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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Server Multitenantの使用
12c (12.2.1.3.0)
E90313-02
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8 リソース・グループの構成

リソース・グループまたはリソース・グループのオーバーライドの構成時に、パーティションに必要な構成のほとんどを実行します。タスクには、JDBCシステム・データ・ソース、JMSサーバーおよびリソース、外部JNDIプロバイダなどの構成が含まれます。

この章の内容は次のとおりです。

リソース・グループの構成: 概要

リソース・グループは、アプリケーションとそれらが使用するリソースを、ドメイン内の個別の管理単位にグループ化します。通常、指定されたリソース・グループ内でリソースがなんらかの方法で関連付けられます。たとえば、それらが単一のアプリケーション・スイートを構成します。

リソースとアプリケーションには、それらのリソースを開始したりそれらに接続するために必要なすべての情報(データ・ソースに接続するための資格証明やアプリケーションのターゲット指定情報を含む)があります。リソース・グループにデプロイされたアプリケーションは、起動可能な状態にする必要があります。

リソース・グループとは

リソース・グループはResourceGroupMBeanに基づくもので、次のリソースを含めることができます。

  • 一般(名前、スコープ、リソース・グループ・テンプレートに基づくかどうか)

  • デプロイメント

  • サービス:

    • JDBC

    • メッセージ

    • メール・セッション

    • 永続ストア

    • 外部JNDIプロバイダ

    • OSGiフレームワーク

    • 診断

  • ターゲット

  • モニタリング機能(JDBC、メッセージ)

  • 制御機能(JDBC、メッセージ、移行)

  • ノート

リソース・グループとオーバーライド

リソース・オーバーライドによって、パーティション・レベルでリソースをカスタマイズできます。リソース・グループ・テンプレートから導出されたリソース設定をオーバーライドできます。

オーバーライドには、主に2つのタイプがあります。

  • リソース・オーバーライド構成MBeanおよびリソース・デプロイメント・プランを使用して、特定のリソースのリソース設定をオーバーライドできます。

  • 別のデプロイメント・プランを指定して、リソース・グループ・テンプレートに定義されているアプリケーションおよびモジュールのデフォルト・アプリケーション構成をオーバーライドできます。アプリケーションまたはモジュールは、アプリケーション構成用の新しいデプロイメント・プランを使用して再デプロイされます。

リソース・オーバーライドの詳細は、「リソース・オーバーライドの構成」を参照してください。アプリケーション・オーバーライドの詳細は、「パーティション・リソース・グループへのアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

グローバル・スコープおよびパーティションでのリソース・グループ

リソース・グループは、ドメイン・レベルで作成することも、ドメイン・パーティションに固有のものとして作成することもできます。ドメイン・レベルでリソース・グループを作成する場合、それにグローバル・スコープが指定され、非パーティション環境のドメイン・レベルと同等になります。ドメイン・レベルで実行されるアプリケーションまたはクラスはドメイン全体で使用できますが、パーティションでは使用できません。

パーティション・レベルで作成したリソース・グループは、そのパーティションにのみスコープ指定されます。パーティション・レベルで実行されるアプリケーションまたはクラスはそのパーティションで使用できますが、ドメイン・レベルまたは他のパーティションでは使用できません。

複数のターゲットへのリソース・グループのターゲット設定

複数の仮想ターゲットを持つようにリソース・グループを構成できます。たとえば、リソース・グループをCluster1Cluster2およびCluster3の仮想ターゲットにターゲット設定して、リソース・グループのアプリケーションが3つすべてのクラスタで実行できます。

ただし、2つの重要な制限が存在します。

  • 一部のリソース・グループ構成には、複数のターゲットに適用されないターゲット固有のリソースがある場合があります。次にこのようなリソースの例を示します(これらに限定されるものではありません)。

    • JMSサーバー

    • メッセージング・ブリッジ

    • パス・サービス

    • JMSブリッジ宛先

    • ファイル・ストア

    • JDBCストア

    • JMSシステム・リソース

    リソース・グループのターゲットとして複数の仮想ターゲットを指定しようとしたときに、これらのリソースのいずれかが存在する場合、WebLogic Server MTでエラーが生成されます。

  • 同じ物理サーバーをターゲットとしている複数の仮想ターゲットには、リソース・グループをターゲット設定できません。

    たとえば、リソース・グループRGのターゲットとしてVT1およびVT2が指定され、かつVT1VT2の両方のターゲットとしてServer1が指定されている場合は、WebLogic Server MTによってエラーが生成されます。

リソース・グループの作成: 主な手順および例

リソース・グループを作成する場合、新しいリソース・グループを作成する方法と、リソース・グループ・テンプレートに基づいてリソース・グループを作成する方法の2つがあります。

