この章では、Enterprise Manager 13c リリース2、Enterprise Manager 13c リリース1、または12c リリース5 (12.1.0.5)を13c リリース3にアップグレードするためのおおよそのプロセスを説明します。
この章の具体的な内容は次のとおりです。
重要:
Oracle BI Publisherを12cリリース3 (12.1.0.3)で構成している場合、13cリリース3に直接アップグレードすることはできません。まず12c リリース5 (12.1.0.5)、13c リリース1、または13c リリース2にアップグレードしてから、13c リリース3にアップグレードする必要があります。
Oracle Management Service (OMS) 12c リリース1 (12.1.0.1) [バンドル・パッチ1の有無に関係なし]、12c リリース2 (12.1.0.2)、または12cより前のリリース(10g、11gなど)がある場合は、まず12c リリース5 (12.1.0.5)、13c リリース1、または13c リリース2にアップグレードします。
Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース3用にサポートされているOracle Management Agent (管理エージェント)のリリースは、13c リリース3、13c リリース2、13c リリース1、および12c リリース5 (12.1.0.5)です。したがって、旧リリースの管理エージェントがある場合は、OMSを13c リリース3にアップグレードする前に、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールにあるエージェント・アップグレード・コンソールを使用して管理エージェントを12c リリース5 (12.1.0.5)、13c リリース1、または13c リリース2に必ずアップグレードしてください。
単一OMSまたは複数OMSの非HA (非高可用性)環境で、Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース2、13c リリース1、または12c リリース5 (12.1.0.5)を13c リリース3にアップグレードするには、次の手順に従います。
[オプション] アップグレードの準備をします。アップグレード・プロセスを十分に把握し、影響を理解し、アップグレードに関連する重要事項を確認します。
OMS、リポジトリ、中央エージェントおよびプラグインのアップグレード
Enterprise Managerシステムのアップグレードは3ステップ・プロセスで、まず前提条件を満たし、次にインストーラを実行してOMS、リポジトリ、中央エージェントおよびプラグインをアップグレードした後、アップグレード後タスクを実行する必要があります。インストーラでは、アップグレード・プロセスを順に示し、OMSのみならず、リポジトリ、中央エージェントおよび既存のプラグインをアップグレードします。既存のプラグインのアップグレードに加えて、必要な新しいプラグインを追加でデプロイすることもできます。
手順1: 前提条件を満たす
アップグレードを開始する前に、環境がアップグレードできる状態になるように、アップグレードの前提条件を満たします。
前提条件 | 前提条件 | 前提条件 |
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手順2: OMS、リポジトリおよびプラグインのアップグレード
インストーラを実行し、アップグレード・オプションを選択してEnterprise Managerシステムをアップグレードします。
OMSおよび管理リポジトリをアップグレードする方法は様々ですが、インストーラを使用した対話モード、レスポンス・ファイルを使用したサイレント・モード、インストーラまたはレスポンス・ファイルを使用したソフトウェアのみモードがあります。ここでは、インストーラを使用した対話モードの手順のみを示します。
アップグレード手順 | アップグレード手順 | アップグレード手順 |
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手順1: GUIモードでのEnterprise Manager Cloud Controlインストーラの起動 手順2: Oracle Configuration Managerの有効化 手順3: 最新のソフトウェア更新の適用 手順4: 前提条件チェックの実行および環境の検証 手順5: インストール・タイプの選択 |
手順7: データベース接続の詳細の指定 手順8: プラグインのアップグレードまたは移行あるいは依存プラグインのデプロイ 手順9: 追加のプラグインのデプロイ 手順10: 既存のWebLogic Serverドメインの拡張 手順11: Oracle BI Publisherの共有場所の構成 手順12: ポートの構成 |
手順13: アップグレードの詳細の確認 手順14: アップグレードの進捗のモニタリング 手順15: アップグレードの終了 手順16: 追加のOMSインスタンスのアップグレード 手順17: 管理エージェントのアップグレード |
手順3: 中央エージェントのアップグレード
OMSインスタンスのアップグレード後、中央エージェントをすぐにアップグレードします。中央エージェントは、エージェント・アップグレード・コンソールを使用してのみアップグレードできます。
OMSインスタンスのアップグレード後、中央エージェントをすぐにアップグレードすることをお薦めします。ただし、OMSインスタンスのアップグレード後、なんらかの理由で中央エージェントをすぐにアップグレードできない場合は、必ずJDK 1.6u95パッチを中央エージェントに適用してください。そうしないと、GC WLSドメインのターゲットがEnterprise Manager Cloud Controlコンソールでモニターされません。この問題は、中央エージェントがアップグレードされると発生しません。
エージェント・アップグレード・コンソールまたはEM CLIを使用した13cリリース3への中央エージェントまたはスタンドアロン管理エージェントのアップグレードの前提条件
エージェント・アップグレード・コンソールを使用した13cリリース3への中央エージェントまたはスタンドアロン管理エージェントのアップグレード
エージェント・アップグレード・コンソールまたはEM CLIを使用した13cリリース3への中央エージェントまたはスタンドアロン管理エージェントのアップグレード後
手順4: アップグレード後タスクの実行
アップグレード後タスクを実行して、アップグレードが成功したことを確認します。
アップグレード後のタスク | アップグレード後のタスク | アップグレード後のタスク |
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スタンドアロン・エージェントのアップグレード
アップグレードは、スタンドアロン・エージェントをすべてアップグレードして初めて完了します。スタンドアロン・エージェントのアップグレードは3ステップ・プロセスで、まずエージェント・アップグレード・コンソールを使用してスタンドアロン・エージェントのいずれかをアップグレードし、次にそのスタンドアロン・エージェントからゴールド・イメージを作成した後、そのゴールド・イメージを使用して残りのスタンドアロン・エージェントをアップグレードする必要があります。
手順1: スタンドアロン・エージェントのアップグレード
前提条件として、まず、スタンドアロン・エージェントのいずれかをアップグレードします。
エージェント・アップグレード・コンソールまたはEM CLIを使用した13cリリース3への中央エージェントまたはスタンドアロン管理エージェントのアップグレードの前提条件
エージェント・アップグレード・コンソールを使用した13cリリース3への中央エージェントまたはスタンドアロン管理エージェントのアップグレード
エージェント・アップグレード・コンソールまたはEM CLIを使用した13cリリース3への中央エージェントまたはスタンドアロン管理エージェントのアップグレード後
手順2: エージェント・ゴールド・イメージの作成
エージェント・ゴールド・イメージおよびイメージ・バージョンを作成します。それを現行バージョンに設定し、スタンドアロン・エージェントをそのバージョンにサブスクライブします。
「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用して特定のエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンを現行バージョンとして設定
「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用したエージェント・ゴールド・イメージへの管理エージェントのサブスクライブ
手順3: スタンドアロン・エージェントの更新
エージェント・ゴールド・イメージを使用して、その他すべてのスタンドアロン・エージェントを更新します。
「ゴールド・エージェント・イメージ」ホームページを使用したエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンによるスタンドアロン管理エージェントの更新
記憶域レプリケーションを使用してスタンバイOMSが作成されるプライマリおよびスタンバイOMSインスタンスをアップグレードするには、次の手順に従います。
注意:
この手順の一部としてスタンバイOMSを削除する必要はありません。