Oracle R Enterpriseの各リリースには、多くの場合、新しい機能が含まれています。次の各トピックでは、現在のリリースおよび以前の一部のリリースの機能について説明します。
Oracle R Enterprise 1.5.1は、Oracle Database 12cリリース12.1.0.2以下と互換性がある新機能およびOracle Database 12cリリース12.2と互換性がある他の新機能があります。
Oracle R Enterprise 1.5.1には、新しいOREdplyr
パッケージが含まれます。これは、ore.frame
オブジェクトの行の順序付けのパフォーマンスが向上し、Oracle R Enterpriseパッケージのロードが高速になります。
データ操作用のOREdplyrパッケージ
dplyr
パッケージは、data.frame
オブジェクトおよびnumeric
オブジェクトのデータ操作関数の構文を提供します。新しいOREdplyr
パッケージは、ore.frame
およびore.numeric
オブジェクトのほとんどのこの機能を実装します。これにより、列と行の選択、フィルタ処理、順序付けおよびグループ化や行の結合、集計、サンプリングおよびランキングなどのdplyr
機能のインデータベース実行が可能です。
関連トピック
Oracle R Enterprise 1.5.1には新しいグラフ分析パッケージOAAgraph
が含まれ、Oracle R Enterprise Data MiningパッケージOREdm
の新しい関数が含まれます。
OAAgraph
パッケージは、Oracle R Enterpriseおよびデータベース表と組み合せて使用するために強力なOracle Spatial and Graph Property Graph In-Memory Analyst (PGX)にRインタフェースを提供します。
パッケージは、機械学習およびグラフ分析テクノロジの補助的な使用をサポートする単一の統合インタフェースを提供します。
グラフ分析では、データのグラフ表現を使用します。データ・エンティティはノードで、関係はエッジです。機械学習では、記述的分析および予測分析のデータのパターンを識別するモデルを生成します。これらのテクノロジは相互に補完して強化します。
関連トピック
OREdm
パッケージには、インデータベースOracle Data Miningアルゴリズムを使用してデータベースにモデルを作成する新しい関数および一部の関数用の新しい引数が含まれます。
OREdmパッケージの新しい関数
インデータベース・アルゴリズムを使用するOREdm
Oracle Data Miningパッケージの新しい関数は次のとおりです。
ore.odmEM
(期待値最大化モデル)
ore.odmESA
(明示的セマンティック分析モデル)
ore.odmRAlg
(拡張可能Rアルゴリズム)
ore.odmSVD
(特異値分解モデル)
ore.odmRAlg
により、ユーザーは、登録済Rスクリプトを使用して、Oracle Data Miningインデータベース・モデル・フレームワークを使用するモデルを作成できます。
他の新しい関数は次のとおりです。
パーティション化されたモデルからパーティション名を返すpartitions
モデルを構築するために使用するOracle Data Miningパラメータ設定を返すsettings
。
Oracle Data Mining Model構築構成およびテキスト処理のための一部の関数の新しい引数
一部のデータ・マイニング・モデル関数の新しい引数は次のとおりです。
odm.setting
ctx.setting
odm.setting
odm.setting
値は、Oracle Data Miningパラメータ設定を指定するリストです。Oracle Data Miningグローバル・パラメータおよびアルゴリズム固有のパラメータを指定して、モデル構築を構成できます。パラメータ設定を介して一部の新しい機能を使用できます。たとえば、この引数を使用して、複数のサブモデルで構成されるアンサンブル・モデルであるパーティション化されたモデルの作成を指定できます。パラメータODMS_PARTITION_COLUMNS
および入力データをパーティション化する列の名前を指定すると、関数は各パーティションのサブモデルとともにモデルを返します。パーティションは、列にある一意の値に基づいています。
パーティション化されたモデルでは、最上位モデルのみを参照可能にして、スコアリングを自動化できます。これにより、スコアリングを行う各行のデータのパーティション化された列の値に基づいて適切なサブモデルが選択されます。
ctx.setting
この引数を使用する場合、Oracle Text属性固有の設定を指定できます。テキストとして処理する列および適用するテキスト変換のタイプを指定します。
この引数は、次の関数に適用されます。
ore.odmESA
, 明示的セマンティック分析
ore.odmGLM
, 一般化線形モデル
ore.odmKMeans
, k-Means
ore.odmNMF
, Non-Negative Matrix Factorization
ore.odmSVD
, 特異値分解
ore.odmSVM
, サポート・ベクター・マシン
注意:
Oracle Textポリシーを作成するには、ユーザーにはCTXSYS.CTX_DDL
権限が必要です。Oracle R Enterprise 1.5では、Oracle R EnterpriseのデータストアとOracle Databaseのスクリプト・リポジトリ内のスクリプトを管理するための関数が導入されました。また、OREmodel
パッケージの新しい関数、stats
パッケージの一部の関数での新しい透過層メソッド、およびその他の機能拡張が含まれています。
Oracle R Enterprise 1.5では、新しいR関数およびSQLプロシージャや新しい透過層メソッドが追加されているとともに、一部の関数の機能が拡張されています。
Oracle R Enterprise 1.5には、Oracle R EnterpriseのデータストアとOracle R EnterpriseのRスクリプト・リポジトリを管理するための新しいR関数およびSQLプロシージャが備えられています。ユーザーは、データストアおよび登録されているRスクリプトへのアクセス権を他のユーザーと共有できるようになりました。このリリースには、新しいモデリング関数ore.randomForest
や、ore.frame
オブジェクトを取り、パラレル処理を使用できる新しいsvd
およびprcomp
統計関数メソッド、およびその他の機能拡張が含まれています。
次の各トピックでは、新しい機能について簡単に説明します。
Oracle R Enterprise 1.5には、Oracle R EnterpriseのデータストアとRスクリプト・リポジトリを管理するための新しいR関数が備えられています。
データストアまたは登録されているRスクリプトの所有者は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を他のユーザーと共有できるようになりました。また、このリリースには、データストアおよびスクリプトを作成する関数やそれらに関する情報を提供する関数の新しい引数も備えられています。このデータストアおよびスクリプト管理の機能には、RとSQLの両方のインタフェースがあります。
データストアを管理するためのR関数は次のとおりです。
ore.delete
(データストアを削除します)は変更されていません。
ore.grant
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を付与する新しい関数です。
データストアからR環境にオブジェクトをロードするore.load
には、データストアの所有者を指定する新しい引数owner
があります。
ore.revoke
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を取り消す新しい関数です。
データストアを作成するore.save
には、データストアへの読取りアクセス権を付与できるかどうかを指定する新しい引数grantable
があります。
データストアに関する情報をリストするore.datastore
には、データストアのタイプを指定する新しい引数type
があります。type
の値は、文字列user
(デフォルト)、grant
、granted
およびall
です。
データストアに関する詳細情報を提供するore.datastoreSummary
には、データストアの所有者を指定する新しい引数owner
があります。
スクリプトを管理するためのR関数は次のとおりです。
ore.grant
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を付与する新しい関数です。
ore.revoke
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を取り消す新しい関数です。
R関数をスクリプト・リポジトリに追加するore.scriptCreate
には、global
およびoverwrite
という新しい引数があります。引数global
では、スクリプトがパブリックであるか、プライベートであるかを指定します。パブリック・スクリプトは、すべてのユーザーが使用できます。global = FALSE
の場合、スクリプトへのアクセス権は、所有者が他のユーザーに付与する必要があります。引数overwrite
では、スクリプトの内容を置き換えることができるかどうかを指定します。
スクリプトを削除するore.scriptDrop
には、削除するスクリプトがパブリックであるかどうかを指定するglobal
と、スクリプトを削除できない場合にエラーをレポートするかどうかを指定するsilent
という新しい引数があります。
スクリプトに関する情報をリストするore.scriptList
には、スクリプトのタイプを指定する新しい引数type
があります。type
の値は、文字列user
(デフォルト)、global
、grant
、granted
およびall
です。
ore.scriptLoad
は、スクリプトをR環境にロードする新しい関数です。
Oracle R Enterprise 1.5には、Oracle R EnterpriseのデータストアとRスクリプト・リポジトリを管理するための新しいPL/SQLプロシージャが備えられています。
