管理コンソール・オンライン・ヘルプ

前 次 新規ウィンドウで目次を開く
ここから内容の開始

サーバー: 構成: サービス

構成オプション     関連タスク     関連トピック

このページでは、このサーバーに固有のWebLogicサービス構成設定を設定します。

構成オプション

名前 説明
デフォルト接続ファクトリの有効化

このサーバーがJMSデフォルト接続ファクトリを使用するかどうかを指定します。

WebLogic Serverは次のJMSデフォルト接続ファクトリを提供します。

  • weblogic.jms.ConnectionFactory
  • weblogic.jms.XAConnectionFactory

    XAファクトリは、JMSアプリケーションがJTAユーザー・トランザクションを使用する際に必要となるもので、トランザクション・セッションでは必要とされません。デフォルトの接続ファクトリにあらかじめ構成されたすべての他の属性は、ユーザー定義の接続ファクトリと同じデフォルトの値に設定されます。デフォルトのファクトリのあらかじめ構成された設定が、使用しているアプリケーションに適切な場合は、アプリケーションに追加でファクトリを構成する必要はありません。

ノート: デフォルトの接続ファクトリを使用している場合、接続ファクトリがデプロイされる可能性のあるWebLogic Serverインスタンスのターゲット指定を制御することはできません。ただし、サーバーごとにデフォルトの接続ファクトリを無効にすることは可能です。独立したサーバー、クラスタ内の特定のサーバーまたはクラスタ全体に接続ファクトリをデプロイするには、接続ファクトリを構成して適切なサーバー・ターゲットを指定する必要があります。デフォルトのJava EE 7 JMS接続ファクトリjava:comp/DefaultJMSConnectionFactoryは、WebLogic JMSのデフォルト接続ファクトリが無効な場合でも使用できます。

MBean属性:
ServerMBean.JMSDefaultConnectionFactoriesEnabled

接続ファクトリのマップされないリソース参照モード

このマップされないリソース参照モードを使用して、ディスクリプタ・ファイルの参照属性、mappedName属性またはjndi-nameによってリソース参照でJNDI名を直接指定していない場合に、接続ファクトリへのリソース参照の動作を指定します。JNDI名が指定されている場合、リソース参照がJNDIツリーに指定されたオブジェクトに解決されるか、javax.naming.NameNotFoundExceptionが生成されます。

マップされないリソース参照には、次のモードがあります。

  • FailSafe :

    このモードでは、JNDI名を指定しないアプリケーションJMS接続ファクトリのリソース参照は、JNDIツリーで見つからない場合には、リソース参照名と同じ名前のJNDIツリーにバインドされたオブジェクトに解決されます。それ以外の場合は、javax.naming.NameNotFoundExceptionがスローされます。JNDI名を持たないリソース参照は、このモードではJava EE 7デフォルト接続ファクトリを戻しません。

    このモードでは、12.2.1より前のWebLogic Serverの動作が生成されます。このモードは、Java EEに準拠していますが、Java EE 7の仕様ではこれをデフォルト・モードにすることは禁止されています。

  • ReturnDefault :

    このポリシーは、Java EEに準拠したモードで、デフォルト・モードです。必要に応じてFailSafe動作を提供しようとするベスト・エフォートを実行しながら、Java EE 7に準拠しています。

    (a) リソース参照名が構成済の外部JMSプロバイダJNDIマッピングのローカルJNDI名と一致した場合、解決できるならばWebLogic ServerによりマッピングからリモートJNDIエントリが戻されますが、そうでなければjavax.naming.NameNotFoundExceptionがスローされます。

    (b) リソース参照が外部JMSプロバイダ・マッピングと一致しない場合で、かつ、リソース参照名がすでにJNDIツリーにバインドされているオブジェクトの名前に一致する場合、WebLogic ServerによりJNDIツリー・オブジェクトが戻されます。

    (c) (a)も(b)も適用されない場合、WebLogic Serverによりjava:comp/DefaultJMSConnectionFactoryが戻されます。また、特殊な動作が発生したことを示す情報メッセージがサーバー・ログに追加されます。このログ・メッセージは、サーバーの起動ごとに各アプリケーションで最大で一度発生します。

