接続ファクトリというオブジェクトを使用すると、JMSクライアントでJMS接続を作成できるようになります。接続ファクトリは同時使用が可能で、複数のスレッドで同時にアクセスすることができます。
ノート: WebLogic Serverには、あらかじめ構成された「デフォルト」接続ファクトリが用意されています。デフォルト接続ファクトリは、サーバーごとに有効化または無効化できます。詳細は、接続ファクトリの構成を参照してください。
基本の接続ファクトリを作成した後には、次の様々な(オプションの)プロパティを定義できます。
様々なデフォルト・メッセージ配信パラメータを定義します。たとえば、クライアントで特定の配信パラメータが指定されない場合などには、デフォルトの配信パラメータでこれらのパラメータの値を制御できます。また、「順序単位」の機能を使用している場合には、順序単位が有効化され任意で名前も指定されているファクトリで作成されたすべてのセッションに対して、順序単位を関連付けます。その結果、その接続ファクトリから作成したすべてのセッションで、順序単位が有効化されます。
JMSサーバーがそのクライアントに対してどのように動作する必要があるかに影響する様々なクライアント・パラメータを定義します。たとえば、接続ファクトリを使用する際に恒久サブスクライバで保持する必要のあるクライアントIDを指定したり、JMSクライアント再接続フレームワークの動作を定義したりできます。
トランザクション・タイムアウトの値を定義し、JTAユーザー・トランザクション対応のセッションを作成するXAキューまたはXAトピックの接続ファクトリが戻されるようにするかどうかも指定します。
フロー制御パラメータを定義します。フロー制御を使用すると、JMSサーバーまたは宛先で過負荷の状態になりつつあると判断された場合にメッセージ・プロデューサを低速化できます。
ロード・バランシング・パラメータを定義します。定義することで、複数のクライアントでこの接続ファクトリを使用する際にターゲット・サーバー・インスタンスに作業を分散する方法を選択できるようになります。
このファクトリを介して送られるメッセージに関連するセキュリティ情報をカスタマイズします。