8 CellCLIユーティリティの使用
セル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティを使用して、Oracle Exadata System Softwareを管理します。
CellCLIには、スクリプト・ファイルの使用を含む、SQL*Plusで提供される機能の多くが用意されています。
関連項目
8.1 CellCLIユーティリティの概要
セル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティはOracle Exadata System Software用のコマンドライン管理ツールです。
個々のセルを管理できるように、CellCLIは各セル上で実行されます。CellCLIは、セルの起動と停止、セルの構成情報の管理、セルの有効化と無効化、およびセル環境のオブジェクトの管理に使用します。
このコマンドライン・ユーティリティは、Oracle Exadata Storage Serverの出荷時にインストール済です。
8.1.1 CellCLIの起動
CellCLIは、管理するセルでオペレーティング・システムのコマンドラインから起動できますが、ネットワーク接続されたクライアントからSecure Shell(SSH)を使用してリモートで起動することもできます。
構文
コマンドライン構文は次のとおりです。
cellcli [port_number] [-n] [-m] [-xml] [-v | -vv | -vvv] [-x] [-e command]
このコマンドのport_numberでは、セルの管理サーバー(MS)のHTTPポート番号を指定します。port_number引数を省略した場合は、セルのcellinit.ora
ファイルのHTTP_PORT
変数に割り当てられた値がCellCLIユーティリティで使用されます。cellinit.ora
ファイルにHTTP_PORT
変数が設定されていない場合、ポート番号はデフォルトで8888
に設定されます。
オプション
CellCLIコマンドでは、次のオプションを使用できます。
-
-n
- CellCLIユーティリティを非対話型モードで実行します。このオプションでは、コマンド・プロンプトが非表示になり、コマンドライン編集機能が無効になります。 -
-m
- CellCLIを監視モード(読取り専用)で実行します。 -
-xml
- 出力をOracle Enterprise Manager用のXML形式で表示します。 -
-v
、-vv
、-vvv
- ログ・レベルを設定します。-v
オプションは普通のレベル、-vv
は詳細なレベル、-vvv
は最も詳細なレベルになります。 -
-x
- バナーを抑止します。 -
-e command
- 指定されたCellCLIコマンドを実行します。CellCLIはコマンドの実行後に終了します。次に例を示します。$ cellcli -e list cell detail $ cellcli -e "list celldisk attributes name where name - like '.*cell01'"
認証
CellCLIには、ログイン・パラメータや接続コマンドはありません。CellCLIでは、セルのオペレーティング・システム認証を使用します。CellCLIが起動されるディレクトリは、CellCLIのSPOOL
およびSTART
コマンドでのファイル・アクセスに制限がないデフォルト・ディレクトリです。
8.1.2 CellCLIのコマンド構文およびオプションの理解
CellCLIの構文は次のとおりです。
{admin-command | object-command object} [options] ;
この構文では、次の引数が使用されます。
-
admin-commandは管理アクションです。
-
object-commandは、オブジェクトで実行されるアクションです。
-
objectは、コマンドでアクションを実行するオブジェクトまたはターゲットです。
-
optionsは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。
CellCLIユーティリティを使用する場合は、次のルールが適用されます。
-
コマンド、オブジェクトおよびオプションは、
LIKE
演算子のフィルタ文字列で使用される文字列パターンなど、明示的に指定されている場合を除き、大/小文字は区別されません。 -
空白または記号を含むオブジェクトの名前は、一重引用符または二重引用符で囲みます。引用符を使用する場合は、開始と終了の引用符を同じにします。たとえば、
"this is incorrect'
は、最初の引用符が二重引用符で2番目の引用符が一重引用符のため正しくありません。 -
現在のローカル・セルには、すべてのCellCLIコマンドが適用されます。
-
CellCLIコマンドの最後のセミコロン(;)は省略可能です。
-
長いコマンドで次の行にまたがる場合は、行の最後でハイフン(-)を使用します。
8.1.3 予約語
