1.1 注目すべき変更点

  • DTraceモジュールの自動ロード。 /etc/dtrace-modules内にエントリを指定することにより、DTraceの起動時に自動的にロードするモジュールを定義できるようになりました。 次に例を示します。

     # The modules to be loaded follow this comment, one per line
    profile
    systrace
    sdt
    fasttrap

    DTraceのOracle Linux実装に含まれるモジュールおよびプロバイダの詳細は、Oracle® Linux: DTraceチュートリアルを参照してください。

  • PMC-Sierra PM8001 SAS/SATAコントローラ・ドライバ(pm8001)が追加されました。 このドライバは、8ポートおよび16ポートPCIe Gen3 SAS/SATAホスト・バス・アダプタの新しいAdaptec 7Hシリーズ・ファミリをサポートしています。

  • Intel XL710 X710仮想機能ネットワーク・ドライバ(i40evf)が追加されました。

  • Intel Sandy Bridgeプロセッサ用P-Stateドライバ(intel_pstate)が追加されました。

  • Microsoft Hyper-V上で動作しているOracle Linux仮想マシンをサポートする各種ネットワーク・パフォーマンス改善パッチ。

  • 特定のSCSI ASC/ASCQユニット・アテンション・コードの受信時に、カーネルの新しいイベント・アクション(uevents)が生成されます(詳細は、カーネル変更ログを参照)。 デフォルトの処理が用意されていないので、これらのイベントを処理する独自のudevルールを構成できます。

  • NFS over RDMA (Remote Data Memory Access)クライアントをテクノロジ・プレビューとして利用できます。 詳細は、1.4項「テクノロジ・プレビュー」を参照してください。