MBean属性:
ServerMBean.JMSConnectionFactoryUnmappedResRefMode

JMSスレッド・プール・サイズ

JMS実行スレッド・プールのサイズ。

ノート: RMI呼出しの受信は、JMS実行キューまたはスレッド・プールが存在する場合はそこで実行され、存在しない場合はデフォルトの実行キューで実行されます。

初期のRMIスレッドで完了できない追加処理は、デフォルトの実行キューで実行されます。

JMS固有のスレッド・プールを設定すると、そのJMSは他の実行スレッドで処理されず、他のJMSがそのスレッドで処理されることもありません。

最小値: 0

最大値: 65534

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

ブリッジ・スレッド・プール・サイズ

メッセージング・ブリッジ実行スレッド・プールのサイズを戻します。

MBean属性:
KernelMBean.MessagingBridgeThreadPoolSize

最小値: -1

最大値: 65534

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

XMLレジストリ

JAXP (Java API for XML Parsing)の動作の構成に使用するサーバーのXMLレジストリ。

MBean属性:
ServerMBean.XMLRegistry

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

XMLエンティティ・キャッシュ

JAXP (Java API for XML Parsing)の動作を構成するのに使用される、サーバーのXMLエンティティ・キャッシュ。

MBean属性:
ServerMBean.XMLEntityCache

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

ディレクトリ

ファイル・ストアがデータ・ファイルを保持するファイル・システム・ディレクトリのパス名。

  • ファイル・ストアに移行可能なターゲットを指定する場合、ストア・ディレクトリは、移行可能なターゲットのすべての候補サーバー・メンバーからアクセスできる必要があります。

  • 最高レベルの可用性を実現するには、SAN(ストレージ領域ネットワーク)またはその他の信頼性のある共有ストレージを使用してください。

  • NFSマウントの使用は推奨されませんが、サポートされています。デフォルトでは、ほとんどのNFSマウントによるトランザクションは安全ではありません。トランザクションの正確性を確保するには、NFSベンダーのドキュメントを使用して同期書き込みリクエストを受け付けるように構成する必要があります。

  • 「直接書込み - キャッシュあり」SynchronousWritePolicyは、キャッシュ・ディレクトリを参照してください。

  • ディレクトリがMicrosoft Windowsによってホストされている場合、追加のO/Sのチューニングが必要な場合があります。詳細は、同期書込みポリシーを参照してください。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.Directory

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

同期書込みポリシー

ファイル・ストアがデータをディスクに書き込む方法を決定するディスク書込みポリシー。

このポリシーは、JMSファイル・ストアのパフォーマンス、スケーラビリティおよび信頼性にも影響します。通常最大のパフォーマンスを提供する「直接書込み - キャッシュあり」の使用をお薦めします。デフォルト値は「直接書込み」です。有効なポリシー・オプションは次のとおりです。

  • 直接書込み

    すべてのプラットフォームで直接I/Oがサポートされます。使用可能な場合、直接I/Oモードのファイル・ストアは自動的にネイティブI/O wlfileioドライバをロードします。このオプションは、通常「キャッシュ・フラッシュ」を上回り、「直接書込み - キャッシュあり」よりも遅くなります。このモードはネイティブ・ストアのwlfileioドライバを必要としませんが、使用すると処理が速くなります。

  • 直接書込み - キャッシュあり

    ストア記録はDirectory属性で指定されたディレクトリ内のプライマリ・ファイルに同期的に書き込まれ、「キャッシュ・ディレクトリ」内の対応するキャッシュ・ファイルに非同期的に書き込まれます。「キャッシュ・ディレクトリ」はディスク領域、ロック、セキュリティおよびパフォーマンスの実装に関する情報を提供します。このモードは、ネイティブ・ストアのwlfileiocodeドライバを必要とします。ネイティブ・ドライバをロードできない場合、書き込みモードは自動的に「直接書込み」に切り替わります。キャッシュ・ディレクトリを参照してください。

  • キャッシュ・フラッシュ

    すべての書込みがディスクにフラッシュされるまでトランザクションが完了しません。このポリシーは信頼性があり、同時実行ユーザーが増えるとそれに合わせて拡大します。トランザクションは安全ですが、直接書込みポリシーよりパフォーマンスが低下します。

