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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
12c (12.2.1.4.0)
E96099-04
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3 BI Publisherレイアウト・テンプレートの作成

ここでは、レイアウト・エディタを使用したレイアウト・テンプレートの作成について説明します。

BI Publisherレイアウトの概要

BI Publisherのレイアウト・テンプレートは、BI Publisherレイアウト・エディタを使用して作成します

BI Publisherレイアウト・テンプレートを使用して、エンド・ユーザーは次のことを実行できます。

  • 動的HTMLの出力を表示し、ブラウザ内からレポート・データに対して軽量の対話処理を実行

  • PDF、RTF、Excel、PowerPointおよび静的HTMLに、忠実度の高いピクセルパーフェクト・レポートを生成

BI Publisherレイアウト・エディタはPDF、RTF、Excel、Word、PowerPointおよびHTMLでピクセルパーフェクト・レポートを作成するためのWYSIWIGのドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェースを備えたデザイン・ツールです。また、ブラウザを介した軽量の対話処理をサポートする動的HTML出力を提供します。次の図に、このインタラクティブ出力を示します。

次の機能に注意してください。

  • ポップアップ・チャートの詳細: チャートのアイテム上にカーソルを合せると、データの詳細が表示されます。

  • グループ・フィルタ: グループ化されたリージョンを、グループ化要素によってフィルタリングできます。

  • スクロール可能な表: ヘッダーと合計の表示を維持しながら、表データをスクロールできます。

  • 表の列のソート: ビューア内から複数の列を基準にして表データをソートできます。

  • 表の列のフィルタリング: ビューア内から表データを複数の列の値でフィルタリングできます。

  • 表の自動合計機能: 表データの合計がレイアウトに自動的に追加されます。

  • フィルタの伝播: チャートの領域をクリックしたり、ピボット・テーブルのヘッダー、列または要素をクリックすることにより、他のコンポーネントをフィルタリングします。

  • ドキュメントの領域の縮小および拡張

BI Publisherレイアウトを使用するタイミング

BI Publisherレイアウトは、カスタム・コーディングを必要としない簡単なレポートや中程度の複雑さを持つレポートに最適なものとなっています。

動的HTML表示は、BI Publisherレイアウトでのみ可能なため、レポート利用者がレポートに対して対話処理(ソートの変更、フィルタの適用など)ができることを要求された場合には、BI Publisherレイアウトを使用する必要があります。

前提条件、推奨事項および制限事項

BI Publisherをより効果的に使用するために役立つヒントを示します。

  • レイアウト・エディタを使用するには、レポート・レイアウト・ツールへのアクセスに適切な権限を含むロールがアカウントに付与されている必要があります。

  • 新しいレイアウトを作成するには、事前にデータ・モデルにサンプル・データを添付しておく必要があります。

  • 最適な表示のためには、表示解像度を1024 x 768以上に設定します。

  • BI Publisherは、インタラクティブなソートおよびフィルタの操作で大量のデータを処理し、迅速に応答することができます。しかし、最適なパフォーマンスを求めるユーザーの利益を考慮すると、データ・モデルでデータをサマライズすることが最善の方法です。BI Publisherレイアウトは、PDFまたはRTFドキュメントのような静的出力を、RTFレイアウトと比較してデータによっては50%速く生成することができます。

  • レイアウト・エディタは、XMLデータの名前空間や属性をサポートしていません。

レイアウト・エディタの起動

レイアウト・エディタは、いくつかの場所で使用できます。

レイアウト・エディタは次のいずれかの方法で起動します。

新規レポートを作成する場合

レイアウト・エディタを使用して、レポートの外観を変更できます。

新規レポートの作成時にレイアウト・エディタを起動するには:

  1. 新規レポートのデータ・モデルを選択します。

    レポート・エディタに「レイアウトの追加」ページが表示されます。

  2. 「レイアウトの作成」リージョンから、事前定義済のテンプレートをクリックして、レイアウト・エディタを起動します。

レポートを編集する場合

レイアウト・エディタを使用して、レポートのレイアウトを変更できます。

レポートの編集時にレイアウト・エディタを起動するには:

  1. レポート・エディタで、

    サムネイル・ビューから、「新規レイアウトの追加」をクリックします。

    または

    リスト」ビューから、レイアウト表ツールバー上の「作成」ボタンをクリックします。

  2. レイアウトの作成」リージョンから、使用する事前定義済のテンプレートをクリックして、レイアウト・エディタを起動します。

レポートを表示する場合

レポートの表示中に、そのレポートのレイアウトを変更できます。

レポートの表示時にレイアウト・エディタを起動するには:

  • アクション」をクリックして、次に「レイアウトの編集」をクリックします。

    レイアウトはレイアウト・エディタで作成しておく必要があります。

事前定義済レイアウトの選択

新しいレイアウトを作成する場合は、作業の開始に便利な事前定義済レイアウトを選択するオプションが示されます。

次の図は、基本テンプレートおよび共有テンプレートで提供される事前定義済レイアウトを示しています。

基本テンプレートおよび共有テンプレートは、特定のコンポーネントがすでに追加されている一般的なレイアウト構造を提供します。事前定義済のレイアウトのいずれかを選択することがオプションとなっており、これによりレイアウト設計を容易に行うことができます。企業で、ここで使用できない一般的な設計を利用している場合は、ユーザー独自の用途の事前定義済レイアウトを追加したり、管理者がすべてのユーザー向けのレイアウトを追加することもできます。

すべてのユーザー向けの共有テンプレートの追加

すべてのユーザーがアクセスする共有ディレクトリに事前定義済のレイアウト・ファイルを追加するには、次のステップに従います。

  1. Administrator権限でログインし、カタログに移動します。
  2. 共有フォルダ」ディレクトリで、「コンポーネント」フォルダを開きます。
  3. ボイラープレート・レポートを見つけて、「編集」をクリックします。
  4. 新規レイアウトの追加」をクリックします。
  5. レイアウトを設計またはアップロードします。

    レイアウトを設計するには: 既存のボイラープレート(または空白)をクリックして、レイアウト・エディタを起動します。レイアウトにコンポーネントを挿入します。終了したら、「保存」をクリックして、ボイラープレートに名前を付けます。このレイアウトは、すべてのユーザーの「共有テンプレート」リージョンに表示されるようになります。

    レイアウトをアップロードするには: 「アップロード」をクリックして、事前定義済のBI Publisherテンプレート(.xptファイル)をアップロードします。

  6. レポートを保存します。

このレポートに追加されたBI Publisherテンプレート(.xpt)はすべて、共有テンプレートとしてすべてのユーザーに表示されます。

個人用の事前定義済レイアウトの追加

アカウント・ユーザーのみが使用できる事前定義済のレイアウトを追加します。レイアウト・エディタを起動してレイアウトを設計するか、事前定義済のテンプレートをアップロードできます。

  1. 「マイ・フォルダ」に移動します。
  2. ボイラープレートと呼ばれる新しいレポートを作成します。このレポートに、データ・モデルはありません。
  3. 新規レイアウトの追加」をクリックします。
  4. レイアウトを設計またはアップロードします。

    レイアウトを設計するには: 既存のボイラープレート(または空白)をクリックして、レイアウト・エディタを起動します。レイアウトにコンポーネントを挿入します。終了したら、「保存」をクリックして、ボイラープレートに名前を付けます。

    レイアウトをアップロードするには: 「アップロード」をクリックして、事前定義済のBI Publisherテンプレート(.xptファイル)をアップロードします。

これらのレイアウトは、新しいレイアウトを作成するときに「個人のテンプレート」リージョンに表示されます。

レイアウト・エディタ・インタフェースについて

次の図に、レイアウト・エディタのインタフェースを示します。

レイアウト・エディタ・インタフェースは、次のもので構成されます。

  • レイアウト・エディタの最上部には、次の2つのツールバーが含まれています。

    • 静的ツールバーは常に使用可能であり、保存やプレビューなどの一般的なコマンドが含まれています。

    • タブ付きツールバーには、「挿入」タブ、「ページ・レイアウト」タブおよび動的タブが含まれています。動的タブには、選択されたレイアウト・コンポーネントに対して最も一般的に使用されるアクションやコマンドが表示されます。このツールバーを閉じて、設計領域を表示するスペースを拡大できます。「タブ付きツールバーについて」を参照してください。

  • 左側のアコーディオン・ペインには、次のものが含まれています。

    • データソース」ペインでは、レイアウト・コンポーネントにドラッグするデータ・フィールドを選択できます。

    • コンポーネント」ペインでは、レイアウト・コンポーネントを選択して、設計領域にドラッグできます。また、このペインを閉じると、「挿入」タブを使用して、コンポーネントを挿入することができます。

    • プロパティ」ペインでは、選択したレイアウト・コンポーネントのプロパティを変更できます。

    各コントロールを開いて表示するには、コントロールのタイトルをクリックするか、またはコントロールのタイトルの隣にあるプラス記号をクリックします。アコーディオン・ペイン全体を閉じて、レイアウトを表示する空きスペースを増やすことができます。

  • 右下のリージョンは、レイアウトを作成するための設計領域です。

「データソース」ペインについて

「データソース」ペインには、データ・モデルの構造と、レイアウトに挿入できるデータ要素が表示されます。

データ要素を挿入するには、「データソース」ペインから選択して、レイアウト内のコンポーネントにドラッグします。

各フィールドのデータ型(数値、日付または文字列)は、適切なアイコンによって表されます。

次の図は「データソース」ペインを示しています。各要素の横にあるアイコンは、データ型を示しています。

JOB_TITLE要素は文字列データ型として、SALARY要素は数値データ型として、HIRE_DATE要素は日付データ型として表示されています。

レイアウト・エディタに日付を入力する場合は(フィルタまたは条件付き書式設定におけるデータ比較など)、YYYY-MM-DDまたはYYYY-MM-DDTHH:MM:SSのXSL日付または時刻書式のいずれかを使用します。

