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Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsのインストール
12c (12.2.1.3.0)
E90265-03
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2 Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成

この章では、Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成の方法について説明します。

内容は次のとおりです。

2.1 インストールの準備

Oracle Forms and Reportsのインストールを開始する前に、インストール要件を理解しておくと役立ちます。Oracle Forms and Reportsのインストール準備をするには、システムが基本要件を満たしていることを確認し、正しいインストール・ソフトウェアを入手します。

環境および他のソフトウェアの要件を満たしていることも確認する必要があります。

2.1.1 動作保証、システムおよび相互運用性の要件の確認

ご使用の環境がインストールの要件を満たしていることを確認するには、動作保証マトリックスおよびシステム要件のドキュメントを使用することをお薦めします。

  1. 環境が動作保証要件を満たしていることの確認

    サポートされているハードウェアまたはソフトウェア構成上に製品をインストールすることを確認してください。Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページで、リリースに適した動作保証のドキュメントを参照してください。

    Oracleでは、動作保証済のすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しています。新しい動作保証要件がリリースされると、それらはすぐに動作保証に関するドキュメントに追加されます。動作保証情報は随時発表されます。そのため、動作保証ドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。

  2. 動作保証情報を確認するためのシステム要件ドキュメントの使用

    Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを使用して、動作保証要件が満たされていることを確認してください。たとえば、お使いの製品が64ビットのOracle Linux 6.5で動作保証されたことが動作保証ドキュメントで明示された場合、その動作保証ドキュメントを使用してシステムが求められる最低限の要件を満たしていることを確認してください。その中には、ディスク領域、使用可能なメモリー、特定のプラットフォーム・パッケージとパッチ、およびその他のオペレーティング・システム固有の要件が含まれます。システム要件は今後変更される可能性があります。そのため、システム要件のドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。

  3. 複数の製品間での相互運用性の確認

    同じリリースまたは異なるリリースが混在した状態の複数のFusion Middleware製品のインストール方法および実行方法を学習するには、『相互運用性および互換性の理解』のOracle Fusion Middleware 12cの相互運用性および互換性に関する項を参照してください。

2.1.2 Oracle Fusion Middlewareの概念の理解

Oracle Fusion Middlewareを初めて使用する場合は、『Oracle Fusion Middlewareの理解』のOracle Fusion Middlewareの主な概念に関する項を参照して、これから目にする概念や用語のいくつかに慣れておいてください。

2.1.3 Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手

特定のニーズに応じて、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを入手する場所は複数あります。

ダウンロードする必要のあるディストリビューションに関する具体的な情報は、Oracle Technology Network (OTN)ページのOracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のREADMEファイルを参照してください。

Oracle Forms and Reportsをインストールおよび構成するには、次のソフトウェアをダウンロードする必要があります。

  • Oracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)の動作保証されたバージョン用のインストーラ。「動作保証、システムおよび相互運用性の要件の確認」に記載された、動作保証に関するドキュメントを参照して、入手するOracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)のバージョンを判断してください。

  • Oracle Forms and Reportsのインストーラ。

  • Oracle Forms and Reportsのインストールをアイデンティティ管理を使用して保護する場合は、Oracle Internet Directory with Oracle Access Managementもダウンロードできます。

各製品のインストーラ起動時に必要になるため、各インストーラをダウンロードしたディレクトリを書き留めておきます。

2.1.4 別個のサーバーへのOracle FormsおよびOracle Reportsのインストール

特定の構成を実行することにより、Oracle Forms and Reportsを異なるサーバーにインストールできます。

Oracle Forms and Reportsを異なるサーバーにインストールする場合は、異なるインスタンスにインストールされた際のReportsとForms間の通信に関する項で説明されているように、これら2つの製品が相互に正しく通信できるように、手動で構成を実行する必要があります。

2.1.5 新規OracleホームへのOracle Forms and Reportsのインストール

Oracle Forms and ReportsはOracleホーム・ディレクトリ内にインストールされる必要があり、このディレクトリはOracle WebLogic Serverのインストール時に作成されます。

Oracle Forms and Reportsは独自のOracleホーム・ディレクトリにインストールされる必要があり、このディレクトリはバージョンの異なる他のOracle Fusion Middleware製品とは共有されません。

2.1.6 非デフォルト・ユーザーとしてのOracle Forms and Reportsのインストール

UNIXオペレーティング・システムでは、インストールされたFusion Middleware製品の所有権は既知のユーザー(たとえば、oracle)に属して管理されます。このインストールに関連付けられているファイル関連権限は、可能な最高のレベルのセキュリティが確保されるように構成されます。デフォルトでは700 (すべてのファイルには所有者があり、所有者のみアクセス可能)になります。

デフォルトの権限設定を変更すると、インストールとシステムのセキュリティが脆弱になります。そのため、そのような変更はお薦めしません。他のユーザーが特定のファイルまたは実行可能ファイルにアクセスする必要がある場合は、ファイルのアクセス権を変更するかわりに、UNIXのsudoコマンド(または他の同様のコマンド)を検討してください。

さらにサポートが必要な場合は、ご使用のUNIXオペレーティング・システムに付属している管理者ガイドを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。

Windowsオペレーティング・システムの場合、ユーザーは、WindowsのAdminグループのメンバーである必要があります。これにより、インストール後に、Buildersを含む、プロセスの起動および停止に必要な適切な権限がユーザーに与えられます。