  • 無効

    書込みがメモリーにキャッシュされると、ディスクに正常に格納されるまで待機せずに、すぐにトランザクションが完了します。書込みリクエストがディスクとの同期の待機をブロックしないため、これは最速のポリシーです。ただし、他のポリシーと異なり、オペレーティング・システムまたはハードウェアで障害が発生した場合、トランザクションは安全ではありません。このような障害が発生すると、データやメッセージの重複または消失につながる可能性があります。このオプションはネイティブ・ストアのwlfileioドライバを必要としませんが、使用すると処理が速くなります。WebLogic以外のJMSベンダーでは、「無効」に相当するポリシーをデフォルトとするものもあります。

ノート:

  • 使用可能な場合、ファイル・ストアはパフォーマンスを向上するWebLogic wlfileioネイティブ・ドライバをロードします。これらのドライバは、Windows、Solaris、LinuxおよびAIX WebLogicのインストールに含まれています。

  • 古いバージョンのMicrosoft Windowsでは、Windowsでデフォルトの書き込みキャッシュを有効にする設定が使用されている場合、ストレージ・デバイスの同期書込みが完了したことを間違って報告する可能性があります。システムのクラッシュや電源の故障はレコードまたはメッセージの損失や重複につながる可能性があるため、これにより、「直接書込み」(デフォルト)または「直接書込み - キャッシュあり」ポリシーで構成されたファイル・ストアを含む、トランザクション製品(Oracleに限られません)のトランザクション・セマンティクスが無視されます。認識できる症状の1つは、ストレージ・デバイスの物理許容量を超える高い永続性メッセージまたはトランザクションのスループットが発生したときに表れます。この問題は、Microsoft提供のパッチを適用してWindowsの書き込みキャッシュを有効にする設定を無効にするか、電源を保護されたストレージ・デバイスを使用することで対処できます。http://support.microsoft.com/kb//281672およびhttp://support.microsoft.com/kb//332023を参照してください。

  • NFSストレージ・ノート: 一部のオペレーティング・システムで、ファイルがロックされているとき、ネイティブ・ドライバのノート・リーマッピングはNFSと互換性がありません。同期書込みポリシー「直接書込み - キャッシュあり」または「無効」のストアおよびWebLogic JMSページング・ストアでは、ネイティブwlfileioドライバを使用してパフォーマンスを向上し、メモリーマップのオペレーティング・システムの呼出しを実行します。NFS、ファイル・ロック、メモリー・マッピング間に互換性がないことをストアが検出すると、メモリー・マッピングのかわりに、従来の読取りまたは書込みのシステム・コールに自動的にダウングレードされます。最適なパフォーマンスのため、代替NFSクライアント・ドライバの調査、NFS以外のストレージの場所の構成、制御下の環境および自己責任でファイル・ロックの無効化をお薦めします(ファイル・ロックの有効化を参照)。詳細は、Oracle WebLogic ServerのパフォーマンスのチューニングのWebLogic永続ストアのチューニングを参照してください。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.SynchronousWritePolicy

キャッシュ・ディレクトリ

「直接書込み - キャッシュあり」のキャッシュ・ディレクトリの場所。他のポリシーでは無視されます。

「直接書込み - キャッシュあり」SynchronousWritePolicyとして指定されると、プライマリ・ファイルに加えてキャッシュ・ファイルが作成されます(プライマリ・ファイルの場所はディレクトリを参照してください)。キャッシュ・ディレクトリの場所が指定されると、キャッシュ・ファイルのパスはCacheDirectory/WLStoreCache/StoreNameFileNum.DAT.cacheになります。絶対パスを使用することをお薦めしますが、ディレクトリの場所が相対パスの場合、WebLogic Serverインスタンスのホーム・ディレクトリを基準とした相対的な場所にCacheDirectoryが作成されます。またはNullが指定されると、CacheDirectoryjava.io.tmpdir Javaシステム・プロパティ(JDKのデフォルト: UNIXの場合は/tmp、Windowsの場合は%TEMP%)によって現在のオペレーティング・システムのtempディレクトリに配置され、TempDirectory/WLStoreCache/DomainName/unique-id/StoreNameFileNum.DAT.cacheになります。java.io.tmpdirの値はオペレーティング・システムおよび構成によって異なり、-Djava.io.tmpdir=My_pathをJVMコマンド・ラインに渡すことでオーバーライドできます。

