ソフトウェアを削除するときは、この章で説明する手順に常に従うことをお薦めします。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールするときに問題が発生する場合があります。この章の手順に従うと、ソフトウェアを適切にアンインストールできます。特定の製品コンポーネントを削除する必要がある場合は、そのコンポーネントが含まれているドメイン全体を削除する必要があります。複数の製品が含まれているドメインから単一の製品を削除することはできません。
内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middlewareソフトウェア・コンポーネントをアンインストールする前に、削除対象のOracleホームと関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスを停止することをお薦めします。
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。
リポジトリが不要かつ共有されていない場合、関連付けられたリポジトリを削除できます。
Oracle Forms and Reportsのアンインストーラを実行する前に、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項に記載されている指示に従ってリポジトリを削除する必要があります。
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の起動
ORACLE_HOME/oracle_common/bin
ディレクトリに移動して、RCUを起動できます。
cd ORACLE_HOME/oracle_common/bin ./rcu
cd ORACLE_HOME\oracle_common\bin rcu.bat
注意:
関連付けられたドメインが他のコンポーネントに使用されることになっている場合には、スキーマを削除しないでください。ドメインを削除するときにスキーマのみ削除してください。リポジトリ・スキーマを削除すると、それらに格納されたデータもすべて削除されます。この項には、製品アンインストーラを起動してOracle Forms and Reportsを削除する手順が記載されています。
Oracleホームからアンインストーラを起動するときには、削除するOracleホームをシステム・コンポーネントが使用していないことを確認してください。
サイレント(コマンド・ライン)アンインストールを実行する場合は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
次の手順に従って、Oracle Forms and Reportsのアンインストーラを起動します。
アンインストーラには、Oracle Forms and Reportsの削除を確認する一連の画面が表示されます。
次の表に示した画面についてのヘルプが必要な場合には、画面上の「ヘルプ」をクリックしてください。
表3-1 アンインストール画面と説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ | 製品アンインストーラが開始します。アンインストールの「ようこそ」画面では、左側のナビゲーション・ペインにアンインストーラで支援されるタスクの概要が示されます。 |
アンインストール・サマリー | アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。このディレクトリが正しいことを確認します。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・アンインストールを実行するときに使用できます。『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」, をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 | インストールの進捗状況を示します。 |
アンインストール完了 | アンインストールが完了すると表示されます。この画面の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを閉じます。 |
Oracleホーム内のアンインストールする各製品(Forms、Reports)に対して、「アンインストール・プログラムの起動」およびこの項の手順を繰り返す必要があります。
ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOME
の場合は、次のコマンドを入力します。
cd /home/Oracle/product rm -rf ORACLE_HOME
Windowsオペレーティング・システムでは、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOME
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Product
ディレクトリに移動します。ORACLE_HOME
フォルダを右クリックし、「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムでは、Start Menu\Programs
フォルダからプログラム・ショートカットを手動で削除する必要もあります。これらはアンインストーラでは削除されません。
Windowsからプログラムのショートカットを削除する手順は次のとおりです。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Product
ディレクトリに移動します。
Oracleホームにインストールした製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOME
を削除する前に、すべての製品を削除します。
注意:
ご使用のシステムでのプログラム・ショートカットおよびフォルダ名は異なる場合があります。これらはC:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
から削除する必要があります。システムの再起動(Windowsオペレーティング・システム)
Windowsオペレーティング・システムでは、すべてのプログラムを削除した後、正常にクリーンアップされるように、コンピュータを再起動する必要があります。
ソフトウェアをアンインストールした後で、ドメインとアプリケーション・データを手動で削除する必要があります。
この章の手順に従ってソフトウェアをアンインストールした(手動でのOracleホーム・ディレクトリの削除も含める)場合のみ、以前と同じOracleホームにソフトウェアを再インストールできます。
再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。
インストール時に指定したOracleホームに、インストールしようとしている同じソフトウェアがすでに含まれていると警告されます。選択肢は次のとおりです。
別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみをインストールできます。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
空ではない既存のOracleホームへのインストール。
たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部に作成することを選択したと仮定します。このデータはアンインストール処理中に削除されないので、同じOracleホームに再インストールしようとすると、インストーラがそれを許可しません。選択肢は次のとおりです。
この章で説明しているように、ソフトウェアをOracleホームから削除してから、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。ソフトウェアをアンインストールして、Oracleホーム・ディレクトリを削除した後、「Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成」の手順を使用すると、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在していたドメイン・データまたはアプリケーション・データは、再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。