Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース2、13c リリース1、または12c リリース5 (12.1.0.5)を13c リリースにアップグレードする前に、次の前提条件を満たしてください。
注意:
ファイアウォールでSQL ALGを必ず無効にしてください。そうしないと、Enterprise Managerのアップグレード・プロセスが終了したり、同じ操作で長時間ハングすることがあります。
注意:
最大メモリー使用量の制限に対してイベントが設定されている場合は、それを無効にしてからアップグレードする必要があります。
たとえば、alter system set event='10261 trace name context forever, level 3145728','10262 trace name context forever, level 3145728' scope=spfile;
のようにします
注意:
外部カスタム・オブジェクトがないことを確認する必要があります。たとえば、EMリポジトリ・オブジェクトに依存しているビューまたはMVなどです。
注意:
現在、AOMのアップグレードはサポートされていません。新しいバージョンのAOMをインストールする前に以前のバージョンがアンインストールされていることを確認する必要があります。アンインストール前にバックアップするファイルおよびバックアップ手順の詳細は、Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドのAlways-On Monitoringのアンインストールを参照してください。
必ず『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のEnterprise Manager Cloud Controlのインストールに関する章に記載されたハードウェア要件を含め、すべての前提条件を満たします。
また、Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース3へのアップグレードでサポートされているプラットフォームで示されている、サポートされているプラットフォームのみでアップグレードを行うようにします。
既存のデータベースが13cリリース3に対して動作保証されているデータベースであることを確認します。動作保証されたデータベースのリストは、My Oracle Supportで入手できるEnterprise Manager動作保証マトリックスで確認できます。Enterprise Managerの動作保証マトリックスにアクセスするには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に記載されている手順に従います。
既存のデータベースが13cリリース3でサポートされているリリースではない場合は、サポートされているリリースにアップグレードしてから、OMSと管理リポジトリのアップグレードを開始してください。たとえば、12c リリース5 (12.1.0.5)からアップグレードする場合、データベースのリリースが古く、13c リリース3でサポートされていない可能性があります。この場合は、まずデータベースを13c リリース3でサポートされている最低限のデータベース・リリースにアップグレードしてから、Enterprise Managerシステムを13c リリース3にアップグレードします。
データベースをアップグレードする前に、必ずデータベースに接続されている旧リリースのOMSインスタンスを停止してください。データベースのアップグレード時に、リスナー・ポートを変更した場合は、次の手順に従います。
変更後のリスナー・ポートを使用してデータベース・アップグレードを完了します。
次のコマンドを実行して、データベースに接続されている旧リリースの最初のOMSの管理サーバーを起動します。
emctl start oms -admin_only
すべてのOMSインスタンスに対して次のコマンドを実行して、最初のOMSに加えて他のOMSインスタンスも変更後のリスナー・ポートで更新します。
emctl config oms –store_repos_details -repos_conndesc <connect descriptor> -repos_user sysman
前述のコマンドを各OMSで実行すると、OMSを停止してから再起動して変更を反映するよう求められます。各OMSで、指示されたとおりに実行してください。いずれにせよ、13cへのアップグレードを開始する前に、すべて停止する必要があります。
13cへのEnterprise Managerシステム全体のアップグレードを続行します。
注意:
OMSが正常に起動しており、接続記述子の変更の完了後にコンソールにアクセスできることを確認してください。OMSが正常に起動された後にのみ、OMSのアップグレードを進めることをお薦めします。
必ずサポートされているデータベースに最新のPSUを適用します。
Enterprise Manager Cloud Control 13.3.0.0にアップグレードする前に、サポートされているデータベースに最新のDB PSUを適用する必要があります。
管理リポジトリが存在するOracle Database 12.1.0.2.0内の適応的なオプティマイザ機能を必ず無効にしてください(optimizer_adaptive_features=FALSE
)。次の手順を実行します。
オプティマイザ適応機能を無効にするには、optimizer_adaptive_features
パラメータをFALSE
に設定します。そのためには、次のSQLコマンドを実行します。
alter system set optimizer_adaptive_features=false scope=both
データベースを再起動します。