考慮事項:

  • セキュリティ: 特にプライマリ・ディレクトリにカスタム構成されたユーザー・アクセス制限がある場合、キャッシュ・ディレクトリへのアクセスを制限するために、特定のディレクトリの許可を設定する場合があります。WebLogicのセキュリティの完全なガイドは、Oracle WebLogic Serverのプロダクション環境の保護を参照してください。

  • 追加のディスク領域の使用: キャッシュ・ファイルは、ミラー化するプライマリ・ストア・ファイルと同じ量のディスク領域を消費します。プライマリ・ストア・ファイルの場所は、ディレクトリを参照してください。

  • パフォーマンス: 最適なパフォーマンスのためには、キャッシュ・ディレクトリをNAS/SAN (リモート)ストレージよりも、オペレーティング・システムのtempディレクトリなどのローカル・ストレージに配置する必要があります。相対パスはドメインのインストールを基準として配置されるため、通常はリモート・ストレージに配置されます。ストアが停止している間にキャッシュ・ディレクトリを削除すると安全ですが、次のストアの起動速度を低下させる可能性があります。

  • 破損の防止とファイル・ロック: 2つの同じ名前のストアが同じプライマリ・ディレクトリまたはキャッシュ・ディレクトリを共有しないようにしてください。このような競合を検出し、ストアの起動を失敗させて破損を防止するように設計されたストアのファイル・ロック・チェック機能がありますが、正確性を確認するためにファイル・ロック機能に依存することはお薦めしません。ファイル・ロックの有効化を参照してください。

  • 起動の回復: キャッシュ・ファイルはファイル・ストアの起動と回復プロセスの速度を上げるために再利用されます。ただし、現在の起動の前にストアのホストWebLogic Serverインスタンスが正常に停止した場合のみです。たとえば、kill -9の後、OSまたはJVMのクラッシュの後、またはストア管理の圧縮処理など、プライマリ・ファイルがオフラインで変更された後は、キャッシュ・ファイルは再利用されず、完全に再作成されます。キャッシュ・ファイルが再作成されると、警告ログ・メッセージ280102が生成されます。

  • フェイルオーバーと移行の回復: ファイル・ストアはキャッシュ・ディレクトリを使用しないで安全にデータを回復します。このため、キャッシュ・ディレクトリをコピーしたり、フェイルオーバーまたは移行後にアクセス可能にしたり、同様にNAS/SANストレージに配置したりする必要もありません。新しいホスト・システムにキャッシュを再作成する必要があることを示す警告ログ・メッセージ280102は無視できます。

  • キャッシュ・ファイルのクリーン・アップ: 使用していないキャッシュ・ファイルがディスク領域を消費することを防ぐため、テスト環境および開発者環境では定期的にキャッシュ・ファイルを削除する必要があります。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.CacheDirectory

最小ウィンドウ・バッファ・サイズ

JVMのアドレス空間にマップされるプライマリ・ストア・ファイルごとのデータの最小容量(バイト単位)。最も近い2のべき乗に切り捨てられます。同期書込みポリシーが「直接書込み - キャッシュあり」および「無効」で、ネイティブwlfileioライブラリがロードされているときのみ適用されます。最大ウィンドウ・バッファ・サイズを参照してください。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.MinWindowBufferSize

最小値: -1

最大値: 1073741824

最大ウィンドウ・バッファ・サイズ

JVMのアドレス空間にマップされるプライマリ・ストア・ファイルごとのデータの最大容量(バイト単位)。最も近い2のべき乗に切り捨てられます。同期書込みポリシーが「直接書込み - キャッシュあり」および「無効」で、ネイティブwlfileioライブラリがロードされているときのみ適用されます。

