この章では、Oracle Exadata Storage Server Softwareを管理するためのセル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティについて説明します。CellCLIには、スクリプト・ファイルの使用を含む、SQL*Plusで提供される機能の多くが用意されています。この章のトピックは、次のとおりです:
関連項目
CellCLIユーティリティは、Oracle Exadata Storage Server Software用のコマンドライン管理ツールです。個々のセルを管理できるように、CellCLIは各セル上で実行されます。CellCLIは、セルの起動と停止、セルの構成情報の管理、セルの有効化と無効化、およびセル環境のオブジェクトの管理に使用します。このコマンドライン・ユーティリティは、Oracle Exadata Storage Serverの出荷時にインストール済です。この項では、次の項目について説明します。
CellCLIは、管理するセルでオペレーティング・システムのコマンドラインから起動できますが、ネットワーク接続されたクライアントからSecure Shell(SSH)を使用してリモートで起動することもできます。コマンドライン構文は次のとおりです。
cellcli [port_number] [-n] [-m] [-xml] [-v | -vv | -vvv] [-x] [-e command]
このコマンドのport_numberでは、セルの管理サーバー(MS)のHTTPポート番号を指定します。port_number
引数を省略した場合は、セルのcellinit.ora
ファイルのHTTP_PORT
変数に割り当てられた値がCellCLIユーティリティで使用されます。cellinit.ora
ファイルにHTTP_PORT
変数が設定されていない場合、ポート番号はデフォルトで8888
に設定されます。
次の表に、CellCLIコマンドで使用できるオプションを示します。
オプション | 説明 |
---|---|
|
CellCLIユーティリティを非対話型モードで実行します。このオプションでは、コマンド・プロンプトが非表示になり、コマンドライン編集機能が無効になります。 |
|
CellCLIを監視モード(読取り専用)で実行します。 |
- |
出力をOracle Enterprise Manager用のXML形式で表示します。 |
|
ログ・レベルを設定します。 |
|
バナーを抑止します。 |
|
指定されたCellCLIコマンドを実行します。CellCLIはコマンドの実行後に終了します。次に例を示します。 $ cellcli -e list cell detail $ cellcli -e "list celldisk attributes name where name - like '.*cell01'" |
CellCLIには、ログイン・パラメータや接続コマンドはありません。CellCLIでは、セルのオペレーティング・システム認証を使用します。CellCLIが起動されるディレクトリは、CellCLIのSPOOL
およびSTART
コマンドでのファイル・アクセスに制限がないデフォルト・ディレクトリです。
CellCLIを起動すると、セル効率比が示されたバナーが表示されます。セル効率比は、ストレージ・セルによってアクセスされるデータと、セルに対してデータベースで処理されるデータの比率です。値が大きいほど、セルへのオフロードが大きくなることを意味します。セル効率比は、CellCLIのLIST CELL
コマンドのoffloadEfficiency
属性で表示される値と同じです。
関連項目
{admin-command
|object-command object
} [options
] ;
この構文では、次の引数が使用されます。
admin-commandは管理アクションです。
object-commandは、オブジェクトで実行されるアクションです。
objectは、コマンドでアクションを実行するオブジェクトまたはターゲットです。
optionsは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。
CellCLIユーティリティを使用する場合は、次のルールが適用されます。
コマンド、オブジェクトおよびオプションは、LIKE
演算子のフィルタ文字列で使用される文字列パターンなど、明示的に指定されている場合を除き、大/小文字は区別されません。
空白または記号を含むオブジェクトの名前は、一重引用符または二重引用符で囲みます。引用符を使用する場合は、開始と終了の引用符を同じにします。たとえば、"this is incorrect'
は、最初の引用符が二重引用符で2番目の引用符が一重引用符のため正しくありません。
現在のローカル・セルには、すべてのCellCLIコマンドが適用されます。
CellCLIコマンドの最後のセミコロン(;)は省略可能です。
長いコマンドで次の行にまたがる場合は、行の最後でハイフン(-)を使用します。
ABORT ACTIVE ACTIVEREQUEST ALERTDEFINITION ALERTHISTORY ALL ALTER ASSIGN BBU BMC CALIBRATE CATPLAN CELL CONFIGUREBMC CREATE DBPLAN DESCRIBE DETAIL DROP EXPORT FLASHCACHE FLASHCACHECONTENT FOR REPLACEMENT FORCE GRIDDISK IGNORE REDUNDANCY IMPORT INACTIVE IORMPLAN KEY LED LIST LUN MAIL MEMORY METRICDEFINITION METRICCURRENT METRICHISTORY MS NULL OFF ON PHYSICALDISK PRIVILEGE REALM RESTART RS RULE SHUTDOWN SNMP STARTUP THRESHOLD USER VALIDATE
これらのキーワードをコマンドの値として使用する場合は、引用符で囲む必要があります。
次の表は、CellCLIオブジェクト・コマンドで扱うことができるOracle Exadata Storage Server Softwareのオブジェクト・タイプを示しています。
表8-1 Oracle Exadata Storage Server Softwareのオブジェクト・タイプ
オブジェクト・タイプ | 説明 |
---|---|
|
アクティブ・リクエストでは、セルで処理中のクライアントI/Oリクエストのクライアント集中型またはアプリケーション集中型のビューが提供されます。アクティブ・リクエストのオブジェクトは、 |
|
アラート定義では、セルで生成可能なすべてのアラートの定義が提供されます。アラートはメトリックおよびその他のアラートのソースで定義されます。 |
|
アラート履歴では、セルで発生したアラートのリストが提供されます。 |
|
セルは現在のセルまたはローカルのセルを示します。セルは、ディスクが接続され、CellCLIユーティリティが実行されるサーバーになります。 |
|
各セル・ディスクは論理ユニット番号(LUN)に関連付けられます。各セル・ディスクには物理ディスクが1つずつ関連付けられます。 |
|
キャッシュとして使用するために割り当てられたフラッシュ・ストレージの一部です。 |
|
フラッシュ・キャッシュに現在キャッシュされているすべてのオブジェクトのリストです。 |
|
グリッド・ディスクは、セル・ディスクの論理パーティションです。グリッド・ディスクは、Oracle Exadata Storage Serverのネットワークでデータベース・ホストに表示され、Oracle ASMディスク・グループの作成に使用可能なOracle ASMディスクになります。 |
|
Oracle Exadata Storage ServerのInfiniBandポート。 |
|
データベース間のプランは、データベース・クライアントに対するI/Oリソースの割当てを決定するディレクティブのセットです。セルに用意されるプランは1つです。 |
|
キーは、セキュリティ用にクライアントを識別する一意の16進文字列です。 |
|
論理ユニット番号(LUN)は、各物理ディスク・デバイスのアドレス(単一ディスクLUN)です。 LUNは、セルの起動時に自動的に検出されます。LUNは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に、対応するセル・ディスクに割り当てられます。セル・ディスクにまだ割り当てられていないLUNは、 |
|
現在のメトリックは、各メトリックの現在値の観測データのセットです。 |
|
メトリック定義は、メトリックの構成です。 |
|
メトリック履歴は、すべてのメトリック値の過去の各観測データを収集したものです。 |
|
ディスクは、セル上の物理ディスクと呼ばれます。物理ディスクは表示できますが、CellCLIでは直接管理されません。物理ディスクは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に自動的に検出され、対応するセル・ディスクに割り当てられます。 |
|
ロールに割り当てられた権利または権限。 |
|
関連する権限の名前付きグループ。 |
|
隔離では、不完全なSQL文がスマート・スキャンを実行できないようにします。これにより、ソフトウェアのクラッシュが減り、ストレージの可用性が向上します。 |
|
しきい値は、特定のメトリックに基づいてステートフル・アラートを生成するためのルールです。このルールでは、境界値(しきい値)が設定され、メトリック値がこれらの境界値を超えた場合にアラートが生成されるまでの時間が設定されます。 |
|
ストレージ・サーバーへのアクセスが許可された個人。 |
コマンド・オブジェクトには、組み合せることができないものがあります。コマンド・オブジェクトの有効な組合せについては、それぞれのオブジェクト・コマンドの構文を確認してください。
次のような形式のコマンドの場合:
<verb> <object_type> <object_name>
オブジェクト名は、数値または文字列にすることができます。たとえば、次のコマンドの場合
list physicaldisk 0929M00Q8H
list
は動詞、physicaldisk
はオブジェクト・タイプ、0929M00Q8H
はオブジェクト名です。
コマンド・パーサーは、コマンドを解析するときにオブジェクト名を文字列または数値として解析できます。先頭がゼロで始まるオブジェクト名では、パーサーによりオブジェクト名が文字列として処理されるように、一重または二重引用符でオブジェクト名を囲む必要があります。そうでない場合、オブジェクト名は数値として処理され、オブジェクト名の先頭のゼロが削除されます。
たとえば、次のコマンドでは、ゼロで始まるオブジェクト名が引用符で囲まれていないので、エラーが発生しました。
CellCLI> list physicaldisk 0929M00Q8H detail CELL-04524: Physicaldisk object cannot be obtained for physical disk: 929M00Q8H
パーサーが0929M00Q8H
から先頭のゼロを削除し、コマンドがオブジェクト名を929M00Q8H
として処理しました。これがエラーの原因となりました。
この変換を避けるには、一重または二重引用符のいずれかでオブジェクト名を囲みます。
CellCLI> list physicaldisk "0929M00Q8H" detail
CellCLIの各オブジェクトには、オブジェクトの作成時または変更時に割り当てられる属性のセットがあります。属性フィルタおよびリストは、LIST
コマンドの出力に表示される属性およびオブジェクトの指定に使用されます。
属性はすべて表示できますが、ユーザー側で直接変更できるのは一部の属性のみです。属性のリストを表示して、変更可能な属性を確認するには、DESCRIBE
コマンドを使用します。
LIST
コマンドで表示する属性は、次のオプション句で指定できます。
ATTRIBUTES { ALL | attribute1 [, attribute2] ... }
ALL
を指定すると、LIST
オブジェクトで組合せ可能なすべてのオブジェクト属性が表示されます。
例8-1 特定の属性でのMETRICHISTORYの表示
この例は、LIST METRICHISTORY
コマンドにname
属性およびmetrictype
属性を指定した場合とその出力を示しています。
LIST METRICHISTORY ATTRIBUTES name, metrictype CL_CPUT Instantaneous CL_FANS Instantaneous CL_RUNQ Instantaneous CL_TEMP Instantaneous N_NIC_RCV_SEC Rate N_NIC_TRANS_SEC Rate ...
LIST
コマンドで表示するオブジェクトは、次のオプション句を使用して指定できます。
WHEREattribute-filter1
[ANDattribute-filter2
] ...
各attribute-filterN
には、次の構文が含まれます。
attribute
[ NOT | !]operator
comparison_value
この構文では、次の引数が使用されます。
operator: サポートされる演算子を次の表に示します。これらの演算子は、NOT
または!
と組合せ可能です。
表8-2 属性フィルタでサポートされる演算子
演算子 | 説明 |
---|---|
|
文字列、ステータスまたは数値の属性間の等号をテストします。次に例を示します。 status NOT = normal |
|
数値属性より大きい値かどうかをテストします。次に例を示します。 size > 139920M |
|
数値属性より小さい値かどうかをテストします。次に例を示します。 freeSpace !< 100M |
|
大/小文字を区別する一致を使用して、正規表現が文字列属性に一致するかどうかをテストします。次に例を示します。 LIKE 'GD_IO_RQ.*' |
comparison_value: サポートされる演算子で使用される場合、comparison_valueは次の値タイプのいずれかです。
数値
リテラル: active
やnormal
などの値
日時: ALERTHISTORY
でのみサポートされる時間値
文字列: 一重引用符(''
)または二重引用符(" "
)で区切られる値
NULL
: 未割当ての文字列または空のリスト
CellCLIには、管理コマンドとオブジェクト・コマンドがあります。
次のコマンドは、CellCLIユーティリティで使用できます。
用途
ALTER
コマンドは、単一のセル・オブジェクトまたは複数のOracle Exadata Storage Server Softwareのオブジェクトに対してアクションを実行したり、それらのオブジェクトの属性を変更します。ALTER
コマンドは、オブジェクトに対して属性を変更したり、アクションを実行するために使用できます。
構文
ALTER {object_type object_name
[,object_name
]...operation
|attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]... }
使用方法
このコマンドでは、次の引数を使用できます。
object_typeは次のとおりです。
ALERTHISTORY
CELL
CELLDISK
FLASHCACHE
GRIDDISK
IBPORT
IORMPLAN
LUN
PHYSICALDISK
QUARANTINE
THRESHOLD
USER
object_nameは、アラート履歴、セル、セル・ディスク、グリッド・ディスク、データベース間プラン、LUNまたはしきい値の名前または識別子です。
operationは、指定したobject_typeの有効なアクションです。
複数のオブジェクトがALTER
コマンドのターゲットである場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは変更されません。
用途
ALTER ALERTHISTORY
コマンドは、すべてのアラート履歴または指定したアラート履歴の属性を変更します。
構文
ALTER ALERTHISTORY { ALL | alertid1 [,alertid2 ...]} examinedBy=user_name
使用方法
このコマンドでは、次の引数を使用できます。
alertidn: 変更するアラートの識別子です。
user_name: アラートを確認したユーザーの名前です。
例8-2 ALERTHISTORY属性の変更
この例は、examinedBy
属性を更新するためにALERTHISTORY
オブジェクトで使用したALTER
コマンドを示しています。examinedBy
属性は、変更可能な唯一のALERTHISTORY
属性です。
CellCLI> ALTER ALERTHISTORY 1671443714 - examinedBy="jdoe" CellCLI> ALTER ALERTHISTORY ALL examinedBy="jdoe"
用途
ALTER CELL
コマンドは、セルの属性を変更します。
構文
ALTER
CELL
{
| SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY] | RESTART SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY] | RESTART BMC | STARTUP SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } | LED {ON | OFF} | VALIDATE { ASR | MAIL | SNMP | CONFIGURATION } | VALIDATE SYSLOGCONF selector.node | CONFIGUREBMC | BBU { DROP FOR REPLACEMENT | REENABLE } | attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]... }
使用方法
次の表は、ALTER CELL
コマンドの引数およびオプションを示しています。
引数 | オプション | 説明 |
---|---|---|
|
|
すべてのサービスまたは指定したサービスがシャットダウンされます。
セル、データベース・インスタンスおよびOracle ASMインスタンス間の通信は、中断されます。 |
|
|
再起動サーバーは、各サービスを再起動する前に実行されている必要があります。再起動サーバーが実行されていない場合、使用できるコマンドは |
|
なし |
ベースボード管理コントローラ(BMC)を再起動します。 |
|
|
コマンドのすべてのサービスまたは指定したサービスが開始されます。 他の各サービスを開始するには、RSを実行している必要があります。RSが実行されていない場合、使用できるコマンドは |
|
|
セルでメンテナンスが必要になった場合にLEDを点灯するように手動で設定できます。コンポーネントに障害が発生した場合にLEDが自動的に点灯するように設定することもできます。 |
|
|
|
|
|
|
|
なし |
管理サーバーでアラートを検出できるように、ローカル・セルにハードウェア・アラートを設定するようBMCを構成します。 |
|
|
|
属性 |
|
ALTER CELL
コマンドについて、その他の使用方法は次のとおりです。
セルの再起動、シャットダウンまたは起動が必要になる場合がありますが、その理由は次のとおりです。
ソフトウェアのアップグレード
サービス停止(セルがサービス・リクエストに応答していない状態を含む)
サービスをシャットダウンする前に、コマンドに応じて、次のようにシステムがグリッド・ディスクのステータスをチェックします。
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
コマンドが発行されると、システムはグリッド・ディスクをチェックして、CELLSRVサービスを安全にシャットダウンできるかどうかを判別します。asmDeactivationOutcome
属性により、すべてのグリッド・ディスクでyes
が返されると、システムがセル上のグリッド・ディスクを非アクティブ化し、Oracle ASMがディスクをオフラインにします。オフライン・プロセスが完了すると、CELLSRVはシャットダウンされます。どのグリッド・ディスクもシャットダウンできない場合は、エラー・メッセージCELL-01548が表示され、CELLSRVの実行が続行されます。
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
コマンドは、ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
コマンドに関する前述の箇条書き部分の説明に従って、同じチェックを実行します。グリッド・ディスクがno
を返すと、エラー・メッセージが表示され、MS、RSおよびCELLSRVの最新の状態が表示されます。
ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV
およびALTER CELL RESTART SERVICES ALL
コマンドは、同じチェックを実行して、すべてのディスクをOracle ASMから安全に非アクティブ化できることを確認します。asmDeactivationOutcome
属性により、すべてのグリッド・ディスクでyes
が返されると、CELLSRVサービスがすぐに再起動され、続いてMSおよびRSサービスが再起動されます(該当する場合)。
ALTER CELL
コマンドのIGNORE REDUNDANCY
オプションは、次の場合にのみ有効です。
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
ALTER CELL RESTART SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
注意:
IGNORE REDUNDANCY
オプションを指定すると、asmDeactivationOutcome
属性のチェックが省略されます。IGNORE REDUNDANCY
オプションを使用すると、コマンドがすぐに実行されます。その結果、一部のOracle ASMディスク・グループがディスマウントされる場合があります。
アラートに関する通知をセルが送信するように設定するには、次のセル属性を構成します。
smtpServer
smtpPort
smtpUser
smtpPwd
smtpUseSSL
smtpFrom
smtpFromAddr
smtpToAddr
snmpSubscriber
snmpUser
snmpEngineID
notificationMethod
notificationPolicy
emailSubscriber
smtpToAddr
属性は、アラート通知の受信先のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストを設定するために使用できます。このリストは引用符で囲む必要があります。
snmpSubscriber
属性は、SNMPアラート通知を送信するSNMPターゲットのリストに設定できます。これらのターゲットは次のように指定されます。
snmpSubscriber=( (host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"]) [,(host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"])] ...)
注意:
ALTER CELL ... smnpSubscriber
コマンドでは、smnpSubscriber
に設定されている既存の値を置き換えます。SNMPターゲットのリストを追加するには、既存の値がコマンドに含まれるようにします。コマンドを実行すると、次のメッセージが表示されます。
snmpSubscriber <old_value> has been replaced with <new_value>
次に例を示します。
snmpSubscriber ((host=hosta)) has been replaced with ((host=hostb))
snmpSubscriber
属性は自動サービス・リクエスト(ASR)の構成に使用します。
snmpSubscriber
属性を指定する場合は、コミュニティ名に、空白または= ' " \ / < >を含めることはできません。
SNMPアラートは、Oracle Exadata Storage Server Softwareの各インストールに含まれているMIB (管理情報ベース)に準拠しています。Oracle Exadata Storage ServerのMIBファイルは、/opt/oracle/cell/cellsrv/deploy/config/
にあります。
タイプASRおよびv3ASRのアラートは、SUB-HW-TRAP-MIB.mib
ファイルにあるSUN-HW-TRAP-MIBに準拠しています。
その他のアラート・タイプは、cell_alert.mib
ファイルにあるcell_alert MIBに準拠しています。
SNMPアラートとMIBはSNMPバージョン 1(SNMPv1)に準拠しています。ただし、自動サービス・リクエストのアラートはSNMPバージョン2c(SNMPv2c)に準拠しています。
port
のデフォルト値は162
です。community
のデフォルト値はpublic
です。
snmpSubscriber
タイプは、ASR
、v3
およびv3ASR
です。v3
およびv3ASR
タイプの場合、snmpUser
を定義する必要があり、community
のかわりにユーザー名を指定します。
v3ASR
タイプの場合、authProtocol = SHA
およびprivProtocol = AES
を使用してユーザーを定義する必要があります。ASR Managerによってサポートされるプロトコルはこれらのみです。snmpSubscriber
をv3ASR
タイプとして設定すると、ILOMによって送信されるトラップのILOMプロパティおよびルールも設定されます。
タイプが指定されない場合、デフォルトはバージョン1、cell_alert trapsです。このタイプを指定する文字列はありません。このタイプを使用するにはタイプ・フィールドを省略してください。
fromIP
フィールドで、トラップが送信されるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、デフォルトで、eth0に関連付けられているIPアドレスが設定されます。ASR ManagerにデフォルトのIPアドレスが登録されていない場合は、このフィールドが使用されます。ASR Managerでは、認識しているIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。
fromIP
フィールドは、タイプがASR
またはv3ASR
のSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。
次に例を示します。
CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=asrhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1",type=ASR))
次の例では、タイプがASR
またはv3ASR
ではないため、エラーが返されます。
CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=localhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1")) CELL-00068: The fromIP field is only supported for ASR SNMP subscribers.
asrmPort
フィールドでは、MSがASR Managerとの通信に使用するASR Managerマシンのポート番号を指定できます。このポートは、ASR ManagerのHTTP受信機能のHTTPポートと同じである必要があります。これを確認するには、ASR Managerマシンでasr show_http_receiver
を実行します。
asrmPort
フィールドは、タイプがASR
またはv3ASR
のSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。このポートのデフォルト値は16161です。
snmpUser
属性では、SNMPアラートを受信するユーザーを定義します。属性の構文は次のとおりです。
((name=user1, authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*) , \ (name=user2, authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*, ), ...)
name
はユーザー名です。
authProtocol
は認証プロトコルです。オプションはMD5
またはSHA
です。
privProtocol
は暗号化プロトコルです。オプションはnone
、AES
またはDES
です。privProtocol
属性を指定しない場合、デフォルトのnone
を使用します。
snmpUser
属性にはauthProtocol
を指定する必要があります。
コマンド内のパスワード値には*
のみが使用可能です。
認証パスワードの入力が求められます。認証パスワードは、8から12文字の英数字にする必要があります。
暗号化プロトコルが指定されている場合、暗号化パスワードの入力が求められます。パスワードは正確に8文字の英数字であり、大文字小文字が区別されます。
パスワードは格納または表示されません。セキュア・ハッシュ・キーが計算され、トラップの認証および暗号化用として使用されます。
このコマンドは、対話型モードでのみ実行できます。
notificationMethod
属性の値は、mail
、snmp
、none
、またはmail
とsnmp
の組合せ(notificationMethod='mail,snmp'
など)が可能です。デフォルト値はmail
です。
smtpUseSSL
属性では、属性をtrue
に設定すると、電子メール通知でSecure Socket Layer(SSL)暗号化が有効になります。
notificationPolicy
属性の値は、none
、またはcritical
、warning
、clear
の組合せ(notificationPolicy='warning,clear'
など)が可能です。
critical
値は、ハードウェア生成のアラートか、自動診断リポジトリ(ADR)またはBMCで生成されるアラートを示します。また、critical
値は、メトリック定義で指定したcriticalのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートも示します。
warning
値は、メトリック定義で指定したwarningのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートを示します。
clear
値は、値がwarningまたはcriticalのしきい値を超えた後に、そのしきい値の境界を下回った場合のメトリック・アラートを示します。
maintenance
値は、ハードウェア関連のすべてのエラーを示します。ハードウェア・エラーは、電子メール・メッセージの件名の行に"Maintenance"としてレポートされます。
ALTER CELL snmpSubscriber...type=asr
コマンドは、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMの自動サービス・リクエストの宛先を設定します。SNMPサブスクライバのリストからtype=asr
のすべてのsnmpSubscriber
のエントリを削除すると、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMのトラップ・メカニズムが無効になります。
各サブスクライバのホストは、ドメイン名またはIPアドレスとして指定する必要があります。英数字以外の文字が含まれる場合は、ホスト名またはIPアドレスは引用符で囲みます。ポート値およびコミュニティ値はオプションです。ポート値のデフォルトは162
です。コミュニティのデフォルト値はpublic
です。タイプ値はオプションです。タイプのデフォルト値はNULL
です。サポートされているNULL以外の値は、ASR
、V3
およびv3ASR
タイプのみです。
Management Server(MS)を起動すると、type=asr
のsnmpSubscriber
リストのエントリはセルのILOMに追加されます。これにより、ILOMが置き換えられると、エントリは新規ILOMに設定されます。エントリがILOMから削除される場合、ALTER CELL ... snmpUser=
コマンドを使用してこれらをILOMに手動で追加する必要があります。
type=asr
またはtype=v3ASR
のsnmpSubscriber
はASR Managerの指定のみに構成する必要があります。
セル・アラートまたはイベントの電子メール・メッセージが正常に送信されるかどうかを検証するには、ALTER
コマンドにVALIDATE MAIL
オプションを指定します。検証プロセスにより、設定した受信先にテスト用の電子メール・メッセージが送信されます。テスト用の電子メール・メッセージが受信されない場合は、電子メール構成の設定が有効になっていません。
emailFormat
属性はhtml
またはtext
です。デフォルトでは、電子メール通知はHTML形式で送信されます。プレーン・テキストの電子メール通知を受信するには、値をtext
に変更します。
ストレージ・セルからのアラートをサブスクライブするためにSNMPマネージャによってALTER CELL snmpEngineID
コマンドが使用されます。snmpEngineID
パラメータは、最大20文字まで設定できます。これは、データ・センター内のターゲットごとに一意である必要があります。デフォルト値はセル名です。SNMPユーザーが定義される前にsnmpEngineID
属性が設定されていない場合、このデフォルト値が使用されます。
SNMPユーザーが定義された後は、エンジン識別子を変更しないでください。エンジン識別子を変更すると、ユーザー・キーが再計算されるため、ユーザーのパスワードを再入力する必要があります。
ALTER CELL emailSubscriber
コマンドは、特定のアラート・タイプのアラート通知の受信先であるカンマ区切りの電子メール・アドレスのリストを設定します。この構文の例を次に示します。
ALTER CELL emailSubscriber = ((email="email_address1", \ alertType="alert_type") \ [, (email="email_address2",alertType="alert_type"), ...])