新しいリソース・グループの作成により、リソース・グループの基本構造が作成されます。次に、このリソース・グループを必要に応じて編集する必要があります。一方、リソース・グループ・テンプレートからリソース・グループを作成すると、構成がテンプレートから新しいリソース・グループにコピーされます。次に、リソース・グループ・テンプレートからの値を必要に応じて編集およびオーバーライドする必要があります。リソース・グループ・テンプレートの詳細は、「リソース・グループ・テンプレートの構成」を参照してください。

パーティションまたはグローバル・スコープで新しいリソース・グループを作成するには、次のようにします。

  1. 必要に応じて、パーティションまたはドメイン・レベルに移動します。

    次の移動の相違点に注意してください。

    • Fusion Middleware Controlを使用している場合は、「WebLogicドメイン」「環境」「リソース・グループ」に移動して、パーティション・レベルまたはドメイン・レベルでリソース・グループを作成できます。

    • Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用している場合は、「WebLogicドメイン」「環境」「リソース・グループ」に移動して、ドメイン・レベルでリソース・グループを作成します。

      「WebLogicドメイン」「ドメイン・パーティション」「パーティション」「リソース・グループ」に移動して、パーティション・レベルでリソース・グループを作成します。

  2. 新しいリソース・グループを作成します。

  3. 新しいリソース・グループに対して、次の構成設定を定義できます。

    • 新しいリソース・グループの名前を入力します

    • パーティション・レベルかドメイン・レベルかを選択します。

    • オプションで、この新しいリソース・グループに使用するリソース・グループ・テンプレートを選択します

    • この新しいリソース・グループのターゲットを選択します。

    • 新しいリソース・グループのノートを入力します

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のリソース・グループの作成に関する項を参照してください。

リソース・グループをリソース・グループ・テンプレートから作成しなかった場合、最初のリソース・グループ構成は基本スケルトンで、使用する前に構成する必要があります。リソース・グループまたはリソース・グループのオーバーライドの構成時に、パーティションに必要な構成のほとんどを実行します。タスクには、JDBCシステム・データ・ソース、JMSサーバーおよびリソース、外部JNDIプロバイダなどの構成が含まれます。

「リソース・グループの構成: 主な手順および例」を参照してください。

リソース・グループの作成: WLSTの例

この例では、次の操作を実行しています。

  1. ドメイン・パーティションを作成します。

  2. 仮想ターゲットを作成します。

  3. 仮想ターゲットのホスト名およびURI接頭辞を設定します。

  4. この仮想ターゲットを、使用可能なターゲットとしてパーティションに追加します。

  5. リソース・グループを作成します。

  6. 仮想ターゲットをリソース・グループに追加します。

  7. 変更をアクティブ化します。

  8. パーティションを起動します。

    注意:

    これが本番モードで作成する最初のパーティションの場合は、管理サーバーを再起動する必要があり、その後でパーティションが起動可能になります。

# Create Pep partition and ResourceGroup
edit()
startEdit()
wls:/base_domain/edit/ !> domain=getMBean('/')
wls:/base_domain/edit/ !> peppart=domain.createPartition('Pep')
wls:/base_domain/edit/ !> vt=domain.createVirtualTarget('TestVT')
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setHostNames(jarray.array([String('localhost')],String))
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setUriPrefix('/foo')
wls:/base_domain/edit/ !> peppart.addAvailableTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> peprg=peppart.createResourceGroup('TestRG')
wls:/base_domain/edit/ !> peprg.addTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> activate()
wls:/base_domain/edit/ !> startPartitionWait(peppart) 

リソース・グループの作成: RESTの例

RESTを使用したリソース・グループの作成の例は、『RESTful管理サービスによるOracle WebLogic Serverの管理』のパーティションの作成に関する項を参照してください。

特に、新しいパーティションのリソース・グループの作成に関する項を参照してください。

リソース・グループの構成: 主な手順および例

リソース・グループの構成には、一般設定、デプロイメント・オプション、サービス(JDBC、JMS、メール・セッション、永続ストア、外部JNDIプロバイダなど)の指定、およびリソース・グループのターゲットの指定などの複数のタスクが含まれることがあります。

リソース・グループの一般設定の構成

リソース・グループの一般設定を表示および定義するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。

  2. 次のような、リソース・グループの一般的な構成設定を表示および定義します。

    • 名前

    • スコープ

    • リソース・グループ・テンプレート

  3. 変更内容を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のリソース・グループの一般設定の構成に関する項を参照してください。

リソース・グループのデプロイメント設定の構成

リソース・グループのデプロイメント設定を表示および定義するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。

  2. 次のデプロイメント・アクションを実行できます。

    • デプロイ

    • 再デプロイ

    • アンデプロイ

    • デプロイメント・プランのフェッチ

    • オーバーライドの追加

    • オーバーライドの削除

    • 起動

    • 停止

  3. 変更内容を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のリソース・グループのデプロイメント設定の構成に関する項を参照してください。