ABORT ACTIVE ACTIVEREQUEST ALERTDEFINITION ALERTHISTORY ALL ALTER ASSIGN BBU BMC CALIBRATE CATPLAN CELL CONFIGUREBMC CREATE DBPLAN DESCRIBE DETAIL DROP EXPORT FLASHCACHE FLASHCACHECONTENT FOR REPLACEMENT FORCE GRIDDISK IGNORE REDUNDANCY IMPORT INACTIVE IORMPLAN KEY LED LIST LUN MAIL MEMORY METRICDEFINITION METRICCURRENT METRICHISTORY MS NULL OFF ON PHYSICALDISK PRIVILEGE REALM RESTART RS RULE SHUTDOWN SNMP STARTUP THRESHOLD USER VALIDATE
これらのキーワードをコマンドの値として使用する場合は、引用符で囲む必要があります。
8.1.5 CellCLIの入力および出力オプション
Oracle Exadata System Softwareのコマンドライン・ユーティリティでは、標準入力からコマンドを読み取り、標準出力に出力を書き込みます。
ホスト・オペレーティング・システムのオプションを使用すると、入力および出力をリダイレクトしてコマンド・スクリプトを構成および処理できます。たとえば、次のリダイレクションを実行できます。
$ CellCLI < command-script-in > results-out
この例では、command-script-in
ファイルのCellCLIコマンドからの出力がresults-out
ファイルに書き込まれます。
8.3 CellCLIのオブジェクト・コマンドについて
このトピックでは、CellCLIのオブジェクト・コマンド、オブジェクト・タイプおよびオブジェクト属性について説明します。
Oracle Exadata System Softwareのオブジェクトに作用するCellCLIコマンドは次のとおりです。
8.4 CellCLIのオブジェクト・タイプについて
次の表は、CellCLIオブジェクト・コマンドで扱うことができるOracle Exadata System Softwareのオブジェクト・タイプを示しています。
-
ACTIVEREQUEST
— アクティブ・リクエストでは、セルで処理中のクライアントI/Oリクエストのクライアント集中型またはアプリケーション集中型のビューが提供されます。アクティブ・リクエストのオブジェクトは、LIST
コマンドでしか使用できません。 -
ALERTDEFINITION
— アラート定義では、セルで生成可能なすべてのアラートの定義が提供されます。アラートはメトリックおよびその他のアラートのソースで定義されます。 -
ALERTHISTORY
— アラート履歴では、セルで発生したアラートのリストが提供されます。 -
CELL
— セルは現在のセルまたはローカルのセルを示します。セルは、ディスクが接続され、CellCLIユーティリティが実行されるサーバーになります。 -
CELLDISK
— 各セル・ディスクは論理ユニット番号(LUN)に関連付けられます。各セル・ディスクには物理ディスクが1つずつ関連付けられます。 -
DATABASE
— データベースはアクティブなデータベース・インスタンスを示します。 -
DIAGPACK
— diagpackは$LOG_HOME
の圧縮ファイルを表し、ログ・ファイルおよびトレース・ファイルを含みます。 -
FLASHCACHE
— キャッシュとして使用するために割り当てられたフラッシュ・ストレージの一部です。 -
FLASHCACHECONTENT
— フラッシュ・キャッシュに現在キャッシュされているすべてのオブジェクトのリストです。 -
FLASHLOG
— Exadataスマート・フラッシュ・ログを格納するために割り当てられたフラッシュ・ストレージの一部です。 -
GRIDDISK
— グリッド・ディスクは、セル・ディスクの論理パーティションです。グリッド・ディスクは、Oracle Exadata Storage Serverのネットワークでデータベース・ホストに表示され、Oracle ASMディスク・グループの作成に使用可能なOracle ASMディスクになります。 -
IBPORT
— Oracle Exadata Storage ServerのInfiniBandポート。 -
IORMPLAN
— I/Oリソース管理(IORM)のデータベース間のプランは、データベース・クライアントに対するI/Oリソースの割当てを決定するディレクティブのセットです。セルに用意されるプランは1つです。 -
IORMPROFILE
— IORMのデータベース間プランでは、数百ものデータベースのデータベース間プランの管理と構成を容易にするため、プロファイルがサポートされています。プロファイルにより、データベースに対してI/Oリソースを割り当てる方法が導入されます。 -
KEY
— キーは、セキュリティ用にクライアントを識別する一意の16進文字列です。 -
LUN
— 論理ユニット番号(LUN)は、各物理ディスク・デバイスのアドレス(単一ディスクLUN)です。LUNは、セルの起動時に自動的に検出されます。LUNは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に、対応するセル・ディスクに割り当てられます。セル・ディスクにまだ割り当てられていないLUNは、cellDisk
属性の値がNULLになります。 -
METRICCURRENT
— 現在のメトリックは、各メトリックの現在値の観測データのセットです。 -
METRICDEFINITION
— メトリック定義は、メトリックの構成です。 -
METRICHISTORY