2.1.7 「インストールおよび構成手順の概要」

Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成を完了するために、この項では実行する必要がある基本手順を示します。

インストールと構成の手順

次の手順に従って、Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成を実行します。

  • WebLogic Server Infrastructureをインストールします。

  • Forms and Reportsをインストールします。

  • Repository Creation Utility (RCU)を実行します。

  • 構成ウィザードを実行します。

  • すべてのサーバーを起動して構成を完了します。

2.2 Oracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)のインストール

Oracle Forms and Reportsでは、インストール時にOracleホーム・ディレクトリを作成するOracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)が必要です。

特定のリリースのOracle Fusion Middlewareの動作保証ドキュメントには、最低限必要なOracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)のバージョンについての情報が記載されています。Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページで、リリースに適した動作保証のドキュメントを参照してください。

Oracle Reports用のOracleホームの場所の計画(Windowsのみ)

Microsoft Windowsのオペレーティング・システムにOracle Reportsをインストールする場合、「Oracle Reports用の環境変数の長さの確認(Windowsのみ)」に記載されているように、Oracleホームのディレクトリ・パスが長くなりすぎないようにしてください

オペレーティング・システムに対応した正しいインストーラのダウンロード

Oracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)のインストーラを入手するには、「Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手」を参照してください。

Oracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)インストール手順の検索

Oracle WebLogic ServerおよびCoherence for WebLogic Server MTのインストールに関する項に記載された、Oracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)のインストールの指示に従います。Oracleホーム・ディレクトリを作成するためにWebLogic Serverのインストールは完了している必要がありますが、WebLogic Serverドメインは、Oracle Forms and ReportsのインストーラでOracle Forms and Reports製品用に作成されるため、作成する必要はありません。

Oracle WebLogic Server (FMWインフラストラクチャ)のインストールが完了した後、Microsoft Windowsオペレーティング・システムをインストールする場合、次の項の手順を実行します。

Oracle Forms and Reportsのインストール前のノード・マネージャの停止(Windowsのみ)

Oracle Forms and ReportsをMicrosoft Windowsオペレーティング・システムにインストールする場合は、インストールの開始前に、Oracle WebLogic Serverでインストールされたノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認する必要があります。

  1. Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認します。実行中であればプロセスを終了します。

  2. WebLogic_Home\common\nodemanagerディレクトリにnodemanager.propertiesファイルがあるかどうかを確認します。

    1. nodemanager.propertiesファイルが存在しない場合は、Oracle Forms and Reportsのインストールを続行します。

    2. nodemanager.propertiesファイルが存在する場合は、そのファイルを開き、ListenPortパラメータが含まれていて、値が設定されていることを確認します。ListenPortパラメータが含まれていないか、設定されていない場合は、次のようにnodemanager.propertiesファイルを編集して、NODE_MANAGER_LISTEN_PORTがノード・マネージャのリスニング対象となるポートを示すようにします(5556など)。

      ListenPort=NODE_MANAGER_LISTEN_PORT

2.3 Oracle IdentityおよびAccess Managementのインストール

Oracle Identity and Access Managementは、Oracle Forms and Reportsの安全なインストールに役立ちます。

Oracle Forms and Reportsインストールは、Identity Managementを使用して保護できます(「Identity Managementを使用したOracle Forms and Reportsの保護」を参照)。Oracle Forms and ReportsをOracle Internet DirectoryおよびOracle Access Managerを使用して保護することを選択した場合で、これらの製品がまだない場合は、ダウンロードしてインストールする必要があります。

Oracle Identity and Access Managementは、Oracle Forms and Reportsインストールとは別のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります(「新規OracleホームへのOracle Forms and Reportsのインストール」を参照)。パフォーマンス上の理由から、Oracle Forms and ReportsはOracle Identity Management製品とは別のマシンにインストールすることをお薦めします。

Oracle Identity and Access Managementをインストールおよび構成するには、「Oracle Identity and Access Managementのインストールおよび構成」を参照してください。

2.4 Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成

一連の手順を実行してインストールを行い、構成ウィザードを使用してOracle Formsを構成する必要があります。

この節の内容は以下のとおりです。

2.4.1 Oracle FormsおよびReportsのインストーラの起動

インストーラを起動するために、インストーラ・ファイルを含むForms and Reportsの圧縮フォルダをダウンロードしたディレクトリに移動します。

Windowsオペレーティング・システムでは、圧縮フォルダを抽出します。

fmw_12.2.1.3.0_fr_win64_Disk1_1of2.zip

実行可能な.exeファイルが抽出され、インストーラを起動するにはダブルクリックする必要があります。

setup_fmw_12.2.1.3.0_fr_win64.exe

UNIX/Linuxオペレーティング・システムの場合は、圧縮フォルダから.binファイルを抽出し、これにより、インストーラを起動します。

unzip fmw_12.2.1.3.0_fr_linux64_Disk1_1of2.zip
./fmw_12.2.1.3.0_fr_linux64.bin

注意:

  • IBM AIXオペレーティング・システム用のForms and Reports 12c Disk-1圧縮インストーラ・ファイルには、rootpre.shスクリプト・ファイルは含まれていません。そのため、インストーラを起動する前にルート・ユーザーとしてrootpre.shスクリプトを実行する必要はありません。rootpre.shスクリプトは、以前のバージョンのFMWインストーラでpostwait driver pw-syscallをロードするために使用されていました。

