『Oracle XML DB開発者ガイド』の今回のリリースにおける変更点
はじめに、Oracle Databaseの最新リリースでのOracle XML DBの変更点について説明します。
- Oracle Databaseリリース18c, バージョン1でのOracle XML DBの変更点
Oracle Databaseリリース18c, バージョン1でのOracle XML DBの変更点について説明します。 - Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)でのOracle XML DBの変更点
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)でのOracle XML DBの変更点は次のとおりです。 - Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)でのOracle XML DBの変更点
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)でのOracle XML DBの変更点は次のとおりです。 - Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)でのOracle XML DBの変更点
『Oracle XML DB開発者ガイド』でのOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)の変更点は次のとおりです。
Oracle Databaseリリース18c, バージョン1でのOracle XML DBの変更点
Oracle Databaseリリース18c, バージョン1でのOracle XML DBの変更点について説明します。
非推奨となった機能
次の機能は今回のリリースで非推奨となり、今後のリリースではサポートされない可能性があります。
-
PL/SQLパッケージ
DBMS_XMLQUERY
。かわりにパッケージDBMS_XMLGEN
を使用してください。 -
PL/SQLパッケージ
DBMS_XMLSAVE
。かわりにパッケージDBMS_XMLSTORE
を使用してください。
サポート対象外機能
次の機能は、このリリースではサポートされなくなりました。
-
パッケージ
DBMS_XMLSCHEMA
のPL/SQLサブプログラムgenerateSchema
およびgenerateSchemas
。これらのサブプログラムの代替機能はありません。 -
パッケージ
DBMS_XDB
の次のサブプログラム。かわりにパッケージDBMS_XDBCONFIG
の同じ名前のサブプログラムを使用してください。-
addhttpexpiremapping
-
addmimemapping
-
addschemalocmapping
-
addservlet
-
addservletmapping
-
addservletsecrole
-
addxmlextension
-
cfg_get
-
cfg_refresh
-
cfg_update
-
deletehttpexpiremapping
-
deletemimemapping
-
deleteschemalocmapping
-
deleteservlet
-
deleteservletmapping
-
deleteservletsecrole
-
deletexmlextension
-
getftpport
-
gethttpport
-
getlistenerendpoint
-
setftpport
-
sethttpport
-
setlistenerendpoint
-
setlistenerlocalaccess
-
-
パッケージ
DBMS_XDB
の次の定数。かわりにパッケージDBMS_XDBCONFIG
の同じ名前の定数を使用してください。-
xdb_endpoint_http
-
xdb_endpoint_http2
-
xdb_protocol_tcp
-
xdb_protocol_tcps
-
-
XMLデータ更新用のすべてのOracle固有のSQL関数。かわりにXQuery Updateを使用してください。次のXML更新関数はサポートが終了しました。
-
updateXML
-
insertChildXML
-
insertChildXMLbefore
-
insertChildXMLafter
-
insertXMLbefore
-
insertXMLafter
-
appendChildXML
-
deleteXML
-
-
Oracle XQuery関数
ora:matches
およびora:replace
。かわりに、対応する標準のXQuery関数、すなわち同じ名前に名前空間接頭辞fn
の付いた関数(fn:matches
およびfn:replace
)を使用してください。 -
XML変換をサポートする次のOracle構造体はサポートされなくなりました。これらの構造体の代用はありません。
-
PL/SQLパッケージ
DBMS_XMLTRANSLATIONS
-
Oracle XPath関数
ora:translate
-
XML Schema注釈
xdb:maxOccurs
、xdb:srclang
およびxdb:translate
-
-
次のXML Schema注釈はサポートされなくなりました。これらの注釈の代用はありません。
-
xdb:defaultTableSchema
-
xdb:maintainOrder
-
xdb:mapUnboundedStringToLob
-
xdb:maxOccurs
-
xdb:SQLCollSchema
-
xdb:SQLSchema
-
xdb:srclang
-
xdb:translate
-
-
エクスポート・パラメータ
data_options
の値xml_clobs
。このパラメータの代替機能はありません。
