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Oracle® Application Expressエンド・ユーザーズ・ガイド
リリース5.1
E89952-01
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5.8 データ・グリッドの管理

データ・グリッドは、列および行に表示されるデータのセットです。スプレッドシートにデータが格納される方法と同様の方法で、データ・グリッドにデータが格納されます。作成後、時間の経過に応じて構造を修正できます。

5.8.1 データ・グリッドについて

列名、データ・ソースおよび基本検証を使用してデータ・グリッドの構造を定義するか、スプレッドシート・データを貼り付けてデータ・グリッドを作成できます。作成後、必要に応じて構造を修正できます。

列の選択、フィルタの適用、ハイライト処理、ソート処理などを行ってレポート・データのレイアウトを変更できます。ブレーク、集計、グループ化、計算および各種チャートを定義することもできます。

また、データ・グリッドの複数のバリエーションを作成し、パブリックまたはプライベートの参照用に名前付きレポートとして保存できます。また、データ・グリッドからのデータを使用して、任意のページにチャートまたはレポートとして含めることもできます。

5.8.2 データ・グリッドの作成

構造(列名、データ・ソースおよび基本検証)を定義するか、またはスプレッドシート・データに貼り付けることによってデータ・グリッドを作成できます。

各データ・グリッドには、定義済の列に加えて、所有者、作成者、作成日、更新者、更新日、行順序および注釈(ファイル、ノート、リンクおよびタグ)という標準の列が常に含まれます。

5.8.2.1 データ・グリッドを最初から作成

ゼロからデータ・グリッドを作成するには、「作成」メニューで「新規データ・グリッド」をクリックして「最初から」を選択します。

データ・グリッドを最初から作成する場合は、列名、データ型および基本的な値を定義する必要があります。基本構造を作成した後で、それにデータを移入できます。

データ・グリッドを最初から作成するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「作成」メニューから、「新しいデータ・グリッド」を選択します。

    ヒント:

    「コントロール・パネル」で、「新しいデータ・グリッド」を選択することもできます。

  3. セクション・タイプのプロンプトが表示されたら、「最初から」を選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 次を指定します。
    1. 名前: データ・グリッド名を入力します。
    2. 別名: データ・グリッドの別名を入力します。この別名を使用して、他のページ・セクションでこのデータ・グリッドにリンクできます。データ・グリッドの別名は1つのアプリケーション内で一意である必要があります。
    3. 列名とデータ型を指定して、データ・グリッド構造を定義します。順序を変更するには、「移動」の下で「上へ」および「下へ」矢印をクリックします。

      注意:

      列をさらに追加するには、「列の追加」をクリックします。
    4. 「データ・グリッドの作成」をクリックします。
      データ・グリッドが表示されます。
  5. データを追加するには、「行の追加」をクリックします。

5.8.2.2 スプレッドシート・データのコピー・アンド・ペーストによるデータ・グリッドの作成

データ・グリッドを作成するには、「作成」メニューで「新規データ・グリッド」をクリックし、「コピー・アンド・ペースト」を選択することで、スプレッドシート・データをコピーして貼り付けます。

スプレッドシート・データをコピー・アンド・ペーストしてデータ・グリッドを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「作成」メニューから、「新しいデータ・グリッド」を選択します。

    ヒント:

    または、「作成」メニューまたは「コントロール・パネル」から「新しいデータ・グリッド」を選択することもできます。

  3. セクション・タイプのプロンプトが表示されたら、「コピー・アンド・ペースト」を選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 次を指定します。
    1. 名前: データ・グリッド名を入力します。
    2. 別名: データ・グリッドの別名を入力します。この別名を使用して、ページ・セクションでこのデータ・グリッドにリンクできます。データ・グリッドの別名は1つのアプリケーション内で一意である必要があります。
    3. 1行目に列ヘッダーが含まれる: 該当する場合にこのオプションを選択します。
    4. スプレッドシート・データを貼付け: スプレッドシート・プログラムからロードするデータをコピーおよびペーストします。
    5. 「アップロード」をクリックします。
データ・グリッドが表示されます。

5.8.3 データ・グリッドのコピー

データ・グリッドをコピーするには、「管理」メニューで「コピー」をクリックします。

データ・グリッドをコピーするには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、既存のデータ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「コピー」を選択します。
  4. 新しいデータ・グリッド名を入力し、「コピー」をクリックします。

5.8.4 データ・グリッドの表示と編集

データ・グリッドを作成した後で、それをデータ・ページで表示および編集できます。

ヒント:

データ・グリッドは対話モード・レポートとして表示されます。

5.8.4.1 「データ」ページへのアクセス

「データ」ページにアクセスするには、「データ・グリッド」メニューで「すべてを表示」を選択します。

「データ」ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、「すべてを表示」を選択します。

    対話モード・レポートが表示され、すべてのデータ・グリッドが表示されます。レポートは「レポート」ビューにも表示されます。

    ヒント:

