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Oracle® Enterprise Manager Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイド
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E78873-01
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6 仮想化されたExadata Database Machine

この章では、Exadataプラグイン12.1.0.6以降のOracle Virtual Machine (OVM) for x86およびOracle Exadata Storage Serverを使用してDBクラスタで仮想化されたOracle Exadata Database Machineを管理およびモニターする方法について説明します。

Exadataプラグインは、仮想インフラストラクチャ・プラグインとともに仮想化されたExadata Database Machineを検出、管理およびモニターします。このプラグインの詳細は、『Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド』の「Xenベース・システムの直接モニタリング」の章を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e28814/direct_monitor_cs.htm#EMCLO531

次の項では、仮想化されたExadata Database Machineおよび他のサポートされているターゲットを検出する方法について説明します。

仮想化されたExadata Database Machineの検出を完了した後、「検出後の構成および確認」で説明されている構成手順に進みます。

仮想インフラストラクチャ・プラグインとの統合

物理サーバー(物理Oracle Serverターゲット)、Dom0 (仮想プラットフォーム・ターゲット)およびDomU (仮想Oracle Serverターゲット)は、仮想インフラストラクチャ(VI)・プラグインによって検出およびモニターされます。

Exadataの検出は、VIプラグインで処理できます。物理サーバー、Dom0およびDomUは、Exadata Database Machineの検出前にVIプラグインを使用して検出されます。Exadataの検出中に、検出コードは、コンピュート・ノードのDom0に対応する既存の仮想プラットフォーム・ターゲットを検索します。

VIプラグインの統合を使用したExadata検出フローには、次のチェックが含まれます。

  1. 検出エージェントのホスト・ターゲットの構成メトリックに基づいてExadata Database Machineが仮想化されているかどうかを確認します。

  2. VIプラグインがデプロイされているかどうかを確認します。そうでない場合、『Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド』の「Xenベース・システムの直接モニタリング」の章の説明に従ってデプロイするよう求められます。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e28814/direct_monitor_cs.htm#EMCLO531

仮想化されたExadata Database Machineの検出

仮想化されたExadataを使用して、OEDAを介してデプロイされた各DBクラスタの1つのDBマシン・ターゲットのかわりに1つのExadata Database Machineターゲットが各物理Database Machineに作成します。コンピュート・ノード、Exadata Storage Server、インフィニバンド・スイッチ、コンピュート・ノードILOM、PDU、KVMおよびCiscoスイッチがExadataプラグインによって検出されます。

コンピュート・ノードのみを仮想化すると、物理サーバー、Dom0およびDomUが仮想インフラストラクチャ(VI)・プラグインによってモニターされます。Exadataプラグインは、次に示すように検出およびターゲット管理のためにVIプラグインと統合されます。

仮想化されたExadataのハードウェア・ターゲットは、次に示す内容を除いて物理Exadataとほとんど同じ方法(「Exadata Database Machineの検出」を参照)で検出されます。

  • コンピュート・ノードのDom0は、ibnetdiscoverを使用して検出されます。コンピュート・ノードILOMとコンピュート・ノードのマッピングおよびVM階層は、VIプラグインから取得されます。

  • Exadata Storage Serverは、kfodのかわりにibnetdiscoverを使用して検出されます。そのため、検出中にデータベースのOracleホームを指定する必要がありません。

  • インフィニバンド・スイッチは、ibnetdiscoverを使用して検出されます。

  • コンピュート・ノードILOM、PDUおよびCiscoスイッチは、databasemachine.xmlスキーマ・ファイルに基づいて検出されます。

  • クラスタおよびデータベース・ターゲットの検出

    • クラスタおよびデータベース・ターゲットの検出は、物理Exadataの場合(「グリッド・インフラストラクチャおよびRACの検出」を参照)と似ています。唯一の違いは、DBプラグインを使用してクラスタ、ASMおよびデータベース・ターゲットを検出する前にEnterprise Managerエージェントをデータベース・クラスタのDomUにデプロイする必要があることです。