リソース・グループへのアプリケーションのデプロイ

アプリケーションをデプロイすると、物理ファイルまたはディレクトリがWebLogic Serverで認識されます。

リソース・グループにアプリケーションをデプロイするには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. デプロイするアプリケーションを探し、デプロイメント・プランをアップロードするか、新しいデプロイメント・プランを作成するかを選択します。
  3. 必要に応じてアプリケーション属性を更新します。これらの属性は次のとおりです。
    • アプリケーション名

    • 分散

    • ソースのアクセス可能性

  4. アプリケーションをデプロイします。
  5. デプロイメント設定を更新するか、このアプリケーションのデプロイメントを完了します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のリソース・グループへのアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

リソース・グループへのアプリケーションの再デプロイ

アプリケーションを再デプロイすると、アーカイブ・ファイルまたは展開済ディレクトリが再デプロイされます。アプリケーションを変更し、その変更がWebLogic Serverクライアントで使用されるようにする場合に、アプリケーションを再デプロイします。

リソース・グループにアプリケーションまたはモジュールを再デプロイするには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 再デプロイするアプリケーションを選択します。
  3. デプロイメント・プランをアップロードするか、新しいデプロイメント・プランを作成するかを決定します。
  4. 必要に応じてアプリケーションの分散を更新します。
  5. オプションで、デプロイメント・プランを編集し、より高度なデプロイメント・オプションを設定して、ローカル・ディスクにデプロイメント・プランを保存します。
  6. アプリケーションを再デプロイして、このアプリケーションの再デプロイメントを完了します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のリソース・グループへのアプリケーションの再デプロイに関する項を参照してください。

リソース・グループからのアプリケーションのアンデプロイ

アプリケーションをアンデプロイすると、アプリケーションがデプロイされているドメインの各ターゲットからアプリケーションが削除されます。アプリケーションをドメインからアンデプロイした後で、WebLogic Serverクライアントでアプリケーションを使用できるようにするには、再度アプリケーションをデプロイする必要があります。WebLogic Serverクライアントでアプリケーションを一時的に使用できないようにするには、アプリケーションをアンデプロイするのではなく、停止します。

パーティション・リソース・グループからアプリケーションをアンデプロイするには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. デプロイ済アプリケーションからアンデプロイするアプリケーションを選択します。
  3. アプリケーションをアンデプロイします。
  4. 削除されたアプリケーションを後でデプロイする場合は、「リソース・グループへのアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のリソース・グループからのアプリケーションのアンデプロイに関する項を参照してください。

リソース・グループのサービス設定の構成

この項では、次のタスクを取り上げます。

リソース・グループのJDBC設定の構成

このリソース・グループで作成されたJDBCシステム・リソースの構成設定を表示するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「JDBC」に移動します。

    リソース・グループの読取り専用のJDBC情報は、次のとおりです。

    • 名前

    • JNDI名

    • タイプ

    • ターゲット

    • アルゴリズム・タイプ

    • 行プリフェッチ有効

    • 行プリフェッチ・サイズ

    • ストリーム・チャンク・サイズ

  3. 必要に応じて、システム・データ・ソースを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のリソース・グループのJDBC設定の構成に関する項を参照してください。

このリソース・グループで作成されたJDBCシステム・データ・ソースの構成の詳細は、「JDBCの構成」を参照してください。

リソース・グループのJMS設定の構成

この項では、次のタスクを取り上げます。

JMSサーバー設定の構成

このリソース・グループに作成されたJMSサーバーの構成設定を表示するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メッセージング」「JMSサーバー」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループにすでに構成されているJMSサーバーで使用できます。

    • 名前

    • ヘルス

    • ヘルスの理由

    • 永続ストア

    • 一時的なテンプレート名

    • 最大バイト数

    • 最大メッセージ数

    • 最大バイトしきい値

    • 最小バイトしきい値

    • 最大メッセージしきい値

  3. 必要に応じて、JMSサーバーを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のJMSサーバー設定の構成に関する項を参照してください。

このリソース・グループで構成されたJMSサーバーの構成の詳細は、「JMSサーバーの構成」を参照してください。

SAFエージェント設定の構成

このリソース・グループに作成されたストア・アンド・フォワード(SAF)エージェントの構成設定を表示するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メッセージング」「SAFエージェント」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されているSAFエージェントで使用できます。

    • 名前

    • エージェント・タイプ

    • 永続ストア

  3. 必要に応じて、SAFエージェントを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のSAFエージェント設定の構成に関する項を参照してください。