ウィンドウ・バッファはJavaヒープ・メモリーを消費しませんが、off-heap (ネイティブ)メモリーを消費します。ストアがリクエストされたバッファ・サイズを割り当てられない場合は、MinWindowBufferSizeに到達するまでより小さいバッファを割り当て、MinWindowBufferSizeに到達すると失敗します。

最大ウィンドウ・バッファのサイズを、その他の制約がないかぎり、最大書込みの2倍(同時に更新される複数の記録が1つの書込みとして組み合される可能性があります)およびファイル・サイズ以上に設定することをお薦めします。32ビットのJVMでは、Javaヒープとoff-heap (ネイティブ)のメモリー使用量の合計の制限を2から4 GBに設定します。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.MaxWindowBufferSize

最小値: -1

最大値: 1073741824

IOバッファ・サイズ

I/Oバッファのサイズ(バイト単位)で、自動的に最も近い2のべき乗に切り捨てられます。

  • 「直接書込み - キャッシュあり」ポリシーでネイティブwlfileioドライバが使用できるときは、IOBufferSizeはシステム・コールに渡されるキャッシュ・ビューの最大容量を表します。この部分は、off-heap (ネイティブ)メモリーまたはJavaヒープ・メモリーを消費しません。

  • 「直接書込み」ポリシーおよび「キャッシュ・フラッシュ」ポリシーでは、IOBufferSizeはoff-heap (ネイティブ)メモリーを消費するストア・バッファごとのサイズを表します。実行時に1つのバッファが割り当てられますが、起動の回復時に複数のバッファが一時的に作成される場合があります。

  • ネイティブwlfileioドライバを使用できない場合、この設定は(「無効」を含む)すべてのポリシーのoff-heap (ネイティブ)メモリーに適用されます。

  • 最適な実行時パフォーマンスのために、IOBufferSizeを最大書込み(同時に更新される複数のリクエストが1つの書込みとして組み合される可能性があります)よりも大きな値に設定することをお薦めします

  • 大きなストアでの起動回復時間の最適なパフォーマンスのために、IOBufferSizeを2 MB以上に設定することをお薦めします。

実際に割り当てられているoff-heap(ネイティブ)メモリーを調べるには、AllocatedIOBufferBytesを参照してください。これは、「直接書込み」ポリシーおよび「キャッシュ・フラッシュ」ポリシーのIOBufferSizeの倍数か、ゼロになります。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.IoBufferSize

最小値: -1

最大値: 67108864

タイプ

トランザクションのログをサーバーのデフォルト・ストアに記録する場合は、「デフォルト・ストア」を選択します。トランザクションのログを特定のJDBCデータ・ソースに記録する場合は、「JDBC」を選択します。

MBean属性:
TransactionLogJDBCStoreMBean.Enabled

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

データ・ソース

トランザクション・ログ・ストアがトランザクションのログに使用するJDBCデータ・ソース。XA JDBCドライバを使用するように構成された、またはグローバル・トランザクションをサポートするように構成されたJDBCデータ・ソースを使用するようにトランザクション・ログ・ストアを構成することはできません。

MBean属性:
JDBCStoreMBean.DataSource

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

接頭辞名

複数のTLOG JDBCストアを使用している場合は、この属性を使用して、JDBC TLOGストアをホストしているサーバーの名前の先頭に追加される"_"で終わるラベルを作成し、"_"で終了して、構成されたJDBC TLOGストアごとに一意のJDBC TLOGストア名を生成します。

デフォルトの接頭辞名は"TLOG_"です。たとえば、デフォルトの「接頭辞名」を使用した有効なJDBC TLOGストア名はTLOG_MyServer_で、TLOG_は接頭辞名、MyServerはJDBC TLOGストアをホストしているサーバーの名前です。

MBean属性:
TransactionLogJDBCStoreMBean.PrefixName

DDLファイルからの表の作成

JDBCストアのバッキング表の作成に使用されるデータ定義言語(Data Definition Language:DDL)ファイルを指定します。

  • このフィールドは、JDBCストアのバッキング表WLStoreがすでに存在する場合は無視されます。

  • DDLファイルが指定されていない場合に、バッキング表が存在しないことがJDBCストアによって検出されると、JDBCストアでは、データベース・ベンダーに固有のあらかじめ構成されたDDLファイルを実行して、自動的に表を作成します。あらかじめ構成されたこれらのファイルは、MIDDLEWARE_HOME\modules\com.bea.core.store.jdbc_x.x.x.x.jarファイルのweblogic\store\io\jdbc\ddlディレクトリにあります。