電子メール・アドレスは有効な電子メール・アドレスである必要があります。email
パラメータは必須です。alertType
パラメータは、アラートのタイプを指定します。このパラメータはオプションです。アラート・タイプは、HARDWARE
、SOFTWARE
、METRIC
またはADR
です。アラート・タイプを指定しない場合、すべてのアラート・タイプがサブスクリプションの対象になります。
入力文字列を空にすると、現在の一連のサブスクライバが削除されます。
アラート通知を受信するには、通知ポリシーを設定する必要があります。ポリシーは、すべての電子メール・サブスクライバに適用されます。これらのアラートの通知ポリシーは、snmpSubscriber
アラートの場合と同じです。
セル名を変更する場合は、一意のセル名を選択する必要があります。
bbuLearnCycleTime
属性を使用して、バッテリ学習サイクルの開始時間を設定します。学習サイクルが終了すると、属性はデフォルトの四半期ごとのサイクルに戻ります。
bbuLearnSchedule
属性を使用して、次回のバッテリ学習サイクルを設定します。bbuLearnSchedule
属性では、次のパラメータを使用します。
month
: 値は1
から12
までの範囲です。現在の月から次の3か月までの月を入力する必要があります。たとえば、bbuLearnSchedule
属性を2月に設定した場合、月は2月、3月、4月または5月になります。
week
: 値は1
から5
までの範囲です。値1
は月の第1週を表し、2
は第2週を表し、それ以降も同様です。month
およびday
を指定する場合、week
値の指定は必須です。
day
: 値は1
から7
までの範囲です。値1
は日曜日を表し、2
は月曜日を表し、それ以降も同様です。month
およびweek
を指定する場合、day
値の指定は必須です。
date
: 値は1
から31
までの範囲です。値は月の日を表します。デフォルトの日付は17
です。
hour
: 値は0
から23
までの範囲です。値0
は12:00 a.m.を表し、1
は1:00 a.m.を表し、それ以降も同様です。
minute
: 値は0
から59
までの範囲です。値は1時間における分を表します。
second
: 値は0
から59
までの範囲です。値は1分間における秒を表します。
ALTER CELL BBU DROP FOR REPLACEMENT
コマンドは、ハード・ディスク・コントローラのバッテリを交換する前に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwriteback
からwritethrough
に変更し、ロケータLEDをオンにします。新規バッテリは自動的に有効化されます。
ALTER CELL BBU REENABLE
コマンドは、バッテリを取り外してから同じバッテリを再度挿入する際に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwritethrough
からwriteback
に変更し、ロケータLEDをオフにします。
ALTER CELL interconnectN=""
コマンドは、interconnectN
システムに関する情報を削除します。
InfiniBandインタフェースのIPアドレスが変更されている場合は、service network restart
コマンドを実行する前に、root
ユーザーとしてservice openibd restart
コマンドを実行する必要があります。
IPアドレスを変更したら、ALTER CELL RESTART SERVICES ALL
コマンドを使用してすべてのサービスを再起動する必要があります。
syslogconf
属性によってセルのsyslogルールが拡張されます。この属性を使用すると、指定した管理サーバーに対象のsyslogメッセージが転送されるように指定できます。管理サーバーでは、管理サーバーのsyslog構成に応じて、転送されたメッセージがファイル、コンソールまたは管理アプリケーションに渡されます。この属性の構文を次に示します。
syslogconf = ('selector @node' [, 'selector @node']... )
この構文のselectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。どちらの変数もsyslog.conf
の標準構文規則に準拠します。
syslogconf
属性のfacility
オプションは、auth
、authpriv
、cron
、daemon
、ftp
、kern
、lpr
、mail
、mark
、news
、security
、syslog
、user
、uucp
、local0
、local1
、local2
、local3
、local4
、local5
、local6
、local7
、none
および*
のいずれかである必要があります。
syslogconf
属性のpriority
オプションは、alert
、crit
、debug
、emerg
、err
、error
、info
、notice
、panic
、warn
、warning
、none
および*
(アスタリスク)のいずれかである必要があります。
ALTER CELL VALIDATE syslogconf selector
コマンドでは、テスト・ログ・メッセージを送信します。テスト・メッセージの送信先は、/etc/syslog.conf
ファイルのルールによって指定されます。syslogconfの割当てによりsyslogのルールが拡張される場合は、指定の管理サーバーにテスト・メッセージが転送されます。
flashCacheMode
属性は、フラッシュ・キャッシュの現在値の表示と設定に使用されます。値はwritethrough
(デフォルト)またはwriteback
です。flashCacheMode
属性については、次の点に注意してください。
属性がwriteback
からwritethrough
に変更され、既存のフラッシュ・キャッシュが存在する場合は、エラーが表示されます。属性をwritethrough
に変更する前に、フラッシュ・キャッシュをフラッシュして削除する必要があります。
属性をwritethrough
からwriteback
に変更する場合は、属性を変更する前にフラッシュ・キャッシュを削除する必要があります。
RECOディスク・グループのグリッド・ディスクなど、キャッシングが不要なグリッド・ディスクでライトバック・キャッシュを無効にできます。これにより、他のオブジェクトでキャッシュ領域を使用できます。
関連項目:
グリッド・ディスクでのキャッシングの無効化の詳細は、「ALTER GRIDDISK」を参照してください。
フラッシュ・キャッシュの有効化および無効化の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。
ALTER CELL alertSummaryInterval
コマンドでは、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を設定します。オープン・アラートの電子メール・メッセージは、セルにアクセスしなくても、セルに関するオープン状態のすべての問題の簡潔な概要を提供するHTMLドキュメントです。有効なオプションは、daily
、weekly
、biweekly
およびnone
です。デフォルト値はweekly
です。
ALTER CELL alertSummaryStartTime
コマンドでは、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定します。このコマンドには、有効なタイム・スタンプを渡します。
ALTER CELL eighthRack
コマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrue
およびエイス・ラック構成を無効化するfalse
です。ALTER CELL eighthRack=true
コマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。
Oracle Exadata Database Machine X4-2上、およびExadata Storage Server X4-2 (Sun Server X4-2Lサーバー)を搭載したOracle Exadata Database Machine X3-8上でOracle Exadata Storage Server Softwareリリース11.2.3.3.0以上を使用している場合、フラッシュ・キャッシュ圧縮を利用できます。
ALTER CELL flashCacheCompress
コマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化または無効化します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するtrue
およびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化するfalse
です。Oracle Exadata Database Machine X4-2、Oracle Exadata Database Machine X3-2、Exadata Storage Server X3-2 (Sun Server X3-2Lサーバー)を搭載したOracle Exadata Database Machine X3-8およびExadata Storage Server X4-2 (Sun Server X4-2Lサーバー)を搭載したOracle Exadata Database Machine X3-8上でフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true
注意:
フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効にするには、Oracle拡張圧縮オプションが必要です。
関連項目:
フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。
ストレージ・サーバーを以前のリリースにダウングレードする場合は、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。
ALTER CELL hardDiskScrubStartTime
コマンドでは、潜在的な不良セクターの事前復元の開始時間を設定します。有効なオプションは、date/time
の組合せまたはnow
です。次の表は、1つのアイドル・ハード・ディスクを修正するために必要な概算時間を示しています。
ディスク・タイプ | ハード・ディスク容量 | 修正の概算時間 |
---|---|---|
高パフォーマンス |
600 GB |
1時間 |
高パフォーマンス |
1.2 TB |
2時間 |
大容量 |
2 TB |
4時間40分 |
大容量 |
3 TB |
6時間30分 |
大容量 |
4 TB |
8時間 |
大容量 |
8 TB |
13時間 |
ALTER CELL hardDiskScrubInterval
コマンドでは、潜在的な不良セクターの事前復元の間隔を設定します。有効なオプションは、daily
、weekly
、biweekly
およびnone
です。none
オプションを使用すると、すべてのディスク修正が停止されます。
アラート・ログでは、「セル・ディスクのスクラブの開始」や「セル・ディスクのスクラブの終了」などのメッセージが表示されます。これらの情報メッセージは予想どおりのもので、アクションは不要です。
システムがアイドル状態の場合には、ディスク・スクラブによりディスク使用率が100%になります。これが予想される動作です。ディスク・スクラブは、ディスク・アクティビティに基づいてIORMを使用して自分自身を調整します。リクエストを受け取ると、ディスク・スクラブのアクティビティは減少します。顧客のワークロードがディスク・スクラブの影響を受けることはありません。
次の属性のセル属性値をデフォルトに設定するには、値として2セットの引用符文字を使用します。
alertSummaryInterval
bbuLearnSchedule
hardDiskScrubInterval
notificationMethod
notificationPolicy
smtpPort
traceLevel
ALTER CELL iotimeoutthreshold
コマンドは、タイムアウトしきい値を変更します。セルのI/O時間が定義されたしきい値より長くなった場合、I/Oは取り消され、Oracle ASMはI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。データの最後の有効なミラー・コピーに対して発行されたI/Oは、タイムアウトしきい値を超えた場合でも取り消されません。
iotimeoutthreshold
のデフォルト値は1000sです。このコマンドは、1つの値(5
など)と1つの単位を受け取ります。有効な単位はs
です(秒の場合)。
注意:
タイムアウトしきい値を低く設定しすぎると、システムのパフォーマンスに悪い影響を与えることがあります。ピークI/Oロードに関する自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートを確認し、しきい値をピークI/Oレイテンシより大きな値に、十分なセーフティ・マージンを空けて設定することをお薦めします。
ExaCLIで使用するためにセル上にCA認証のセキュリティ証明書を設定するには、次の属性を使用します。
注意:
次の属性は、ExaCLIからALTER CELLコマンドを実行する場合にのみ使用できます。
securityPubKey
- 公開鍵ファイルのURLを指定します。
securityPrivKey
- 秘密鍵ファイルのURLを指定します。
securityPrivKeyPW
- 秘密鍵ファイルが暗号化されている場合に使用するパスワードを指定します。
次に例を示します。
exacli> alter cell securityPubKey="http://www.acme.com/security/newkey.crt", - securityPrivKey="http://www.acme.com/security/newkey.key", - securityPrivKeyPW=* password=****************
CA認証済セキュリティ証明書をアップロードした後、新しいセキュリティ証明書を表示するには、MSを再起動する必要があります。
cellcli> alter cell restart services ms
関連項目:
『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』のCA認証済セキュリティ証明書の使用に関する項を参照してください。
電子メールへの診断パックの添付を無効にするには、次のコマンドを実行します。
alter cell diagPackEmailAttach=FALSE
診断パックの詳細は、「CREATE DIAGPACK」を参照してください。
例
例8-3は、snmpSubscriber
のasrmPort
フィールドを設定する方法を示しています。
例8-4は、自動診断パックのアップロード機能を有効および無効にする方法を示しています。
例8-5は、CELL
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
例8-6は、セルの電子メール通知を設定する方法を示しています。
例8-7は、InfiniBandインターコネクトを設定する方法を示しています。
例8-8は、セルの電子メール設定の検証方法を示しています。
例8-9は、セルの自動サービス・リクエストの電子メール設定の検証方法を示しています。
例8-10は、電子メールのメッセージの形式の変更方法を示しています。
例8-11は、セルのSNMP設定の検証方法を示しています。
例8-12は、電子メール・アラートのタイプの指定方法を示しています。この例では、1つのサブスクライバがハードウェア・アラートとソフトウェア・アラートを取得し、他のサブスクライバがADRアラートを取得しています。
例8-13は、SNMPユーザーを変更する方法を示しています。
例8-14は、電子メール・アラートのサブスクライブ解除方法を示しています。
例8-15は、セルの構成の検証方法を示しています。
例8-16は、セルの構成が不適切な場合のサンプルのエラー・メッセージを示しています。
例8-17は、セル・サービスの起動およびシャットダウンの方法を示しています。
例8-18は、セルのLEDの設定方法を示しています。
例8-19は、syslogconf属性を使用してルールを追加する方法を示しています。
例8-20は、テスト・メッセージを使用してルールを追加および検証する方法を示しています。
例8-21は、syslog.confのルールを削除する方法を示しています。
例8-22は、フラッシュ・キャッシュ・モードの設定方法を示しています。
例8-23は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を週1回に設定する方法を示しています。
例8-24は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定する方法を示しています。
例8-25は、バッテリ学習サイクルを設定する方法を示しています。この例では、バッテリ学習サイクルを1月17日3:00:59に実行するように設定しています。それ以降の学習サイクルは、4月17日3:00:59、7月17日3:00:59および10月17日3:00:59になります。デフォルト設定は"MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0
"です。
例8-26は、Oracle Exadata Database Machine X4-2でセルに対してフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法を示しています。
例8-27は、ディスク修正の開始時間を設定する方法を示しています。
例8-28に、潜在的な不良セクターの事前復元の間隔を隔週に変更する方法を示します。
例8-29に、notificationPolicy属性をデフォルト値にリセットする方法を示します。
例8-30に、traveLevelをデフォルト値にリセットする方法を示します。
例8-31に、iotimeoutthreshold
設定を変更する方法を示します。
例8-3 snmpSubscriberのasrmPortの設定
CellCLI> ALTER CELL snmpSubscriber=((host=host1,port=162,community=public,type=asr,asrmPort=16161))
例8-4 自動診断パックのアップロードの有効化と無効化
この機能を有効または無効にするには、cell
オブジェクトでdiagPackUploadEnabled
属性を設定します。
この機能を無効にするには属性をfalse
に設定し、有効にするにはtrue
に設定します。デフォルトはtrue
です。
CellCLI> ALTER CELL diagPackUploadEnabled=FALSE
例8-5 セル名、IPブロックおよびセル番号の属性の変更
CellCLI> ALTER CELL name=cell02, cellNumber=2
例8-6 セルの電子メール通知の構成
CellCLI> ALTER CELL smtpServer='my_mail.example.com', - smtpFromAddr='john.doe@example.com', - smtpFrom='John Doe', - smtpToAddr='jane.smith@example.com', - snmpSubscriber=((host=host1),(host=host2)), - notificationPolicy='clear', - notificationMethod='mail,snmp'
例8-7 InfiniBandインターコネクトの設定
CellCLI> ALTER CELL interconnect1='ib0', interconnect2='ib1'
例8-8 セルの電子メールの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE MAIL
例8-9 セルの自動サービス・リクエストの電子メールの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP type=asr
例8-10 電子メールのメッセージの形式の変更
CellCLI> ALTER CELL emailFormat='text' CellCLI> ALTER CELL emailFormat='html'
例8-11 セルのSNMPの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP
例8-12 電子メール・アラートのタイプの指定
ALTER CELL emailSubscriber= \ ((email="email1@example.com",alertType="HARDWARE,SOFTWARE"), \ (email="email2@example.com",alertType="ADR"))
例8-13 SNMPユーザーの変更
CellCLI> ALTER CELL snmpuser = ((name=ASR, authprotocol=md5, authpassword=*, \ privprotocol=AES, privpassword=*)) snmpUser ASR authpassword: password Confirm snmpUser ASR authpassword: password snmpUser ASR privpassword: password Confirm snmpUser ASR privpassword: password
例8-14 電子メール・アラートのサブスクライブ解除
ALTER CELL emailSubscriber=""
例8-15 セルの構成の検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION Cell CD_01_cell01 successfully altered
例8-16 セルの不適切な構成のチェック
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION CELL-02827: Cell configuration check for hardware and firmware encountered the following issues: ILOM check has detected the following issue(s): Attribute Name : ILOMVersion Required : 3.0.6.10.a r49240 Found : 3.0.6.10.a r49385
例8-17 セル・サービスの起動およびシャットダウン
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES CELLSRV CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES ALL CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES MS CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
例8-18 セルのLEDの消灯/点灯の設定
CellCLI> ALTER CELL LED OFF CellCLI> ALTER CELL LED ON
例8-19 syslogconf属性の使用
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('*.err;authpriv.none @loghost', - '*.emerg @loghost')
例8-20 ルールの追加および検証
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('kern.crit @loghost')
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE syslogconf 'kern.crit'
例8-21 すべてのsyslog.confルールの削除
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=''
例8-22 フラッシュ・キャッシュのモードの設定
CellCLI> ALTER CELL flashcachemode = writeback
例8-23 オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度の設定
CellCLI> ALTER CELL alertSummaryInterval=weekly
例8-24 オープン・アラートのメッセージ配信時間の設定
CellCLI> ALTER CELL alertSummaryStartTime="2013-04-23T12:57:00-06:00"
例8-25 バッテリ学習サイクルの設定
CellCLI> ALTER CELL bbuLearnSchedule = "MONTH 1 HOUR 3 SECOND 59"
例8-26 フラッシュ・キャッシュ圧縮の有効化
CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true
例8-27 潜在的な不良セクターの事前復元の開始時間の設定
CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubStartTime='2013-08-07T21:19:22-07:00'
例8-28は、ディスク修正の間隔を設定する方法を示しています。
例8-28 潜在的な不良セクターの事前復元の間隔の設定 - 週1回にする場合
CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubInterval=weekly
例8-29は、notificationPolicy
属性のデフォルト値を設定する方法を示しています。
例8-29 notificationPolicy属性のデフォルト値の設定
CellCLI> alter cell notificationPolicy=""
関連項目:
セル属性の設定の詳細は、「CREATE CELL」を参照してください。
セルのname
属性値およびcomment
属性値の制限の詳細は、「共通の属性値の制限」を参照してください。
CPU容量を要求に応じて有効化および無効化する方法の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。
例8-30は、traceLevel
値をデフォルト値に設定する方法を示しています。
例8-30 traceLevel値をデフォルト値に設定
CellCLI> ALTER CELL traceLevel=""
例8-31は、iotimeoutthreshold
値を設定する方法を示しています。
例8-31 iotimeoutthreshold値の設定
iotimeoutthreshold
を5秒に設定する手順:
CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = '5s'
iotimeoutthreshold
をデフォルト値にリセットする手順:
CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = ""
用途
ALTER CELLDISK
コマンドは、すべてのセル・ディスクまたは指定したセル・ディスクの属性を変更します。
構文
ALTER CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] | cdisk_name [, cdisk_name]... } {{FLUSH | CANCEL FLUSH} [NOWAIT]} | { attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]... }
使用方法
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、「CELLDISKオブジェクトの説明」でmodifiable
として示されます。
FLASHDISK
オプションでは、ALTER CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
HARDDISK
オプションでは、ALTER CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。
LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
ダーティ・データがフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュされるようにするには、セル・ディスクをエクスポートする前にALTER CELLDISK ... FLUSH
コマンドを実行する必要があります。
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。
ALTER CELLDISK ... FLUSH
コマンドをフラッシュ・セル・ディスクに対して実行すると、指定したFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データとキャッシュ済グリッド・ディスクが同期されます。ハード・セル・ディスクに対してコマンドを実行すると、すべてのFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクにあるグリッド・ディスクが同期されます。
例8-32 セル・ディスク属性の変更
この例は、セル・ディスク属性の変更方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELLDISK cdiska name = CD_01_cell01, - comment = 'cdiska is now CD_01_cell01' CellCLI> ALTER CELLDISK ALL - comment = 'This cell disk is on cell cell01' CellCLI> ALTER CELLDISK ALL HARDDISK FLUSH NOWAIT CellCLI > ALTER CELLDISK c9datafile1 CANCEL FLUSH
用途
ALTER FLASHCACHE
コマンドは、指定したディスクのフラッシュ・キャッシュから、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュします。
構文
ALTER FLASHCACHE { ALL | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..."} {SIZE} {FLUSH | CANCEL FLUSH} [NOWAIT] }
使用方法
ALL
オプションは、使用可能なすべてのフラッシュ・セル・ディスクに適用されます。
CELLDISK
オプションでは、特定のセル・ディスクをフラッシュできます。
ALL
オプションと一緒にSIZE
オプションを指定した場合、サイズが検証されます。サイズが有効な場合は、すべてのセル・ディスクが削除され、指定したサイズのフラッシュ・キャッシュが作成されます。
CELLDISK
オプションと一緒にSIZE
オプションを指定した場合、サイズが検証されます。サイズが有効な場合は、指定したセル・ディスクが削除され、指定したセル・ディスク上に指定したサイズのフラッシュ・キャッシュが作成されます。
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。
LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。
ALTER FLASHCACHE CELLDISK= ... FLUSH
コマンドでは、データをフラッシュ・キャッシュから読み取れない場合、またはデータをディスクに書き込めない場合、ダーティ・データをフラッシュしません。ダーティ・データをフラッシュ・ディスクからグリッド・ディスクにフラッシュするには、ALTER GRIDDISK ... FLUSH
コマンドを使用します。
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。
NOWAIT
オプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTER
コマンドを完了できます。
デフォルトでは、フラッシュ・キャッシュをライトバックするためにExtreme Flash Exadata X5-2ストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。この値を変更するには、DROP FLASHCACHE
およびCREATE FLASHCACHE
コマンドを使用します。
例8-33 フラッシュ・セル・ディスクからのダーティ・ブロックのフラッシュ
この例は、すべてのフラッシュ・セル・ディスクからダーティ・ブロックをフラッシュする方法を示しています。
CellCLI> ALTER FLASHCACHE ALL FLUSH Flash cache on FD_00_scac01cel07 successfully altered Flash cache on FD_01_scac01cel07 successfully altered Flash cache on FD_02_scac01cel07 successfully altered ... Flash cache on FD_14_scac01cel07 successfully altered Flash cache on FD_15_scac01cel07 fsuccessfully altered
用途
ALTER GRIDDISK
コマンドは、すべてのグリッド・ディスクまたは指定したグリッド・ディスクの属性を変更します。
注意:
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクの名前を変更する前に、Oracle ASMディスク・グループがオフラインになっていることを確認します。
構文
ALTER GRIDDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] |gdisk_name1
[,gdisk_name2
]... } { ACTIVE |INACTIVE | {FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH} |attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]... [NOWAIT]
使用方法
ALTER GRIDDISK
コマンドで変更可能な属性は、「GRIDDISKオブジェクトの説明」でmodifiable
として示されます。
FLASHDISK
オプションでは、ALTER GRIDDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。
HARDDISK
オプションでは、ALTER GRIDDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。
ACTIVE
オプションでは、指定したグリッド・ディスクで通常どおりにI/Oを受信するようにセル・サーバーに通知します。グリッド・ディスクはデータベース・クライアントに表示されます。
INACTIVE
オプションでは、グリッド・ディスクがセル管理者に表示されますが、データベース・クライアントには表示されません。CELLSRVでは、グリッド・ディスクがオフラインであるかのように処理します。このモードでは、グリッド・ディスクでの管理操作が可能です。グリッド・ディスクをデータベース・ユーザーに表示する前に、グリッド・ディスクでアップグレードとテストを実行できます。この機能は、RESTRICTED
モードでのデータベースの起動と似ています。
注意:
データベース・クライアントで使用中のグリッド・ディスクがINACTIVE
になっている場合、ディスクとのI/Oに障害が発生すると、対応するOracle ASMディスクがOracle ASMによってオフラインにされます。ディスクを再度使用可能にするには、セルのグリッド・ディスクをACTIVE
にし、対応するOracle ASMディスクをOracle ASMでオンラインに戻します。
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。
LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、指定したグリッド・ディスクで新しいデータがキャッシュされないようにします。
FLUSH
オプションは、ライトスルー・ディスクではなく、ライトバック・ディスクで有効です。
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のdフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。
NOWAIT
オプションでは、サイズ変更またはフラッシュ操作の続行中にALTER
コマンドを完了できます。
size
属性を指定すると、グリッド・ディスクに割り当てる領域を増減できます。対応するOracle ASMディスクのサイズ変更は個別に行う必要があります。
接尾辞M
(MB)またはG
(GB)が数値に含まれている場合を除き、size
属性はバイト数で指定されます。グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。実際の割当てサイズは、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で最も大きいサイズになります。最小値は16MBです。16MB未満の値は16MBに繰り上げられます。
アクセス中のグリッド・ディスクの名前は変更しないでください。アクセス中のグリッド・ディスクの名前を変更しようとすると、操作が失敗します。名前を変更する場合は、事前にグリッド・ディスクを非アクティブにするか、Oracle ASMディスク・グループをディスマウントして、グリッド・ディスクへのアクセスを停止してください。
インターリーブ・グリッド・ディスクのサイズを変更すると、セル・ディスク全体にインターリーブ領域の割当てを行うようにグリッド・ディスクの内容が移動されます。サイズ変更操作には、数分間かかることがあります。NOWAIT
オプションを使用して、データ移動操作をバックグラウンド・プロセスとして実行することもできます。ステータスをチェックする場合は、LIST GRIDDISK
コマンドを使用してください。
cachingPolicy
属性は、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシーを変更する場合に使用します。キャッシング・ポリシーをdefault
からnone
に変更する前に、ALTER GRIDDISK ... FLUSH
コマンドを使用して、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシュにキャッシュ・データがないことを確認します。
フラッシュ・キャッシュは、cachingPolicy
がnone
に設定されたグリッド・ディスクで構成されたディスク・グループに配置されたデータ・ファイルでは使用されません。
OEDAは、グリッド・ディスクのcachingPolicy
がnone
に設定されているRECOディスク・グループを構成します。そのため、RECOに配置されたデータ・ファイルではフラッシュ・キャッシュは使用されません。
RECOディスク・グループのグリッド・ディスクなど、キャッシングが不要なグリッド・ディスクでライトバック・キャッシュを無効にできます。これにより、他のオブジェクトでキャッシュ領域を使用できます。次のコマンドを使用してキャッシュをフラッシュし、cachingPolicy
属性をnone
に設定します。
ALTER GRIDDISKgrid_disk_name
FLUSH ALTER GRIDDISKgrid_disk_name
CACHINGPOLICY="none"
グリッド・ディスクのキャッシングを再有効化するには、次のようにします。
ALTER GRIDDISKgrid_disk_name
CANCEL FLUSH ALTER GRIDDISKgrid_disk_name
CACHINGPOLICY="default"
grid_disk_nameは、グリッド・ディスクの名前です。
例
例8-34 グリッド・ディスク属性の変更
この例は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER GRIDDISK data1_CD_01_cell01, data2_CD_01_cell01 comment = "This grid disk is on cell01" CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL INACTIVE
