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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
13c リリース3
E98554-01
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2 Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース3へのアップグレードのスタート・ガイド

この章では、Enterprise Manager 13c リリース2、Enterprise Manager 13c リリース1、または12c リリース5 (12.1.0.5)を13c リリース3にアップグレードするためのおおよそのプロセスを説明します。

この章の具体的な内容は次のとおりです。

重要:

  • Oracle BI Publisherを12cリリース3 (12.1.0.3)で構成している場合、13cリリース3に直接アップグレードすることはできません。まず12c リリース5 (12.1.0.5)、13c リリース1、または13c リリース2にアップグレードしてから、13c リリース3にアップグレードする必要があります。

  • Oracle Management Service (OMS) 12c リリース1 (12.1.0.1) [バンドル・パッチ1の有無に関係なし]、12c リリース2 (12.1.0.2)、または12cより前のリリース(10g、11gなど)がある場合は、まず12c リリース5 (12.1.0.5)、13c リリース1、または13c リリース2にアップグレードします。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース3用にサポートされているOracle Management Agent (管理エージェント)のリリースは、13c リリース3、13c リリース2、13c リリース1、および12c リリース5 (12.1.0.5)です。したがって、旧リリースの管理エージェントがある場合は、OMSを13c リリース3にアップグレードする前に、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールにあるエージェント・アップグレード・コンソールを使用して管理エージェントを12c リリース5 (12.1.0.5)、13c リリース1、または13c リリース2に必ずアップグレードしてください。

2.1 単一OMSまたは複数OMSの非HA環境での13c リリース3へのアップグレード

単一OMSまたは複数OMSの非HA (非高可用性)環境で、Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース2、13c リリース1、または12c リリース5 (12.1.0.5)を13c リリース3にアップグレードするには、次の手順に従います。

[オプション] アップグレードの準備をします。アップグレード・プロセスを十分に把握し、影響を理解し、アップグレードに関連する重要事項を確認します。

アップグレードに関連する事項 アップグレードに関連する事項 アップグレードに関連する事項

OMS、リポジトリ、中央エージェントおよびプラグインのアップグレード

Enterprise Managerシステムのアップグレードは3ステップ・プロセスで、まず前提条件を満たし、次にインストーラを実行してOMS、リポジトリ、中央エージェントおよびプラグインをアップグレードした後、アップグレード後タスクを実行する必要があります。インストーラでは、アップグレード・プロセスを順に示し、OMSのみならず、リポジトリ、中央エージェントおよび既存のプラグインをアップグレードします。既存のプラグインのアップグレードに加えて、必要な新しいプラグインを追加でデプロイすることもできます。

手順1: 前提条件を満たす

アップグレードを開始する前に、環境がアップグレードできる状態になるように、アップグレードの前提条件を満たします。

手順2: OMS、リポジトリおよびプラグインのアップグレード

インストーラを実行し、アップグレード・オプションを選択してEnterprise Managerシステムをアップグレードします。

OMSおよび管理リポジトリをアップグレードする方法は様々ですが、インストーラを使用した対話モード、レスポンス・ファイルを使用したサイレント・モード、インストーラまたはレスポンス・ファイルを使用したソフトウェアのみモードがあります。ここでは、インストーラを使用した対話モードの手順のみを示します。

手順3: 中央エージェントのアップグレード

OMSインスタンスのアップグレード後、中央エージェントをすぐにアップグレードします。中央エージェントは、エージェント・アップグレード・コンソールを使用してのみアップグレードできます。

OMSインスタンスのアップグレード後、中央エージェントをすぐにアップグレードすることをお薦めします。ただし、OMSインスタンスのアップグレード後、なんらかの理由で中央エージェントをすぐにアップグレードできない場合は、必ずJDK 1.6u95パッチを中央エージェントに適用してください。そうしないと、GC WLSドメインのターゲットがEnterprise Manager Cloud Controlコンソールでモニターされません。この問題は、中央エージェントがアップグレードされると発生しません。

手順4: アップグレード後タスクの実行

アップグレード後タスクを実行して、アップグレードが成功したことを確認します。

スタンドアロン・エージェントのアップグレード

アップグレードは、スタンドアロン・エージェントをすべてアップグレードして初めて完了します。スタンドアロン・エージェントのアップグレードは3ステップ・プロセスで、まずエージェント・アップグレード・コンソールを使用してスタンドアロン・エージェントのいずれかをアップグレードし、次にそのスタンドアロン・エージェントからゴールド・イメージを作成した後、そのゴールド・イメージを使用して残りのスタンドアロン・エージェントをアップグレードする必要があります。

手順1: スタンドアロン・エージェントのアップグレード

前提条件として、まず、スタンドアロン・エージェントのいずれかをアップグレードします。

手順2: エージェント・ゴールド・イメージの作成

エージェント・ゴールド・イメージおよびイメージ・バージョンを作成します。それを現行バージョンに設定し、スタンドアロン・エージェントをそのバージョンにサブスクライブします。

  1. 「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用したエージェント・ゴールド・イメージの作成

  2. 「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用したエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンの作成

  3. 「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用して特定のエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンを現行バージョンとして設定

  4. 「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用したエージェント・ゴールド・イメージへの管理エージェントのサブスクライブ

手順3: スタンドアロン・エージェントの更新

エージェント・ゴールド・イメージを使用して、その他すべてのスタンドアロン・エージェントを更新します。

「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用したエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンによるスタンドアロン管理エージェントの更新

2.2 HA環境(記憶域レプリケーションを使用してスタンバイOMSが作成されるプライマリおよびスタンバイOMSインスタンス)での13c リリース3へのアップグレード

記憶域レプリケーションを使用してスタンバイOMSが作成されるプライマリおよびスタンバイOMSインスタンスをアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. プライマリEnterprise Managerサイト、OMSおよび管理エージェントの両方をアップグレードします。アップグレード・プロセス時にプライマリOMSが停止するため、停止時間が発生します。詳細は、単一OMSまたは複数OMSの非HA環境での13cリリース3へのアップグレードを参照してください。
  2. スタンバイ・ストレージ・サーバー上の新しいミドルウェア・ホームを確認します。新しいミドルウェア・ホームもスタンバイ・ストレージ・サーバーにレプリケートされていることを確認するために、システム管理者に連絡をします。

注意:

この手順の一部としてスタンバイOMSを削除する必要はありません。