変更が反映されていることを確認します。そのためには、次のSQLコマンドを実行します。
show parameter adaptive;
次の出力が表示されるはずです。
NAME TYPE VALUE --------------------------------------------------------------------- optimizer_adaptive_features boolean FALSE
管理リポジトリが存在するOracle Database 12.2.0.1.0/18.0.0.0.0以降で、データベース初期化パラメータがtrueに設定されていること(_allow_insert_with_update_check=TRUE)
を確認してください。次の手順を実行します。
_allow_insert_with_update_check
パラメータをTRUE
に設定することでデータベース初期化パラメータを有効にします。これを行うには、次のSQLコマンドを実行します。
alter system set _allow_insert_with_update_check=true scope=both
データベースを再起動します。
変更が反映されていることを確認します。そのためには、次のSQLコマンドを実行します。
show parameter _allow_insert_with_update_check;
次の出力が表示されるはずです。
NAME TYPE VALUE --------------------------------------------------------------------- _allow_insert_with_update_check boolean TRUE
IBM AIXオペレーティング・システムで実行されている管理エージェントにOracle Management Agent 12c リリース4 (12.1.0.4)のパッチ20282974を必ず適用します。
Oracle Management Service (OMS)で使用されているポートに1024以下の値が設定されていないことを確認します。この値以下に設定されている場合、アップグレードは失敗します。1024以下のポートは、一般にルート・ユーザー(スーパー・ユーザー)用に予約されています。このため、ポートは1024より大きくしてください。
必ずOMSに対して実行した次のタイプのカスタマイズを削除します。アップグレードが完了した後で、再びカスタマイズすることができます。
Weblogic Serverで構成された追加のデータ・ソース・パラメータ。
Enterprise Managerログインのためのスマート・カード認証
必ず以前のリリースにデプロイされているOracle BI Publisherを停止します。そのためには、次の方式のいずれかを使用します。
Enterprise Manager Cloud Control 12c リリース5 (12.1.0.5)からアップグレードする場合は、BI Publisher Serverを実行しているインスタンスを含む、すべてのOMSインスタンスでemctl stop oms -all
を実行します。
Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)以下からアップグレードする場合は、WebLogic管理コンソールを使用してBIPという名前のプライマリBI Publisher管理対象サーバーを停止します。
必ず未処理のデータベース・サービス・インスタンス作成リクエストがないか確認します。進行中のリクエストがある場合は、完了するまで待ちます。スケジュールされているリクエストについては、一時停止します。
これを行うには、次の手順を実行します。
Cloud Controlで、「エンタープライズ」メニューから、「クラウド」、「セルフ・サービス・ポータル」の順に選択します。
「インフラストラクチャ・クラウド・セルフ・サービス・ポータル」ページで、ページ・タイトルのすぐ下で、「マイ・データベース」を選択してデータベース・リクエストのみを参照します。
「リクエスト」表で、進行中のリクエストについては完了するまで待ちます。スケジュールされているリクエストについては、一時停止します。
スケジュールされたリクエストを一時停止するには、リクエスト名をクリックします。「デプロイメント」タブをクリックします。そこにリストされたデプロイメント・プロシージャをクリックして、一時停止します。
管理リポジトリ内の表でスナップショットが作成されていないことを確認します。
これを確認するには、管理リポジトリにSYSMANユーザーとしてログインし、次のSQL問合せを実行します。
select master , log_table from all_mview_logs where log_owner='<EM_REPOS_USER>'
;
たとえば、次のようになります。
select master , log_table from all_mview_logs where log_owner='SYSMAN';
作成されたスナップショットが表にある場合、マスター表およびスナップショットの詳細が表示されます。たとえば、次のようになります。
SQL> master log_table
em-violations em$violation_log
スナップショットがある場合は、SYSMANユーザーとして次のコマンドを実行して削除します。
SQL> Drop snapshot log on <master>
;
たとえば、次のようになります。
SQL> Drop snapshot log on em-violations
;
Oracle Management Repositoryが存在するOracle Databaseにログオンまたはログオフ・トリガーを設定していないことを確認してください。
