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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース3
E98542-01
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22.12 ソフトウェア・ライブラリのホームページを使用して実行できるタスク

ソフトウェア・ライブラリのホームページで、次のタスクを実行できます。

22.12.1 エンティティの編成

ソフトウェア・ライブラリ・エンティティを作成する権限のあるデザイナのみがフォルダを作成できます。

注意:

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)以上では、この項で説明しているGUIの使用に加えて、かわりにコマンドライン・インタフェース・ツールを使用してフォルダを作成できます。これを行うには、『Oracle Enterprise Manager Lifecycle Management管理者ガイド』を参照してください。

カスタム・フォルダを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、「アクション」メニューの「フォルダの作成」をクリックし、カスタム・フォルダを作成します。

    カスタム・フォルダには、ユーザー所有のフォルダ、エンティティ、および「類似作成」オプションを使用して作成したカスタマイズ済エンティティを格納できます。

  3. 「フォルダの作成」ダイアログ・ボックスで、フォルダの一意な名前を入力します。また、この新しいカスタム・フォルダの上位になる親フォルダを選択し、「保存」をクリックします。

    たとえば、Software Libraryをルート・フォルダとしてCloud12gTestというカスタム・フォルダを作成する場合、「親フォルダ」フィールドには/Software Library/Cloud12gTestという名前が移入されます。

    注意: フォルダを削除する権限を持つのはフォルダの所有者またはスーパー管理者のみであり、他のユーザーが削除することはできません。

22.12.2 エンティティの作成

ソフトウェア・ライブラリのホームページで、次のエンティティを作成できます。

注意:

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)以上では、この項で説明しているGUIの使用に加えて、かわりにコマンドライン・インタフェース・ツールを使用してエンティティを作成できます。これを行うには、『Oracle Enterprise Manager Lifecycle Management管理者ガイド』を参照してください。

22.12.2.1 汎用コンポーネントの作成

ソフトウェア・ライブラリのホームページから汎用コンポーネントを作成する手順:

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。

  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、Oracle所有ではないカスタム・フォルダを選択します。

    注意: Oracle所有フォルダには汎用コンポーネントを作成できません。カスタム・フォルダを作成する方法は、「エンティティの編成」を参照してください。

  3. 「アクション」メニューから「エンティティの作成」を選択し、「コンポーネント」をクリックします。または、カスタム・フォルダを右クリックして、メニューから「エンティティの作成」を選択して「コンポーネント」をクリックします。

  4. 「エンティティの作成: コンポーネント」ダイアログ・ボックスから「汎用コンポーネント」を選択し、「続行」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlに、汎用コンポーネントの作成: 説明ページが表示されます。

  5. 「説明」ページで、「名前」「説明」およびエンティティを説明する「その他の属性」に入力します。

    注意: コンポーネント名は、属する親フォルダに対して一意である必要があります。一意の名前を入力したときでさえ、競合が報告される場合があります。これは、表示権限がないために表示できないが、フォルダ内に同じ名前のエンティティがあるために起こります。

    「+」(追加)をクリックして、README、付帯状況、ライセンスなど、そのエンティティを適切に説明するファイルを添付します。ファイル・サイズが2 MB未満であることを確認してください。

    「ノート」フィールドで、エンティティに対して行った変更や、追跡する変更履歴など、エンティティに関連する情報を追加します。

  6. 構成ページで、新しいプロパティを追加するかコンポーネントの既存のプロパティを更新して、汎用コンポーネントをカスタマイズできます。

    注意: コンポーネントのプロパティを再利用するには、「共有タイプ」を選択します。共有タイプはテンプレートとして格納でき、それを使用して別の複雑なトップ・レベルのタイプできます。

    新しいプロパティを追加するには、次の操作を行ってから「次へ」をクリックします。

    1. 「トップ・レベル・タイプ」または「共有タイプ」を選択し、「追加」をクリックします。

    2. プロパティの一意の名前を入力します。選択したプロパティ・タイプに応じて、プロパティの初期値またはデフォルト値を入力します。

    3. 制約を追加するには、選択したプロパティ・タイプに「最小」または「最大」値を指定し、「制約の追加」をクリックします。

      「構成済の制約」表に、追加したすべての制約がリストされます。プロパティから特定の制約を削除するには、そのプロパティを選択して「削除」をクリックします。

  7. ファイルの選択ページで、エンティティに関連付ける1つ以上のファイルを選択できます。次のいずれかのオプションを選択します。

    • ファイルのアップロード: 一部のエンティティ・ファイルをローカルのファイル・システムまたはエージェント・マシンから、選択した宛先の場所にアップロードするとき。