データストアまたは登録されているRスクリプトの所有者は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を他のユーザーと共有できるようになりました。また、このリリースには、データストアおよびスクリプトを作成するプロシージャやそれらに関する情報を提供するプロシージャの新しい引数も備えられています。この機能には、RとSQLの両方のインタフェースがあります。Oracle Databaseのデータ・ディクショナリ・ビューは、データストアおよびスクリプトに関する情報を提供します。
Oracle R Enterpriseのデータストアおよび登録されているRスクリプトへのアクセスを制御するSQLプロシージャについては、次の各項で説明します。
データストアを管理するためのPL/SQLプロシージャ
データストアを管理するためのPL/SQLプロシージャは次のとおりです。
rqDropDataStore
(データストアを削除します)は変更されていません。
rqGrant
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を付与する新しいプロシージャです。
rqRevoke
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を取り消す新しいプロシージャです。
スクリプトを管理するためのPL/SQLプロシージャ
スクリプトを管理するためのPL/SQLプロシージャは次のとおりです。
rqGrant
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を付与する新しいプロシージャです。
rqRevoke
は、データストアまたはスクリプトへの読取りアクセス権を取り消す新しいプロシージャです。
rqScriptCreate
には、global
およびoverwrite
という新しい引数があります。引数global
では、スクリプトがグローバルであるか、プライベートであるかを指定します。グローバル・スクリプトは、すべてのユーザーが使用できるパブリック・スクリプトです。global = FALSE
の場合、スクリプトへのアクセス権は、所有者が他のユーザーに付与する必要があります。引数overwrite
では、スクリプトの内容を置き換えることができるかどうかを指定します。
rqScriptDrop
には、削除するスクリプトがグローバルであるかどうかを指定するglobal
と、スクリプトを削除できない場合にエラーをレポートするかどうかを指定するsilent
という新しい引数があります。
データストアのデータ・ディクショナリ・ビュー
データストアに関連するOracle Databaseのディクショナリ・ビューは次のとおりです。
ALL_RQ_DATASTORES
RQUSER_DATASTORECONTENTS
USER_RQ_DATASTORES
USER_RQ_DATASTORE_PRIVS
スクリプトのデータ・ディクショナリ・ビュー
スクリプトに関連するOracle Databaseのディクショナリ・ビューは次のとおりです。
ALL_RQ_SCRIPTS
USER_RQ_SCRIPTS
USER_RQ_SCRIPT_PRIVS
関数ore.groupApply
は、複数列のパーティショニングをサポートするようになりました。
INDEX
引数は、ore.factor
オブジェクトか列を含むore.vector
オブジェクト、またはore.frame
オブジェクトを取ることができるようになりました。それぞれの長さは引数X
と同じです。関数ore.groupApply
は、INDEX
オブジェクトを使用してX
内のデータをパーティショニングした後で、関数FUN
に送信します。
INDEX
オブジェクトを使用してデータをパーティショニングする例は、「複数列のパーティショニング」を参照してください。
ore.randomforest
関数は、ore.frame
オブジェクト内のデータに基づいてランダム・フォレスト・モデルを構築します。
これは、埋込みRの実行を使用して、データベース・サーバー上のRセッションでランダム・フォレスト・ツリーを並行して成長させます。これはore.randomforest
オブジェクトを返します。Oracle R Enterprise 1.5では、関数ore.randomForest
は分類をサポートしますが、回帰はサポートしません。
ore.randomforest
関数は、CRAN R randomForest
パッケージで採用されているものと同じアルゴリズムを使用しますが、実行時のメモリーの使用量とアンサンブル・ツリー・サイズが改善されています。
ore.randomforest
モデルに対するスコアリング・メソッドpredict
も並行して実行されます。使用可能なメモリーが十分ある場合は、cache.model
引数をTRUE
に設定することをお薦めします。そうでない場合は、メモリーの過度な使用を避けるために、cache.model
をFALSE
に設定する必要があります。
ore.randomforest
を使用するには、Oracle R Distribution (ORD) 3.2またはCRAN R randomForest
パッケージのいずれかをインストールする必要があります。CRAN R randomForest
