Unbreakable Enterprise Kernelリリース3に含まれている次の機能は、まだ開発中ですが、テストと評価の目的で使用できます。
分散複製型ブロック・デバイス(DRBD)
非共有型の同時複製ブロック・デバイス(ネットワーク経由のRAID1)で、高可用性(HA)クラスタのビルディング・ブロックの役割を果たすように設計されています。 自動フェイルオーバーのためにはクラスタ・マネージャ(ペースメーカーなど)が必要です。
カーネル・モジュール署名機能
暗号署名チェックをモジュール・ロード時にモジュールに適用し、カーネルにコンパイルされた公開キー・リングに対して署名をチェックします。 GPGは暗号化の作業を行うために使用され、署名およびキーのデータの書式を決定します。
高性能メモリー
高性能メモリー(tmem)は、システム内で十分に利用されていないメモリーを回収して、最も必要とされる場所で利用できるようにすることで、仮想化環境での物理メモリーの利用を改善するための新しい方法を提供します。 オペレーティング・システムの観点から見れば、tmemはサイズが不確定で可変の高速擬似RAMで、主として実際のRAMが不足しているときに役に立ちます。 このテクノロジとそのユースケースの詳細は、透過メモリー・プロジェクト・ページ(https://oss.oracle.com/projects/tmem/)を参照してください。
NFS over RDMAクライアント
Oracle InfiniBandスタック上でRDMAトランスポート経由のNFSの使用を可能にします。 これはTCP/IPoIBトランスポートを使用するよりも効率的です。 テクノロジ・プレビューには、NFS over RDMAサーバーのサポートや仮想化環境でのNFS over RDMAのサポートは含まれていません。 NFSバージョン3および4がサポートされています。 現在、Mellanox ConnectX-2およびConnectX-3ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)のみがサポートされています。 これらのHCAを使用したConnectathon NFSの完全なテスト・スイートにクライアントは合格しました。 初回リリース後、サポート対象のアダプタが追加されると、リリース・ノートが更新されます。
この機能を使用する方法の詳細は、1.4.1項「NFS over RDMAクライアントの使用方法」を参照してください。