  • エージェントの配置

    • Exadataハードウェア・ターゲットをモニタリングするプライマリおよびバックアップEnterprise Managerエージェントは、中断または停止していない、高可用性を確保するためにできるだけ異なる物理サーバー上の2つの専用DomUにデプロイする必要があります。

    • 静的仮想マシン構成の場合、データベース・クラスタをモニターするために使用されるEnterprise Managerエージェントを使用して、Exadataハードウェアをモニターできます。

仮想化されたExadata Database Machineを検出するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。
  2. 「ターゲットの手動追加」ページで、「ガイド付きプロセスを使用した追加」を選択します(図6-1)。

    図6-1 ターゲットの手動追加


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  3. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」ポップアップ・ウィンドウで、「Oracle Virtual Platform」を選択し、「追加」をクリックします(図6-2)。

    図6-2 Oracle Virtual Platformの追加


    img/GUID-B108205B-A667-485F-A139-2D76CDD9B09F-default.png

    注意:

    仮想インフラストラクチャ(VI)・プラグインがデプロイされた場合のみ、このオプションを使用できます。

    プラグインがデプロイされていない場合、Oracle Virtual Platformオプションは表示されません。Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイドのXenベース・システムの直接モニタリングの章の説明に従って、VIプラグインをデプロイします。

  4. 「Oracle Virtual Platformの検出」ページで、Oracle Virtual PlatformをEnterprise Managerに登録します。ターゲットの資格証明またはモニタリング・エージェント(あるいはその両方)は、ターゲットごとに指定できます。設定すると、それによってターゲットのデフォルト値がオーバーライドされます。
    • デフォルトのモニタリング・エージェントおよび資格証明を設定します(図6-3)。拡大鏡アイコン検索アイコンをクリックして、モニタリング・エージェントの場所を検索します。「資格証明プロパティ」で、ユーザー名にrootを入力して、ホストのルート・パスワードを指定します。

      注意:

      sudo権限を持つ非rootユーザーも使用できます。必要な設定手順は、VIプラグイン・ドキュメントを参照してください。

      図6-3 デフォルトのモニタリング・エージェントおよび資格証明


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    • ホスト名またはIPアドレスを追加します。「追加」をクリックして、ポップアップ・ウィンドウでホストの完全修飾ドメイン名(FQDM)またはIPアドレスを入力します(図6-4)。複数ある場合、各エントリを個別の行に表示する必要があります

      図6-4 仮想サーバーの検出: ホスト/IPアドレスの追加


      img/GUID-57ED895E-732F-424B-9CAF-4ECFA67FF184-default.png

      「追加」をクリックして、ポップアップ・ウィンドウを閉じます。

      追加すると、図6-5に示すように、ホスト名およびIPアドレスのフィールドが更新されます。

      図6-5 ホスト名またはIPアドレスの入力


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    • 「発行」をクリックします。仮想ターゲットを作成するOracle Virtual Platformを登録するためにジョブが発行されます。ジョブを完了するには、約5分必要です。「ジョブ詳細」をクリックしてステータスを確認するか、「閉じる」をクリックしてウィンドウを閉じます(図6-6)。

      図6-6 Oracle Virtual Platform登録ジョブの発行


      img/GUID-B456DACF-BFBF-4EE9-9C30-A6560EE64C2E-default.jpg

  5. ジョブの完了後、Exadata Database Machineを検出します。「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。
  6. 「ターゲットの手動追加」ページで、「ガイド付きプロセスを使用した追加」を選択します(図6-7)。