「コンポーネント」ペインについて

「コンポーネント」ペインには、レポートに挿入できるレイアウト・コンポーネントが含まれています。これらのコンポーネントには、チャート、ピボット・テーブルおよびイメージがあります。コンポーネントを挿入するには、レイアウトにドラッグ・アンド・ドロップします。

「挿入」メニューを使用して、レイアウトにコンポーネントを追加することもできます。

「プロパティ」ペインについて

「プロパティ」ペインには、選択したコンポーネントのプロパティが表示されます。表示されるプロパティは、選択したコンポーネントによって決まります。「プロパティ」ペインで参照可能なプロパティの中には、コンポーネントに対する動的タブで編集可能なものもあります。

プロパティの値をクリックすると編集できます。カーソルをフィールドの外に移動すると、変更内容がコンポーネントに適用されます。プロパティのグループを開いたり閉じたりするには、グループ名の側にあるプラス記号またはマイナス記号をクリックします。

各コンポーネントの使用可能なプロパティは、この章のそのコンポーネントに該当するセクションで詳細に説明されています。プロパティ・フィールドが空白の場合は、デフォルトが使用されます。

次の図は、表の列のヘッダーに対応する「プロパティ」ペインの例を示しています。

タブ付きツールバーについて

この項では、タブ付きツールバーの各タブとその機能を定義します。

タブ付きツールバーには、次のタブが含まれています。

  • 挿入」タブは、レイアウトに配置できるコンポーネントおよびページ要素を提供します。「レイアウト・コンポーネントの挿入」を参照してください。

  • ページ・レイアウト」タブは、一般的なページレベルのツールおよびコマンドを提供します。「ページ・レイアウト」タブを参照してください。

  • コンポーネント固有のタブは、レイアウトに選択されるコンポーネントに対して最も一般的に使用されるコマンドおよびプロパティを提供します。たとえば、チャートを選択すると、「チャート」タブが表示されます。コマンドの詳細は、個別のコンポーネントに関するセクションを参照してください。

    選択したコンポーネントに対してさらに多くのプロパティを設定または制御するには、「「プロパティ」ペインについて」に説明されているように、アコーディオン・ペインで「プロパティ」ペインを開きます。

レイアウト・オブジェクトの選択および削除

レイアウト・オブジェクトを選択して、フォーカスを設定したり、オブジェクト全体を削除することができます

コンポーネント固有のタブにはそれぞれ、「選択」リージョンが含まれています。

  • 選択」ツールを使用すると、レイアウト上のどのコンポーネントに焦点を当てるかを正確に制御することができます。この機能は、特に、複数のコンポーネントが重なり合う複雑なレイアウトで作業する場合に役に立ちます。たとえば、表を選択する場合、正しい箇所をクリックして、列やヘッダー・セルではなく表を選択することが難しいことがあります。不要なクリックを避けるには、「選択」ツールを使用してリストから「表」コンポーネントを正確に選択します。

    次の図に、「選択」ツールを示します。

  • 削除」ツールは、「選択」ツールと同様の機能を提供し、削除するコンポーネントを正確に選択できます。

「挿入」タブについて

「挿入」タブは、レポート・コンポーネントおよびページ要素の挿入に使用します。

「コンポーネント」グループには、レイアウトへの挿入が可能なレポート・コンポーネントが表示されます。コンポーネントを挿入するには、アイテムを選択して設計領域の目的の場所にドラッグします。各コンポーネントの詳細は、この章の該当するセクションを参照してください。

「ページ要素」グループには、レポートのページレベルの要素が含まれています。改ページ、ページ番号または合計ページ数の計算を挿入するには、コンポーネントを選択してレイアウト内の目的の場所にドラッグします。

ノート:

ページ要素は、PDFやRTFなどの、ページ区切りのある出力タイプを対象としています。これらを対話モードやHTMLの出力で使用すると、予期しない結果が生じることがあります。

「ページ・レイアウト」タブ

「ページ・レイアウト」タブには、レイアウトをセットアップするコマンドが含まれています。

次の図は、「ページ・レイアウト」タブを示しています。

用紙オプション

用紙オプションには、「向き」と「用紙サイズ」があります。

オプション 説明

向き

」または「」を選択します。

用紙サイズ

用紙サイズのオプション(レター、リーガル、A4、A3、エグゼクティブ、B5、Com-10、モナークDLまたはC5)から選択します。用紙サイズにより、レイアウト領域の寸法が決まります。

ヘッダー/フッターのオプション

この表は、ヘッダーおよびフッターのオプションを示しています。

オプション 説明

ページ・ヘッダー

クリックすると、レイアウトにページ・ヘッダーが挿入されます。デフォルトでは、ページ・ヘッダーは印刷されたレポートのすべてのページに表示されますが、最初のページをスキップするように構成することもできます。ページ・ヘッダーを削除するには、「ページ・ヘッダー」を再度クリックします。

ページ・フッター

クリックすると、レイアウトにページ・フッターが挿入されます。デフォルトでは、ページ・フッターは印刷されたレポートのすべてのページに表示されますが、最後のページをスキップするように構成することもできます。ページ・フッターを削除するには、「ページ・フッター」を再度クリックします。

レポート・ヘッダー

クリックすると、レイアウトにレポート・ヘッダーが挿入されます。レポート・ヘッダーは、レポートの始めに一度だけ表示されます。レポート・ヘッダーを削除するには、「レポート・ヘッダー」を再度クリックします。

レポート・フッター

クリックすると、レイアウトにレポート・フッターが挿入されます。レポート・フッターは、レポートの最後に一度だけ表示されます。レポート・フッターを削除するには、「レポート・フッター」を再度クリックします。

ヘッダーおよびフッターのプロパティの設定

「プロパティ」ペインを使用すると、ヘッダーおよびフッターに次のプロパティを設定することができます。

「プロパティ」ペインにアクセスするには、設計領域でヘッダーまたはフッターを選択して、ページの左側のアコーディオン・ペインから「プロパティ」を選択します。

すべてのレポートおよびページ・ヘッダーおよびフッターの場合:

  • 「高さ」: ヘッダー・リージョンの高さを、ピクセル、ポイント、cmまたはインチ単位で設定します。

ヘッダーの場合:

  • 最初のページに表示 - 最初のページにヘッダーを表示するには、「True」を選択します。最初のページからヘッダーを抑制するには、「False」を選択します。

    次の図は、レポート・ヘッダーのプロパティを示しています。

フッターの場合:

  • 最後のページに表示 - 最後のページにフッターを表示するには、「True」を選択します。最後のページからフッターを抑制するには、「False」を選択します。

表示オプション

次の表に、表示オプションを示します。

オプション 説明

グリッド

クリックすると、レイアウト設計領域にグリッド線が挿入されます。グリッド単位のサイズは、選択した「表示単位」によって異なります。グリッド線を削除するには、「グリッド」を再度クリックします。

ルーラー

クリックすると、レイアウト設計領域の最上部に表示ルーラーが挿入されます。ルーラーの単位は、選択した「表示単位」によって異なります。ルーラーを削除するには、「ルーラー」を再度クリックします。

単位の表示

表示する測定単位を選択します。この単位は、ルーラーとグリッドのビュー・オプションおよび測定値を表示するその他の機能(境界幅の設定やグリッド・セルのサイズ設定など)に使用されます。オプションは、インチ、px (ピクセル)、cm (センチメートル)およびポイント(pt)です。

対話処理: イベント構成

「イベントの構成」機能を使用すると、インタラクティブ・モードでレポートを表示する際に、ユーザーがトリガーしたイベントに対してレイアウトのコンポーネントがどのように応答するかを構成できます。

イベントには次の2種類があります。

  • 「フィルタ」: リスト、チャートまたはピボット・テーブル内で要素をクリックすると、その要素を使用して、レポート内のターゲットとして定義された他のコンポーネントが動的にフィルタリングされます。クリックされているコンポーネントは変更されません。

  • 「選択項目のみ表示」: リスト、チャートまたはピボット・テーブル内で要素をクリックすると、(クリックされた)チャートまたはピボット・テーブルに、選択した要素の結果のみが表示されます。この操作は、レポートの他のコンポーネントに影響を与えません。

フィルタ・イベント構成の例

次の図は、フィルタ・イベント構成の例を示しています。このレイアウトには、2つのチャートと1つの表が含まれています。1つ目のチャートには、円グラフで部門別給与合計が示されています。2つ目のチャートには、棒グラフでマネージャ別給与合計が示されています。表には、従業員と彼らの給与が一覧表示されています。

このレポートで、ユーザーが部門別給与チャートの値をクリックした場合に、選択した部門のマネージャと従業員のみが表示されるように、マネージャ別給与チャートと従業員表が自動的にフィルタリングされるようにしたいとします。

自動フィルタリングの構成

自動フィルタリングの構成方法を理解するには、次のステップに従います。

  1. ページ・レイアウト」タブで、「イベントの構成」をクリックすると、「イベントの構成」ダイアログが表示されます。

    次の図に、「イベントの構成」ダイアログを示します。

  2. コンポーネント」列で、レイアウト・コンポーネントをクリックします(リスト、チャートおよびピボット・テーブルは構成可能です)。
  3. フィルタ」を選択して、他のレポート・コンポーネントの自動フィルタリングを有効にします。
  4. ターゲット」列のレポート・コンポーネントを選択して、選択したコンポーネントの対話イベントに基づいて自動フィルタリングを有効にします。ターゲット・コンポーネントの自動フィルタリングを無効にするには、チェック・ボックスをクリアします。