このリソース・グループで構成されたSAFエージェントの構成の詳細は、「ストア・アンド・フォワード・エージェントの構成」を参照してください。

JMSリソース設定の構成

リソース・グループのリソース設定をモニターするには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メッセージング」「JMSリソース」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されているJMSリソースで使用できます。

    • 名前

    • タイプ

    • JMSモジュール名

    • JNDI名

    • サブデプロイメント

  3. 必要に応じて、JMSリソースを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のSAFエージェント設定の構成に関する項を参照してください。

既存のJMSリソースの構成の詳細は、「JMSシステム・リソースおよびアプリケーション・スコープのJMSモジュールの構成」を参照してください。

JMSモジュール設定の構成

リソース・グループのJMSモジュールを構成するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メッセージング」→「JMSモジュール」「JMSモジュール」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されているJMSモジュールで使用できます。

    • 名前

    • キュー

    • トピック

    • 接続ファクトリ

    • 分散キュー

    • 分散トピック

    • 外部サーバー

    • 割当て制限

    • SAFエラー・ハンドラ

    • SAFインポート済宛先

    • SAFリモート・コンテキスト

    • テンプレート

    • 共通分散キュー

    • 共通分散トピック

    • 宛先キー

    • タイプ

  3. 必要に応じて、JMSモジュールを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のJMSモジュール設定の構成に関する項を参照してください。

既存のJMSモジュールの構成の詳細は、「メッセージング・コンポーネントの構成」を参照してください。

メッセージング・ブリッジの構成

リソース・グループのメッセージング・ブリッジ設定を構成するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メッセージング」「メッセージング・ブリッジ」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されているメッセージング・ブリッジで使用できます。

    • 名前

    • ソース・ブリッジ宛先

    • ターゲット・ブリッジ宛先

  3. 必要に応じて、メッセージング・ブリッジを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のメッセージング・ブリッジの構成に関する項を参照してください。

このリソース・グループで構成されたメッセージング・ブリッジの構成の詳細は、「メッセージング・ブリッジの構成」を参照してください。

JMSブリッジ宛先の構成

リソース・グループのJMSブリッジ宛先設定を構成するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メッセージング」ブリッジ宛先に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されているJMSブリッジ宛先で使用できます。

    • 名前

    • アダプタのJNDI名

  3. 必要に応じて、JMSブリッジ宛先を作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のJMSブリッジ宛先の構成に関する項を参照してください。

パス・サービスの構成

リソース・グループのパス・サービス設定を構成するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メッセージング」「パス・サービス」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されているパス・サービスで使用できます。

    • 名前

    • 永続ストア

  3. 必要に応じて、パス・サービスを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のパス・サービスの構成に関する項を参照してください。

既存のパス・サービスの構成の詳細は、「分散宛先による順序単位の使用をサポートするパス・サービスの構成」を参照してください。

リソース・グループのメール・セッション設定の構成

このリソース・グループで作成されたメール・セッションの構成設定を表示するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「メール」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されているメール・セッションで使用できます。

    • 名前

    • JNDI名

  3. 必要に応じて、メール・セッションを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』の「WebLogic Serverメール・セッション」を参照してください。

リソース・グループの永続ストア設定の構成

このリソース・グループで作成された永続ストアの構成設定を表示するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「永続ストア」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されている永続ストアで使用できます。

    • 名前

    • タイプ

  3. 必要に応じて、永続ストアを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』の「WebLogic Server永続ストア」を参照してください。

既存の永続ストアの構成の詳細は、「JDBCまたはファイル永続ストアの構成」を参照してください。

リソース・グループの外部JNDIプロバイダ設定の構成

このリソース・グループで作成された外部JNDIプロバイダの構成設定を表示するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「外部JNDIプロバイダ」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されている外部JNDIプロバイダで使用できます。

    • 名前

    • 初期コンテキスト・ファクトリ

    • プロバイダURL

    • ユーザー

    • ターゲット

  3. 必要に応じて、外部JNDIプロバイダを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』の「WebLogic Server外部JNDIプロバイダ」を参照してください。

既存の外部JNDIプロバイダの構成の詳細は、「JNDIの構成とプログラミング」を参照してください。

リソース・グループの診断システム・モジュール設定の構成

このリソース・グループで作成された診断システム・モジュールの構成設定を表示するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「サービス」「診断」に移動します。

    次の読取り専用情報は、このリソース・グループに構成されている診断システム・モジュールで使用できます。

    • 名前

    • 説明

    • ターゲット

  3. 必要に応じて、診断システム・モジュールを作成または削除します。
  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』の「WebLogic Server診断」を参照してください。

既存の診断システム・モジュールの構成の詳細は、「パーティションのモニタリングおよびデバッグ」を参照してください。

リソース・グループのターゲットの構成

このリソース・グループのターゲットを指定するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「ターゲット」に移動します。
  3. このリソース・グループのターゲットとする1つ以上の仮想ターゲットを指定します。