— メトリック履歴は、すべてのメトリック値の過去の各観測データを収集したものです。 -
OFFLOADGROUP
— オフロード・グループの変更可能な属性を含むオブジェクトで、サービスの再起動、起動および停止に使用できます。 -
PHYSICALDISK
— ディスクは、セル上の物理ディスクと呼ばれます。物理ディスクは表示できますが、CellCLIでは直接管理されません。物理ディスクは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に自動的に検出され、対応するセル・ディスクに割り当てられます。 -
PRIVILEGE
— ロールに割り当てられた権利または権限。 -
QUARANTINE
— 隔離では、不完全なSQL文がスマート・スキャンを実行できないようにします。これにより、ソフトウェアのクラッシュが減り、ストレージの可用性が向上します。 -
ROLE
— 関連する権限の名前付きグループ。 -
SOFTWAREHISTORY
— 過去のソフトウェア更新の最終ステータスのリスト。 -
SOFTWAREUPDATE
— ソフトウェア更新をスケジュールするためのソフトウェアの場所と時間パラメータを含むオブジェクト -
THRESHOLD
— しきい値は、特定のメトリックに基づいてステートフル・アラートを生成するためのルールです。このルールでは、境界値(しきい値)が設定され、メトリック値がこれらの境界値を超えた場合にアラートが生成されるまでの時間が設定されます。 -
USER
— ストレージ・サーバーへのアクセスが許可された個人。
コマンド・オブジェクトには、組み合せることができないものがあります。コマンド・オブジェクトの有効な組合せについては、それぞれのオブジェクト・コマンドの構文を確認してください。
8.5 オブジェクト名の先頭のゼロについて
次のような形式のコマンドの場合:
<verb> <object_type> <object_name>
オブジェクト名は、数値または文字列にすることができます。たとえば、次のコマンドの場合
list physicaldisk 0929M00Q8H
list
は動詞、physicaldisk
はオブジェクト・タイプ、0929M00Q8H
はオブジェクト名です。
コマンド・パーサーは、コマンドを解析するときにオブジェクト名を文字列または数値として解析できます。先頭がゼロで始まるオブジェクト名では、パーサーによりオブジェクト名が文字列として処理されるように、一重または二重引用符でオブジェクト名を囲む必要があります。そうでない場合、オブジェクト名は数値として処理され、オブジェクト名の先頭のゼロが削除されます。
たとえば、次のコマンドでは、ゼロで始まるオブジェクト名が引用符で囲まれていないので、エラーが発生しました。
CellCLI> list physicaldisk 0929M00Q8H detail CELL-04524: Physicaldisk object cannot be obtained for physical disk: 929M00Q8H
パーサーが0929M00Q8H
から先頭のゼロを削除し、コマンドがオブジェクト名を929M00Q8H
として処理しました。これがエラーの原因となりました。
この変換を避けるには、一重または二重引用符のいずれかでオブジェクト名を囲みます。
CellCLI> list physicaldisk "0929M00Q8H" detail
8.6 CellCLIのオブジェクト属性について
CellCLIの各オブジェクトには、オブジェクトの作成時または変更時に割り当てられる属性のセットがあります。
属性フィルタおよびリストは、LIST
コマンドの出力に表示される属性およびオブジェクトの指定に使用されます。
属性はすべて表示できますが、ユーザー側で直接変更できるのは一部の属性のみです。属性のリストを表示して、変更可能な属性を確認するには、DESCRIBE
コマンドを使用します。
8.6.2 LISTコマンドの属性リスト
LIST
コマンドで表示する属性は、次のオプション句で指定できます。
ATTRIBUTES { ALL | attribute1 [, attribute2] ... }
ALL
を指定すると、LIST
オブジェクトで組合せ可能なすべてのオブジェクト属性が表示されます。
例8-1 特定の属性でのMETRICHISTORYの表示
この例は、LIST METRICHISTORY
コマンドにname
属性およびmetrictype
属性を指定した場合とその出力を示しています。
LIST METRICHISTORY ATTRIBUTES name, metrictype
CL_CPUT Instantaneous
CL_FANS Instantaneous
CL_RUNQ Instantaneous
CL_TEMP Instantaneous
N_NIC_RCV_SEC Rate
N_NIC_TRANS_SEC Rate
...
8.6.3 LISTコマンドの属性フィルタ
LIST
コマンドで表示するオブジェクトは、次のオプション句を使用して指定できます。
WHEREattribute-filter1
[ANDattribute-filter2
] ...
各attribute-filterN
には、次の構文が含まれます。
attribute
[ NOT | !]operator
comparison_value
この構文では、次の引数が使用されます。
-
operator: サポートされる演算子を次の表に示します。これらの演算子は、
NOT
または!