    前述の図では、レイアウト内のChart 1に対して「フィルタ」イベントが有効になっていることが示されています。Chart 1で選択イベントが発生したときに自動フィルタリングを有効にするターゲットとして、Chart 2およびTable 3が選択されています。

    Chart 1に対しては「選択項目のみ表示」オプションが有効になっていなません。つまり、Chart 1では、その要素のいずれかが選択された場合でも引き続きすべての値が表示されます。

例: 選択項目のみ表示

「選択項目のみ表示」イベントでは、(影響を受ける)チャートまたはピボット・テーブル内に選択した要素の値のみが表示されます。

次の図の例では、Chart 2が「選択項目のみ表示」を有効にして構成され、Table 3をターゲットとして「フィルタ」が有効になっています。

この構成の結果、出力は次の図のようになります。ユーザーがChart 2をクリックすると、Chart 2に選択した値のみが表示されます。Table 3に対しては「フィルタ」イベントが有効になっているので、Table 3にフィルタとして選択内容が適用されます。

ページ・マージンの設定

レポートのページ・マージンを設定できます。

レポートにページ・マージンを設定するには:

  1. 挿入されたコンポーネント以外の設計領域の任意の場所をクリックします。
  2. レイアウト・エディタの左下にある「プロパティ」ペインをクリックします。次の図は、ページの「プロパティ」を示しています。
  3. マージン」に対して示された値をクリックして、「マージン」ダイアログを起動します。

    次の図に、「マージン」ダイアログを示します。

  4. マージンに対して目的のサイズを選択します。上下左右のマージンに対して値を入力します。

    すべての面に同じ値を自動的に設定するには、「すべての面に同じ値を使用」チェック・ボックスを選択します。この操作により、「上」マージン・エントリを除いてすべてが無効になります。「上」の値を入力すると、すべての面に適用されます。

インタラクティブ・モード・レポートに対する最大接続数の設定

インタラクティブ・ビューアでは、ブラウザからサーバーへの接続数を制限できます。

接続が多いと速くなりますが、サーバーの負荷が増えます。デフォルトの接続は、6つです。大規模なレポートで、サーバーにかかる負荷を軽減するには、この数を減らします。

このレイアウトに対して最大接続数を設定するには:

  1. 挿入されたコンポーネント以外の設計領域の任意の場所をクリックします。
  2. レイアウト・エディタの左下にある「プロパティ」ペインをクリックします。次の図は、ページの「プロパティ」を示しています。
  3. 次の図に示されているように、「最大接続数」に示された値をクリックし、リストから目的の値を選択します。

レイアウト・コンポーネントの挿入

レイアウト・エディタは、レポートやその他のビジネス文書で通常使用されているコンポーネントをサポートしています。

以降のセクションでは、次のコンポーネントについて説明しています。

レイアウト・グリッドの挿入

レイアウト・グリッドは、レイアウトを複数のセクションに分割する方法を提供します。

HTMLやWord文書の表と同様に機能し、フォームを作成したり、高度なレイアウトを実現することができます。レイアウト・グリッドを使用すると、レイアウト内の他のすべてのコンポーネントの正確な配置を制御できます。

レイアウト・グリッドを挿入するには:

  • レイアウト・グリッド・コンポーネントを選択して、設計領域にドラッグします。

次の図に、「レイアウト・グリッドの作成」ダイアログを示します。

ダイアログでグリッドの行数と列数を入力し、「OK」をクリックすると、次の図に示すように設計領域にグリッドが挿入されます。

レイアウト・グリッドについては次の点に注意してください。

  • グリッドの列は等間隔に配置されており、行のサイズのデフォルト値は、最小限のテキスト行数である1に設定されています。

  • レイアウト・グリッド・セルに対してはフォントのプロパティを設定できませんが(個別のコンポーネントのプロパティを使用してフォントのプロパティを設定します)、背景色と境界線のプロパティを設定できます。

  • グリッド・セルにコンポーネントを挿入すると、セル内にコンポーネントが収まるように自動的にサイズが調整されます。

  • 列の幅と高さを調整するには、マウス・ポインタを境界線上に配置して青色のバーをドラッグするか、または「プロパティ」ペインでグリッド列のプロパティを変更します。

  • グリッドは複数セルの結合をサポートしています。

  • グリッド内にグリッドを挿入できます。

  • Microsoft Wordと同様に、グリッドでは、ビジネス文書を作成するのに非常に便利なフロー・レイアウトを使用しています。パラグラフ全体またはブロック全体を占めていないコンポーネントは、上から下、左から右に配置されます。

境界線または背景色の追加

デフォルトでは、グリッド線は設計領域にのみ表示され、実行時には表示されません。完成したレポートにグリッド線を表示する場合は、グリッド・セルを選択して、「境界線の設定」コマンド・ボタンをクリックし、枠線ダイアログを起動します。

  • セルに背景色を追加するには、「背景色」コマンド・ボタンをクリックして、色ピッカーを起動します。

挿入オプションについて

レイアウト・グリッドを挿入したときに、追加の行または列を追加できます。

焦点となるレイアウト・グリッド・セルを選択して、次に示す適切なコマンド・ボタンをクリックします。

  • 「上に行を追加」

  • 「右側に列を追加」

  • 「下に行を追加」

  • 「左側に列を追加」

結合/結合解除オプションについて

セルを結合する、および結合されているセルを結合解除するには、次のステップに従います。

  1. セルを結合するには、[Ctrl]キーを押しながら各グリッド・セルをクリックして、隣り合う複数のセルを選択します。

  2. 「結合」コマンド・ボタンをクリックします。

  • セルの結合を解除するには、結合されているセルを選択して、「結合解除」ボタンをクリックします。

拡張および縮小オプションの追加

レポートをインタラクティブ・モードで表示する場合、レイアウト・グリッドを拡張および縮小して、グリッドのコンテンツの表示をトグルで切り替えることができます。グリッド・レベル(セル・レベルではない)では、拡張および縮小がサポートされているので、グリッドを適切に挿入できます。たとえば、レポートのレイアウトの上部にチャート、下部に表があり、チャートの表示を縮小する場合は、チャートを含むレイアウト・グリッドを1つ挿入し、表を含む1つ目のレイアウト・グリッドの下に2つ目のレイアウト・グリッドを挿入する必要があります。2つの行を持つ1つのグリッドを挿入しないでください。

  1. レイアウト・グリッドを選択します。
  2. プロパティ」ペインを開きます。
  3. 「インタラクティブ: 拡張/縮小」プロパティを「True」に設定します。次の図では、「プロパティ」ペインにこのオプションが表示されています。

繰返しセクションについて

繰返しセクション機能により、データ内での要素の出現に基づき、レイアウトのセクション内でコンポーネントを繰り返すことができます。繰返しセクションを使用すると、従来の帯状のレポートだけでなく、異なるデータ要素に対して繰返しページまたは繰返しセクションを作成することができます(「グループ上」、「アウトライン」など)。

  1. 繰返しセクション・コンポーネントをレイアウトにドラッグ・アンド・ドロップします。
  2. 繰返しセクション」ダイアログで、次のいずれかを選択します。
    • 要素: セクションを繰り返す要素を指定します。たとえばデータ・セットに、複数の国の販売情報が含まれるとします。繰返し要素としてCOUNTRYを選択した場合、データセット内で一意の国が出現するたびに、そのレイアウトのセクションが繰り返されます。

    • グループの詳細: 複数のセクションがネストされている場合には、このオプションを選択します。上の例を続けるために、各都市に対して複数の一意のデータ行があると仮定して、国ごとにグループ化すると、このオプションにより1つのセクションが作成され、各都市に対して繰返されます。

次の図は、部門(Department)要素に対して繰返しセクションが定義されているレイアウトを示しています。この繰返しセクション内には、マネージャ別給与を示すチャートと、全従業員の給与を示す表があります。したがってデータセット内に部門が出現するたびに、このチャートと表が繰り返されます。

繰返しセクションに対する改ページ・オプションの設定

デフォルトでは、ページ区切りされた出力タイプの場合、1ページに収まるコンテンツ量に応じて自動的に改ページされます。

多くの場合、繰り返されるコンテンツが出現するたびに、レポートを改ページするのが望ましいと考えられます。

前述の例の場合、このレポートのPDF出力で、各部門の後に改ページを配置することが適切になります。

繰返しセクションが出現するたびにレポートを改ページするには:

  1. 繰返しセクション・コンポーネントを選択します。
  2. 「プロパティ」ペインを開きます。
  3. 改ページ」プロパティを「ページ」に設定します。

    次の図は、繰返しセクションの「プロパティ」を示しています。

インタラクティブ・モードにおける繰返しセクションの表示方法

対話モードでは、要素別の繰返しに対する値が、値のリストとして表示されます。これにより、レポート利用者は結果を動的に選択して表示できます。

次の図は、値リストに表示される部門(Department)要素ごとの繰返しを示しています。

比較として、次の図に同じレイアウトをPDFで表示したものを示します。この例では、改ページ・オプションが設定によって、新しい部門が出現するたびに、新しいページで繰返しセクションが開始されます。

繰返しセクションにおけるすべての値の表示

繰返しセクションで、すべての値を表示できます。

対話モードでは、要素別の繰返しに対する値が、値のリストとして表示されます。デフォルトでは、このリストには、データ内の要素に対して存在する値のみが含まれます。したがって、レポート利用者は一度に1つのアイテムの結果しか表示することができません。

