この章では、Oracle R Enterprise ServerをサポートするOracle Databaseのインストールおよび構成方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Oracle R Enterpriseには、64ビット・バージョンのOracle Database Enterprise Editionが必要です。このデータベースは、表1-1に示されているどのプラットフォームにもインストールできます。
Oracle Databaseをインストールするには、ご使用のプラットフォームのインストール手順に従ってください。
Linux
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド リリース12.1 for Linux』(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db121&id=LADBI)
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド リリース11.2 for Linux』(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db112&id=LADBI)
Oracle Solaris
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド リリース12.1 for Oracle Solaris』 (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db121&id=SSDBI)
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド リリース11.2 for Oracle Solaris』 (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db112&id=SSDBI)
IBM AIX
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド リリース12.1 for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db121&id=AXDBI)
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド リリース11.2 for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db112&id=AXDBI
Microsoft Windows
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド リリース12.1 for Microsoft Windows』(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db121&id=NTDBI)
『Oracle Databaseインストレーション・ガイドリリース11.2 for Microsoft Windows』(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db112&id=NTDBI)
外部プロシージャは、異なる言語で書かれたプログラムから起動されるプロシージャです。Oracle Databaseでは、外部プロシージャをサポートするためにextprocという外部プロシージャ・エージェントが使用されます。Oracle R Enterpriseでは、埋込みRの実行をサポートするためにextprocが使用されます。
アプリケーションから外部プロシージャが起動されると、Oracle Databaseによってextprocエージェントが起動されます。アプリケーションからは、Oracle Databaseによって確立されたネットワーク接続を使用して、プロシージャを実行するための指示がエージェントに送られます。エージェントでは、DLLや共有ライブラリがロードされ、外部プロシージャが実行され、外部プロシージャから戻された値がアプリケーションに戻されます。
Oracle R Enterpriseでは、extprocのデフォルト構成が使用されます。extprocエージェントはOracle Databaseによって直接生成され、listener.oraもtnsnames.oraも構成を変更する必要はありません。
デフォルトでは、extprocによってあらゆる外部プロシージャの呼出しがサポートされています。Oracle R Enterprise用の外部プロシージャの呼出しのみを許可する場合は、ORACLE_HOME/hs/admin/extproc.oraのEXTPROC_DLLS環境変数を編集します。
LinuxまたはUNIXシステムでは、次の文によってOracle R Enterprise用の外部プロシージャのみが実行されるようにEXTPROC_DLLSが設定されます。
SET EXTPROC_DLLS=ONLY:$ORACLE_HOME/lib/ore.so
extprocにあらゆる外部プロシージャの処理を許可するには、EXTPROC_DLLSをANYに設定するか、または単に空白のまま(デフォルト)にします。
関連項目:
詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』の外部プロシージャのデフォルト構成に関する説明を参照してください。