『Oracle Database Workspace Manager開発者ガイド』のこのリリースでの変更点

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Databaseリリース18.1での変更点

Oracle Databaseリリース18.1の『Oracle Database Workspace Manager開発者ガイド』の変更点は、次のとおりです。

新しいDBMS_WMプロシージャ: CopyWorkspace

新しいCopyWorkspaceプロシージャは、ソース作業領域で変更されたすべての行を、ターゲット作業領域にコピーします。この新しいプロシージャに関連するその他の変更点は次のとおりです。

新しい静的データ・ディクショナリ・ビュー: ALL_WM_CONSTRAINT_VIOLATIONS

新しい静的データ・ディクショナリ・ビューALL_WM_CONSTRAINT_VIOLATIONSには、特定のプロシージャの実行中に発生した一意制約、外部キー制約およびチェック制約の違反エラーが含まれています。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.2)の『Oracle Database Workspace Manager開発者ガイド』の変更点は、次のとおりです。

新機能(12.2)

このリリースの新機能は次のとおりです。

新しいDBMS_WMサブプログラム(12.2)

次に、新しいDBMS_WMサブプログラムを示します。詳細は、「DBMS_WMパッケージ: リファレンス」を参照してください。

既存のDBMS_WMサブプログラムの変更内容(12.2)

既存のDBMS_WMサブプログラムの変更内容は次のとおりです。

  • Export: versioned_dbパラメータをtrueに設定すると、ステージング表にwm$deletedrow列が含まれるようになりました。この列から、ソース作業領域の削除されたフォームに行が含まれていたかどうかを判断できます。

  • RemoveWorkspace: defer_optionは新しいパラメータです。

  • RemoveWorkspaceTree: defer_optionは新しいパラメータです。

その他の拡張機能(12.2)

Workspace Managerのその他の拡張機能を次に示します。

DDLの拡張機能: DDLセッション(「バージョン対応表と関連するDDL操作」を参照)内で次の操作を実行できるようになりました。

  • 不可視索引を追加する。

  • 逆索引を追加する。

  • 索引にcompressパラメータ・オプションおよびprefix_lengthパラメータ・オプションを使用する。

バージョン対応化操作の機能拡張: バージョン対応表で仮想列とID列がサポートされるようになりました。

参照整合性制約の機能拡張: (A)2つの表が両方ともバージョン対応表である場合、または(B)1つがバージョン対応表であり、もう1つがバージョン対応表でない場合のいずれでも、このような2つの表が関連する参照整合性制約を追加、削除、使用可能または使用禁止にできるようになりました。以前は、両方の表がバージョン対応表である必要がありました。詳細は、「参照整合性のサポート」を参照してください。

ロックの機能拡張: 新しいロックモードD (無視)を使用して、テスト(サンドボックス)作業領域を作成できるようになりました。テスト作業領域では、作業領域をマージまたはリフレッシュできないという制約付きで、他の作業領域によりロックされている行を含めすべての行を変更できます。

Workspace Managerの静的データ・ディクショナリ・ビュー (12.2)

Workspace Managerの新しい静的データ・ディクショナリ・ビューと、既存のビューの変更点を次に示します。ビューの詳細は、「Workspace Managerの静的データ・ディクショナリ・ビュー」を参照してください。

  • DBA_xxxビューごとにCDB_xxxビューが定義されています。

  • FREEZE_MODE列は、xxx_WORKSPACESビューでVARCHAR2(16)型の列になりました。

  • PRIVILEGE列は、xxx_WORKSPACE_PRIVSビュー、xxx_WM_PRIVSビューおよびDBA_WM_SYS_PRIVSビューでVARCHAR2(23)型の列になりました。

システムパラメータ関連の変更(12.2)

CREATEWORKSPACE_SHARED_LOCKは、CreateWorkspaceプロシージャの実行時に、親作業領域に対して適用されているロックの種類を変更する新しいシステム・パラメータです。

DEFAULT_WORKSPACEは、LIVEのかわりに新しいデフォル作業領域を定義できるようにする新しいシステム・パラメータです。

REMOVEWORKSPACE_DEFERREDは、RemoveWorkspace操作およびRemoveWorkspaceTree操作の実行中、およびremove_workspaceパラメータをtrueに設定したMergeWorkspaceの実行中に、行の物理的な削除を遅延できるようにする、新しいシステム・パラメータです。

権限関連の変更(12.2)

GRANTPRIV_WORKSPACEは、特定の作業領域に対する権限を他のユーザーに付与できるようにする新しい作業領域レベルの権限です。

GRANTPRIV_ANY_WORKSPACEは、任意の作業領域に対する権限を他のユーザーに付与できるようにする新しいシステム権限です。

WM_ADMINは、Workspace Manager関連のすべての権限をユーザーに付与する新しい権限です。

これらの権限の詳細は「Workspace Managerでの権限管理」を参照してください。

サポート対象外: Workspace Managerでのアドバンスト・レプリケーション・サポート(12.2)

アドバンスト・レプリケーションは、Oracle Databaseリリース12.2でサポート対象外となりました。このため、Workspace Managerのガイドには次のトピックが収録されていません。

  • DBMS_WMサブプログラム: dropReplicationSupport、generateReplicationSupport、relocateWriterSite、synchronizeSite

  • 以前の付録「Workspace Managerでのレプリケーションの使用」