レポート利用者が繰返しセクションに要素のすべての値に対する結果を表示できるようにするために、繰返しセクション・コンポーネントには、「すべて表示」プロパティが用意されています。このプロパティをtrueに設定すると、値「すべて」がリストに追加され、すべての値の結果を表示できるようになります。

「すべて表示」を有効にするには:

  1. 繰返しセクション・コンポーネントを選択します。
  2. プロパティ」ペインを開きます。
  3. すべて表示」プロパティを「True」に設定します。

    次の図では、「プロパティ」ペインに「すべて表示」設定が表示されています。

レポートを表示すると、次の図に示すように「すべて」オプションが値のメニューに追加されます。

データ表について

データ表は、多くのレイアウトに表示される標準的な表です。ヘッダー、データ列および合計行が含まれています。データ表は、同じ値を持つフィールドを結合する「グループ左」機能(アウトライン)だけでなく、小計、総計、カスタム計算および累積合計をサポートしています。

一旦挿入されると、動的タブまたは「プロパティ」ペインを使用して表のプロパティを編集できます。表のコンポーネントに対して、次の動的タブが使用可能です。

  • 表の列のヘッダー

  • セル合計

この項では、表の操作に関する次の項目について説明します。

データ表の挿入

データ表を挿入して表にデータ列を追加するには、次のステップに従います。

データ表を挿入するには:
  1. 挿入」タブから、「データ表」コンポーネントを選択して、設計領域にドラッグします。

    次の図に、挿入された、空のデータ表の例を示します。「」タブが表示されていることに注意してください。

  2. 表にデータ列を追加するには、「データソース」ペインから要素を選択し、レイアウト内の表にドラッグします。

    ノート:

    データ・モデルがリンクされていないかぎり、レポート・コンポーネントの複数のデータ・モデルからの要素の追加はできません。要素レベルのリンクの作成を参照してください。

    次の図は、表に列を追加している様子を示しています。表に列をドロップすると、ただちにサンプル・データが表示されることがわかります。

  3. 続けて、「データソース」ペインから要素をドラッグして、表の列を構成します。すでに追加されている列の位置を変更する必要がある場合には、その列を選択して、正しい位置にドラッグします。

    次の図に、完成したデータ表を示します。

    次のデフォルト動作に注意してください。

    • 合計行が自動的に挿入されます。デフォルトでは、列内のアイテムの合計が計算されます。この行を削除したり、適用された表示および計算を編集できます。「「セル合計」タブについて」を参照してください。

    • デフォルトの日付の書式設定が適用されます。デフォルトの書式設定を変更するには、「「列」タブについて」を参照してください。

    • デフォルトの数値の書式設定と整列が適用されます。デフォルトの書式設定を変更するには、「「列」タブについて」を参照してください。

交互に異なる行の色の設定

データ表には、行を交互する色で表示すると読みやすくなるものがあります。

次の図に、交互に異なる色の例を示します。

交互する行の色を設定するには:

  1. 表を選択します。
  2. プロパティ」ペインを開きます。
  3. 「代替行の色」に対して示された値をクリックして、カラー・ピッカーを起動します。次の図に、「代替行の色」オプションを示します。
  4. 色を選択して、「OK」をクリックします。

「表」タブについて

「表」タブでは、カスタマイズした方法で表を表示するために実行できる機能を定義します。

「表」タブでは、次のことを実行できます。

  • 表示する行数の設定

  • 表に表示するデータに対するフィルタの定義

  • 条件およびその条件を満たす行に適用される書式の定義

  • 表に対する合計行の表示または非表示

次の図に、「表」タブを示します。

「表示する行」オプション

「表示する行」プロパティは、表示されるデータの行数を制御します

このプロパティは次のように設定されます。

  • レイアウトの設計時に、このプロパティで、レイアウト・エディタ内の表に表示される行数を設定します。

  • 対話モードでレポート・ビューア内にこのレイアウトを表示する際、このプロパティで、表に対するスクロール可能なリージョンのサイズを設定します。

デフォルトのデータの行数は10です。表示するデータの行数として、10、20、30、40またはすべての行を選択できます。カスタム値を設定するには、「プロパティ」ペインを開き、「表示する行」プロパティに対してカスタム値を入力します。

ノート:

表示するデータの行数を増やすと、レイアウト・エディタのパフォーマンスに影響することがあります。

フィルタについて

フィルタを使用すると、表示するデータを特定の条件に基づいて絞り込むことができまます。これは、追加のコーディングを行うことなく、表内に必要な要素のみを表示させることができる強力な機能です。

たとえば、次のレポート条件の一部を満たすフィルタを追加することができます。

  • 上位10位の給与のみを表示する

  • 下位25位の店舗売上のみを表示する

  • IT部門の従業員のみを表示する

  • 売上が$10,000 - $20,000の範囲にあり、かつ南部リージョンのもののみを表示する

複数のフィルタを追加して、それらを表データに適用する順序を管理できます。

表に対するフィルタの設定

フィルタを使用して、表の結果を絞り込むことができます。

フィルタを設定するには:

  1. フィルタ」ツール・ボタンをクリックします。
  2. 次の表の説明に従って、フィールドに入力し、フィルタを定義します。
    フィールド 説明

    データ・フィールド

    表データのフィルタ処理の基準とするデータ・フィールドを選択します。すべての要素が、表の列として含まれるかどうかに関係なく使用可能です。

    演算子

    次の演算子から選択します。「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次より大きい」「次以下」「次以上」「次の間」「上にある」「下にある」

    選択した演算子に対して適切な値を入力します。値として、テキスト・エントリを指定したり、データから要素を選択することもできます。

フィルタの管理

フィルタを追加したら、「フィルタの管理」機能を使用して、フィルタを適用する順番を編集、削除または変更します。

フィルタを管理するには:

  1. 「フィルタの管理」ツールバー・ボタンをクリックして、次の図に示す「フィルタの管理」ダイアログを起動します。
  2. フィルタにカーソルを合せて、アクション・ツールバーを表示します。ツールバー・ボタンを使用して、フィルタの編集、アプリケーションの順序内でのフィルタの上下移動、削除または別のフィルタの追加を実行します。

条件付き書式について

条件付き書式を使用すると、特定の条件に基づいて表内の要素の書式を変更できます。

この機能は、表内のターゲット範囲を強調表示するのに非常に役立ちます。たとえば、表に対して一連の条件付き書式を作成し、しきい値に応じて異なる色で行を表示させることができます。

表に対する条件付き書式の適用

この表は、「強調表示」ダイアログ内の各フィールドを説明しています。

条件付き書式を適用するには:

  1. 「強調表示」ボタンをクリックします。これにより、次の図に示すように、「強調表示」ダイアログが起動します。
  2. 次の表で説明しているように、適用する条件および書式を定義するフィールドに入力します。
    フィールド 説明

    データ・フィールド

    条件の適用先となるデータ・フィールドを選択します。すべての要素が、表の列として含まれるかどうかに関係なく使用可能です。たとえば、表内に実際に給与要素を含めることなく、給与が$10,000を上回るすべての従業員を赤で強調表示することができます。

    演算子

    次の演算子から選択します。「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次より大きい」「次以下」「次以上」「次の間」

    選択した演算子に対して適切な値を入力します。値として、テキスト・エントリを指定したり、データから要素を選択することもできます。

    ノート:

    日付値を入力する場合は、YYYY-MM-DDまたはYYYY-MM-DDTHH:MM:SSのXSL日付または時刻書式のいずれかを使用します。

    フォント・ファミリ

    条件を満たすデータの行に適用するフォントを選択します。太字、斜体または下線による強調を適用することもできます。

    サイズ

    条件を満たすデータの行に適用するフォントのサイズを選択します。

    カラー・ボックスをクリックして、「カラー・ピッカー」を開きます。事前定義済の色のいずれかを選択するか、「カスタム色」をクリックして、フォントに適用する色を定義します。

    背景色

    カラー・ボックスをクリックして、「カラー・ピッカー」を開きます。事前定義済の色のいずれかを選択するか、「カスタム色」をクリックして、行に適用する背景色を定義します。

    次の図は、条件が適用された、レイアウト内の表を示しています。

フォーマットの管理

条件付き書式を追加したら、「フォーマットの管理」コマンドを使用して、書式を編集または削除します。

フォーマットを管理するには:

  1. 「フォーマットの管理」ボタンをクリックして、次の図に示す「条件付き書式の管理」ダイアログを起動します。
  2. アイテムにカーソルを合せて、アクション・ツールバーを表示します。ツールバー・ボタンを使用して、書式の編集、アプリケーションの順序内での書式の上下移動、削除または別の書式の追加を実行します。最初に満たされた条件のみが適用されるため、条件の順序が重要です。

合計行の表示の制御

デフォルトでは、レイアウト・エディタにより表に合計列が挿入され、数値列の合計が計算されます。合計列を削除するには、「表示」メニューをクリックして、強調表示された合計行を含まない表ビューを選択します。

次の図に、「表示」メニュー・オプションを示します。

セル合計」タブおよび「プロパティ」ペインを使用すると、合計行を詳細にカスタマイズできます。詳細は、「「セル合計」タブについて」を参照してください。

「表の列のヘッダー」タブについて

「表の列のヘッダー」タブでは、ユーザーが実行できる機能を定義します。

次の図に、「表の列のヘッダー」タブを示します。

「表の列のヘッダー」タブを使用では、次のことを実行できます。

  • 表のヘッダー列のフォント・プロパティの編集

  • 表ヘッダーのセル・プロパティの編集(境界線の太さ、スタイル、色および背景塗りつぶし色を含む)