と組合せ可能です。表8-1 属性フィルタでサポートされる演算子
演算子 説明 =
文字列、ステータスまたは数値の属性間の等号をテストします。次に例を示します。
status NOT = normal
>
数値属性より大きい値かどうかをテストします。次に例を示します。
size > 139920M
<
数値属性より小さい値かどうかをテストします。次に例を示します。
freeSpace !< 100M
LIKE
大/小文字を区別する一致を使用して、正規表現が文字列属性に一致するかどうかをテストします。次に例を示します。
LIKE 'GD_IO_RQ.*'
-
comparison_value: サポートされる演算子で使用される場合、comparison_valueは次の値タイプのいずれかです。
-
数値
-
リテラル:
active
やnormal
などの値 -
日時:
ALERTHISTORY
でのみサポートされる時間値 -
文字列: 一重引用符(
''
)または二重引用符(" "
)で区切られる値 -
NULL
: 未割当ての文字列または空のリスト
-
8.8 ALTER
用途
ALTER
コマンドは、単一のセル・オブジェクトまたは複数のOracle Exadata System Softwareのオブジェクトに対してアクションを実行したり、それらのオブジェクトの属性を変更します。ALTER
コマンドは、オブジェクトに対して属性を変更したり、アクションを実行するために使用できます。
構文
ALTER { object_type object_name [, object_name]... operation
| attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}
使用方法
このコマンドでは、次の引数を使用できます。
-
object_typeは次のとおりです。
-
ALERTHISTORY
-
CELL
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORMPLAN
-
LUN
-
PHYSICALDISK
-
QUARANTINE
-
SOFTWAREUPDATE
-
THRESHOLD
-
USER
-
-
object_nameは、アラート履歴、セル、セル・ディスク、グリッド・ディスク、データベース間プラン、LUNまたはしきい値の名前または識別子です。
-
operationは、指定したobject_typeの有効なアクションです。
複数のオブジェクトがALTER
コマンドのターゲットである場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは変更されません。
8.8.1 ALTER ALERTHISTORY
用途
ALTER ALERTHISTORY
コマンドは、すべてのアラート履歴または指定したアラート履歴の属性を変更します。
構文
ALTER ALERTHISTORY { ALL | alertid1 [,alertid2 ...]} examinedBy=user_name
使用方法
このコマンドでは、次の引数を使用できます。
-
alertidn: 変更するアラートの識別子です。
-
user_name: アラートを確認したユーザーの名前です。
例8-2 ALERTHISTORY属性の変更
この例は、examinedBy
属性を更新するためにALERTHISTORY
オブジェクトで使用したALTER
コマンドを示しています。examinedBy
属性は、変更可能な唯一のALERTHISTORY
属性です。
CellCLI> ALTER ALERTHISTORY 1671443714 -
examinedBy="jdoe"
CellCLI> ALTER ALERTHISTORY ALL examinedBy="jdoe"
8.8.2 ALTER CELL
用途
ALTER CELL
コマンドは、セルの属性を変更します。
構文
ALTER
CELL
{
| SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| RESTART SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| RESTART BMC
| STARTUP SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL }
| LED {ON | OFF}
| DONOTSERVICELED {ON | OFF [FORCE]}
| VALIDATE { MAIL | SNMP | CONFIGURATION }
| VALIDATE SYSLOGCONF selector.node
| CONFIGUREBMC
| BBU { DROP FOR REPLACEMENT | REENABLE }
| attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}
使用方法
次の表は、ALTER CELL
コマンドの引数およびオプションを示しています。
引数 | オプション | 説明 |
---|---|---|
|
|
すべてのサービスまたは指定したサービスがシャットダウンされます。
セル、データベース・インスタンスおよびOracle ASMインスタンス間の通信は、中断されます。 |
|
|
再起動サーバー(RS)は、各サービスを再起動する前に実行されている必要があります。RSが実行されていない場合、使用できるコマンドは |
|
なし |
ベースボード管理コントローラ(BMC)を再起動します。 |
|
|
コマンドのすべてのサービスまたは指定したサービスが開始されます。 他の各サービスを開始するには、RSを実行している必要があります。RSが実行されていない場合、使用できるコマンドは |
|
|
セルでメンテナンスが必要になった場合にLEDを点灯するように手動で設定できます。コンポーネントに障害が発生した場合にLEDが自動的に点灯するように設定することもできます。 |
|
|
Oracle Exadata Database Machine X7で使用可能なDoNotServiceLEDのオンとオフを切り替えます。 |
|
|
|
|
|
|
|
なし |
管理サーバー(MS)でアラートを検出できるように、ローカル・セルにハードウェア・アラートを設定するようBMCを構成します。 |
|
|
|
属性 |
|
ALTER CELL
コマンドについて、その他の使用方法は次のとおりです。
-
セルの再起動、シャットダウンまたは起動が必要になる場合がありますが、その理由は次のとおりです。
-
ソフトウェアのアップグレード
-
サービス停止(セルがサービス・リクエストに応答していない状態を含む)
-
-
サービスをシャットダウンする前に、コマンドに応じて、次のようにシステムがグリッド・ディスクのステータスをチェックします。
-
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
コマンドが発行されると、システムはグリッド・ディスクをチェックして、CELLSRVサービスを安全にシャットダウンできるかどうかを判別します。asmDeactivationOutcome
属性により、すべてのグリッド・ディスクでyes
が返されると、システムがセル上のグリッド・ディスクを非アクティブ化し、Oracle ASMがディスクをオフラインにします。オフライン・プロセスが完了すると、CELLSRVはシャットダウンされます。どのグリッド・ディスクもシャットダウンできない場合は、エラー・メッセージCELL-01548
が表示され、CELLSRVの実行が続行されます。 -
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
