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Webサービスの永続性の構成

始める前に

永続性を構成するには、先にWebサービスをインストールする必要があります。Webサービスのインストールを参照してください。


ノート: このセクションはJAX-WS Webサービスにのみ適用されます。

WebLogic Serverには、Webサービスに組込みの高性能ストレージ・ソリューションを提供するデフォルトのWebサービス永続ストアが用意されています。Webサービス永続ストアは、高度な機能(Webサービスの信頼性のあるメッセージングなど)で使用され、長時間実行リクエストをサポートし、サーバーの再起動後も存続します。

次の表は、Webサービス永続ストアのコンポーネントについて説明します。

コンポーネント 説明
論理ストア ビジネス構成の要件を提供し、Webサービスを物理ストアおよびバッファリング・キューに接続します。
物理ストア 物理ストレージ(ファイル、DBMSなど)へのデータの保存や物理ストレージからデータを取り出すI/O操作を処理します。
バッファリング・キュー Webサービスのバッファされたリクエストおよびレスポンスを格納します。

Webサービスの永続性は、WebLogic ServerレベルおよびWebサービスのエンドポイント・レベルで構成できます。サーバーで構成されたWebサービスの永続性は、そのサーバーで実行されるすべてのWebサービスおよびクライアントのデフォルトの永続ストアを定義します。

WebLogic ServerのWebサービスの永続性を構成するには、次のいずれかの方法を使用します。

Webサービスの永続性と構成可能なコンポーネントの詳細は、Oracle WebLogic ServerのJAX-WS Webサービスの開発Webサービスの永続性の管理を参照してください。

Webサービスの永続性を手動で構成するには:

ノート: 必要に応じて、次の手順で説明しているリソースに名前を付けることができます。ただし、ワーク・マネージャの名前はweblogic.wsee.mdb.DispatchPolicyとする必要があります。本番環境ではリソースの名前を変更できません。

  1. まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(チェンジ・センターの使用を参照)。
  2. 高度なWebサービスに必要なJMSリソースを定義するJMSモジュールを作成します。このJMSモジュール上の関連付けられているすべてのターゲット(サーバーに割り当てられたJMSサーバー)は、JAX-WS Webサービスのサポートに使用されます。このモジュールを割り当てるすべてのサーバーでは、適切なWebサービスのリソースが構成されている必要があります。

    ノート: JMSモジュールを共通分散宛先(UDD)として構成することをお薦めします。

    分散宛先を手動で構成する方法の詳細は、Oracle WebLogic ServerのJMSアプリケーションの開発分散宛先の使用を参照してください。

  3. 物理ストレージ(ファイル、DBMSなど)へのデータの保存や物理ストレージからデータを取り出すI/O操作を処理する、WebLogic Serverで使用される物理ストアを作成します。詳細は、作成する物理ストアのタイプに応じて、ファイル・ストアの作成またはJDBCストアの作成を参照してください。

    単一サーバー環境では、永続ストア(WseeFileStoreなど)を単一のWebLogic Serverインスタンスに割り当てます。クラスタ化環境では、クラスタ内の各管理対象サーバーに個別の物理ストアを構成します(WseeFileStore_servernameなど)。

  4. 前のステップで作成した物理ストアを使用するJMSサーバーを作成します。詳細は、JMSサーバーの作成を参照してください。

    単一サーバー環境では、JMSサーバー(WseeJaxwsJmsServerなど)を単一のWebLogic Serverインスタンスに割り当てます。クラスタ化環境では、クラスタ内の各管理対象サーバーに個別のJMSサーバーを構成します(WseeJaxwsJmsServer_servernameなど)。

  5. (クラスタ化環境のみ。)クラスタ内のすべての管理対象サーバーに定義されたJMSサーバーに割り当てるJMSサブデプロイメントを作成します。詳細は、JMSシステム・モジュールでのサブデプロイメントの構成を参照してください。
  6. 前のステップで作成した物理ストアを使用するストア・アンド・フォワード(SAF)エージェントを作成します。SAFエージェントは、server_nameで指定した管理対象サーバーごとに構成されます。SAFエージェントでは、WseeFileStore_server_nameを物理ストアとして使用します。このSAFエージェントをソースのWebLogic Serverインスタンスに割り当てます。詳細は、ストア・アンド・フォワード・エージェントの作成を参照してください。

    単一サーバー環境では、SAFエージェント(ReliableWseeSAFAgentなど)を単一のWebLogic Serverインスタンスに割り当てます。クラスタ化環境では、クラスタ内の各管理対象サーバーに個別のSAFエージェントを構成します(ReliableWseeSAFAgent_servernameなど)。

  7. 次のJMSキューを作成します:
    • リクエスト・キュー、weblogic.wsee.BufferedRequestQueueなど
    • リクエスト・エラー・キュー、weblogic.wsee.BufferedRequestErrorQueueなど
    • レスポンス・キュー、weblogic.wsee.BufferedResponseQueueなど
    • レスポンス・エラー・キュー、weblogic.wsee.BufferedResponseErrorQueueなど

    単一サーバー環境では、キューを前のステップで作成したJMSサーバーに割り当てます。クラスタ化環境では、JMS共通分散宛先(UDD)を作成してJMSサブデプロイメントに割り当てます。詳細は、JMSシステム・モジュールの構成およびJMSリソースの追加を参照してください。

  8. weblogic.wsee.jaxws.mdb.DispatchPolicyという名前のワーク・マネージャを作成してWebサービスを有効にし、コンテナ内で複数の作業項目を同時に実行します。詳細は、アプリケーション・スコープのワーク・マネージャの作成を参照してください。
  9. WebLogic Serverレベルで論理ストアを構成するには:
    1. 管理コンソールの左ペインで、「環境」を選択して「サーバー」を選択します。
    2. 右ペインで、論理ストアを構成するサーバーの名前をクリックします。
    3. 「構成」→「Webサービス」→「論理ストア」を選択します。「論理ストア」表に現在定義されているすべての論理ストアを一覧表示します。
    4. 次のいずれかのステップを実行します。

      - 新しい論理ストアを作成するには、「新規」をクリックしてフィールドの値を提供します。「終了」をクリックして新しい論理ストアを作成します。

      - 既存の論理ストアを編集するには、表内の論理ストアの名前をクリックし、必要に応じてプロパティ値を編集し、「保存」をクリックして新しい構成値を保存します。

      - 既存の論理ストアを削除するには、削除する論理ストアの横のチェック・ボックスを選択して「削除」をクリックします。

  10. Webサービスのエンドポイント(ポート)レベルでデフォルト論理ストアを構成するには:
    1. 管理コンソールの左ペインで、「デプロイメント」を選択します。
    2. 右ペインの「デプロイメント」表内を移動して、構成を表示するWebサービスを見つけます。

      ノート: Webサービスは、エンタープライズ・アプリケーション、WebアプリケーションまたはEJBの一部としてデプロイされます。管理コンソール上でのWebサービスの表示について理解するには、インストールされているWebサービスの表示を参照してください。

    3. 「デプロイメント」表でWebサービス名をクリックします。
    4. 「構成」→「ポート」を選択し、構成するWebサービス・エンドポイントの名前をクリックします。
    5. Webサービスのエンドポイント・ページで、「永続性」タブを選択します。
    6. 使用するデフォルト論理ストアの名前を入力します。
    7. 保存」をクリックします。
  11. これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールのチェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。
    すべての変更が即座に有効になるわけではありません。再起動が必要なものもあります(チェンジ・センターの使用を参照)。

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