開発者は、構文をURLのRequest値およびItemNamesセクションで使用して、対話モード・レポートにリンクします。
対話モード・レポートのデータは、宣言的なフィルタで決まります。開発者は、エンド・ユーザーに対する対話モード・レポート設定を変更することによって、レポート・パラメータを設定できます。ただし、これらの設定は、エンド・ユーザーが作業中のレポートのみに影響し、保存済のレポート設定には影響しません。開発者は、この項に記載されている構文を使用して、対話モード・レポートにリンクすることができます。
注意:
追加の対話モード・レポート・リージョンを追加する場合、古い単一の対話モード・レポートのリンク構文を必ず変更してください。変更しなければ、リンクでエラーが発生します。複数の対話モード・レポート・リージョン、RequestまたはName構文があるページへのリンクは、リージョンの静的IDで完全修飾する必要があります。
関連項目:
親トピック: 対話モード・レポートの管理
特定の保存済レポートにリンクするには、次のRequest構文を使用します。
IR[region static ID]_<report_alias>
次に例を示します。
IR[EMP]_dept20
注意:
URLでのRequestの使用はオプションです。複数の保存済レポートにリンクするには、各Requestをカンマで区切ります。
親トピック: 対話モード・レポートへのリンクの設定
フィルタを作成するには、次のitemNames構文およびitemValues構文を使用します。
IR[region static ID]<operator>_<target column alias>
次に例を示します。
IR[EMP]C_ENAME:KING
注意:
ページ上の対話モード・レポート・リージョンが1つのみの場合、itemNameはリージョンの静的IDで完全修飾する必要はありません。演算子が定義されていない場合、等号演算子によるフィルタが追加されます。
リンク内の対話モード・レポートにフィルタを作成するには、前述のitemNames構文を使用して、URLのItem Namesセクションの対応する場所にフィルタ値を追加します。
対話モード・レポートにフィルタを含む行テキストを作成するには、Item Name構文でターゲット列の別名としてROWFILTERを使用し、URLのitemValuesにフィルタ値を追加します。リンクは、タイプがSTRINGまたはNUMBERのレポートに表示されるすべての列を検索するRow Text Containsフィルタを追加します。
次に例を示します。
IR[EMP]_ROWFILTER:SALES
有効な演算子は、次のとおりです。
C = 含む
EQ = 等しい(これがデフォルトです)
GTE = 以上
GT = 次より大きい
LIKE = SQLのLike演算子
LT = 次より小さい
LTE: より小さいか、等しい
N = NULL
NC = 含まない
NEQ = 等しくない
NLIKE = 類似ではない
NN = NULLではない
NIN = 次に含まれない(バックスラッシュ(\)を使用したカンマ区切り値をエスケープ)
IN = 次に含まれる(バックスラッシュ(\)を使用したカンマ区切り値をエスケープ)
ROWFILTER = 次を含む行テキスト(これは、タイプがSTRINGまたはNUMBERのレポートに表示されるすべての列を検索します)
親トピック: 対話モード・レポートへのリンクの設定
ヒント:
保存済レポートの別名を指定しないでRequestでClearCacheを使用すると、プライマリ・デフォルト・レポートがクリアされます。複数の対話モード・レポートがあるページで、特定の対話モード・レポート・リージョンをクリアするには、保存済レポートの別名とともにリージョンの静的IDをRequestで指定します。
URLのClearCacheセクションで次の構文を使用して、対話モード・レポートのリセット、クリアまたはページ区切りのリセットを行います。
RIR - 対話モード・レポートをリセットします。これは、エンド・ユーザーがターゲット・ページで対話モード・レポートの「アクション」メニューから「リセット」オプションを選択した場合に相当します。レポートは、開発者が指定したか、またはユーザーが保存したデフォルトのレポート設定に戻ります。
CIR - 対話モード・レポートをクリアします。これにより、コントロール・ブレーク、集計、フラッシュバック、チャート、表示する行数、フィルタ、ハイライト、計算、グループ化、ピボットなどすべてのレポート設定がクリアされます。
RP - 対話モード・レポートのページ区切りをリセットします。
親トピック: 対話モード・レポートへのリンクの設定
対話モード・レポートにリンクする場合は、次の制限に注意してください。
Request値がURLで定義されていない場合、すべてのプライマリ・デフォルト・レポート設定が変更されます。
Requestが定義されておらず、かつ、itemNamesセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列名が含まれていない場合、ターゲット・ページに複数の対話モード・レポート・リージョンが存在すると、エラーが発生します。
Request値が定義されておらず、かつ、itemNamesセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列名が含まれていない場合、ターゲット・ページ内の対話モード・レポート・リージョンが1つのみであれば、プライマリ・デフォルト・レポートにフィルタが作成されます。
親トピック: 対話モード・レポートへのリンクの設定