    リソース・グループを複数の仮想ターゲットにターゲット指定する場合の重要な考慮事項は、「複数のターゲットへのリソース・グループのターゲット設定」を参照してください。

    仮想ターゲットは、パーティション内の多数のリソース・グループでも、ドメイン・レベルの多数のリソース・グループでも使用できます。

  4. 変更を保存します。

これらのタスクについては、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』の仮想ターゲットの構成に関する項を参照してください。

実際の仮想ターゲットの構成の詳細は、「仮想ターゲットの構成」を参照してください。

リソース・グループのノートの構成

リソース・グループのノートを作成するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「ノート」に移動します。
  3. ノートを入力します。
  4. 変更を保存します。

リソース・グループの構成: WLSTの例

この例では、次の操作を実行しています。

  1. ドメイン・パーティションを作成します。

  2. 仮想ターゲットを作成します。

  3. 仮想ターゲットのホスト名およびURI接頭辞を設定します。

  4. この仮想ターゲットを、使用可能なターゲットとしてパーティションに追加します。

  5. リソース・グループを作成します。

  6. 仮想ターゲットをリソース・グループに追加します。

  7. 変更をアクティブ化します。

  8. パーティションを起動します。

    注意:

    これが本番モードで作成する最初のパーティションの場合は、管理サーバーを再起動する必要があり、その後でパーティションが起動可能になります。

  9. アプリケーションMySimpleEjbをリソース・グループにデプロイします。

# Create Pep partition and ResourceGroup
edit()
startEdit()
wls:/base_domain/edit/ !> domain=getMBean('/')
wls:/base_domain/edit/ !> peppart=domain.createPartition('Pep')
wls:/base_domain/edit/ !> vt=domain.createVirtualTarget('TestVT')
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setHostNames(jarray.array([String('localhost')],String))
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setUriPrefix('/foo')
wls:/base_domain/edit/ !> peppart.addAvailableTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> peprg=peppart.createResourceGroup('TestRG')
wls:/base_domain/edit/ !> peprg.addTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> activate()
 
wls:/base_domain/edit/ !> startPartitionWait(peppart)

wls:/base_domain/edit/ !> deploy(appName='MySimpleEjb', path='c:/webservices/MySimpleEjb.jar', partition='Pep', resourceGroup='TestRG',
deploymentOrder=10,securityModel='DDOnly')
:
Completed the deployment of Application with status completed
Current Status of your Deployment:
Deployment command type: deploy
Deployment State : completed
Deployment Message : no message

リソース・グループの構成: RESTの例

RESTを使用したリソース・グループの構成の例は、『RESTful管理サービスによるOracle WebLogic Serverの管理』のパーティションの作成に関する項を参照してください。

特に、新しいパーティションのリソース・グループの表示に関する項およびシステム・リソースを構成するパーティション・デプロイヤの説明に関する項を参照してください。

リソース・グループの削除: 主な手順およびWLSTの例

リソース・グループを削除する前に、まずそれを停止する必要があります。リソース・グループを停止すると、リソース・グループのアプリケーションとリソースは処理を停止し、メモリーから削除されます。

  1. 削除するリソース・グループを選択します。
  2. 「制御」「停止」に移動します。通常、作業の完了時にリソース・グループを停止するよう選択する必要があります。
  3. リソース・グループを停止します。
  4. リソース・グループを削除します。

リソース・グループの削除: WLSTの例

この例では、次の操作を実行しています。

  1. ドメイン・パーティションを作成します。

  2. 仮想ターゲットを作成します。

  3. 仮想ターゲットのホスト名およびURI接頭辞を設定します。

  4. この仮想ターゲットを、使用可能なターゲットとしてパーティションに追加します。

  5. リソース・グループを作成します。

  6. 仮想ターゲットをリソース・グループに追加します。

  7. リソース・グループの設定を解除します。

  8. リソース・グループを削除します。

  9. 別のリソース・グループを作成します。

  10. そのリソース・グループに仮想ターゲットを追加します。

  11. 変更をアクティブ化します。

  12. パーティションを起動します。

    注意:

    これが本番モードで作成する最初のパーティションの場合は、管理サーバーを再起動する必要があり、その後でパーティションが起動可能になります。

# Create Pep partition and Resource Group. Remove Resouce Group
edit()
startEdit()
wls:/base_domain/edit/ !> domain=getMBean('/')
wls:/base_domain/edit/ !> peppart=domain.createPartition('Pep')
wls:/base_domain/edit/ !> vt=domain.createVirtualTarget('TestVT')
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setHostNames(jarray.array([String('localhost')],String))
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setUriPrefix('/foo')
wls:/base_domain/edit/ !> peppart.addAvailableTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> peprg=peppart.createResourceGroup('TestRG')
wls:/base_domain/edit/ !> peprg.addTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> peppart.unSet('ResourceGroups')
wls:/base_domain/edit/ !> peprg=peppart.destroyResourceGroup(peprg)
wls:/base_domain/edit/ !> peprg=peppart.createResourceGroup('TestRG2')
wls:/base_domain/edit/ !> peprg.addTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> activate()
wls:/base_domain/edit/ !> startPartitionWait(peppart) 

