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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのインストールと構成
12c (12.2.1.4.0)
E96108-05
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1 Oracle Business Intelligenceのインストールについて

このガイドで説明するOracle Business Intelligenceの標準インストールでは、この製品のトポロジの基本例となる、標準トポロジが作成されます。

ノート:

Oracle Business Intelligenceインストーラには、次の2つのバージョンがあります。
  • Oracle Fusion Middleware 12.2.1.4用Oracle Business Intelligence 12.2.1.4インストーラ
  • Oracle Fusion Middleware 12.2.1.3用Oracle Business Intelligence 12.2.1.4インストーラ

このガイドでは、両方のインストーラを使用したOracle Business Intelligence 12.2.1.4のインストールについて手順を説明します。Oracle Business Intelligence 12.2.1.4.0をすでにインストールしてあり、Oracle Business Intelligence 12.2.1.4.0の最新更新にアップグレードする場合は、『Oracle Business Intelligenceのアップグレード』を参照してください。

本番環境をインストールする方法の概要

このガイドでは、Oracle Business Intelligenceの配布を使用して、本番環境の開始点として、標準インストール・トポロジをインストールおよび構成する方法を説明します。

Oracle Business Intelligenceを本番環境にインストールするには、このガイドに記載されている手順に従って、Oracle Business Intelligenceを単一ホストにダウンロードし、インストールし、構成する必要があります。

ノート:

Oracle Business Intelligenceの単一ノードのインストールには、NFSマウント・システム(共有記憶域)ではなく、ローカル記憶域を使用してください。

『Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のBusiness Intelligence Enterpriseデプロイメント・トポロジの理解に関する項を参照してください。

標準インストール・トポロジの開始点としての使用

標準インストール・トポロジは、開始点として本番環境で使用できる柔軟なトポロジです。

このガイドの情報はOracle Business Intelligenceの標準インストール・トポロジの作成に役立ちます。必要に応じて。後から標準インストール・トポロジを拡張して、セキュアで可用性の高い本番環境を作成できます(「ドメイン構成後の次のステップ」を参照してください)。

標準インストール・トポロジはこの製品のトポロジの代表例です。この製品がサポートする唯一のトポロジではありません。『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の標準インストール・トポロジに関する項を参照してください。

Business Intelligenceの標準インストール・トポロジについて

このトポロジは、2台の管理対象サーバーを含む1つのクラスタと管理サーバーが1台ある標準的なWebLogic Serverドメインを示しています。

図1-1Business Intelligenceの標準インストール・トポロジを示します。

このトポロジの要素については、表1-1の情報を参照してください。

ノート:

Oracle Essbaseコンポーネントは、Oracle Business Intelligence 12.2.1.4.0 (Oracle Fusion Middleware 12.2.1.4.0上)では非推奨となっています。

図1-1 Business Intelligenceの標準インストール・トポロジ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Business Intelligenceの標準インストール・トポロジ」の説明

標準インストール・トポロジ図の要素について

通常、標準インストール・トポロジには、共通の要素が含まれています。

表1-1は、トポロジ図のすべての要素について説明しています。

表1-1 標準インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と関連ドキュメントへのリンク
APPHOST アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
DBHOST データベースをホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
WebLogicドメイン Javaコンポーネント(この場合、管理サーバー、管理対象サーバーおよび他の関連ソフトウェア・コンポーネント)およびJava以外のコンポーネントの論理的に関連したグループです。

『Oracle Fusion Middlewareの理解』のOracle WebLogic Serverドメインの概要に関する項を参照してください。

管理サーバー WebLogicドメインの集中管理エンティティです。ドメインの構成オブジェクトを保持し、構成の変更を管理対象サーバーに分散します。

『Oracle Fusion Middlewareの理解』の管理サーバーの概要に関する項を参照してください。

Enterprise Manager Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlはドメインの管理に使用される主要ツールです。

『Oracle Fusion Middlewareの理解』のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに関する項を参照してください。

クラスタ 同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

『Oracle Fusion Middlewareの理解』の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの概要に関する項を参照してください。

マシン 1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的に結び付けるものでもあります。ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するには、管理対象サーバーとマシンを関連付けます。
管理対象サーバー アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースのホスト。

『Oracle Fusion Middlewareの理解』の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの概要に関する項を参照してください。

インフラストラクチャ 次を含むサービスのコレクション。
  • メタデータ・リポジトリ(MDS)には、Oracle Application Developer FrameworkなどのOracle Fusion Middlewareコンポーネントのメタデータが含まれます。『Oracle Fusion Middlewareの理解』のメタデータ・リポジトリの概要に関する項を参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (Oracle ADF)

  • Oracle Web Services Manager(OWSM)

このドキュメントを使用した既存ドメインの拡張

このガイドの手順では、新しいドメインの作成方法について説明します。システムに他のOracle Fusion Middleware製品は何もインストールされていないことを前提としています。

他のOracle Fusion Middleware製品がシステムにインストールおよび構成されている場合(たとえば、Fusion Middleware Infrastructureでドメインが稼働している場合)に、同じドメインを拡張してOracle Business Intelligenceを含める場合は、「同じドメインへの複数の製品のインストール」を参照してください。