      宛先の場所を選択するには、「宛先の指定」セクションの「アップロード場所」フィールドで、拡大鏡アイコンをクリックして次のオプションの1つを選択します。

      • OMS共有ファイル・システム

      • OMSエージェント・ファイル・システム

      選択した場所に対応する記憶域のタイプおよび場所のパスが移入されます。

      注意:

      ファイルをアップロードするには、アップロード先の記憶域の場所のステータスが「アクティブ」であることが必要です。

      OMSエージェント・ファイル・システムの場所を選択する場合は、その場所へのアクセスに必要な権限があることを確認してください

      「ソースの指定」セクションで、ソースとなるファイルの場所として、ローカルのファイル・システム、または管理エージェントによってモニターされているリモートのファイル・システムのいずれかを入力します。ファイル・ソースとして、次のいずれかを選択します。

      • ローカル・マシンを選択する場合は、「追加」をクリックすると、「ファイルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。「参照」をクリックしてソースの場所からエンティティ・ファイルを選択し、一意の名前を付けて「OK」をクリックします。

        OMS共有ファイル・システムまたはOMSエージェント・ファイル・システムで構成されている任意の記憶域の場所にファイルをアップロードできます

      • エージェント・マシンを選択する場合は、エンティティ・ファイルを選択するホスト・マシンの名前を選択します。「+」(追加)をクリックし、任意の資格証明を使用してホスト・マシンにログインします。別の資格証明タイプおよびその設定の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理ガイドを参照してください。

        ホスト・マシンにログインしたら、アップロードするファイルが存在する場所を参照します。OMS共有ファイル・システムまたはOMSエージェント・ファイル・システムで構成されている任意の記憶域の場所にファイルをアップロードできます。

    • ファイルの参照: 「ファイルの参照」オプションを選択する場合は、実際にはソフトウェア・ライブラリには何もアップロードされないため、入力を必要とするのはソースの場所の詳細のみです。「ソースの指定」セクションで、記憶域のタイプとして「HTTP」「NFS」または「エージェント」のいずれかを選択して「OK」をクリックします。選択した場所に対応する記憶域のタイプおよび場所のパスが移入されます。

      「+」(追加)をクリックし、選択した参照されるファイルの場所に存在するエンティティを参照します。参照先ファイルの追加ダイアログ・ボックスで、「ベースの場所」にファイルの相対パスを入力します。「次の名前でステージング」をクリックし、一意な名前の一時的なステージング場所にファイルを編成します。

      それぞれの記憶域オプションの詳細は、「参照されるファイルの場所の構成」を参照してください。

  8. ディレクティブの設定ページで、「ディレクティブの選択」をクリックして1つ以上のディレクティブにコンポーネントを関連付けると、そのディレクティブが実行されます。「次」をクリックします。

  9. 確認ページで詳細をすべて確認して「終了」をクリックすると、コンポーネントが作成されてソフトウェア・ライブラリにアップロードされます。

22.12.2.2 ディレクティブの作成

ディレクティブは、実行される一連の命令を表す、ソフトウェア・ライブラリのエンティティです。これらは、スクリプトをソフトウェア・コンポーネントおよびイメージに関連付ける際に使用する構成体です。このスクリプトには、特定のコンポーネントまたはイメージの内容を解釈して処理する方法に関する指示が記載されています。

ソフトウェア・ライブラリのホームページからディレクティブを作成する手順:

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、Oracle所有ではないカスタム・フォルダを選択します。

    注意: Oracle所有フォルダには汎用コンポーネントを作成できません。カスタム・フォルダを作成する方法は、「エンティティの編成」を参照してください。

  3. 「アクション」メニューから「エンティティの作成」を選択し、「ディレクティブ」をクリックします。エンティティの作成: ディレクティブ・ウィザードが表示されます。
  4. 「説明」ページで、「名前」「説明」およびエンティティを説明する「その他の属性」に入力します。