コマンドは、ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
コマンドに関する前述の箇条書き部分の説明に従って、同じチェックを実行します。グリッド・ディスクがno
を返すと、エラー・メッセージが表示され、MS、RSおよびCELLSRVの最新の状態が表示されます。 -
ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV
およびALTER CELL RESTART SERVICES ALL
コマンドは、同じチェックを実行して、すべてのディスクをOracle ASMから安全に非アクティブ化できることを確認します。asmDeactivationOutcome
属性により、すべてのグリッド・ディスクでyes
が返されると、CELLSRVサービスがすぐに再起動され、続いてMSおよびRSサービスが再起動されます(該当する場合)。
-
-
ALTER CELL
コマンドのIGNORE REDUNDANCY
オプションは、次の場合にのみ有効です。-
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
-
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
-
ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
-
ALTER CELL RESTART SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
注意:
IGNORE REDUNDANCY
オプションを指定すると、asmDeactivationOutcome
属性のチェックが省略されます。IGNORE REDUNDANCY
オプションを使用すると、コマンドがすぐに実行されます。その結果、一部のOracle ASMディスク・グループがディスマウントされる場合があります。 -
-
アラートに関する通知をセルが送信するように設定するには、次のセル属性を構成します。
-
smtpServer
-
smtpPort
-
smtpUser
-
smtpPwd
-
smtpUseSSL
-
smtpFrom
-
smtpFromAddr
-
smtpToAddr
-
snmpSubscriber
-
snmpUser
-
snmpEngineID
-
notificationMethod
-
notificationPolicy
-
emailSubscriber
smtpToAddr
属性は、アラート通知の受信先のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストを設定するために使用できます。このリストは引用符で囲む必要があります。snmpSubscriber
属性は、SNMPアラート通知を送信するSNMPターゲットのリストに設定できます。これらのターゲットは次のように指定されます。snmpSubscriber=( (host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"]) [,(host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"])] ...)
注意:
-
ALTER CELL ... smnpSubscriber
コマンドでは、smnpSubscriber
に設定されている既存の値を置き換えます。SNMPターゲットのリストを追加するには、既存の値がコマンドに含まれるようにします。コマンドを実行すると、次のメッセージが表示されます。snmpSubscriber <old_value> has been replaced with <new_value>
次に例を示します。
snmpSubscriber ((host=hosta)) has been replaced with ((host=hostb))
-
snmpSubscriber
属性はOracle自動サービス・リクエスト(ASR)の構成に使用します。 -
snmpSubscriber
属性を指定する場合は、コミュニティ名に、空白または= ' " \ / < >を含めることはできません。 -
SNMPアラートは、Oracle Exadata System Softwareの各インストールに含まれているMIB (管理情報ベース)に準拠しています。Oracle Exadata Storage ServerのMIBファイルは、
/opt/oracle/cell/cellsrv/deploy/config/
にあります。タイプ
Oracle ASR
およびv3ASR
のアラートは、SUB-HW-TRAP-MIB.mib
ファイルにあるSUN-HW-TRAP-MIBに準拠しています。その他のアラート・タイプは、
cell_alert.mib
ファイルにあるcell_alert MIBに準拠しています。SNMPアラートとMIBはSNMPバージョン 1(SNMPv1)に準拠しています。ただし、Oracle ASRのアラートはSNMPバージョン2c (SNMPv2c)に準拠しています。
port
のデフォルト値は162
です。community
のデフォルト値はpublic
です。snmpSubscriber
タイプは、ASR
、v3
およびv3ASR
です。v3
およびv3ASR
タイプの場合、snmpUser
を定義する必要があり、community
のかわりにユーザー名を指定します。v3ASR
タイプの場合、authProtocol = SHA
およびprivProtocol = AES
を使用してユーザーを定義する必要があります。Oracle ASR Managerは、これらのプロトコルのみをサポートしています。snmpSubscriber
を、タイプv3ASR
に設定すると、ILOMプロパティおよびILOMで送信されるトラップのルールも設定されます。タイプが指定されない場合、デフォルトはバージョン1、cell_alert trapsです。このタイプを指定する文字列はありません。このタイプを使用するにはタイプ・フィールドを省略してください。
fromIP
フィールドで、トラップが送信されるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、デフォルトで、eth0に関連付けられているIPアドレスが設定されます。Oracle ASR ManagerにデフォルトのIPアドレスが登録されていなければ、このフィールドを使用します。Oracle ASR Managerは、認識できるIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。fromIP
フィールドは、タイプがASR
またはv3ASR
のSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。次に例を示します。
CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=asrhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1",type=ASR))
次の例では、タイプが
ASR
またはv3ASR
ではないため、エラーが返されます。CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=localhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1")) CELL-00068: The fromIP field is only supported for ASR SNMP subscribers.