  • プラットフォームによっては、Disk-1およびDisk-2のように、複数のダウンロード・ファイルまたはディスクがあるものもあります。ダウンロードした圧縮(ZIPされた)フォルダから、実行可能な.exeファイルなど、すべてのファイルを抽出する必要があります。ダウンロードした圧縮(ZIPされた)フォルダに別の圧縮(ZIPされた)ファイルが含まれている場合、元の圧縮(ZIPされた)フォルダ内に含まれるその圧縮ファイルは抽出しないでください。インストーラを起動する前に、圧縮フォルダから抽出したすべてのファイルを同じディレクトリ内に保存する必要があります。

2.4.2 インストール・ログ・ファイルの表示

インストーラは、ログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/log(UNIXオペレーティング・システム)またはOracle_Inventory_Location\logs(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに書き込みます。ログ・ファイルとその内容の詳細は、「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.4.3 Oracleインベントリの構成(UNIX)

UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。

表2-1のインベントリの画面を使用して、インベントリ・ディレクトリおよびグループ情報を構成します。ヘルプを参照する場合は、表で画面の名前を選択するか、GUIで「ヘルプ」ボタンをクリックします。

表2-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面

画面 説明

インベントリ・ディレクトリの指定

Oracleインベントリ・ディレクトリとそのディレクトリのグループ権限を指定します。グループには、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み権限を指定する必要があります。

インベントリの場所の確認

createCentralInventory.shスクリプトをrootで実行します。

Oracle中央インベントリを使用しない場合は、oraInst.locというファイルを作成して、このファイルに選択したインベントリ・ディレクトリのフル・パスを含めます。たとえば、標準的なoraInst.locファイルには次が含まれます。

inventory_loc=/home/username/oraInventory
inst_group=group

次に、インストーラを起動してoraInst.locファイルを指定できます。たとえば、次のようにします。

./fmw_12.2.1.3.0_fr_linux64.bin -invPtrLoc /location_of_oraInst.loc_file

2.4.4 Oracle Universal Installerを使用したインストール

次の手順に従って、Oracle Universal Installerを使用してOracle Forms and Reportsをインストールします。「Oracle Forms and Reportsのインストーラの起動」で説明したOracle Universal Installerの起動後の手順です。

  1. 「ようこそ」ページ。このページは、インストールの初期画面です。「次へ」をクリックします。
  2. 「自動更新」ページが表示されます。このページでは、コンポーネントのソフトウェア更新を自動的にオラクル社から受け取るように選択できます。選択したら、「次へ」をクリックします。
  3. 「インストール場所」ページが表示されます。製品インストール先のOracleホームの場所を指定します。「次へ」をクリックします。
  4. 「インストール・タイプ」ページが表示されます。「スタンドアロンForms Builder」を選択すると、その機能のみがインストールされ、「FormsおよびReportsのデプロイメント」を選択すると、すべての製品がインストールされます。「次へ」をクリックします。
  5. 「前提条件のチェック」ページが表示されます。このページは、インストールの前に、システムの前提条件チェックの進行状況を示します。前提条件が満たされていない場合、メッセージが表示されます。このページでは操作の必要はありませんが、ログを表示することができます。「次へ」をクリックします。
  6. 「インストール・サマリー」ページが表示され、インストールされるコンポーネントおよび機能が示されます。変更する場合、「戻る」をクリックし、変更しない場合は、「インストール」をクリックしてインストールを開始します。
  7. 「インストールの進行状況」ページが表示されます。このページには、インストールの進行状況が表示され、問題がある場合は、警告を受けます。メッセージおよびログを確認することができますが、一般的に、ここでは操作の必要はありません。処理が完了したら、「次へ」をクリックします(「サマリー」ページへ移動します)。または、「終了」をクリックします。
  8. 「次へ」をクリックすると、「インストール完了」ページが表示され、インストールしたコンポーネントが示されます。「終了」をクリックします。

2.4.5 リポジトリ作成ユーティリティの使用

次のタスクに進む前に、この項の手順に従って、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)のスキーマをOracle Formsの構成用に設定します。

RCUは、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャのディストリビューションで入手できます。Oracle Fusion Middleware InfrastructureをインストールしてOracleホームを作成した後、ORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリからRCUを起動できます。次の説明に従って、スキーマを設定します。

$FMW_HOME/oracle_common/bin/rcu.shを実行します特に指定がなければ、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。

表2-2 スキーマの設定手順

画面 説明

ようこそ

この画面では、RCUが紹介されます。

リポジトリの作成

「リポジトリの作成」を選択し、「システム・ロードおよび製品ロード」(デフォルト)を選択します。

データベース接続の詳細

RCUデータベース接続の資格証明を指定します。

資格証明を指定したら、「次へ」をクリックします。前提条件のチェック中ウィンドウが表示されます。ここに、前提条件チェックの進行状況が表示されます。データベースのチェックをエラーなしで通過したら、「OK」をクリックしてダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に移動します。

コンポーネントの選択

「新規接頭辞の作成」ラジオ・ボタンを選択し、スキーマ接頭辞(DEMOなど)を入力します。

この接頭辞と、インストールするコンポーネントのスキーマ名は忘れないでください。これらの値を書き留めておくことをお薦めします。

次のコンポーネントを選択します。
  • Oracle Platform Security Services

  • ユーザー・メッセージング・サービス (UMS)

    ヒント:

    Forms Application Deployment Services (FADS)も構成しようとしている場合には、ユーザー・メッセージング・サービス (UMS)を選択してください。

  • 監査サービス

  • 監査サービスへの追加

  • 監査サービス・ビューア

注意:

その他の依存コンポーネントが自動的に選択されます。

前提条件のチェック中ポップアップ・ボックスが表示されます。ここに、前提条件チェックの進行状況が表示されます。完了したら「OK」をクリックしてダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に移動します。

スキーマ・パスワード

「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」ラジオ・ボタンがデフォルトで選択された状態のままにし、「パスワード」フィールドにパスワードを入力します。

この画面で入力したパスワードは忘れないでください。製品インストールの構成フェーズで必要となります。これらの値を書き留めておくことをお薦めします。

表領域のマップ

この画面を使用して、設定するスキーマの目的に適った表領域マッピングを構成します。

「次へ」をクリックすると、「リポジトリ作成ユーティリティ」ダイアログ・ウィンドウが表示され、これらの表領域の作成を確認するよう求められます。「OK」をクリックして先に進み、このダイアログ・ウィンドウを閉じます。

2番目の表領域の作成中ダイアログ・ウィンドウが、表領域作成の進行状況とともに表示されます。表領域が作成されたら「OK」をクリックしてダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に移動します。

サマリー

この画面の情報を確認し、「作成」をクリックしてスキーマの設定を開始します。

「システム・ロード」進捗ダイアログ・ウィンドウが、進行状況とともに表示されます。このダイアログ・ウィンドウは、完了すると閉じます。

完了サマリー

この画面の情報を確認し、操作が正常に完了したことを確かめます。「閉じる」をクリックして、スキーマの設定を完了し、RCUを閉じます。

2.4.6 構成ウィザードを使用したFormsの構成

構成ウィザードを使用すると、Oracle Formの構成のタスクに役立ち、容易になります。

構成ウィザードでは、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

注意:

構成を正常に完了するためには、Windows DOSシェルの場合は、管理者権限で実行し、Unixシェルの場合は、インストールの実行と同一のユーザー(たとえば、oracle)が所有する必要があります。この手順に従わない場合、構成はサイレントに失敗します。

構成ウィザードで次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリにあるconfig.sh (Windowsの場合はconfig.cmd)を使用して構成ウィザードを実行します。
  2. 「新しいドメインの作成」を選択して、希望するドメイン・ホームのパスを入力します。
  3. 「次へ」をクリックします。「テンプレート」画面が表示されます。デフォルトの選択(「製品テンプレートを使用してドメインを作成」)のままにして、「Oracle Forms – 12.2.1.3.0 [forms]」コンポーネントを選択します。依存テンプレートは自動的に選択されます。コンポーネントの必要性に基づいて、Oracle HTTP Serverなどの追加のテンプレートを選択できます。詳細は、個別のコンポーネントのドキュメントを参照してください。
  4. 「次へ」をクリックします。「アプリケーションの場所」画面が表示されます。アプリケーションの場所は、デフォルト値のままにします。
  5. 「次へ」をクリックします。「管理者アカウント」画面が表示されます。適切なWebLogicドメイン管理ユーザー名とパスワードを入力します。この情報は、WebLogic Server ControlおよびFusion Middleware Controlにアクセスする際に必要です。
  6. 「次へ」をクリックします。「ドメイン・モードおよびJDK」画面が表示されます。「ドメイン・モード」(「開発モード」または「本番」のいずれか)を選択します。最高レベルのセキュリティを確保するために、「本番」を選択することをお薦めします。他のJDKのバージョンが必要な場合以外は、デフォルトのJDKの選択のままにします。
  7. 「次へ」をクリックします。「データベース構成タイプ」画面が表示されます。RCUのデータベース接続情報を入力します。この情報は、前の手順でRepository Creation Utility (RCU)を実行したときに作成されています。必要な情報を入力したら、「RCU構成の取得」をクリックします。結果ログ・パネルに成功メッセージが表示されていることを確認します。成功した旨が表示されない場合、この手順で作成したデータベース・エントリを確認してください。たいていの場合、「DBMS/サービス」「ホスト名」「ポート」「スキーマ所有者」および「スキーマ・パスワード」のデータを入力する必要があるのみです。他のエントリはデフォルト値のままでかまいません。
  8. 「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面が表示されます。これらの手順は、各リポジトリで同一のパスワードを使用することを前提としています。そうではない場合、適切なパスワードを入力します。
  9. 「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面が表示されます。いずれかのテストが失敗する場合、戻って修正する必要がある可能性があります。
  10. 「次へ」をクリックします。「拡張構成」画面が表示されます。「トポロジ」および「システム・コンポーネント」を選択します。必要なカスタマイズのレベルに応じて、他の選択肢を使用してもかまいません。

    ヒント:

    サーバー・テンプレートおよび動的サーバーを構成するには、次を参照してください。

    • 『Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』のサーバー・テンプレートの使用に関する項。

    • 『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』の動的クラスタの作成および構成に関する項。

  11. 「次へ」をクリックします。「管理対象サーバー」画面が表示されます。「サーバー・グループ」が「FORMS-MAN-SVR (Forms用)」に設定されていることを確認します。この画面では、必要に応じて管理対象サーバーを追加することもできます。
  12. 「次へ」をクリックします。「クラスタ」画面が表示されます。新しいクラスタを必要としていないかぎり、デフォルトのエントリはほとんどの場合で使用できます。
  13. 「次へ」をクリックします。「サーバーのクラスタへの割当」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。ただし、管理対象サーバーを以前の手順で追加した場合、ここでそれらをクラスタに追加する必要があります。
  14. 「次へ」をクリックします。「Coherenceクラスタ」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。
  15. 「次へ」をクリックします。「マシン」画面が表示されます。この画面を使用して、マシン名をオーバーライドする、またはその他のマシン名を追加してドメイン・シナリオを拡張することができます(リモートFormsノードを追加します)。
  16. 「次へ」をクリックします。「サーバーのマシンへの割当」画面が表示されます。>ボタンをクリックして、「AdminServer」を「AdminServerMachine」に移動します。
  17. 「次へ」をクリックします。「仮想ターゲット」画面が表示されます。WebLogic Serverパーティションとともに使用されます。詳細は、WebLogic Serverのドキュメントを参照してください。
  18. 「次へ」をクリックします。「パーティション」画面が表示されます。必要に応じ、この画面を使用してWeblogicパーティションを追加します。パーティションの使用方法の詳細は、WebLogic Serverのドキュメントを参照してください。
  19. 「次へ」をクリックします。「システム・コンポーネント」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。この画面で、追加のFormsまたはその他の「システム・コンポーネント」インスタンスを追加できます(たとえば、ドメインの拡張)。
    1. 「テンプレート」画面でOracle HTTP Server (OHS)を選択した場合は、この段階で、OHSコンポーネントを追加するが必要あります。
    2. 「追加」ボタンをクリックしてOHSコンポーネントを追加し、「次へ」ボタンをクリックします。
    3. OHS Serverコンポーネントのデフォルト設定を受け入れて、「次へ」ボタンをクリックします。
  20. 「システム・コンポーネントの割当」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。前の手順でOHSを追加した場合は、「>」ボタンを使用して、管理サーバーの下の「マシン」列に移動します。

    注意:

    拡張ドメイン・シナリオの場合、Formsの「システム・コンポーネント」を関連する「マシン」に追加します。

  21. 「次へ」をクリックします。「構成のサマリー」画面が表示されます。
  22. 「作成」をクリックします。「構成の進行状況」画面が表示されます。
  23. リポジトリ・データベースの場所およびパフォーマンスにより、この処理には数分かかることがあります。「終了」をクリックします。「構成の終了」画面が表示されます。

構成を完了するには、ノード・マネージャおよび管理サーバーを正常に起動する必要があります。

Unix/Linuxプラットフォームでは、これらのサーバーを初回に起動するシェルは、インストールの所有者(たとえば、oracle)により所有されている必要があります。

Microsoft Windowsでは、これらのサーバーを初回に起動するDOSシェルには、管理者権限が付与されている必要があります。管理者シェルのセッションを有効化するには、「コマンド・プロンプト」ショートカットを右クリックして、「管理者として実行」を選択します。表示されるシェルでは、管理者権限があることがタイトル・バーに表示されます。

図2-1 管理者権限のあるコマンド・プロンプト

図2-1の説明が続きます
「図2-1 管理者権限のあるコマンド・プロンプト」の説明

2.4.7 構成ウィザードを使用したReportsの構成

構成ウィザードを使用してOracle Reportsを構成するには、一連の手順も実行する必要があります。

構成ウィザードでは、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

注意:

構成を正常に完了するためには、Windows DOSシェルの場合は、管理者権限で実行し、Unixシェルの場合は、インストールの実行と同一のユーザー(たとえば、oracle)が所有する必要があります。この手順に従わない場合、構成はサイレントに失敗します。

構成ウィザードで次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリ内のconfig.shを使用して、構成ウィザードを実行します。

  2. 次に示すいずれかのオプションを選択して、目的のドメイン・ホーム・パスを入力します。

    • 新しいドメインの作成:

      新しいドメインにReportsを追加します
    • 既存ドメインの更新:

      既存のドメインにReportsを追加します
  3. 「次へ」をクリックします。「テンプレート」画面が表示されます。「Reports Server」「Reportsツール」「Reports Bridge」「Reportsアプリケーション」および「OHS」を選択します。アップグレードでのみ使用する「Reportsのアップグレードのみのテンプレート」をスキップします。

  4. 「次へ」をクリックします。「アプリケーションの場所」画面が表示されます。アプリケーションの場所は、デフォルト値のままにします。

  5. 「次へ」をクリックします。「管理者アカウント」画面が表示されます。WebLogicドメイン管理ユーザー名とパスワードを入力します。この情報は、WebLogic Server ControlおよびFusion Middleware Controlにアクセスする際に必要です。

  6. 「次へ」をクリックします。「ドメイン・モードおよびJDK」画面が表示されます。「ドメイン・モード」(「開発モード」または「本番」のいずれか)を選択します。この場合は、「本番」を選択します。他のJDKのバージョンが必要な場合以外は、デフォルトのJDKの選択のままにします。

  7. 「次へ」をクリックします。「データベース構成タイプ」画面が表示されます。RCUのデータベース接続情報を入力します。

    • ドロップダウン・リストから「ベンダー」ドライバを選択します。

    • 「DBMS/サービス」「ホスト名」および「ポート」に入力します。

      「スキーマ所有者」および「スキーマ・パスワード」に入力します。「スキーマ所有者」の値は、インストール操作の以前の手順で、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の実行中に作成されたスキーマを指します。後ろの_STBを、RCUが以前に実行された際に選択した接頭辞の値とともに含める必要があります。たとえば、リポジトリ作成中に指定した接頭辞がDEMOの場合、「スキーマ所有者」にDEMO_STBと入力します。