よりもパフォーマンスおよびスケーラビリティに優れたORD 3.2の関数ore.randomforest
を使用することをお薦めします。R randomForest
パッケージのみをインストールしている場合、ore.randomForest
は実行時に警告メッセージを発行します。CRAN R randomForest
パッケージは、Oracle R Enterprise 1.5のSupporting Packagesの1つです。
グローバル・オプションore.parallel
は、Oracle R Enterpriseサーバーで使用する並列度を決定します。引数groups
は、ore.randomForest
モデルの粒度を制御します。
ore.randomForest
の使用例は、「ランダム・フォレスト・モデルの構築」を参照してください。
関数ore.summary
のパフォーマンスが向上しました。また、異なるシグネチャを持ち、一部の引数のデータ型が変更されています。
関数の構文は次のようになりました。
ore.summary(data, var, stats = c("n", "mean", "min", "max"), class = NULL, types = NULL, ways = NULL, weight = NULL, order = NULL, maxid = NULL, minid = NULL, mu = 0, no.type = FALSE, no.freq = FALSE)
Oracle R Enterpriseリリース1.5と以前のリリースのore.summary
の違いは次のとおりです。
ore.summary
のパフォーマンスが向上し、結果を返す速度が1桁以上向上しました。
引数var
、stats
およびclass
は、文字列のベクターを取るようになりました。以前は、セパレータとしてカンマを使用する連結文字列を取っていました。
引数types
は、class
引数内の列の組合せを指定する、文字列のベクターのリストになりました。
引数maxid
およびminid
は、文字列の名前付きベクターです。
引数group.by
およびno.level
は、サポートされていません。
以前のリリースでは、引数mu
はmu0
という名前でした。
ore.summary
の使用例は、「ore.summaryによるデータの集計」を参照してください。
Oracle R Enterprise 1.5では、stats
パッケージの関数prcomp
およびsvd
について透過層メソッドが用意されています。
prcomp
関数は主要コンポーネント分析を実行し、svd
関数は特異値分解を実行します。これらの関数はore.frame
オブジェクトを受け入れるようになり、データベースでパラレル実行を使用できるため、スケーラビリティとパフォーマンスを向上させることができます。
Oracle R Enterpriseの一部の関数では、Oracle Databaseのデータ型、BLOBおよびCLOBがサポートされるようになりました。
関数ore.push
およびore.pull
では、データベースのデータ型、BLOBおよびCLOBがサポートされるようになりました。
埋込みRの実行のR関数では、入力オブジェクトおよび出力オブジェクトについて、データベースのデータ型、BLOBおよびCLOBがサポートされるようになりました。
BLOBおよびCLOBデータ型の使用例は、例6-11を参照してください。
次のトピックでは、Oracle R Enterprise 1.4.1での変更内容について説明します。
Oracle R Enterprise 1.4.1での変更内容は次のとおりです。
ore.glm
関数はモデル式のオフセット項を受け入れるようになり、この関数を使用して、一般化線形モデルの負の二項分布およびTweedie分布を適合できるようになりました。
ore.sync
関数にオプションの引数query
が追加され、データベース内にビューを作成せずに、最適化されたSQL SELECT
文からore.frame
オブジェクトを作成できるようになりました。この引数を使用すると、現行スキーマに対するCREATE VIEW
システム権限を持っていなくても問合せを作成できます。
シリアライズ用の新しいグローバル・オプションore.envAsEmptyenv
によって、Oracle Databaseへのシリアライズ中にオブジェクト内の参照される環境を空の環境で置き換えるかどうかを指定できます。このオプションは、次の各関数で使用されます。
ore.push
: list
オブジェクトの場合、オプションの引数としてenvAsEmptyenv
を受け入れます。
ore.save
: 名前付き引数としてenvAsEmptyenv
を取ります。
ore.doEval
およびその他の埋込みRの実行関数: 制御引数としてore.envAsEmptyenv
を受け入れます。
前述の引数のデフォルト値は、グローバル・オプションore.envAsEmptyenv
によって制御されますが、引数を使用して関数のグローバル・オプション値をオーバーライドできます。
関連項目:
ore.push
関数およびore.save
関数のオンライン・ヘルプ
次のトピックでは、Oracle R Enterprise 1.4での変更内容について説明します。