    図6-7 ターゲットの手動追加


    img/GUID-25C553D3-B934-4CEF-898B-7D68D9E2C526-default.png

  7. 「ターゲット・タイプ」ドロップダウン・メニューから「Oracle Exadataデータベース・マシン」(図6-8)を選択します。

    図6-8 ガイド付きプロセスを使用した追加: Oracle Exadata Database Machineの追加


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  8. 「Oracle Exadataデータベース・マシンの検出」ページで、「新規データベース・マシンとそのハードウェア・コンポーネントをターゲットとして検出」オプションを選択して、「ターゲットの検出」をクリックします。
  9. 「検出入力」ページで、拡大鏡アイコン検索アイコンをクリックして、検出するDBマシンに存在するDomUのエージェントを検索します。Dom0にEnterprise Managerエージェントをインストールできないため、仮想プラットフォーム(Dom0)を検索しないでください。物理Exadataの場合と同様に、スキーマ・ファイルを読み取ることができるホストを指定します。通常、検出エージェントと同じホストです。Dom0ではありません

    「構成図ファイル」セクションで、スキーマ・ファイルを読み取ることができるホストを選択して、スキーマ・ファイルを読み取ることができるホスト資格証明を設定します。前の手順で登録したホストに対して、「資格証明の設定」をクリックして、ログインおよびパスワード(図6-9)を設定します。「OK」をクリックします。

    図6-9 資格証明の設定


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    「次へ」をクリックします。

  10. 「インフィニバンド検出」ページで、nm2user資格証明を設定します。図6-10に示すように、「新規」オプションを選択して、「ユーザー名」フィールドにnm2userを入力して、パスワードを指定します。

    図6-10 インフィニバンド資格証明の設定


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    「次へ」をクリックします。

    注意:

    CLIENTNAMEおよびCLIENTIP情報の欠落に関する既知の問題により、エラー・ポップアップ・メッセージが発生します。「OK」をクリックしてポップアップを閉じ、ガイドされた検出を続行します。

  11. 「前提条件チェック」ページで、ステータスが正常であることを確認して、「次へ」をクリックします。
  12. 「コンポーネント」ページで、検出されたExadataコンポーネントを確認して、「次へ」をクリックします。
  13. 「モニタリング・エージェント」ページで、モニタリング・エージェントの名前、場所およびバックアップの場所を確認します。「次へ」をクリックします。
  14. 「エージェント資格証明」ページで、すべてのエージェントの資格証明が同じである場合、新しいユーザー名およびパスワードを入力するか、デフォルトをそのまま使用できます。「次へ」をクリックします。

    すべてのエージェントの資格証明が異なる場合、「すべてエージェントで異なる」オプションを選択して、すべてのホストのユーザー名およびパスワードを入力します。「次へ」をクリックします。

  15. 「モニタリング資格証明」ページで、次のコンポーネントの資格証明を確認または入力します。
    • Oracle Exadata Storage Server

    • InfiniBandスイッチ

    • ILOM

    各コンポーネントの「テスト接続」をクリックして、接続を確認します。各コンポーネントの資格証明が異なる場合、適切なユーザー名およびパスワードを指定します。

    「次へ」をクリックします。

  16. 「SNMPサブスクリプション」ページで、「Oracle Exadata Storage Server」および「インフィニバンド・スイッチ」領域にSNMPコミュニティ文字列(デフォルトはpublic)値を入力します。インフィニバンド・スイッチには、ルート資格証明を指定します(図6-11)。「次へ」をクリックします

    図6-11 インフィニバンド・スイッチのルート資格証明の入力

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  17. 「コンポーネント・プロパティ」ページで、イーサネットおよびPDUコンポーネントにpublicを入力します(図6-12)。「次へ」をクリックします

    図6-12 イーサネット・スイッチおよびPDUへの'public'の入力


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  18. 確認ページで、次のコンポーネントの詳細を確認します。
    • システム・ターゲット

    • コンピュート・ノード

    • Oracle Exadata Storage Server

    • InfiniBandスイッチ

    • イーサネット・スイッチ

    • コンピュート・ノードILOM

    • KVM

    • PDU

    「発行」をクリックして、すべてのターゲットを昇格します。約5分の処理時間を考慮します。完了後、すべてのターゲットがOracle Enterprise Manager Cloud Controlによってモニターされます。

注意:

VIプラグインにより、VMの追加または削除が定期的にチェックされます。Oracle VMインスタンスのターゲットは、VIプラグインによって検出された後、自動的に昇格されます。VM内のOS、ASMおよびDBをモニターする場合は、Enterprise ManagerエージェントをVMに送信する必要があります。

検出後の構成

エージェントはDomUノード内で実行され、リモートでセル、ILOM、スイッチおよびPDUをモニターするため、プライマリおよびバックアップのエージェントは、必ず物理的に異なるDomUホストに置いてください。Dom0が停止した場合、Enterprise Managerでは、まだ実行中の別のDom0でホストされているアクティブなDomU上で実行中のエージェントを使用してターゲットのモニターを続行できます。これにより、完全なDom0停止の場合の継続的なモニタリングが実現されます。

エージェントがリモートでExadataターゲットをモニターする方法の詳細は、検出後の構成および確認を参照してください。

Exadata仮想化プロビジョニング

プロビジョニングでは、仮想マシン(VM)、Oracle Database (DB)、グリッド・インフラストラクチャ、仮想化されたExadata上のASMなど、反復可能で信頼性があり、自動かつ無人のスケジューリングされたRACクラスタの一括デプロイメントが行われます。

Exadataプラグインの仮想化プロビジョニング機能により、次を実現できます。

データベース・クラスタの作成

データベース・クラスタを作成するには、次の手順を実行します。

  1. データベース・マシンのターゲット・メニューから「プロビジョニング」を選択して、「クラスタの作成」を選択します(図6-13)。

    図6-13 「プロビジョニング」メニュー


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    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. Exadataプロビジョニング: クラスタ・ページで、次の情報を入力します。
    • クラスタ定義: クラスタ名を作成します。「既存のクラスタの表示」をクリックして、すでにプロビジョニングされているデータベース・クラスタのリストを表示します。

    • 仮想マシンの場所: 仮想マシンの作成先のサーバーを選択します。「使用可能なサーバー」ペインで1つ以上を選択して、移動ボタンをクリックし、選択したサーバーを「選択されたサーバー」ペインに移動します(図6-14)。

      図6-14 仮想マシンの場所の選択


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    • ストレージ定義: 仮想マシンで使用されるExadata Storage Serverを選択します。「使用可能なストレージ・サーバー」ペインで1つ以上を選択して、移動ボタンをクリックし、選択したサーバーを「選択したストレージ・サーバー」ペインに移動します。

      図6-15 Exadata Storage Serverの選択


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    「次へ」をクリックします。

  3. 「資格証明」ページで、次の資格証明を設定します。
    • 計算サーバー: ルート・ユーザーの資格証明を設定します。「資格証明の設定」ドロップダウンで、設定をすべてのサーバーに適用する場合は「すべて」を選択し、選択したサーバーにのみ設定を適用する場合は、リストから1つ以上のサーバーを選択して「選択状態」を選択します。

      「サーバー資格証明の設定」ポップアップ・ウィンドウで、既存の名前付き資格証明を選択するか、「新規」を選択して新規の資格証明を作成します。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。成功した場合、「資格証明テスト・ステータス」が更新され、「成功」と表示されます(図6-16)。

      図6-16 計算サーバーの資格証明の設定


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    • Exadata Storage Server: セル管理者の資格証明を設定します。

      「サーバー資格証明の設定」ポップアップ・ウィンドウで、既存の名前付き資格証明を選択するか、「新規」を選択して新規の資格証明を作成します。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。成功した場合、「資格証明テスト・ステータス」が更新され、「成功」と表示されます(図6-17)。

      図6-17 Exadata Storage Serverの資格証明の設定


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    「次」をクリックして、仮想マシンを定義します。

  4. 「仮想マシン」(VM)ページで、次の情報を入力します。

    注意:

    使用可能な場合、Exadataプロビジョニング・ウィザードではフィールドに適切なデフォルトが事前入力されます。この情報は環境に応じて変更できます。

    • 仮想マシン定義: このリージョン(図6-18)で、VM定義の詳細を指定します。

      • 仮想マシン・サイズ: 「小さい」、「中」または「大きい」を選択します。「カスタマイズ」をクリックして、CPUコアの数および使用可能なメモリーを調整します。

      • ルート・パスワード: 2つのパスワード・フィールドでパスワードを作成します。

      • 「接頭辞」、「DNS」および「NTP」フィールドを確認します。

      • タイムゾーン: ドロップダウン・リストから適切なタイムゾーンを選択します。

      図6-18 Exadataプロビジョニング: 仮想マシン定義


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    • ソフトウェアの場所: 可能な場合、Exadataプロビジョニング・ウィザードによってフィールドは事前に移入されています(図6-19)。入力されていない場合は、次の情報を入力します。

      • インベントリの場所

      • グリッド・インフラストラクチャ・ホーム

      • データベース・ホームの場所

      • エージェントのインストール・ベース・ディレクトリ

      • エージェント・ポート(オプション)

      • ソフトウェア言語(オプション)

      図6-19 Exadataプロビジョニング: ソフトウェアの場所


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    • オペレーティング・システム・ユーザーおよびグループ: 「ソフトウェアの場所」リージョンと同様に、Exadataプロビジョニング・ウィザードによってパスワード・フィールドを除くフィールドが事前に移入されます(図6-20)。入力されていない場合は、次の情報を入力します。

      • ユーザー名: ID、パスワードおよびホーム・ディレクトリを含みます。

      • DBAグループ名およびID。

      • OINSTALLグループ名およびID。

      図6-20 Exadataプロビジョニング: オペレーティング・システム・ユーザーおよびグループ


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    「次へ」をクリックして、ネットワークの詳細を入力します。

  5. 「ネットワーク」ページで、IPアドレス、管理に使用する名前とドメイン、クライアントおよびプライベート・ネットワークを指定します。次の情報の詳細を入力します。
    • ゲートウェイとドメインの詳細: Exadataプロビジョニング・ウィザードでドメインおよびサブネット・マスクの詳細がすでに入力されているはずです。管理およびクライアント・ゲートウェイの有効なIPアドレスを入力します(図6-21)。

      図6-21 Exadataプロビジョニング: 「ゲートウェイとドメインの詳細」のネットワーク


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    • 仮想マシン 1 (図6-22): クラスタ内の最初の仮想マシンでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「接頭辞」および「開始ID」フィールドがオートコンプリートされます。オプションで「接尾辞」も入力できます。有効なIPアドレスを入力してください。

      図6-22 Exadataプロビジョニング: 仮想マシン 1


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    • 生成された仮想マシン名とIP (図6-23): 最初のVMの情報を入力したら、「生成」をクリックして、クラスタ内の他のVMの情報を作成します。いつでも詳細を手動で入力できます。

      図6-23 Exadataプロビジョニング: 生成された仮想マシン名とIP


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    すべての必要な情報を入力した後、ページ上部にある「IPの検証」をクリックしてIPアドレスを確認します。「次へ」をクリックして、引き続きグリッド・インフラストラクチャの詳細を入力し、初期データベースを作成します。

  6. 「Grid Infrastructureと初期データベース」ページで、次の詳細を入力します。
    • グリッド・インフラストラクチャ (図6-24): クラスタの詳細(SCAN名およびポート)を入力して、「ディスク・グループ」の情報を確認します。Exadataプロビジョニング・ウィザードで詳細が事前入力されますが、必要に応じて詳細を調整することもできます。

      図6-24 Exadataプロビジョニング: グリッド・インフラストラクチャ


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    • 初期データベース: このチェック・ボックスをクリックして、初期データベースを作成します。図6-25に示すように、データベースIDおよび管理者資格証明の追加情報が要求されます。

      図6-25 Exadataプロビジョニング: 初期データベース


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      「詳細」をクリックして、図6-26に示すように、メモリー・パラメータ、プロセスおよび文字セット用の追加の詳細リージョンを開きます。

      図6-26 Exadataプロビジョニング: 初期データベースの拡張の詳細


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    「次へ」をクリックして、スケジュールを設定します。