  • DDLファイルが指定されている場合に、バッキング表が存在しないことがJDBCストアによって検出されると、JDBCストアは、まずファイル・パス内のDDLファイルを検索し、見つからない場合は、CLASSPATH内でファイルを検索します。ファイルがみつかった時点で、そのDDLファイル内のSQLが実行されてJDBCストアのデータベース表が作成されます。DDLファイルがみつからず、バッキング表が存在していない場合、JDBCストアは起動に失敗します。

MBean属性:
GenericJDBCStoreMBean.CreateTableDDLFile

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

各バッチの最大削除数

各データベース呼出しで削除される表行の最大数。

  • 可能な場合、JDBCストアはJDBC 3.0バッチ処理を使用してクライアントの同時リクエストをバッチ処理します。

  • 同時挿入および同時書込みの最大バッチ・サイズを構成できます。

  • JDBC 3.0バッチ処理を無効化するには、最大バッチ・サイズを1に設定します。

  • 最大バッチ・サイズは、クライアントの同時リクエストの最大数には影響しません。

MBean属性:
JDBCStoreMBean.DeletesPerBatchMaximum

最小値: 1

最大値: 100

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

各バッチの最大挿入数

各データベース呼出しで挿入される表行の最大数。

  • 可能な場合、JDBCストアはJDBC 3.0バッチ処理を使用してクライアントの同時リクエストをバッチ処理します。

  • 同時挿入および同時書込みの最大バッチ・サイズを構成できます。

  • JDBC 3.0バッチ処理を無効化するには、最大バッチ・サイズを1に設定します。

  • 最大バッチ・サイズは、クライアントの同時リクエストの最大数には影響しません。

MBean属性:
JDBCStoreMBean.InsertsPerBatchMaximum

最小値: 1

最大値: 100

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

各文の最大削除数

各データベース呼出しで削除される表行の最大数。

  • JDBCストアでクライアントの同時リクエストをバッチ処理するためにJDBC 3.0バッチ処理を使用しない場合にのみ適用されます。

  • 文ごとの最大削除数は、クライアントの同時リクエストの最大数には影響しません。

  • データベースによっては、構成した値よりも低い値がJDBCストアによって選択される場合があります。

MBean属性:
JDBCStoreMBean.DeletesPerStatementMaximum

最小値: 1

最大値: 100

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

トランザクション・ログが失敗するまでの最大試行回数(秒)

WebLogic ServerがJDBC TLogストア障害からのリカバリを試行する最大時間(秒単位)。この期間後もストアが使用不能な場合、WebLogic Serverはヘルス状態をHEALTH_FAILEDに設定します。値0は、WebLogic Serverが再試行を実行せず、ヘルス状態を即時にHEALTH_FAILEDに設定することを示します。

MBean属性:
TransactionLogJDBCStoreMBean.MaxRetrySecondsBeforeTLOGFail

最小値: 0

最大値: 2147483647

トランザクション例外がスローされるまでの最大試行回数(秒)

WebLogic Serverがトランザクションの処理中にJDBC TLogストア障害からのリカバリを試行する前に待機する最大時間(秒単位)。この期間後もストアが使用不能な場合、WebLogic Serverは影響を受けるトランザクションに例外をスローします。値0は、WebLogic Serverが再試行を実行せず、例外を即時にスローすることを示します。実用的な最大値は、MaxRetrySecondsBeforeTLogFailの現在の値よりも小さい値です。

MBean属性:
TransactionLogJDBCStoreMBean.MaxRetrySecondsBeforeTXException

最小値: 0

最大値: 300

再試行間隔(秒)

ストア障害の発生後、WebLogic ServerがTLOGストアのヘルスの検証を試行する前に待機する時間(秒単位)。

MBean属性:
TransactionLogJDBCStoreMBean.RetryIntervalSeconds

最小値: 1

最大値: 60

接続キャッシュ・ポリシー

接続キャッシュ・ポリシー設定は、JDBCストアによってキャッシュされるJDBC接続数を制御します。接続キャッシュ・ポリシーを「なし」に変更する前に、ストアの管理ガイドを参照することを強くお薦めします。