これを確認するには、データベースにログオンして、次の問合せを実行します。問合せ結果がゼロ以外の場合、または行が選択されない場合は、トリガーを手動で無効にします。アップグレード完了後に、これらを再度有効化できます。
ログオン・トリガーが設定されているかどうかを確認するには、次を実行します。
SQL> SELECT COUNT (trigger_name) FROM sys.dba_triggers WHERE TRIGGERING_EVENT LIKE 'LOGON%' AND status='ENABLED';
SQL> SELECT trigger_name FROM sys.dba_triggers WHERE TRIGGERING_EVENT LIKE 'LOGON%' AND status='ENABLED';
ログオフ・トリガーが設定されているかどうかを確認するには、次を実行します。
SQL> SELECT COUNT (trigger_name) FROM sys.dba_triggers WHERE TRIGGERING_EVENT LIKE 'LOGOFF%' AND status='ENABLED';
SQL> SELECT trigger_name FROM sys.dba_triggers WHERE TRIGGERING_EVENT LIKE 'LOGOFF%' AND status='ENABLED';
このようなトリガーを無効化するには、次の問合せを実行します。
SQL> alter trigger <trigger_name> disable;
たとえば、次のようになります。
SQL> alter trigger EXPFIL_ALTEREXPTAB_MAINT disable;
必ずターゲットの削除操作の監査を有効にします。
操作のリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
emcli show_operations_list
削除操作には、ターゲットの削除、名前付き資格証明の削除、ロールの削除、ルールの削除、モニタリング・テンプレートの削除、ユーザーの削除などがあります。
現在有効になっている削除操作を確認するには、次のコマンドを実行します。
emcli show_audit_settings
ターゲットの削除操作がまで有効になっていない場合は、次のコマンドを実行して有効にします。
emcli update_audit_settings
-operations_to_enable="name_of_the_operations_to_enable._For_all_operations_use_ALL"
-audit_switch="ENABLE"
-directory="db_directory_name"
(エクスポート・サービスが監査データ・ファイルをアーカイブするOSディレクトリで構成する必要があります)
-file_prefix="file_prefix"
(エクスポート・サービスによって使用され、監査データを書き込む必要がありファイル名を作成します。デフォルト値はem_auditです。すべてのサイトで標準に応じて変更できます)
-file_size="file_size (Bytes)"
(各ファイル・サイズの最小値。このデフォルト値は5000000バイトです)
-data_retention_period="data_retention_period (Days)"
(Enterprise Managerリポジトリに監査データが格納される最大期間。デフォルト値は365日です)
前述のパラメータは、保存期間後に、監査データを管理リポジトリからファイル・システムにアーカイブするために、アーカイブの場所を設定または構成するのに役に立ちます。
Enterprise Managerシステムのアップグレード中に、ジョブ・タイプが登録されます。ジョブ・タイプ登録プロセスの一環として、ジョブ・タイプに対応するアクティブな実行がすべて新しく登録されたバージョンのジョブ・タイプに自動的にアップグレードされます。このジョブ・タイプ・アップグレード・プロセスは、キューされた実行および待機中の実行すべてについてスキップされ、これによりEnterprise Managerシステムの停止時間全体が短縮されます。ただし、場合によってはEnterprise Managerシステムでかなりのバックログが発生し、このようなバックログがアップグレードの開始前に解消されないと、Enterprise Managerシステムの停止時間がずっと長くなることがあります。この問題を回避するには、停止時間の終了を待ってアップグレードされるように、特定のジョブ・タイプのアップグレードを選択してスキップまたは後回しにすることができます。
ジョブ・タイプがアップグレードされないようにスキップまたは後回しにするには、次の手順を実行します。
停止時間中のアップグレードから除外するジョブ・タイプを特定します。
そのためには、SYSMANユーザーとしてOracle Management Repositoryを格納しているデータベースにログインし、次の問合せを実行します。特に、アクティブな実行を多数保有するジョブ・タイプを探します。
SELECT job_type, COUNT(1) as n_execs
FROM MGMT_JOB_EXEC_SUMMARY
JOIN MGMT_JOB_TYPE_INFO USING (job_type_id)
WHERE status NOT IN (3,4,5,8,18,19,23)
GROUP BY job_type
HAVING COUNT(1) > 5000
ORDER BY COUNT(1) DESC;
特定した他のジョブ・タイプを除外します。
そのためには、次の問合せを実行してMGMT_PARAMETERS表からジョブ・タイプを除外します。除外するジョブ・タイプごとに、INSERT文を1つ実行する必要があります。たとえば、除外するジョブ・タイプが3つある場合、INSERT文を3回実行しますが、それぞれに除外するジョブ・タイプを指定します。
