Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド 12c (12.2.1.3.0) E80600-02 |
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内容は次のとおりです。
SDD (シングルトン・データ・ディレクトリ)パスを変更することにより、カタログの場所を構成できます。デフォルトのSDDパスはDOMAIN_HOME/bidataです。
Oracle Business Intelligence 12cでは、メタデータとクラスタ間ファイルに対してドメインごとに1つのSDD (シングルトン・データ・ディレクトリ)があります。DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/bienv/core/bi-environment.xmlファイルでSDDパスを変更できます。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のシングルトン・データ・ディレクトリ(SDD)の変更に関する項を参照してください。
BI Publisherは次をサポートします。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionと統合されないBI Publisherのインストール用のOracle BI Publisherファイル・システム・カタログ。リポジトリ用にNFS、Windows、NASなどのファイル・システムを使用する場合、ファイル・システムのセキュリティが確保されていることを確認してください。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionと統合されるBI Publisherのインストール用の共有Oracle BI EEプレゼンテーション・カタログ。
Oracle Business IntelligenceにOracle Secure Enterprise Search (Oracle SES)を構成している場合は、特定のフィールドを構成してBI Publisherオブジェクトの全文検索を有効にしてください。
前提条件
BI Publisherのフィールドを構成する前に、まず次のことを実行しておく必要があります。
カタログ全文検索の前提条件と構成を完了するには、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。
BI Publisherの次のフィールドに入力します。
http://computer_name:port/bisearch
BI検索URL接尾辞 — このフィールドは、デフォルトでrest/BISearchQueryService/searchになります。このフィールドは編集しないでください。
BI検索グループ名 — Oracle SESで作成した、bisearch_wsなどの検索グループ名を入力します
BI検索タイムアウト(ミリ秒) — 応答で検索結果が返されるまでのOracle BI Publisherの最大待ち時間をミリ秒単位で入力します。このフィールドのデフォルト値は22000です。
次の図はBI検索のフィールドを示しています。
一般的なプロパティのリージョンには、次の設定が含まれています。
BI Publisherは一時ファイルとキャッシュ・ファイルの両方を作成します。
一時ファイル:
書式設定エンジン(FOプロセッサ、PDFフォーム・プロセッサ、PDFジェネレータなど)により作成された一時ファイル
データ・ファイル
レポートが正常に生成されると、これらのファイルは削除されます。
HTML出力用の動的イメージ・ファイル:
動的チャート
RTFテンプレート内の埋込みイメージ
キャッシュ・ファイル:
データ・キャッシュ
LOV(List of Values: 値リスト)キャッシュ
ドキュメント・キャッシュ
RTFテンプレートからのXSLキャッシュ
ここで一時ディレクトリを指定しない場合、一時ファイルおよび動的イメージ・ファイルは{bip_deployment_directory}/xdo/tmpの下に生成されます。キャッシュ・ファイルは、{bip_deployment_directory}/xdo/cacheの下に生成されます。
このフィールドを使用して、"/disk1/BIP_Temp"などのシステム一時ディレクトリを構成すると、BI Publisherサーバーにより自動的に次のディレクトリが作成されます。
/disk1/BIP_Temp/xdo
/disk1/BIP_Temp/xdo/tmp
/disk1/BIP_Temp/xdo/cache
一時ファイルは、/disk1/BIP_Temp/xdo/tmpの下に生成されます。
キャッシュ・ファイルは、/disk1/BIP_Temp/xdo/cacheの下に生成されます。
動的イメージ・ファイルは、引き続き{bip_deployment_directory}/xdo/tmpディレクトリ内に作成され、この構成の影響は受けません。
BI Publisherサーバーを再起動すると、/disk1/BIP_Temp/xdoの下のファイルはすべて削除されます。
注意:
クラスタ環境でBI Publisher WebサービスのuploadReportDataChunk()
