4 Oracle Database 18cのOracle Solarisに影響する問題

これらのトピックでは、Oracle Database18cのOracle Solarisの最新の機能と変更について説明します。

4.1 Oracle Solarisのサポート対象外の製品

Oracle Database 18cのこのリリースで使用できない製品または機能のリストに加えて、Oracle Solarisでは次の製品がサポートされていません。

  • Net Configuration Assistantのサポート

Oracle Database 18cのすべてのプラットフォームで使用できない製品または機能のリストを参照してください。

4.2 製品サポート

Oracle Database18cでサポートされている製品または機能は次のとおりです。

  • SPARC上のOracle Solarisのサポート

    Oracle Database 18cは、Oracle Solaris on SPARC (64-bit)でサポートされています。

  • データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート

    データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュは、Oracle Solarisでサポートされています。

  • Oracle ACFSおよびOracle ADVMのサポート

    Oracle ADVMは、Oracle Automatic Storage Managementディスク・グループのRAWディスクをサポートしていますが、RAWで作成されたOracle ADVMデバイス特殊ファイルはサポートされません。Oracle ADVMは、ブロック・デバイス特殊ファイルのみをサポートしています。

    サポート対象のプラットフォームおよびリリースについての最新情報は、でMy Oracle Support (https://support.oracle.com)のノート1369107.1を参照してください。

4.3 Oracle Solaris用Oracleクライアント・ライブラリによるアプリケーションのリンク

Oracle Solaris上でクライアント・コードをリンクするには、動的Oracleクライアント・ライブラリを使用する必要があります。

 静的Oracleクライアント・ライブラリはリンクしないでください。

4.4 Oracle Solarisのインストール前の要件

Oracle Database 18cのインストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

4.5 Oracle Solarisのインストール、構成およびアップグレードの問題

次のトピックでは、Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに影響する問題について説明します。

4.5.1 Oracle Bug#21800407

英語および日本語の環境でOracle Databaseをインストールする場合、Oracle Universal Installer (OUI)、Database Configuration Assistant (DBCA)およびDatabase Upgrade Assistant (DBUA)の各ページの黄色が、バックグラウンド・フォントによって不正確な表示となります。

回避策:

Oracle Databaseをインストールする前に、次のコマンドを実行します。

export _JAVA_OPTIONS='-Dsun.java2d.xrender=false'

4.5.2 Oracle Bug#24355490

Oracle Solaris 10上でOracle Grid Infrastructureホームをインストールまたはアップグレードしているとき、必要なソフトウェアの場所がソフト・リンクの下にある場合、Oracle Grid Infrastructureインストーラがソフトウェアの場所として物理パスを誤って設定します。

回避策:

次のステップを実行します。

  1. 必要なOracleホーム・パスへの完全なパスを指定して、Oracle Grid Infrastructureインストーラを設定します。

    Complete Oracle home path/gridSetup.sh

  2. Oracle Grid Infrastructureのインストールを続行します。

4.5.3 Oracle Bug#28175678

relink、relink allまたはrelink as_installedコマンドのいずれかを使用して、Oracle DatabaseホームまたはOracle Grid Infrastructureホームで製品実行可能ファイルを手動で再リンクすると、次のエラーによりコマンドが失敗します。

ld.so.1: getcrshome: fatal: libons.so: open failed: No such file or directory sh: line 4: 17756: Killed 

INFO: 

ld.so.1: skgxpinfo: fatal: libons.so: open failed: No such file or directory

回避策:

relink、relink allまたは relink as_installedコマンドを実行する前に、LD_LIBRARY_PATHを$ORACLE_HOME/lib: $export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/libに設定します

4.6 Oracle Solarisに影響するオープン不具合

このトピックでは、Oracle Database 18cの最新の機能と変更について説明します。

4.6.1 Oracle Bug#24438496

rtsoraコマンドを使用してVisual COBOL 2.2アプリケーションを実行する場合、ORACLE_HOMErtsoraを再リンクします。

回避策:

次のステップを実行して、Visual COBOL 2.2アプリケーションを実行します。

  1. COBMODEおよびCOBDIR変数が、Visual COBOLがインストールされているディレクトリを参照しているかどうかと、LD_LIBRARY_PATHおよびPATH変数が、COBDIRおよびCOBIDR/libディレクトリをそれぞれ含んでいるかどうかを確認します。

  2. ORACLE_HOME内でrtsoraコマンドを再リンクします。

    cd $ORACLE_HOME/precomp/lib
    make -f ins_precomp.mk relink EXENAME=rtsora
  3. Visual COBOL 2.2アプリケーションを実行します。