ドメインの構成タスクを自動化するために、管理コンソールでの構成アクションを、一連のWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドとして記録しておき、その後、WLSTを使用してそれらのコマンドを再生することができます。
WLSTとは、WebLogic Serverドメインの作成、管理、および監視に使用できる、コマンドライン・スクリプト環境です。WebLogic Serverのインストール時に、システム上にインストールされます。
管理コンソールは、以下については、WLSTコマンドを記録しません。
プリファレンスの設定中に、記録するコマンドの前後に管理コンソールが挿入するWLSTコマンドを指定できます。たとえば、WLSTを管理サーバーに接続する一連のコマンドを挿入した上で、その接続を停止するコマンドを付加できます。そのようなコマンドを追加しなければ、記録されたコマンドをWLSTスクリプトとして実行することはできません。
WLSTスクリプトの例については、WLSTオンライン・サンプル・スクリプトを参照してください。
一度記録されたコマンドは、削除したり取り消したりすることができません。そのかわり、記録を停止してからスクリプト・ファイルを編集するか、またはプリファレンスでスクリプト・ファイルを上書きして、コマンドを再記録するように設定できます。
「ファイルの末尾に追加」プリファレンスを選択した場合、次のステップに移る前に、何度も記録を開始および停止できます。
キー・ファイルおよびユーザー構成ファイルは、記録されたスクリプト・ファイルと同じディレクトリ内に作成され、recording-fileConfig
およびrecording-fileSecret
という名前を付けられます。recording-file
は、記録されたスクリプト・ファイルの名前です。
暗号化された属性の値を取得または設定するコマンドを記録した場合、ユーザー構成ファイルとキー・ファイルは、スクリプト・ファイルと同じディレクトリ内に存在していなければなりません。スクリプト・ファイルを移動した後、ユーザー構成ファイルとキー・ファイルも移動する必要があります。データの暗号化に使用されたキー・ファイルのみが、データの復号化に使用できます。