  • 表ヘッダーの垂直方向および水平方向の位置合せの設定

  • グループ化の適用

グループ化について

グループ化機能を使用すると、複数の要素を同じ値のデータでまとめることができます。表内でグループ化を適用すると、表が読みやすくなります。

「グループ化」オプションでは、「グループ左」または「グループ上」のいずれかを選択できます。「グループ左」では、表内のグループ基準要素が維持されます。次の図は、「グループ左」を使用してマネージャ別にグループ化された表を示しています。

「グループ上」では、繰返しセクション・コンポーネントが挿入され、表からグループ化要素が抽出されます。かわりに表の上にグループ化要素が表示され、グループ化要素が出現するたびに別個の表が表示されます。次の図は、「グループ上」を使用してマネージャ別にグループ化された表を示しています。

例: グループ左

次の図は、表データが最初の2列(Manager(マネージャ)、Title(役職))の要素によってグループ化された例を示しています。

マネージャ名ごとにエントリが1つだけあり、そのマネージャ名の下の各役職名に対して1つのエントリがあることに注意してください。これにより、表内のデータ列がより明確に整理されます。

小計の適用

表の内容をさらに充実させるため、小計行を追加して、グループ化された要素が出現するたびに表示させることができます。

例: グループ上

次の図は、表データがマネージャ別にグループ化された例を示しています。

設計ペインで、データ表コンポーネントが、データ表を含む繰返し要素コンポーネントで置き換えられていることに注意してください。ラベルを使用して表の上にManager(マネージャ)要素が挿入されています。

このラベルはテキスト・アイテムです。このテキストを編集するには、アイテムをダブルクリックして選択し、シングルクリックして編集します。

レポートを実行すると、グループ化要素が出現するたびに、別個の表が作成されます。対話出力モードでは、表の最上部に表示されたグループ化要素がフィルタとして表示されます。次の図に示されているように、表示する値をリストから選択します。

「列」タブについて

表内の特定の列を選択すると、「列」タブが有効になります。フォントおよびセルのプロパティを定義して、それらを適用できます。

「列」タブでは、次のアクションを実行できます。

  • 列のフォント・プロパティの編集(スタイル、サイズおよび色を含む)

  • 列のセル・プロパティの編集(境界線の太さ、スタイル、色および背景塗りつぶし色を含む)

  • 列の内容の垂直方向および水平方向の位置合せの設定

  • 列データに対する書式の適用(オプションはデータ型に依存します)

  • グループ化の適用

  • データに対する累積合計(または他の式)の適用

  • ソートおよびソートの優先順位の適用

  • 列に対する条件付き書式の適用

列に対する「データの書式設定」オプションについて

このタブの「データの書式設定」リージョンで使用可能なオプションは、選択した列のデータ型に依存します。このタブには、選択対象となる一般的なオプションが用意されています。

オプションが示されていない場合は、「プロパティ」ペインで、OracleまたはMicrosoftのカスタム書式マスクを入力できます。また、書式マスクを動的に設定するには、書式マスクを要素としてデータに追加します。これらの機能については次の項で説明します。

数値データ列に対する書式設定の適用

列に数値データが含まれている場合は、次の書式設定オプションに従います。

  • 書式: リストから一般的な数値書式のいずれかを選択します。この書式は、表の列にただちに適用されます。次の図に示すように、書式は、数値、パーセントおよび通貨に分類されます。

    このリストからは使用できない書式を適用するには、「カスタム・データの書式設定の適用」を参照してください。

  • 小数点以下桁数: 「左へ移動」または「右へ移動」をクリックすると、表示される小数部の桁数が増減します。

  • グループ化セパレータの表示/非表示: このボタンをクリックすると、グループ化セパレータが非表示になります(たとえば、1,234.00が1234.00と表示されます)。グループ化セパレータを表示するには、このボタンを再度クリックします。

Dateデータ型データ列に対する書式設定の適用

列に日付データが含まれている場合は、次の書式設定オプションを使用します。

カスタム書式マスクおよび動的書式マスク

MicrosoftまたはOracle(推奨)の任意の書式マスクをレポート・データ・フィールドに適用できます。このマスクは、「プロパティ」ペインの「書式マスク」プロパティに手動で入力できます。

カスタム・データ書式マスクを入力するには:

  1. レイアウトでデータ列またはデータ・フィールドを選択します。
  2. 「プロパティ」ペインの「データの書式設定」グループの下で、「書式スタイル」を選択します。サポートされているスタイルはOracleおよびMicrosoftです。
  3. 「書式マスク」フィールドに、適用する書式マスクを手動で入力します。

MicrosoftおよびOracleの書式マスクの詳細は、「数値、日付および通貨の書式設定」を参照してください。

また、書式マスクは、レポート・データのデータ要素にマスクを含めるか、レポートへのパラメータとしてマスクを含めることで動的に適用できます。このマスクは、データ要素の値に基づいてレイアウト・エディタに渡されます。

「書式マスク」フィールドに動的書式マスクを入力するには、書式マスクを定義するデータ要素を選択します。次の図は、動的数値書式マスクの設定例を示しています。この例の場合、NumberFormatという名前のパラメータにより、ユーザーはレポートの送信時に書式マスクを定義するように求められます。「書式マスク」プロパティに値が渡され、レイアウトのデータ・フィールドに適用されます。

パラメータを使用して書式マスクを渡す場合は、データ・モデルの「プロパティ」ページで「パラメータ・タグを含める」オプションを選択するようにします。

「式」オプションについて

「列」タブの「式」リージョンで使用可能なオプションは、列のデータ型によって異なります。

式の適用の詳細は、「事前定義済またはカスタムの式の設定」を参照してください。

「ソート」オプションについて

列のデータをソートするには、列を選択し、「ソート」グループの下にある「昇順」または「降順」をクリックします。

複数の列でソートするには、列、ソート順を選択して、各列に「優先度」を割り当てます。優先度リストは、ソート順コマンドの下にある値のリストです。

たとえば、次の図に示されている従業員の給与表で、最初にTitle(役職)で昇順にソートし、次にAnnual Salary(年間給与)で降順にソートするとします。

  1. Title列を選択します。
  2. 」タブの「ソート」で、「昇順」ボタンをクリックします。
  3. 優先度」リストから、1を選択します。

    次の図に、「優先度」リストを示します。

  4. 次に、Annual Salary列を選択します。
  5. 「列」タブの「ソート」で、「降順」ボタンをクリックします。
  6. 優先度」リストから、2を選択します。

ソート順の解除

列に適用されたソート順序を解除できます。

列に適用されたソート順を解除するには:

  1. 列を選択します。
  2. 」タブの「ソート」リージョンで、適用されているソート順の適切なボタンをクリックします。たとえば、昇順の選択を解除するには、「昇順」ボタンをクリックしてソートを取り消します。

「セル合計」タブについて

レイアウトにデータ表を挿入すると、レイアウト・エディタにより自動的に総計行が挿入されます。グループ化に関するセクションで示したように、グループ化要素を基準にして表内に小計行を挿入することもできます。

総計または小計行のセルの属性を編集するには、セルを選択して、次の図に示す「合計セル」タブのオプションを使用します。

「合計セル」タブを使用すると、次のことを実行できます。

  • 合計セルのフォント・プロパティの編集

  • 合計セルのセル・プロパティの編集(境界線の太さ、スタイル、色および背景塗りつぶし色を含む)

  • 表ヘッダーの垂直方向および水平方向の位置合せの設定

  • セル・データに対する書式設定の適用

  • セルに対する式の適用

  • セルに対する条件付き書式の適用

合計セルに対するデータの書式設定の適用

この項では、合計セルへのデータの書式設定の適用について説明します。

式の適用

デフォルトでは、数値列内の合計セルに適用される式は、列のアイテムの合計です。「式」オプションを使用すると、別の式を適用できます。

「列」タブの「式」リージョンで使用可能なオプションのすべてを合計セルに適用できるわけではありません。

式の適用の詳細は、「事前定義済またはカスタムの式の設定」を参照してください。

動的ハイパーリンクの挿入

レイアウト・エディタでは、表内で動的ハイパーリンクがサポートされます。

動的ハイパーリンクを挿入するには:

  1. 表の列を選択します。
  2. 「プロパティ」をクリックします。次の図に示すように、列プロパティにはURLのオプションが含まれています。
  3. URLフィールドに、URLの静的部分を入力し、URLの動的部分を指定する要素への絶対パスを中カッコ{}内に埋め込みます。次に例を示します。

    http://example.com/show_page?id={/DATA/GROUP1/ELEMENT_NAME}

    ここで、http://example.com/show_page?id=はURLの静的部分で、{/DATA/GROUP1/ELEMENT_NAME}は動的部分を指定するデータの要素への絶対パスです。

たとえば、従業員の給与レポートで、各従業員名をその従業員の個人レコードへのハイパーリンクとして表示する必要があるとします。各個人レコードへのURLの静的部分は、次のようになると仮定します。

https://people.hrserver.com/records/show_page?id=

動的部分は、データ要素EMPLOYEE_IDから取得されます。この例では、次のようにEMPLOYEE_ID要素へのフルパスを中カッコで囲んで追加し、これをURLフィールドに入力します。

https://people.hrserver.com/records/show_page?id={/ROWSET/ROW/EMPLOYEE_ID}

カスタム・データの書式設定の適用

BI Publisherでは、カスタム・データの書式設定に対して、OracleおよびMicrosoftの書式マスクの使用がサポートされます。その出力の結果は、選択されたロケールによって異なります。