    注意: コンポーネント名は、属する親フォルダに対して一意である必要があります。一意の名前を入力しているのに競合と表示される場合は、表示権限がないために表示されていないフォルダの中に同じ名前のエンティティが存在する可能性があります。

    「+」(追加)をクリックして、README、付帯状況、ライセンスなど、そのエンティティを適切に説明するファイルを添付します。ファイル・サイズが2 MB未満であることを確認してください。

    「ノート」フィールドで、エンティティに対して行った変更や、追跡する変更履歴など、エンティティに関連する情報を追加します。

  5. 構成ページで、ディレクティブに渡す必要があるコマンドライン引数を指定します。このコマンドでは、ディレクティブの実行に必要なパラメータを指定します。

    コマンドライン引数またはパラメータを追加するには、「追加」をクリックします。

    「コマンドライン引数の追加」ダイアログ・ボックスで、次の各フィールドに値を入力します。

    • 引数の接頭辞: スイッチまたは定数のコマンドライン引数です。

      引数の接頭辞を使用すると、任意のディレクティブでパラメータが実行される順序を手動で指定するという、エラーの起きやすいタスクが不要になります。ディレクティブが複数のパラメータからなる場合は特に便利です。

      引数の接頭辞を使用してコマンドライン引数を作成することをお薦めします。

    • プロパティ名: プロパティの名前。文字列値である必要があります。

    • 引数の接尾辞: コマンドライン・プロパティに続くテキストです。

      接尾辞はほとんど使用されませんが、この接尾辞の値に基づいて、どのようにパラメータが実行されるかを決定します。

    たとえば、渡すコマンドライン引数が次のような場合、

    ./test.sh -user={username}

    結果は次のとおりです。

    引数の接頭辞: –user

    パラメータ名: username

    追加したパラメータはすべて、追加順に「コマンドライン」フィールドに表示されます。

    パラメータの順序を変更する、または既存のパラメータのプロパティを編集する場合には、「編集」をクリックします。

    パラメータを削除する場合には「削除」をクリックします。

    「構成プロパティ」セクションで、スクリプトに定義されている「Bash」または「Perl」を選択します。

    「権限付きで実行」を選択し、root権限でスクリプトを実行します。

  6. ファイルの選択ページで、エンティティに関連付ける1つ以上のファイルを選択できます。次のいずれかのオプションを選択します。
    • ファイルのアップロード: 一部のエンティティ・ファイルをローカルのファイル・システムまたはエージェント・マシンから、選択した宛先の場所にアップロードするとき。

      宛先の場所を選択するには、「宛先の指定」セクションの「アップロード場所」フィールドで、拡大鏡アイコンをクリックして次のオプションの1つを選択します。

      • OMS共有ファイル・システム

      • OMSエージェント・ファイル・システム

      選択した場所に対応する記憶域のタイプおよび場所のパスが移入されます。

      注意:

      ファイルをアップロードするには、アップロード先の記憶域の場所のステータスが「アクティブ」であることが必要です。

      OMSエージェント・ファイル・システムの場所を選択する場合は、その場所へのアクセスに必要な権限があることを確認してください。

      「ソースの指定」セクションで、ソースとなるファイルの場所として、ローカルのファイル・システム、または管理エージェントによってモニターされているリモートのファイル・システムのいずれかを入力します。ファイル・ソースとして、次のオプションのいずれかを選択します。

      • ローカル・マシンを選択する場合は、「追加」をクリックすると、「ファイルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。「参照」をクリックしてソースの場所からエンティティ・ファイルを選択し、一意の名前を付けて「OK」をクリックします。

        OMS共有ファイル・システムまたはOMSエージェント・ファイル・システムで構成されている任意の記憶域の場所にファイルをアップロードできます

      • エージェント・マシンを選択する場合は、エンティティ・ファイルを選択するホスト・マシンの名前を選択します。「+」(追加)をクリックし、任意の資格証明を使用してホスト・マシンにログインします。別の資格証明タイプおよびその設定の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理ガイドを参照してください。

        ホスト・マシンにログインしたら、アップロードするファイルが存在する場所を参照します。OMS共有ファイル・システムまたはOMSエージェント・ファイル・システムで構成されている任意の記憶域の場所にファイルをアップロードできます。