asrmPort
フィールドにより、Oracle ASR Managerとの通信のためにMSで使用されるOracle ASR Managerマシンのポート番号を指定できます。このポートは、Oracle ASR ManagerのHTTP受信機能のHTTPポートと同じにする必要があります。これを確認するには、Oracle ASR Managerマシンでasr show_http_receiver
を実行します。asrmPort
フィールドは、タイプがASR
またはv3ASR
のSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。このポートのデフォルト値は16161です。snmpUser
属性では、SNMPアラートを受信するユーザーを定義します。属性の構文は次のとおりです。((name=user1, authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*) , \ (name=user2, authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*, ), ...)
-
name
はユーザー名です。 -
authProtocol
は認証プロトコルです。オプションはMD5
またはSHA
です。 -
privProtocol
は暗号化プロトコルです。オプションはnone
、AES
またはDES
です。privProtocol
属性を指定しない場合、デフォルトのnone
を使用します。 -
snmpUser
属性にはauthProtocol
を指定する必要があります。 -
コマンド内のパスワード値には
*
のみが使用可能です。 -
認証パスワードの入力が求められます。認証パスワードは、8から12文字の英数字にする必要があります。
-
暗号化プロトコルが指定されている場合、暗号化パスワードの入力が求められます。パスワードは正確に8文字の英数字であり、大文字小文字が区別されます。
-
パスワードは格納または表示されません。セキュア・ハッシュ・キーが計算され、トラップの認証および暗号化用として使用されます。
-
このコマンドは、対話型モードでのみ実行できます。
notificationMethod
属性の値は、mail
、snmp
、none
、またはmail
とsnmp
の組合せ(notificationMethod='mail,snmp'
など)が可能です。デフォルト値はmail
です。smtpUseSSL
属性では、属性をtrue
に設定すると、電子メール通知でSecure Socket Layer(SSL)暗号化が有効になります。notificationPolicy
属性の値は、none
、またはcritical
、warning
、clear
の組合せ(notificationPolicy='warning,clear'
など)が可能です。-
critical
値は、ハードウェア生成のアラートか、自動診断リポジトリ(ADR)またはBMCで生成されるアラートを示します。また、critical
値は、メトリック定義で指定したcriticalのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートも示します。 -
warning
値は、メトリック定義で指定したwarningのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートを示します。 -
clear
値は、値がwarningまたはcriticalのしきい値を超えた後に、そのしきい値の境界を下回った場合のメトリック・アラートを示します。 -
maintenance
値は、ハードウェア関連のすべてのエラーを示します。ハードウェア・エラーは、電子メール・メッセージの件名の行に"Maintenance"としてレポートされます。
-
-
ALTER CELL snmpSubscriber...type=asr
コマンドは、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMのOracle ASRの宛先を設定します。SNMPサブスクライバのリストからtype=asr
のすべてのsnmpSubscriber
のエントリを削除すると、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMのトラップ・メカニズムが無効になります。 -
各サブスクライバのホストは、ドメイン名またはIPアドレスとして指定する必要があります。英数字以外の文字が含まれる場合は、ホスト名またはIPアドレスは引用符で囲みます。ポート値およびコミュニティ値はオプションです。ポート値のデフォルトは
162
です。コミュニティのデフォルト値はpublic
です。タイプ値はオプションです。タイプのデフォルト値はNULL
です。サポートされているNULL以外の値は、ASR
、V3
およびv3ASR
タイプのみです。 -
Management Server(MS)を起動すると、
type=asr
のsnmpSubscriber
リストのエントリはセルのILOMに追加されます。これにより、ILOMが置き換えられると、エントリは新しいILOMに設定されます。エントリがILOMから削除される場合、ALTER CELL ... snmpUser=
コマンドを使用してこれらをILOMに手動で追加する必要があります。 -
type=asr
またはtype=v3ASR
のsnmpSubscriber
はOracle ASR Managerの指定のみに構成する必要があります。 -
セル・アラートまたはイベントの電子メール・メッセージが正常に送信されるかどうかを検証するには、
ALTER
コマンドにVALIDATE MAIL
オプションを指定します。検証プロセスにより、設定した受信先にテスト用の電子メール・メッセージが送信されます。テスト用の電子メール・メッセージが受信されない場合は、電子メール構成の設定が有効になっていません。 -
emailFormat
属性はhtml
またはtext
です。デフォルトでは、電子メール通知はHTML形式で送信されます。プレーン・テキストの電子メール通知を受信するには、値をtext
に変更します。 -
ストレージ・セルからのアラートをサブスクライブするためにSNMPマネージャによって
ALTER CELL snmpEngineID
コマンドが使用されます。snmpEngineID
パラメータは、最大20文字まで設定できます。これは、データ・センター内のターゲットごとに一意である必要があります。デフォルト値はセル名です。SNMPユーザーが定義される前にsnmpEngineID
属性が設定されていない場合、このデフォルト値が使用されます。SNMPユーザーが定義された後は、エンジン識別子を変更しないでください。エンジン識別子を変更すると、ユーザー・キーが再計算されるため、ユーザーのパスワードを再入力する必要があります。
-
ALTER CELL emailSubscriber
コマンドは、特定のアラート・タイプのアラート通知の受信先であるカンマ区切りの電子メール・アドレスのリストを設定します。この構文の例を次に示します。ALTER CELL emailSubscriber = ((email="email_address1", \ alertType="alert_type") \ [, (email="email_address2",alertType="alert_type"), ...])
