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Oracle® Enterprise Manager ServiceNow管理コネクタ・インストレーションおよび構成ガイド
13c リリース2
E94900-01
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7.4 Oracle Enterprise Managerによるエラー

この項では、一般的なエラー・メッセージのトラブルシューティングに関する原因および解決策の情報を提供します。表7-1で、表示されたエラー・メッセージに合ったメッセージを見つけ、考えられる原因に示された対応する項で、問題を診断して修正するための手順を参照します。

エラー情報が含まれる可能性のあるOMSログ・ファイルは、2種類あります。コネクタを構成中にテストが失敗した場合、エラーはemoms.trcファイルに含まれます。ServiceNowでチケットの作成/更新を試行中にエラーが発生した場合、エラー情報はemoms_pbs.trcファイルにあります。

表7-1 Enterprise Managerのエラー・メッセージ

エラー・メッセージ 考えられる原因
javax.xml.soap.SOAPException:
javax.xml.soap.SOAPException:
Bad response: 403 Forbidden from url …

無効なWebサービス資格証明

javax.xml.soap.SOAPException:
javax.xml.soap.SOAPException:
Message send failed: sun.security.validator.ValidatorException:
PKIX path building failed:
sun.security.provider.certpath.SunCertPathBuilderException:
unable to find valid certification path to requested target

HTTPS用SSLが有効になっていない

javax.xml.soap.SOAPException:
javax.xml.soap.SOAPException:
Message send failed: No route to host

無効なIPアドレス

javax.xml.soap.SOAPException:
javax.xml.soap.SOAPException: 
Bad response: 404 Not Found from url …

無効なポート番号

javax.xml.soap.SOAPException:
javax.xml.soap.SOAPException:
Message send failed: Connection timed out

ファイアウォールによるアクセスのブロック

javax.xml.soap.SOAPException:
javax.xml.soap.SOAPException:
Message send failed: hostname

不明なホスト

javax.xml.transform.TransformerConfigurationException:
Could not compile stylesheet

無効なXML形式

次のエラーについて説明します。

7.4.1 無効なWebサービス資格証明

原因: ServiceNow Webサービスにアクセスするためのユーザー名またはパスワードが正しくありません。

解決策

  1. スーパー管理者権限を持つアカウントを使用して、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. Enterprise Managerコンソールから「設定」メニューをクリックして、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  3. 「自己更新」ページのメニューから、「管理コネクタ」を選択します。これにより、「管理コネクタ」ページが表示されます。

  4. 適切なServiceNowコネクタの名前をクリックします。

    これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  5. ServiceNow Webサービスのユーザー名とパスワードの各フィールドを修正してから、「OK」をクリックします。

7.4.2 無効なIPアドレス

原因: URLで指定されているIPアドレスが無効か、ネットワークが停止しています。

解決策: コネクタ用に構成されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  1. スーパー管理者権限を持つアカウントを使用して、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. Enterprise Managerコンソールから「設定」メニューをクリックして、「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

  3. 適切なServiceNowコネクタの名前をクリックします。

    これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  4. URLでcreateEventおよびupdateEvent操作用に指定されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  5. ホスト名/IPアドレスが正しくない場合は、正しい値を指定して「OK」をクリックします。

URLにホスト名が指定されている場合は、ホスト名が適切なIPアドレスに解決されることを確認します。ホスト名のIPアドレスを確認するには、ping <hostname>コマンドを発行します。ここで、<hostname>は実際のホスト名です。これにより、このホスト名について解決されたIPアドレスがリストされます。これが正しくない場合、システム管理者は正しくない理由を調査する必要があります。

ホスト名/IPアドレスが正しいと思われる場合は、そのホスト名/IPアドレスを使用して、SCOM Webサービスがインストールされているシステムのpingを試みます。pingが失敗した場合、システム管理者は接続性がない理由を調べる必要があります。

7.4.3 無効なポート番号

原因: URLで指定されたポート番号が無効です。

解決策: コネクタ用に構成されているポート番号が正しいことを確認します。

  1. スーパー管理者権限を持つアカウントを使用して、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. Enterprise Managerコンソールから「設定」メニューをクリックして、「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

  3. ServiceNowコネクタの名前をクリックします。

    これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  4. createEventupdateEvent、setup、initializeおよびuninitialize操作についてURLで指定されたポート番号が正しいことを確認します。

  5. ポート番号が正しくない場合は、正しい値を指定して「OK」をクリックします。

7.4.4 ファイアウォールによるアクセスのブロック

原因: ファイアウォールにより、ServiceNow Webサービスがインストールされているシステムへのアクセスがブロックされています。

解決策: ServiceNow Webサービスで使用されているポートへのアクセス権をEnterprise Managerに付与するよう、IT部門に連絡してください。

7.4.5 不明なホスト

原因: URLで指定されたホスト名がシステムによって認識されていません。

解決策: この問題に対処するには、次のオプションを使用できます。

  • システム管理者と調整して、システム構成をホスト名が認識されるように変更します。

  • ホスト名のかわりにURLでIPアドレスを指定します。これを行うには、次の手順を実行します:

    1. ServiceNow WebサービスがインストールされているシステムのIPアドレスを確認します。

    2. スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

    3. Enterprise Managerコンソールから「設定」をクリックして、「拡張性」「管理コネクタ」の順にクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。

    4. ServiceNowコネクタに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

    5. createEvent、initialize、setup、uninitializeおよびupdateEvent操作用に指定されているURLのホスト名をIPアドレスに変更します。

    6. 「OK」をクリックします。

7.4.6 無効なXML形式

原因: XSLファイルが正しくフォーマットされていなかったため、コネクタ・フレームワークでリクエストを処理できませんでした。この問題は、コネクタをカスタマイズしていない場合には発生しません。

解決策: 問題の原因となった可能性のある誤りがないか、XSLテンプレート・ファイルに対して加えられた変更を調べます。問題を手動で見つけることができない場合は、XML検証を実行するユーティリティにXSLをロードします。