    アイコンが表示された場合、「レポートの表示」アイコンをクリックします。

    デフォルトでは、「レポート」ビューに、データ・グリッドの「名前」、「別名」、「更新」および「更新者」列が表示されます。「埋込みタグ」列には、ページのセクション内にレポートまたはデータ・グリッドへのリンクを埋め込む際に使用した構文が表示されます。

  3. データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

5.8.4.2 チェック・ボックスの切替え

「管理」メニューで「切替えチェックボックス」を選択することで、データ・グリッド表示時にチェック・ボックスを表示するかどうかをトグルできます。

選択内容をカスタマイズするにはチェック・ボックスを使用します。

各行に隣接するチェック・ボックスを表示するには、次のステップを実行します。

有効化すると、各行の左側にチェック・ボックスが表示されます。

5.8.4.3 データ・グリッド・データの編集

データ・グリッドのデータを編集するには、有効なセルをクリックするか、「行の追加」ボタンをクリックして新しい行を追加します。

データ・グリッドのデータを編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。
    データ・グリッドが表示されます。
  3. 有効なセルをクリックします。
    編集可能テキスト・フィールドにセルが広がります。
  4. 完了したら、セルの外側をクリックするか、[Tab]キーを押して列内の次のセルに進みます。
    変更が自動的に保存されます。

行を追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「行の追加」ボタンをクリックします。
    フォームが表示されます。
  2. 表示されたフィールドを編集します。各フィールドは、新しい行内の列です。
  3. 「保存」または「保存してさらに追加」をクリックします。

ヒント:

行に隣接する「行の編集」ボタン(鉛筆)をクリックすることで、行全体を編集することもできます。

5.8.4.4 手動でのデータ・グリッド列の編集

データ・グリッドの列を手動で編集するには、「管理」メニューで「列」をクリックします。

データ・グリッド列を手動で編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「列」を選択します。

    次のサブメニューが表示されます。

    追加
    新しい列を追加します。列のすべてのプロパティ(列名、グループ、タイプ、値が必須かどうか、LOV、表示形式。デフォルト・タイプなど)を定義できます。
    列プロパティ
    編集可能なプロパティには、順序、グループ、必要な値、表示形式、ラベル、書式、ヘッダー調整、列調整、デフォルト・テキスト、ヘルプ・テキストなどが含まれます。
    LOV
    入力できる値を制限可能になります。「列プロパティ」で、LOVを列に関連付けることができます。
    列グループ
    グループを作成し、そのグループに列を追加します。グループ名を定義し、説明を指定できます。矢印キーを使用して、「列」リージョンで、新しい列グループに列を選択できます。
    検証
    列の検証、順序、検証式およびエラー・メッセージを定義できます。
    列の削除
    削除する列を選択します。
  4. サブメニュー・オプションを選択して、画面に表示される手順に従います。

5.8.4.5 手動でのデータ・グリッド行の編集

データ・グリッドの行を手動で編集するには、「管理」メニューで「行」をクリックします。

データ・グリッド行を手動で編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「行」を選択します。

    次のサブメニューが表示されます。

    行の追加
    新しい行を追加します。プロジェクト、タスク、開始日、終了日などを定義できます。

    ヒント:

    データ・グリッドの「行の追加」ボタンをクリックして、新しい列を追加することもできます。

    列値の設定
    すべての行、選択された行または空の行に対する列の事前定義済の値を設定します。
    置換
    すべての行または選択された行の行値を検索して置換します。
    入力
    NULLの列値に上のセルの列値を入力します。NULL列値を満たす列を選択します。
    行の削除
    選択して、すべての行、選択された行または空白列のある行を削除します。
  4. サブメニュー・オプションを選択して、画面に表示される手順に従います。

5.8.4.6 データ・グリッドの単一行の編集

データ・グリッドで単一の行を編集するには、「行の編集」アイコン(鉛筆)をクリックします。

データ・グリッドの単一行を手動で編集するには、次の手順を実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 編集する行を選択し、「行の編集」アイコンをクリックします。
    「行の追加/編集」ページが表示されます。
  4. 該当する行を編集し、「変更の適用」をクリックします。

ヒント:

「行の追加/編集」ページの「アクション」リージョンを使用して、新しい行の追加、ファイルの追加、注釈の追加、リンクの追加、タグの追加、変更履歴の表示、列の追加、列プロパティおよびグループの編集、列の削除およびLOVまたは検証の作成ができます。

5.8.4.7 データ・グリッドの単一行への注釈の追加

データ・グリッドの行に注釈を追加するには、「行の編集」アイコン(鉛筆)をクリックします。

データ・グリッドの単一行へ注釈(ファイル、ノート、リンク、タグなど)を追加するには、次の手順を実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 編集する行を選択し、「行の編集」アイコンをクリックします。