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)でのOracle XML DBの変更点
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)でのOracle XML DBの変更点は次のとおりです。
- 新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。 - 非推奨となった機能
次の機能は、このリリースでは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。 - サポートが終了した機能
次の機能は、このリリースではサポートされなくなりました。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
- XMLIndexのパーティション化サポートの改善
XMLIndex
索引付けによる、パーティション化されたXMLType
データの使用が改善されました。 - バイナリXMLデータのクライアント側デコード
JDBC接続でプロパティORACLE.XDB.XMLType.decode_on_client
を使用して、バイナリXMLデータにクライアント側デコードを指定できるようになりました。デフォルトでは、クライアント側デコードが有効になります。これを無効にするには、メソッドsetClientInfo
を使用して、プロパティ値をFALSE
に設定します。 - オンラインでの再定義を使用したXMLType記憶域モデルの変更
オンラインでの再定義を使用して、バイナリXML記憶域の形式との間でXMLType
データを移動できるようになりました。 - Exadataを使用したXMLプッシュダウン
4KB未満のSecureFiles LOBを使用してXMLデータが格納される場合は、Oracle SQL条件XMLExists
のSQLWHERE
句内の評価、またはOracle SQL関数XMLQuery
の戻り値に適用されたOracle SQL関数XMLCast
を、Exadata Storage Serverにオフロードできる場合があります。 - レプリケーションに対する階層対応表のサポート
階層対応のXMLType
表が、Oracle Data Guard SQL Apply (ロジカル・スタンバイ)とOracle GoldenGateレプリケーションでサポートされるようになりました。 - SCANリスナーによるRACクラスタのノード間でのHTTPリクエストの分散
単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーにより、RACクラスタのノード間でHTTPリクエストが分散されるようになりました。ただし、特権ポート(1024未満のポート番号)は、SCANリスナーで使用できません。 - アクセス・ドライバORACLE_LOADERを使用したXML文書からのサブドキュメントのロード
アクセス・ドライバORACLE_LOADER
のXMLTAG
句を使用して、XML文書からのサブドキュメントのロードに使用するXMLタグを指定できるようになりました。
XMLIndexのパーティション化サポートの改善
XMLIndex
索引付けによる、パーティション化されたXMLType
データの使用が改善されました。
-
時間隔パーティション化された表または参照パーティション化された表の
XMLType
データに対して、XMLIndex
索引を作成できるようになりました。 -
パッケージ
DBMS_XMLSTORAGE_MANAGE
の新しいPL/SQLプロシージャ(refPartitionExchangeIn
およびrefPartitionExchangeOut
)によって、XMLIndex
を使用する参照パーティション化された表に対して、パーティション交換が実行されます。 -
表レベルおよびパーティション・レベルに加えて、索引レベルで
XMLIndex
にTABLESPACE
を指定できるようになりました。
親トピック: 新機能
バイナリXMLデータのクライアント側デコード
JDBC接続でプロパティORACLE.XDB.XMLType.decode_on_client
を使用して、バイナリXMLデータにクライアント側デコードを指定できるようになりました。デフォルトでは、クライアント側デコードが有効になります。これを無効にするには、メソッドsetClientInfo
を使用して、プロパティ値をFALSE
に設定します。
親トピック: 新機能
オンラインでの再定義を使用したXMLType記憶域モデルの変更
オンラインでの再定義を使用して、バイナリXML記憶域の形式との間でXMLType
データを移動できるようになりました。
親トピック: 新機能
Exadataを使用したXMLプッシュダウン
4KB未満のSecureFiles LOBを使用してXMLデータが格納される場合は、Oracle SQL条件XMLExists
のSQL WHERE
句内の評価、またはOracle SQL関数XMLQuery
の戻り値に適用されたOracle SQL関数XMLCast
を、Exadata Storage Serverにオフロードできる場合があります。
親トピック: 新機能
レプリケーションに対する階層対応表のサポート
階層対応のXMLType
表が、Oracle Data Guard SQL Apply (ロジカル・スタンバイ)とOracle GoldenGateレプリケーションでサポートされるようになりました。
親トピック: 新機能
SCANリスナーによるRACクラスタのノード間でのHTTPリクエストの分散
単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーにより、RACクラスタのノード間でHTTPリクエストが分散されるようになりました。ただし、特権ポート(1024未満のポート番号)は、SCANリスナーで使用できません。
