7 Microsoft Exchangeコネクタのアップグレード
このコネクタの以前のリリースをデプロイ済である場合、コネクタを最新のリリースにアップグレードします。
次の項では、コネクタをアップグレードする手順について説明します。
ノート:
アップグレード手順を実行する前に、次の手順を実行します。
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Oracle Identity Managerデータベースのバックアップを作成することを強くお薦めします。バックアップの作成の詳細は、データベースのドキュメントを参照してください。
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Microsoft Active Directoryコネクタをアップグレードします。
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ベスト・プラクティスとして、まずテスト環境でアップグレード手順を実行します。
7.1 アップグレード前のステップ
アップグレード前のステップでは、リコンシリエーションを実行してすべての最新の更新をOracle Identity Managerにフェッチしてからスケジュール済タスクを無効化する、ソース・コネクタを定義する、などの手順を実行します。
次のアップグレード前のステップを実行します。
- リコンシリエーションを実行して、Oracle Identity Managerに対するすべての最新更新をフェッチします。
- Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタのライフサイクルの管理に記載されているアップグレード前の手順を実行します。
- Oracle Identity Managerで、ソース・コネクタ(アップグレードする必要がある以前のリリースのコネクタ)を定義します。コネクタに加えられたすべてのカスタマイズ変更を使用してデプロイメント・マネージャのXMLファイルをアップグレードするために、ソース・コネクタを定義します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタ・ライフサイクルの管理を参照してください。
7.2 アップグレードのステップ
これは、ステージング環境と本番環境の両方のコネクタをアップグレードする手順のサマリーです。
コネクタをアップグレードしている環境に応じて、次のステップのいずれかを実行します。
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ステージング環境
ウィザード・モードを使用してアップグレード手順を実行します。
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本番環境
サイレント・モードを使用してアップグレード手順を実行します。
ウィザードおよびサイレント・モードの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタ・ライフサイクルの管理に関する項を参照してください。
7.3 アップグレード後のステップ
アップグレード後のステップでは、コンテナ・コード・ファイルのコピー、ITリソースおよびスケジュール済タスクの構成、FVCユーティリティの実行などを行います。
次の手順を実行します。
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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタのライフサイクルの管理に記載されているアップグレード後の手順を実行します。
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Oracle Identity Managerリリース11.1.2.x以降を使用している場合、次のようにして、Design Consoleの「フォーム・デザイナ」に加えられたすべての変更を、新しいUIフォームで実行する必要があります。
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Oracle Identity System Administrationにログインします。
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サンドボックスを作成してアクティブ化します。
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アップグレードされたフィールドを表示するためのUIフォームを新規作成します。
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新たに作成したUIフォームを、ターゲット・システムのアプリケーション・インスタンスと関連付けます。そのためには、リソースに対する既存のアプリケーション・インスタンスを開いて、「フォーム」フィールドからフォーム(ステップ2.cで作成済)を選択し、アプリケーション・インスタンスを保存します。
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サンドボックスを公開します。
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フォーム・バージョン制御(FVC)ユーティリティを実行し、アップグレード操作後にフォームのデータ変更を管理します。これを行うには:
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テキスト・エディタで、OIM_DC_HOMEディレクトリにあるfvc.propertiesファイルを開き、次のエントリを含めます。
ResourceObject;Exchange User FormName;UD_MSEXCHG FromVersion;v1 ToVersion;v_11.1.1.6.0 Parent;UD_MSEXCHG_RECIPIENTTYPE;UserMailbox ParentParent;UD_MSEXCHG_EXCHANGEITRESOURCE;UD_MSEXCHG_SERVER
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FVCユーティリティを実行します。このユーティリティはデザイン・コンソールのインストール時に次のディレクトリにコピーされます。
Microsoft Windowsの場合:
OIM_DC_HOME/fvcutil.bat
UNIXの場合:
OIM_DC_HOME/fvcutil.sh
このユーティリティを実行する際に、Oracle Identity Manager管理者のログイン資格証明、ロガー・レベルおよびログ・ファイルの場所を入力することを求められます。
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「コネクタ・サーバーへのコネクタ・バンドルのコピーと抽出」の説明に従って、コネクタ・サーバー・バンドルのDLLを更新します。
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ソース・コネクタ(アップグレードする必要のあるコネクタの旧リリース)のITリソースを再構成します。
関連項目:
このトピックの一部のステップの詳細な説明は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceのためのアプリケーションの開発とカスタマイズ』のサンドボックスの作成、サンドボックスのアクティブ化およびサンドボックスの公開に関する項と『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceの管理』のフォーム・デザイナを使用したフォームの作成に関する項を参照してください。