例8-35 NOWAITオプションの使用
この例は、データ移動をバックグラウンド・プロセスとして実行するためのNOWAIT
オプションを示しています。
CellCLI> ALTER GRIDDISK gd0 SIZE=40M NOWAIT GridDisk gd0 alter in progress
用途
ALTER IBPORT
コマンドでは、すべてのInfiniBandポートまたは指定したInfiniBandポート上でアクションを実行します。
構文
ALTER IBPORT {ALL | ibport_name [, ibport_name] ...} RESET COUNTERS
使用方法
RESET COUNTERS
オプションを使用すると、InfiniBandポート上のすべてのカウンタがリセットされます。
例8-36 IBPORT属性の変更
この例は、IBPORT
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER IBPORT ALL RESET COUNTERS InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered. InfiniBand Port HCA-1:2 successfully altered. CellCLI> ALTER IBPORT "HCA-1:1" RESET COUNTERS InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
用途
ALTER IORMPLAN
コマンドは、セルのデータベース間プランおよびカテゴリ・プランを更新します。ディレクティブでは、データベース・クライアントに割り当てるI/Oリソースを設定します。ALTER IORMPLAN
コマンドは、データベースによるディスクおよびフラッシュのI/Oの制御に使用します。
構文
ALTER IORMPLAN [dbPlan=(directive1
[,directive2
]...),] [catPlan=(directive1
[,directive2
]...)]} [objective='iorm_objective
']
使用方法
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、例8-81でmodifiable
として示されます。
dbplan属性を設定することにより、データベース間プランをアクティブ化できます。データベース間プランを非アクティブにするには、dbplan属性をクリアします。
データベース・プラン(dbPlan
)のdirective
N
の書式は、次のとおりです。
( name=db_or_category_name
, [share=number
] [,level=number
, allocation=number
] [,limit=number
] [, role={ primary | standby }] [, flashcache={on|off}] [, flashLog={on|off}] [, flashcachemin=number
] [, flashcachelimit=number
] [, flashcachesize=number
] [, type={ database | profile }] )
flashcachemin
、flashcachesize
およびflashcachelimit
ディレクティブは、データベース間プランにのみ適用可能です。たとえば、300M
、150G
または1T
のように、接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(TB)を指定する場合以外は、バイト単位でディレクティブの値を指定します。flashcachemin
、flashcachelimit
またはflashcachesize
ディレクティブを指定する場合、flashcache
ディレクティブをOFF
には設定できません。
データベース・プランは、次のいずれかの構成を使用して定義できます。
データベースの共有の相対数を指定するには、share
属性を使用します。share
属性では、IORMで最大1024のデータベースを管理できます。
各データベースのI/O配分の割合を指定するには、allocation
属性を使用します。allocation
属性では、IORMで最大32のデータベースを管理できます。
name
値をアンダースコア(_
)で開始することはできません。
name
値ごとに、少なくとも1つの属性を指定する必要があります。たとえば、name
およびlimit
、name
およびshare
、またはname
およびflashcache
などです。
ディスクI/O管理を有効にするには、share
、level
およびallocation
、またはlimit
を指定します。
role
属性では、データベースが該当のデータベース・ロールになった場合にのみディレクティブが適用されるように指定します。role
属性が指定されていない場合は、データベース・ロールに関係なくディレクティブが適用されます。role
属性は、dbPlan other
ディレクティブでは使用できません。role
属性は、ディレクティブで最後に指定された属性にする必要があります。
limit
属性では、データベースのディスクI/O使用率の制限を指定します。ゼロより大きく、100以下の値です。
注意:
MAX_UTILIZATION_LIMIT
属性では、コンシューマ・グループのディスクI/O使用率の制限を指定します。この属性の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』および『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
flashcache
属性では、データベースがフラッシュ・キャッシュを使用しないようにします。これにより、フラッシュ・キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。
注意:
データベースでflashcache
属性が特にoff
に設定されていない場合、データベースではフラッシュ・キャッシュがデフォルトで使用されます。
flashLog
属性では、データベースがフラッシュ・ログを使用しないようにします。
注意:
データベースでflashLog
属性が特にoff
に設定されていない場合、データベースではフラッシュ・ログがデフォルトで使用されます。
各dbPlan
には、最大1024個のディレクティブを指定できます。これらのディレクティブには、必須のother
カテゴリのディレクティブが含まれます。
注意:
level
およびallocation
属性を使用する場合、許可されるディレクティブは32のみです。
allocation
値の合計は、各level
および各role
で100を超えることはできません。
other
値は、データベースおよびカテゴリの識別名です。この値は、他のディレクティブで名前が指定されていないすべてのクライアントを示します。allocation
属性またはCellCLIユーティリティを使用してエラーが返される場合は、name=other
のディレクティブがdbPlan
に少なくとも1つ必要です。
default
値はデータベースの識別名です。これは、データベースごとにディレクティブを追加しないようにするために、共有ベースの同じプランのデータベースを示します。明示的なディレクティブのないデータベースでは、default
ディレクティブに指定した属性値を使用します。
dbPlan
ディレクティブが設定されていない場合は、デフォルトで各データベース間でリソースが共有され、割り当てられるリソースの割合は同じになります。
default
ディレクティブでは、明示的に指定した名前のdbPlanではなく、すべてのデータベースのデフォルト値を提供します。
other
ディレクティブは、level
およびallocation
、またはlimit
属性でのみ使用できます。
share
値は1から32(1は最下位の共有、32は最上位の共有)です。
flashcachesize
属性は、データベースのフラッシュ・キャッシュ内における保証付きの強い制限領域を指定します。フラッシュ・キャッシュ内のこの領域は予約されますが、これは強い制限であるため、フラッシュ・キャッシュがフルでない場合も、データベースはその割当て容量を超えることはできません。
ディレクティブ全体でのflashcachemin
とflashcachesize
の合計は、フラッシュ・キャッシュのサイズより小さくする必要があります。
flashcachemin
属性値は、データベースのフラッシュ・キャッシュ内で最低限保証される領域を指定します。
flashcachelimit
属性値は、データベースがフラッシュ・キャッシュ内で使用できる最大領域を指定します。flashcachelimit
属性は、データベースがフラッシュ・キャッシュ内で使用できる最大領域を指定する弱い制限です。フラッシュ・キャッシュがフルでない場合、データベースはそれに割り当てられている容量を超えることができます。
flashcachemin
、flashcachelimit
およびflashcachesize
属性は、カテゴリ・プランには指定できません。
type
属性は、database
またはprofile
に設定する必要があります。type
を指定しない場合、ディレクティブはdatabase
ディレクティブにデフォルト設定されます。
カテゴリ・プラン(catPlan
)のdirective
N
の書式は、次のとおりです。
( name=db_or_category_name
, [,level=number
, allocation=number
]
name
値をアンダースコア(_
)で開始することはできません。
レベル、割当て、または制限の属性を少なくとも1つ名前値で指定する必要があります。たとえば、名前と制限または名前とレベルです。
各catPlan
には、最大28個のディレクティブを指定できます。これらのディレクティブには、必須のother
カテゴリのディレクティブが含まれます。
allocation
値の合計は、各レベルおよび各ロールで100を超えることはできません。
other
値は、データベースおよびカテゴリの識別名です。この値は、他のディレクティブで名前が指定されていないすべてのクライアントを示します。catPlan
で、name=other
のディレクティブが少なくとも1つ必要です(このディレクティブがないと、CellCLIユーティリティによってエラーが返されます)。
catPlan
ディレクティブが設定されていない場合、カテゴリ・プランはデフォルトで使用されません。リソースはデータベース間で分割されます。
objective
オプションは、IORMの最適化モードを指定します。objectiveオプションは次のとおりです。
low_latency
: この設定は非常に適切な待ち時間が要求されるクリティカルなOLTPワークロードに使用します。この設定により、ディスク使用率が大幅に制限されてレイテンシは可能最短となります。
balanced
: この設定はクリティカルなOLTPワークロードおよびDSSワークロードに使用します。この設定により、短いディスク・レイテンシと高いスループットが均等になります。この設定により、大きいI/Oのディスク使用率がlow_latency
より小さい範囲に制限され、適切な待ち時間とスループットがバランスします。
high_throughput
: この設定は高いスループットが要求されるクリティカルなDSSのワークロードに使用します。
auto
: この設定はIORMで最適化のobjectiveを判断する場合に使用します。IORMでは、監視対象のワークロードおよび有効なリソース・プランに基づいて、継続的かつ動的に最適化のobjectiveを判断します。
basic
: この設定は、I/Oの優先順位付けを無効にして、小さいI/Oの最大遅延を制限する場合に使用します。
データベース間のプランの属性をデフォルト値にリセットするには、属性を空の文字列に設定します。空の文字列を設定するには、一重引用符または二重引用符を使用します。2つの引用符は同じである必要があります。たとえば、""
は正しい指定ですが、"'
は間違っています。
コマンドが長い場合は、ALTER IORMPLAN
コマンドをスクリプトとして実行することを検討します。
プランを実装する前に、次の項目をチェックしてください。
catPlanには、other
セットのディレクティブが少なくとも1つ必要です。
allocation
属性を使用している場合は、dbPlanにother
のディレクティブが少なくとも1つ必要です。
share
属性を使用している場合、dbPlanではother
ディレクティブを使用しません。
各レベルで割当てが100を超えることはありません。
allocation
属性を使用するdbPlanでは、ディレクティブが32を超えることはありません。
share
属性を使用するdbPlanでは、ディレクティブが1023を超えることはありません。
catPlanでは、ディレクティブが28を超えることはありません。
role
ディレクティブはdbPlanでのみ使用されます。
role
ディレクティブはprimary
またはstandby
である必要があります。
other
ディレクティブには、role
、flashcachemin
、flashcachelimit
またはflashcachesize
属性は指定できません。
flashcache
、flashlog
、flashcachemin
、flashcachelimit
およびflashcachesize
属性はdbPlan専用です。
limit
ディレクティブはdbPlan専用です。
割当てディレクティブの合計が100を超えることはありません。
共有ディレクティブの値が32を超えることはありません。
共有ディレクティブの合計が32768を超えることはありません。
default
ディレクティブには、level
、allocation
またはrole
ディレクティブは含まれません。
type
属性は、データベース間のプランに対してのみ指定できます。
type
属性は、database
またはprofile
にする必要があります。
プロファイル・ディレクティブは、share
、limit
、flashcache
、flashlog
、flashcachemin
、flashcachelimit
およびflashcachesize
属性をサポートしています。
プロファイル名をOTHERまたはDEFAULTにすることはできません。これらの名前は予約語です。
flashcachemin
、flashcachelimit
またはflashcachesize
属性が設定されている場合、flashcache
属性をオフには設定できません。
flashcachelimit
属性を0
に設定することはできません。
例
例8-37は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
例8-38および例8-39は、share
ディレクティブを使用してdbPlan
を設定する方法を示しています。両方の例で、同じリソース割当てを設定します。
例8-39では、default
ディレクティブを使用して、データベースsales01、sales02などで共有割当てを設定します。
例8-40は、IORMPLAN
属性を使ってフラッシュ・キャッシュの使用を設定する方法を示しています。
例8-41は、IORMPLAN属性を使用してフラッシュ・キャッシュ割当て制限を指定する方法を示しています。
例8-42は、IORMPLAN
属性をリセットする方法を示しています。
例8-43は、IORMPLAN属性をリセットする方法を示しています。
関連項目:
IORMの詳細は、「I/Oリソースの管理」を参照してください。
データベース間プランの管理の詳細は、「IORMの管理」を参照してください。
コマンドをスクリプトとして実行する方法の詳細は、「STARTおよび@」を参照してください。
例8-37 IORMPLAN属性の変更
CellCLI> ALTER IORMPLAN - catPlan=( - (name=administrative, level=1, allocation=80),- (name=interactive, level=2, allocation=90), - (name=batch, level=3, allocation=80), - (name=maintenance, level=4, allocation=50), - (name=other, level=4, allocation=50) - ), - dbPlan=((name=sales_prod, level=1, allocation=80), - (name=finance_prod, level=1, allocation=20), - (name=sales_dev, level=2, allocation=100), - (name=sales_test, level=3, allocation=50), - (name=other, level=3, allocation=50)) CellCLI> ALTER IORMPLAN - dbPlan=((name='sales1,sales2', level=1, allocation=30, role=primary), - (name=sales1, level=1, allocation=20, role=standby), - (name=sales2, level=1, allocation=20, role=standby), - (name=other, level=3, allocation = 50)) ALTER IORMPLAN - dbPlan=((name=salesprod, share=4, role=primary), - (name=salesprod, share=1, limit=50, role=standby) - (name=finance, share=4) - (name=hr, share=2)) CellCLI> ALTER IORMPLAN - catPlan=((name=interactive, level=1, allocation=90), - (name=batch, level=2, allocation=80), - (name=maintenance, level=3, allocation=50), - (name=other, level=3, allocation=50) - CellCLI> ALTER IORMPLAN objective='low_latency' CellCLI> ALTER IORMPLAN objective='auto' CellCLI> ALTER IORMPLAN - dbplan=((name=db1, limit=50), - (name=db2, limit=50), - (name=other, level=1, allocation=25))
例8-38 shareディレクティブを使用したデータベース・プランの設定
ALTER IORMPLAN - dbplan=((name=sales01, share=4), - (name=sales02, share=4), - (name=sales03, share=4), - (name=fin01, share=4), - (name=fin02, share=4), - (name=fin03, share=4), - (name=dev01, share=1, limit=50, flashLog=off), - (name=dev02, share=1, limit=25, flashCache=off))
例8-39 defaultディレクティブを使用したデータベース・プランの設定
ALTER IORMPLAN - (name=dev01, share=1, limit=50, flashLog=off), - (name=dev02, share=1, limit=25, flashCache=off) - (name=default, share=4))
例8-40 IORMPLAN属性を使ったフラッシュ・キャッシュの使用の設定
CellCLI> ALTER IORMPLAN - dbPlan=((name=sales_prod, flashCache=on), - (name=sales_dev, flashCache=on), - (name=sales_test, flashCache=off), - (name=other, flashCache=off)) CellCLI> ALTER IORMPLAN - dbPlan=((name=oltp, level=1, allocation=80, flashCache=on), - (name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, flashCache=off), - (name=other, level=2, allocation=100, flashCache=off))
例8-41 IORMPLAN属性を使用したフラッシュ・キャッシュ割当て制限の指定
CellCLI> ALTER IORMPLAN - dbPlan=((name=prod, share=8, flashCacheMin=4096), - (name=dev, share=2, flashCacheMin=1G, flashCacheLimit=4G), - (name=test, share=1, limit=40, flashCacheLimit=2048))
例8-42 IORMPLAN属性のリセット
CellCLI> ALTER IORMPLAN dbPlan="", catPlan="" CellCLI> ALTER IORMPLAN dbPlan="" CellCLI> ALTER IORMPLAN catPlan=""
例8-43 IORMPLAN属性のリセット
CellCLI> ALTER IORMPLAN dbPlan="", catPlan="" CellCLI> ALTER IORMPLAN dbPlan="" CellCLI> ALTER IORMPLAN catPlan=""
用途
ALTER LUN
コマンドは、すべてのLUNまたは指定したLUNを再有効化します。
構文
ALTER LUN { ALL | lun1 [ , lun2] ... } REENABLE FORCE
使用方法
このコマンドでは、交換用ディスクにセル・ディスクおよびグリッド・ディスクのメタデータを作成します。
このコマンドは、システムLUNが正常な状態であっても、システム・ディスクのシステム領域の冗長性を再構築します。
注意:
このコマンドを使用するとデータが失われる場合があります。
例8-44 LUNの再有効化
この例は、LUN
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER LUN 'x:7' REENABLE FORCE CellCLI> ALTER LUN ALL REENABLE FORCE
用途
ALTER OFFLOADGROUP
コマンドを使用して、オフロード・グループの変更可能な属性の変更と、サービスの再起動、起動および停止を実行できます。
構文
ALTER OFFLOADGROUP { offloadgroup1 [,offloadgroup2, ...] } {attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value ...]] | STARTUP | RESTART | SHUTDOWN }
使用方法
offloadgroupN(Nは数値)パラメータで、属性を変更するオフロード・グループの名前を指定するか、起動、停止または再起動するオフロード・グループの名前を指定します。
attribute_nameおよびattribute_valueパラメータで、変更する属性の名前と値を指定します。
STARTUP
パラメータは、オフロード・グループを起動することを指定します。
RESTART
パラメータは、オフロード・グループを停止して、再起動することを指定します。
SHUTDOWN
パラメータは、オフロード・グループを停止することを指定します。
例
例8-45 "Comment"属性の更新
ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 comment='System group'
例8-46 "offloadgroup1"という名前のオフロード・グループの起動
ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 startup
関連項目
用途
ALTER PHYSICALDISK
コマンドは、置換のためにディスクを準備します。
構文
ALTER PHYSICALDISK { ALL [harddisk] | disk_id1 [,disk_id2] ... } { DROP FOR REPLACEMENT [FORCE] | REENABLE }
使用方法
データを損失することなく、正常に機能している物理ディスクを安全に取り外すことができるかをチェックするには、DROP FOR REPLACEMENT
オプションを使用します。ディスクを削除できる場合は、コマンドにより物理ディスクが無効化され、ディスクが削除されます。
交換のために削除された標準の物理ディスクを再有効化するには、REENABLE
オプションを使用します。
SERVICELED
オプションは非推奨です。このオプションを使用すると、CELL-04591エラー・メッセージを受け取ります。
例
例8-47 正常に機能している物理ディスクの削除
この例は、物理ディスクを削除する方法を示しています。
CellCLI> ALTER PHYSICALDISK 12:3 DROP FOR REPLACEMENT
例8-48 物理ディスクの再有効化
この例は、物理ディスクを再有効化する方法を示しています。
CellCLI> ALTER PHYSICALDISK 12:3 REENABLE
用途
ALTER QUARANTINE
コマンドは、検疫の属性を変更します。
構文
ALTER QUARANTINE { ALL | quarantine1 [,quarantine2] ... }attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]...
使用方法
変更可能フィールドのみを変更できます。
例
次の例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
例 8-49 検疫の変更
CELLCLI> ALTER QUARANTINE 12 comment='bugX'
用途
ALTER THRESHOLD
コマンドは、すべてのしきい値または指定したしきい値の属性値を更新します。
構文
ALTER THRESHOLD { ALL |threshold_name
[,threshold_name
...] }attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]...
使用方法
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、「THRESHOLDオブジェクトの説明」でmodifiable
として示されます。
例
次の例は、しきい値の属性を変更する方法を示しています。
例8-50 しきい値の属性の変更
CellCLI> ALTER THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive warning=10, critical=20, - comparison='=', occurrences=2, observation=10 CellCLI> ALTER THRESHOLD ALL occurrences=3
関連項目
用途
ALTER USER
コマンドは、ユーザー・ロールの属性を変更します。
構文
ALTER USER user1 attribute_name1 = attribute_value1 \ [, attribute_name2 = attribute_value2, ...]
使用方法
ユーザー名をroot
、celladmin
またはcellmonitor
にすることはできません。これらは予約されています。
ユーザー名は一意である必要があります。
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。
新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。
例8-51 ALTER USERコマンドの使用
この例に、ユーザーのパスワードを変更する方法を示します。
CellCLI> ALTER USER sjones password=TOPsecret2345
用途
ASSIGN KEY
コマンドは、クライアントに対してセキュリティ・キーの割当てまたは削除を実行します。
構文
ASSIGN KEY FOR [ASMCLUSTER] 'client1' = 'key-value1' [, 'client2' = 'key-value2'...] ASSIGN KEY FOR [REMOTE | LOCAL] CELL 'client1' = 'key-value1' [, 'client2' = 'key-value2'...] ASSIGN KEY FOR CELL 'key-value'
使用方法
clientNは、データベース・クライアントの一意の名前(DB_UNIQUE_NAME)またはOracle ASMクラスタ名(ASMCLUSTER
キーワードが指定されている場合)です。
ASMCLUSTER
キーワードを指定する場合、Oracle ASMクラスタ名は14文字以内で、英数字およびハイフン文字のみを使用する必要があります。
key-valueNは、セキュリティ・キーとしてクライアントに割り当てられる16進文字列のキーです。キー値は、CREATE KEY
コマンドで生成します。
ASSIGN
コマンドで割り当てられるキー値は、Oracle ASMおよびデータベース・ホストのコンピュータのcellkey.ora
ファイルのキーと一致している必要があります。
キー値は複数のクライアントで同じにできます。
key-valueNを空の文字列にすると、前に割り当てたキーが削除されます。
Oracle ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはデータベースを有効範囲にしたセキュリティの場合は、クライアントをGRIDDISK
オブジェクトのavailableTo
属性に入力する必要があります。
オプション・キーワードASMCLUSTER
は、クライアントがOracle ASMクラスタであることを示します。
すでに存在するクライアント名とキー(つまり、ASMを有効範囲にしたセキュリティ用の同じ構成)を指定し、ASMCLUSTER
キーワードを使用すると、そのクライアントはASMクラスタ・クライアントに変更されることに注意してください。この場合、ASMを有効範囲にしたセキュリティ・リストから名前とキーが削除され、ASMクラスタ・クライアントとして追加されます。ACLのこのASMクライアントを含むグリッド・ディスクは、この操作に対してオンラインのままにできます。
FOR LOCAL CELL
句は、セル・キーをローカル(現在の)セルに割り当てます。FOR LOCAL CELL
を指定する場合は、1つのキーしか指定できません。値のリストはサポートされません。
FOR REMOTE CELL
句は、現在のセルが受け入れるセル・キーを指定します。
セル・キーは、Cell-to-Cellの直接的な操作を有効にします。
例
例8-52 クライアントに対するキーの割当ておよび削除
この例は、ASSIGN KEY
コマンドを示しています。
CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db0' ='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a' CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='7c57ab8da650ab118587feaf467d5728' CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='ed63f41779c262ddd34a00c0d83590b8', - 'db1' ='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728', - 'db2' ='8a65313e8de6cd8bcbab7f4bdddb0498', - 'db3' ='9140c767bd92d1b45783e7fe6520e6d' CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db1'='', 'db2'='', 'db3'='', '+asm'='' CellCLI> ASSIGN KEY FOR LOCAL CELL mykey='fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32' CellCLI> ASSIGN KEY FOR REMOTE CELL - 'cellkey1'='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a', - 'cellkey2'='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728' CellCLI> ASSIGN KEY FOR CELL '4839deff903625aab394df7638e7b29a'
用途
CALIBRATE
コマンドは、セル・ディスクでRAWパフォーマンス・テストを実行し、セルをオンラインにする前にディスク・パフォーマンスを検証できます。
構文
CALIBRATE [FLASHDISK | HARDDISK | LUN1 [, LUN2]] [FORCE]
使用方法
CALIBRATE
を実行するには、root
ユーザーとしてセルにログオンしている必要があります。
FORCE
オプションを指定すると、セル・サーバーの実行中にテストを実行できます。FORCE
オプションを使用しない場合は、セル・サーバーをシャットダウンする必要があります。CALIBRATE
をセル・サーバー・プロセスと同時に実行すると、パフォーマンスに影響を与えます。
FLASHDISK
オプションを使用すると、フラッシュのLUNのみを測定するよう指定できます。
HARDDISK
オプションを使用すると、ハード・ディスクのLUNのみを測定するよう指定できます。
LUN
n
オプションを使用すると、LUNのリストを名前別に測定するように指定できます。
例
例8-53 Oracle Exadata Storage ServerでのFORCEオプションを指定したCALIBRATEコマンドによる出力
この例は、Oracle Exadata Storage ServerでFORCE
オプションを指定してCALIBRATE
を使用した場合の出力を示しています。
CellCLI> CALIBRATE FORCE Calibration will take a few minutes... Aggregate random read throughput across all hard disk luns: 1604 MBPS Aggregate random read throughput across all flash disk luns: 4242.9 MBPS Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all hard disk luns: 4927 Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all flash disk luns: 148695 Controller read throughput: 1608.05 MBPS Calibrating hard disks (read only) ... Lun 0_0 on drive [20:0 ] random read throughput: 153.41 MBPS, and 412 IOPS Lun 0_1 on drive [20:1 ] random read throughput: 155.38 MBPS, and 407 IOPS Lun 0_10 on drive [20:10 ] random read throughput: 155.32 MBPS, and 423 IOPS Lun 0_11 on drive [20:11 ] random read throughput: 151.24 MBPS, and 427 IOPS Lun 0_2 on drive [20:2 ] random read throughput: 152.70 MBPS, and 422 IOPS Lun 0_3 on drive [20:3 ] random read throughput: 155.42 MBPS, and 423 IOPS Lun 0_4 on drive [20:4 ] random read throughput: 153.14 MBPS, and 428 IOPS Lun 0_5 on drive [20:5 ] random read throughput: 154.06 MBPS, and 424 IOPS Lun 0_6 on drive [20:6 ] random read throughput: 150.82 MBPS, and 409 IOPS Lun 0_7 on drive [20:7 ] random read throughput: 154.61 MBPS, and 426 IOPS Lun 0_8 on drive [20:8 ] random read throughput: 154.46 MBPS, and 424 IOPS Lun 0_9 on drive [20:9 ] random read throughput: 154.63 MBPS, and 426 IOPS Calibrating flash disks (read only, note that writes will be significantly slower) ... Lun 1_0 on drive [[10:0:0:0]] random read throughput: 269.11 MBPS, and 19635 IOPS Lun 1_1 on drive [[10:0:1:0]] random read throughput: 268.86 MBPS, and 19648 IOPS Lun 1_2 on drive [[10:0:2:0]] random read throughput: 268.68 MBPS, and 19645 IOPS Lun 1_3 on drive [[10:0:3:0]] random read throughput: 268.92 MBPS, and 19640 IOPS Lun 2_0 on drive [[12:0:0:0]] random read throughput: 269.78 MBPS, and 20436 IOPS Lun 2_1 on drive [[12:0:1:0]] random read throughput: 269.69 MBPS, and 20394 IOPS Lun 2_2 on drive [[12:0:2:0]] random read throughput: 269.04 MBPS, and 20439 IOPS Lun 2_3 on drive [[12:0:3:0]] random read throughput: 269.51 MBPS, and 20420 IOPS Lun 4_0 on drive [[9:0:0:0] ] random read throughput: 269.07 MBPS, and 19668 IOPS Lun 4_1 on drive [[9:0:1:0] ] random read throughput: 269.24 MBPS, and 19697 IOPS Lun 4_2 on drive [[9:0:2:0] ] random read throughput: 269.09 MBPS, and 19676 IOPS Lun 4_3 on drive [[9:0:3:0] ] random read throughput: 269.03 MBPS, and 19681 IOPS Lun 5_0 on drive [[11:0:0:0]] random read throughput: 268.06 MBPS, and 19714 IOPS Lun 5_1 on drive [[11:0:1:0]] random read throughput: 268.24 MBPS, and 19696 IOPS Lun 5_2 on drive [[11:0:2:0]] random read throughput: 268.33 MBPS, and 19717 IOPS Lun 5_3 on drive [[11:0:3:0]] random read throughput: 268.14 MBPS, and 19693 IOPS CALIBRATE results are within an acceptable range. CALIBRATE stress test is now running... Calibration has finished.