リソース・グループの制御: 主な手順およびWLSTの例

リソース・グループを起動すると、現在実行されていないアプリケーションのデプロイメントとリソースがアクティブになります。リソース・グループを停止すると、リソース・グループのアプリケーションとリソースは処理を停止し、メモリーから削除されます。これは、アプリケーションまたはリソースのアンデプロイと同等のランタイムです。ただし、実際のアンデプロイメントで行われるように、config.xmlファイルからアプリケーションまたはリソースの構成が削除されることはありません。

リソース・グループを制御するには、次のようにします。

  1. 構成するリソース・グループを選択します。
  2. 「制御」に移動します。

    実行可能な操作は次のとおりです。

    • 起動

    • 停止

リソース・グループの制御: WLSTの例

リソース・グループの停止

次の例は、「リソース・グループの作成: WLSTの例」に示すWLSTの例を基に作成されています。ResourceGroupLifeCycleRuntime MBeanへのナビゲーションを示し、リソース・グループTestRGを停止します。

wls:/base_domain/serverConfig/> domainRuntime()
wls:/base_domain/domainRuntime/> domain=cmo
wls:/base_domain/domainRuntime/> partrun = cmo.lookupDomainPartitionRuntime('Pep')
wls:/base_domain/domainRuntime/> partliferun = partrun.getPartitionLifeCycleRuntime()
wls:/base_domain/domainRuntime/> rgliferun = partliferun.lookupResourceGroupLifeCycleRuntime('TestRG')
wls:/base_domain/domainRuntime/> rgliferun.shutdown()
[MBeanServerInvocationHandler]com.bea:Name=_2_SHUTDOWN,Type=ResourceGroupLifeCyc
leTaskRuntime,DomainPartitionRuntime=Pep,ResourceGroupLifeCycleRuntime=TestRG,Pa
rtitionLifeCycleRuntime=Pep

リソース・グループの起動

次の例は、「リソース・グループの作成: WLSTの例」に示すWLSTの例を基に作成されています。ResourceGroupLifeCycleRuntime MBeanへのナビゲーションを示し、リソース・グループTestRGを起動します。

wls:/base_domain/serverConfig/> domainRuntime()
wls:/base_domain/domainRuntime/> domain=cmo
wls:/base_domain/domainRuntime/> partrun = cmo.lookupDomainPartitionRuntime('Pep')
wls:/base_domain/domainRuntime/> partliferun = partrun.getPartitionLifeCycleRuntime()
wls:/base_domain/domainRuntime/> rgliferun = partliferun.lookupResourceGroupLifeCycleRuntime('TestRG')
wls:/base_domain/domainRuntime/> rgliferun.start()
[MBeanServerInvocationHandler]com.bea:Name=_4_START,Type=ResourceGroupLifeCycleT
askRuntime,DomainPartitionRuntime=Pep,ResourceGroupLifeCycleRuntime=TestRG,Parti
tionLifeCycleRuntime=Pep
wls:/base_domain/domainRuntime/>

リソース・グループの移行: 主な手順およびWLSTの例

リソース・グループを移行する場合、リソース・グループが使用している仮想ターゲットを、ある物理ターゲット(クラスタまたはサーバー)から別の物理ターゲットに変更します。移行後、仮想ターゲットは新しい物理ターゲット(クラスタまたはサーバー)を参照します。この変更は、この仮想ターゲットを使用しているパーティション・レベルまたはドメイン・レベルのリソース・グループに影響を及ぼします。

Fusion Middleware Controlを使用してリソース・グループを移行するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから「環境」を選択し、「リソース・グループ」を選択します。

    「リソース・グループ」表には、現在のドメインで構成された各リソース・グループに関する情報が表示されます。

  2. 「リソース・グループ」表で、構成するリソース・グループを選択します。
  3. 「移行」に移動します。
  4. リソース・グループに関連付けられた仮想ターゲットの新しいターゲットを選択します。単一の管理対象サーバーまたは単一のクラスタを選択できます。
  5. 変更を保存します。