      「RCU構成の取得」をクリックします。成功のメッセージが表示されます。

  8. 「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面が表示されます。これらの手順は、各リポジトリで同一のパスワードを使用することを前提としています。そうではない場合、適切なパスワードを入力します。

  9. 「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面が表示されます。テストが実行され、結果が表示されます。

  10. 「次へ」をクリックします。「拡張構成」画面が表示されます。「管理サーバー」、「ノード・マネージャ」、「管理対象サーバー」「クラスタ」および「デプロイメントおよびサービス」を選択します。

  11. 「次へ」をクリックします。「管理サーバー」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。

  12. 「次へ」をクリックします。「管理対象サーバー」画面が表示されます。WLS_REPORTSを作成します。「サーバー・グループ」が「REPORTS-APP-SERVERS」に設定されていることを確認します。リスニング・アドレスはすべてのローカル・アドレスです。WLS_REPORTSをreports_clusterに追加します。

  13. 「次へ」をクリックします。「クラスタ」画面が表示されます。新しいクラスタを必要としていないかぎり、デフォルトのエントリはほとんどの場合で使用できます。

  14. 「次へ」をクリックします。「サーバーのクラスタへの割当」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。ただし、管理対象サーバーを以前の手順で追加した場合、ここでそれらをクラスタに追加する必要があります。

  15. 「次へ」をクリックします。「Coherenceクラスタ」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。

  16. 「次へ」をクリックします。「マシン」画面が表示されます。たとえば、「AdminServerMachine」(デフォルト)など、マシンを追加します。

  17. 「次へ」をクリックします。「サーバーのマシンへの割当」画面が表示されます。>ボタンをクリックして、「AdminServer」および「WLS_REPORTS」を「AdminServerMachine」に追加します。デフォルトで、「Reportsアプリケーション」がWLS_REPORTSをターゲットに指定します。

    「開発モード」構成を、使用可能なリソースが十分ではない開発モードで使用することができます。この構成を行うには、次の手順を実行します。

    1. 「管理サーバー」画面の「サーバー・グループ」ドロップ・ダウン・リストから、グループの1つとして「REPORTS-APP-SVR」を選択します。これにより、管理サーバーがレポートで構成されます。

    2. 以降の手順はこれまでと同じです。

      注意:

      1つの「Reportsツール」コンポーネントは必須です。「Reports Server」および「Reports Bridge」はオプションです。

      この構成は本番の複数ユーザー環境ではサポートされていません。使用可能なリソースが十分ではない場合、お薦めしません。この構成は、システム・メモリーなどの十分なリソースが制限されている開発環境でのみ使用します。

      Oracle Formsをこの構成で使用することはサポートされていません。

  18. 「次へ」をクリックします。「システム・コンポーネント」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。この画面で、追加のFormsまたはその他の「システム・コンポーネント」インスタンスを追加できます(拡張ドメイン・シナリオ用)。たとえば、OHSを追加すると、ここに表示されます。

  19. 「次へ」をクリックします。「システム・コンポーネントの割当」画面が表示されます。デフォルト値はほとんどの場合に適しています。

    注意:

    拡張ドメイン・シナリオの場合、Formsの「システム・コンポーネント」を関連する「マシン」に追加します。

  20. 「次」をクリックします。デプロイメント・ターゲット設定画面が表示されます。

  21. 「次」をクリックします。「サービスのターゲット指定」画面が表示されます。

  22. 「次へ」をクリックします。「構成のサマリー」画面が表示されます。

  23. 「作成」をクリックします。「構成の進行状況」画面が表示されます。

2.4.7.1 Reportsツール・コンポーネントの作成

この項では、Oracle Reports 12cの「構成ウィザード」をインストールおよび実行した後に実行するReportsToolsInstanceコマンドについて説明します。

Oracle Reports 12cの「構成ウィザード」をインストールおよび実行した後、インプロセスまたは新しく作成されたスタンドアロンのReports Serverを起動しようとする際に、次に示すエラーが発生する場合があります。

  • REP-54005: キャッシュ・ディレクトリDOMAIN_HOME\reports\cacheを作成できません。

  • REP-52266: インプロセスReports Server rep_wls_reports_xxxxxxxの起動に失敗しました oracle.reports.RWException: IDL:oracle/reports/RWException:1.0

このエラーを解決するために、Oracle Reports 12cの新しい環境で「構成ウィザード」を実行した後に行う最初の手順は、次のWLSTコマンドを実行することです。
  • createReportsToolsInstance(): このコマンドは、Oracle Reportsに必要なすべてのコンポーネントをファイル・システム・レベルで作成します。

    たとえば、次のようにします。

    • ORACLE_HOME/oracle_common/common/binからwlst.cmd/wlst.shを実行します。

    • AdminServerに接続します。 

      connect("weblogic","weblogic_password","hostname:7001")

    • WLSTコマンドを実行します。

      createReportsToolsInstance(instanceName='reptools1',machine='AdminServerMachine')