Oracle R Enterprise 1.4での変更内容は次のとおりです。
データ・プレゼンテーション関数で追加および改善された点は次のとおりです。
新しいfactanal
関数は、数値列を含むformula
オブジェクトまたはore.frame
オブジェクトでファクタ分析を実行します。
princomp
関数のどちらの署名も、scores
、subset
およびna.action
の引数をサポートします。
新しいgetXlevels
関数は、ore.frame
オブジェクトに関連するmodel.matrix
コールのxlev
引数で使用可能なファクタ・レベルのリストを作成します。
新しい探索的データ分析関数であるore.esm
は、時系列データの指数平滑法モデルを構築します。この関数は、単純指数平滑法または二重指数平滑法のいずれかを使用してモデルを構築します。この関数は、集計や欠損値の処理などの操作を使用して時系列データを事前処理できます。
Oracle R Enterpriseの回帰関数およびニューラル・ネットワーク・モデル関数で追加および改善された点は次のとおりです。
新しいore.glm
関数は、ロジスティック回帰、プロビット回帰およびポアソン回帰を含む、一般化線形モデルを適合するための方法を提供します。
ore.lm
関数およびore.stepwise
関数でモデル式で列を導出する際の、1,000列までの制限がなくなりました。
ore.lm
関数は、加重最小二乗回帰を実行するためのweights
引数をサポートするようになりました。
anova
関数は、ore.lm
オブジェクトの分散分析を実行できるようになりました。
ore.stepwise
関数では、direction
引数の値が変更されました。値both
では、追加より削除が優先されるようになりました。新しいdirection
引数の値alternate
は、以前のboth
値の意味を持ちます。
ore.neural
関数にいくつかの新しい引数が追加されました。
Oracle Data Miningモデルのアルゴリズム関数で追加および改善された点は次のとおりです。
新しいore.odmAssocRules
関数は、Aprioriアルゴリズムを使用してOracle Data Miningの相関モデルを構築します。
新しいore.odmNMF
関数は、特徴抽出にNon-Negative Matrix Factorization(NMF)アルゴリズムを使用してOracle Data Miningモデルを構築します
新しいore.odmOC
関数は、クラスタ化に直交パーティショニング・クラスタ(O-Cluster)アルゴリズムを使用してOracle Data Miningモデルを構築します。
Oracle R Enterpriseの追加のグローバル・オプションであるore.parallel
。
次の各トピックでは、Oracle R Enterprise 1.3での変更内容について説明します。
Oracle R Enterprise 1.3での新機能は次のとおりです。
OREpredict
パッケージでのインデータベース・データを使用するRモデルでの予測
row.names<-
を使用した順序付けおよび索引付け
OREodm
パッケージを使用したOracle Data Miningモデルでの予測
データベースでのRオブジェクトの保存および管理
日時データ型
サンプリングおよびパーティショニング
列の詳細名
埋込みRスクリプトでのOracle Databaseインスタンスへの自動接続
ore.neural
関数を使用したインデータベース・データを使用するRニューラル・ネットワークの構築
Oracle R Enterprise 1.1での新機能は次のとおりです。
追加のオペレーティング・システムのサポート:
Oracle R DistributionおよびOracle R Enterpriseは、IBM AIX 5.3以上および64-bit SPARCおよび64-bit x386(Intel)の両方のプロセッサの10以上でサポートされるようになりました。
Oracle R Enterpriseサーバーは、64-bitおよび32-bitのWindowsオペレーティング・システムで稼働するようになりました。
Rの数学ライブラリの向上
Oracle R EnterpriseでIntel Math Kernel Library (MKL)とAMD Core Math Library (ACML)のいずれかを動的に選択するためのサポートによって向上したOracle R Distributionを使用できるようになりました。
Solarisでは、BLASおよびLAPACKの高速な操作のために、Oracle R DistributionがOracle SUNパフォーマンス・ライブラリと動的にリンクされます。
Oracle Walletのサポートでは、Rスクリプトでクリア・テキストのデータベース認証資格証明を使用する必要がなくなりました。そのために、Oracle R EnterpriseがOracleウォレットと統合されています。
改善されたインストール・スクリプトでは、より多くの前提条件チェックおよび詳細なエラー・メッセージが提供されます。エラー・メッセージが、解決するためのアクションに関する具体的な説明を提供します。