Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSP の開発 12c (12.2.1.3.0) E90351-03 |
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この章の内容は以下のとおりです。
このドキュメントは、WebLogic ServerにデプロイするWebアプリケーションや、HTTPサーブレット、JavaServer Page (JSP)などのコンポーネントを開発するソフトウェア開発者向けの情報源です。Webアプリケーションのユーザーおよびデプロイヤ向けの情報も提供しています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーションでWebLogic Server Webアプリケーションの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。
このドキュメントのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発フェーズに関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよび本番前のフェーズで見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。
このドキュメントでは、本番フェーズでの管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのドキュメントとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
このドキュメントは、読者がJava EEおよびWebアプリケーションの概念に精通していることを前提にしています。このドキュメントでは、WebLogic Server Webアプリケーションが提供する付加価値機能と、Webアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使用方法に関する主要な情報が重点的に扱われています。
この章「概要とロードマップ」では、このドキュメントの構成を紹介します。
「Webアプリケーション、サーブレットおよびJSPの理解」では、WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレットおよびJavaServer Pages (JSP)の概要を示します。
「Webアプリケーションの作成と構成」では、Webアプリケーション・リソースの作成および構成の方法について説明します。
「サーブレットの作成と構成」では、サーブレットの作成と構成の方法について説明します。
「JSPの作成と構成」では、JSPの作成および構成の方法について説明します。
「JSFおよびJSTLの使用」では、JavaServer Faces (JSF)およびJSP Tag Standard Library (JSTL)の構成方法について説明します。
「Webアプリケーションのリソースの構成」では、Webアプリケーション・リソースの構成方法について説明します。
「Webコンポーネント用のWebLogicアノテーション」では、Webコンポーネントでアノテーションとリソース注入を使用して開発を簡略化する方法について説明します。
「サーブレット・プログラミング・タスク」では、WebLogic Server環境でのHTTPサーブレットの記述方法について説明します。
「セッションとセッション永続性の使用」では、セッションおよびセッション永続性の設定方法について説明します。
「アプリケーション・イベントとイベント・リスナー・クラス」では、アプリケーション・イベントおよびイベント・リスナー・クラスについて説明します。
「HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーの使用」では、HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーの概要と、Webアプリケーションにおけるこのサーバーの使用方法を示します
「WebLogic JSPリファレンス」では、JavaServer Page (JSP)を記述するためのリファレンス情報を提供します。
「フィルタ」では、Webアプリケーションでのフィルタの使用方法について説明します。
「WebLogic JSPフォーム検証タグの使用方法」では、WebLogic JSPフォーム検証タグの使用方法について説明します。
「カスタムWebLogic JSPタグ(cache、process、repeat)の使用方法」では、WebLogic Server配布キットに含まれる3つのカスタムJSPタグ(cache
、repeat
、およびprocess
)の使用方法について説明します。
「WebLogic EJB-to-JSP統合ツールの使用方法」では、WebLogic EJB-to-JSP統合ツールを使用して、JavaServer Page (JSP)でEJBを呼び出すためのJSPタグ・ライブラリを作成する方法について説明します。ここでは、読者が少なくともEJBとJSPの両方についてある程度の知識を持っていることを前提としています。
「web.xmlデプロイメント記述子の要素」では、web.xml
スキーマで定義される、ルート要素<web-app>
の下のデプロイメント記述子の要素について説明します。
「weblogic.xmlデプロイメント記述子の要素」は、WebLogic Server固有のデプロイメント記述子weblogic.xml
のスキーマに関する詳細なリファレンスです。
「GlassFishデプロイメント記述子のサポート」には、WebLogic ServerでサポートされているGlassFishデプロイメント記述子のリストが記載されています。
「Webアプリケーションのベスト・プラクティス」では、WebLogic ServerのWebアプリケーションおよびアプリケーション・リソースを設計、開発およびデプロイするためのベスト・プラクティスを示します。
このドキュメントには、Webアプリケーションに固有の設計および開発上の情報が含まれています。
WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーションの開発用ガイドです。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、WebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての情報のプライマリ・ソースです。
『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』には、Webアプリケーション、JSP、およびサーブレットの以前のWebLogic Serverリリースとの互換性に関する情報が含まれています。
サーブレットの製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/servlet/index.html
)
JavaServer Pages (JSP)の製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/jsp/index.htm
)
JavaServer Faces (JSF)の製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/javaserverfaces-139869.html
)
JavaServer Pages Standard Tag Library (JSTL)の製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/index-jsp-135995.html
)
Javaアプリケーション開発一般の詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/overview/index.html
を参照してください。
このドキュメントに加えて、次の項で説明するAvitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)サンプルのコンテキスト内で、ソフトウェア開発者向けのサンプルが用意されています。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンド・ツー・エンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverのインストールとともに必要に応じてインストールされます。MedRecは、ORACLE_HOME
\user_projects\domains\medrec
ディレクトリから起動できます。ORACLE_HOME
は、Oracle WebLogic Serverのインストール時にOracleホームとして指定したディレクトリです。『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード例に関する項を参照してください。
サンプル・アプリケーションのMedRec (Spring)では、Springフレームワーク・アプリケーションの開発例を示します。
WebLogic Serverをサンプル付きで完全にインストールすると、ソース・コードのサンプルがORACLE_HOME\wlserver\samples\server\examples\src\examples
ディレクトリに置かれます。このディレクトリから、サンプルのソース・コードおよび手順のファイルにアクセスすることができ、サンプル・ドメインを設定する必要はありません。
ORACLE_HOME\user_projects\domains\wl_server
ディレクトリには、WebLogic Serverのサンプル・ドメインが含まれています。このドメインには、アプリケーション、アプリケーションおよびOracle WebLogic Serverの動作方法を定義するXML構成ファイル、および起動スクリプトと環境スクリプトが含まれます。WebLogic Serverサンプル・コードの詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。
このリリースのWebLogic Serverでは、複数のWebアプリケーション、サーブレット、およびJSPサンプルが用意されています。独自のWebアプリケーションを開発する前に、まずこれらのWebアプリケーション・サンプルを実行することをお薦めします。