前述の例の3番目の手順の後にOracle Reports 12c用に作成されるいくつかの主要フォルダを次に示します。

  • DOMAIN_HOME/reports/bin

  • DOMAIN_HOME/reports/cache

  • DOMAIN_HOME/reports/fonts

  • DOMAIN_HOME/reports/plugins

  • DOMAIN_HOME/reports/server

Oracle Reports環境が作成され、使用する準備が整いました。

2.4.7.2 Reports Serverアクセス・エラーの解決

この項では、Reports Serverにアクセスする際に起きる問題の解決方法について説明します。

Reports Serverにアクセスしようとすると、次のエラーが発生する場合があります。

  • REP-51002: Reports Server <rep_server_name>へのバインドに失敗しました。このエラーは、getserverinfoまたはshowjobsを使用してReports Serverにアクセスしようとすると発生します。  

  • REP-50503: ネットワークにサーバーが見つかりません。コマンドrwdiag.sh -findAllを実行するときにもこのエラーが発生します。 

Reports Serverトレース・ファイルにReports Serverが稼働していることが示されているため、これはファイアウォールの権限に関連する問題です。  トレース・ファイルにエラーはありません。

この問題を解決するには、次の手順を実行します。
  1. ファイアウォールのrwnetwork UDPポートを開き、Reports Serverにアクセスできるようにします。
    1. 次のコマンドを実行します: rwdiag.sh –findAll
    2. 出力された内容から、チャネル・ポートに使用されている値を確認します。

      たとえば、次のようにします。

      サーバーの検索に使用されるブロードキャスト・メカニズム

      チャネル・アドレス = ###.###.###.###

      チャネル・ポート = 14021

    3. ファイアウォールでチャネル・ポートを開きます。

      前述の手順の例では、ポート14021です。

  2. ファイアウォールで、ホストのIPアドレスから###.###.###.###へのリクエストを許可します。
    最初の手順で示すようにチャネル・アドレスです。
前述の手順によって、Reports Serverアクセス関連の問題は解決します。

注意:

前述の手順で問題が解決しない場合は、Reports Serverのあるマシンの名前およびそのマシンのIPアドレスをhostsファイル(/etc/hostsまたはC:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts)に追加します。

2.4.7.3 マシンのプロビジョニング

次の手順に従い、マシンをOracle Reportsにプロビジョニングします。

  1. ノード・マネージャを起動します

    $DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh

  2. 管理サーバーを起動します

    $DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh

  3. WLSTを使用して、Reportsコンポーネントを作成します
    • Reportsツールを作成し、マシン'AdminServerMachine' - <reportsToolsName>をターゲットに指定します

    • Reportsサーバーを作成し、マシン'AdminServerMachine' - <reportsServerName>をターゲットに指定します(オプション)

      管理者証明書を付与して接続します

      connect("weblogic","welcome1", "localhost:7001")

      createReportsToolsInstance(instanceName='<reportsToolsName>', machine='AdminServerMachine')

      createReportsServerInstance(instanceName='<reportsServerName>', machine='AdminServerMachine')

      exit()

  4. WLS_REPORTSを起動します

    $DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh WLS_REPORTS (インプロセス・サーバーが起動します)

    Reportsツールを作成し、マシン'AdminServerMachine' - reptools1をターゲットに指定します

    Reportsサーバーを作成し、マシン'AdminServerMachine' - repsvr_<hostname>をターゲットに指定します

2.4.7.4 Reports BuilderをRun to webとして構成

次の手順に従って、Reports Builderを"Run to web"として構成します。

  1. ディレクトリを特定します。

    $DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_12.2.1/<random_number>/war

  2. 次に示すように、それをBuilder構成ファイル(below element, <pluginParam>に追加します。

    $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/reptools1/rwbuilder.conf

    </pluginParam>

    <webLayout port="9002" docroot="/scratch/rrpai/wls2/user_projects/domains/test1/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_12.2.1/5ah7s6/war"/>

    portは、OHSポートです。OHSがそこに存在しない場合は、WLS_REPORTSポートです。

2.4.8 構成ウィザードを使用したForm Builder Standalone 12cの構成

Form Builder Standalone 12cソフトウェアのインストールを開始する前に、Oracle FormsまたはReportsソフトウェアが正常にインストールされていることを確認する必要があります。

次の手順を実行して、Form Builder Standalone 12cソフトウェアを構成します。

  1. Form Builder Standalone 12cソフトウェアをインストールします。

  2. 次のいずれかの方法を使用して、Form Builder構成アシスタントを起動します。

    1. Form Builder Standaloneソフトウェアのインストール後にこれを実行することを選択します。

      インストールの完了後、「Forms Builder構成ウィザードの自動起動」オプションを確認し、「終了」をクリックします。

    2. 構成ツールを後で$FMW_HOME/forms/common/bin/config_builder.shの場所から起動します。

      Microsoft Windowsの場合はconfig_builder.cmdとなります。

      図2-2 Windowsでの構成ツールの起動

      図2-2の説明が続きます
      「図2-2 Windowsでの構成ツールの起動」の説明

    注意:

    構成を正常に完了するためには、Windows DOSシェルの場合は、管理者権限で実行し、UNIXシェルの場合は、インストールの実行と同一のユーザー(たとえば、oracle)が所有する必要があります。この手順に従わない場合、構成はサイレントに失敗します。

  3. 「インスタンス構成」画面の構成ウィザードでForm Builder Instanceパスの名前を入力します。「次へ」をクリックします。

  4. 構成が完了すると、「構成の進行状況画面」画面に「以下の構成ツールは成功しました」のメッセージが表示されます。「次へ」をクリックします。

  5. 「構成の終了」画面にOracleホームおよびForm Builder Instanceの場所が示されます。「終了」をクリックして、インストーラを終了します。