    • ファイルの参照: 「ファイルの参照」オプションを選択する場合は、実際にはソフトウェア・ライブラリには何もアップロードされないため、入力を必要とするのはソースの場所の詳細のみです。「ソースの指定」セクションで、記憶域のタイプとして「HTTP」「NFS」または「エージェント」のいずれかを選択して「OK」をクリックします。選択した場所に対応する記憶域のタイプおよび場所のパスが移入されます。

      「+」(追加)をクリックし、選択した参照されるファイルの場所に存在するエンティティを参照します。参照先ファイルの追加ダイアログ・ボックスで、「ベースの場所」にファイルの相対パスを入力します。「次の名前でステージング」をクリックし、一意な名前の一時的なステージング場所にファイルを編成します。

      それぞれの記憶域オプションの詳細は、「参照されるファイルの場所の構成」を参照してください。

  7. 確認ページで詳細をすべて確認して「終了」をクリックすると、コンポーネントが作成されてソフトウェア・ライブラリにアップロードされます。

22.12.3 エンティティのカスタマイズ

Oracle所有のフォルダ内にあるエンティティは編集できません。Oracle所有エンティティを編集する場合は、エンティティのコピーを作成して、それをカスタム・フォルダに格納できます。これで、エンティティに対する完全なアクセス権が付与されるため、使用環境に基づいてエンティティをカスタマイズできるだけでなく、このエンティティに対するアクセス権を他のユーザーに付与することもできます。

Oracle所有のエンティティからカスタム・エンティティを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、エンティティを選択するか、エンティティを検索して選択します。

    エンティティの検索の詳細は、「エンティティの検索」を参照してください。

  3. 「アクション」メニューから、「類似作成」を選択します。
  4. 「類似作成: <エンティティ名>」ダイアログ・ボックスで、親フォルダに対して一意な名前と、エンティティの説明を入力します。

    デフォルトでは、ルート・ディレクトリの「Software Library」が「親フォルダ」フィールドで事前選択されています。

    親フォルダを変更してエンティティを編成するには、「親フォルダの変更」をクリックし、任意のフォルダを選択します。

  5. 「OK」をクリックして変更を保存します。

    新しいエンティティは、「エンティティ」表で、選択した親フォルダの下位に表示されます。

    エンティティの所有者はエンティティに対してすべての権限を持ち、必要に応じてプロパティを更新できます。

    エンティティのプロパティを更新するには、「エンティティの表示、編集および削除」を参照してください。

Oracle所有エンティティとユーザー所有エンティティの詳細は、「ソフトウェア・ライブラリのエンティティの使用方法」を参照してください。

22.12.4 エンティティの管理

ソフトウェア・ライブラリのホームページで、既存のエンティティに対して次のメンテナンス・タスクを実行できます。

注意:

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)以降では、表22-3に示すすべてのタスクを実行するために、GUIを使用することもコマンドライン・インタフェース・ツールを使用することもできます。

22.12.4.1 ソフトウェア・ライブラリ・ホーム・ページへのアクセス

ソフトウェア・ライブラリ・ホーム・ページにアクセスするには、「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。

22.12.4.2 ソフトウェア・ライブラリの管理・ページへのアクセス

ソフトウェア・ライブラリの管理・ページにアクセスするには、「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。

22.12.4.3 権限の付与または取消し

Enterprise Managerユーザーがソフトウェア・ライブラリのホームページでエンティティを表示するには、少なくともエンティティに対する表示権限が必要です。所有者およびスーパー管理者は、編集(更新の意味)または管理(または完全)などの追加権限を付与したり、前に付与した権限を後で取り消すことを選択できます。

権限を付与する、または取り消すには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. 他のユーザーに対して、自分が所有しているエンティティに対するファイングレイン権限の付与または取消しを行うには、カスタム・エンティティを選択し、「アクション」メニューで「権限の付与/取消し」をクリックします。
  3. <エンティティ名>に対する「権限の付与/取消し」ウィンドウで、組織におけるユーザー・ロールや職責に応じて、ソフトウェア・ライブラリ権限の付与または取消しを行うことができます。

    権限を付与する場合: 1つ以上の新しい権限を付与するには、「+」(追加)をクリックしてユーザーを検索します。自分が所有しているエンティティに対する次の権限のいずれかを、ユーザーに付与できます。

    • ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの表示: 通常はオペレータの権限で、ユーザーはソフトウェア・ライブラリのホームページでエンティティの表示のみ可能です。エンティティの編集や管理はできません。Oracle所有のすべてのエンティティは、Enterprise Managerのすべてのユーザーが表示できます。

    • ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの編集: デザイナの権限です。ユーザーにはエンティティに対する作成、更新、編集の権限が付与されます。

    • ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの管理: スーパー管理者の権限です。ユーザーにはエンティティに対するすべての権限が付与されます。この権限を使用すると、他のユーザーに対するこのエンティティのアクセス権の付与または取消し、またはエンティティの削除を実行できます。

    権限を取り消す場合: 以前に付与した権限を取り消すには、ユーザーを選択して「削除」をクリックします。

  4. 「更新」をクリックすると、選択した権限の付与がエンティティに適用されます。

22.12.4.4 エンティティの移動

エンティティのすべてのリビジョンをフォルダ間で移動する手順:

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、エンティティを選択するか、エンティティを検索して選択します。

    エンティティの検索の詳細は、「エンティティの検索」を参照してください。

  3. 「アクション」メニューで「エンティティの移動」をクリックし、確定します。
  4. 「エンティティの移動」ダイアログ・ボックスでエンティティの移動先フォルダを選択し、新しい親フォルダの選択をクリックします。

    注意: Oracle所有のフォルダは移動も編集もできないため、移動元と移動先のフォルダがOracle所有ではないことを確認してください。

22.12.4.5 エンティティの成熟度の変更

エンティティをEnterprise Managerホームから作成した場合、エンティティは現在、未テスト状態にあります。エンティティをテストし、テスト結果に基づいて成熟度レベルを変更するのは設計者の職責です。

エンティティのライフサイクルを管理し、エンティティの品質(成熟度レベル)を示すには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、エンティティを選択するか、エンティティを検索して選択します。

    エンティティの検索の詳細は、「エンティティの検索」を参照してください。

  3. 「アクション」メニューで「成熟度の変更」をクリックし、テスト後のエンティティの成熟度の値を変更します。

たとえば、Oracle Databaseクローン・コンポーネントをテストするには、データベースをプロビジョニングするデプロイメント・プロシージャ・インタビュー・フローでこのコンポーネントを選択します。エンティティをテストした後、設計者は、テスト結果に基づいてエンティティの成熟度をベータまたは本番に変更できます。オペレータがエンティティを使用できるのは、エンティティが本番レベルとしてマークされている場合のみです。

22.12.4.6 エンティティへのノートの追加

既存のエンティティに対する変更または更新に関する情報をログに記録するには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、エンティティを選択するか、エンティティを検索して選択します。

    エンティティの検索の詳細は、「エンティティの検索」を参照してください。

  3. 「アクション」メニューで「ノート」をクリックし、エンティティに関連する重要な情報を追加します。エンティティの編集中にノートを追加することもできます。

    最新のノートが表の上位に表示され、古いノートは下に表示されます。

  4. 詳細を更新したら、「終了」をクリックして変更を発行し、ソフトウェア・ライブラリのホームページに戻ります。

22.12.4.7 エンティティへの添付ファイルの追加

エンティティが表すソフトウェアに関連する通常のドキュメント(README、インストール、構成)であるファイルを追加またはアップロードするには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、エンティティを選択するか、エンティティを検索して選択します。

    エンティティの検索の詳細は、「エンティティの検索」を参照してください。

  3. 「アクション」メニューで「添付ファイル」をクリックし、エンティティに関連するファイルを追加します。これらのファイルには、エンティティに関する重要な情報が含まれています。エンティティの編集中に添付ファイルを追加することもできます。

    たとえば、パッチやコンポーネントにREADMEファイルを添付したり、ディレクティブにテスト・スクリプトを添付したりすることが可能です。ただし、添付ファイルのサイズは1ファイル当たり2 MBまでです。

  4. 「終了」をクリックして変更を発行し、ソフトウェア・ライブラリのホームページに戻ります。

22.12.4.8 エンティティの表示、編集および削除

エンティティの詳細を表示、編集、削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、エンティティを選択するか、エンティティを検索して選択します。