INSERT INTO MGMT_PARAMETERS(parameter_name, parameter_value) VALUES ('mgmt_job_skip_job_type_upg.1', '<job type>');
COMMIT;
[複数OMSアップグレードの場合、最初のOMSアップグレードのみでこの手順を実行してください]
必ず既存のOMSから既存の管理リポジトリにemkeyをコピーします。これを実行するには、これからアップグレードするOMSで次のコマンドを実行します。<ORACLE_HOME>
は、OMSのOracleホームを指しています。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos [-sysman_pwd <sysman_pwd>
]
たとえば、次のようになります。
/u01/software/em12c/mw/oms/bin/emctl config emkey -copy_to_repos [-sysman_pwd <sysman_pwd>]
emkeyがコピーされているかどうかを確認するには、これからアップグレードするOMSで次のコマンドを実行します。<ORACLE_HOME>
は、OMSのOracleホームを指しています。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl status emkey
たとえば、次のようになります。
/u01/software/em12c/mw/oms/bin/emctl status emkey
emkeyがコピーされている場合、次のメッセージが表示されます。
The EMKey is configured properly, but is not secure. Secure the EMKey by running "emctl config emkey -remove_from_repos".
証明書鍵の強度が1024ビット以上であることを確認します。
11g リリース1以下の場合、証明書は鍵の強度512ビットで生成され、12c リリース(12.1.0.5)へのアップグレードと、それに続く13c リリース3へのアップグレードで引き継がれます。したがって、11g リリース1以下からアップグレードする場合、証明書は512ビットのままであり、最終的に様々な通信問題につながります。そのため、証明書鍵の強度は1024ビット以上であることを確認してください。
証明書鍵の強度を1024ビット以上に設定する手順は、My Oracle Supportのノート1611578.1を参照してください。
OMSインスタンス用のデフォルトの即時利用可能なメモリー設定を変更している場合、アップグレード時に失われないように変更を保持します。
12cリリース4 (12.1.0.4)からは、Enterprise ManagerはOMS 固有のJAVAヒープ・メモリー引数として設定できる次の新しいパラメータを導入しています。
OMS_HEAP_MIN
for minimum heap size
OMS_HEAP_MAX
for maximum heap size
OMS_PERMGEN_MIN
for minimum permGen size
OMS_PERMGEN_MAX
for maximum permGen size
変更を保持するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを使用して、JAVAヒープ・メモリーのプロパティの値を設定します。
ORACLE_HOME/bin/emctl set property -name <property_name> -value <number_followed_by_G_or_M>
たとえば、次のようになります。
ORACLE_HOME/bin/emctl set property -name OMS_PERMGEN_MAX -value 1024M
次のコマンドを実行して、すべてのOMSインスタンスを再起動します。<ORACLE_HOME>
は、OMSのOracleホームを指しています。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl stop oms -all
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl start oms
たとえば、次のようになります。
/u01/software/em12c/mw/oms/bin/emctl stop oms -all
/u01/software/em12c/mw/oms/bin/emctl start oms
アップグレードを開始する前に、必ずEM前提条件キットを実行し、リポジトリ関連の前提条件をすべて満たします。
EM前提条件キットを実行するには、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドで説明されているパラメータに従います。
必ずOMS (ミドルウェア・ホームおよびインベントリ)、Oracle Management RepositoryおよびOracle Software Libraryをバックアップします。リストアでは、インスタンス・ホーム(gc_inst)のバックアップが必要になります。アップグレードが失敗した場合、常にバックアップを使用してリストアできます。バックアップの手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
必ずこれからアップグレードするOMSと、それに接続されているその他のOMSインスタンスも停止します。