リソース・グループの移行: WLSTの例

この例では、次の操作を実行しています。

  1. ドメイン・パーティションを作成します。

  2. 仮想ターゲットを作成します。

  3. 仮想ターゲットのホスト名およびURI接頭辞を設定します。

  4. 仮想ターゲットを管理サーバーにターゲット設定します。(通常は、仮想ターゲットのターゲットとして管理サーバーを指定することはありません。)

  5. この仮想ターゲットを、使用可能なターゲットとしてパーティションに追加します。

  6. リソース・グループを作成します。

  7. 仮想ターゲットをリソース・グループに追加します。

  8. 変更をアクティブ化します。

  9. パーティションを起動します。

    注意:

    これが本番モードで作成する最初のパーティションの場合は、管理サーバーを再起動する必要があり、その後でパーティションが起動可能になります。

  10. ターゲットとしての管理サーバーを削除します。

  11. 仮想ターゲットをCluster-0に移行(ターゲット指定)します。

# Create Pep partition and ResourceGroup
edit()
startEdit()
wls:/base_domain/edit/ !> domain=getMBean('/')
wls:/base_domain/edit/ !> peppart=domain.createPartition('Pep')
wls:/base_domain/edit/ !> vt=domain.createVirtualTarget('TestVT')
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setHostNames(jarray.array([String('localhost')],String))
wls:/base_domain/edit/ !> vt.setUriPrefix('/foo')
wls:/base_domain/edit/ !> tgt=getMBean('/Servers/AdminServer')
wls:/base_domain/edit/ !> vt.addTarget(tgt)
wls:/base_domain/edit/ !> peppart.addAvailableTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> peprg=peppart.createResourceGroup('TestRG')
wls:/base_domain/edit/ !> peprg.addTarget(vt)
wls:/base_domain/edit/ !> activate()
wls:/base_domain/edit/ !> startPartitionWait(peppart)
startEdit()
wls:/base_domain/edit/ !> vt.removeTarget(tgt)
wls:/base_domain/edit/ !> tgt=getMBean('/Clusters/Cluster-0')
wls:/base_domain/edit/ !> vt.addTarget(tgt)
wls:/base_domain/edit/ !> activate()

注意:

非ライブ移行中、パーティションのジョブ・スケジューラ・サービスで使用されるデータ・ソースを管理リソース・グループで構成する必要があります。これは、移行前にパーティションが停止したときに管理リソース・グループは停止しないためです。管理リソース・グループの詳細は、「パーティション・リソース・グループでの管理アプリケーションおよびリソースの管理」を参照してください。

パーティション・リソース・グループでの管理アプリケーションおよびリソースの管理

管理対象サーバーおよびクラスタで実行されるアプリケーション・コードに加えて、多数のアプリケーションおよびサービスに管理用とみなされるコンポーネントが含まれています。管理コンポーネントは主に管理サーバー上で実行され、パーティションが停止していても、これらのコンポーネントは実行を継続する必要があります。

管理アプリケーションは、1つ以上のエンド・ユーザー・アプリケーションで使用される一部のサポート・インフラストラクチャを管理します。通常、エンド・ユーザーには管理アプリケーションへのアクセス権はありません。例としては、企業向け製品や部品番号カタログ管理アプリケーションなどがあります。新製品の追加や、製品の販売終了に伴って内部ユーザーがカタログを更新する一方、エンド・ユーザー・アプリケーションは、エンド・ユーザー・トランザクションを実行するときにこのカタログを参照します。管理リソースの例として、カタログ・データが格納されているデータベースにアクセスするためにアプリケーションで使用するJDBCシステム・リソースをあげることができます。

管理アプリケーションおよびリソースが含まれているリソース・グループを管理リソース・グループに指定すると、パーティションを(SHUTDOWN.HALTED状態からSHUTDOWN.BOOTED状態にして)ブートしたときに、それらのアプリケーションは使用可能になりますが、エンド・ユーザー向けの非管理アプリケーションは使用可能になりません。パーティションのライフサイクル状態の詳細は、「パーティションのライフサイクル状態および遷移について」を参照してください。

管理リソース・グループの特徴:

このリリースでは、次のことが可能です。

  • アプリケーションおよびリソースを管理リソース・グループに配置して、これらを管理用として指定します。

  • パーティションの停止時に、管理アプリケーションおよびリソースの実行を継続します。

  • 管理アプリケーションおよびリソースのターゲットとして管理サーバーを自動的に指定します。「管理リソース・グループのターゲット指定」を参照してください。

管理リソース・グループの作成

パーティション管理リソース・グループ内のすべてのアプリケーションおよびリソースは(リソース・グループで直接定義されているか、リソース・グループ・テンプレートを使用して間接的に定義されているかに関係なく)、管理アプリケーションおよびリソースとみなされます。

管理リソース・グループを作成するには、リソース・グループのAdministrative属性をtrueに設定します。

WLST編集セッションが進行中で、rgが対象のResourceGroupMBeanを含む変数であると仮定すると、次のようになります。

rg.setAdministrative(true)

