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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGate Studioのインストール
12c (12.2.1.2.6)
E85920-01
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3 Oracle GoldenGate Studioリポジトリ・スキーマの作成

Oracle GoldenGate Studioのリポジトリには、レプリケーション設計とデプロイ詳細がすべて含まれています。したがって、Oracle GoldenGate Studioを使用する前に、動作保証されたデータベースにリポジトリ・スキーマをインストールする必要があります。Oracle Repository Creation Utility (RCU)を使用してリポジトリを作成します。

スキーマの作成を開始する前に、新しい空のOracleホームでOracle GoldenGate Studioソフトウェアのインストールが完了していることを確認してください。詳細は、「Oracle GoldenGate Studioのインストール」を参照してください。

この項の指示に従ってスキーマをインストールします。

3.1 動作保証されたデータベースのインストールおよび構成

データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されているデータベースをインストールおよび構成して、データベースが稼働していることを確認する必要があります。

3.2 リポジトリ作成ユーティリティの起動

動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認した後、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。

RCUを起動するには、次のようにします。

  1. コマンドラインからjava -versionを実行することで、動作保証済JDKがシステム上にすでに存在することを確認します。12c (12.2.1.2.6)の場合、動作保証されたJDKは1.8.0_101以降です。
  2. JAVA_HOME環境変数が、動作保証されたJDKの場所に設定されていることを確認してください。次に例を示します。
    • (UNIX) setenv JAVA_HOME/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101
    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_101
  3. /oracle_common/binディレクトリに移動します。
    • (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin
    • (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin
  4. 次のコマンドを入力します。
    • (UNIX) ./rcu
    • (Windows) rcu.bat

3.3 スキーマを作成するためのリポジトリ作成ユーティリティ画面の操作

RCUの画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。

3.3.1 RCUの概要

「Welcome」画面は、RCUの起動時に表示される最初の画面です。

「Next」をクリックします。

3.3.2 スキーマ作成の方法の選択

「Create Repository」画面を使用してコンポーネント・スキーマを作成してデータベースにロードする方法を選択します。

「Create Repository」画面で、次のようにします。
  • データベースでDBAアクティビティを実行するのに必要な許可および権限がある場合は、「System Load and Product Load」を選択します。この手順では、SYSDBA権限があることを前提としています。

  • データベースでDBAアクティビティを実行するのに必要な許可または権限がない場合は、この画面で「Prepare Scripts for System Load」を選択する必要があります。このオプションでは、データベース管理者に指定できるSQLスクリプトが生成されます。Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のシステム・ロードおよび製品ロードについてを参照してください。

  • DBAがシステム・ロード用のSQLスクリプトをすでに実行している場合は、「Perform Product Load」を選択します。

3.3.3 データベース接続の詳細の指定

「Database Connection Details」画面で、RCUのデータベース接続の詳細を指定し、データベースに接続します。

注意:

データベースのサービス名がわからない場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEおよびDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。

次に例を示します。

  • Database Type: Oracle Database
  • Name: examplehost.exampledomain.com
  • Port: 1521
  • Service Name: Orcl.exampledomain.com
  • User Name: sys
  • Password: ******
  • Role: SYSDBA

「Next」をクリックして続行し、データベース接続が成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

3.3.4 カスタム接頭辞の指定と、Oracle GoldenGateリポジトリ・スキーマの選択

「Select Components」画面で、「Create new prefix」を選択してカスタム接頭辞を指定し、Oracle GoldenGate - Repositoryスキーマを選択します。

Common Infrastructure Servicesというスキーマも、自動的に作成されます。このスキーマはグレー表示されており、選択も選択解除もできません。詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマについてを参照してください。

カスタム接頭辞は、スキーマを論理的にグループ化する際に使用されます。接頭辞が必要なことに注意してください。

ヒント:

カスタム接頭辞の詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のカスタム接頭辞についてを参照してください。

スキーマの編成方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のスキーマ作成の計画を参照してください。

ヒント:

ここで入力するために選択したカスタム接頭辞は、後で必要になるため、メモしておく必要があります。

「Next」をクリックして続行し、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

3.3.5 スキーマ・パスワードの指定

「Schema Passwords」画面を使用してデータベースのスキーマ・パスワードをどのように設定するかを指定し、パスワードを指定して確認します。

ヒント:

この画面で設定するパスワードは、書きとめて置いてください。後で、Oracle GoldenGate Studioの作成後に、データベース接続情報を指定してリポジトリに接続する際に必要になります。

3.3.6 カスタム変数の指定

「Custom Variables」画面を使用してスーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定し、Oracle GoldenGate Studioリポジトリ・スキーマの暗号化アルゴリズムを選択します。

Oracle GoldenGate Studioのカスタム変数を、次の表にまとめます。

変数 説明

Supervisor Password

スーパーバイザ・ユーザーのパスワード。次の行でこのパスワードを確認する必要があります。

「Supervisor Password」フィールドと「Confirm Supervisor Password」フィールドに、パスワードを入力してください。続行するには、これらのフィールドが必須です。パスワードは、6文字から12文字の範囲で指定してください。

この画面で設定するパスワードは、書きとめて置いてください。後で、Oracle GoldenGate Studioの起動後に、Oracle GoldenGate Studioの接続情報を指定してリポジトリに接続する際に必要になります。

Encryption Algorithm

暗号化アルゴリズムには、AES-128を選択します。

このフィールドはオプションです。このフィールドを空欄にした場合、デフォルト値はAES-128です。

3.3.7 スキーマ作成の完了

RCUの残りの画面から操作し、スキーマの作成を完了します。

「Map Tablespaces」画面の「Encrypt Tablespace」チェック・ボックスは、RCUの起動時にデータベース(OracleまたはOracle EBR)でTDE (透過的データ暗号化)が有効になっている場合のみ表示されます。RCUによって作成される新しい表領域をすべて暗号化する場合は、「Encrypt Tablespace」チェック・ボックスを選択します。

「Completion Summary」画面が表示されたら、「Close」をクリックしてRCUを閉じます。

3.4 インストールの確認

インストール手順が完了したら、Oracle GoldenGate Studioが正常にインストールされていることを検証する必要があります。

Oracle GoldenGate Studioが正常にインストールされていることを確認するには、「Oracle GoldenGate Studioのタスクの実行」を参照してください。Oracle GoldenGate Studioが正常にインストールされていることを検証するには、このセクションで説明されているタスクを十分に理解し、それを実行する必要があります。