電子メール・アドレスは有効な電子メール・アドレスである必要があります。
email
パラメータは必須です。alertType
パラメータは、アラートのタイプを指定します。このパラメータはオプションです。アラート・タイプは、HARDWARE
、SOFTWARE
、METRIC
またはADR
です。アラート・タイプを指定しない場合、すべてのアラート・タイプがサブスクリプションの対象になります。入力文字列を空にすると、現在の一連のサブスクライバが削除されます。
アラート通知を受信するには、通知ポリシーを設定する必要があります。ポリシーは、すべての電子メール・サブスクライバに適用されます。これらのアラートの通知ポリシーは、
snmpSubscriber
アラートの場合と同じです。 -
セル名を変更する場合は、一意のセル名を選択する必要があります。
-
bbuLearnCycleTime
属性を使用して、バッテリ学習サイクルの開始時間を設定します。学習サイクルが終了すると、属性はデフォルトの四半期ごとのサイクルに戻ります。 -
bbuLearnSchedule
属性を使用して、次回のバッテリ学習サイクルを設定します。bbuLearnSchedule
属性では、次のパラメータを使用します。-
month
: 値は1
から12
までの範囲です。現在の月から次の3か月までの月を入力する必要があります。たとえば、bbuLearnSchedule
属性を2月に設定した場合、月は2月、3月、4月または5月になります。 -
week
: 値は1
から5
までの範囲です。値1
は月の第1週を表し、2
は第2週を表し、それ以降も同様です。month
およびday
を指定する場合、week
値の指定は必須です。 -
day
: 値は1
から7
までの範囲です。値1
は日曜日を表し、2
は月曜日を表し、それ以降も同様です。month
およびweek
を指定する場合、day
値の指定は必須です。 -
date
: 値は1
から31
までの範囲です。値は月の日を表します。デフォルトの日付は17
です。 -
hour
: 値は0
から23
までの範囲です。値0
は12:00 a.m.を表し、1
は1:00 a.m.を表し、それ以降も同様です。 -
minute
: 値は0
から59
までの範囲です。値は1時間における分を表します。 -
second
: 値は0
から59
までの範囲です。値は1分間における秒を表します。
-
-
ALTER CELL BBU DROP FOR REPLACEMENT
コマンドは、ハード・ディスク・コントローラのバッテリを交換する前に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwriteback
からwritethrough
に変更し、ロケータLEDをオンにします。新規バッテリは自動的に有効化されます。 -
ALTER CELL BBU REENABLE
コマンドは、バッテリを取り外してから同じバッテリを再度挿入する際に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwritethrough
からwriteback
に変更し、ロケータLEDをオフにします。 -
ALTER CELL interconnectN=""
コマンドは、指定されたインタフェース(N)のセルに対するInfiniBand構成情報を削除します。 -
InfiniBandインタフェースのIPアドレスが変更されている場合は、
service network restart
コマンドを実行する前に、root
ユーザーとしてservice openibd restart
コマンドを実行する必要があります。 -
IPアドレスを変更したら、
ALTER CELL RESTART SERVICES ALL
コマンドを使用してすべてのサービスを再起動する必要があります。 -
syslogconf
属性によってセルのsyslogルールが拡張されます。この属性を使用すると、指定した管理サーバーに対象のsyslogメッセージが転送されるように指定できます。管理サーバーでは、管理サーバーのsyslog構成に応じて、転送されたメッセージがファイル、コンソールまたは管理アプリケーションに渡されます。この属性の構文を次に示します。syslogconf = ('selector @node' [, 'selector @node']... )
この構文のselectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。どちらの変数も
syslog.conf
の標準構文規則に準拠します。-
syslogconf
属性のfacility
オプションは、auth
、authpriv
、cron
、daemon
、ftp
、kern
、lpr
、mail
、mark
、news
、security
、syslog
、user
、uucp
、local0
、local1
、local2
、local3
、local4
、local5
、local6
、local7
、none
および*
のいずれかである必要があります。 -
syslogconf
属性のpriority
オプションは、alert
、crit
、debug
、emerg
、err
、error
、info
、notice
、panic
、warn
、warning
、none
および*
(アスタリスク)のいずれかである必要があります。
-
-
ALTER CELL VALIDATE syslogconf selector
コマンドでは、テスト・ログ・メッセージを送信します。テスト・メッセージの送信先は、/etc/syslog.conf
ファイルのルールによって指定されます。syslogconf
の割当てによりsyslogのルールが拡張される場合は、指定の管理サーバーにテスト・メッセージが転送されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、