MBean属性:
TransactionLogJDBCStoreMBean.ConnectionCachingPolicy

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

最大ファイル・サイズ

各データ・ファイルの最大ファイル・サイズ(バイト)。

  • MaxFileSize値は特定のサイズのストアを格納するために必要なファイルの数に影響します(ファイルの数=ストアのサイズ/切り上げられたMaxFileSize)。

  • 新しい記録のための領域が十分にない場合、ファイル・ストアは自動的に記録の削除によって開放された領域を再利用し、自動的に個々のファイルをMaxFileSizeまで拡張します。既存のファイルに新しい記録のための領域が残っていない場合、ストアは追加ファイルを作成します。

  • 各ファイルにウィンドウ・バッファおよびファイル・ハンドルが割り当てられるため、通常少数の大きなファイルのほうが多数の小さなファイルより推奨されます。

  • MaxFileSizeが2^24 * BlockSizeより大きい場合、MaxFileSizeは無視され、値は2^24 * BlockSizeになります。デフォルトのBlockSizeは512で、2^24 * 512は8 GBです。

  • ストアによって複数のデータ・ファイルが使用されている場合、MaxFileSizeの最小サイズは10 MBです。InitialSizeMaxFileSizeより小さい場合は、InitialSizeバイトの単一ファイルが作成されます。InitialSizeMaxFileSizeより大きい場合は、MaxFileSizeバイトの(InitialSize / MaxFileSize)ファイルが作成され、必要に応じて残りを含む追加のファイルが作成されます。

  • 初期サイズを参照してください。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.MaxFileSize

最小値: 1048576

最大値: 2139095040

ファイル・ロックの有効化

OSのファイル・ロックが使用されているかどうかを判断します。

ファイル・ロック保護が有効なとき、別のストア・インスタンスがすでにストア・ファイルを開いていると、ストアの起動に失敗します。複数のストア・インスタンスが同じファイルを開くことを防ぐ手順が揃っていないかぎり、この設定を無効にしないでください。ファイル・ロックは必須ではありませんが、同じディレクトリで2つの同名のファイル・ストア・インスタンスが動作したときに発生する破損を防ぐのに役立ちます。この設定は、プライマリ・ファイルおよびキャッシュ・ファイルの両方に適用されます。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.FileLockingEnabled

ブロック・サイズ

ファイルのアドレス指定可能な最小ブロック(バイト)。ネイティブwlfileioドライバが使用でき、ブロック・サイズがユーザーによって構成されていないとき、ストアはバッファされていない(直接) I/OとしてOS指定の最小値(範囲[512, 8192]内にある場合)を選択します。

一度ファイル・ストアがファイルを作成すると、そのファイル・ストアのブロック・サイズは変更されません。ブロック・サイズの変更は新しいファイル・ストアまたは現在のファイルが削除されたときにのみ有効です。Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニングの永続ストアのチューニングを参照してください。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.BlockSize

最小値: -1

最大値: 8192

初期サイズ

ファイルの初期サイズ(バイト)。

  • ファイル・ストアの起動時に、InitialSizeを事前割当て済のファイル領域に設定します。InitialSizeMaxFileSizeを超える場合、ストアは複数のファイルを作成します(ファイルの数 = InitialSize/切り上げられたMaxFileSize)。

  • 新しい書込みリクエストのための領域が十分にない場合、ファイル・ストアは自動的に削除された記録の領域を再利用し、自動的にファイルを拡張します。

  • ファイルの拡張は、まれな状況で一時的な待機時間が長く続く可能性があるため、InitialSizeを使用して実行時のファイルの拡張を制限または防止します。

  • 初期サイズの変更は、新しいファイル・ストアに対してのみ、または現在のファイルが削除された後に再起動した場合のみ有効です。

  • 最大ファイル・サイズを参照してください。

MBean属性:
DefaultFileStoreMBean.InitialSize

最小値: 0

関連タスク

関連トピック


先頭に戻る