Oracle HTTP Serverを構成するには、imagesディレクトリをコピーし、dads.conf
ファイルを編集し、静的ファイル・サポートを構成し、Oracle HTTP Serverを停止、再起動し、Oracle XML DBプロトコル・サーバーを無効化し、リバース・プロキシやロード・バランサの内側にあるOracle HTTP Serverを構成する必要があります。
このセクションでは、Oracle HTTP Serverおよびmod_plsql
を構成する方法について説明します。
SYSDBA
ロールが指定されているSYS
として接続して、EXEC DBMS_XDB.SETHTTPPORT(0);
を実行します。イメージ・ディレクトリのコピーの重要性について理解します。
新規インストールをロードしているか、以前のリリースをアップグレードしているかにかかわらず、トップ・レベルのapex\images
ディレクトリ(例: C:\TEMP
)からOracle HTTP Server用のOracleホームを含むファイル・システム上の場所に、images
ディレクトリをコピーする必要があります。
アップグレード中に、既存のimagesディレクトリを上書きします。以前のバージョンに戻すことができるように、アップグレードの開始前に、Oracle Application Express用の既存のimages
ディレクトリのコピーを作成して、imagesのリリース番号(images_3_1
など)を示しておくことをお薦めします。
親トピック: Oracle HTTP Serverの構成
imagesディレクトリをコピーする方法を理解します。
ファイル・システム上でimages
ディレクトリを特定するには、次のファイルでテキスト別名/i/
を確認します。
Oracle9iリリース2で配布されたOracle HTTP Serverの場合: httpd.conf
ファイルを確認します。
Oracle Application Server 10gの場合: marvel.conf
またはdads.conf
ファイルを確認します。
Oracle Database 11gまたは12cで配布されたOracle HTTP Serverの場合: marvel.conf
またはdads.conf
ファイルを確認します。
imagesディレクトリのパスを特定したら、既存のimagesディレクトリをバックアップの場所へと名前を変更します。これによって、必要に応じて、以前のリリースに戻すことができます。
次のコマンド構文を使用してOracle DatabaseホームからOracle HTTP Serverホームのパスにapex\images
ディレクトリをコピーします。
Oracle Database 12c以降で配布されたOracle HTTP Serverの場合:
Windows:
xcopy /E /I APEX_HOME\apex\images ORACLE_HTTPSERVER_HOME\user_projects\domains\base_domain\images
UNIXおよびLinux:
cp -rf $APEX_HOME/apex/images ORACLE_HTTPSERVER_HOME/user_projects/domains/base_domain
前述の構文例では、次のとおりです。
APEX_HOME
は、インストール用Zipファイルが解凍された場所です
ORACLE_HTTPSERVER_HOME
は、既存のOracle Application ServerまたはOracle HTTP ServerのOracleホームを示しています
親トピック: Oracle HTTP Serverの構成
dads.confファイルを編集する方法を理解します。
dads.conf
ファイルには、Oracle Application Expressにアクセスするためのデータベース・アクセス記述子(DAD)情報が保存されています。
注意:
このマニュアルでは、ORACLE_HTTPSERVER_HOME
にOracle HTTP Serverがインストールされていると想定します。
dads.conf
ファイルを編集するには、次のステップを実行します。
Oracle Application Expressで静的ファイル・サポートを構成する方法を理解します。
Oracle Application Expressを使用すると、アプリケーション開発者はアプリケーションに静的ファイルを含めることができます。静的ファイルは、ワークスペース、アプリケーション、プラグインまたはアプリケーション・テーマに関連付けることができます。Oracle HTTP ServerをWebリスナーとして使用する場合、静的ファイルはmod_plsql
プラグインの「パスの別名」機能を使用して提供されます。
参照:
必要な構成パラメータについては「dads.confファイルの編集」
親トピック: Oracle HTTP Serverの構成
Oracle HTTP Serverを停止および再起動する方法を理解します。
この項では、Oracle HTTP Serverを停止し、再起動する方法を説明します。
親トピック: Oracle HTTP Serverの構成
Oracle HTTP Serverを停止および再起動する方法を理解します。
注意:
このマニュアルでは、ORACLE_HTTPSERVER_HOME
にOracle HTTP Serverがインストールされていると想定します。
Oracle HTTP Serverを停止および再起動するには、次のステップを実行します。
Windows:
次を実行します。
ORACLE_HTTPSERVER_HOME\opmn\bin\opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server ORACLE_HTTPSERVER_HOME\opmn\bin\opmnctl startproc ias-component=HTTP_Server
UNIXおよびLinux
次を実行します。
ORACLE_HTTPSERVER_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server ORACLE_HTTPSERVER_HOME/opmn/bin/opmnctl startproc ias-component=HTTP_Server
注意:
Oracle Fusion Middleware 11.1.1に付属しているOracle HTTP Serverを使用しており、インストール時にコンポーネントに指定された名前がHTTP_Server以外であった場合は、前述のias-componentコンポーネント名を置き換える必要がある場合があります。デフォルト名は、ohs1です。
親トピック: Oracle HTTP Serverの停止および再起動
Oracle Database 12c以降で配布されたOracle HTTP Serverを停止および再起動する方法を理解します。
Oracle Database 12c以降で配布されたOracle HTTP Serverを停止および再起動するには、次の構文を使用してコマンドを入力します。ここでDOMAIN_HOME
はOracle HTTP Serverドメインへのパスです。
Windows:
次を実行します。
%DOMAIN_HOME%\bin\stopComponent.cmd componentName %DOMAIN_HOME%\bin\startComponent.cmd componentName
UNIXおよびLinux
次を実行します。
$DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh componentName $DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh componentName
デフォルトのインストールでは、componentName
はohs1
ですが、Oracle HTTP Server構成ウィザードの実行中に変更されている場合もあります。
参照:
『Oracle HTTP Serverの管理』の、OHSインスタンスの作成に関する項
親トピック: Oracle HTTP Serverの停止および再起動
SQL*Plusを起動し、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSDBA
ロールが指定されているSYS
として接続して、EXEC DBMS_XDB.SETHTTPPORT(0);
コマンドを実行します。
以前は埋込みPL/SQLゲートウェイを使用していたが、現在はOracle HTTP Serverおよびmod_plsqlを使用する場合は、Oracle XML DB Protocol Serverを無効にする必要があります。
Oracle XML DBプロトコル・サーバーを無効化するには、次のステップを実行します。
親トピック: Oracle HTTP Serverの構成
リバース・プロキシやロード・バランサの内側にあるOracle HTTP Serverの構成について理解します。
Oracle Application Expressがリバース・プロキシまたはロード・バランサの内側で実行されている場合、ユーザーのブラウザが認識した元のHTTPホスト名とプロトコルをApplication Expressエンジンに通信することが重要です。エンジンはこの情報を使用して、HTMLレスポンスおよびHTTPリダイレクト内に、ユーザーのブラウザが正常に追随できる有効なURLを生成します。Oracle HTTPサーバーとmod_plsqlの場合は、dads.conf構成ファイルでPlsqlCGIEnvironmentList
ディレクティブを使用します。次に例を示します。
PlsqlCGIEnvironmentList REQUEST_PROTOCOL=https PlsqlCGIEnvironmentList HTTP_HOST=www.example.com:443
参照:
親トピック: Oracle HTTP Serverの構成