2.4.9 インストールおよび構成の検証

Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成の完了後、一連のタスクを実行して成功していることを検証します。

任意の組合せのタスクを実行してインストールのステータスを検証できます。

2.4.9.1 インストール・ログの確認

Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsディレクトリでインストール・ログ・ファイルの有無を確認します。

UNIXオペレーティング・システムでは、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所が不明な場合、ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで確認できます。

Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

インストール・ログ・ファイルの詳細は、「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.4.9.2 ドメイン・サーバー・ログの確認

ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のserversディレクトリにある、ドメイン・サーバー・ログを確認できます。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

DOMAIN_HOME/servers/server_name

Windowsオペレーティング・システムの場合:

DOMAIN_HOME\servers\server_name

2.4.9.3 インストールされている製品と製品バージョンの確認

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

製品と製品バージョン番号を確認するには、opatch lsinventory -detailコマンドをORACLE_HOME/OPatchディレクトリから実行します。

2.4.9.4 ブラウザURLの確認

インストールされている製品を確認するため、URLが用意されています。

「インストール完了」画面には、次の表に示すように、インストールして構成した製品へのアクセスに使用できるURLが表示されます。

表2-3 Oracle Forms and Reportsの製品URL

製品またはコンポーネント URL

管理サーバー・コンソール

http://host:port/console

Enterprise Managerコンソール

http://host:port/em

Oracle Forms

http://host:port/forms/frmservlet

Oracle Reports

http://host:port/reports/rwservlet

注意:

開発モードでインストールした場合は、確認するEnterprise ManagerコンソールURLはなく、Oracle Forms and ReportsのURLでは管理サーバー・ポートが使用されます。デプロイメント・モードでは、Enterprise ManagerコンソールおよびEMAgentは管理サーバー・ポートを使用しますが、Oracle Forms and Reportsは、各管理対象サーバーのポートまたはOracle HTTP Serverのポート番号を使用して確認できます。

さらに、Oracle Forms and ReportsがOracle Identity Managementによって保護されている場合は、Oracle Forms and Oracle ReportsのURLにアクセスを試みると、ログイン資格証明の入力が求められます。

2.4.9.5 基本的な管理タスクの実行

インストーラおよび構成ツールの実行後に、システムのすべてのコンポーネント、管理サーバーおよび管理対象サーバーを手動で起動して、構成プロセスを完了させる必要があります。

サーバーまたはコンポーネントの一部が予期せず停止した場合は、Oracle Fusion Middleware環境の起動に関する項に記載の手順に従って、Oracle Fusion Middleware環境を再起動できます。

Oracle Fusion Middleware環境は、Oracle Fusion Middleware環境の停止に関する項に従って停止することもできます。

2.5 サイレント・モードでのOracle Forms and Reportsのインストール

この項では、コマンドラインからサイレント・モードでOracle Forms and Reportsをインストールする方法について説明します。

サイレント・インストール・モードを使用すると、グラフィック出力がなく、ユーザー入力も要求されないため、製品のインストールを監視する必要がありません。Oracle Forms and Reportsをサイレント・モードでインストールするには、インストーラの起動時に、コマンドラインで-silentフラグを使用します。

サイレント・インストールには構成は含まれません。つまり、同じサイレント・インストール・コマンドとレスポンス・ファイルを使用して暗黙的にOracle Forms and Reportsを構成することはできません。Oracle Fusion Middleware 11gリリースでは、レスポンス・ファイルの内容を製品のインストールおよび構成の両方に使用できました。ところが、12cリリースでは、製品の構成は別途のプロセスになっています。12cでは構成ウィザードは、サイレント・モードでの実行(またはレスポンス・ファイルでの使用)はできません。

サイレント・モードの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールの次の項を参照してください。

  • サイレント・インストールについて

  • レスポンス・ファイルについて

  • サイレント・モードでのOracle Universal Installerの実行

サイレント・モードでのインストールの完了後、構成ウィザードを使用して次の項の段階的な個別の手順を実行して、Oracle Forms and Reportsを構成します。

サイレント・モードでの削除

サイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項の指示に従って、サイレント・モードでOracle Forms and Reportsをアンインストールします。

2.6 Oracle Forms and Reportsのアクセシビリティ情報

このトピックでは、Oracle Forms and Reportsのアクセシビリティ機能および関連情報についての情報へのリンクを示します。

Oracle Forms

Formsの実行中、システムを構成し、アクセシビリティをサポートする機能を使用できます。Oracle Forms Builder 12cでは、アクセシビリティをサポートするよう設計された様々な機能もサポートしています。Oracle Forms 12cランタイムは、次のリンクに示される指示に基づいてコーディングされた場合にアクセス可能です。Oracle Formsとともに実行するために、アシスティブ・テクノロジが満たす必要のある最低要件についての情報も提供されます。Oracle Formsのアクセシビリティ機能およびヒントに関する項参照してください。

Oracle Reports

Oracle Reportsで使用可能な機能およびオプションを使用すると、アクセス可能なエンタープライズ・レポートを作成できます。レポート出力のアクセシビリティを向上させるため、レポート設計用の特定の技術を使用することもできます。Oracle Reportsのアクセシビリティ機能およびヒントに関する項を参照してください