例8-54 名前によるLUNの測定
CALIBRATE '2_1', '2_3' FORCE
関連項目
用途
CREATE
コマンドは、新規のオブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。
構文
CREATEobject_type
[name
] ... [attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]...]
使用方法
object_type
は次のとおりです。
CELL
CELLDISK
FLASHCACHE
FLASHLOG
GRIDDISK
KEY
QUARANTINE
ROLE
THRESHOLD
USER
name
は、新規オブジェクトの名前です。
attribute_name
は、object_type
の変更可能な属性の名前です。
attribute_value
は、属性の初期設定です。
複数のオブジェクトがCREATE
コマンドのターゲットとして有効な場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは作成されません。
用途
CREATE CELL
コマンドは、セル・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。
構文
CREATE CELL [name] interconnect1=intValue1 [, interconnect2=intValue2 ...] [, attributeName = attributeValue ...]
使用方法
設定可能な属性は、「CELLオブジェクトの説明」でmodifiable
として示されます。
このコマンドを使用すると、ASR
値をsnmpSubscriber
属性に割当てできます。
snmpSubscriber
属性を指定する場合は、コミュニティ名に、空白または= ' " \ / < >を含めることはできません。デフォルトのセル名は、ネットワーク名のハイフンをアンダースコアで置換したセルのネットワーク・ホスト名に設定されます。ネットワーク名は、uname
-n
コマンドで表示できます。セル名を変更する場合は、一意のセル名を選択する必要があります。
1から4つのインターコネクトを指定できます。interconnect2
属性が指定されている場合は、interconnect1
属性を指定する必要があります。interconnect3
が指定されている場合は、interconnect1
属性とinterconnect2
属性を指定する必要があります。
インターコネクトはInfiniBand(ibN
)です。
デフォルトでは、CREATE CELL
コマンドによってすべてのフラッシュのLUNにスマート・フラッシュ・キャッシュのセル・ディスクが作成され、そのセル・ディスクにExadataスマート・フラッシュ・キャッシュが作成されます。FLASHCACHE=0
を指定すると、フラッシュ・セル・ディスクの作成と、セル・ディスクに対するExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成を省略できます。Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに0(ゼロ)以外の値を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成する際の合計サイズとみなされます。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。
CREATE CELL
コマンドは、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログをセル・ディスクに作成します。FLASHLOG=0
を指定すると、セル・ディスク上でのフラッシュ・ログの作成を省略できます。OracleExadataスマート・フラッシュ・ログに0(ゼロ)以外の値を指定すると、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ・ファイルを作成する際の合計サイズとみなされます。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。
CREATE CELL eighthRack
コマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrue
およびエイス・ラック構成を無効化するfalse
です。CREATE CELL eighthRack=true
コマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。
CREATE CELL flashCacheCompress
コマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮ありまたはフラッシュ・キャッシュ圧縮なしでセルを作成します。フラッシュ・キャッシュ圧縮を使用すると、キャッシュ内のデータ量が最大限に増え、キャッシュ・ヒット率が向上します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化してセルを作成するtrue
、およびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してセルを作成するfalse
です。フラッシュ・キャッシュ圧縮を変更するには、システムの再起動が必要です。
注意:
Oracle Exadata Database Machine X2-2ラックまたはOracle Exadata Database Machine X2-8ラックでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を使用できません。
例
例8-55 セルの作成
この例は、セルを作成する方法を示しています。この例では、インターコネクトが既存のInfiniBand接続に設定されます。
CellCLI> CREATE CELL cell22 interconnect1=bond0 CellCLI> CREATE CELL cell22 - interconnect1=bond0, -
例8-56 エイス・ラック構成の作成
この例は、クオータ・ラックにエイス・ラック構成を作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE CELL interconnect1=bondib0, eighthRack=true
構文
CREATE CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] |cdisk1
attribute_name
=value
,[attribute_name
=value
]... [FORCE] |((name=cdisk2
,attribute_name
=value
,[attribute_name
=value
]...) [,(name=cdisk3
,attributename
=value
,[attributename
=value
]...)]...) }
使用方法
作成時に指定できる属性は、セル・ディスク名(cdiskN
)、comment
、lun
およびphysicalDisk
です。
名前が指定されたセル・ディスクを追加する場合は、lun
またはphysicalDisk
のいずれかが必要です。
物理ディスクが指定されている場合は、単一ディスクLUNが作成され、そのLUNがセル・ディスクの作成に使用されます。LUNには、automatically-createdのフラグが付きます。
LUNが指定されている場合は、そのデバイスがセル・ディスクの作成に使用されます。
CREATE CELLDISK ALL
は、セルのすべての候補セル・ディスクを作成するためのショートカット・コマンドです。この操作は、次の2つの手順で実行されます。
LUNとしてまだ構成されていないすべての物理ディスクは、単一ディスクLUN(SDL)として構成されます。これらのLUNには、自動的に作成されたLUNのフラグが付きます。
セル・ディスクとして構成されていないすべてのLUNは、セル・ディスクの作成に使用されます。これらのセル・ディスクは、テンプレートCD
_lunname_cellname
に従って最初に名前が付けられます。この名前は、ALTER CELLDISK
コマンドを使用して後で変更できます。
注意:
2番目または3番目の拡張ファイルシステム(ext2/ext3)のLUNは、CREATE CELLDISK ALL
操作で無視されます。
FLASHDISK
オプションでは、CREATE CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
HARDDISK
オプションでは、CREATE CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
CREATE CELLDISK
のリスト形式により、単一コマンドで一連のセル・ディスクを追加できます。
FORCE
キーワードを使用すると、次のエラー条件が無視されます。
指定された物理ディスクが既存のLUNの一部である場合。
指定されたLUNがセル・ディスクに関連付けられている場合。
FORCE
を使用すると、新規のセル・ディスクの作成にLUNが再利用されます。既存の構成は失われます。FORCE
は、CREATE CELLDISK ALL
やCREATE CELLDISK
のリスト形式のオプションではありません。
INTERLEAVING
オプションは、インターリーブ・グリッド・ディスクを使用する場合に指定する必要があります。このパラメータをnormal_redundancy
またはhigh_redundancy
に設定すると、セル・ディスクのセクターをグリッド・ディスクに割り当てる方法が変更されます。
normal_redundancy
インターリーブ・オプションを使用して、オフセット付きでグリッド・ディスクを作成すると、指定したオフセットの最も外側にあるトラックの開始部分にグリッド・ディスクの半分が作成され、最も内側にあるトラックの開始部分から同じだけオフセットした部分にグリッド・ディスクの残りの半分が作成されます。
high_redundancy
インターリーブ・オプションを使用すると、グリッド・ディスクは同じサイズの3つのセクション(最も外側から3つのトラック、次の3つのトラック、最も内側から3つのトラック)に分割されます。
セル・ディスクは、CREATE CELLDISK ALL
コマンドを使用して自動的に作成されます。このコマンドでは、使用可能なすべての物理ディスクから単一ディスクLUNが作成され、使用可能なすべてのLUNからセル・ディスクが作成されます。
セル・ディスクが作成されると、セル・ディスクを記述するメタデータがセル・ディスク自身とセルの構成ファイルに書き込まれます。約48MBのセル・ディスクが、セル・ディスクのメタデータのパーティションに割り当てられます。後で再起動したときに、セル・サーバーはディスク上の構成データを読み取り、作成されたセル・ディスクの再検出を試みます。セルのハードウェアに変更がある場合は、セル・ディスクのLUNとデバイス名が変更される場合があります。セルの再起動プロセス中に実行される再検出メカニズムにより、セル・ディスクの構成も変更されます。
例
次の例に、セル・ディスクの作成方法を示します。
例8-57 セル・ディスクの作成
CellCLI> CREATE CELLDISK ALL CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk03 lun=03 CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk04 physicalDisk='I2:1:2' CellCLI> CREATE CELLDISK CD_03_cell04 lun=03 CellCLI> CREATE CELLDISK CD_05_cell09 physicalDisk='2I:1:2' CellCLI> CREATE CELLDISK CD_06_cell10 INTERLEAVING='normal_redundancy' CellCLI> CREATE CELLDISK CD_07_cell11 INTERLEAVING='high_redundancy'
用途
CREATE DIAGPACK
コマンドは、診断パッケージを作成し、これにはシステムの問題のトラブルシューティングに使用できるログおよびトレースが含まれます。必要に応じて、このパッケージをOracleサポートに送信することもできます。
構文
CREATE DIAGPACK packStartTime=time, [durationInHrs=duration]
または
CREATE DIAGPACK alertName=alertName
使用方法
アラートが発生した場合、診断パッケージは自動的に作成されます。このパッケージには、アラートに関連するログおよびトレースが含まれます。
CREATE DIAGPACK
コマンドを使用して、手動で診断パッケージを生成できます。
packStartTime
パラメータは、ログおよびトレースの収集を開始する時間を指定します。packStartTime
の形式は、yyyy_MM_ddTHH_mm_ss
です。例: 2015_07_07T09_00_00
。
packStartTime
にキーワードnow
を指定することもできます。packStartTime
には、将来の時間および7日より前の時間は指定できません。packStartTime
の値は、診断パッケージの名前の一部として使用されます。
durationInHrs
パラメータは、診断パッケージに含めるログおよびトレースの時間数を指定します。有効な値は、1
(デフォルト)から6
です。
すべての診断パッケージには、packStartTime
の1時間前および1時間後のログが含まれます。たとえば、時間として12_00_00を指定した場合、終了時間が将来でなければ、11_00_00から13_00_00のログが収集されます。
alertName
パラメータで、診断パッケージを作成するアラート名を指定します。LIST ALERTHISTORY
コマンドを実行して、アラート名を表示できます。
診断パッケージの名前
診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_diag_packStartTime_一意のパッケージID
のようになります。
例: testcell1_diag_2015_07_07T09_00_00_3
アラートの場合、診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_パッケージの作成時のタイムスタンプ_アラートID
のようになります。例: testcell1_2015_09_30T13_13_00_2_1
診断パッケージの場所
診断パッケージの場所は、$LOG_HOME
です。
診断パッケージのステータス
LIST DIAGPACK
コマンドを実行して、システム内の診断パッケージのリストおよびそのステータスを取得できます。
診断パッケージの作成、リストおよびダウンロードに必要な権限
診断パッケージの操作には特定の権限が必要です。CellCLIを使用して、次の権限をロールに付与します。
診断パッケージを作成する権限:
grant privilege CREATE ON DIAGPACK to ROLE role
診断パッケージをリストし、そのステータスをチェックする権限:
grant privilege LIST ON DIAGPACK to ROLE role
診断パッケージをダウンロードする権限:
grant privilege DOWNLOAD ON DIAGPACK to ROLE role
その後、このロールをユーザーに付与できます。たとえば、ロールにdiagpack_role
という名前を付けた場合、次のコマンドでfred
にロールを付与します。
CellCLI> GRANT ROLE diagpack_role TO USER fred
デプロイ中、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によってCELLDIAG
という名前のExadataストレージ・ソフトウェア・ユーザーが作成されます。このユーザーを使用して、ExaCLIまたはREST API経由でリモートからセルに接続できます。このユーザーには診断パッケージの作成、表示およびダウンロードの権限があります。
診断パッケージのダウンロード
次のいずれかの方法で診断パッケージをダウンロードできます。診断パッケージをダウンロードする前に、DOWNLOAD ON DIAGPACK
権限が必要であることに注意してください。
REST APIの使用
https://hostname/diagpack/download?name=diagpackname
ユーザーがまだログインしていない場合、このURLでは、ユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
診断パッケージには、https://hostname/diagpack
でアクセスすることもできます。例: https://cell1.example.com/diagpack
。
このページでは、次のようにログインするユーザー名を要求されます。
User: fred Password: ********
ユーザーの権限に基づいて、このページの異なるセクションが非表示になります。
ユーザーがCREATE ON DIAGPACK
権限を持っていない場合は、新しいdiagpackを作成するためのフォームが表示されません。
同様に、ユーザーがLIST ON DIAGPACK
権限を持っていない場合は、アラートおよびその診断パッケージのリストが表示されません。
アラート名で診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定し、alertNameには、診断パッケージのアラート名を指定します。
https://hostname/diagpack/download?alert=alertName
アラート名は、AlertHistoryで使用されるものと同じアラート名です。ステートレス・アラートでは1、2、3、ステートフル・アラートでは1_1、2_1、3_1、3_2のようになります。
ExaCLIのdownload
コマンドを使用する
ExaCLIにより、計算ノードからリモートでストレージ・ノード上のCellCLIコマンドを実行できます。
ダウンロード・コマンドを実行するには、計算ノードで次のコマンドを実行します。
ExaCLIを起動し、診断パックが含まれるセルに接続します。たとえば、次のようなコマンドを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定します。
exacli -l celladministrator -c hostname
Password=********
次のようなコマンドを使用してダウンロード・コマンドを実行します。nameには、ダウンロードする診断パッケージの名前を指定し、destinationFolderには、ダウンロードされる診断パッケージを保存するディレクトリを指定します。
exacli> download diagpack name destinationFolder
アラートの電子メールから診断パッケージを取得する
アラートの電子メールには、INFO、CLEARおよびWARNINGを除く、すべてのアラートの診断パッケージが含まれています。診断パッケージは、クリティカル・アラートのみに生成されます。
Webページからのパッケージ作成の再トリガー
次のURLを使用して、パッケージの作成を再トリガーできます。
https://
hostname
/diagpack
アラートの診断パッケージがディスクに存在しない場合は、「ダウンロード」リンクのかわりに「パッケージの作成」リンクがWebページに表示されます。
「パッケージの作成」リンクをクリックして、診断パッケージを作成するためのリストにアラートを追加します。診断パッケージが作成されるとWebページがリフレッシュされ「ダウンロード」リンクが表示されるため、これを使用して新しく作成された診断パッケージをダウンロードできます。
電子メールでの診断パックの添付の無効化
電子メールでの診断パックの添付を無効にするには、alter cell diagPackEmailAttach=FALSE
を実行します。診断パックは引き続き生成され、ストレージ・サーバーに格納されます。診断パッケージをダウンロードするには、前の項の「診断パッケージのダウンロード」を参照してください。
例
例8-58 packStartTimeでの「now」の使用
この例では、開始時間として「now」を使用し、デフォルトの継続時間の1時間で診断パッケージを作成します。
出力は、$LOG_HOMEの下の1つの圧縮ファイルです。
CellCLI> create diagpack packStartTime="now" Processing: scab01cel11_diag_2015_07_08T17_53_58_1 Use 'list diagPack' to check its status.
例8-59 継続時間の指定
この例では、$LOG_HOMEの下に3つの診断パッケージが作成されます。
最初のパッケージの開始時間は2015_07_07T09_00_00
です。
第2のパッケージの開始時間は2015_07_07T10_00_00
です。
第3のパッケージの開始時間は2015_07_07T11_00_00
です。
CellCLI> create diagpack packStartTime="2015_07_07T09_00_00", durationInHrs=3 Processing: scab01cel11_diag_2015_07_07T09_00_00_1 scab01cel11_diag_2015_07_07T10_00_00_1 (In queue...) scab01cel11_diag_2015_07_07T11_00_00_1 (In queue...) Use 'list diagPack' to check its status.
用途
CREATE FLASHCACHE
コマンドは、I/Oリクエスト用としてセル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。
構文
CREATE FLASHCACHE {[ALL [size = fc_size] | CELLDISK = 'cdisk1 [,cdisk2],,,' \ [, size=fc_size]} [attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value] ...]
使用方法
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュで定義されたセル・ディスクは、エクスポートできません。
ALL
引数は、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を指定する必要があります。
CELLDISK
引数を使用して、フラッシュ・キャッシュに使用されるフラッシュ・セル・ディスクのリストを指定できます。フラッシュ・セル・ディスクの名前はカンマで区切ります。FLASHDISK
引数は省略可能です。
size
引数では、フラッシュ・キャッシュに使用する合計領域を指定します。グリッド・ディスクやフラッシュ・ログ内の領域と同様に、フラッシュ・キャッシュの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・キャッシュの作成時にsize
属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size
属性に300M
が指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。
最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・キャッシュの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
size
属性を指定する前に、まずLIST FLASHCACHE
コマンドを使用して、各ターゲットのフラッシュ・セル・ディスクで使用可能な空き領域を確認しておいてください。たとえば、LIST FLASHCACHE
ATTRIBUTES freespace
。size
属性が指定されていない場合は、最大サイズが割り当てられます。
size
属性を指定しない場合、リスト内の各セル・ディスク上の使用可能なすべての領域が、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに使用されます。
デフォルトでは、フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flash Exadata X5-2ストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。領域の量を変更するには、フラッシュ・キャッシュを削除してから、CREATE FLASHCACHE SIZE =
コマンドを使用して作成する必要があります。
例
例8-60 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成
この例は、セル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL SIZE=250g CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01,fd_02,fd_03,fd_04' CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01_mycell,fd_02_mycell', size = 64G
関連項目
用途
CREATE FLASHLOG
コマンドは、REDOログのI/Oリクエスト用として、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。
構文
CREATE FLASHLOG {[ALL {[FLASHDISK] |[size=log_size]} | CELLDISK='cdisk1 \ [,cdisk2]...' [, size=log_size]}
使用方法
CREATE FLASHLOG
コマンドでは、カンマ区切りのフラッシュ・セル・ディスクのリストを使用できます。コマンドでサイズを指定する場合、サイズはセル・ディスク全体で均等に分割され、その合計が指定したサイズに等しくなります。サイズが指定されていない場合は、デフォルトのサイズ512MBが使用されます。
各フラッシュ・ディスク上のOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ領域のサイズは4GB未満に設定する必要があります。使用可能なフラッシュ・ディスクが全部で16の場合は、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズを64GB未満にする必要があります。
グリッド・ディスクやフラッシュ・キャッシュ内領域と同様に、フラッシュ・ログの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・ログの作成時にsize属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300Mが指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。
最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・ログの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
ALL FLASHDISK
引数では、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を指定する必要があります。FLASHDISK
引数は省略可能です。
注意:
CREATE FLASHCACHE
コマンドでは、各フラッシュ・ディスク上の使用可能なすべての領域がデフォルトで使用されます。このため、フラッシュ・キャッシュを作成する前にCREATE FLASHLOG
コマンドを使用して、両方のオブジェクトによるフラッシュ・ディスク領域の使用量が正しいことを確認します。
フラッシュ・ログのサイズを変更するには、DROP FLASHLOG
コマンドを使用してフラッシュ・ログを削除し、次にCREATE FLASHLOG
コマンドで新しいサイズのフラッシュ・ログを作成します。
例
次の例は、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成する方法を示しています。
例8-61 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成
CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL SIZE=1g CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL FLASHDISK CellCLI> CREATE FLASHLOG CELLDISK='fd1,fd2,fd3,fd4'
用途
CREATE GRIDDISK
コマンドは、指定したセル・ディスクにグリッド・ディスク・オブジェクトを作成したり、セルの各セル・ディスクにグリッド・ディスクを1つずつ作成します。また、このコマンドでは、新規のグリッド・ディスクに初期属性を割り当てます。
構文
CREATE GRIDDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] PREFIX=gdisk_name_prefix | gdisk CELLDISK = attribute_value } [, attribute_name = attribute_value]...
使用方法
指定できる属性は、グリッド・ディスク名(gdisk)、CELLDISK
、size
およびcomment
です。CELLDISK
引数は、単一のグリッド・ディスクを作成する場合に必要です。
このコマンドで個別の名前を入力すると、CELLDISK
引数で指定したセル・ディスクにグリッド・ディスクが作成されます。グリッド・ディスク名は、すべてのセルで一意にする必要があります。ディスク名が一意でない場合は、グリッド・ディスクをOracle ASMディスク・グループに追加できないことがあります。
グリッド・ディスク名の長さの制限は30文字です。
FLASHDISK
オプションでは、CREATE GRIDDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
HARDDISK
オプションでは、CREATE GRIDDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
このコマンドでALL PREFIX
オプションを入力すると、セルの各セル・ディスクにグリッド・ディスクが1つずつ作成されます。ALL
を使用する場合は、PREFIX
が必要です。
PREFIX
オプションでは、作成されるグリッド・ディスクの名前に割り当てる接頭辞を指定します。生成されるグリッド・ディスク名は、グリッド・ディスクの接頭辞の後にアンダースコア(_
)、セル・ディスク名を続ける次の書式で構成されます。
gdisk_name_prefix_cdisk_name
グリッド・ディスク名の接頭辞は、ディスク・グループに属するディスクを容易に識別できるように、グリッド・ディスクが属するOracle ASMディスク・グループと一致するものを選択します。生成されるグリッド・ディスク(gdisk_name_prefix_cdisk_name)は、name
値の制限に従う必要があります。
たとえば、Oracle ASMディスク・グループ名がdata01
の場合、data01
はグリッド・ディスク名の接頭辞として使用されます。CD_01_cell01
、CD_02_cell01
およびCD_03_cell01
のセル・ディスクで構成されるセルでCREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data01
が実行される場合、各セル・ディスクには、data01_CD_01_cell01
、data01_CD_02_cell01
およびdata01_CD_03_cell01
という名前のグリッド・ディスクがそれぞれ作成されます。
CREATE GRIDDISK ALL
コマンドでは、最小のグリッド・ディスクを作成するのに十分な空き領域を持たないディスクはスキップされます。十分な空き領域を持たないディスクを示したメッセージが表示され、コマンドが続行されます。
size
およびoffset
属性は、size=300M
またはsize=150G
などのように、数値に接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(TB)を付加する場合を除き、バイト単位の数値として指定するオプションの属性です。
グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。グリッド・ディスクの作成時にsize
属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300M
が指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。
最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、グリッド・ディスクの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
size
属性を指定する前に、LIST CELLDISK
コマンドを使用して、各ターゲット・セル・ディスクで使用可能な空き領域を最初に確認しておいてください。たとえば、LIST CELLDISK cdisk ATTRIBUTES freespace
です。size
属性が指定されていない場合は、最大サイズが割り当てられます。
オフセットにより、グリッド・ディスクが割り当てられるディスク上の位置が指定されます。最も外側のトラックは、小さいオフセット値を持ちます。これらのトラックは、高速で動作し、帯域幅も広くなっています。オフセットを明示的に指定すると、他のグリッド・ディスクと比較して高速に動作するグリッド・ディスクを作成できます。オフセットを指定しない場合、利用可能な最適な(ウォーム)オフセットは、グリッド・ディスクの作成順に自動的に選択されます。最も頻繁にアクセスされる(ホット)データが含まれることが予想されるグリッド・ディスクを最初に作成し、アクセス頻度が低い(コールド)データを含むグリッド・ディスクを次に作成するようにしてください。
availableTo
属性の値は、データベースを有効範囲にしたセキュリティを設定するクライアントの名前に設定されます。これらのクライアントには、ホストの構成ファイルのキーと一致するセキュリティ・キーが割り当てられています。
クライアント名に入力した値は一意の名前(DB_UNIQUE_NAME)です。指定したクライアントは、グリッド・ディスクにアクセスできます。availableTo
に値が入力されている場合、グリッド・ディスクにアクセスできるのは指定したクライアントのみです。値が入力されていない場合は、どのクライアントもアクセスできます。
ASMを有効範囲にしたセキュリティを使用する場合、最大63のデータベースをavailableTo
属性に表示できます。
idp.type
またはidp.boundary
の値を編集する必要はありません。Oracle Exadata Storage Server Softwareでは、「標準」の冗長性と「高」の冗長性のいずれかのインターリーブ・グリッド・ディスクのタイプについてのヒントをOracle ASMに渡します。Oracle ASMでは、idp.type
のデフォルト値はstatic
に設定され、idp.boundary
のデフォルト値は基礎となるグリッド・ディスクで使用される冗長性のタイプに設定されます。インターリーブ・グリッド・ディスク上に作成されたOracle Exadata Storage Serverディスク・グループについては、idp.type
属性のデフォルト値はstatic
です。
cachingPolicy
属性はdefault
またはnone
に設定できます。default
オプションでは、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシュにデータをキャッシュできます。none
オプションは、フラッシュ・キャッシュがグリッド・ディスクのデータに使用されないことを示します。
フラッシュ・キャッシュは、cachingPolicy
がnone
に設定されたグリッド・ディスクで構成されたディスク・グループに配置されたデータ・ファイルでは使用されません。
OEDAは、グリッド・ディスクのcachingPolicy
がnone
に設定されているRECOディスク・グループを構成します。そのため、RECOに配置されたデータ・ファイルではフラッシュ・キャッシュは使用されません。
virtualSize
属性は、SPARSEディスク・グループを作成するために使用されます。スパース・グリッド・ディスクの最大仮想サイズは、約100TBです。スパース・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata Database Machine X3-2以上に対して使用できます。
注意:
スパース・グリッド・ディスクを使用する場合は、データベースおよびグリッド・インフラストラクチャはリリース12.1.0.2.0 BP5以上である必要があります。
例
例8-62 グリッド・ディスクの作成
この例は、グリッド・ディスクを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE GRIDDISK data1_CD_01_cell01 CELLDISK=CD_01_cell01, size=200G CellCLI> CREATE GRIDDISK data2_CD_02_cell01 CELLDISK=CD_02_cell01, size=200G CellCLI> CREATE GRIDDISK data3_CD_03_cell01 CELLDISK=CD_03_cell01 CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data01, - availableTo='+asm,db1,db2' CellCLI> CREATE GRIDDISK hr7_CD_07_cell01 CELLDISK=CD_07_cell01, - availableTo='asm_hr,hrdb0' CellCLI> CREATE GRIDDISK GD123 CELLDISK=RECO_CD123, size=100G, cachingPolicy=none
例8-63 SPARSEディスク・グループの作成
CellCLI> CREATE GRIDDISK spar01 celldisk=CD_01_cel01, size=10G, virtualsize=100G
用途
CREATE KEY
コマンドは、ランダムの16進文字列を作成して表示し、クライアント・キーを割り当てます。CREATE KEY
を使用すると、セキュリティ・キーの書式が正しく指定されます。このコマンドでは、正しい書式でキーを生成してセルで実行できます。
構文
CREATE KEY
使用方法
セキュリティ・キーは、セルへのアクセス認証が必要なクライアントを含むコンピュータ・ホストのcellkey.ora
構成ファイルに入力する必要があります。
キーは、グリッド・ディスク・ストレージにアクセスするクライアントにも割り当てられます。
キーは、ホストとセルに手動でコピーする必要があります。
例8-64 キーの作成
この例は、KEY
オブジェクトを指定したCREATE
コマンドを示しています。
CellCLI> CREATE KEY 3452c64fec9a5800bbe48d4093269400
用途
CREATE QUARANTINE
コマンドでは、検疫を手動で作成できます。
構文
CREATE QUARANTINE quarantineType=value quarantinePlan="SYSTEM", dbUniqueName=value[, attributename=value]...