    エンティティの検索の詳細は、「エンティティの検索」を参照してください。

  3. 既存のエンティティを管理するには、エンティティを選択し、次のいずれかの機能を実行します。
    • 表示: エンティティの詳細を表示するには、表で「表示」アイコンをクリックします。ここからエンティティのプロパティを更新することはできません。

    • 編集: 表で「編集」アイコンをクリックするか、エンティティを右クリックしてコンテキスト・メニューから「編集」を選択し、エンティティのプロパティを更新します。

      詳細に問題がなければ、「保存とアップロード」をクリックし、「ソフトウェア・ライブラリ・ホーム」ページに変更内容を反映にします。

    • 削除: エンティティをソフトウェア・ライブラリのホームページから削除するには、「削除」アイコンをクリックします。

      注意: エンティティを削除すると、エンティティが選択、表示または編集できなくなり、ソフトウェア・ライブラリのホームページに表示されません。しかし、そのエンティティはリポジトリには残っており、関連するファイルがアップロードされていれば、そのファイルもそれぞれのディスク記憶域に残っています。エンティティをリポジトリから完全に削除し、関連するファイルをファイル・システムから削除するには、削除したエンティティを管理ページからパージする必要があります。パージ・ジョブは、削除されたエンティティに関連付けられているファイルを削除するだけでなく、リポジトリ表から削除されたエンティティ自体を削除します。

      削除されたエンティティを記憶域の場所からパージする方法の詳細は、「削除されたエンティティのパージ」を参照してください。

22.12.4.9 削除されたエンティティのパージ

パージ・ジョブを実行し、削除されたエンティティをすべての構成済のエージェント記憶域の場所からパージできます。次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリホームページの「アクション」メニューから、「削除済エンティティ」を選択します。ソフトウェア・ライブラリから削除されたエンティティのリストが表示されます。

    注意:

    ソフトウェア・ライブラリにファイルをアップロードした削除済エンティティに対してのみ、使用領域属性が表示されます。

  3. 削除済エンティティ・ページで「パージ」をクリックして、これらのエンティティをOracle Management Repositoryから、および関連付けられたファイルをアップロード記憶域の場所から完全に削除します。
  4. 「確認メッセージ」ダイアログ・ボックスが表示されます。「ジョブ詳細」をクリックして、発行されたパージ・ジョブのステータスを表示します。

    注意:

    SWLIBPURGEという名前の定期的なジョブが毎日実行され、削除済エンティティをソフトウェア・ライブラリからパージします。

22.12.4.10 エンティティの検索

この項では、次の項目について説明します。

22.12.4.10.1 基本検索および拡張検索の実行

エンティティの基本検索または拡張検索を実行するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。

  2. エンティティを検索するには、次のいずれかの操作を行います。

    1. 検索: ソフトウェア・ライブラリのホームページで、「名前」「説明」または「タイプ」 別にエンティティを検索できます。検索カテゴリを選択し、目的の値を入力し、矢印アイコンをクリックします。

      矢印アイコンをクリックすると、一致した結果の数が結果ページに表示され、上下矢印をクリックして結果行を切り替えることができます。

    2. 検索: エンティティの拡張検索を実行するには、「検索」をクリックします。デフォルトの検索オプションでは、「タイプ」、「名前」「説明」「改訂」「成熟度」「ステータス」および「ファイル名」別に検索して、さらに詳細な検索結果を取得できます。

      注意: サブタイプ(コンポーネントなど)が関連付けられているエンティティを選択すると、「サブタイプ」を追加の検索カテゴリとしてページがリフレッシュされます。

      「すべて」または「任意」の検索フィールドに適切な値を指定して「検索」をクリックします。

      検索パラメータを追加するには、「拡張検索」セクションで「フィールドの追加」メニューをクリックし、任意の検索フィールドを選択します。選択したフィールドが、新しい検索パラメータとして「拡張検索」セクションに表示されます。この新しい検索機能を使用すると、検索を絞り込み、さらに正確な目的の検索結果にドリルダウンすることができます。