  7. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: 作成を即時に開始するか、後で開始するかを選択します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして設定を確認し、ジョブを開始します。

  8. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「送信」をクリックして作成ジョブを開始します。

データベース・クラスタのスケール・アップ

データベース・クラスタをスケール・アップするには:

  1. データベース・マシンのターゲット・メニューから「プロビジョニング」を選択して、「クラスタのスケール・アップ」を選択します。

    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. 「クラスタ」ページで、クラスタ名を入力するか、「検索」アイコンをクリックしてリストからクラスタを選択します。

    「使用可能なサーバー」ペインで1つ以上を選択して、移動ボタンをクリックし、選択したサーバーを「選択されたサーバー」ペインに移動します。

    「次」をクリックして、資格証明を設定します。

  3. 「資格証明」ページで、次の資格証明を設定します。
    • 計算サーバー: ルート・ユーザーの資格証明を設定します。「資格証明の設定」ドロップダウンで、設定をすべてのサーバーに適用する場合は「すべて」を選択し、選択したサーバーにのみ設定を適用する場合は、リストから1つ以上のサーバーを選択して「選択状態」を選択します。

      「サーバー資格証明の設定」ポップアップ・ウィンドウで、既存の名前付き資格証明を選択するか、「新規」を選択して新規の資格証明を作成します。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。成功した場合、「資格証明テスト・ステータス」が更新され、「成功」と表示されます(図6-27)。

      図6-27 計算サーバーの資格証明の設定


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    • 仮想マシン (図6-28): DomUのホストおよびルート、クラスタのASMおよびデータベースの資格証明を設定します。

      優先資格証明を使用するか、または優先資格証明をオーバーライドするかを選択できます。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。

      図6-28 クラスタのスケール・アップ: 仮想マシンの資格証明


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    「次へ」をクリックします。

  4. 「仮想マシン」ページで、「次」をクリックします。
  5. 「ネットワーク」ページで、IPアドレス、管理に使用する名前とドメイン、クライアントおよびプライベート・ネットワークを指定します。次の情報の詳細を入力します。
    • ゲートウェイとドメインの詳細: Exadataプロビジョニング・ウィザードでドメインおよびサブネット・マスクの詳細がすでに入力されているはずです。管理およびクライアント・ゲートウェイの有効なIPアドレスを入力します(図6-29)。

      図6-29 スケール・アップ: 「ゲートウェイとドメインの詳細」のネットワーク


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    • 仮想マシン 1 (図6-30): クラスタ内の最初の仮想マシンでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「接頭辞」および「開始ID」フィールドがオートコンプリートされます。オプションで「接尾辞」も入力できます。有効なIPアドレスを入力してください。

      図6-30 スケール・アップ: 仮想マシン 1


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    • 生成された仮想マシン名とIP (図6-29): 最初のVMの情報を入力したら、「生成」をクリックして、クラスタ内の他のVMの情報を作成します。いつでも詳細を手動で入力できます。

      図6-31 スケール・アップ: 生成された仮想マシン名とIP


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    すべての必要な情報を入力した後、ページ上部にある「IPの検証」をクリックしてIPアドレスを確認します。

    「次」をクリックして続行し、スケール・アップをスケジュールします。

    注意:

    グリッド・インフラストラクチャおよび初期データベースの手順は、再度設定する必要がないため、スキップされます。

  6. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: スケール・アップを即時に開始するか、後で開始するかを選択します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして設定を確認し、スケール・アップを開始します。

  7. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「送信」をクリックして、スケール・アップを開始します。

データベース・クラスタのスケール・ダウン

データベース・クラスタをスケール・ダウンすると、クラスタから仮想マシンが削除されます。

  1. データベース・マシンのターゲット・メニューから「プロビジョニング」を選択して、「クラスタのスケール・ダウン」を選択します。

    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. スケール・ダウンするクラスタ名を入力するか、「検索」アイコンをクリックして使用可能なクラスタを選択します。

    クラスタを選択すると、次のことを行うように要求されます。

    • 削除するノードを選択します。

    • DomU (ホスト、ルートおよびExadata Server)およびExadata Storage Serverの名前付き資格証明を確認するか、新規の名前付き資格証明を入力します。「資格証明テスト」をクリックして、資格証明が適切に選択されていることを確認します。

    「次へ」をクリックして、スケールダウン・ジョブをスケジュールします。

  3. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: これを選択して、今すぐまたは後でスケール・ダウンを開始します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして、設定を確認し、スケール・ダウンを開始します。

  4. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「発行」をクリックして、スケール・ダウンを開始します。

データベース・クラスタの削除

既存のクラスタを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「データベース・マシン・ターゲット」メニューから「プロビジョニング」を選択して、「クラスタの削除」を選択します。

    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. 「クラスタ」ページで、削除するクラスタ名を入力するか、または「検索」アイコンをクリックして使用可能なクラスタを選択します。

    ページが更新され、削除されるノードが表示されます

    DomU (ホスト、ルートおよびExadata Server)およびExadata Storage Serverの名前付き資格証明を確認するか、新規の名前付き資格証明を入力します。「資格証明テスト」をクリックして、資格証明が適切に選択されていることを確認します。

    「次へ」をクリックして、削除ジョブをスケジュールします。

  3. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: これを選択して、今すぐまたは後でスケール・ダウンを開始します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして、設定を確認し、削除ジョブを開始します。

  4. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「発行」をクリックして、削除ジョブを開始します。

仮想化されたExadata Database Machineの表示

検出後、Exadataプラグインにより、図6-32に示すように、Enterprise Manager Cloud Control 12cでモニターされている仮想マシンが表示されます。

図6-32 モニターされる仮想マシン


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注意:

Database Machineホームページのスキーマ・ダイアグラムは、検出中に見つかったdatabasemachine.xmlファイルの内容に基づいています。仮想プラットフォーム(Dom0)は、スキーマ・ダイアグラムのラックのコンピュート・ノードとして表示されます。

Database Machine Softwareトポロジ・ダイアグラムには、物理Oracle Server、仮想Oracle Serverターゲット(DomU)および仮想プラットフォーム・ターゲット(Dom0)が表示されません。ただし、引き続きDomUで実行しているホスト・ターゲットを表示します。

Exadata Database Machineターゲットの「ソフトウェア」タブには、図6-33に示すようにクラスタでグループ化された物理Database Machine全体のすべてのクラスタ、ASMおよびデータベース・ターゲットが表示されます。

図6-33 Exadata Database Machine Softwareタブ


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リソース使用率グラフ

次の計算リソース割当てグラフは、仮想化されたExadataで使用できます。これらのグラフは、VIプラグインの仮想マシン階層およびメトリック・データに依存します。

クラスタの配置

このグラフ(図6-34)は、特定のExadata Database Machineラックの物理サーバーのクラスタウェアのクラスタの配置を示しています。これは配置グラフであるため、データ・シリーズの幅は、クラスタの最大数を持つ物理サーバーのクラスタの数を反映します。

図6-34 リソース使用率: クラスタの配置


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データベースの配置

このグラフ(図6-35)は、特定のDBクラスタの特定のExadata Database Machineラックの物理サーバーのデータベースの配置を示しています。これは配置グラフであるため、データ・シリーズの幅は、特定のDBクラスタのデータベースの最大数を持つ物理サーバーのDBの数を反映します。

図6-35 リソース使用率: データベースの配置


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データベースCPU使用率

このグラフ(図6-36)は、特定のDBクラスタのVMホストごとのデータベースごとのデータベースCPU使用率を示しています。

図6-36 リソース使用率: データベースCPU使用率


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データベース・メモリー使用率

このグラフ(図6-37)は、特定のDBクラスタのVMホストごとのデータベースごとのデータベース・メモリー使用率を示しています。

図6-37 リソース使用率: データベース・メモリー使用率


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