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Oracle® Exadata Storage Server Softwareユーザーズ・ガイド
12cリリース2 (12.2)
E84909-03
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E Oracle Exadata Storage Server Softwareのアクセシビリティに関する推奨事項

Oracle Exadata Storage Server Softwareには、コマンドラインから実行できるdclicellcliのようなツールが含まれます。この項では、これらのツールでスクリーン・リーダーや拡大鏡を使用するためのヒントを説明します。

E.1 スクリーン・リーダーおよびブライユ・ディスプレイの使用に関するヒント

スクリーン・リーダーの例としては、JAWS、SuperNova、NVDA、Window-Eyesなどがあります。これらはぞれぞれ、テキストを音声として出力し、ブライユ・ディスプレイに対応しています。

注意:

Window-Eyesは現在、Ai Squaredが提供するZoomText Fusionに含まれています。
  • PuttyまたはCygwinなどの端末では文字モードを使用します。X-WindowsベースのVNCは使用しないでください。

  • スクリーン・リーダーのユーザーは、複数のセッション・サポートを得るためにスクリーンをインストールすることをお薦めします。Linuxベースのスクリーン・プログラムでは、異なるウィンドウで複数のセッションを実行できます。各セッションには、キーボード・ベースのコマンド(Ctrl-aなど)によりアクセスできます。スクリーンを使用すると、特定のウィンドウ・セッションにデタッチまたは再アタッチできます。VNCと同様に、Oracle ExaCHK、patchmgrまたは他のプログラムの実行時に切断された場合は、そのセッションを再アタッチして再開できます。

    Exadataには、スクリーン・パッケージはデフォルトではインストールされていません。yumを使用してこれをインストールする必要があります。詳細は、「How To Use Linux Screen」チュートリアル(https://www.rackaid.com/blog/linux-screen-tutorial-and-how-to/)を参照してください。

  • 端末のソフトウェアの設定では、カーソル・タイプを点滅またはフラッシュするカーソルではなくブロック・カーソルに設定します。

  • コマンドの出力によって大量の情報が生成される可能性があり、端末のウィンドウ、仮想ウィンドウまたはブライユ・ディスプレイに収まらないことあります。たとえば、次のコマンドでは、大量のアラート履歴の出力が生成される可能性があります。

    dcli -g cell_group -l root cellcli list alerthistory
    

    1画面分ずつ出力を表示するには、次のようにmoreコマンドを使用して出力をパイプ処理します。

    dcli -g cell_group -l root cellcli list alerthistory | more
    

    スペース・バーを使用して、次の出力にページを切り替えることができます。

  • exachkまたはdbnodeupdate.shが対話的に起動されたときは、moreまたはpageコマンドを使用して出力をパイプ処理しないでください。これは実行するとき、情報メッセージを端末に表示します。メッセージが一時停止するのはexachkでユーザーの入力が必要な場合です。入力を受け取ると再開します。重要なメッセージ、ユーザー入力、エラーおよびチェック結果は様々なファイルに記録されます。exachk の結果はHTMLレポートに書き込まれます。支援技術が実行されているコンピュータにHTMLレポートを転送し、支援技術を使用してアクセスできるブラウザでHTMLレポートを開いてください。

  • patchmgrユーティリティを実行しているとき、時間がかかるタスクが行われていると、スピナーとカウントダウン・クロックが表示されます。スピナーでは\|/の文字が順に表示され、カウントダウン・クロックは定期的に更新されます。タスクが終了すると、結果に応じて成功またはエラーのメッセージが表示されます。出力メッセージもログ・ファイルに記録されます。

  • スクリーン・リーダーの推奨設定の一部を次に示します(ここでは例としてJAWSを使用しています)。

    • JAWSのカーソルを「All」に設定します。「All」が読み上げられるまで[Insert]キーを押しながら[s]キーを押します。

    • 仮想カーソルはオフにすることをお薦めします。JAWSを使用している場合、[Insert]キーを押しながら[z]キーを押してこれを設定できます。

    • テキストをキャプチャするために仮想ウィンドウを使用します。JAWSを使用している場合、[Insert]キーを押しながら[Alt]キーと[w]キーを押してこれを設定できます。

E.2 拡大鏡の使用に関するヒント

拡大鏡の例としては、ZoomText、MAGic、SuperNovaなどがあります。

  • 拡大鏡は、文字ベースの端末とX-WindowベースのVNCの両方に対応できます。

  • 拡大鏡のスクリーン・リーダー機能(ZoomTextスクリーン・リーダー)を使用している場合は、前述したように文字ベースの端末を使用する必要があります。

  • VNCを使用している場合は、ウィンドウ・ディスプレイのプリファレンス(たとえばTWMまたはICE)を決定してください。ICEのディスプレイ設定は次のように行うことができます。

    vncserver -geometry 1600x950 :2
    

    1600x950はディスプレイ・サイズを指定し、:2はVNCディスプレイ番号を指定します。

E.3 ExaWatcherのチャートの使用に関するヒント

ExaWatcherはExadata固有のツールであり、Exadataストレージ・セルからパフォーマンス・データを収集します。

ExaWatcherで収集されたデータは、Webページでグラフ表示できます。このWebページは、Java Extended Toolkit (JET)とHTMLに基づいており、ARIAの一部が使用されています。ExaWatcherのページには、キーボードのみを使用して移動できるチャートを表示できます。

E.4 WindowsでのOracle Exadata Deployment Assistantの実行

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)は、独自のJREの下で実行される、スタンドアロンのJavaベースのアプリケーションです。これは、新しいExadata Database Machineをデプロイするために必要なすべての構成に対してユーザー入力を収集するために使用されます。OEDAの最新リリースにはJREのバージョン8が付属しています。これは、Java Access BridgeおよびJAWS、ZoomTextなどの支援技術ソフトウェアをサポートしています。

  1. Windowsの「コントロール パネル」から「コンピューターの簡単操作」を使用して、WindowsでJava Access Bridgeが有効になっていることを確認します。

    Java SEドキュメントの「Java Access Bridgeの有効化とテスト」"の手順に従います。

  2. Oracle Technology Networkの「Oracle Exadata Configuration Assistant (OECA)のダウンロード」からOEDAの最新リリースをダウンロードします。
  3. 使用方法および詳細は、OEDAのドキュメントに従ってください。