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Oracle® R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド
リリース1.5
E67080-02
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2 Oracle R Enterprise向けデータベースのインストールおよび構成

この章では、Oracle R Enterprise ServerをサポートするOracle Databaseのインストールおよび構成方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle DatabaseのOracle R Enterpriseへのインストール

Oracle R Enterpriseには、64ビット・バージョンのOracle Database Enterprise Editionが必要です。このデータベースは、表1-1に示されているどのプラットフォームにもインストールできます。

Oracle Databaseをインストールするには、ご使用のプラットフォームのインストール手順に従ってください。

注意:

Oracle R Enterprise Serverは、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)内のプラガブル・データベース(PDB)にインストールできます。データベースはルート・データベースでなくてもかまいません。

マルチテナント環境の管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

2.2 埋込みRの実行用のEXTPROCの構成

外部プロシージャは、異なる言語で書かれたプログラムから起動されるプロシージャです。Oracle Databaseでは、外部プロシージャをサポートするためにextprocという外部プロシージャ・エージェントが使用されます。Oracle R Enterpriseでは、埋込みRの実行をサポートするためにextprocが使用されます。

2.2.1 EXTPROCについて

アプリケーションから外部プロシージャが起動されると、Oracle Databaseによってextprocエージェントが起動されます。アプリケーションからは、Oracle Databaseによって確立されたネットワーク接続を使用して、プロシージャを実行するための指示がエージェントに送られます。エージェントでは、DLLや共有ライブラリがロードされ、外部プロシージャが実行され、外部プロシージャから戻された値がアプリケーションに戻されます。

2.2.2 Oracle R EnterpriseのEXTPROC構成について

Oracle R Enterpriseでは、extprocのデフォルト構成が使用されます。extprocエージェントはOracle Databaseによって直接生成され、listener.oratnsnames.oraも構成を変更する必要はありません。

デフォルトでは、extprocによってあらゆる外部プロシージャの呼出しがサポートされています。Oracle R Enterprise用の外部プロシージャの呼出しのみを許可する場合は、ORACLE_HOME/hs/admin/extproc.oraEXTPROC_DLLS環境変数を編集します。

LinuxまたはUNIXシステムでは、次の文によってOracle R Enterprise用の外部プロシージャのみが実行されるようにEXTPROC_DLLSが設定されます。

SET EXTPROC_DLLS=ONLY:$ORACLE_HOME/lib/ore.so

extprocにあらゆる外部プロシージャの処理を許可するには、EXTPROC_DLLSANYに設定するか、または単に空白のまま(デフォルト)にします。

関連項目:

詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』の外部プロシージャのデフォルト構成に関する説明を参照してください。