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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E90112-02
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7 レポートの管理

ここでは、Oracle BI Publisherフォルダ内のレポート・コンポーネントを管理する方法について説明します。権限の設定、レポートとフォルダのダウンロードやアップロード、およびカタログにおけるレポート・コンポーネントの移動も含まれます。

BI Publisherフォルダの概要

Oracle BI Publisherフォルダには、Oracle BI Publisherを使用して作成される、レポート、データ・モデル、スタイル・テンプレートなどが格納されます。

本人およびその他すべてのユーザーには、それぞれの個人フォルダ(「マイ・フォルダ」)があります。個人フォルダ内のレポートには、コンテンツを作成してそのフォルダに保存したユーザーのみがアクセスできます。ユーザーは自分の「マイ・フォルダ」にサブフォルダを追加し、自分にとって最も理にかなった方法でコンテンツを編成できます。

注意:

この章の説明は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionと統合されていないBI Publisherのインストールに適用されます。統合されたOracle BIプレゼンテーション・カタログの詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。

他のユーザーやグループがレポートにアクセスできる共有フォルダに、レポートを保存することもできます。各ユーザーが使用できるフォルダは、ユーザーの権限によって決定されます。権限はオブジェクトレベルで割り当てられ、そのフォルダ内のレポートを表示、編集およびスケジュールできるユーザーを決定します。管理者は、共有フォルダ構造の作成および保守を行います。

カタログ内に格納されたコンポーネントのレポート

各レポート・コンポーネントには、それが何かを示すアイコンが付けられ、作成時と変更時の情報が表示されています。各アイテムの隣は、実行可能なアクションのリストです。

次のレポート・コンポーネントがカタログ内に表示されます。

  • フォルダ

  • レポート

  • データ・モデル

  • スタイル・テンプレート

  • サブ・テンプレート

「カタログのオブジェクトに対するタスクの実行」を参照してください。

フォルダまたはサブフォルダの作成

「マイ・フォルダ」内にサブフォルダを作成したり、必要な権限がある場合は共有システム・フォルダ内にサブフォルダを作成したりできます。

フォルダまたはサブフォルダを作成するには、次の手順を実行します。
  1. カタログで、「フォルダ」ペインで目的の場所に移動します。
  2. 「カタログ」ツールバーで、「新規」をクリックし、「フォルダ」を選択します。
  3. 「新規フォルダ」で、フォルダ名を入力し、説明(オプション)を入力します。
  4. 「作成」をクリックします。

カタログのオブジェクトに対するタスクの実行

カタログ・オブジェクトに対して編集、コピー、貼付け、名前変更、ダウンロードおよび権限設定などのタスクを実行できます。

次のような複数の方法でオブジェクトに対するタスクを実行できます。

  • オブジェクトの横にあるリンクを使用。

  • カタログ・ツールバーを使用。

  • オブジェクトを選択して、「タスク」リージョンからタスクを選択。

このイメージは、「カタログ」ページを示しています。

これらのアクションを実行できるかどうかは、管理者によって付与される権限によって異なります。

タスク・オプションには次のものがあります。

  • 編集 - 適切なエディタまたはビルダーでオブジェクトを開きます。

  • コピー - フォルダまたはオブジェクトを複製します。オブジェクトを別のフォルダに貼り付ける場合は、目的のフォルダの場所に移動して「貼付け」をクリックすると、コピーしたアイテムがそのフォルダに配置されます。コピーしたアイテムを同じフォルダ内に貼り付ける場合は、「貼付け」をクリックします。コピーされたオブジェクトの名前は変更され、名前の前にCopy_of_が付けられます。

    注意:

    同じ場所に貼り付けることができるのは、1つのCopy_of_アイテムのみです。同じオブジェクトのコピーをさらに貼り付ける場合は、その前に名前を変更してください。
  • 切取り - 現在の場所からアイテムを切り取ります。オブジェクトを別のフォルダに貼り付ける場合は、目的のフォルダの場所に移動して「貼付け」をクリックすると、アイテムがそのフォルダに配置されます。

