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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース18.1
E98591-01
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11.4 マップの作成

アプリケーション・ビルダーには、「デスクトップ」ユーザー・インタフェースのページにマップ・チャートを生成するための組込みウィザードが用意されています。マップ・チャートの作成方法は、マップを既存ページに追加するか、マップを新しいページに追加するかによって異なります。

11.4.1 マップ・チャートのサポートについて

Oracle Application Expressのマップ・チャートのサポートは、AnyChart AnyMap対話モード・マップ・コンポーネントをベースにしています。

開発者は、Macromedia FlashベースのフレキシブルなソリューションであるAnyMapを使用して、地理関連データを視覚化できます。マップ・チャートはブラウザでレンダリングされ、使用するにはFlash Player 9以上が必要です。AnyChartの詳細は、http://www.anychart.comを参照してください

AnyChartでは、*.amap拡張子を持つファイルにマップ・データが格納され、アメリカ合衆国、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア、北アメリカおよび南アメリカの300個のマップ・ファイルがサポートされています。目的のマップをレンダリングするには、ウィザードでマップ・ソース(たとえば、「ドイツ」)を選択します。マップXMLによって、目的のマップ・ソースの.amapファイル(germany.amap)が自動的に参照されます。使用可能なマップについては、AnyChart User's Guide (http://6.anychart.com/products/anymap/docs/)のMap Referenceを参照してください

11.4.2 マップのSQL問合せの作成について

特定の構文を使用するSQL問合せを指定して、マップ・チャートを定義します。

SQL問合せを指定するマップ・チャートを定義する場合は、次の構文を使用します。

SELECT link, label, value
FROM   ...

内容は次のとおりです。

  • linkはURLです。

  • labelは、データを関連付けるマップ上のポイントを示すテキストです。マップの「リージョンID」または「リージョン名」をラベルとして使用する必要があります。

  • valueは、マップ上のポイントと関連付けるデータを定義する数値列です。

次に、ページを新規作成する例を示します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「ページの作成」をクリックします。

  4. 「チャート」をクリックします。

  5. 「マップ・チャート」を選択します。

  6. 「マップ・タイプ」で、「アメリカ合衆国」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「マップ・ソース」で、「国マップ」を展開し、「州」を選択します。

  8. 「ページ属性」で、適切な属性を指定し、「次へ」をクリックします。

  9. 「ナビゲーションのプリファレンス」で、このページに含めるナビゲーションのタイプを指定し、「次へ」をクリックします。ナビゲーション・オプション(ナビゲーション・メニューまたはタブなど)はカレント・アプリケーションのテーマに応じて決まります。

  10. 「マップ属性」で、適切な属性を選択し、「次へ」をクリックします。

    問合せページが表示されます。

  11. スクロール・ダウンして、「マップ問合せ例」および「マップ参照情報」リージョンを展開して確認します。

  12. スクロール・ダウンして、ページ下部にある「マップ参照情報」リージョンを展開して確認します。

    次のいずれかの方法でSQL問合せを指定します。

    • 表示されているフィールドにSQL問合せを入力します。マップのSQL問合せの作成についてを参照してください。

    • 「問合せの作成」ボタンをクリックします。ビルド・チャート問合せウィザードが表示されたら、画面に表示されるステップに従います。

    問合せを作成するときには、「マップ参照情報」リージョンの説明に従ってリージョン名の情報を組み込む必要があります。次の例では、フロリダ(Florida)とアラスカ(Alaska)の情報を含めています。

    SELECT null link, region label, value Populations
    FROM (
    SELECT 'Florida' region, 18328340 value FROM dual
    UNION ALL
    SELECT 'Alaska' region, 686293 value FROM dual)
    

    注意:

    データベース表に格納されている地理情報を参照する場合、その情報は、マップ・ソースに関連付けられているリージョン情報に対応している必要があります。詳細は、AnyChart User's Guide (http://6.anychart.com/products/anymap/docs/)を参照してください

    「作成」をクリックします。

11.4.3 新しいページへのマップ・チャートの追加

ページの作成ウィザードを実行して、ページにマップ・チャートを追加します。

新しいページにマップ・チャートを追加するには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。
  3. 「ページの作成」をクリックします。
    ページの作成ウィザードが表示されます。
  4. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. ユーザー・インタフェース: ページのユーザー・インタフェースを選択します。

      この属性は、古いテーマを使用し、デスクトップおよびモバイル・ユーザー・インタフェースが定義されているアプリケーションに対してのみ表示されます。

    2. ページ・タイプの選択: 「チャート」を選択します。

  5. 「チャートの作成」で「マップ・チャート」を選択します。
  6. 「ページの作成」で、マップ・タイプ(たとえば、「ヨーロッパ」)を選択し、「次へ」をクリックします。
  7. 「マップ・チャートの作成」でツリーを展開し、作成するマップを選択します。
  8. 「ページ属性」で、次のステップを実行します。
    1. ページ番号 - チャート・オブジェクトを表示するページを選択します。
    2. ページ名 - 新しいページを作成する場合は、名前を入力します。
    3. ページ・モード: ページ・モードを選択します。
    4. ブレッドクラム: ページでブレッドクラム・ナビゲーション・コントロールを使用するかどうか、およびどのブレッドクラム・ナビゲーション・コントロールを使用するかを選択します
    5. 「次へ」をクリックします。
  9. 「ナビゲーション・メニュー」で、このページに含めるナビゲーション・プリファレンスを指定し、「次へ」をクリックします。ナビゲーション・オプション(ナビゲーション・メニューまたはタブなど)はカレント・アプリケーションのテーマに応じて決まります。
  10. 「マップ属性」で、適切な属性を選択し、「次へ」をクリックします。

