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Oracle® Fail Safe概要および管理ガイド
リリース4.2.1 for Microsoft Windows
E88304-02
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A Oracleサポート・サービスへの連絡

ここでは、次の項目について説明します。

問題の報告

メッセージの中には、オラクル社に連絡して問題を報告するようにお薦めしているものがあります。Oracleサポート・サービスにご連絡いただく場合は、あらかじめ次の情報をご用意ください。

  • Oracleソフトウェアが動作しているハードウェア、ならびにオペレーティング・システムとそのリリース番号

  • Oracleおよびその他のソフトウェア製品の完全なリリース番号

  • エラーが発生したときに使用していたすべてのOracleプログラム(リリース番号を含む)

  • エラー・コードやエラー・メッセージが1つまたは複数表示された場合は、それらの正確なコード番号とメッセージ・テキスト(表示順に)

  • Windowsアプリケーション・イベント・ログに書き込まれたOracle Fail Safeメッセージがある場合は、それらの正確なテキスト

  • 次の規約に従った問題の重大度。

    • 1 = プログラムは使用不可。操作に致命的な影響があります。

    • 2 = プログラムは使用可能。操作が大幅に制限されます。

    • 3 = 機能はかぎられているが、プログラムは使用可能。全体の操作に重大な影響はありません。

    • 4 = ユーザーにより、プログラムで問題を回避。発生しても操作への影響は最小限です。

  • 1 = プログラムは使用不可。操作に致命的な影響があります。
  • 2 = プログラムは使用可能。操作が大幅に制限されます。
  • 3 = 機能はかぎられているが、プログラムは使用可能。全体の操作に重大な影響はありません。
  • 4 = ユーザーにより、プログラムで問題を回避。発生しても操作への影響は最小限です。
  • ユーザーの個人の情報と会社の情報

    • 名前

    • 会社名

    • 会社のOracle Support ID番号

    • 電話番号

  • 場合によっては、オラクル社カスタマ・サポート・センターよりトレース・ファイルの提供をお願いすることがあります。

    エラー出力のログをファイルに記録するトレース機能の使用方法は、「Oracle Fail Safeの問題のトレース」を参照してください。

Oracleソフトウェアのバージョンの確認

Oracle Fail Safe Managerヘルプ・メニューで実行するソフトウェアのバージョンを確認するには、メニュー・バーの「ヘルプ」を選択し、「Oracle Fail Safe Managerのバージョン情報」を選択します。「検証」クラスタ・コマンドの出力ウィンドウに、Oracle Fail Safeと統合されているOracle製品のバージョン情報が表示されます。

エラー情報の表示

Oracle Fail Safe Managerエラー・メッセージは3つの方法で保存されます。パラメータは次のとおりです。

  • 進行状況ウィンドウ: このウィンドウはユーザーに対してエラー・メッセージを表示します。「別名で保存」ボタンを選択して、エラー番号、タイムスタンプ、バージョン情報などの詳細を含む出力ウィンドウの内容をファイルに保存します。

  • Windowsアプリケーション・イベント・ログ: Oracle Fail Safeリソース・モニター -- Oracleクラスタ・リソースを開始、停止および監視するクラスタ・コンポーネント -- は、Windowsアプリケーション・イベント・ログにエラー情報をポストします。Oracleクラスタ・リソースの開始、停止またはIs Aliveポーリングに関連するエラーが発生しているかどうか、このログを確認します。

  • Oracle Fail Safeトレース・ファイル: Oracle Fail Safeは、エラーの原因を特定できるヒントが提供される可能性があるこれらのファイルに詳細を記録します。

Oracle Fail Safeの問題のトレース

トレース機能を使用すると、エラー情報がログ・ファイルにダンプされます。この機能はOracle Fail Safeで受け取るエラーの追跡、報告、検査に役立ちます。

トレース機能はノード単位で有効にします。

次の手順に従い、クラスタのサーバー・ノード上でトレース機能を有効にし、トレース・フラグを設定してください。

  1. Windowsのレジストリ・エディタを起動します。
  2. レジストリのツリー表示から、次の順序で選択します。

    「HKEY_LOCAL_MACHINE」「SOFTWARE」「ORACLE」「FailSafe」「Tracing」

  3. レジストリ・エディタのメニュー・バーから「編集」を選択し、「値の追加」を選択して「文字列の追加」ダイアログ・ボックスを開きます。
  4. 「値の名前」フィールドに、表A-1に示されたOracle Fail Safe値を入力します。
  5. 「データの種類」フィールドにREG_SZと入力します。
  6. 「OK」をクリックして「文字列エディタ」ダイアログ・ボックスを開きます。
  7. 「文字列」フィールドで、表A-1に示されているOracle Fail Safe文字列を1つ以上入力します。複数入力するときはカンマで区切ります。
  8. 複数のOracle Fail Safeトレース・フラグを設定する場合は、手順3から7を繰り返します。
  9. FSR_TRACE_OUTPUT値を設定した場合は、各ノードでCluster Serviceを再起動します。Cluster Serviceを停止すると、すべてのクラスタ・リソースがクラスタの別のノードにフェイルオーバーすることに注意してください。FSS_TRACE_OUTPUT値を設定した場合は、Oracle Fail Safeクラスタ・リソースを再起動します。