またはdownloadReportDataChunk()
を使用する場合は、「システム一時ディレクトリ」をクラスタ内のすべてのサーバーからアクセス可能な共有ディレクトリに設定する必要があります。
このディレクトリの絶対パスを入力する必要があります。たとえば、ディレクトリが${xdo.server.config.dir}/temp
の下にある場合でも、/net/subfoldera/scratch/subfolderb/12ccat/temp
のように絶対パスを入力する必要があります
「システム一時ディレクトリ」で同じ値を入力して、クラスタ内にあるすべてのサーバーでこの手順を繰り返します。
サイズの要件は、生成されるデータファイルとレポートの大きさ、キャッシュを有効にしたレポートの数および同時ユーザーの数に依存します。
1GBのデータを処理した後、1GBのレポートを生成する必要がある場合、一時ディスクでは、レポートを1回実行するために2GBを超えるディスク領域が必要になります。同様のサイズのレポートを10件同時に実行する必要がある場合、20GBを超えるディスク領域が必要になります。さらに、この10人のユーザーに対してデータとレポートをキャッシュする必要がある場合は、追加で20GBのディスク領域が必要になります。このキャッシュは1人のユーザー当たりであることに注意してください。
BI Publisherがレポートを処理する場合、データおよびレポート・ドキュメントはキャッシュに格納されます。
アイテムごとに別個のキャッシュ・ファイルが作成されます。次のプロパティを設定して、このキャッシュのサイズと有効期限を構成します。
キャッシュ有効期限: キャッシュの有効期間を分単位で入力します。デフォルトは30です。
キャッシュ・サイズ制限: アイテムのサイズに関係なく維持される、キャッシュされたアイテムの最大数を入力します。デフォルトは1000です。
BI Publisherでは、レポートを処理するときにレポート定義がメモリーに格納されます。これにより、その後、同じレポートに対するリクエストが発生したときに、レポート定義をディスクからではなく、メモリーから取得することができます。このキャッシュを構成するには、次のプロパティを設定します。
最大キャッシュ・レポート定義: キャッシュ内に維持されるレポート定義の最大数を入力します。デフォルトは50です。レポート定義のタイムアウトを、「キャッシュ有効期限」ボックスで指定できます。有効期限を指定しない場合、デフォルトのタイムアウトは20分です。
このキャッシュを手動でパージするには、「キャッシュの管理」タブの「オブジェクト・キャッシュのクリア」ボタンを使用します。「レポート・オブジェクトのサーバー・キャッシュからの削除」を参照してください。
注意:
レポート固有のデータセットのキャッシュは、レポート・プロパティとして設定できます。Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポート・プロパティの構成を参照してください。
これらのプロパティは、BI Publisherが定義済のJDBCまたはJNDI接続を介したデータソースへの接続に失敗した場合に、データベースのバックアップ接続に切り替えるまでに実行される再試行回数を制御します。
再試行回数
デフォルト値は6です。バックアップ・データベースに切り替える前に接続を試行する回数を入力します。
再試行間隔(秒)
デフォルト値は10秒です。接続を試行する前に待機する秒数を入力します。
この設定を行うと、BI Publisherの監査と監視が可能になります。パフォーマンスの監視では、問合せ、レポートおよびドキュメント生成のパフォーマンスを監視したり、収集した詳細情報を分析できます。
システムのパフォーマンス監視とユーザー監査を行う場合は、まず「サーバー構成」ページで「監視と監査の有効化」チェック・ボックスを選択します。
詳細な手順は、「パフォーマンス監視とユーザー監査について」を参照してください。
「レポート・ビューア構成」タブでは、「「適用」ボタンの表示」レポート・ビューア・プロパティを設定できます。
Trueに設定されている場合は、レポート・ビューアでパラメータ・オプションのあるレポートに「適用」ボタンが表示されます。パラメータ値を変更した場合にユーザーは「適用」をクリックし、変更後の値でレポートをレンダリングする必要があります。
「False」に設定すると、レポート・ビューアに「適用」ボタンは表示されません。新しいパラメータ値を入力する場合は、ユーザーが新しい値の選択や入力を終えると、自動的にレポートが表示されます。
また、このプロパティをレポート・レベルで設定すると、システムの設定をオーバーライドできます。レポート・レベルでのプロパティ設定の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポートのパラメータ設定の構成に関する項を参照してください。
「キャッシュの管理」ページでサーバー・キャッシュを削除します。
サーバー・キャッシュ(「サーバーのキャッシュ仕様の設定」)は、レポート定義、レポート・データおよびレポート出力ドキュメントを格納します。このキャッシュを手動でパージする必要がある場合(たとえば、パッチ適用の後)、「キャッシュの管理」ページを使用します。
有効期限前にキャッシュを削除する手順は次のとおりです。