管理コンソール・オンライン・ヘルプ

前 次 新規ウィンドウで目次を開く
ここから内容の開始

WLSTスクリプトの記録


ドメインの構成タスクを自動化するために、管理コンソールでの構成アクションを、一連のWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドとして記録しておき、その後、WLSTを使用してそれらのコマンドを再生することができます。

WLSTとは、WebLogic Serverドメインの作成、管理、および監視に使用できる、コマンドライン・スクリプト環境です。WebLogic Serverのインストール時に、システム上にインストールされます。

管理コンソールは、以下については、WLSTコマンドを記録しません

WLSTスクリプトを記録する主なステップは、次のとおりです。

  1. (オプション) WLSTコマンドを記録するファイルの名前を指定し、その他のプリファレンスを設定します。WLST記録のプリファレンスの設定を参照してください。

    プリファレンスの設定中に、記録するコマンドの前後に管理コンソールが挿入するWLSTコマンドを指定できます。たとえば、WLSTを管理サーバーに接続する一連のコマンドを挿入した上で、その接続を停止するコマンドを付加できます。そのようなコマンドを追加しなければ、記録されたコマンドをWLSTスクリプトとして実行することはできません。

    WLSTスクリプトの例については、WLSTオンライン・サンプル・スクリプトを参照してください。

  2. WLST記録の開始を行います。

    一度記録されたコマンドは、削除したり取り消したりすることができません。そのかわり、記録を停止してからスクリプト・ファイルを編集するか、またはプリファレンスでスクリプト・ファイルを上書きして、コマンドを再記録するように設定できます。

  3. (オプション)記録されたコマンドを表示します。記録されたコマンドの表示を参照してください。
  4. WLST記録の停止を行います。

    ファイルの末尾に追加」プリファレンスを選択した場合、次のステップに移る前に、何度も記録を開始および停止できます。

  5. 暗号化された属性の値(サーバーのJava標準信頼キーストアのパスワードなど)を取得または設定するコマンドを記録する場合、管理コンソールはスクリプト・ファイル以外に、暗号化されたデータを格納するユーザー構成ファイルと、データの暗号化に使用されるキーを格納するキー・ファイルの、2つのファイルを作成します。キー・ファイルへの読取りおよび書込みアクセスを制限するには、ファイル・システムを使用します。キー・ファイルを読み取れるユーザーは、記録された暗号化データをすべて読むことができます。

    キー・ファイルおよびユーザー構成ファイルは、記録されたスクリプト・ファイルと同じディレクトリ内に作成され、recording-fileConfigおよびrecording-fileSecretという名前を付けられます。recording-fileは、記録されたスクリプト・ファイルの名前です。

  6. (オプション)スクリプト・ファイルをテキスト・エディタで開き、記録されたコマンドを変更します。スクリプト・ファイルの名前および場所は、記録プリファレンスの設定時に指定します。
  7. WLSTでスクリプトを実行します。WLSTを使用してコマンドを実行する際には、WLSTが管理サーバーに接続されている必要があります。詳細は、対話モードまたはスクリプト・モードでのWLSTの使用の主なステップを参照してください。

    暗号化された属性の値を取得または設定するコマンドを記録した場合、ユーザー構成ファイルとキー・ファイルは、スクリプト・ファイルと同じディレクトリ内に存在していなければなりません。スクリプト・ファイルを移動した後、ユーザー構成ファイルとキー・ファイルも移動する必要があります。データの暗号化に使用されたキー・ファイルのみが、データの復号化に使用できます。

関連トピック


先頭に戻る