使用方法
検疫の手動作成は、Oracleサポート・サービスに従って行う必要があります。通常、手動隔離は問題を引き起こすことが分かっているSQL文を事前に分離する場合に作成します。
quarantineType
は、SQLIDおよびSQL_PLANなど、作成する隔離のタイプを指定します。
quarantinePlan
はSYSTEM
に設定する必要があります。Oracleサポート・サービスは、他の値を指定する場合があります。
dbUniqueName
は、隔離を含むデータベースの名前を指定します。
例8-65 検疫の作成
この例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したCREATE
コマンドを示しています。
CELLCLI> CREATE QUARANTINE DBUG comment='For debugging quarantines" CellCLI> CREATE QUARANTINE quarantineType="SQLID", quarantinePlan="SYSTEM", - dbUniqueName="DB1", sqlid="5xnjp4cutc1s7";
関連項目
用途
CREATE ROLE
コマンドは、セルにアクセスするユーザーのロールを作成します。
構文
CREATE ROLE role_name1 [, role_name2, ...]
使用方法
ロールは一意である必要があります。
例8-66 ロールの作成
この例に、gd_monitor
という名前のロールを作成する方法を説明します。
CellCLI>CREATE ROLE gd_monitor
用途
CREATE THRESHOLD
コマンドは、メトリック・アラートの生成条件を指定するしきい値オブジェクトを作成します。
構文
CREATE THRESHOLD name attributename=value [, attributename=value]...
使用方法
指定可能な属性は、comparison
、critical
、occurrences
、observation
およびwarning
です。
name引数は必須です。名前はメトリック名とオブジェクト名で構成され、書式はmetricName.objectName
(db_io_rq_sm_sec.db123
やct_io_wt_rq.interactive
など)になります。LIST METRICCURRENT metric
コマンドを使用して、メトリックの使用可能なオブジェクト名を表示します。オブジェクト名はオプションです。
オブジェクト名が指定されない場合、指定のメトリックのすべてのメトリック・オブジェクトにしきい値が適用されます。
comparison
属性は必須で、条件値が付きます。値は、'<'
、'<='
、'='
、'>='
または'>'
にする必要があります。
occurrences
属性では、状態変更をトリガーするしきい値を超える測定値の連続する数を指定します。
observation
属性は、測定値の平均を計算するために使用される測定値の数です。
warning
またはcritical
に設定される値の状態変更により、ステートフル・アラートが生成されます。
CL_TEMP
、CL_FSUT
およびGD_SP_PRCT_ALLOCATED
メトリックには組込みのしきい値があり、自動的にアラートを送信します。他のメトリックのアラートを受け取るには、そのメトリックのしきい値を作成します。
発生および観測件数を指定する場合は、サンプル平均数の連続する発生数を、アラートの原因となった観測件数より多く指定する必要があります。たとえば、次の5つの観測(observations=5
)がセル上で発生した場合、連続する発生件数(occurrences=2
)の値が5および15のため、平均サンプル数は10になります。
Observation 1: 0 Observation 2: 30 Observation 3: 0Observation 4: 5
Observation 5: 15
例8-67 しきい値の作成
この例は、しきい値を作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 comparison='>', critical=120 CellCLI> CREATE THRESHOLD ct_io_wt_sm.interactive warning=10, critical=20, - comparison='=', occurrences=2, observation=5
用途
CREATE USER
コマンドは、ユーザーを作成します。
構文
CREATE USER name PASSWORD = *
使用方法
ユーザー名は一意である必要があります。
celladmin
、cellmonitor
およびroot
は予約済のユーザー名で、CREATE USERコマンドでは使用できません。
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。
新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。
例8-68 ユーザーの作成
この例は、ユーザーを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE USER agarcia PASSWORD = *
password:
Confirm password: password
User agarcia successfully created.
用途
DESCRIBE
コマンドは、引数として指定されるオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。属性のリストには、各属性が変更可能かどうか示されます。
構文
DESCRIBE object_type
使用方法
object_typeは、サポートされるオブジェクト・タイプ(「CellCLIのオブジェクト・タイプについて」を参照)の1つです。
属性のリストは、LIST
コマンドで引数として使用できます。
DESCRIBE
では、オブジェクトのすべての属性は表示されません。
用途
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
コマンドは、ACTIVEREQUEST
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
使用方法
次の表は、DESCRIBE ACTIVEREQUEST
コマンドの属性を示しています。
表8-3 DESCRIBE ACTIVEREQUESTの属性
属性 | 説明 |
---|---|
asmDiskGroupNumber |
Oracle ASMディスク・グループの数。 |
asmFileIncarnation |
Oracle ASMファイルのインカネーション番号。 |
asmFileNumber |
Oracle ASMファイルの数。 |
consumerGroupID |
コンシューマ・グループの識別子。 |
consumerGroupName |
コンシューマ・グループの名前。 |
dbID |
一意のデータベース名。 |
dbName |
データベース名。 |
dbRequestID |
データベース・リクエストの識別子。 |
fileType |
リクエストに関連付けられるファイル・タイプ。 |
id |
アクティブ・リクエストの一意の識別子。 |
instanceNumber |
リクエストに関連付けられるインスタンス番号。 |
ioBytes |
現行セッションのグリッド・ディスクに対するI/Oのバイト数。 |
ioBytesSoFar |
I/Oの合計バイト数。 |
ioGridDisk |
リクエストで使用されるグリッド・ディスク。 |
ioOffset |
グリッド・ディスクのオフセットの測定値。 |
ioReason |
I/Oアクティビティの理由(制御ファイル読取りなど)。 |
ioType |
アクティブ・リクエストのタイプ( |
name |
アクティブ・リクエストの一意の名前。 |
objectNumber |
リクエストに関連付けられるオブジェクト番号。 |
parentID |
親リクエストの識別子。 |
requestState |
アクティブ・リクエストの状態。次のものがあります。
|
sessionID |
セッションの識別子。 |
sessionSerNumber |
データベース・セッションのシリアル番号。 |
sqlID |
リクエストに関連付けられるSQLコマンドの識別子。 |
tableSpaceNumber |
リクエストに関連付けられる表領域番号。 |
例8-69 ACTIVEREQUESTオブジェクトの説明
この例は、ACTIVEREQUEST
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE ACTIVEREQUEST name asmDiskGroupNumber asmFileIncarnation asmFileNumber consumerGroupID consumerGroupName dbID dbName dbRequestID fileType id instanceNumber ioBytes ioBytesSofar ioGridDisk ioOffset ioReason ioType objectNumber parentID requestState sessionID sessionSerNumber sqlID tableSpaceNumber
用途
DESCRIBE ALERTDEFINITION
コマンドは、ALERTDEFINITION
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTDEFINITION
使用方法
次の表は、DESCRIBE ALERTDEFINITION
コマンドの属性を示しています。
表8-4 DESCRIBE ALERTDEFINITIONの属性
属性 | 説明 |
---|---|
alertShortName |
アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックの |
alertSource |
アラートのソース( |
alertType |
アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。 |
description |
アラートの説明。 |
metricName |
アラートの基準がメトリックの場合のメトリック名。 |
name |
アラートの識別子。 |
例
次の例は、ALERTDEFINITION
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-70 ALERTDEFINITIONオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ALERTDEFINITION name alertSource alertType description
metricName
関連項目
用途
DESCRIBE ALERTHISTORY
コマンドは、ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTHISTORY
使用方法
次の表は、DESCRIBE ALERTHISTORY
コマンドの属性を示しています。
表8-5 DESCRIBE ALERTHISTORYの属性
属性 | 説明 |
---|---|
alertAction |
このアラートで実行する推奨操作。 |
alertMessage |
アラートの簡単な説明。 |
alertSequenceID |
アラートの一意の順序ID。 |
alertShortName |
アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックの |
alertType |
アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。 |
beginTime |
アラートによる状態変更が開始された時点のタイム・スタンプ。 |
endTime |
アラートによる状態変更が終了した時点のタイプ・スタンプ。 |
examinedBy |
アラートを確認した管理者。 |
failedMail |
通知が失敗した場合に送信する電子メールの受信者。 |
failedSNMP |
通知が失敗した場合に送信するSNMPサブスクライバ。 |
metricObjectName |
メトリックのしきい値によりアラートを生成するオブジェクト(セル・ディスクやグリッド・ディスクなど)。 |
metricValue |
アラートを生成するメトリックの値。 |
name |
アラートの一意の識別子。 |
notificationState |
サブスクライバにアラート・メッセージを通知する場合の状況を示す番号。
|
sequenceBeginTime |
アラートの順序IDが最初に作成された時点のタイム・スタンプ。 |
serviceRequestNumber |
アラートに関連付けられているサービス・リクエスト番号。 |
serviceRequestLink |
アラートに関連付けられているサービス・リクエストのURL。 |
severity |
重大度のレベル。値は |
例
次の例は、ALERTHISTORY
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-71 ALERTHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ALERTHISTORY name alertAction alertMessage alertSequenceID alertShortName alertType beginTime endTime examinedBy modifiable failedMail failedSNMP metricObjectName metricValue notificationState sequenceBeginTime serviceRequestNumber serviceRequestLink severity
用途
DESCRIBE CELL
コマンドは、CELL
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE CELL
使用方法
次の表は、DESCRIBE CELL
コマンドの属性を示しています。
表8-6 DESCRIBE CELLの属性
例
次の例は、CELL
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-72 CELLオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE CELL name modifiable accessLevelPerm modifiable accessLevelTemp modifiable bbuStatus cellsrvStatus cellVersion comment modifiable cpuCount dbPerfDataSuppress modifiable diagHistoryDays modifiable diagPackEmailAttach modifiable diagPackUploadEnabled modifiable eighthRack modifiable emailFormat modifiable emailSubscriber modifiable events modifiable exacliEnabled modifiable fanCount fanStatus flashCacheCompress modifiable flashCacheMode modifiable id interconnect1 modifiable interconnect2 modifiable interconnect3 modifiable interconnect4 modifiable interconnect5 modifiable interconnect6 modifiable interconnect7 modifiable interconnect8 modifiable interconnectCount iormBoost IOTimeoutThreshold modifiable ipaddress1 ipaddress2 ipaddress3 ipaddress4 ipaddress5 ipaddress6 ipaddress7 ipaddress8 kernelVersion location modifiable locatorLEDStatus makeModel memoryGB metricCollection modifiable metricHistoryDays modifiable msStatus notificationMethod modifiable notificationPolicy modifiable offloadGroupEvents modifiable powerCount powerStatus rackName modifiable releaseImageStatus releaseTrackingBug releaseVersion rescuePlan hidden rollbackVersion rpmVersion rsStatus securityCert modifiable securityPrivKey modifiable securityPrivKeyPW modifiable securityPubKey modifiable siteName modifiable smtpFrom modifiable smtpFromAddr modifiable smtpPort modifiable smtpPwd modifiable smtpServer modifiable smtpToAddr modifiable smtpUser modifiable smtpUseSSL modifiable snmpSubscriber modifiable snmpUser modifiable status syslogConf modifiable temperatureReading temperatureStatus traceLevel modifiable upTime usbStatus
用途
DESCRIBE
CELLDISK
コマンドは、CELLDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE CELLDISK
使用方法
次の表は、DESCRIBE CELLDISK
コマンドの属性を示しています。
表8-7 DESCRIBE CELLDISKの属性
属性 | 説明 |
---|---|
comment |
セル・ディスクのユーザー・コメント。 |
creationTime |
セル・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。 |
deviceName |
セル・ディスクで使用されるLUNのオペレーティング・システム・デバイス名。 |
devicePartition |
セル・ディスクで使用されるパーティションのオペレーティング・システム・デバイス名。 |
diskType |
ディスクのタイプ。 |
errorCount |
セル・ディスクで発生したエラーの数。 |
freeSpace |
セル・ディスクで使用可能な未使用領域。 |
freeSpaceMap |
セル・ディスクの未使用領域の場所とサイズ。 |
id |
セル・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 |
interleaving |
|
lun |
セル・ディスクがあるLUNの識別子。 |
name |
セル・ディスクの一意の名前。 |
physicalDisk |
セル・ディスクがある物理ディスクの名前。 |
raidLevel |
LUNで使用中のRAIDレベルの値。たとえば、 |
size |
セル・ディスクの合計サイズ。 |
status |
セル・ディスクの現在のステータス( |
例
次の例は、CELLDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-73 CELLDISKオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE CELLDISK name modifiable comment modifiable creationTime deviceName devicePartition diskType errorCount freeSpace freeSpaceMap id interleaving lun physicalDisk raidLevel size status
用途
アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
DESCRIBE DATABASE
使用方法
次の表は、DESCRIBE DATABASE
コマンドの属性を示しています。
表8-8 DESCRIBE DATABASEの属性
属性 | 説明 |
---|---|
databaseID |
データベースの一意の識別子。 |
lastRequestTime |
データベースに対する前回のリクエストのタイム・スタンプ。 |
name |
データベース名。 |
profile |
データベースに関連付けられているIORMプロファイル。 |
例
次の例は、DATABASE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-74 DATABASEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE DATABASE name databaseID lastRequestTime profile
用途
物理ディスクのグリッド・ディスク属性を表示します。
構文
DESCRIBE DISKMAP
使用方法
次の表は、DESCRIBE DISKMAP
コマンドの属性を示しています。
表8-9 DESCRIBE DISKMAPの属性
属性 | 説明 |
---|---|
databaseID |
データベースの一意の識別子。 |
lastRequestTime |
データベースに対する前回のリクエストのタイム・スタンプ。 |
name |
データベース名。 |
例
次の例は、DISKMAP
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-75 DISKMAPオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE DISKMAP physicaldisk name physicaldisk serial number physicaldisk slotNumber physicaldisk status physicaldisk size device partition celldisk assiciated to each pd all griddisk names present in ecah pd. flashcache (if any) flashlog (if any)
用途
DESCRIBE FLASHCACHE
コマンドは、FLASHCACHE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHCACHE
使用方法
次の表は、DESCRIBE FLASHCACHE
コマンドの属性を示しています。
表8-10 DESCRIBE FLASHCACHEの属性
属性 | 説明 |
---|---|
cellDisk |
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュを含むセル・ディスクの名前。 |
creationTime |
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュが作成された時点のタイム・スタンプ。 |
degradedCelldisks |
キャッシュに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 |
effectiveCacheSize |
使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能キャッシュ・サイズ。 |
id |
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 |
name |
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの一意の名前。 |
size |
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの合計サイズ。 |
status |
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの現在のステータス( |
例
次の例は、FLASHCACHE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-76 FLASHCACHEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHE name cellDisk creationTime degradedCelldisks effectiveCacheSize id size status
用途
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
コマンドは、FLASHCACHE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
使用方法
次の表は、DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
コマンドの属性を示しています。
表8-11 DESCRIBE FLASHCACHECONTENTの属性
属性 | 説明 |
---|---|
cachedSize |
このオブジェクトに対してキャッシュされているサイズ(バイト単位)。 |
cachedKeepSize |
このオブジェクトに対して |
dbID |
一意のデータベース名識別子。 |
dbUniqueName |
一意のデータベース名。 |
hitCount |
このオブジェクトに対してフラッシュ・キャッシュからデータの読取りを行ったI/Oの数。 |
hoursToExpiration |
このオブジェクトが、再度アクセスされない場合に |
missCount |
このオブジェクトに対してディスクからデータの読取りを行ったI/Oの数。 |
objectNumber |
データベースにオブジェクトを含むセグメントのディクショナリ・オブジェクト番号。 |
tableSpaceNumber |
オブジェクト番号の表領域番号。 |
例
次の例は、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-77 FLASHCACHECONTENTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHECONTENT cachedKeepSize cachedSize dbID dbUniqueName hitcount hoursToExpiration missCount objectNumber tableSpaceNumber
構文
DESCRIBE FLASHLOG
使用方法
次の表は、DESCRIBE FLASHLOG
コマンドの属性を示しています。
表8-12 DESCRIBE FLASHLOGの属性
属性 | 説明 |
---|---|
cellDisk |
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを含むセル・ディスクの名前。 |
creationTime |
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが作成された時点のタイムスタンプ。 |
degradedCelldisks |
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 |
effectiveSize |
使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログのサイズ。 |
efficiency |
パーセントで示すOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの効率。 |
id |
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 |
name |
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの一意の名前。 |
size |
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズ。 |
status |
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの現在のステータス( |
例
次の例は、FLASHLOG
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-78 FLASHLOGオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHLOG name id creationTime status size cellDisk degradedCelldisks effectiveSize efficiency
用途
DESCRIBE GRIDDISK
コマンドは、GRIDDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE GRIDDISK
使用方法
次の表は、DESCRIBE GRIDDISK
コマンドの属性を示しています。
表8-13 DESCRIBE GRIDDISKの属性
属性 | 説明 |
---|---|
asmDeactivationOutcome |
データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを示すインジケータ。値が |
asmDiskgroupName |
Oracle ASMディスク・グループの名前。 |
asmDiskName |
Oracle ASMディスクの名前。 |
asmDiskSize |
Oracle ASMディスクのサイズ。 この属性はOracle Exadata Storage Server Softwareリリース12.1.2.3.0以降で使用できます。 |
asmFailGroupName |
Oracle ASM障害グループの名前。 |
asmModeStatus |
グリッド・ディスクのOracle ASMでの現在の使用状況を示すインジケータ。ステータスは、 |
availableTo |
このグリッド・ディスクにアクセスできるクライアントの名前。 |
cachingPolicy |
このグリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシー。値は
グリッド・ディスクを作成する場合、または |
cellDisk |
グリッド・ディスクを含むセル・ディスクの名前。 |
comment |
ユーザー指定のテキスト文字列。 |
creationTime |
グリッド・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。 |
diskType |
ディスクのタイプ。 |
errorCount |
このグリッド・ディスクを含むセル・ディスクによって検出されたハードウェア・エラーの数。 |
id |
グリッド・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 |
name |
グリッド・ディスクの一意の名前。 |
offset |
物理ディスク上のグリッド・ディスクの最低位のバイト・オフセット。 |
size |
グリッド・ディスクの合計サイズ。 |
status |
グリッド・ディスクの現在のステータス( |
注意:
asmDeactivationOutcomeおよびasmModeStatus属性は、LIST GRIDDISK
コマンドの使用時に明示的に指定する必要があります。
例
次の例は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-79 GRIDDISKオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE GRIDDISK name modifiable asmDeactivationOutcome hidden asmDiskgroupName asmDiskName asmFailGroupName asmModeStatus hidden availableTo modifiable cachingPolicy modifiable cellDisk comment modifiable creationTime diskType errorCount id offset size modifiable status
用途
DESCRIBE IBPORT
コマンドは、IBPORTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE IBPORT
使用方法
次の表は、DESCRIBE IBPORT
コマンドの属性を示しています。
表8-14 DESCRIBE IBPORTの属性
属性 | 説明 |
---|---|
activeSlave |
対象のポートが、ボンディングされたIPの現在アクティブなポートかどうかを示すインジケータ。 |
dataRate |
InfiniBandポートのデータ・レート。 |
hcaFWVersion |
ホスト・チャネル・アダプタのファームウェアのバージョン。 |
id |
InfiniBandポートのグローバル一意識別子(GUID)。 |
lid |
InfiniBandポートのローカルID。サブネット内で一意であり、スイッチによって16ビットの識別子がネットワーク内のルーティングに使用されます。 |
linkDowned |
ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理に失敗し、リンクがダウンした回数。 |
linkIntegrityErrs |
リンク完全性エラーの数。 |
linkRecovers |
ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理を正常に完了した回数。 |
name |
InfiniBandポート名。 |
physLinkState |
物理リンクの状態。 |
portNumber |
InfiniBandポートのポート番号。 |
rcvConstraintErrs |
InfiniBandポートで発生した受信制約エラーの数。 |
rcvData |
InfiniBandポートで受信した32ビット・データのワード数。 |
rcvErrs |
InfiniBandポートで受信した、エラーを含むパケットの数。 |
rcvRemotePhysErrs |
InfiniBandポートで発生した物理エラーの数。 |
status |
リンクのステータス。 |
symbolErrs |
InfiniBandポートで発生した軽度なリンク・エラーの数。 |
vl15Dropped |
リソースの制約(バッファ不足など)が原因で、InfiniBandポートによって廃棄された着信のVL15パケットの数。 |
xmtConstraintErrs |
InfiniBandポートで発生した送信制約エラーの数。 |
xmtData |
InfiniBandポート上で送信した32ビット・データのワード数。 |
xmtDiscards |
ポートのダウンまたは輻輳によってInfiniBandポートで破棄されたアウトバンド・パケットの数。 |
例
次の例は、IBPORT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-80 IBPORTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE IBPORT name activeSlave dataRate hcaFWVersion id lid linkDowned linkIntegrityErrs linkRecovers physLinkState portNumber rcvConstraintErrs rcvData rcvErrs rcvRemotePhysErrs status symbolErrs vl15Dropped xmtConstraintErrs xmtData xmtDiscards
用途
DESCRIBE IORMPLAN
コマンドは、IORMPLAN
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE IORMPLAN
使用方法
次の表は、DESCRIBE IORMPLAN
コマンドの属性を示しています。
表8-15 DESCRIBE IORMPLANの属性
属性 | 説明 |
---|---|
catPlan |
セルを使用するデータベースのカテゴリ設定の割当てプラン。 |
dbPlan |
セルを使用するデータベースの割当てプラン。 |
name |
データベース間プランの一意の名前。 |
objective |
IORMの最適化モード。 |
status |
データベース間のプランの現在のステータス( |
例
次の例は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-81 IORMPLANオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE IORMPLAN name catPlan modifiable dbPlan modifiable objective modifiable status
関連項目
構文
DESCRIBE KEY
使用方法
次の表は、DESCRIBE KEY
コマンドの属性を示しています。
表8-16 DESCRIBE KEYの属性
属性 | 説明 |
---|---|
key |
クライアント・キーの割当てに使用されるランダムの16進文字列。 |
name |
キーの名前。このフィールドの値は、 |
例
次の例は、KEY
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-82 KEYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE KEY name key modifiable
関連項目
用途
DESCRIBE LUN
コマンドは、LUN
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE LUN
使用方法
次の表は、DESCRIBE LUN
コマンドの属性を示しています。
表8-17 DESCRIBE LUNの属性
属性 | 説明 |
---|---|
cellDisk |
この属性は現在では非推奨です。 |
deviceName |
LUNのオペレーティング・システム・デバイス名。例: |
diskType |
ディスクのタイプ。 |
errorCount |
このLUNでのエラー数。 |
id |
システムによって割り当てられる識別子。 |
isSystemLun |
ディスクがシステム・ディスクであるかどうかを示すインジケータ。値が |
lunAutoCreate |
LUNが自動的に作成されたかどうかを示すインジケータ。値は |
lunSize |
セル・ディスクに変換される前のLUNのRAWサイズ。 |
lunUID |
システムによって割り当てられる一意の識別子。 |
lunWriteCacheMode |
LUN書込みキャッシュのステータス。ステータスは |
name |
LUNに割り当てられる一意の名前。IDが一意でない場合は、異なる(拡張形式)LUN IDになる場合があります。 |
overProvisioning |
フラッシュ・ストレージ内のブロックうち、特定のLUNで今後も使用できるようにオーバー・プロビジョニングされたブロックの割合を示すインジケータ。この属性は、フラッシュ・ディスク専用です。 |
physicalDrives |
LUNを形成する物理ディスク名。 |
raidLevel |
LUNで使用されるRAIDレベルの値。たとえば、 |
status |
LUNのステータス。値は |
例
次の例は、LUN
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-83 LUNオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE LUN name cellDisk deviceName diskType errorCount id lunAutoCreate isSystemLun lunSize lunUID lunWriteCacheMode overProvisioning physicalDrives raidLevel status
関連項目
用途
DESCRIBE METRICCURRENT
コマンドは、METRICCURRENT
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICCURRENT
使用方法
次の表は、DESCRIBE METRICCURRENT
コマンドの属性を示しています。
表8-18 DESCRIBE METRICCURRENTの属性
属性 | 説明 |
---|---|
alertState |
アラート状態のインジケータ。値は |
collectionTime |
メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ。 |
metricObjectName |
測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前。 |
metricType |
統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様。 |
metricValue |
メトリックが収集された時点の値。 |
name |
現在のメトリックの一意の名前。 |
objectType |
測定対象のオブジェクトのタイプ。値は、 |
例
次の例は、METRICCURRENT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-84 METRICCURRENTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICCURRENT name alertState collectionTime metricObjectName metricType metricValue objectType
用途
DESCRIBE METRICDEFINITION
コマンドは、METRICDEFINITION
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICDEFINITION
使用方法
次の表は、DESCRIBE METRICDEFINITION
コマンドの属性を示しています。
表8-19 DESCRIBE METRICDEFINITIONの属性
例
次の例は、METRICDEFINITION
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-85 METRICDEFINITIONオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICDEFINITION name description metricType objectType persistencePolicy unit
用途
DESCRIBE METRICHISTORY
コマンドは、METRICHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICHISTORY
使用方法
次の表は、DESCRIBE METRICHISTORY
コマンドの属性を示しています。
表8-20 DESCRIBE METRICHISTORYの属性
属性 | 説明 |
---|---|
alertState |
アラート状態のインジケータ。値は |
collectionTime |
メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ。 |
memory |
管理サーバー・メモリーのメトリック。この属性は、収集時間が1時間未満の場合に、 |
metricObjectName |
測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前。 |
metricType |
統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様。 |
metricValue |
メトリックが収集された時点の値。 |
metricValueAvg |
メトリックの平均値。 |
metricValueMax |
メトリックの最大値。 |
metricValueMin |
メトリックの最小値。 |
name |
現在のメトリックの一意の名前。 |
objectType |
測定対象のオブジェクトのタイプ。値は、 |
over |
集計用の時間の指定(分単位)。この属性は、 |
例
次の例は、METRICHISTORY
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-86 METRICHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICHISTORY name alertState collectionTime memory metricObjectName metricType metricValue metricValueAvg metricValueMax metricValueMin objectType over
用途
DESCRIBE PHYSICALDISK
コマンドは、PHYSICALDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE PHYSICALDISK
使用方法
次の表は、DESCRIBE PHYSICALDISK
コマンドの属性を示しています。
表8-21 DESCRIBE PHYSICALDISKの属性
属性 | 説明 |
---|---|
diskType |
ディスクのタイプ( |
enclosureDeviceId |
ハード・ディスク・エンクロージャの識別子。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。 |
errMediaCount |
ハード・ディスクでのメディア・エラーの数。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。 |
luns |
このディスクから変換されたLUNのリスト。 |
makeModel |
システムによって提供されるモデルの説明。 |
name |
物理ディスクの一意の名前。 |
physicalInsertTime |
ディスクが挿入された時刻。 |
physicalInterface |
ハード・ディスクで使用されているインタフェース・タイプ。たとえば、 |
physicalSerial |
システム割当ての一意のID。 |
physicalSize |
ディスクのサイズ(バイト単位)。 |
physicalUseType |
ディスクの用途。例: |
slotNumber |
ディスクの物理的な場所。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。 |
status |
物理ディスクのステータス。値は次のとおりです。
|
例
「Oracle Exadata Storage Serverのハード・ドライブのPHYSICALDISKオブジェクトの説明」は、Oracle Exadata Storage ServerでPHYSICALDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
「Oracle Exadata Storage Serverのフラッシュ・ドライブのPHYSICALDISKオブジェクトの説明」は、フラッシュ・ドライブでPHYSICALDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-87 Oracle Exadata Storage Serverのハード・ドライブのPHYSICALDISKオブジェクトの説明
cellcli> DESCRIBE PHYSICALDISK name diskType enclosureDeviceId luns makeModel physicalInsertTime physicalInterface physicalSerial physicalSize slotNumber status
例8-88 Oracle Exadata Storage Serverのフラッシュ・ドライブのPHYSICALDISKオブジェクトの説明
cellcli> DESCRIBE PHYSICALDISK name diskType luns makeModel physicalInsertTime physicalSerial physicalSize slotNumber status
用途
DESCRIBE QUARANTINE
コマンドは、検疫のリストを表示します。
構文
DESCRIBE QUARANTINE
使用方法
次の表は、DESCRIBE QUARANTINE
コマンドの属性を示しています。
表8-22 DESCRIBE QUARANTINEの属性
属性 | 説明 |
---|---|
name |
検疫の識別子。 |
asmClusterId |
ASMクラスタの識別子。この属性は、Exadataソフトウェアの12.2.1.1.0以降で使用できます。 |
catDBPlan |
カテゴリ・プランの名前。 |
cellsrvChecksum |
CELLSRVのバイナリのチェックサム。 |
clientPID |
セルをクラッシュしたクライアント・プロセスのプロセス識別子。 |
comment |
検疫のコメント。 |
conDbUniqueID |
検疫のコンテナ・データベースの一意ID。 |
conDbUniqueName |
検疫のコンテナ・データベースの一意名。 |
crashReason |
クラッシュの理由。 |
creationTime |
検疫作成時間。 |
dbUniqueID |
検疫のデータベースの一意ID。 |
dbUniqueName |
検疫のデータベースの一意名。 |
fineGrainControl |
|
fineGrainValue |
|
incidentID |
検疫を作成したクラッシュのインシデントの識別子。 |
interDBPlan |
データベース間リソース・プランの名前。 |
intraDBPlan |
データベース内リソース・プランの名前。 |
ioBytes |
検疫されたディスク・リージョンのバイト数。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 |
ioGridDisk |
検疫されたディスク・リージョンのグリッド・ディスク名。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 |
ioOffset |
検疫されたディスク・リージョンのI/Oオフセット。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 |
objectID |
|
planLineID |
SQLプラン・ラインの識別子。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。 |
quarantineMode |
|
quarantinePlan |
これは通常SYSTEMです。 |
quarantineReason |
検疫作成の理由。 |
quarantineType |
作成された検疫のタイプ。 |
remoteHostName |
セルをクラッシュしたクライアント・プロセスを実行したリモート・ホストのホスト名。 |
rpmVersion |
セルがクラッシュしたときに使用中であったセルのRPMバージョン。 |
sqlID |
セルをクラッシュしたSQL文のSQLID。 |
sqlPlanHashValue |
SQLプランのハッシュ値。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。 |
例
例8-89は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-89 QUARANTINEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE QUARANTINE name cellsrvChecksum clientPID comment modifiable crashReason creationTime dbUniqueID dbUniqueName incidentID ioBytes ioGridDisk ioOffset planLineID quarantineReason quarantineType remoteHostName rpmVersion sqlID sqlPlanHashValue
用途
DESCRIBE THRESHOLD
コマンドは、THRESHOLD
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE THRESHOLD
使用方法
次の表は、DESCRIBE THRESHOLD
コマンドの属性を示しています。
表8-24 DESCRIBE THRESHOLDの属性
属性 | 説明 |
---|---|
comparison |
メトリック値としきい値を比較して、値がしきい値に違反しているかどうかを確認する演算子(>、>=、=、<、<=)。 |
critical |
メトリック値がクリティカルの状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます。 |
name |
しきい値の一意の名前。 |
observation |
測定値の数。この数の測定値で率メトリックを平均し、しきい値と比較されます。 |
occurrences |
メトリック値がしきい値を連続して超えた場合の上限数。この上限数を超えると指定したアラートが発行されます。 |
warning |
メトリック値が警告の状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます。 |
例
次の例は、THRESHOLD
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-91 THRESHOLDオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE THRESHOLD name comparison modifiable critical modifiable observation modifiable occurrences modifiable warning modifiable
用途
DROP
コマンドは、指定した名前のオブジェクトをセルから削除したり、セルをリセットしたりします。
構文
DROP object_type [object_name [, object_name]...] [options]
使用方法
object_typeは次のいずれかです。
ALERTHISTORY
CELL
CELLDISK
FLASHCACHE
GRIDDISK
QUARANTINE
ROLE
THRESHOLD
USER
object_nameは、セル・ディスク、グリッド・ディスク、ロール、しきい値またはユーザーの名前です。
複数のオブジェクトがDROP
コマンドのターゲットの場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは削除されません。
用途
DROP ALERTHISTORY
コマンドは、セルのアラート履歴からアラートを削除します。
構文
DROP ALERTHISTORY {ALL |alert1
{,alert2
}, ...}
使用方法
このコマンドのalertNは、履歴から削除されるアラートの名前です。
ステートフル・アラートを削除する場合は、同時にアラートの順序のメンバーをすべて削除する必要があります。すべてのメンバーを削除しないと、システムによりエラーが発行されます。
例
次の例に、DROP ALERTHISTORY
コマンドを示します。
例8-93 セルのアラート履歴の削除
CellCLI> DROP ALERTHISTORY 1, 2_1, 2_2
用途
DROP CELL
コマンドは、セルを元の状態にリセットします。
構文
DROP CELL [ERASE = value
] [FORCE]
使用方法
すべてのセル・ディスク、グリッド・ディスクおよびしきい値が削除されます。データベース間のプランは、デフォルトの状態にリセットされます。すべてのセル属性はデフォルト値に設定されます。
このコマンドは、セル内から実行します。
ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。
1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。
3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNNSAの勧告に準拠します。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。
7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。
ドライブを安全に消去するには、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。
1pass
または3pass
オプションですべてのセルを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セルを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。
CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass CellCLI> DROP CELL ERASE=1pass
次の表は、サポートされているアルゴリズムを使用してドライブを安全に消去するための所要時間を示しています。ERASE
オプションを使用して複数のグリッド・ディスクまたはセル・ディスクを削除する場合、コマンドはすべてのディスクおよびフラッシュ・ドライブに対して並列に実行されます。
ドライブ・タイプ | 1パス(1pass) | 3パス(3pass) | 7パス(7pass) |
---|---|---|---|
600 GBドライブ |
1時間 |
3時間 |
7時間 |
1.2 TBドライブ |
1.67時間 |
5時間 |
11.67時間 |
2 TBドライブ |
5時間 |
15時間 |
35時間 |
3 TBドライブ |
7時間 |
21時間 |
49時間 |
4 TBドライブ |
8時間 |
24時間 |
56時間 |
8 TBドライブ |
13.17時間 |
39.5時間 |
92.17時間 |
22.875 GBフラッシュ・ドライブ |
なし |
なし |
21分 |
93 GBフラッシュ・ドライブ |
なし |
なし |
32分 |
186 GBフラッシュ・ドライブ |
なし |
なし |
36分 |
1.6 TBフラッシュ・ドライブ |
なし |
なし |
5.5時間 |
DROP CELL
の発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCE
オプションが必要です。指定しないとエラーがレポートされます。
例
次の例は、FORCE
オプションを指定したDROP CELL
コマンドを示しています。
例8-94 セルの削除
CellCLI> DROP CELL FORCE
関連項目
用途
DROP CELLDISK
コマンドは、セルからすべてのセル・ディスクまたは指定した名前のセル・ディスクを削除します。
このコマンドは、セル・ディスクに障害が発生した場合や、新しいモデルに交換した場合に必要です。
セル・ディスクを削除する前に、そのグリッド・ディスクおよび対応するOracle ASMディスクをディスク・グループから削除してください。Oracle ASMディスクは、グリッド・ディスクを削除する前に削除してください。
構文
DROP CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] |cdisk_name
[,cdisk_name
]... } [ERASE =value
[NOWAIT]] [FORCE]
使用方法
セル・ディスクを個別に指定すると、指定した名前のセル・ディスク(cdisk_name
)が削除されます。
ALL
オプションを指定すると、セル上のすべてのセル・ディスクが削除されます。
FLASHDISK
オプションでは、DROP CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
HARDDISK
オプションでは、DROP CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
DROP CELLDISK
の発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCE
オプションを使用する必要があります。このオプションを指定しないとエラーがレポートされます。FORCE
オプションを指定すると、グリッド・ディスクが最初に削除され、その後にセル・ディスクが削除されます。
指定したセル・ディスクにフラッシュ・キャッシュが含まれていて、そのフラッシュ・キャッシュがwriteback
モードになっている場合は、セル・ディスクを削除できません。
ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。
1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。
3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNNSAの勧告に準拠します。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。
7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。
1pass
または3pass
オプションですべてのセル・ディスクを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セル・ディスクを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。
CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass CellCLI> DROP CELLDISK ALL ERASE=1pass
NOWAIT
オプションとERASE
オプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。
CELLDISK
に関連付けられているLUN
に自動作成のフラグが付いている場合、LUN
はセル・ディスクとともに削除されます。
例
次の例に、DROP CELLDISK
コマンドを示します。
例8-95 セル・ディスクの削除
CellCLI> DROP CELLDISK CD_03_cell01 CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell06 FORCE CellCLI> DROP CELLDISK ALL CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell09 ERASE=1pass NOWAIT CellDisk CD_02_cell09 erase is in progress
関連項目
用途
DROP FLASHCACHE
コマンドは、セルからExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを削除します。
構文
DROP FLASHCACHE
使用方法
フラッシュ・キャッシュを削除する前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。
例
次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。
例8-96 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの削除
CellCLI> DROP FLASHCACHE
関連項目
構文
DROP FLASHLOG [FORCE]
使用方法
DROP FLASHLOG
コマンドは、実行時に実行できますが、フラッシュ・ディスク上のすべてのREDOデータがハード・ディスクに書き込まれるまでコマンドは完了しません。
FORCE
を指定しない場合、REDOが保存されているとDROP FLASHLOG
コマンドが失敗します。FORCE
を指定した場合、保存されているREDOはすべて消去され、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが削除されます。
注意:
REDOが保存されているためDROP FLASHLOG
に失敗する場合、リカバリ用として保存されているすべてのREDOがデータベースで不要になったことを確認するまで、FORCE
オプションは使用しないでください。詳細は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
例
次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。
例8-97 セルからのOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの削除
CellCLI> DROP FLASHLOG CellCLI> DROP FLASHLOG FORCE
用途
DROP GRIDDISK
コマンドは、指定した名前のグリッド・ディスクをセルから削除するか、ALL
PREFIX
オプションを指定してすべてのグリッド・ディスクを削除します。
注意:
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクを削除する前に、対応するディスクがOracle ASMディスク・グループから削除されていることを確認します。
構文
DROP GRIDDISK {ALL [FLASHDISK | HARDDISK ] PREFIX=gdisk_name_prefix
, |gdisk_name
[,
gdisk_name
]... } [ERASE =value
[NOWAIT]] [FORCE]
使用方法
gdisk_name
が入力されている場合、削除する各グリッド・ディスクは名前で識別されます。複数の名前を入力できます。
ALL PREFIX
オプションが入力されている場合、削除するグリッド・ディスクの名前に割り当てる接頭辞はgdisk_name_prefix
オプションで指定されます。ALL
が使用されている場合は、PREFIX
オプションが必要です。
注意:
ERASE
オプションを続けて指定する場合は、グリッド・ディスクの接頭辞の後にカンマを入力してください。
FLASHDISK
オプションでは、DROP GRIDDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。
HARDDISK
オプションでは、DROP GRIDDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。
DROP GRIDDISK
の発行時にグリッド・ディスクのいずれかが使用されている場合は、エラーがレポートされます。INACTIVE
オプションを指定してALTER GRIDDISK
を使用すると、グリッド・ディスクを削除する前にグリッド・ディスクを非アクティブにできます。このアクションにより、グリッド・ディスクは使用されなくなります。
削除するグリッド・ディスクがFLASHDISK
タイプのセル・ディスク上で作成されている場合は、その領域は再作成されないか、そのグリッド・ディスクまたはセル・ディスクのいかなる部分もFLASHCACHE
として自動的に作成されません。削除された領域の任意の部分をFLASHCACHE
に再利用するには、CREATE FLASHCACHE
コマンドを使用します。
ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。
1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。
3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNNSAの勧告に準拠します。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。
7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。
1pass
または3pass
オプションですべてのグリッド・ディスクを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、グリッド・ディスクを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=data, ERASE=7pass CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data, ERASE=1pass
NOWAIT
オプションとERASE
オプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。
例
次の例に、DROP GRIDDISK
コマンドを示します。
例8-98 グリッド・ディスクの削除
CellCLI> ALTER GRIDDISK data01_CD_03_cell01 INACTIVE CellCLI> DROP GRIDDISK data01_CD_03_cell01 CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data01 CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 FORCE CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 ERASE=1pass GridDisk data02_CD_04_cell01 successfully dropped CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=DATA, ERASE=7pass CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=DATA, ERASE=3pass
用途
DROP QUARANTINE
コマンドは、検疫を手動で削除します。
構文
DROP QUARANTINE { ALL | quarantine1 [, quarantine2]... }
使用方法
通常、検疫されたエンティティがCELLSRVにさらに問題を引き起こす可能性がない場合は、検疫を削除できます。たとえば、問題のSQL文のセルのオフロードが無効化されるか、Oracle Databaseパッチが適用されます。詳細は、検疫のアラート・メッセージを参照してください。
セルにパッチが適用されると、すべての検疫は自動的に削除されます。手動で削除する必要はありません。
例
次の例に、DROP QUARANTINE
コマンドを示します。
例8-99 検疫の削除
CellCLI> DROP QUARANTINE 1
用途
DROP ROLE
コマンドは、セルからユーザー・ロールを削除します。
構文
DROP ROLE { ALL | role_name1 [, role_name2, ...]} [FORCE]
使用方法
FORCE
オプションは、ユーザーにロールが付与されている場合にロールを削除します。
例
次の例に、ロールを削除する方法を示します。
例8-100 ロールの削除
CellCLI>DROP ROLE gd_monitor
用途
DROP THRESHOLD
コマンドは、セルからすべてのしきい値または指定したしきい値を削除します。
構文
DROP THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }
例
次の例に、DROP THRESHOLD
コマンドを示します。
例8-101 しきい値の削除
CellCLI> DROP THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive CellCLI> DROP THRESHOLD ALL
関連項目
用途
EXIT
コマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。
構文
EXIT
EXIT
の機能はQUIT
コマンドと同じです。
構文
EXPORT CELLDISK { ALL | cdisk_name
}
使用方法
あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISK
コマンドとIMPORT CELLDISK
コマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。
EXPORT CELLDISK
コマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。
ALL
を指定すると、normal
ステータスのセル上のすべてのセル・ディスクがエクスポートされます。
セル・ディスクに関連付けられているLUNに自動作成のフラグが付いている場合、そのLUNはエクスポートの一環として削除されます。
エクスポートに成功したセル・ディスクのstatus
属性は、ImportRequired
に設定され、エクスポートしたセル・ディスクはLIST CELLDISK
コマンドの出力に表示されます。
セル・ディスクをエクスポートしてインポートする前には(status='ImportRequired'
)、次のことが適用されます。
name
およびcomment
属性を変更できます。
セル・ディスクを削除できます。
セル・ディスクに新規グリッド・ディスクを作成することはできません。
ディスクをエクスポートすると、ディスク・コントローラ・キャッシュからのディスクに対する書込みはすべて消去され、ディスクにはエクスポート済であることを示すフラグが付けられます。ディスク上のグリッド・ディスクは、Oracle ASMに認識されなくなります。グリッド・ディスクに対するI/Oがあると、エラーが発生します。
セル・ディスクをエクスポートする前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。
例
次の例に、EXPORT CELLDISK
コマンドを示します。
例8-103 セル・ディスクのエクスポート
CellCLI> EXPORT CELLDISK CD_3_cell01 CellCLI> EXPORT CELLDISK ALL
関連項目
用途
GRANT
コマンドは、権限およびロールの属性を設定します。
構文
GRANT object_type [name] TO sub_object_type [sub_object_name]
使用方法
object_typeは次のとおりです。
PRIVILEGE
ROLE
PRIVILEGE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ [{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] }] \ [{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }]
sub_object_typeはROLE