    「行の追加/編集」ページが表示されます。

  4. 「アクション」リージョンから、次のいずれかを選択します。
    • ファイルの追加
    • ノートの追加
    • リンクの追加
    • タグの追加
  5. 画面に表示されるステップに従います。

関連項目:

注釈の管理

5.8.4.8 データ・グリッド・レポートへの注釈列の追加

データ・グリッドに表示する列を選択するには、「アクション」メニューをクリックして「列の選択」を選択します。

データ・グリッド・レポートに注釈列(「ファイル」、「ノート」、「リンク」および「タグ」)を表示するには、次のステップを実行します。

  1. データ・グリッド・レポートを表示します。
  2. 「アクション」メニュー→「列の選択」をクリックします。
  3. 「列の選択」リージョンで、列(ファイル、ノート、リンク、タグなど)を「レポートに表示」に移動します。
  4. 「適用」をクリックします。

すべてのユーザーが列を参照できるように、開発者は変更したレイアウトをデフォルトのレポートとして保存できます。

新しいデフォルト・レポートを保存するには、次のステップを実行します。

  1. 「アクション」メニューをクリックし、「レポートの保存」を選択します。
    「レポートの保存」リージョンが表示されます。
  2. 「レポートの保存」で、次のステップを実行します。
    1. 保存: 「デフォルトのレポート設定として保存」を選択します。
    2. 名前: レポートの名前を入力します。
    3. 説明: 説明を入力します(オプション)。
    4. 「適用」をクリックします。

5.8.4.9 データ・グリッド・レポートの疑似列の表示

「アクション」メニューをクリックし、「列の選択」を選択してデータ・グリッド・レポートに疑似列を表示するかどうかを選択し、レポートを保存します。

データ・グリッドには、次の疑似列が含まれます。

所有者
列を作成したユーザーのユーザー名。
行キー
行を識別するための、扱いやすい英数字からなる一意のキー。
行順序
列を識別するため一意の番号。
作成者
列を作成したユーザーのユーザー名。
作成日
行の作成日。

データ・グリッド・レポートに疑似列を表示するには、次の手順を実行します。

  1. データ・グリッド・レポートに列を含めるには、次のようにします。
    1. データ・グリッド・レポートを表示します。
    2. 「アクション」メニュー→「列の選択」をクリックします。
    3. 「列の選択」リージョンで、疑似列を「レポートに表示」に移動します。
    4. 「適用」をクリックします。
  2. 新しいデフォルト・レポートを保存します。
    1. 「アクション」メニューをクリックし、「レポートの保存」を選択します。
      「レポートの保存」リージョンが表示されます。
    2. 「レポートの保存」で、次のステップを実行します。
      1. 保存: 「デフォルトのレポート設定として保存」を選択します。

      2. 名前- レポートの名前を入力します。

      3. 説明- 説明を入力します(オプション)。

      4. 「適用」をクリックします。

5.8.4.10 データ・グリッド・プロパティの編集

データ・グリッド・プロパティページで、データ・グリッドの名前、別名および説明を変更できます。

データ・グリッドのプロパティを編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「プロパティ」をクリックします。

    データ・グリッド・プロパティページが表示されます。

  4. 表示されたフィールドを編集し、「適用」をクリックします。

5.8.4.11 データ・グリッドへのブックマーク・リンクの作成

データ・グリッドにブックマーク・リンクを作成するには、親WebシートのURLに適切な構文を追加するか、手動でURLを取得します。

データ・グリッドまたは行に直接ブックマークするには、次のステップを実行します。

  1. 次の構文を使用します。
    ws?p=100000:DG_<data grid alias> 
    ws?p=100000:DG_<data grid alias>::ROW_ID:<data grid row ID>
    

    data grid row IDは、APEX$_WS_ROWS表のID列値です。

特定のデータ・グリッド行へのリンクを取得するには、次の手順を実行します。

  1. データ・グリッドを実行します。
  2. 「行の編集」アイコンをクリックします。
  3. ブラウザのURLをメモします。

5.8.5 データ・グリッドの変更履歴ログの表示

データ・グリッドに変更履歴ログを表示するには、「管理」メニューで「履歴」を選択します。

「変更履歴の表示」ログは、データ・グリッドの変更のレポートを表示します。このレポートには、列、列名、元の値、新しい値、変更を行ったユーザーおよび変更がいつ行われたかが示されます。

データ・グリッドの変更履歴を表示するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「履歴」を選択します。

5.8.6 データ・グリッドの削除

データ・グリッドを削除するには、「管理」メニューで「データ・グリッドの削除」を選択します。

データ・グリッドを削除するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。
  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。
    データ・グリッドが表示されます。
  3. 「管理」メニューから、「データ・グリッドの削除」を選択します。
  4. 選択内容を確認して、「削除」をクリックします。