Microsoftの書式マスクの詳細は、「Microsoft数値書式マスクの使用」を参照してください。

Oracleの書式マスクの詳細は、「Oracle書式マスクの使用」を参照してください。

  1. データ・フィールドまたはデータ列を選択します。
  2. 「プロパティ」をクリックします。次の図に示すように、「データの書式設定」オプションが表示されます。
  3. 「書式スタイル」ドロップダウン・リストから、「Oracle」または「Microsoft」の書式スタイルを選択します。「Oracle」フォーマット・スタイルをお薦めします。
  4. 「書式マスク」フィールドに、書式マスクを入力します。たとえば、製品合計を含む列の場合は、「Oracle」フォーマット・スタイルの使用が可能で、小数点の右に2つのゼロを含む合計値を表示する場合は、9G999D99書式マスクを使用できます。

チャートについて

レイアウト・エディタでは、レイアウト内にデータをグラフィカルに表示する様々なチャートの種類およびスタイルがサポートされています。

チャートを挿入すると、動的ツールバーまたは「プロパティ」ペインを使用して、チャートのプロパティを編集できます。「プロパティ」ペインは、「チャート」タブのオプションを拡張したものであり、次の項目に対して非常に具体的なカスタム設定を入力できます。

  • チャート効果

  • チャート凡例

  • チャートの描画エリア

  • チャート・タイトル

  • チャート・ラベル

    ノート:

    「チャート・ラベル」のプロパティの「タイトル・フォント」、「タイトルの水平方向の位置合せ」、「タイトル・テキスト」および「タイトル表示」は、散布図およびバブル・グラフにのみ適用されます。

  • チャートの値

ノート:

下線、斜体および太字などの一部のフォント効果は、PDF出力にレンダリングできない場合があります。

チャートの挿入

チャートを挿入するには、次のステップに従います。

チャートを挿入するには:
  1. 挿入」メニューからチャート・コンポーネントを選択し、レイアウトにドラッグします。

    デフォルトでは、次の図に示すように空の縦棒グラフが挿入され、「チャート」動的タブが表示されます。

  2. チャート・タイプを変更するには、「チャート・タイプ」リストをクリックして、別のタイプを選択します。次の図では、チャート・タイプが「円」に変更されています。
  3. 「データソース」ペインからデータ・フィールドを選択し、チャート内の適切な領域にドラッグします。次の図に示すように、このチャートはプレビュー・データでただちに更新されます。
  4. チャートのサイズを変更するには、次の図に示すように、チャートの右下隅にあるサイズ変更ハンドラをドラッグ・アンド・ドロップします。

    チャートのサイズを変更するときに縦横比を維持するには、[Shift]キーを押しながら、隅をドラッグします。

「チャート」タブについて

「チャート」タブは、別のチャート・タイプの適用、データのフィルタおよび複数のフィルタの管理に役立ちます。

「チャート」タブを使用すると、次のことができます。

  • 別のチャート・タイプの選択

  • 別のチャート・スタイルの適用

  • 3-D効果の有効化

  • チャートに表示するデータのフィルタリング

  • 複数のフィルタの管理

  • チャートのピボット・テーブルへの変換または系列値およびディメンション値の切替

フィルタの適用と管理

この項では、フィルタの適用および管理方法について説明します。

フィルタの適用および管理方法の詳細は、「フィルタについて」を参照してください。

チャートのピボット・テーブルへの変換

チャートをピボット・テーブルに変換するには、次のステップに従います。

  1. チャートを選択します。
  2. 変換」グループで、「ピボット・テーブル」をクリックします。

レイアウト・エディタは、チャートのラベル、系列および値要素を、ピボット・テーブルの適切な行、列およびデータ要素に変換します。

チャート・メジャー・フィールドに適用された式の変更

デフォルトでは、チャートにチャート・メジャーの値の合計が表示されます。チャート・メジャー・フィールドに適用された式を変更するには、「チャート・メジャー・フィールド」タブからオプションを選択します。

  1. チャートのメジャー・フィールドを選択します。これにより、次の図に示すように「チャート・メジャー・フィールド」タブが表示されます。
  2. 次の使用可能なオプションを「」リストから選択します。
    • 件数

    • 合計

    • 累積合計

チャート・フィールドのソート

チャートはフィールド別にソートできます。

チャートのフィールドをソートするには:

  1. フィールドを選択して「チャート・フィールド」タブを表示します。
  2. チャート・フィールド」タブで、「昇順ソート」または「降順ソート」を選択します。
  3. 複数のフィールドでソートするには、各ソート・フィールドに「優先度」を適用し、必要な順序でソートを適用します。

拡張チャート機能の使用

チャートの外観を変更して、より役立つチャートを作成します。

次の機能により、追加の書式設定をチャートに適用できます。

前述のフォーマット・オプションの値を選択していない場合は、BI Publisherのデフォルトのシステム設定が適用されます。

時系列軸の書式設定

折れ線グラフのX軸が日付フィールドの場合は、BI Publisherにより、日付の範囲に基づいて時系列の書式が適用されます。

次の図に、時系列のフォーマット・オプションを示します。チャート内の時系列の表示はカスタマイズするか、オフにできます。

チャートの時系列日付の書式設定オプションを選択するには:

  1. 「時系列」レポートのプロパティ・カテゴリを開きます。
  2. 「日書式」フィールドで、日の次のフォーマット・オプションのいずれかを選択します。
    • 「なし」は、日ラベルを非表示にします。

    • 「曜日」は、週の各曜日名のみを表示します。

    • 「日(1文字)」は、週の各曜日の最初の1文字のみを表示します。

    • 「曜日番号」は、週の各曜日に割り当てられた番号のみを表示します。たとえば、日曜日が週の最初の日の場合は、日曜日に1、月曜日に2のように表示できます。

    • 「日付」は、実際の日付で月のすべての日を表示します。たとえば、月の最初の日は1と表示されます。

  3. 「月書式」フィールドで、月の次のフォーマット・オプションのいずれかを選択します。
    • 「なし」は、すべての月ラベルを非表示にします。

    • 「月番号」は、年の各月の番号のみを表示します。たとえば、年の最初の月が1月の場合は、チャートに1と表示されます。

    • 「月(1文字)」は、年の各月の最初の1文字のみを表示します。

    • 「月(短い表記)」は、各月の短縮名のみを表示します。たとえば、1月をJanと表示できます。

    • 「月(長い表記)」は、各月の完全な名前のみを表示します。

  4. 「時間書式」フィールドで、時間増分の次のフォーマット・オプションのいずれかを選択します。
    • 「なし」は、すべての時間ラベルを非表示にします。

    • 「時間」は、時間単位で時間を表示します。

    • 「時間(24時間表記)」は、24時間単位で時間を表示します。

    • 「時間分(24時間表記)」は、24時間単位で分を表示します。

    • 「時間分」は、時間単位および分単位で時間を表示します。

    • 「秒」は、秒単位で時間を表示します。

  5. 「年書式」フィールドで、年の次のフォーマット・オプションのいずれかを選択します。
    • 「なし」は、すべての年ラベルを非表示にします。

    • 「年(短い表記)」は、各年の短縮名のみを表示します。

    • 「年(長い表記)」は、各年の完全な名前のみを表示します。

軸を非表示にするオプション

小さなチャートの使用時や値を除いたデータを視覚化するときなど、一定の状況のレポートにおいて軸ラベルを非表示にできます。このオプションは特に、トレンドを評価するレポートの作成に役に立ちます。

軸を非表示にするには:
  1. 「プロパティ」ペインで、「チャート・ラベル」、「チャートの値(1)」または「チャートの値(2)」のレポート・プロパティ・カテゴリを開きます。
  2. 「表示可能な軸」で、「False」を選択します。

独立した軸の書式設定

複数Y軸レポートで各Y軸の小数桁数および数値を書式設定できます。

軸の小数桁数および数値タイプを書式設定するには:
  1. 「プロパティ」ペインで、「チャートの値(1)」または「チャートの値(2)」のレポート・カテゴリを開きます。
  2. 軸小数を書式設定するには、「軸小数」フィールドで、軸ごとのデータ要素に表示する小数の数を入力します。
  3. 「データ表示」プロパティがTrueに設定されている軸のデータ小数を書式設定するには、軸上に表示される小数の数を入力します。
  4. 数値の書式設定を軸に適用するには、「書式設定」フィールドで、「一般」、「パーセント」または「通貨」の各オプションのいずれかを選択します。
  5. 「通貨」を選択した場合は、「通貨記号」フィールドで通貨記号を手動で入力します。

軸スケーリング

レポートでは、チャートの軸スケーリングを対数または線形として設定できます。

  1. 「プロパティ」ペインで、「チャートの値(1)」または「チャートの値(2)」のレポート・プロパティ・カテゴリを開きます。
  2. 「軸スケーリング」フィールドで、「対数」または「線形」の各オプションのいずれかを選択します。

円グラフの区分の書式設定

円グラフの区分をフォーマットして、パーセンテージ、実際の合計値およびラベルを表示できます。

円グラフの区分をフォーマットするには:

  1. 「プロパティ」ペインで、「描画エリア」レポート・プロパティ・カテゴリを開きます。
  2. 「円グラフの区分のフォーマット」フィールドで、「パーセント」、「値」、「ラベル」または「ラベルとパーセント」の各オプションのいずれかを選択します。