重要: ソフトウェアのみのアップグレードの方式を使用して複数OMS環境をアップグレードする場合は、この手順をスキップします。OMSインスタンスは、Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース3ソフトウェア・バイナリのインストール(グラフィック・モード)またはEnterprise Manager Cloud Control 13c リリース3ソフトウェア・バイナリのインストール(サイレント・モード)で説明されているように、ソフトウェア・バイナリをインストールした後に停止できます。
注意:
手順1は、12cから13cへアップグレードする場合にのみ該当します。
JVMDおよびADPエンジンを明示的に停止します。
グラフィック・モードでこれらを停止するには、WebLogicコンソールにアクセスし、JVMDおよびADP WebLogic管理対象サーバーを手動で停止します。
サイレント・モードで停止するには、これからアップグレードするOMSで次のコマンドを実行します。<ORACLE_HOME>
は、OMSのOracleホームを指しています。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl extended oms jvmd stop -all
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl extended oms adp stop –all
たとえば、次のようになります。
/u01/software/em12c/mw/oms/bin/emctl extended oms jvmd stop -all
/u01/software/em12c/mw/oms/bin/emctl extended oms adp stop –all
これからアップグレードするOMSを停止して、これに接続されているその他のOMSインスタンスも停止します。これを行うには、次のコマンドを実行します。<ORACLE_HOME>
は、OMSのOracleホームを指しています。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl stop oms -all
たとえば、次のようになります。
/u01/software/em12c/mw/oms/bin/emctl stop oms -all
管理エージェントがメトリック収集のために管理リポジトリに接続しないように、必ず「管理サービスとリポジトリ」ターゲットをモニターする管理エージェントを停止します。この管理エージェントを停止しないと、OMSアップグレードが失敗する可能性があります。
重要: ソフトウェアのみのアップグレードの方式を使用して複数OMS環境をアップグレードする場合は、この手順をスキップします。管理エージェントは、Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース3ソフトウェア・バイナリのインストール(グラフィック・モード)またはEnterprise Manager Cloud Control 13c リリース3ソフトウェア・バイナリのインストール(サイレント・モード)で説明されているように、ソフトウェア・バイナリをコピーした後に停止できます。
必ずスタンドアロン管理エージェント用に構成されているプロキシを削除します。そうしないと、スタンドアロン管理エージェントのアップグレードが失敗します。この要件はむしろ管理エージェントのアップグレードに対することで、OMSのアップグレードには影響しませんが、OMSのアップグレードを開始する前に、管理エージェント側のプロキシを削除することをお薦めします。
記憶域レプリケーションDRアーキテクチャを使用したスタンバイOMSへの移行のプロセスを支援するため、「DR準備状況へのアップグレードおよび移行」というインストーラの新しいモードが作成されました。標準のアップグレードの前提条件に加えて、「DR準備状況へのアップグレードおよび移行」のアップグレードでは、従う必要のある準備およびアップグレード後の手順に固有のフローが必要になります。
この新しいモードは次のようなものです。
UPGRADE_TRANSITIONというパラメータを渡すことによって有効化
最初のOMS上での使用のみサポート
標準のGUIインストールを介してのみサポート
ConfigureGC.shに従ってのみインストールするソフトウェアでは、「DR準備状況へのアップグレードおよび移行」のサポートは提供されません。また、「DR準備状況へのアップグレードおよび移行」を使用した追加のOMSのアップグレードはサポートされていません。複数OMS環境では、追加のOMSは最初にアンインストールされ、移行に関連付けられた最初のOMSおよび関連するアップグレード後プロセスが完了している必要があります。そうなっている場合には、追加のOMSをデプロイできます。標準のアップグレードのかわりにDR準備状況へのアップグレードおよび移行を実行する方法の詳細は、Enterprise ManagerのアップグレードとDR準備状況への移行を参照してください。
次のプラグインのサポートは中止されており、現在は廃止されています。
Oracle Audit Vault (oracle.em.soav)
Oracle Virtual Networking (oracle.em.sovn)
Oracle Engineered System Healthchecks (oracle.em.sehc)
Oracle Ops Center Infrastructureスタック(oracle.em.sooc)
アップグレードを進める前に、Oracle Management AgentsとOracle Management Servicesからこれらのプラグインを必ずアンデプロイする必要があります。
古いプラグインをアンデプロイする前にインストーラを閉じることをお薦めします。また、これらのプラグインを自己更新からも削除することをお薦めします。詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドのプラグインのアンデプロイを参照してください。