1 Oracle GoldenGate Veridataのアップグレードの準備

Veridataをアップグレードする前に、要件を満たしていることを確認し、手順を理解してください。

この章の内容は次のとおりです。

Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード・プロセスの概要

このドキュメントで説明するアップグレード・プロセスは、Oracle GoldenGate Veridataリリース11g (11.2.1.0.0)、12c (12.1.3)および12c (12.2.1)以上からOracle GoldenGate Veridataリリース12c (12.2.1.2.0)へのアップグレードに適用されます。

次の表では、このマニュアルのディレクトリの参照時に使用されるディレクトリおよび変数について説明します。

表1-1 Oracle GoldenGate Veridataインストールのディレクトリ

ディレクトリ変数 ディレクトリ・パス

ORACLE_HOME

/install_location Oracle Fusion Middleware製品のホーム・ディレクトリです。

VERIDATA_PRODUCT_HOME

/ORACLE_HOME/veridata

OLD_AGENT_ORACLE_HOME

/VERIDATA_PRODUCT_HOME/agent for your existing 11g or 12c (12.1.3) or (12.2.1) Veridata Agent.

NEW_AGENT_ORACLE_HOME

/VERIDATA_PRODUCT_HOME/agent (新しい12c (12.2.1.2.0) Veridataエージェント)。

AGENT_DEPLOY_LOCATION

VeridataエージェントがWebLogic Serverドメインにデプロイされる場所です。

注意: この場所は、ORACLE_HOMEの外部である必要があります。

Oracle GoldenGate Veridataサーバーのアップグレード・ロードマップ

Oracle GoldenGate Veridataをアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. アップグレードする前に、既存の環境をバックアップしてから、アップグレード前のすべての要件が満たされていることを確認します。Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード前タスクを参照してください。

  2. アップグレードのすべての前提条件が満たされていることを確認します。「アップグレードの前提条件について」を参照してください。

  3. Oracle GoldenGate Veridata 12c (12.2.1.2.0)をインストールします。『Oracle GoldenGate Veridataのインストールと構成』を参照してください。

  4. Oracle GoldenGate Veridataエージェント12c (12.2.1.2.0)をインストールします。Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストールと構成を参照してください。

  5. 準備状況チェックを実行してから、既存の環境をOracle GoldenGate Veridata 12c (12.2.1.2.0)にアップグレードします。Veridataの準備状況チェックを参照してください。

  6. アップグレード後に必要なタスクを実行します。「アップグレード後タスクの実行」を参照

Veridataの準備状況チェック

アップグレードにかかわる潜在的な問題を特定するために、アップグレード・プロセスを開始する前に準備状況チェックを実行することをお薦めします。準備状況チェックを実行しても、アップグレードにかかわる潜在的な問題をすべて検出できるわけではありません。準備状況チェックで正常とレポートされても、アップグレードは失敗する可能性があります。

11gと12.1.3コンパクト・ドメインの準備状況チェック

スキーマ準備状況は、11gおよび12.1.3コンパクト・ドメインのバージョンでサポートされています。

11gと12.1.3の準備状況チェックを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 準備状況モードでUAを実行

    UNIXの場合:./ua -readiness -logLevel TRACE

    注意:

    デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。一般に、Veridataでは-logLevel TRACEをお薦めします。

    -logLevelをTRACEに設定すると、ログに記録される情報が増えるので、それを使用して失敗したアップグレードをトラブルシューティングします。-logLevel TRACEを使用している場合、Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントのログ・ファイルが非常に大きくなる可能性があります。

    Windowsの場合: ./ua.bat -readiness -logLevel TRACE

    注意:

    デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。一般に、Veridataでは-logLevel TRACEをお薦めします。

    -logLevelをTRACEに設定すると、ログに記録される情報が増えるので、それを使用して失敗したアップグレードをトラブルシューティングします。-logLevel TRACEを使用している場合、Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントのログ・ファイルが非常に大きくなる可能性があります。

    アップグレード・アシスタントの「ようこそ」画面が表示されます。「次」をクリックします。

  2. 「個別に選択されたスキーマ」オプションを選択します。「次」をクリックします
    スキーマのアップグレード・タイプ
  3. アップグレードに使用可能なすべてスキーマのリストがアップグレード・アシスタントに表示されます。Oracle GoldenGate Veridataのみを選択します。その他のスキーマがアップグレードに選択されていないことを確認します。「次」をクリックします。
    アップグレード・アシスタントでのスキーマの選択
  4. VERIDATAスキーマ・ページで、チェックするスキーマを含むデータベースの接続資格証明を入力します。「次」をクリックします
    11gと12.1.3コンパクト・ドメインからのVeridataスキーマ
  5. 準備状況チェックが実行され、結果が下の画面に表示されます。「続行」をクリックします。
    準備状況チェック
  6. 「準備状況成功」画面に、準備状況チェックが正常に終了したと表示されます。
    準備状況成功

準備状況チェック中に発生する可能性のある問題をトラブルシューティングするには、ログをレビューしてください。

12.1.3拡張ドメインと12.2.1.0.0の準備状況チェック

スキーマおよび構成の準備状況は、12.1.3拡張ドメインと12.2.1.0.0ドメインのバージョンでサポートされています。

12.1.3拡張ドメインと12.2.1.0.0の準備状況チェックを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 準備状況モードでUAを実行

    UNIXの場合:./ua -readiness -logLevel TRACE

    注意:

    デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。一般に、Veridataでは-logLevel TRACEをお薦めします。

    -logLevelをTRACEに設定すると、ログに記録される情報が増えるので、それを使用して失敗したアップグレードをトラブルシューティングします。-logLevel TRACEを使用している場合、Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントのログ・ファイルが非常に大きくなる可能性があります。

    Windowsの場合: ./ua.bat -readiness -logLevel TRACE

    注意:

    デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。一般に、Veridataでは-logLevel TRACEをお薦めします。

    -logLevelをTRACEに設定すると、ログに記録される情報が増えるので、それを使用して失敗したアップグレードをトラブルシューティングします。-logLevel TRACEを使用している場合、Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントのログ・ファイルが非常に大きくなる可能性があります。

    アップグレード・アシスタントの「ようこそ」画面が表示されます。「次」をクリックします。

  2. 「ドメイン・ベース」オプションを選択し、表示されるチェック・ボックスを2つとも選択して、ドメインの場所を指定します。「次」をクリックします
    スキーマのアップグレード・タイプ
  3. この画面に表示された詳細を確認してください。「次」をクリックします。
    アップグレード・アシスタントのコンポーネント・リスト
  4. VERIDATAスキーマ・ページで、チェックするスキーマを含むデータベースの接続資格証明を入力します。「次」をクリックします
    12.1.3拡張ドメインおよび12.2.1からのVeridataスキーマ
  5. 画面を確認し、「準備状況サマリー」を確認します。「次」をクリックします。
    準備状況サマリー
  6. 準備状況チェックが実行され、結果が下の画面に表示されます。「続行」をクリックします。
    準備状況チェック
  7. 「準備状況成功」画面に、準備状況チェックが正常に終了したと表示されます。
    準備状況成功

準備状況チェック中に発生する可能性のある問題をトラブルシューティングするには、ログをレビューしてください。

Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード前タスク

アップグレードする前に、次を実行する必要があります。

  1. 既存のVeridataインスタンスでジョブを実行していないことを確認します。

  2. 既存のVeridataサーバーを停止します。

  3. 既存のVeridataエージェントをすべて停止します。

  4. Veridataエージェントの構成ファイルをバックアップします。

    Veridataエージェント構成ファイルのバックアップの詳細は、Veridataエージェントのアップグレードを参照してください

  5. Veridataリポジトリをバックアップします。

    Veridataリポジトリをバックアップする方法の詳細は、完全バックアップの作成を参照してください。

  6. 古いレポート・ファイルをバックアップします。古いレポートを保持する場合は、既存のレポートの場所を削除しないでください。

アップグレードの前提条件について

既存のOracle GoldenGate Veridataサーバーを12c (12.2.1.2.0)にアップグレードするための前提条件は、次のとおりです。

  • JDK 8をターゲット・マシンにインストールする必要があります。JDK 8インストールの詳細は、次のサイトのJava Platform, Standard Editionインストレーション・ガイドを参照してください

    https://docs.oracle.com/javase/8/docs/technotes/guides/install/install_overview.html

  • JRFをターゲットマシンにインストールしたOracle WebLogic Server 12c (12.2.1.2.0)。詳細は、「WebLogicドメインの構成」を参照してください。

    注意:

    以前の12cリリース(12.1.3.0、または12.2.1.0)からアップグレードする場合は、Oracleホームに 12c (12.2.1.2.0)ディストリビューションをインストールする必要があります。12c (12.2.1.2.0)はパッチ・リリースではないため、このアップグレードに既存のOracleホームを再使用しないでください。
  • アップグレードを開始する前に、Oracle Universal Installerを使用して、ターゲット・システムにOracle GoldenGate Veridata 12c (12.2.1.2.0)ディストリビューションをインストールします。

    注意:

    アップグレードにインフラストラクチャが必要なので、Oracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャはOracle GoldenGate Veridata 12c (12.2.1.2.0)より前にインストールする必要があります。

    詳細は、「Oracle GoldenGate Veridataのインストール」を参照してください。

  • 必要な場合は、Veridataリポジトリ・データベースをアップグレードします。サポート対象データベースの詳細は、次のサイトのシステム要件ドキュメントを参照してください

    https://support.oracle.com/

動作保証の詳細は、「動作保証およびシステム要件の確認」を参照してください