表A-1 クラスタのサーバー・ノードが使用するトレース・フラグ

文字列 説明

FSR_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Fail SafeリソースDLLに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。Oracle Fail SafeリソースDLLは、クラスタのOracleリソースを開始、停止および監視します。次に例を示します。

C:\ORACLE_BASE\diag\FailSafe\fsr_trace.log

FSS_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Fail Safeサーバーに関するトレース情報のファイルのパスおよびファイル名を指定します。Oracle Fail Safe Managerクライアントによって送信されるコマンドを実行する場合に発生するサーバー・エラーは、このファイルに書き込まれます。次に例を示します。

C:\ORACLE_BASE\diag\FailSafe\fss_trace.log

FSS_TRACE_FLAGS

AGENT

Oracle Management Agentアクティビティに関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

ALL

すべてのOracle Fail Safeトレース・メッセージのロギングを有効にします。通常、これは最も便利に使用できるフラグです。このフラグが有効になっている場合、トレース・ファイルのサイズが大きくなる可能性があります。

FSS_TRACE_FLAGS

COM

Microsoft DCOMインタフェースに関連するアクティビティを記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

COMMAND_RESULT

生成されたコマンドに関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

COMMON

すべてのOracle Fail Safeコンポーネントに共通の情報(エラー・ロギングや作業アイテム処理など)を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

CREATE_SA

スタンドアロン・リソース(サンプル・データベースなど)の作成に関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

CR_RES

クラスタ・リソースの作成に関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

CLUSTER_MGR

Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタのクラスタ・インタフェースに関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

DB_RES

サーバーまたはリソースのモニターDLLによるデータベース・アクセスに関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

DEL_RES

クラスタ・リソースの削除に関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

DELETE_SA

スタンドアロン・リソース(サンプル・データベースなど)の削除に関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

HOME

Oracleホームの処理に関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

LOCAL_TRACE

ローカル・トレースを使用可能にして、あるクラスタ・ノードのトレース出力を、そのノードのFSS_TRACE_OUTPUTファイルに書き込むように指定します。このフラグを指定しない場合、すべてのクラスタ・ノードのトレース出力はOracle Fail Safeを実行するノード(クラスタ・グループが常駐するノード)のFSS_TRACE_OUTPUTファイルに書き込まれます。

トレースする情報のタイプを指定するために、1つ以上の追加のFSS_TRACE_FLAG文字列を指定します。LOCAL_TRACE文字列のみを指定した場合、トレース出力は作成されません。

FSS_TRACE_FLAGS

SQLNET

Oracle Fail Safeが実行したOracle Net構成に関連する詳しい内部情報を生成します。Oracle Net構成の変更が必要な操作が実行されるたびに、情報が記録されます。これには、サンプル・データベースの作成や削除、あるいはグループに対するデータベースの追加や削除が含まれます。

FSS_TRACE_FLAGS

VERIFY_CLUSTER

VERIFY CLUSTER操作に関する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

VERIFY_GR

「グループの検証」操作に関する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

VERIFY_SA

スタンドアロン・リソースの検証に関連する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

VERIFY_DB

「検証」操作に関する情報を記録します。

FSS_TRACE_FLAGS

XML

Oracle Fail Safeコンポーネント間のXMLメッセージの交換に関連するアクティビティを記録します。

FSU_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Fail Safeに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。Oracle Fail Safe Managerクライアントによって送信されるコマンドを実行する場合に発生するサーバー・エラーは、このファイルに書き込まれます。このファイルは、クラスタ・グループを所有しないノードで使用されます。次に例を示します。

C:\ORACLE_BASE\diag\FailSafe\fsu_trace.log

注意: FSU_TRACE_OUTPUTファイルは、常に追加され、上書きされることはありません。つまり、ファイルが削除されるまで、あるいはFSU_TRACE_OUPUTレジストリ・エントリが削除または再定義されるまで、ファイルのサイズは大きくなり続けます。ファイルのサイズが大きくなりすぎないように監視し、トレース機能は短期間でのみ使用可能にすることをお薦めします。

注意:

FSS_TRACE_FLAGSALLを使用することをお薦めします。

トレース・ファイルとアラート・ファイルの保管

Oracle Fail Safeトレース・ファイルは、プライベート・ディスクに保存する必要があります。

データベース・トレースとアラート・ファイルは、クラスタ・ディスクまたはプライベート・ディスクのいずれかに保管できます。

  • クラスタ・ディスクを使用する場合は、トレース・ファイルおよびアラート・ファイルには、操作に関する完全な情報が含まれます。ただし、データベースをホストするノードに関する情報は記録されません。これらのファイルで使用されるクラスタ・ディスクは、アーカイブ・ログ・ファイルまたはデータベース・データファイルで使用されるディスク(たとえば、「サンプル・データベースの作成」操作によりファイルが配置されるディスク)である必要があります。そうでない場合、これらはグループに追加されません。

  • プライベート・ディスクを使用する場合は、トレース・ファイルおよびアラート・ファイルには、操作に関するノード固有の情報がそれぞれ含まれます。ただし、データベースがフェイルオーバーまたは移動された場合、完全な履歴情報を得るには各クラスタ・ノードのファイルを同時に表示することが必要です。データがこれらのファイルに正しく書き込まれるように、それぞれのノードで有効なパス名を使用します。プライベート・ディスク上のファイルは、グループに追加されることはありません。