Enterprise Managerをアップグレードする際、JVM診断(JVMD)エンジンはすべてアップグレード前プロセスの一環として停止されます。Enterprise Managerが13cリリース3に正常にアップグレードされたら、アップグレード前にエンタープライズに組み込まれていたJVMDエンジンを再作成する必要があります。
この章では、Java仮想マシン診断(JVMD)エージェントのアップグレードまたは再デプロイ方法について説明します。最新のJVMD機能を取得し、それらを使用して企業内にデプロイされたJVMをモニターするために、JVMDエージェントを最新の使用可能なバージョンにアップグレードすることをお薦めします。
この章の内容は次のとおりです。
注意:
基本および拡張オプションによるJVMDエージェントのデプロイの詳細は、次のガイドを参照してください。
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』
『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』
Enterprise Manager Cloud Controlには、単純なWebアプリケーション(.war
ファイル)であるJVMDエージェントのアップグレードおよび再デプロイを可能にするユーザー・インタフェースおよびPerlスクリプトが用意されています。このユーザー・インタフェースおよびPerlスクリプトにより、JVMDエージェントのアップグレードまたは再デプロイのプロセスを簡略化し、複数のJVMDエージェントを1回でアップグレードまたは再デプロイできるようになります。あるいは、WebLogic管理コンソールを使用して最新バージョンのJVMDエージェントをダウンロードしてデプロイすることもできます。
注意:
特定のエンタープライズ管理タスク(OMS Oracle HTTP Serverのアップロード用のカスタム資格証明の構成、複数OMS用のロード・バランサの構成など)により、OMS構成に変更が取り込まれます。このようなタスクには、デプロイされた管理エージェントの再保護が必要となることがあります。企業内にデプロイされた管理エージェントを再度保護する場合、この項の説明に従って、必ずデプロイされたJVMDエージェントを再デプロイしてください。
次のいずれかの方法を使用して、JVMDエージェントをアップグレードまたは再デプロイできます。
注意:
特定の管理対象サーバーにデプロイされているJVMDエージェントをアップグレードできるのは、使用可能なJVMDエージェント・バイナリのバージョンがデプロイされているJVMDエージェントのバージョンと異なる場合のみです。
「設定」ページを使用して、モニター対象のWebLogicドメインにあるJVMDエージェントをアップグレードまたは再デプロイするには、次の手順に従います。
EMCLIを使用してJVMDエージェントをアップグレードまたは再デプロイできます。
たとえば、次のようになります。
$emcli deploy_jvmd -deploy_mode redeploy
詳細は、Enterprise Manager Cloud管理者ガイドを参照してください。
WebLogic管理コンソールを使用して必要なJVMDエージェントのバージョンを手動でダウンロードし、デプロイすることもできます。
次に、必要なバージョンのJVMDエージェントを手動でダウンロードしてデプロイする手順を示します。
WebLogicコンソールにログインします。
「デプロイメント」に移動します。
古いjavadiagnosticagent.ear
またはjamagent.war
が存在する場合は削除します。
EM CCからダウンロードしたjamagent.war
をインストールします。
jamagent app
がまだ起動していない場合は起動します。
サーバーを再起動します(古いJVMDエージェントがある場合にのみ必要)。
EM CCに移動し、ServerName_jvm
ターゲットが作成されているかどうかを確認します。