この項では、有効なリンクの例について説明します。
有効なリンクの例1
この例には、Request値のないリンクが含まれていますが、URLのitemNamesセクションに、リージョンの静的IDで修飾されたフィルタ列が含まれています。この例では、参照されるリージョンのItem Nameのプライマリ・デフォルト・レポートにフィルタを作成しています。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.::::IR[EMP]_ENAME:KING
有効なリンクの例2
以前のリリースとの下位互換性をサポートするために、この例では古い構文を使用しています。これは対話モード・レポート・リージョンが1つのページで機能します。
?p=&APP_ID.:1:&SESSION.:IR_REPORT_12345::RIR,CIR::RIR,CIR:IR_ENAME:KING
有効なリンクの例3
この例では、リンクにRequest値はありません。clear cacheセクションにはRIR、CIRまたはRPがあり、すべての対話モード・レポート・リージョンのプライマリ・デフォルト・レポートのリセット、クリアまたはページ区切りのリセットを行います。
f?p=&APP_ID.:1:&SESSION.:::RIR:
親トピック: 対話モード・レポートへのリンクの設定
この項では、無効なリンクの例について説明します。
無効なリンクの例1
このリンクには、Request値がなく、かつ、URLのItem Nameセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列が含まれていません。この例では、ターゲット・ページに複数の対話モード・レポート・リージョンが存在すると、エラーが発生します。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.::::ENAME:KING
無効なリンクの例2
この例には、2つのRequest値がカンマで区切られたリンクがあり、かつ、URLのItem Nameセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列が含まれていません。この例では、フィルタを作成する必要がある場所が明確でないため、エラーが発生します。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.:IR[test]_employee,IR[test2]_dept10:::ENAME:KING
無効なリンクの例3
この例では、対話モード・レポート・リージョンが複数あるページで、古いRequest値の構文を使用しています。この例ではエラーが発生します。古い構文は、対話モード・レポート・リージョンが1つの場合にのみ機能します。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.:IR_REPORT_myrpt:::ENAME:KING
親トピック: 対話モード・レポートへのリンクの設定
URLのRequest値でIR[region static ID]_<report_alias>を使用して、保存済のプライマリ・デフォルト、代替デフォルトおよびパブリック・レポートにリンクを設定できます。
関連項目:
and
『Oracle Application Express管理ガイド』の保存された対話モード・レポートの管理に関する項
親トピック: 対話モード・レポートへのリンクの設定
プロパティ・エディタで、デフォルトの対話モード・レポートの属性を表示できます。
デフォルトの対話モード・レポートの属性を表示するには、次のステップを実行します。
親トピック: 共有対話モード・レポートへのリンクの設定
次の例では、プライマリ・レポート(report_alias=PRIMARY)にリンクする方法を示します。
この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定しています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IR_PRIMARY
この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IR_PRIMARY::RIR,CIR:
この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。さらに、プライマリ・レポートでENAME = 'KING'フィルタを作成しています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IR_PRIMARY::RIR,CIR:IR_ENAME:KING
親トピック: 共有対話モード・レポートへのリンクの設定
次の各例では、保存済のレポート(report_alias=12345)へのリンクを設定する方法を示します。
この例では、保存済のレポートへのリンクを設定しています。
f?p=100:1:&SESSION.:IR_REPORT1
この例では、保存済レポートREPORT1にリンクし、設定をリセットおよびクリアしています。
f?p=100:1:&SESSION.:IR_REPORT1::RIR,CIR:
この例では、保存済レポートREPORT1にリンクし、設定をリセットおよびクリアしています。さらに、保存済レポートREPORT1でENAME = 'KING'フィルタを作成しています。
f?p=100:1:&SESSION.:IR_REPORT1::RIR,CIR:IR_ENAME:KING
親トピック: 共有対話モード・レポートへのリンクの設定