この章の構成は、次のとおりです。
レプリケーションを使用してWebCenter Contentのファイルのインポートを自動化していると、自動インポートの完了直後に各バッチ・ファイルは削除されます。Webレイアウト・エディタを使用して、「アーカイブ履歴」レポートを準備することで、アーカイブ結果を確認できます。『Oracle WebCenter Contentでの開発』のレポートの使用に関する項を参照してください。
ファイルをコントリビューション・サーバーにレプリケートする場合は、ユーザーがインポート済ファイルに対する読取り権限のみを持つように、「セキュリティ・グループ」フィールドまたは「アカウント」フィールド(あるいはその両方)を変更する必要があります。そうしない場合、以降のレプリケーション・サイクルで、インポート側インスタンス内の変更されたファイルが、エクスポートされたファイルによって上書きされることがあります。
パフォーマンス上の理由で、レプリケーションはアーカイブが大きい場合(約20,000ファイル以上)にはお薦めできません。大きいアーカイブのエクスポートとインポートは、できる限りピーク以外の時間帯に手動で実行してください。
注意:
アーカイバ・ユーティリティを使用して、同じコンテンツ・サーバー・インスタンス名(IDC_Name
)を共有する2つのインスタンス間でのデータの移動またはコピーはできません。これを行うと、ターゲット・システムのデータが破損します。
WebCenter Contentのインスタンス間でアーカイバの自動レプリケーションを構成すると、環境間でチェックイン、更新および削除のすべてのアクションがレプリケートされます。アーカイバに削除アクションをレプリケートさせない方法の詳細は、アーカイバで削除をレプリケートさせない方法に関するブログを参照してください。
この項の項目は次のとおりです。
レプリケーション機能の一般的な用途は次のとおりです。
コンテンツ・サーバー・インスタンスからコンテンツをエクスポートして、そのコンテンツを別のコンテンツ・サーバー・インスタンスに自動的にインポートして、2つのWebサイトを同期化します。
2つのコントリビューション・サーバーおよびコンサンプション・サーバーの間で自動的にコンテンツをコピーします。
コントリビューション・サーバーからの特定のドキュメントを、よりセキュリティの強いコンテンツ・サーバー・インスタンスに自動的に移動します。
古いコンテンツをストレージ・ロケーションに自動的に移動します。
注意:
レプリケーション機能では、コンテンツ・タイプおよびユーザー属性はインポートされません。
アーカイバの機能を自動化するには、次の方法があります。
自動エクスポート: エクスポート条件を満たすコンテンツ・アイテムに索引が付けられるたびに、ローカル・アーカイブへのエクスポートが自動的に開始されます。
自動インポート: 約1分間に1回、ローカル・アーカイブからのインポートが自動的に開始されます。
自動転送: ソース・アーカイブが更新されるたびに、ソケット経由で別のコンテンツ・サーバー・インスタンスへのアーカイブ・ファイルの移動が自動的に開始されます。
注意:
期限切れのリビジョンは手動ではエクスポートできますが、自動的にはエクスポートされません。
「エクスポート問合せの編集」(コンテンツ)ウィンドウで「単一リビジョンのレプリケーション」オプションを使用する際には、次の考慮事項に注意してください。
新規のドキュメントは、チェックイン時にアーカイバ問合せに一致するとアーカイブされます。問合せに一致しなければ、何も行われません。
ドキュメントに複数のリビジョンがあり、最新の一致りビジョンが削除または更新されたために問合せに一致しなくなった場合、そのドキュメントの2番目に新しい一致リビジョンがレプリケートされます。問合せに一致するリビジョンがない場合、そのドキュメントはレプリケーションで削除されます。
システム(A)をシステム(B)にレプリケートするときに「単一リビジョンのレプリケーション」オプションを使用した場合、任意の時点でシステムBに含まれる各ドキュメントのリビジョンは1つのみです。レプリケートされたドキュメントのrevLabelに関係なく、各リビジョンのrevLabelは1になります。
このアーカイブ・オプションを使用すると、管理者はステージング・システムおよび本番システムを作成できます。ステージング・システムは、特定のメタデータ・フィールドが1に設定されているすべてのドキュメントをアーカイブできます。本番システムには常に、このメタデータ・フラグが設定された各ドキュメントの最新リビジョンが存在します。ステージング・システムでこのフラグを0に設定すると、本番システムからこのフラグが削除され、そのメタデータ・フィールドが1に設定された2番目に新しいリビジョンにロールバックされます。
レプリケーション・プロセスの管理には、自動エクスポート、自動インポートおよび自動転送の設定を含むいくつかのタスクが関連します。この項では、レプリケーション・タスクについて説明します。
自動転送を設定する手順は、次のとおりです。
転送を設定し、手動転送を実行します。「ファイルの転送の概要」を参照してください。
ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスでアーカイバを開きます。
アーカイブ・コレクションを開きます。
現在のアーカイブ・リストでソース・アーカイブを選択します。
「転送先」タブをクリックします。
「編集」をクリックします。
「転送オプション」ウィンドウで、「転送を自動化」を選択します。
「OK」をクリックします。
自動転送をテストします。
ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスで、エクスポート基準を満たす新規ドキュメントをチェックインします。
エクスポートを自動化した場合は、索引作成後に自動エクスポートが開始されるのを待ちます。そうでない場合は、ソース・アーカイブを手動でエクスポートします。アーカイブは数分でターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスに転送されます。
注意:
レプリケーション機能では、コンテンツ・タイプおよびユーザー属性はインポートされません。