6.12.5 Net Servicesプロファイル・ファイル(sqlnet.ora)
Oracle Universal Installerは、データベース・ソフトウェアのインストール後にOracle Net Configuration Assistant (NETCA)を起動します。NETCAは、Oracle Net Servicesプロファイルまたはsqlnet.ora
ファイルを作成します。
Oracle Grid Infrastructureのインストールでは、sqlnet.ora
ファイルは、デフォルトでGrid_home\network\admin
ディレクトリにあります。
Oracle RACデータベース・インスタンスのローカル・リスナーの場合、sqlnet.ora
ファイルのデフォルトの場所は%ORACLE_HOME%\network\admin
ディレクトリです。このディレクトリには、デフォルトのsqlnet.ora
ファイルがあります。また、サブディレクトリsample
には、サンプルsqlnet.ora
ファイルがあります。
Oracle RACソフトウェアのインストール時、NETCAによって、sqlnet.ora
ファイルに次のエントリが作成されます(%ORACLE_BASE%
は、Oracle RACインストール用のOracleベース・ディレクトリへのパスです)。
NAMES.DIRECTORY_PATH=(TNSNAMES, EZCONNECT)
ADR_BASE =%ORACLE_BASE%
AUTHENTICATION_SERVICES
パラメータ(前述の例では示されていません)には、データベース・アクセス用のユーザー認証の方法を指定します。値NTS
は、Microsoft Windowsに備わっている認証を使用して、データベースへのアクセスを認可する必要があることを示します。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用しているOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureによって管理されているデータベースでは、Windowsネイティブ認証を使用する必要があり、これはデフォルトで有効になります。
NAMES.DIRECTORY_PATH
パラメータは、接続識別子を接続記述子に解決するために使用するネーミング・メソッドの優先順序を指定します。ADR_BASE
パラメータは、自動診断リポジトリ(ADR)がデータベースで有効である場合に、トレーシング・インシデントとロギング・インシデントが格納されるベース・ディレクトリを指定します。
関連項目:
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sqlnet.ora
ファイルの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。 -
認証の詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。
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データベースの接続性を考慮したクライアントの構成方法の詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。
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ADRの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。