である必要があります。
sub_object_nameはロールの名前です。
ROLE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。
nameはユーザー名です。
sub_object_typeはUSER
である必要があります。
sub_object_nameはユーザーの名前です。
用途
GRANT PRIVILEGE
コマンドは、ロールにセルのアクセス権限を設定します。
構文
GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ { ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } \ { WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } \ TO ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }
使用方法
actionはコマンドです。例: alter
、create
、describe
、drop
、export
、import
、list
。
注意:
grant
およびrevoke
コマンドは付与できません。
create user
およびdrop user
は付与できません。
create role
およびdrop role
は付与できません。
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。これは、任意のCellCLIオブジェクトを指定可能です。例: cell
、celldisk
、flashcache
、flashlog
、griddisk
、role
。
attributeはオブジェクトの属性です。オブジェクトの属性リストを取得するには、LISTobjecttype
コマンドを実行します。
optionはオブジェクトのオプションです。例: DETAIL
、LIMIT
、ORDER BY
、WHERE
。
roleは、権限を付与するロールの名前です。
ALL ACTIONS
引数は、すべてのアクションの権限を付与します。
ALL OBJECTS
引数は、すべてのオブジェクトの権限を付与します。
ALL ATTRIBUTES
引数は、すべての属性の権限を付与します。
WITH ALL OPTIONS
引数は、すべてのオプションの権限を付与します。
属性とWITH OPTIONS
の指定はオプションです。これらが指定されない場合、すべての属性とオプションの権限を付与します。
例
例8-104 ロールへの権限の付与
この例は、ロールに権限を付与する方法を示しています。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE list on griddisk ATTRIBUTES name,size \ WITH OPTIONS detail TO ROLE gd_monitor
例8-105 すべての属性とオプションのロールへの付与
この例は、指定されたアクションとオブジェクトのすべての属性およびオプションをロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } to ROLE r1
例8-106 指定のアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションの付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションをロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ ATTRIBUTES <attribute1> [, attribute2, ...] to ROLE r1
例8-107 指定のアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性の付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性をロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ WITH OPTIONS <option1> [, option2, ...] to ROLE r1
用途
GRANT ROLE
コマンドは、ユーザーにロールを設定します。
構文
GRANT ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } TO USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用方法
roleはロールの名前です。
ALL
引数は、ユーザーにすべてのロールを付与します。
TO USER ALL
引数は、すべてのユーザーにロールを付与します。
例
例8-108 ユーザーへのロールの付与
この例は、ユーザーにロールを付与する方法を示しています。
CellCLI> GRANT ROLE gd_monitor TO USER agarcia
用途
HELP
コマンドは、すべてのCellCLIコマンドの構文および使用方法に関する説明を表示します。
構文
HELP [help_topic
]
HELP
でトピック引数を指定しない場合は、用意されているすべてのトピックの名前が表示されます。トピックを指定した場合は、そのトピックの詳細なヘルプ・テキストが表示されます。
次の例は、HELP
コマンドの例を示しています。
例8-109 HELPコマンドを使用したヘルプ・テキストの表示
CellCLI> HELP CellCLI> HELP ALTER CellCLI> HELP ALTER CELL
用途
IMPORT CELLDISK
コマンドは、すべてのエクスポート済セル・ディスク、またはセル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセル上のエクスポート済セル・ディスクを復元します。
セル・ディスクは、通常、セル・ディスクのエクスポート元のセルとは異なるセルにインポートされます。たとえば、エクスポートしたセル・ディスクを含む物理ドライブが、異なるセルに移動された場合などです。
セル・ディスクやグリッド・ディスクが含まれるディスクをあるマシンから別のマシンに移動する場合、そのデータをASM障害グループに基づいて慎重にリバランスしてください。セルのすべてのディスクを別のセルに移動する場合は、障害グループ全体が移動されるため、ASMリバランスを実行する必要はありません。
構文
IMPORT CELLDISK { ALL | cdisk_name LUN=lun_id
| cdisk_name | LUN=lun_id }
[, comment=comment_text] [FORCE]
使用方法
あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISK
コマンドとIMPORT CELLDISK
コマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。
IMPORT CELLDISK
コマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。
ALL
、セル・ディスク名、LUN ID、またはセル・ディスク名とLUN IDを指定する必要があります。
ALL
を指定すると、ImportRequired
ステータスのセル・ディスクがインポートされます。
セル・ディスク名を指定し、LUN IDを指定しない場合、管理サーバーでそのセル・ディスクが認識されていれば、指定した名前のセル・ディスクをインポートできます。認識されているセル・ディスクは、status
をImportRequired
に指定したLIST CELLDISK
の出力で表示されます。
LUN IDを指定し、セル・ディスク名を指定しない場合、LUNがスキャンされ、セル・ディスクがインポートされます。この別形式のコマンドは、新しく挿入されたために管理サーバーとセル・サーバーに認識されていないセル・ディスクをインポートする際に使用できます。
LUN IDとセル・ディスク名の両方を指定すると、LUN IDはセル・ディスクのインポートに使用され、名前はインポートしたセル・ディスク名を変更する際に使用されます。
comment
属性に新しい値を入力して、セル・ディスクの既存のコメントを更新できます。
セル・ディスク名は、セル内で一意の名前であるかどうかが検証されます。インポート前にセル・ディスク名を変更して、一意性を確保できます。
セル内のグリッド・ディスク名は、一意である必要があります。EXPORT
およびIMPORT
コマンドを使用してあるセル(cell_A
)から別のセル(cell_B
)に物理ディスクを移動すると、ターゲット・セル(cell_B
)に同じ名前の2つのグリッド・ディスクが割り当てられる可能性があります。この場合、セル・ソフトウェアでは、グリッド・ディスクの一方の名前に一時的な接尾辞(_duplicate_name
、_duplicate_name2
、_duplicate_name3
など)を追加することで、この名前の競合を自動的に解決します。この追加の接尾辞により、CellCLIコマンドで明確にグリッド・ディスクを指定できます。
セル(cell_B
)で名前が重複しているグリッド・ディスクには、次のコマンドを使用して新しい永続的な一意名を付けることをお薦めします。
ALTER GRIDDISK gdname_duplicate_name NAME=new_unique_name
物理ディスクを元のセル(cell_A
)に戻すか、ディスク名を変更せずに別のセルにディスクを移動すると、グリッド・ディスクは元の名前で表示されます。
LIST CELLDISK
コマンドにより、インポートが必要なセル・ディスクを把握できます。コマンドの出力は次のようになります。
CellCLI> list celldisk CD_01_cell00 normal CD_01_cell01 normal CD_01_cell02 importRequired CD_01_cell03 importForceRequired CD_01_cell04 importRequired CD_01_flash0 normal CD_01_flash1 normal CD_01_flash2 normal CD_01_log00 normal CD_01_log01 normal
セル・ディスクのエクスポートとセル間での移動が正常に行われなかった場合は、IMPORT
とともにFORCE
オプションを指定する必要があり、そうしないとエラーが発生します。FORCE
オプションを使用する場合は、事前にOracleサポート・サービスに問い合せることをお薦めします。
IMPORT
コマンドでは、ディスクがエクスポート済であるかどうかがチェックされます。エクスポート済である場合、IMPORT
コマンドによってOracle ASMはグリッド・ディスクを認識できるようになります。ディスクがエクスポート済でない場合、IMPORT
コマンドでFORCE
オプションを使用してディスク上にグリッド・ディスクを再構築し、Oracle ASMで認識されるようにする必要があります。
例8-110 セル・ディスクのインポート
この例は、IMPORT CELLDISK
コマンドを示しています。IMPORT
コマンドにLUN IDを指定してセル・ディスクを識別しています。セル・ディスク名は、インポート先のセル上のセル・ディスクの名前を変更するために使用されます。
CellCLI> IMPORT CELLDISK CD_7_cell04 lun=3 CellCLI> IMPORT CELLDISK ALL
用途
LIST
コマンドは、Oracle Exadata Storage Server Softwareのオブジェクトの属性を表示します。表示されるオブジェクトは、名前またはフィルタで識別されます。表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。
構文
LISTobject_type
[ name |attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL] \ [WHERE ...] ORDER BY attribute_1 [asc| desc], attribute_2 [asc| desc], ... \ attribute_n [asc| desc] LIMITinteger
使用方法
object_type
は次のとおりです。
ACTIVEREQUEST
ALERTDEFINITION
ALERTHISTORY
CELL
CELLDISK
DATABASE
DISKMAP
FLASHCACHE
FLASHCACHECONTENT
FLASHLOG
GRIDDISK
IBPORT
IORMPLAN
IORMPROFILE
KEY
LUN
METRICCURRRENT
METRICDEFINITION
METRICHISTORY
PHYSICALDISK
QUARANTINE
ROLE
THRESHOLD
USER
DETAIL
オプションまたは属性リストを指定せずにobject_type
のみを指定してLIST
を使用すると、このタイプの既存のオブジェクトの名前または属性のデフォルト・リストが表示されます。
status
属性を持つオブジェクト・タイプの場合は、オブジェクト名およびステータスが表示されます。
METRICHISTORY
オブジェクト・タイプの場合は、収集時間、オブジェクト名および値が表示されます。
PHYSICALDISK
およびLUN
オブジェクト・タイプの場合は、ID属性が表示されます。
ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの場合は、時間およびアラート・メッセージが表示されます。
KEY
オブジェクト・タイプの場合は、キー値が表示されます。
表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。空白またはタブを含む文字列である属性値は、引用符で囲む必要があります。
表示されるオブジェクトは、属性フィルタにより決定されます。メトリックの数は多いため、コマンドの出力を絞り込む場合はLIST METRICCURRENT
またはLIST METRICHISTORY
コマンドの使用時にフィルタを使用してください。
DETAIL
オプションのないデフォルトの書式では、各オブジェクトが個別の行に表示され、指定した属性リストの順にタブで区切られた属性値が続きます。
DETAIL
を使用した書式の場合は、特定のオブジェクトの各属性が個別の行に表示され、属性名の後に値が表示されます。属性リストが指定されていない場合は、値を持つすべての属性が表示されます。表示される各オブジェクトは、空白行で区切られます。DETAIL
はATTRIBUTES ALL
オプションに似ていますが、書式のみが異なります。
設定されていない属性は、DETAIL
オプションでは表示されません。これに対し、空の値に設定されている属性はDETAIL
オプションで表示されます。
ORDER BY
オプションは、昇順または降順で属性に順序を付けます。デフォルト値はdescending
です。
LIMIT
オプションは、表示される属性の数を設定します。LIMIT
がORDER BY
オプションとともに使用されている場合、最大値は100
です。
用途
LIST ACTIVEREQUEST
コマンドは、セルの未処理のアクティブ・リクエストの指定した属性を表示します。
構文
LIST ACTIVEREQUEST [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、次の例に示されています。
例8-111 ACTIVEREQUESTの属性の表示
この例は、ACTIVEREQUEST
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST ACTIVEREQUEST 5 DETAIL name: 5 ID: 5 ParentID: 5 dbName: "test DB" InstNum: 5 ConsumerGrp: "test group" SessID: 5 SerialNum: 5 AsmFileNum: 5 AsmDGNum: 5 FileIncNum: 5 ObjNum: 5 TsNum: 5 SqlID: 5 FileType: "Oracle db data file" IoReason: "test io" IoType: "test read" State: "Queued for Test" GdList: gdName=testGrid,gdOffset=0,gdSize=524288000
用途
LIST ALERTDEFINITION
コマンドは、セルにおけるアラートのすべての使用可能ソースを表示します。
構文
LIST ALERTDEFINITION [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、次の例に示されています。
例8-112 ALERTDEFINITIONの属性の表示
この例は、ALERTDEFINITION
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST ALERTDEFINITION StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG DETAIL name: StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG alertShortName: CG_IO_RQ_LG alertSource: Metric alertType: Stateful description: "Threshold Alert" metricName: CG_IO_RQ_LG
用途
LIST ALERTHISTORY
コマンドは、セルで発生したすべてのアラートを表示します。
構文
LIST ALERTHISTORY [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-71に示されています。
WHERE
句にageInMInutes
属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のアラートのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたアラートが表示されます。
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
alerthistory
属性を使用して、ステートフル・アラートおよびステートレス・アラートをチェックできます。
例
例8-113は、ALERTHISTORY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
例8-114は、オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートを示しています。
例8-115は、オープン・ステートフル・アラートのみを示しています。クローズ済アラートはフィルタで除外されています。
例8-116は、クリアされていないアラートを示しています。
例8-113 ALERTHISTORYの属性の表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY 1671443714 DETAIL name: 1671443714 alertSequenceID: 1671443714 sequenceBeginTime: 1179185707672 beginTime: "Sat May 18 10:14:16 PDT 2009" endTime: "Sat May 25 10:14:16 PDT 2009" severity: critical alertMessage: "Errors in file svtrc_2840_10.trc (incident=13):" alertShortName: ADR alertNotified: 0 examinedBy: johndoe alertType: stateless CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE begintime > 'Jun 1, 2009 11:37:00 AM PDT' 39 2009-10-02T12:26:53-07:00 "ORA-07445: exception encountered: core dump [__kerne l_vsyscall()+5] [6] [0x408C] [] [] []" 40 2009-10-06T23:28:06-07:00 "RS-7445 [unknown_function] [signum: 6] [] [] [] [] [ ] []" 41 2009-10-07T00:50:42-07:00 "RS-7445 [Serv MS not responding] [It will be restart ed] [] [] [] [] [] []" 42 2009-10-07T02:21:19-07:00 "RS-7445 [unknown_function] [signum: 6] [] [] [] [] [ ] []" CellCLI> LIST ALERTHISTORY 7 DETAIL name: 7 alertMessage: "Flash cache mode is set to WriteBack because there is dirty data in the flash cache." alertSequenceID: 7 alertShortName: Software alertType: Stateless beginTime: 2012-09-10T13:22:38-07:00 examinedBy: metricObjectName: FlashCache notificationState: 0 sequenceBeginTime: 2012-09-10T13:22:38-07:00 severity: info alertAction: "If the newly-assigned mode for flash cache is not wanted, then change it using the ALTER CELL command as described in the Oracle Exadata user's guide."
例8-114 オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY ATTRIBUTES alertsequenceid,name,alerttype \ WHERE endtime=null 1 1 Stateless 3 3 Stateless 11 11_1 Stateful
例8-115 オープン・ステートフル・アラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null AND alerttype=stateful
例8-116 クリアされていないアラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null 1 2014-11-11T11:08:15-08:00 info "Factory defaults restored for Adapter 0" 3 2014-11-11T11:27:06-08:00 critical "RS-700 [No IP found in Exadata config file] [Check cellinit.ora] [] [] [] [] [] [] [] [] [] []" 11_1 2014-12-19T12:01:06-08:00 critical "The HDD disk controller battery has failed. All disk drives have been placed in WriteThrough caching mode. Disk write performance may be reduced. The flash drives are not affected. Battery Serial Number : 1142 Battery Type : ibbu08 Battery Temperature : 39 C Full Charge Capacity : 773 mAh Relative Charge : 83% Ambient Temperature : 32 C"
用途
LIST CELL
コマンドは、セルの指定した属性を表示します。
構文
LIST CELL [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-72に示されています。
LIST CELL
では、ローカル・セルしか表示されません。LIST CELL
では、名前およびフィルタ・オプションは不要です。
セル・コンポーネントのステータスを監視するには、LIST
コマンドを使用して、status
、fanStatus
、temperatureStatus
およびpowerStatus
の値を確認します。
例
例8-117は、CELL
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-118は、セルの属性を表示する方法を示しています。
例8-119は、snmpSubscriber
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-120は、emailFormat
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-121は、locateLEDStatus
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-122は、bbuLearnCycleTime
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-123は、rescuePlan
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-117 セルの属性の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES name, status, location cell01 online rack5:shelf1
例8-118 セル・コンポーネントのステータスの確認
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES name, status, location, - fanStatus, temperatureStatus, powerStatus stba2s3 online dv-2ndFloor normal normal normal
例 8-119 snmpSubscriber属性の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES snmpSubscriber ((host=server1.example.com,port=3873,community=public, type=asr))
例8-120 電子メールの形式の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES emailFormat html
例8-121 locateLEDStatusの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES locateLEDStatus off
例8-122 bbuLearnCycleTimeの属性の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES bbuLearnCycleTime
例8-123 rescuePlanの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES rescuePlan CREATE ROLE "admin" GRANT PRIVILEGE all actions ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "admin" CREATE ROLE "diagRole" GRANT PRIVILEGE download ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole" GRANT PRIVILEGE create ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole" GRANT PRIVILEGE list ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole" ALTER CELL accessLevelPerm="remoteLoginEnabled", diagHistoryDays="7", metricHistoryDays="7", notificationMethod="mail,snmp", notificationPolicy="warning,critical,clear", snmpSubscriber=((host="localhost", port=162, community="public", type=asr)), bbuLearnCycleTime="2016-10-17T02:00:00-07:00", bbuLearnSchedule="MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0", alertSummaryStartTime="2016-09-21T17:00:00-07:00", alertSummaryInterval=weekly, hardDiskScrubInterval=biweekly, hardDiskScrubFollowupIntervalInDays="14" ALTER IORMPLAN objective=basic
用途
LIST CELLDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるセル・ディスクの属性を表示します。
構文
LIST CELLDISK [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
例
次の例は、CELLDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-124 セル・ディスクの属性の表示
CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 ATTRIBUTES size 136.640625G CellCLI> LIST CELLDISK WHERE status!=normal ATTRIBUTES name CD_01_1_abcd2x3 CellCLI> LIST CELLDISK WHERE DEVICENAME LIKE '/dev/c0d[2-5]' - ATTRIBUTES name, size CD_01_cell05 139664M CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 DETAIL name: CD_01_cell05 status: normal comment: id: 00000117-84d2-ed2c-0000-000000000000 size: 139664M lun: 3_1 freespace: 129424M devicepartition: /dev/c1d0p2 Devicename: /dev/c1d0 diskType: HardDisk CellCLI> LIST CELLDISK CD_00_sgsata1 DETAIL name: CD_00_sgsata1 comment: creationTime: 2009-07-26T15:31:02-07:00 deviceName: /dev/sda devicePartition: /dev/sda3 diskType: HardDisk errorCount: 0 freeSpace: 286.96875G freeSpaceMap: offset=102.546875G,size=286.96875G id: 00000122-b930-3e2c-0000-000000000000 interleaving: normal_redundancy lun: 0_0 raidLevel: 0 size: 389.515625G status: normal
用途
アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
LIST DATABASE [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
フィルタ・オプションは、コマンドでどのアクティブ・データベースを一覧表示するかを決める式です。
表示可能な属性のリストは、「DATABASEオブジェクトの説明」に示されています。
例
次の例は、DATABASE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-125 データベースの属性の表示
CellCLI> LIST DATABASE DB01
CellCLI> LIST DATABASE DETAIL name: DB01 databaseID: 1234567656 lastRequestTime: 2016-10-27T07:46:36-07:00 profile: GOLD flashCacheMin: 4.00390625G flashCacheLimit: 4.19921875G flashCacheSize: 0 CellCLI> LIST DATABASE DB01 DB01
CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, PROFILE ASM TEST50 GOLD TEST100 GOLD TEST150 SILVER TEST20 GOLD TEST200 BRONZE TEST180 SILVER TEST175 SILVER TEST225 BRONZE TEST230 BRONZE TEST300 TEST280 TEST245 BRONZE CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, DATABASEID WHERE PROFILE = 'GOLD' TEST50 50 TEST100 100 TEST20 20
用途
LIST DIAGPACK
コマンドは、システムの診断パッケージをそのステータスとともにリストします。
構文
LIST DIAGPACK [DETAIL]
使用方法
診断パッケージの場所は、$LOG_HOMEです。
例
例8-126 「list diagpack」コマンドの出力
この例は、LIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
CellCLI> LIST DIAGPACK scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2 (7 minutes ago) scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2 (23 minutes ago for alert: 2_1) scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2 (28 minutes ago for alert: 1_1)
例8-127 DETAILオプション付きの「list diagpack」コマンドの出力
この例は、DETAILオプション付きのLIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
CellCLI> LIST DIAGPACK DETAIL Name: scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:29:06 (7 minutes ago) Type: Custom package Name: scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:13:00 (23 minutes ago) Alert ID: 2_1 Alert description: InfiniBand Port HCA-1:2 indicates invalid state. Name: scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:07:10 (28 minutes ago) Alert ID: 1_1 Alert description: File system "/" is 84% full
関連項目
用途
物理ディスクの指定済グリッド・ディスク属性を表示します。
構文
LIST DISKMAP
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-75に示されています。
例
次の例は、DISKMAP
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-128 物理ディスクのグリッド・ディスク属性の表示
CELLCLI> LIST DISKMAP Name PhysicalSerial SlotNumber Status PhysicalSize CellDisk DevicePartition GridDisks 27:0 E0XH34 0 normal 559G CD_00_sgrcel2 /dev/sda3 "DATA_CD_00_sgrcel2, RECO_CD_00_sgrcel2" 27:1 E0XH2S 1 normal 559G CD_01_sgrcel2 /dev/sdb3 "DATA_CD_01_sgrcel2, RECO_CD_01_sgrcel2" 27:2 E0Z0CS 2 normal 559G CD_02_sgrcel2 /dev/sdc "DATA_CD_02_sgrcel2, DBFS_CD_02_sgrcel2, RECO_CD_02_sgrcel2" . . .