      簡易検索の表示に戻すには、「検索を閉じる」をクリックします。

22.12.4.10.2 検索の保存

オプションで、コンソールの「拡張検索」画面の検索基準を保存できます。保存済検索を取得し、再度実行できます。また、編集および削除も可能です。

  1. エンティティを検索します。

  2. 「検索の保存」をクリックします。

  3. テキスト・ボックスに検索に必要な名前を入力し、「OK」をクリックします。

22.12.4.10.3 保存済検索の取得

保存済検索を取得するには、次の手順に従います。

  1. エンティティを検索します。

  2. 「保存済検索」をクリックし、リストから必要な保存済検索を選択します。

    また、「お気に入り」メニューから必要な保存済検索を選択することもできます。このためには、「お気に入り」メニューから「保存されたソフトウェア・ライブラリ検索」を選択し、必要な保存済検索を選択します。

22.12.4.10.4 保存済検索の管理

「保存済検索の管理」オプションを使用すると、保存済検索の名前を編集、または保存済検索を削除できます。次の手順を実行します。

  • 保存済検索を管理するには、次のいずれかの手順を実行します。

    • 「お気に入り」メニューから、「お気に入りの管理」を選択します。

    • 「保存済検索」をクリックし、「保存済検索の管理」を選択します。

  • 保存済検索の名前を編集するには、必要な保存済検索を選択し、「名前」テキスト・フィールドに新しい名前を入力します。「OK」をクリックして変更内容を保存します。

  • 保存済検索を削除するには、該当する保存済検索を選択し、「選択項目の削除」を選択します。「OK」をクリックして変更内容を保存します。

22.12.4.11 エンティティのエクスポート

選択したエンティティをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、「アクション」メニューから「エクスポート」をクリックし、ソフトウェア・ライブラリ内にプロビジョニング・アーカイブ(PAR)ファイルとして存在するエンティティをエクスポートします。

    PARファイルは、Enterprise Managerで別のリポジトリを使用してエンティティを再作成するために使用できます。

  3. ソフトウェア・ライブラリ・エンティティのエクスポート・ページで、次の操作を実行します。
    • 「+」(追加)をクリックし、エンティティを検索および選択します。

    • 「ディレクトリの場所」で、生成されるPARファイルを格納するための、OMSからアクセス可能なディレクトリの場所を入力します。

    • 「PARファイル」で、エクスポート時に生成された、.par拡張子を持つPARファイルの名前を入力します。

    • エクスポートするPARファイルのすべてのシークレット・プロパティ値を暗号化して安全に格納するには、「Oracleウォレット・パスワード」フィールドに値を入力します。

      注意: このPARをインポートするときは同じパスワードを指定します。インポートの詳細は、「エンティティのインポート」を参照してください。

    • エンティティに関連付けられたファイル、バイナリまたはスクリプトをエクスポートの対象外にするには、「関連付けられたファイルの除外」を選択します。

    たとえば、別のテストおよび本番環境があり、テストが済んで認証されたテスト環境内のエンティティのみを本番にインポートするとします。テスト・システムからエクスポートされるエンティティは、プロビジョニング・アーカイブ(PAR)ファイルとして使用可能になります。これで、このPARファイルを(テスト・システムと同じ)本番システムにインポートし、テストしたエンティティを使用できるようになります。

  4. 「発行」をクリックし、エクスポート・ジョブを発行します。ジョブが正常に実行された後、ソフトウェア・ライブラリから選択したエンティティがPARファイルとしてエクスポートされます。

注意:

  • バージョン12cよりも前のバージョンのEnterprise Managerからエクスポートされたプロビジョニング・アーカイブ・ファイルは、Enterprise Manager 12cにはインポートできません。

  • Enterprise Managerでは、Oracle所有のエンティティのエクスポートがサポートされていません。

22.12.4.12 エンティティのインポート

PAR(プロビジョニング・アーカイブ)ファイルをソフトウェア・ライブラリにインポートする、またはOMSにデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
  2. ソフトウェア・ライブラリのホームページで、「アクション」メニューから「インポート」をクリックし、PARファイルをインポートします。
  3. ソフトウェア・ライブラリ・エンティティのインポート・ページで、インポートする「PARファイル」を指定します。

    PARファイルを正常にインポートするには、「パスワード」フィールドに、エクスポート時にシークレット・プロパティ値を保護するためPARファイルに設定されていたものと同じパスワードを入力します。