ゲージ・チャートについて

ゲージ・チャートは、進捗状況や目標をわかりやすく示すのに有効な方法です。この図は、ゲージ付きのレポートを示しています。

たとえば、次の図は、地域の売上目標の状態を示す3つのゲージを含むレポートを示しています。

ゲージ・チャートの挿入

ゲージ・チャートを挿入するには、次のステップに従います。

レイアウトにゲージ・チャートを挿入するには:
  1. 挿入」メニューから、「ゲージ」コンポーネントを選択して、レイアウトにドラッグします。これにより、空のゲージ・チャートが挿入されます。
  2. 「データソース」ペインからデータ・フィールドを選択し、チャートのラベル、値および系列領域にドラッグします。チャートは、プレビュー・データによってただちに更新されます。

    次の点に注意してください。

    • ラベル(つまり、各REGION)が出現するたびに、別個のゲージが作成されます。出現するたびに一連のプロパティが適用されます。

    • デフォルトでは、フィールドは合計になっています。値フィールドに適用されている式は変更できます。「チャート・メジャー・フィールドに適用された式の変更」を参照してください。

    • 他のゲージ・チャート・フィールドにソートを適用できます。

フィルタの適用と管理

この項では、フィルタの適用および管理方法について説明します。

フィルタの適用および管理方法の詳細は、「フィルタについて」を参照してください。

ピボット・テーブルについて

ピボット・テーブルには、マルチディメンショナル・データが表形式で表示されます。複数のメジャーとディメンションおよびすべてのレベルにおける小計がサポートされています。

次の図は、ピボット・テーブルを示しています。

ピボット・テーブルの挿入

ピボット・テーブルを挿入するには、次の手順のステップに従います。

ピボット・テーブルを挿入するには:
  1. 挿入」タブから「ピボット・テーブル」コンポーネントを選択して、レイアウトにドラッグします。次の図は、空のピボット・テーブルの構造を示しています。
  2. 「データソース」ペインからデータ・フィールドを、行、列およびデータの位置にドラッグ・アンド・ドロップします。

    次の図に示すように、複数のフィールドをピボット・テーブルにドラッグして、正確に配置し、ピボット・テーブルを構造化します。

  3. デフォルトでは、ピボット・テーブルは、データの書式設定が適用されない状態で挿入されます。データに書式を適用するには、データの最初の列をクリックして、「ピボット・テーブル・データ」ツールバーを有効にします。「データの書式設定」グループで、次の図に示すように適切な書式を選択します。
  4. ピボット・テーブルのサイズを変更するには、ピボット・テーブルの右下隅にあるハンドラをクリックしてドラッグします。

「ピボット・テーブル」メニューのカスタマイズ

ピボット・テーブルを挿入したら、次の動的タブを使用して、外観とレイアウトをカスタマイズします。

  • 「ピボット・テーブル」タブ

  • 「ピボット・テーブル・ヘッダー」タブ

  • 「ピボット・テーブル・データ」タブ

「ピボット・テーブル」タブについて

「ピボット・テーブル」タブを使用して、ピボット・テーブルの外観をカスタマイズします。

次の図に、「ピボット・テーブル」タブを示します。

フィルタの適用

この項では、フィルタ機能とフィルタの管理機能について説明します。

「フィルタ」および「フィルタの管理」機能の詳細は、「フィルタについて」を参照してください。

合計の表示のカスタマイズ

「ピボット・テーブル」タブを使用すると、総計および小計の表示を迅速にカスタマイズできます。

デフォルトでは、タブに示すように、レイアウト・エディタにより総計と小計の表示とともにピボット・テーブルが挿入されます。

  • 行総計: 表の最下部に挿入されます

  • 行小計: 各サブグループの最上部に挿入され、行ヘッダーはありません

  • 列総計: 右端に挿入されます。

  • 列小計: 列のサブグループの左に挿入され、ヘッダーはありません。

総計と小計の位置と表示を変更するには、タブ内の適切なグループをクリックして、メニューから必要なレイアウト・パターンを選択します。

ピボット・テーブルのチャートへの変換

ピボット・テーブルのチャートへの変換コマンドは、ピボット・テーブルをデフォルトの縦棒グラフに変換します。

変換後、「チャートについて」で説明されているように表をカスタマイズします。

次の図は、前のステップで作成したピボット・テーブルを、縦棒グラフに変換したものを示しています。

行と列の切替

「行と列の切替」コマンドを使用すると、同じデータを異なるビューで表示できます。

次の図は、前のステップで作成したピボット・テーブルの行と列を切り替えたものを示しています。

ピボット・テーブル・ヘッダーのカスタマイズ

「ピボット・テーブル・ヘッダー」タブを使用すると、フォントや色などをカスタマイズできます。

次の図に、「ピボット・テーブル・ヘッダー」タブを示します。

ピボット・テーブルの列または行ヘッダーを選択し、「ピボット・テーブル・ヘッダー」タブを使用して、次のことを実行します。

  • ヘッダーのフォント、色、位置合せおよびその他の表示機能のカスタマイズ

  • ソート順序の適用(詳細は、「ソート・オプションについて」を参照してください)。

  • データの書式設定の適用(データ型が数値または日付の場合)

ピボット・テーブル・データのカスタマイズ

ピボット・テーブルのデータ領域を選択し、「ピボット・テーブル・データ」タブを使用して、次のアクションを実行します。「ピボット・テーブル・データ」タブのコマンドは、「表の列」タブの対応するコマンドと同じです。

次の図に、「ピボット・テーブル・データ」タブを示します。

使用方法の詳細は、リファレンスを参照してください。

テキスト・アイテムについて

テキスト項目コンポーネントを使用すると、レイアウトにフリーフォームのテキストを入力できます。

  1. テキスト項目コンポーネントをレイアウトにドラッグ・アンド・ドロップします。
  2. テキストをダブルクリックして、テキスト・エディタ・モードに切り替えます。テキストの複数の部分を選択し、各部分に異なる書式設定を適用します。

データ・フィールドとテキスト・アイテムを並べて表示

デフォルトでは、テキスト項目により完全なパラグラフが常に生成されます。テキスト・フィールドの横にデータ・フィールドを挿入すると、テキスト・フィールドの下にデータ・フィールドが配置されます。

次の図に、テキスト・アイテムの下にあるデータ・フィールドを示します。

データ・フィールドをテキスト・アイテムとともにインラインで表示するには:

テキスト・ツールバーについて

「テキスト」タブでは、レポートのテキストのフォントおよび配置に関して実行できるすべての機能を定義します。

次の図に、「テキスト」タブを示します。

「テキスト」タブを使用すると、次のことを実行できます。

  • フォント・プロパティの設定

  • グリッド・セルのテキストの位置合せの設定

  • 事前定義されたテキスト項目(ページ番号、日付および時刻)の挿入

  • ハイパーリンクの挿入

フォント・プロパティの編集

「フォント」グループのコマンドを使用して、スタイル、サイズ、強調および色を設定します。

  • フォント・スタイルの選択

  • フォント・サイズの選択

  • 強調(太字、斜体または下線)の適用

  • テキスト・アイテムを囲む境界線の挿入

  • 背景色の適用

  • フォント色の適用

ページ番号の挿入

ページ番号コンポーネントを設計領域にドラッグ・アンド・ドロップします。

次の図に、ページ#/Nの構成を示します。

ページ#/Nの構成を作成するには:

  1. 挿入」タブから「テキスト・アイテム」を、ページ番号を表示する設計領域にドラッグ・アンド・ドロップします。
  2. 挿入されたテキストをダブルクリックし、編集するテキスト・アイテムを選択します。「Page」と入力します。
  3. 「テキスト」動的タブから、「ページ番号」コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。
  4. スペースを入力し、「/」と入力します。
  5. 「テキスト」動的タブから、「ページ合計」コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。

日付と時刻の挿入

レポート設計に時間変数と日付変数を挿入できます。

レポートに日付と時刻を挿入するには:

  1. タブから「テキスト・アイテム」を、日付と時間を表示する設計領域にドラッグ・アンド・ドロップします。
  2. 挿入されたテキストをダブルクリックし、編集するテキスト・アイテムを選択します。
  3. 「日付」アイコンをクリックして、テキスト・アイテムに日付アイコンを挿入します。「時間」アイコンをクリックして、テキスト・アイテムに時間アイコンを挿入します。

    ノート:

    アイテムを横に並べて表示するには、「テキスト・アイテム」プロパティを「インライン」に設定します。

    次の図に、日付および時間アイコンの挿入を示します。

このレポートを表示すると、オンラインで表示している場合には、サーバーのタイムゾーンに従って日付と時刻が表示され、スケジュールされたレポートの場合は、スケジュール・ジョブで選択されたタイムゾーンに従います。次の図は、レポートに表示された日付および時間を示しています。

ハイパーリンクの挿入

ハイパーリンクを挿入するには、次のステップに従います。

レポートにハイパーリンクを挿入するには:
  1. 挿入」タブから「テキスト・アイテム」を、日付と時刻を表示する設計領域にドラッグ・アンド・ドロップします。
  2. 挿入されたテキストをダブルクリックし、編集するテキスト・アイテムを選択します。リンクに変換するテキストを入力します。
  3. テキストを選択して、「リンク」ボタンをクリックします。
  4. ダイアログでURLを入力します。

イメージについて

イメージ・コンポーネントを使用すると、レイアウトにグラフィックを組み込むことができます。

BI Publisherは、イメージを組み込むために次の方法をサポートしています。

  • 静的イメージ: レポート・ファイルに保存されている静的イメージをアップロードします。アップロードされたイメージ・ファイルは、グラフィック・ファイル・フォーマット(GIF、JPEG、PNGまたはBMP)のいずれかである必要があります。イメージ・ファイルのサイズを500 KBより大きくすることはできません。