親トピック: 新機能
アクセス・ドライバORACLE_LOADERを使用したXML文書からのサブドキュメントのロード
アクセス・ドライバORACLE_LOADER
のXMLTAG
句を使用して、XML文書からのサブドキュメントのロードに使用するXMLタグを指定できるようになりました。
関連項目:
親トピック: 新機能
非推奨となった機能
次の機能は今回のリリースで非推奨となり、今後のリリースではサポートされない可能性があります。
-
Oracle XQuery関数
ora:contains
。かわりにXQuery Full Textを使用してください。Oracle Text索引の使用からXML検索索引への移行を参照してください。 -
Oracle SQL関数
XMLRoot
。かわりに、バージョン番号付きのSQL/XML関数XMLSerialize()
を使用してください。 -
索引構成表(IOT)として格納されたネストした表。これには、ネストした表の列
かわりに、ネストした表の列はヒープ・ストレージを使用して格納してください(PL/SQLプロシージャN
を持つ表を作成するときに、オプションDBMS_XMLSCHEMA.REGISTER_NT_AS_IOT
と句NESTED TABLE N STORE AS ... (ORGANIZATION INDEX)
の両方の使用が含まれます。DBMS_XMLSCHEMA.registerSchema
のデフォルトの動作)。 -
PL/SQLプロシージャ
DBMS_XSLPROCESSOR.CLOB2FILE
。かわりに新しいプロシージャDBMS_LOB.CLOB2FILE
を使用します。 -
PL/SQL関数
DBMS_XSLPROCESSOR.READ2CLOB
。かわりにDBMS_LOB.LOADCLOBFROMFILE
を使用してください。 -
Oracle XML DBでのXLinkの使用。Oracle XML DBでのXLinkおよびXIncludeの使用を参照してください。
-
JSR-170としてJavaコミュニティが開発した標準Java APIであるContent Repository API for Java (JCRとも呼ばれる)を実装する、Oracle XML DB Content Connector。非推奨のContent Repository API for Javaを参照してください。
-
表-1に示す
XMLType
のJavaコンストラクタおよびメソッド。
表-1は、Oracle Database 12c リリース2 (12.2.0.1)で非推奨となったXMLTypeのJavaコンストラクタおよびメソッドを示しています。
非推奨となったXMLTypeコンストラクタまたはメソッド | 代替 |
---|---|
|
|
|
|
または
|
|
|
|
または
|
代替はありません。 |
|
代替はありません。 |
|
|
サポート対象外機能
次の機能は、このリリースではサポートされなくなりました。
-
Oracle XPath関数
ora:instanceof
: かわりに、XQuery演算子instance of
を使用してください。 -
Oracle XPath関数
ora:instanceof-only
: かわりに、XML Schema属性xsi:type
を使用してください。 -
Oracle XQuery関数
ora:view
: かわりに、XQuery関数fn:doc
およびfn:collection
を使用してください。 -
オブジェクト・リレーショナル
XMLType
データ内に埋込みのCLOB
XMLType
データ上のXMLIndex
索引 -
XMLType
のファンクション索引: かわりに、構造化コンポーネントが含まれるXMLIndex
索引を使用してください。 -
XML Schema注釈(属性)
csx:encodingType
。 -
パッケージ
oracle.xdb.dom
のJavaクラス。 -
パッケージ
DBMS_XDB_ADMIN
の次のPL/SQLプロシージャ:-
createRepositoryXMLIndex
-
XMLIndexAddPath
-
XMLIndexRemovePath
-
dropRepositoryXMLIndex
-
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)でのOracle XML DBの変更
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)でのOracle XML DBの変更点は次のとおりです。
- 新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
- JSONのサポート
Oracle Databaseは、JavaScript Object Notation (JSON)をサポートするようになりました。 - レルム構成のためのPL/SQLサブプログラム
PL/SQLサブプログラムgetHTTPConfigRealm
とsetHTTPConfigRealm
が、パッケージDBMS_XDB_CONFIG
に追加されました。
レルム構成のためのPL/SQLサブプログラム
PL/SQLサブプログラムgetHTTPConfigRealm
とsetHTTPConfigRealm
が、パッケージDBMS_XDB_CONFIG
に追加されました。
親トピック: 新機能
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)でのOracle XML DBの変更
『Oracle XML DB開発者ガイド』でのOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)の変更点は次のとおりです。
- 新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。 - 非推奨となった機能
次の機能は、このリリースでは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。 - サポートが終了した機能
次の機能は、Oracleではサポートされなくなりました。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
- Oracle XML DBは必須(削除不可)
Oracle XML DBは、Oracle Databaseの必須コンポーネントになりました。削除できない上、Oracle Databaseを作成する場合は必ず含める必要があります。データベースの新規作成時、または既存のデータベースをOracle Database 12cにアップグレードする際、自動的にインストールされます。 - XQuery Updateのサポート
Oracle XML DBではXQuery Updateをサポートするようになりました。XMLデータを更新するためのOracle固有のSQL関数は非推奨になっています。 - XQuery Full Textのサポート
Oracle XML DBではXQuery Full Textをサポートするようになりました。 - 新しいXQuery拡張式プラグマ
新しいXQuery拡張式プラグマについて説明します。 - レプリケーションおよびローリング・アップグレードのサポート
- XMLTypeに対するパラレルDMLのサポート
- XMLIndexの改善
XMLIndex
を使用したXMLデータの索引付けの改善点は次のとおりです。 - PL/SQLパッケージDBMS_XDBの分割
- Digestアクセス認証を使用したリポジトリへのアクセス
Basic認証の他に、Digestアクセス認証(Digest認証とも呼ばれる)を使用してOracle XML DBリポジトリにアクセスできるようになりました。これにより、ユーザーの資格証明(ユーザー名、パスワードなど)を暗号化することで、データ全体の暗号化に伴うオーバーヘッドが生じません。 - DBFSのサポート
Oracle XML DBリポジトリから、リポジトリ・パス/dbfs
の下にあるOracle Database File System (DBFS)のファイルとフォルダにアクセスできるようになりました。この新しい機能を使用すると、DBFSファイルとフォルダへのFTPおよびHTTP(S)/WebDAVアクセスが可能です。 - XQuery API for Java (XQJ)のサポート
Oracle XML Developer's KitおよびXQuery API for Java (XQJ)を使用し、JavaプログラムのXQuery式を使用してデータベースのXMLデータにアクセスできるようになりました。具体的には、ローカルのJavaプログラムから、リモート・データベースに格納されているXMLデータにアクセスできます。
Oracle XML DBは必須(削除不可)
Oracle XML DBはOracle Databaseの必須コンポーネントになりました。削除できない上、Oracle Databaseを作成する場合は必ず含める必要があります。データベースの新規作成時、または既存のデータベースをOracle Database 12cにアップグレードする際、自動的にインストールされます。
Oracle XML DBの自動インストールも参照してください。
親トピック: 新機能
XQuery Updateのサポート
Oracle XML DBではXQuery Updateをサポートするようになりました。XMLデータを更新するためのOracle固有のSQL関数は非推奨になっています。
新しいXQuery拡張式プラグマ
新しいXQuery拡張式プラグマについて説明します。
新たに導入されたXQuery拡張式プラグマは次のとおりです。
-
(#ora:child-element-name
name
#)
- 挿入される子要素に使用する名前を指定します。 -
(#ora:no_schema #)
- XQuery Full Text式でXML Schemaに基づくXMLType
データを使用した場合に、エラーを発生させません。 -
(#ora:use_xmltext_idx #)
- XML検索索引(使用可能な場合)を使用して問合せを評価します。XMLIndex
索引またはストリーミング評価は使用しません。
関連項目:
親トピック: 新機能
レプリケーションおよびローリング・アップグレードのサポート
次の新機能により、レプリケーションおよびローリング・アップグレードに対するサポートが強化されました。
- Oracle GoldenGateおよびOracle Data Guard SQL ApplyによるXMLTypeのサポート
- ローリング・アップグレードでOracle XML DBリポジトリをサポート
ローリング・アップグレードを実行する場合、Oracle XML DBリポジトリ操作は、SQL Applyステップの一部としてスタンバイ・データベースに適用されます。
親トピック: 新機能
Oracle GoldenGateおよびOracle Data Guard SQL ApplyによるXMLTypeのサポート
Oracle GoldenGateレプリケーションおよびOracle Data Guard SQL Apply (ロジカル・スタンバイ)は、すべてのXMLType
記憶域モデルでサポートされるようになりました。
関連項目:
-
Oracle GoldenGateを使用した
XMLType
データのレプリケーションの詳細は、Oracle GoldenGate Oracleインストレーションおよびセットアップ・ガイドを参照してください。 -
Oracle GoldenGateの詳細は、Oracle GoldenGateのドキュメントを参照してください。
-
SQL Applyでサポートされるデータ型の詳細は、Oracle Data Guard概要および管理を参照してください。
ローリング・アップグレードでOracle XML DBリポジトリをサポート
ローリング・アップグレードを実行する場合、Oracle XML DBリポジトリ操作は、SQL Applyステップの一部としてスタンバイ・データベースに適用されます。
適用される制限については、既存のOracle XML DBのインストールのアップグレードまたはダウングレードを参照してください。
XMLTypeに対するパラレルDMLのサポート
パラレルDMLのサポートは、SecureFiles LOBを使用したXMLType
記憶域モデル(バイナリXML)で向上しています。CREATE TABLE AS SELECT
およびINSERT AS SELECT
の両方で、パフォーマンスと拡張性が向上しています。
親トピック: 新機能
XMLIndexの改善
XMLIndex
を使用したXMLデータの索引付けの改善点は次のとおりです。
- XMLIndex索引の同期化の向上
XMLIndex索引の同期化は、2つの方法で改善されました。 - XMLIndexのハッシュ・パーティション化のサポート
(レンジ・パーティション化とリスト・パーティション化の他に)ハッシュ・パーティション化を使用してパーティション化されたXMLType
表および列に対して、パーティション化されたローカルのXMLIndex
索引を作成できます。
親トピック: 新機能
XMLIndex索引の同期化の向上
XMLIndex索引の同期化は、2つの方法で改善されました。
-
UNDOの領域の使用量が低減。
-
索引付けの実行中にエラーが発生した場合、索引の同期化作業の大部分を保存。
親トピック: XMLIndexの改善
XMLIndexのハッシュ・パーティション化のサポート
(レンジ・パーティション化とリスト・パーティション化の他に)ハッシュ・パーティション化を使用してパーティション化されたXMLType
表および列に対して、パーティション化されたローカルのXMLIndex
索引を作成できます。
関連項目:
親トピック: XMLIndexの改善
PL/SQLパッケージDBMS_XDBの分割
PL/SQLパッケージDBMS_XDB
のサブプログラムおよび定数は、次のパッケージに分割されました。
-
DBMS_XDB_ADMIN
-
DBMS_XDB_CONFIG
-
DBMS_XDB_REPOS
パッケージDBMS_XDB_CONFIG
およびDBMS_XDB_REPOS
はOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)で新たに導入されました。パッケージDBMS_XDB
は、下位互換性のために引き続き存在します。
関連項目:
-
Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンスの章「DBMS_XDB_CONFIG」
-
DBMS_XDB
からDBMS_XDB_CONFIG
に移行した、非推奨となったPL/SQLサブプログラムおよび定数については、「非推奨となった機能」を参照してください。 -
Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンスの章「DBMS_XDB_REPOS」
親トピック: 新機能
Digestアクセス認証を使用したリポジトリへのアクセス
Basic認証の他に、Digestアクセス認証(Digest認証とも呼ばれる)を使用してOracle XML DBリポジトリにアクセスできるようになりました。これにより、ユーザーの資格証明(ユーザー名、パスワードなど)を暗号化することで、データ全体の暗号化に伴うオーバーヘッドが生じません。
ユーザー資格証明は大文字と小文字が区別されます。具体的には、認証を受けるユーザー名は作成された名前と正確に一致する必要があります(デフォルトでは、すべて大文字)。
関連項目:
-
ダイジェスト認証の構成方法は、HTTPの認証メカニズムの構成および管理を参照してください。
-
インストール、アップグレードおよびダウングレードの考慮事項は、既存のOracle XML DBのインストールのアップグレードまたはダウングレードを参照してください。
親トピック: 新機能
DBFSのサポート
Oracle XML DBリポジトリから、リポジトリ・パス/dbfs
の下にあるOracle Database File System (DBFS)のファイルとフォルダにアクセスできるようになりました。この新しい機能を使用すると、DBFSファイルとフォルダへのFTPおよびHTTP(S)/WebDAVアクセスが可能です。
XQuery API for Java (XQJ)のサポート
Oracle XML Developer's KitおよびXQuery API for Java (XQJ)を使用し、JavaプログラムのXQuery式を使用してデータベースのXMLデータにアクセスできるようになりました。具体的には、ローカルのJavaプログラムから、リモート・データベースに格納されているXMLデータにアクセスできます。
関連項目:
-
XQJの使用方法の詳細は、Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイドを参照してください。
親トピック: 新機能
非推奨となった機能
次の機能は今回のリリースで非推奨となり、今後のリリースではサポートされない可能性があります。
-
XMLType
のCLOB
記憶域(非構造化記憶域とも呼ばれる)は非推奨になりました。かわりにXMLType
のバイナリXML記憶域を使用してください。無意味な空白を維持する必要がある場合は、元のXML文書のコピーを2つ(1つはデータベースとXMLの処理で使用する
XMLType
インスタンスとして、もう1つはドキュメントの再現性を実現するCLOB
インスタンスとして)格納します。 -
オブジェクト・リレーショナル
XMLType
データに埋め込まれているCLOB
インスタンスとして格納されたXMLフラグメントに対するXMLIndex
索引の作成は、非推奨になりました。このようなフラグメントのデータを索引付けする必要がある場合は、オブジェクト・リレーショナル記憶域ではなく、バイナリXML記憶域を使用して文書を格納します。 -
次に示す、パッケージ
DBMS_XMLSCHEMA
内のPL/SQLサブプログラムは非推奨になりました。-
generateSchema
-
generateSchemas
これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。
-
-
DBMS_XDB_CONFIG
は新しいPL/SQLパッケージです。Oracle XML DBのすべての構成関数、プロシージャおよび構造体は、パッケージDBMS_XDB
からDBMS_XDB_CONFIG
に移動されています。これらは、パッケージDBMS_XDB
では非推奨です。かわりにパッケージDBMS_XDB_CONFIG
で使用することをお薦めします。パッケージ
DBMS_XDB
で非推奨となったサブプログラムは次のとおりです。-
ADDHTTPEXPIREMAPPING
-
ADDMIMEMAPPING
-
ADDSCHEMALOCMAPPING
-
ADDSERVLET
-
ADDSERVLETMAPPING
-
ADDSERVLETSECROLE
-
ADDXMLEXTENSION
-
CFG_GET
-
CFG_REFRESH
-
CFG_UPDATE
-
DELETEHTTPEXPIREMAPPING
-
DELETEMIMEMAPPING
-
DELETESCHEMALOCMAPPING
-
DELETESERVLET
-
DELETESERVLETMAPPING
-
DELETESERVLETSECROLE
-
DELETEXMLEXTENSION
-
GETFTPPORT
-
GETHTTPPORT
-
GETLISTENERENDPOINT
-
SETFTPPORT
-
SETHTTPPORT
-
SETLISTENERENDPOINT
-
SETLISTENERLOCALACCESS
パッケージ
DBMS_XDB
で非推奨となった定数は次のとおりです。-
XDB_ENDPOINT_HTTP
-
XDB_ENDPOINT_HTTP2
-
XDB_PROTOCOL_TCP
-
XDB_PROTOCOL_TCPS
関連項目:
Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンスの章「DBMS_XDB_CONFIG」
-
-
XMLデータを更新するためのOracle SQL関数はすべて非推奨になっています。かわりに、XQuery Updateを使用することをお薦めします。非推奨のXML更新関数は次のとおりです。
-
updateXML
-
insertChildXML
-
insertChildXMLbefore
-
insertChildXMLafter
-
insertXMLbefore
-
insertXMLafter
-
appendChildXML
-
deleteXML
-
-
Oracle SQL関数
sys_xmlgen
は非推奨になりました。かわりにSQL/XML生成関数を使用することをお薦めします。関連項目:
-
次のOracle XQuery関数は非推奨になりました。かわりに、対応する標準のXQuery関数(同じ名前に名前空間接頭辞
fn
の付いた関数)を使用してください。-
ora:matches
: かわりにfn:matches
を使用 -
ora:replace
: かわりにfn:replace
を使用
-
-
XML変換をサポートする次のOracle構造体は非推奨になりました。
-
PL/SQLパッケージ
DBMS_XMLTRANSLATIONS
-
Oracle XPath関数
ora:translate
-
XML Schema注釈
xdb:maxOccurs
、xdb:srclang
およびxdb:translate
これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。
-
-
次のXML Schema注釈は非推奨になりました。
-
xdb:defaultTableSchema
-
xdb:maintainOrder
-
xdb:mapUnboundedStringToLob
-
xdb:maxOccurs
脚注1 -
xdb:SQLCollSchema
-
xdb:SQLSchema
-
xdb:srclang
脚注1 -
xdb:storeVarrayAsTable
-
xdb:translate
脚注1
これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。
-
-
エクスポート・パラメータ
data_options
の値xml_clobs
は、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)から非推奨になりました。
サポート対象外機能
次の機能は、Oracleではサポートされなくなりました。
このリリースにおけるサポート対象外の機能の完全なリストは、Oracle Databaseアップグレード・ガイドを参照してください。
-
CTXSYS.CTXXPATH
索引はサポートされていません。かわりにXMLIndex
索引を使用します
脚注の説明
脚注1:非推奨となったXML変換のサポートについては、非推奨となった機能も参照してください。