    たとえば、別のテストおよび本番環境があり、テストが済んで認証されたテスト環境内のエンティティのみを本番にインポートするとします。テスト・システムからエクスポートされるエンティティは、プロビジョニング・アーカイブ(PAR)ファイルとして使用可能になります。これで、このPARファイルを(テスト・システムと同じ)本番システムにインポートし、テストしたエンティティを使用できるようになります。

  4. インポートするエンティティのリビジョンがソフトウェア・ライブラリ内にすでに存在する場合は、「新規リビジョンを強制」を選択することにより、インポート時に新規リビジョンで既存のエンティティを上書きできます。

    注意: インポートしようとするエンティティのリビジョンがすでにリポジトリに存在する場合に、「新規リビジョンを強制」オプションを選択しないと、インポート・プロセスは失敗します。

  5. 「発行」をクリックし、インポート・ジョブを発行します。ジョブが正常に完了すると、ソフトウェア・ライブラリにPARファイルがインポートされます。

注意:

バージョン12cよりも前のバージョンのEnterprise Managerからエクスポートされたプロビジョニング・アーカイブ・ファイルは、Enterprise Manager 12cにはインポートできません。

22.12.5 エンティティのステージング

複数のエンティティに関連付けられたファイルを複数のターゲット・ホストに転送するには、この項で説明している手順を実行します。

前提条件

ファイルをステージングする前に、次の前提条件を満たしていることを確認します。

  1. Enterprise Managerによってモニターされているホストのみが、エンティティに関連付けられたファイルのステージングのための宛先として指定できます。

  2. 各エンティティでは、エンティティに正常にアップロードされたファイル(したがって「準備完了」ステータス)のみが、ステージング用に選択できます。

    注意:

    エンティティに「準備完了」状態のファイルがあるかどうかを検証するには、次の手順を実行します。

    1. エンティティを選択し、「表示」をクリックします。

    2. エンティティの表示ページで、「ファイルの選択」タブを選択し、エンティティに関連付けられたファイルを検証します。

    3. 1つ以上の「準備完了」ステータスのファイルがない場合、ステージング・プロセスを続行できません。

  3. ジョブの表示権限を持つユーザーのみがステージングを実行できます。

  4. ユーザーが少なくとも表示権限を持つエンティティのみをステージング対象として選択できます。

  5. ターゲット・ホストに与えられた資格証明を使用して、場所に書込みできる必要があります。

  6. ステージングされるソース・ファイルがNFS上にある場合、宛先ターゲットを参照するために使用される資格証明には、NFSの場所をマウントできるようにroot権限を持つ必要があります。

ステージングの手順

Enterprise Manager Cloud Controlにログインして、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。

  2. 「アクション」メニューから、「ステージング・エンティティ」を選択します。

  3. 「ステージング・エンティティ」ページから、「エンティティ」セクションを展開します(展開されていない場合)。

  4. 「+」(追加)をクリックし、エンティティを検索および選択します。まだ追加されていないエンティティ、および1つ以上のファイルが「準備完了」ステータスになっているエンティティのみを追加できます。

  5. デフォルトでは、「準備完了」ステータスのすべてのファイルがステージングに選択されます。選択を変更するには、表内の追加済エンティティの行を展開して、「選択」列を選択/選択解除します。

  6. オプションで、「ステージング先のファイルを上書きします」を選択して、同じファイルの既存のバージョンを上書きできます。選択しない場合、このオプションを無視して続行します。

  7. 「ステージング先」セクションで、「+」(追加)をクリックしてステージング先の詳細を追加します。

  8. 「+」(追加)をクリックして、ステージングのターゲット・ホストを選択します。

  9. 選択したホスト・ターゲットに適した「ステージングの場所」をテキスト・ボックスで指定します。

  10. ステージングに使用する資格証明を選択します。複数のホスト・ターゲットを選択する場合、各ホストで選択した資格証明を使用して、ステージングの場所を書込み可能にする必要があります。

  11. 「OK」をクリックして、ステージング先の表の選択したホストを更新します。

  12. 「発行」をクリックします。

  13. 発行したジョブのステータスを確認するには、「ジョブ詳細」リンクをクリックして「ファイル転送アクティビティ」ページに移動し、ファイル転送の詳細を表示します。または、「エンタープライズ」メニューから、「ジョブ」を選択し、「アクティビティ」をクリックしてジョブを検索します。