  • 静的URL: イメージを格納するURLへの静的リンクを指定します。

  • 動的URL: データの要素にイメージURLを組み込みます。実行時に要素の値が評価され、イメージの動的挿入が可能になります。

  1. イメージ・コンポーネントをレイアウトにドラッグ・アンド・ドロップします。
  2. イメージの挿入」ダイアログで、イメージに対して次のソースのいずれかを指定します。
    • 場所」: 「参照」をクリックして、ローカルまたはマッピングされたドライブ上のイメージのファイル名およびディレクトリを指定し、イメージをアップロードします。

    • URL」: イメージを格納するURLを入力します。

    • フィールド:

      「イメージURL」: イメージへのURLを含むデータからフィールドを選択します。

      「代替テキスト」: データに、イメージの代替テキストが含まれるフィールドが組み込まれている場合は、そのフィールドを選択して、レポートをHTML形式で表示するときに代替テキストを表示します。

    次の図は、「イメージ」データ要素からイメージURLを動的に取得するために設定する「イメージの挿入」ダイアログを示しています。「名前」要素の値は、代替テキストとして使用されます。

  3. 次のいずれかの方法で、イメージのサイズを変更することもできます。
    • イメージの右下隅をドラッグします。イメージのサイズを変更するときに縦横比を維持するには、[Shift]キーを押しながら、隅をドラッグします。

    • 「プロパティ」ペインで幅と高さを変更します。

リストについて

リスト・コンポーネントには、垂直または水平リスト内のデータ要素のすべての値が表示されます。対話モードで表示しているときに、リスト内のアイテムをクリックすると、レポート内のリンクされたコンポーネントに示された結果が更新されます。

次の図は、売上データに基づいて複数のチャートを表示するレポートを示しています。リスト・コンポーネントには、売上データがある国がそれぞれ表示されます。リストを使用すると、レポート利用者はリスト内のエントリをクリックして、リストにある各国の結果を迅速に表示することができます。

リストの挿入

リストを挿入するには、次のステップに従います。

リストを挿入するには:
  1. 挿入」タブから、「リスト」コンポーネントを選択して、設計領域にドラッグします。

    次の図は、挿入された空のリストを示しています。

  2. リストを作成するには、「データソース」ペインから要素を選択して、レイアウト内の空のリストにドラッグします。

    次の図は、要素Country Nameをドラッグした後のリスト・コンポーネントを示しています。

  3. リストの外観をカスタマイズします。「リストのカスタマイズ」を参照してください。
  4. イベントの構成」コマンドを使用して、リンクされたコンポーネントを構成します。デフォルトでは、レイアウト内の他のすべての表およびチャートが、リスト・コンポーネントのユーザーの選択に基づいて結果をフィルタリングするように構成されます。このデフォルトの動作を変更するには、「対話処理: イベント構成」を参照してください。

リストのカスタマイズ

「リスト」タブは、フォント属性の編集、リストの境界線の定義、背景色の設定などに役立ちます。

「リスト」タブでは、次のことを実行できます。

  • フォントのサイズ、スタイルおよび色の編集

  • リストに対する境界線の定義

  • 背景色の設定

  • 選択したアイテムの表示用のフォント色および背景色の編集

  • リストの向きの設定

  • ソート順の指定

次の図に、「リスト」タブを示します。

フォント・スタイルおよび選択したフォント・スタイル・コマンドのカスタマイズ

この図はデフォルトのフォーマットを示しています。左側のリストは、リストのデフォルト・フォーマットを示しています。右側のリストは、「選択したフォント」のデフォルト・フォーマットを示しています

フォントの設定を編集するには、リストからフォント・ファミリを選択して、ポイント・サイズを調整します。

デフォルトでは、リストは1ポイントの黒のグリッド線で表示されます。「境界線の設定」をクリックして、リストのデフォルトの境界線を調整します。「背景色」と「フォント色」コマンドを使用して、色をカスタマイズします。

選択したフォント」コマンドを使用すると、リストのアイテムを選択した際のアイテムの外観を編集できます。デフォルトでは、選択した要素がリストの最上位に移動され、背景がライト・ブルーに変更されます。選択したアイテムに対して表示されるフォントの太さ、背景色およびフォント色を編集できます。

選択したアイテムの動作のカスタマイズ

デフォルトでは、選択したアイテムがリストの最上位に移動され、選択されていないアイテムはグレーで塗りつぶされて非表示となります。「除外を非表示」プロパティを設定して、この動作を適用しないようにすることもできます。

このプロパティは、「リスト」コンポーネントを選択したときに、「プロパティ」ペインから使用可能です。次の図では、「除外を表示しない」プロパティが強調表示されています。

次の図は、プロパティの設定に応じた表示の違いを示しています。

事前定義済またはカスタムの式の設定

「カスタム式の定義」アイコンを使用して、カスタム式を設定できます。

次の図に、「カスタム式の定義」アイコンを示します。

「式」コマンド・グループは、次のタブから使用可能です。

  • 「列」タブ

  • 「合計セル」タブ

  • 「チャート・メジャー・フィールド」タブ

  • 「ピボット・テーブル・データ」タブ

各コンポーネント・タイプに対してすべてのオプションを適用できるわけではないことに注意してください。

事前定義済の式について

この表は、事前定義済の式の定義を示しています。

このメニューは、次の表で説明されている事前定義済の式を提供します。

説明

式なし

数値列から数式を削除します。

空白テキスト

すべてのデータを削除して、空白テキストを挿入します。

件数

現在のグループにおける要素の出現件数を返します。

重複を除いた件数

現在のグループにおける要素の重複を除いた件数を返します。

合計

現在のグループにおける要素の値を合計します。

平均

現在のグループにおける値の平均を表示します。

最大

現在のグループにおけるすべての出現値のうちの最大値を表示します。

最小

現在のグループにおけるすべての出現値のうちの最小値を表示します。

非数値データについては、次の式オプションのみがサポートされています。

  • 空白テキスト

  • 件数

  • 重複を除いた件数

カスタム式の適用

カスタム式の定義」をクリックして、コンポーネントに独自の式を定義します。「関数」ダイアログでは、レイアウトにおける基本計算、コンテキストおよび統計関数を定義できます。

次の図に、「関数」ダイアログを示します。

基本計算関数について

基本計算関数のいずれかをクリックすると、その関数に適したパラメータを定義するように求められます。定数値の入力、データからのフィールドの選択、またはネストされた関数の作成を行って値を提供することができます。

「関数」ダイアログで「乗算」関数をクリックして、被乗数と乗数を入力するように求めるプロンプトが表示されています。この例は、被乗数がAmount Sold(売上金額)フィールドの値であることを示しています。乗数は定数値になっています。

統計計算関数について

統計計算関数の1つをクリックすると、その関数に対して適切なパラメータを定義するようにプロンプト表示されます。データからのフィールドの選択、またはネストされた関数の作成を行って値を提供することができます。

次の図では、「平均」関数をクリックして、平均を計算する値のソースを指定するよう求めるプロンプトが表示されています。

カスタム式の適用: 例

カスタム式について理解するには、次の例を参照してください。

例1: 減算

次の図は、オフィスごとの収益(Revenue)と費用(Cost)のデータを示しています。

この表に列を追加して、カスタム式を使用し、利益(Profit)=(収益 - 費用)を計算できます。

  1. 表に数値データ列をもう1つ追加します。たとえば、次の図のように表に収益(Revenue)のインスタンスをもう1つドラッグします。

  2. 表の列を選択して、「カスタム式の定義」をクリックします。

  3. 次の図のように、「関数」ダイアログで、リストから「減算」を選択します。この列のソース・データは収益であるため、「被減数」「減数」には両方とも、デフォルトで収益(Revenue)要素が示されます。

  4. 次の図に示すように、「減数」を選択してから、「パラメータ」リージョンで「フィールド」を選択し、費用(Cost)要素を選択します。

    次の図のように、ダイアログが更新され、式が収益(Revenue)から費用(Cost)を差し引くものであることが示されます。

  5. 「OK」をクリックし、ダイアログを閉じます。

  6. 表の列にカスタム式が表示されます。表の列のヘッダー・タイトルを編集すると、次の図のように表に利益(Profit)列が追加されています。

例2: ネストされた関数

この例では、ネストされた関数を使用して、税金を差し引いた収益を示す列を作成します。

  1. 表に数値データ列をもう1つ追加します。たとえば、次の図のように表に収益(Revenue)のインスタンスをもう1つドラッグします。
  2. 表の列を選択して、「カスタム式の定義」をクリックします。
  3. 関数」ダイアログで、リストから「減算」を選択します。次の図に示すように、この列のソース・データは収益であるため、「被減数」「減数」には両方とも、デフォルトで収益(Revenue)要素が示されます。
  4. 次の図に示すように、「減数」を選択してから、「パラメータ」リージョンで「ネストされた関数」を選択し、「編集」をクリックします。

    第2の「関数」ダイアログが表示され、ネストされた関数を定義できます。この例では、次の図に示すように、ネストされた関数が収益(Revenue)の定数倍(税率0.23)になっています。

  5. 「OK」をクリックし、ダイアログを閉じます。次の図のように、第1の「関数」ダイアログに、減数のソースとしてネストされた関数が表示されます。
  6. 「OK」をクリックして「関数」ダイアログを閉じます。表の列にカスタム式が表示されます。表の列のヘッダー・ラベルを編集すると、次の図のように表にカスタム関数が表示されます。

レイアウトの保存

レポート・レイアウトを保存できます。

レイアウトをレポート定義に保存するには:

  1. 保存」または「別名保存」ツールバー・ボタンをクリックします。
  2. このレイアウトに対して一意の名前を入力します。
  3. 「ロケール」を選択します。

    ノート:

    保存したレイアウトの「ロケール」は更新できません。