用途
LIST FLASHCACHE
コマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性を表示します。
構文
LIST FLASHCACHE [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-76に示されています。
例
次の例は、FLASHCACHE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-129 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性の表示
CellCLI> LIST FLASHCACHE raw_FLASHCACHE normal CellCLI> LIST FLASHCACHE DETAIL name: raw_FLASHCACHE cellDisk: c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw creationTime: 2012-08-04T15:42:42-07:00 degradedCelldisks: effectiveCacheSize: 192M id: 8a0adc84-9088-4c4e-8e1c-b6bcbd5cb1ba size: 192M status: normal
用途
LIST FLASHCACHECONTENT
コマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・エントリの属性を表示します。
構文
LIST FLASHCACHECONTENT [attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-77に示されています。
例
例8-130は、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-130は、パーティション化された表のオブジェクトのデータベース問合せと、同じオブジェクトのフラッシュ・キャッシュを示しています。この例では、パーティション化された表がデータベースに作成され、パーティションのデータ・オブジェクト番号を問い合せます。その後、Oracle Exadata Storage Serverのフラッシュ・キャッシュを問い合せます。
例8-130 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの属性の表示
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT DETAIL cachedKeepSize: 8192 cachedSize: 16384 dbID: 3557170052 dbUniqueName: ACME1 hitCount: 4 hoursToExpiration: 24 missCount: objectNumber: 267 tableSpaceNumber: 1 cachedKeepSize: 0 cachedSize: 8192 dbID: 4325252357 dbUniqueName: MYODB hitCount: 1 hoursToExpiration: 23 missCount: 1 objectNumber: 65523 tableSpaceNumber: 4
例8-131 データベース・オブジェクト別Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示
CREATE TABLE parttabl (c1 number) PARTITION BY RANGE(c1) ( PARTITION partt1 VALUES LESS THAN (100), PARTITION partt2 VALUES LESS THAN (200) ); SQL> SELECT SUBSTR(OBJECT_NAME, 0 , 10) OBJ_NAME, SUBOBJECT_NAME, DATA_OBJECT_ID FROM user_objects WHERE OBJECT_NAME LIKE ('PARTT%'); OBJ_NAME SUBOBJECT_NAME DATA_OBJECT_ID ---------- ------------------------------ -------------- PARTTABL PARTTABL PARTT163197
PARTTABL PARTT263198
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63197 DETAIL cachedKeepSize: 0 cachedSize: 24576 dbID: 3722937438 dbUniqueName: VIEW6 hitCount: 0 missCount: 4 objectNumber:63197
tableSpaceNumber: 0 CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63198 DETAIL cachedKeepSize: 0 cachedSize: 16384 dbID: 3722937438 dbUniqueName: VIEW6 hitCount: 0 missCount: 2 objectNumber:63198
tableSpaceNumber: 0
用途
LIST FLASHLOG
コマンドは、指定した属性で決定されるOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ・エントリの属性を表示します。
構文
LIST FLASHLOG
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-78に示されています。
例
次の例は、FLASHLOG
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-132 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性の表示
CellCLI> LIST FLASHLOG raw_FLASHLOG normal CellCLI> LIST FLASHLOG DETAIL name: raw_FLASHLOG id: 8a0aadc84-908804c4e08e1c-b6bcbd5cb1ba creationTime: 2011-01-23T12:34:56-05:00 status: normal size: 512M cellDisk: c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw efficiency: 100
用途
LIST GRIDDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるOracle Exadata Storage Serverの1つ以上のグリッド・ディスクの属性を表示します。
構文
LIST GRIDDISK [name
|attribute_filters
][
attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-79に示されています。
asmDeactivationOutcome
属性を使用して、データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISK
コマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性を使用する場合、出力にYES
と示されたら、グリッド・ディスクは非アクティブにできます。
asmModeStatus
属性を使用して、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISK
コマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性に使用される値は、次のとおりです。
ONLINE
: Oracle ASMは、アクティブにこのグリッド・ディスクを使用しています。
OFFLINE
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオフラインにしました。
DROPPED
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクを削除しました。
UNUSED
: Oracle ASMインスタンスは、ストレージ・セルでこのグリッド・ディスクを使用していません。
SYNCING
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオンラインにする作業を開始しました。
UNKNOWN
: グリッド・ディスクを使用するOracle ASMインスタンスは、問合せに対応できません。または、現在マウントされているディスク・グループではないために、Oracle ASMは問合せを拒否しました。
cachingPolicy
属性をnoneに設定する場合、関連するフラッシュ・キャッシュが書込みI/Oレイテンシのキャッピングおよびロギング用として使用されます。これはキャッシングには使用されません。
例
例8-133は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-134は、グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを確認するために使用されるasmDeactivationOutcome
属性を示しています。
例8-135は、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認するために使用されるasmModeStatus
属性を示しています。
例8-136は、ALTER GRIDDISK
コマンドでNOWAIT
オプションを使用するときに、サイズ変更プロセスのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
例8-137は、消去されるグリッド・ディスクのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
例8-138は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
例8-133 グリッド・ディスクの属性の表示
CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE cellDisk = 'CD_01_cell05' - ATTRIBUTES name, status DATA_CD_01_cell05 active RECO_CD_01_cell05 active CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 DETAIL name: DATA_CD_01_cell05 status: active comment: id: 00000117-84d9-0096-0000-000000000000 creationTime: 2009-01-16T17:04:49-06:00 cellDisk: CD_01_cell05 offset: 0 availableTo: size: 10G errorCount: 0 diskType: HardDisk cachedBy: FD_01_FLASH, FD02_FLASH, FD03_FLASH cachingPolicy: default CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 ATTRIBUTES size 136.640625G CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE status!=active ATTRIBUTES name data_CD_01_1_abcd2x3 CellCLI> LIST GRIDDISK data4_CD_09_sgsata1 DETAIL name: data4_CD_09_sgsata1 availableTo: cellDisk: CD_09_sgsata1 comment: creationTime: 2009-07-26T17:09:46-07:00 diskType: HardDisk errorCount: 0 id: 00000122-b98a-a47a-0000-000000000000 offset: 27.546875G size: 75G status: active
例8-134 グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかの確認
CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmDeactivationOutcome QUAL_CD_00_sgsas1 Yes PROD_CD_02_sgsas1 Cannot de-activate due to other offline disks in the diskgroup TEST_CD_03_sgsas1 Yes DATA_CD_04_sgsas1 Yes DATA_CD_05_sgsas1 Yes DATA_CD_06_sgsas1 Yes RECO_CD_01_sgsas1 Cannot de-activate due to other offline disks in the diskgroup DATA_CD_08_sgsas1 Yes DATA_CD_09_sgsas1 Yes DATA_CD_10_sgsas1 Yes DATA_CD_11_sgsas1 Yes
例8-135 グリッド・ディスクの現在の使用状況の表示
CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmModeStatus QUAL_CD_00_sgsas1 UNUSED RECO_CD_01_sgsas1 OFFLINE PROD_CD_02_sgsas1 SYNCING TEST_CD_03_sgsas1 UNKNOWN DATA_CD_04_sgsas1 ONLINE DATA_CD_05_sgsas1 ONLINE DATA_CD_06_sgsas1 ONLINE DATA_CD_07_sgsas1 ONLINE DATA_CD_08_sgsas1 ONLINE DATA_CD_09_sgsas1 ONLINE DATA_CD_10_sgsas1 ONLINE DATA_CD_11_sgsas1 ONLINE
例8-136 LIST GRIDDISKコマンドを使用したステータスのチェック
CellCLI> LIST GRIDDISK DETAIL
name: gd0
availableTo:
cellDisk: c9standby0
comment:
creationTime: 2009-07-09T09:07:36-07:00
diskType: HardDisk
errorCount: 0
id: 00000122-6045-173b-0000-000000000000
resizeStatus: Resize in progress
offset: 48M
size: 48M
status: active
例8-137 安全な消去のステータスのチェック
CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_00_sgsas1 active DATA_CD_05_sgsas1 active DATA_CD_06_sgsas1 erase in progress DATA_CD_07_sgsas1 erase in progress
例8-138 ORDER BYおよびLIMITを使用したグリッド・ディスク属性の表示
CellCLI> LIST GRIDDISK attributes name, size ORDER BY size,name desc LIMIT 6 standby0 208M controlfile0 304M logfile1 800M logfile0 800M datafile4 1.453125G datafile3 1.453125G
用途
LIST IBPORT
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるInfiniBandポートの属性を表示します。
構文
LIST IBPORT [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-80に示されています。
サーバー上の両方のInfiniBandポートのactiveSlave
属性が一覧表示されない場合は、アクティブ-アクティブ・ボンディングが使用されています。activeSlave
属性がTRUE
の場合は、アクティブ-パッシブ・ボンディングが使用されています。
例
次の例は、IBPORT
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-139 IBPORTの属性の表示
CellCLI> LIST IBPORT HCA-1:1 Active HCA-1:2 Active CellCLI> LIST IBPORT DETAIL name: HCA-1:1 activeSlave: TRUE dataRate: "40 Gbps" hcaFWVersion: 2.7.0 id: 0x00212800013e8c67 lid: 20 linkDowned: 0 linkIntegrityErrs: 0 linkRecovers: 0 physLinkState: LinkUp portNumber: 1 rcvConstraintErrs: 0 rcvData: 84653709 rcvErrs: 0 rcvRemotePhysErrs: 0 status: Active symbolErrs: 0 vl15Dropped: 0 xmtConstraintErrs: 0 xmtData: 84572496 xmtDiscards: 0 name: HCA-1:2 activeSlave: FALSE dataRate: "40 Gbps" hcaFWVersion: 2.7.0 id: 0x00212800013e8c68 lid: 21 linkDowned: 0 linkIntegrityErrs: 0 linkRecovers: 0 physLinkState: LinkUp portNumber: 2 rcvConstraintErrs: 0 rcvData: 79355427 rcvErrs: 0 rcvRemotePhysErrs: 0 status: Active symbolErrs: 0 vl15Dropped: 0 xmtConstraintErrs: 0 xmtData: 79274016 xmtDiscards: 0
用途
LIST IORMPLAN
コマンドは、ローカル・セルの現在のプランを表示します。
構文
LIST IORMPLAN [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-81に示されています。
例
次の例は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-140 IORMPLANの属性の表示
CellCLI> LIST IORMPLAN ATTRIBUTES status active CellCLI> LIST IORMPLAN DETAIL name: cell01_IORMPLAN catPlan: name=administrative,level=1,allocation=80 name=interactive,level=2,allocation=90 name=batch,level=3,allocation=80 name=maintenance,level=4,allocation=50 name=other,level=4,allocation=50 dbPlan: name=sales_prod,level=1,allocation=80 name=finance_prod,level=1,allocation=20 name=sales_dev,level=2,allocation=100 name=sales_test,level=3,allocation=50 name=other,level=3,allocation=50 objective: balanced status: active
用途
LIST IORMPROFILE
コマンドで、IORMプロファイルをリストできます。IORMプロファイルに関連付けられているデータベースを表示するには、新しいPROFILE
属性でLIST DATABASE
コマンドを使用します。
構文
LIST IORMPROFILE [name | filters]
使用方法
nameには、表示するIORMプロファイルを指定します。
filtersには、表示するIORMプロファイルを決定する式を指定します。
nameおよびfiltersを省略すると、すべてのIORMプロファイルが表示されます。
例
次の例は、LIST IORMPROFILE
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-141 LIST IORMPROFILE
CellCLI> LIST IORMPROFILE GOLD SILVER BRONZE
関連項目
構文
LIST KEY [name | filters] [attribute_list] [DETAIL] LIST KEY [FOR {ASMCLUSTER | CELL | LOCAL CELL | REMOTE CELL}] [DETAIL]
使用方法
クライアントに割り当てられるキー値は、セルおよびOracle ASM/データベース・ホストのコンピュータにおけるcellkey.ora
ファイルのキーと一致している必要があります。
コマンドの出力には、type
属性が表示されます。これは、Oracle Exadata 12.2.1.1.0の新機能です。この属性の値には、ASMCLUSTER
、LOCAL-CELL
、REMOTE-CELL
およびCELL
が含まれます。次の例を参照してください。
FOR [LOCAL | REMOTE] CELL
句およびFOR ASMCLUSTER
句もOracle Exadata 12.2.1.1.0の新機能です。これらは、コマンドにより表示されるのは指定したタイプのキーのみであることを示します。
name
は、表示するキーを指定します。
例
次の例は、KEY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-142 KEYの属性の表示
CellCLI> LIST KEY db1 DETAIL name: db1 key: b67d5587fe728118af47c57ab8da650a CellCLI> LIST KEY db1 b67d5587fe728118af47c57ab8da650a db456 118af47c57ab8da650ab67d5587fe728 CellCLI> LIST KEY asm1 DETAIL name: asm1 key: b67d5587fe728118af47c57ab8da650a type: ASMCLUSTER CellCLI> LIST KEY db1 b67d5587fe728118af47c57ab8da650a asm1 118af47c57ab8da650ab67d5587fe728 ASMCLUSTER CellCLI> LIST KEY FOR CELL DETAIL key: fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32 type: CELL
用途
LIST LUN
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるLUNの属性を表示します。
構文
LIST LUN [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-83に示されています。
例
次の例は、LUN
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-143 LUNの属性の表示
CellCLI> LIST LUN 0_0 0_0 normal 0_1 0_1 normal 0_2 0_2 normal 0_3 0_3 normal 0_4 0_4 normal 0_5 0_5 normal 0_6 0_6 normal 0_7 0_7 normal 0_8 0_8 normal 0_9 0_9 normal 0_10 0_10 normal 0_11 0_11 normal 1_0 1_0 normal 1_1 1_1 normal 1_2 1_2 normal 1_3 1_3 normal 2_0 2_0 normal 2_1 2_1 normal 2_2 2_2 normal 2_3 2_3 normal 4_0 4_0 normal 4_1 4_1 normal 4_2 4_2 normal 4_3 4_3 normal 5_0 5_0 normal 5_1 5_1 normal 5_2 5_2 normal 5_3 5_3 normal CellCLI> LIST LUN 0_0 DETAIL name: 0_0 cellDisk: CD_00_sgsas1 deviceName: /dev/sda diskType: HardDisk id: 0_0 isSystemLun: TRUE lunAutoCreate: TRUE lunSize: 558.40625G lunUID: 0_0 physicalDrives: 20:0 raidLevel: 0 status: normal CellCLI> LIST LUN 1_0 DETAIL name: 1_0 cellDisk: FD_00_sgsas1 deviceName: /dev/sdr diskType: FlashDisk id: 1_0 isSystemLun: FALSE lunAutoCreate: FALSE lunSize: 22.8880615234375G overProvisioning: 100.0 physicalDrives: [9:0:0:0] status: normal
用途
LIST METRICCURRENT
コマンドは、すべてのメトリックを収集したリストを表示します。
構文
LIST METRICCURRENT [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-84に示されています。
LIST METRICCURRENT
コマンドの実行時の出力サイズを減らすには、フィルタを使用します。
例
例8-144は、METRICCURRRENT
オブジェクトの情報を表示するため、フィルタを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-145は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST METRICCURRENT
コマンドを示しています。
例8-144 METRICCURRENTの属性の表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'CELLDISK' CD_IO_TM_W_SM_RQ c9controlfile0 205.5 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile0 93.3 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile1 0.0 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile2 110.5 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile3 0.0 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile4 541.5 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9logfile0 181.2 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9logfile1 0.0 us/request CD_IO_TM_W_SM_RQ c9standby0 130.4 us/request CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE name = CD_IO_TM_W_SM_RQ - AND metricObjectName = c9datafile4 DETAIL name: CD_IO_TM_W_SM_RQ alertState: normal collectionTime: 2009-07-01T15:19:25-07:00 metricObjectName: c9datafile4 metricType: Rate metricValue: 0.0 us/request objectType: CELLDISK CellCLI> LIST METRICCURRENT CG_IO_UTIL_LG CG_IO_UTIL_LG RDB1.BATCH_GROUP 0 % CG_IO_UTIL_LG RDB1.INTERACTIVE_GROUP 0 % CG_IO_UTIL_LG RDB1.OTHER_GROUPS 0 % CG_IO_UTIL_LG RDB2.BATCH_GROUP 0 % CG_IO_UTIL_LG RDB2.INTERACTIVE_GROUP 0 % CG_IO_UTIL_LG RDB2.OTHER_GROUPS 0 %
例8-145 ORDER BYおよびLIMITを使用したMETRICCURRENT属性の表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT attributes name, metricObjectName, alertState, \ metricValue ORDER BY metricValue desc, metricObjectName asc, \ name desc LIMIT 3 CD_IO_TM_R_LG c9FLASH0 normal 160,514,088 us CD_IO_TM_R_LG c9FLASH1 normal 156,659,463 us DB_IO_TM_SM ASM normal 33,111,890 us
関連項目
用途
LIST METRICDEFINITION
コマンドは、セルのメトリック定義のリストを表示します。
構文
LIST METRICDEFINITION [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-85に示されています。
例
次の例は、METRICDEFINITION
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-146 METRICDEFINITIONの属性の表示
CellCLI> LIST METRICDEFINITION WHERE objectType ='CELL' DETAIL name: CL_CPUT description: "Cell CPU Utilization is the percentage of time over the previous minute that the system CPUs were not idle (from /proc/stat)." metricType: Instantaneous objectType: CELL unit: % ...
用途
LIST METRICHISTORY
コマンドは、各メトリックのリストを表示します。
構文
LIST METRICHISTORY [ name | attribute_filters ] [attribute_list] {over_specification] [MEMORY] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-86に示されています。
メトリック履歴エントリ・ファイルの保存期間は、metricHistoryDays
セル属性で指定されます。この設定は、CellCLIのALTER CELL
コマンドで変更できます。
over_specificationの構文は次のとおりです。
OVER number [aggregation_type [aggregation_type]...]
この構文で、numberは集計のための時間(分単位)です。aggregation_typeには、max
、min
またはavg
を指定できます。
WHERE
句にageInMinutes
属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のメトリックのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたメトリックが表示されます。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
例
例8-147は、METRICHISTORY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。LIST METRICHISTORY
コマンドの実行時の出力サイズを減らすには、フィルタを使用します。
例8-148は、over
およびmemory
属性を指定したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
例8-149は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
例8-147 METRICHISTORYの属性の表示
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like 'CL_.*' - AND collectionTime > '2009-07-01T15:28:36-07:00' CL_RUNQ stbcr03_2 6.0 2009-07-01T15:28:37-07:00 CL_CPUT stbcr03_2 47.6 % 2009-07-01T15:29:36-07:00 CL_FANS stbcr03_2 1 2009-07-01T15:29:36-07:00 CL_TEMP stbcr03_2 0.0 C 2009-07-01T15:29:36-07:00 CL_RUNQ stbcr03_2 5.2 2009-07-01T15:29:37-07:00
次の例は、over
およびmemory
属性を指定したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
例8-148 OVERおよびMEMORY属性を使用したMETRICHISTORYの表示
CellCLI> LIST METRICHISTORY cl_cput OVER 10 MIN MAX MEMORY CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:00:17-08:00 55.0 % 57.1 % CL_CPUT firstcell 54.7 % 2009-11-15T06:10:17-08:00 54.7 % 56.3 % CL_CPUT firstcell 54.8 % 2009-11-15T06:20:18-08:00 54.7 % 57.2 % CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:30:18-08:00 54.3 % 55.9 % CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:40:18-08:00 54.9 % 57.0 % CL_CPUT firstcell 55.1 % 2009-11-15T06:50:18-08:00 54.8 % 56.4 % CL_CPUT firstcell 58.0 % 2009-11-15T07:00:18-08:00 55.2 % 58.0 % CL_CPUT firstcell 55.5 % 2009-11-15T07:10:18-08:00 55.5 % 67.5 %
次の例は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを指定したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
例8-149 ORDER BYおよびLIMITを使用したMETRICHISTORY属性の表示
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like '.*IO_RQ.*' DETAIL ORDER BY \ metricValue desc, metricObjectName desc LIMIT 4 name: CT_FD_IO_RQ_SM alertState: normal collectionTime: 2014-05-23T10:59:06-07:00 metricObjectName: OTHER metricType: Cumulative metricValue: 3,211,568 IO requests objectType: IORM_CATEGORY name: CT_FD_IO_RQ_SM alertState: normal collectionTime: 2014-05-23T10:58:06-07:00 metricObjectName: OTHER metricType: Cumulative metricValue: 3,211,568 IO requests objectType: IORM_CATEGORY name: CT_FD_IO_RQ_SM alertState: normal collectionTime: 2014-05-22T17:23:45-07:00 metricObjectName: OTHER metricType: Cumulative metricValue: 3,211,568 IO requests objectType: IORM_CATEGORY name: CT_FD_IO_RQ_SM alertState: normal collectionTime: 2014-05-22T17:21:41-07:00 metricObjectName: OTHER metricType: Cumulative metricValue: 3,211,568 IO requests objectType: IORM_CATEGORY
用途
LIST OFFLOADGROUP
コマンドは、オフロード・グループの属性を表示します。
構文
LIST OFFLOADGROUP [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
nameおよびfiltersパラメータで、属性を表示するオフロード・グループを指定します。
nameでオフロード・グループの名前を指定します。
filtersで式を指定し、1つ以上のオフロード・グループに一致させます。
nameとfiltersのいずれも指定しなかった場合、このコマンドはすべてのオフロード・グループの属性を表示します。
attribute_listパラメータで、表示する属性を1つ以上指定します。attribute_listはATTRIBUTES
キーワードで開始します。属性を1つ以上指定する場合は、属性をカンマで区切ります。
ATTRIBUTES { attr1 [, attr2]... }
attribute_listパラメータを省略した場合、すべての属性が表示されます。
DETAIL
パラメータを使用すると、各属性の属性ディスクリプタが表示されます。
例
例8-150 すべてのオフロード・グループの詳細表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのすべての属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP DETAIL
例8-151 オフロード・グループの属性の表示
次のコマンドは、"offloadgroup1"という名前のオフロード・グループのすべての属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP offloadgroup1
例8-152 特定の属性の表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのname属性とpackage属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP ATTRIBUTES name, package
関連項目
用途
LIST PHYSICALDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上の物理ディスクの属性を表示します。
構文
LIST PHYSICALDISK [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-87に示されています。
物理ディスクが電源の入れ直しを実行中である場合、ディスクのステータスが出力に含まれます。ステータスのオプションは、Normal-DiskPoweredOn
、Normal-DiskPoweredOff
、ProactiveFailure-DiskPoweredOn
およびProactiveFailure-DiskPoweredDown
です。物理ディスクのステータスが障害発生になっている場合、ディスクに対して電源の入れ直しを実行し、物理ディスクのステータスを確認します。
例
次の例は、PHYSICALDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-153 物理ディスクの属性の表示
CellCLI> LIST PHYSICALDISK 20:0 E01E4X normal 20:1 E01E92 normal 20:2 E01F94 normal 20:3 E01CS4 normal 20:4 E01CYN normal 20:5 E01CSN normal 20:6 E01DST normal 20:7 E01EFF normal 20:8 E01EAP normal 20:9 E01CPY normal 20:10 E01E1T normal 20:11 E01CS2 normal [10:0:0:0] 50800200009189aFMOD0 normal [10:0:1:0] 50800200009189aFMOD1 normal [10:0:2:0] 50800200009189aFMOD2 normal [10:0:3:0] 50800200009189aFMOD3 normal [11:0:0:0] 508002000093210FMOD0 normal [11:0:1:0] 508002000093210FMOD1 normal [11:0:2:0] 508002000093210FMOD2 normal [11:0:3:0] 508002000093210FMOD3 normal [8:0:0:0] 508002000092e9aFMOD0 normal [8:0:1:0] 508002000092e9aFMOD1 normal [8:0:2:0] 508002000092e9aFMOD2 normal [8:0:3:0] 508002000092e9aFMOD3 normal [9:0:0:0] 508002000092f28FMOD0 normal [9:0:1:0] 508002000092f28FMOD1 normal [9:0:2:0] 508002000092f28FMOD2 normal [9:0:3:0] 508002000092f28FMOD3 normal CellCLI> LIST PHYSICALDISK 20:0 DETAIL name: 20:0 diskType: HardDisk enclosureDeviceId: 20 errMediaCount: 0 errOtherCount: 0 luns: 0_0 makeModel: "SEAGATE ST360057SSUN600G" physicalFirmware: 0605 physicalInsertTime: 2009-10-22T18:40:26-07:00 physicalInterface: sas physicalSerial: E01E4X physicalSize: 558.9109999993816G slotNumber: 0 status: normal CellCLI> LIST PHYSICALDISK '[10:0:0:0]' DETAIL name: [10:0:0:0] diskType: FlashDisk luns: 5_0 makeModel: "MARVELL SD88SA02" physicalFirmware: D20R physicalInsertTime: 2009-10-21T18:35:26-07:00 physicalSerial: 50800200009189aFMOD0 physicalSize: 22.8880615234375G slotNumber: "PCI Slot: 5; FDOM: 0" status: normal
用途
アクティブ・プラガブル・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
LIST PLUGGABLEDATABASE [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
フィルタ・オプションは、コマンドでどのアクティブ・プラガブル・データベースを一覧表示するかを決める式です。
例
次の例は、LIST PLUGGABLEDATABASE
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-154 プラガブル・データベースの属性の表示
CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE PDB$SEED CDB1_PDB1 NEWPDB1 NEWPDB2 CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE DETAIL name: PDB$SEED pdbID: 385656752 containerName: CDB1 flashCacheMin: 0 flashCacheLimit: 0 flashCacheSize: 0 name: CDB1_PDB1 pdbID: 2850864136 containerName: CDB1 flashCacheMin: 200G flashCacheLimit: 315G flashCacheSize: 0 name: NEWPDB1 pdbID: 1674914558 containerName: CDB1 flashCacheMin: 20G flashCacheLimit: 157G flashCacheSize: 0 name: NEWPDB2 pdbID: 2392787216 containerName: CDB1 flashCacheMin: 20G flashCacheLimit: 157G flashCacheSize: 0
用途
LIST QUARANTINE
コマンドは、検疫に指定した属性を表示します。
構文
LIST QUARANTINE [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
例
次の例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
例8-155 QUARANTINEの属性の表示
CellCLI> LIST QUARANTINE DETAIL CellCLI> LIST QUARANTINE where comment like 'added.*'
関連項目
用途
LIST ROLE
コマンドは、ロールに指定した属性を表示します。
構文
LIST ROLE [name
|filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
nameはロールの名前です。
filtersは、表示するロールを決定する式です。
attribute_listは、表示する属性です。ALL
オプションを使用して、すべての属性を表示できます。
DETAIL
オプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例8-156 ロールの表示
CellCLI> LIST ROLE DETAIL CellCLI> LIST ROLE where name like 'gd_*'
用途
LIST THRESHOLD
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上のしきい値の属性を表示します。
構文
LIST THRESHOLD [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-91に示されています。
例
次の例は、THRESHOLD
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-157 しきい値の属性の表示
CellCLI> LIST THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive db_io_rq_sm_sec.db123 .... CellCLI> LIST THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive DETAIL comparison: = critical: 20.0 name: ct_io_wt_rq.interactive observation: 5 occurences: 2 warning: 10.0 CellCLI> LIST THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 DETAIL comparison: > name: db_io_rq_sm_sec.db123 critical: 120.0
用途
LIST USER
コマンドは、ユーザーに指定した属性を表示します。
構文
LIST USER [name
|filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
nameはユーザー名です。
filtersは、表示するユーザーを決定する式です。
attribute_listは、表示する属性です。ALL
オプションを使用して、すべての属性を表示できます。
DETAIL
オプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例8-158 LIST USERコマンドの使用
CellCLI> LIST USER DETAIL CellCLI> LIST USER where name like 'agarcia' DETAIL name: agarcia roles: role=gd_monitor Privileges: object=griddisk verb=list attributes=all attributes options= all options
用途
QUIT
コマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。
構文
QUIT
QUIT
の機能はEXIT
コマンドと同じです。
用途
REVOKE
コマンドは、権限およびロールを削除します。
構文
REVOKE object_type [name] FROM sub_object_type [sub_object_name]
使用方法
object_typeは次のとおりです。
PRIVILEGE
ROLE
PRIVILEGE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | \ ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } { WITH ALL OPTIONS | \ WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }
sub_object_typeはROLE
である必要があります。
sub_object_nameはロールの名前です。
ROLE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。
nameはユーザー名です。
sub_object_typeはUSER
である必要があります。
sub_object_nameはユーザーの名前です。
用途
REVOKE PRIVILEGE
コマンドは、ロールから権限を取り消します。
構文
REVOKE PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2...] } { WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } FROM ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }
使用方法
actionはコマンドです。
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。
attributeはオブジェクトの属性です。
optionはオブジェクトのオプションです。
roleは、権限を取り消すロールの名前です。
ALL ACTIONS
引数は、すべてのアクションの権限を取り消します。
ALL OBJECTS
引数は、すべてのオブジェクトの権限を取り消します。
ALL ATTRIBUTES
引数は、すべての属性の権限を取り消します。
WITH ALL OPTIONS
引数は、すべてのオプションの権限を取り消します。
例
次の例に、REVOKE PRIVILEGE
コマンドを示します。
例8-159 権限の取消し
CellCLI> REVOKE PRIVILEGE ALL ACTIONS ON ALL OBJECTS ALL ATTRIBUTES - WITH ALL OPTIONS FROM ROLE ALL CellCLI> REVOKE PRIVILEGE list on griddisk ATTRIBUTES name,size - WITH OPTIONS detail FROM ROLE gd_monitor
用途
REVOKE ROLE
コマンドは、ユーザーのロールを取り消します。
構文
REVOKE ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } FROM USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用方法
roleは、ロールの名前です。
userは、ユーザーの名前です。
ALL
引数は、ユーザーからすべてのロールを取り消します。
FROM USER ALL
引数は、すべてのユーザーからロールを取り消します。
例
次の例は、ユーザーからロールを取り消す方法を示しています。
例8-160 ユーザーのロールの取消し
CellCLI> REVOKE ROLE gd_monitor FROM USER jdoe
用途
SET
コマンドは、CellCLI環境のパラメータ・オプションを設定します。
構文
SET DATEFORMAT {LOCAL | STANDARD} SET ECHO [ON | OFF]
SET DATEFORMAT
コマンドでは、表示される日付形式を制御します。日付を受け入れるコマンドでは、standardの日時形式をお薦めします。local形式も受け入れられます。スクリプトでstandard形式が推奨される理由は、この形式がスクリプトの実行時に発生する可能性があるタイムゾーン、地域およびロケールの変更に依存しないためです。
SET ECHO
コマンドでは、@
またはSTART
で実行されるスクリプトのコマンドにエコーを設定するかどうかを制御します。ON
オプションを指定すると、コマンドが画面に表示されます。OFF
オプションを指定すると非表示になります。対話的に入力したコマンドやオペレーティング・システムからリダイレクトされたコマンドの表示は、SET ECHO
コマンドによって影響を受けません。
例8-161 SETコマンドを使用した日付形式の設定
この例は、SET
コマンドの例を示しています。
SET DATEFORMAT STANDARD
用途
SPOOL
コマンドは、コマンドの結果をセルのファイル・システム上の指定したファイルに書き込み(スプール)ます。
構文
SPO[OL] [file_name
[ CRE[ATE] | REP[LACE] | APP[END] ] | OFF]
オプションを指定せずにSPOOL
file_name
を発行すると、ファイルの有無に関係なく、指定したファイルに出力がスプールされます。デフォルトの動作はREPLACE
オプションです。
SPOOL
を次の表で説明します。
表8-26 SPOOLオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
指定したファイルの最後に結果を追加します。 |
|
指定した名前で新しいファイルを作成し、このファイルが存在する場合、エラーが発生します。 |
|
結果が書き込まれるファイルの名前です。この名前は、完全修飾のパス名で指定できますが、現行ディレクトリの相対パスになる部分修飾のパス名で指定することもできます。 |
オプションなし |
現在のスプールのターゲット・ファイルがある場合は、その名前を表示します。 |
|
ファイルへの書込み(スプール)出力を停止します。 |
|
指定した既存のファイルの内容を置き換えます。ファイルが存在しない場合は、 |
用途
START
コマンドまたは@
コマンドは、指定したスクリプト・ファイルでCellCLIコマンドを実行します。
構文
STA[RT] file_name @file_name
START
と@
のどちらにも、オプションfile_nameが必要です。このオプションは、CellCLIコマンドを含むスクリプト・ファイルの名前になります。ファイル名に完全修飾パスが含まれていない場合は、現行ディレクトリの相対パスが含まれるファイルがCellCLIユーティリティによって検索されます。
START
コマンドまたは@
コマンドは、長いCellCLIコマンドを入力する場合や、CellCLIコマンドを複数入力する場合に便利です。たとえば、alter_cell
が現行ディレクトリにある場合は、alter_cell
という名前のテキスト・ファイルに例8-5または例8-6のすべてのコマンドを入力して、START alter_cell
で実行できます。