    注意:

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

  11. 問合せは次のいずれかの方法で指定します。
    • 表示されているフィールドにSQL問合せを入力します。
    • 「問合せの作成」ボタンをクリックします。ビルド・チャート問合せウィザードが表示されたら、画面に表示されるステップに従います。

    関連属性を指定します。選択したマップ・ソースに関連付けられているマップ参照情報を表示するには、ページの下部にある「マップ参照情報」リージョンを展開します。

    データを地理的な位置に関連付けるには、「リージョン名」または「リージョンID」列の情報をマップ問合せに組み込む必要があります。

  12. 「作成」をクリックします。

11.4.4 ページ・デザイナでのマップ・チャートの追加

マップ・チャートを追加するには、そのマップ・チャートをページ・デザイナで手動で作成します。

既存のページにマップ・チャートを追加するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. ギャラリから、「マップ・チャート」リージョンを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置にドラッグします。

    ヒント:

    「マップ・チャート」リージョンを右クリックして「追加先」を選択し、適切な場所を選択することもできます。

    ページ・デザイナは、次に必要なアクションを示します。

    「メッセージ」タブには、対応する必要のあるメッセージを示す赤または黄色のバッジが表示されます。「メッセージ」タブには、次の2つのタイプのメッセージが表示されます。

    • エラー - エラー・メッセージは赤で表示されます。エラー・メッセージを選択すると、プロパティ・エディタに関連する属性が赤で表示されます。ページを保存する前にエラーに対処する必要があります。

    • 警告 - 警告メッセージは黄色で表示されます。警告メッセージを選択すると、プロパティ・エディタで、関連する属性が黄色で表示されます。ページを保存する前にエラーに対処する必要があります。警告メッセージには対処しないでページを保存できることに注意してください。

  3. プロパティ・エディタで、次の属性を編集します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

    1. タイトル - リージョンのタイトルを入力します。

    2. 「レイアウト」は、次のようにします。

      • 順序 - このアイテムの表示順序を入力します。

      • 親リージョン - このリージョンが属する親リージョンを選択します。

      • 位置 - このリージョンの表示に使用されるテンプレートの位置を選択します。

    3. 「外観」は、次のようにします。

      • テンプレート - リージョン・テンプレートを選択します。

      • アイテム表示位置 - メイン・リージョン・コンテンツに対して相対的に、ページ・アイテムの表示位置を指定します。

    4. レイアウト - 「順序」、「親リージョン」および「位置」を指定します。

    5. 外観 - テンプレートを指定します。

  4. マップ・チャート属性を表示します。「レンダリング」タブのマップ・チャート・タイトルで、「属性」ノードを選択します。

    プロパティ・エディタで、次のマップ属性を編集します。

    1. マップ、レベル1 - 使用可能なリストからマップ・レベルを選択します(「ヨーロッパ」など)。

    2. マップ、レベル2 - 使用可能なリストからマップ・レベルを選択します(「デンマーク」など)。

    3. ソース、SQL問合せ - チャート・シリーズに対するSQL問合せを入力します。

    4. 必要に応じて、その他の属性を編集します。

      ヒント:

      属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

11.4.5 マップ・チャートの管理

作成したマップ・チャートの表示は、プロパティ・エディタで属性を編集することによって変更できます。

11.4.5.1 マップ・チャート属性の編集

マップ・チャート属性を表示するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. リージョン属性を編集するには、次のステップを実行します。
    1. 「レンダリング」タブで、マップ・チャートを含むリージョンを選択します。

      プロパティ・エディタにリージョン属性が表示されます。

    2. 対象となる属性を編集します。

  3. マップ・チャート属性を編集するには、次のステップを実行します。
    1. 「レンダリング」タブのリージョン・タイトルで、「属性」ノードを選択します。

      プロパティ・エディタにマップ・チャート属性が表示されます。

    2. 対象となる属性を編集します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

11.4.5.2 カスタムXMLとマップ・チャートの使用

マップ属性ページには、標準の属性で制御できない追加のマップ設定があります。チャートのルック・アンド・フィールをさらに制御するには、カスタムXMLを使用できます。

カスタムXMLを使用するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブのリージョン・タイトルで、「属性」ノードを選択します。

    プロパティ・エディタにマップ・チャート属性が表示されます。

  3. 「カスタムXML」を見つけて展開します。
  4. 「カスタムXML」の「カスタム」で、「はい」を選択します。
  5. XMLを編集します。
  6. 「保存」をクリックします。

ヒント:

マップに対してサポートされているXML書式の詳細は、次のサイトのオンライン・マップXMLリファレンスを参照してください。

http://6.anychart.com/products/anymap/docs/

11.4.5.3 自動更新の有効化

マップ属性ページで「非同期更新」属性を有効にして、情報を監視するマップ・チャートを作成できます。この属性を有効にすると、マップが更新され、指定した時間間隔内に行われた基礎となるデータの変更が反映されます。

自動リフレッシュを有効化するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、マップ・チャートを含むリージョンを選択します。
    プロパティ・エディタにリージョン属性が表示されます。
  3. 「レンダリング」タブのリージョン・タイトルで、「属性」ノードを選択します。
    プロパティ・エディタにマップ・チャート属性が表示されます。
  4. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  5. 「自動リフレッシュ」を検索します。
    1. 自動リフレッシュ - 「はい」を選択します。
    2. 間隔 - チャートの更新間隔を入力します。

    注意:

    重大なデータベース・パフォーマンスの問題が発生する可能性があるため、更新間隔を2秒などのように非常に短くすることはお薦めしません。

  6. 「保存」をクリックします。