  • 削除 - フォルダまたはオブジェクトをカタログから削除します。

  • ダウンロード - 選択した場所に保存できる、オブジェクトのアーカイブ・ファイルを作成します。カタログのオブジェクトのダウンロードとアップロードを参照してください。

  • 名前変更 - フォルダまたはオブジェクトの名前を変更します。

  • 権限 - オブジェクトレベルの権限を設定します。『Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のカタログ権限に関する項を参照してください。

  • カスタマイズ - このオプションは、カスタム・フォルダの使用を含むカスタマイズされたプロセスを企業で実施している場合にのみ使用します。『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポートのカスタマイズに関する項を参照してください。

フォルダにも、次のようなタスクがあります。

  • 拡張 - フォルダのコンテンツを表示します。

  • 貼付け - 切り取ったオブジェクトやコピーしたオブジェクトを選択したフォルダに貼り付けます。

  • アップロード - アーカイブしたオブジェクトをフォルダにアップロードします。カタログのオブジェクトのダウンロードとアップロードを参照してください。

  • プロパティ - フォルダの説明を更新できます。

カタログのオブジェクトのダウンロードとアップロード

BI Publisherカタログのダウンロード機能を使用すると、アーカイブ・ファイルにマルチコンポーネント・オブジェクト(レポートなど)をバンドルしてダウンロードできます。その後、アップロード機能を使用して、カタログ内の別の場所へデータをアンアーカイブします。

カタログのオブジェクトのダウンロードおよびアップロード機能を使用して、ある環境から別の環境へオブジェクトを転送できます。たとえば、この機能を使用して、BI Publisherのオブジェクトを開発環境から本番環境に転送することができます。

アーカイブされたオブジェクトの拡張子の表は、BI Publisherがアーカイブされたオブジェクトのダウンロード時に各タイプに割り当てるファイル拡張子を示します。

カタログのオブジェクト ダウンロード・ファイルに割り当てられる拡張子

データ・モデル

.xdmz

フォルダ

.xdrz

レポート

.xdoz

スタイル・テンプレート

.xssz

サブ・テンプレート

.xsbz

BI PublisherOracle Business Intelligence Enterprise Editionと統合されている場合は、Oracle BIプレゼンテーション・カタログのアーカイブおよびアーカイブ解除機能を使用してこの操作を実行してください。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のOracle BIプレゼンテーション・カタログのオブジェクトの管理に関する項 を参照してください。

レポートで参照されているオブジェクトにアクションを実行した場合の影響の理解

レポートのリソースとして使用されるデータ・モデル、サブ・テンプレートまたはスタイル・テンプレートについて移動、切取り、名前変更または削除を実行すると、そのリソースへの参照が壊れ、レポートは想定どおりに実行できなくなります。

たとえば、My Data Modelsという名前のフォルダにあるデータ・モデルを使用して作成されたレポートがある場合、このデータ・モデルを別のフォルダに移動すると、レポートは実行できなくなります。これは、レポート定義ではデータ・モデルがMy Data Modelsフォルダにあると想定されているためです。

リソース・オブジェクトの移動がどうしても必要な場合は、そのオブジェクトを参照する各レポートを編集して、新しい場所のオブジェクトを参照するようにする必要があります。

カタログ翻訳ファイルのエクスポートおよびインポート

カタログ翻訳ファイルのエクスポートおよびインポート機能を使用すると、管理者は翻訳文字列を含むXLIFFファイルをエクスポートできます。

管理者権限を持つユーザーの場合は、カタログ・ツールバーに「XLIFFのエクスポート」および「XLIFFのインポート」の各機能が表示されます。

この機能を使用すると、管理者は、カタログの選択したオブジェクトまたはオブジェクトのグループの翻訳文字列を含むXLIFFファイルをエクスポートできます。その後、XLIFFの文字列を、目的のターゲット言語に翻訳できます。XLIFFファイルの翻訳後に、管理者は、そのXLIFFファイルを再びカタログにインポートし、適切なロケールを割り当てることができます。

『Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のBI Publisherカタログとレポートの翻訳の追加に関する項を参照してください。