Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド 12c (12.2.1.3.0) E80600-02 |
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内容は次のとおりです。
この章の情報は、BI PublisherとOracle BI Enterprise Editionの統合ポイントを強調するための参照用です。
この情報を参照する必要が生じる可能性があるのは、次のような場合です。
10g リリースから11g リリースへアップグレードしている場合
BI Publisherの別個のインストールを実行しており、それへの統合を希望している場合
インストール済の構成を変更する必要がある場合
この章で取り上げる統合のポイントは次のとおりです。
データソースとしてのOracle BI Serverへの接続
Oracle BI Presentation Servicesとの統合の構成
Oracle BI Enterprise Editionのインストール時には、BI Publisherとの統合が自動的に構成され、サーバーとポートの情報は編集できないままになります。さらに、どちらの製品もOracle Fusion Middlewareセキュリティを使用するように構成されるため、ユーザー名とパスワードのフィールドは非表示になります。
すべての前提条件が満たされていることを確認してから、Oracle BI ServerへのJDBC接続を設定してください。
注意:
Oracle BI Enterprise EditionとともにBI Publisherをインストールした場合、このデータソースは自動的に構成されます。
Oracle BI Enterprise EditionサーバーをJDBCデータソースとして追加するには、次の固有のガイドラインとともに、「データソースへのJDBC接続の設定」に記載のガイドラインにも従ってください。
Oracle BI ServerでSSLが有効な場合は、キーストアをBI Publisherサーバーにコピーしてから接続文字列内で指定する必要があります。
「データベース・ドライバ・クラス」および「接続文字列」には、次のように入力する必要があります。
データベース・ドライバ・クラス: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcDriver
接続文字列: 特定のデプロイメントに応じた適切な接続文字列。クラスタ化されたSSLが有効なデプロイメントには、URLを作成するための特定のパラメータが必要です。たとえば、Oracle BI ServerでSSLが有効な場合は、キーストアをBI Publisherサーバーにコピーしてから接続文字列内で指定する必要があります。SSLの詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。
接続文字列のURLは、次の書式にする必要があります。
<URL>:= <Prefix>: [//<Host>:<Port>/][<Property Name>=<Property Value>;]*
ここで
<Prefix>: jdbc:oraclebiという文字列です。
<Host>: 分析サーバーのホスト名です。IPアドレスまたはホスト名を指定できます。デフォルトはlocalhostです。
<Port>: サーバーがリスニングするポート番号です。デフォルトは9703です。
<Property Name>:= <Catalog>|<User>|<Password>|<SSL>|<SSLKeyStoreFileName> |<SSLKeyStorePassword>|<TrustAnyServer>|<TrustStoreFileName >|<TrustStorePassword>|<LogLevel>|<LogFilePath>|<PrimaryCCS>|<PrimaryCCSPort>| <SecondaryCCS>|<SecondaryCCSPort>
プロパティの有効な値は次のとおりです。
<Catalog>: サーバーで使用可能なカタログ名です。カタログを指定しないと、サーバーで指定されているデフォルト・カタログがデフォルトになります。指定したカタログ名がサーバーに見つからない場合も、デフォルト・カタログが使用され、接続時に警告が発行されます。
<User>: BI Serverのユーザー名を指定します。
<Password>: BI Serverのユーザー名に対応するパスワードを指定します。
<SSL>: 値はtrueまたはfalseで、デフォルトはfalseです。JDBCドライバでSSLを使用するかどうかを指定します。trueの場合、ドライバによりSSLKeyStoreFileNameが読取り可能かどうかの確認が行われます。読取り可能でない場合は、エラー・メッセージが発行されます。
<SSLKeyStoreFileName>: SSLキーを格納するファイルの名前を指定します。このファイルは、ローカルのファイル・システムに存在してドライバで読取りができる必要があります。
<SSLKeyStorePassword>: SSLKeyStoreFileNameで指定されたファイルを開くためのパスワードを指定します。
<TrustAnyServer> - 値はtrueまたはfalseで、デフォルトはfalseです。SSLがtrueに設定されている場合、このプロパティによりサーバーのトラスト・ストアをチェックするかどうかを指定します。TrustAnyServerがfalseに設定されている場合は、ドライバによりTrustStoreFileNameが読取り可能かどうかの確認が行われます。
<TrustStoreFileName>: TrustAnyServerがfalseに設定されている場合は、トラスト・ストアのファイル名を指定するためにこのプロパティが必要になります。
<TrustStorePassword>: TrustAnyServerおよびTrustStoreFileNameが指定されている場合に、TrustStoreFileNameで指定されたファイルを開くためのパスワードをこのプロパティで指定します。
<LogLevel>: ログ・レベルを指定します。有効な値は次のとおりです
SEVERE | WARNING | INFO | CONFIG | FINE | FINER | FINEST
<LogFilePath>: ログの記録先のファイル・パスを指定します。デフォルトは、Windowsの場合%TEMP%、UNIXの場合$TMPです。ドライバにはこのファイルの書込み権限が必要です。同じファイル名が存在する場合は、_0や_1のマークを付加した新しいエントリが作成されます。
<PrimaryCCS>: (クラスタ化された構成の場合)接続にhostを使用せず、プライマリCCSマシンの名前を指定します。このプロパティを指定すると、hostプロパティの値は無視されます。JDBCドライバはCCSに接続して、ロード・バランシングが行われているマシンの情報を取得します。デフォルトはlocalhostです。
<PrimaryCCSPort>: プライマリCCSマシンで稼働しているプライマリCCSのポート番号を指定します。デフォルトは9706です。
<SecondaryCCS>: 接続にhostを使用せず、セカンダリCCSマシンの名前を指定します。このプロパティを指定すると、JDBCドライバはCCSに接続して、ロード・バランシングが行われているマシンの情報を取得します。デフォルトはlocalhostです。
<SecondaryCCSPort>: セカンダリ・マシンで稼働しているセカンダリCCSのポート番号を指定します。デフォルトは9706です。
次にSSLが有効であるクラスタ化されたデプロイの接続文字列の例を示します。
jdbc:oraclebi://machine01.domain:9706/PrimaryCCS=machine01;PrimaryCCSPort=9706;SecondaryCCS=machine02;SecondaryCCSPort=9706;user=example;password=example;ssl=true;sslKeystorefilename=c:\example\OracleBI\sslc\javahost.keystore;sslKeystorepassword=example;trustanyserver=true;
システム・ユーザーの使用 — BISystemユーザーを使用する場合は、このボックスを選択する必要があります。このボックスを選択すると、BI PublisherはBISystemのユーザー名とパスワードを使用してBI Serverに接続します。「ユーザー名」フィールドと「パスワード」フィールドは、編集できなくなります。
ユーザー名 — 空白のままにします
パスワード — 空白のままにします
プロキシ認証を使用: (必須)このボックスを選択します。プロキシ認証は必須です。