primary# svcadm refresh ldmd primary# svcadm restart ldmd
PM を手動で有効にするには、次のコマンドを実行します。
primary# svccfg -s ldmd setprop ldmd/pm_enabled=true primary# svcadm refresh ldmd primary# svcadm restart ldmd
ldmd/pm_enabled SMF プロパティーは Oracle SPARC システムにのみ適用されることに注意してください。Fujitsu SPARC システムでは PM 機能はデフォルトで有効のままであり、ldmd/fjpm_enabled SMF プロパティーによって制御されます。
ldmd/fjpm_enabled に関する次の説明が、ldmd(1M) のマニュアルページに追加されました。
Fujitsu SPARC システムでの ldmd の起動時に電源管理 (PM) を有効または無効にします。デフォルト値は true で、PM が有効であることを意味します。
Oracle VM Server for SPARC 3.5.0.1 保守更新のインストール後にはじめてこのプロパティーを設定するときは、boolean データ型を指定することで ldmd/fjpm_enabled SMF プロパティーが SMF マニフェストに確実に追加されるようにします。たとえば、次のコマンドを実行すると、Fujitsu SPARC システムの PM が無効になります。
primary# svccfg -s ldoms/ldmd setprop ldmd/fjpm_enabled=boolean: false