パーティションには、ゼロ個以上の管理リソース・グループを含めることができます。

管理リソース・グループのターゲット指定

他のリソース・グループと同様、管理リソース・グループのターゲットとして、仮想ターゲットまたはパーティションの管理用仮想ターゲット(使用可能である場合)を指定できます。「パーティションの管理用仮想ターゲットについて」を参照してください。

このリリースでは、リソース・グループに新しいブール属性autoTargetAdminServerがあり、これはデフォルトではfalseになっています。システム管理者がこの属性をtrueに設定すると、リソース・グループのターゲットとして管理サーバーが指定され、このことは、パーティションの管理用仮想ターゲットをリソース・グループ・ターゲットとして明示的に追加することと同じです。

WLST編集セッションが進行中で、rgが対象のResourceGroupMBeanを含む変数であると仮定すると、次のようになります。

rg.setAutoTargetAdminServer(true)

パーティションの管理用仮想ターゲットの詳細は、「パーティションの管理用仮想ターゲットについて」を参照してください。

パーティションのライフサイクル状態および遷移について

パーティション・ライフサイクルの状態を図8-1に示しています。このリリースでは、パーティション・ライフサイクルの状態は変更されていませんが、BOOTEDおよびHALTEDの2つのサブ状態がSHUTDOWN状態に追加されています。

図8-1 パーティション・ライフサイクルの状態

この図は、パーティション・ライフサイクルの状態を示しています。

パーティションを停止すると、SHUTDOWN.BOOTED状態になります。パーティションがSHUTDOWN.BOOTED状態である場合、管理リソース・グループは実行されていますが、その他すべてのリソース・グループは停止されています。

パーティションがSHUTDOWN.HALTED状態である場合、パーティションのすべてのリソース・グループは停止されており、パーティションはすべてのターゲット上で完全に停止されています。

新しく作成されるパーティションはSHUTDOWN.HALTED状態で作成されます。パーティションは、SHUTDOWN.BOOTEDまたはSHUTDOWN.HALTEDのいずれかの状態から起動できます。

次の表に、パーティションの作成から実行までの、パーティション・ライフサイクルの状態の考えられるワークフローの1つを示します。

操作 パーティションの状態 パーティションのサブ状態 リソース・グループのアクティビティ

パーティションの作成

SHUTDOWN

HALTED

該当せず

管理リソース・グループおよび非管理リソース・グループの作成

SHUTDOWN

HALTED

リソース・グループは実行されていません。

パーティションおよびリソース・グループのターゲット指定

SHUTDOWN

HALTED

リソース・グループは実行されていません。

パーティションの起動

RUNNING

NA

すべてのリソース・グループが実行されています。

パーティションの停止

SHUTDOWN

BOOTED

管理リソース・グループのみが実行されています。

パーティションの一時停止

SHUTDOWN

HALTED

リソース・グループは実行されていません。

パーティション構成の変更の中には、有効にするためにパーティションの再起動を必要とするものがあります。このことは、通常、パーティションを停止してから再起動することで行います。管理リソース・グループに対する変更の場合は、パーティションを一時停止してから起動するか、管理リソース・グループを個別に再起動する必要があります。

次の新しいライフサイクル操作がパーティションでサポートされます。

  • halt(): パーティションはSHUTDOWN.BOOTEDADMINまたはRUNNING状態からSHUTDOWN.HALTED状態になります。

  • boot(): パーティションはSHUTDOWN.HALTED状態からSHUTDOWN.BOOTED状態になります。

まとめると、次のようになります。

  • パーティションをブートすると、SHUTDOWN.HALTED状態からSHUTDOWN.BOOTED状態になります。管理アプリケーションのみが実行されています。パーティション管理者はパーティションを管理できますが、エンド・ユーザーはエンド・ユーザー向けアプリケーションにアクセスできません(アプリケーションが実行されていないため)。

  • パーティションを起動すると、SHUTDOWN状態(SHUTDOWN.HALTEDまたはSHUTDOWN.BOOTED状態)からRUNNING状態になります。すべてのアプリケーションが実行されています。

  • パーティションを停止すると、RUNNINGまたはADMIN状態からSHUTDOWN.BOOTED状態になります。管理アプリケーションが実行されています。パーティション管理者はパーティションを管理できますが、エンド・ユーザーはアプリケーションにアクセスできません。

  • パーティションを一時停止すると、RUNNINGまたはADMIN状態またはSHUTDOWN.BOOTED状態からSHUTDOWN.HALTED状態になります。アプリケーションはパーティションで実行されていません。パーティション管理者はパーティションを管理できません。

リソース・グループの構成: 関連タスクおよびリンク