syslogFormat
属性を使用して、必要なフォーマット文字列に値を設定することでsyslogの標準フォーマットを任意のフォーマットに変更できます。syslogFormat
属性を空の文字列に設定すると、フォーマットの変更が削除され、syslogフォーマットがデフォルト・フォーマットに変換されます。フォーマット文字列に制御文字が含まれている場合は、コマンドの入力時に前にバックスラッシュを付ける必要があります。構文の例は、例8-33を参照してください。
-
flashCacheMode
属性は、フラッシュ・キャッシュの現在値の表示と設定に使用されます。値はwritethrough
(デフォルト)またはwriteback
です。flashCacheMode
属性については、次の点に注意してください。-
属性が
writeback
からwritethrough
に変更され、既存のフラッシュ・キャッシュが存在する場合は、エラーが表示されます。属性をwritethrough
に変更する前に、フラッシュ・キャッシュをフラッシュして削除する必要があります。 -
属性を
writethrough
からwriteback
に変更する場合は、属性を変更する前にフラッシュ・キャッシュを削除する必要があります。 -
RECOディスク・グループのグリッド・ディスクなど、キャッシングが不要なグリッド・ディスクでライトバック・キャッシュを無効にできます。これにより、他のオブジェクトでキャッシュ領域を使用できます。
関連項目:
-
グリッド・ディスクでのキャッシングの無効化の詳細は、「ALTER GRIDDISK」を参照してください
-
フラッシュ・キャッシュの有効化および無効化の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。
-
-
-
ALTER CELL alertSummaryInterval
コマンドでは、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を設定します。オープン・アラートの電子メール・メッセージは、セルにアクセスしなくても、セルに関するオープン状態のすべての問題の簡潔な概要を提供するHTMLドキュメントです。有効なオプションは、daily
、weekly
、biweekly
およびnone
です。デフォルト値はweekly
です。 -
ALTER CELL alertSummaryStartTime
コマンドでは、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定します。このコマンドには、有効なタイム・スタンプを渡します。 -
ALTER CELL eighthRack
コマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrue
およびエイス・ラック構成を無効化するfalse
です。ALTER CELL eighthRack=true
コマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。 -
フラッシュ・キャッシュの圧縮は、Oracle Exadata Database Machine X3およびX4ストレージ・サーバーを実行するOracle Exadata System Softwareリリース11.2.3.3.0以降でのみ使用できます。
-
ALTER CELL flashCacheCompress
コマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化または無効化します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するtrue
およびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化するfalse
です。Oracle Exadata Database Machine X3およびX4ストレージ・サーバーでフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効にするには、次のコマンドを使用します。CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true
注意:
フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するには、Oracle拡張圧縮オプションが必要です。関連項目:
フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。 -
ストレージ・サーバーを以前のリリースにダウングレードする場合は、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。
-
ALTER CELL hardDiskScrubStartTime
コマンドでは、潜在的な不良セクターの事前復元の開始時間を設定します。有効なオプションは、date/time
の組合せまたはnow
です。次の表は、1つのアイドル・ハード・ディスクを修正するために必要な概算時間を示しています。ディスク・タイプ ハード・ディスク容量 修正の概算時間 高パフォーマンス
600 GB
1時間
高パフォーマンス
1.2 TB
2時間
大容量
2 TB
4時間40分
大容量
3 TB
6時間30分
大容量
4 TB
8時間
大容量
8 TB
13時間
-
ALTER CELL hardDiskScrubInterval
コマンドでは、潜在的な不良セクターの事前復元の間隔を設定します。有効なオプションは、daily
、weekly
、biweekly
およびnone
です。none
オプションを使用すると、すべてのディスク修正が停止されます。 -
アラート・ログでは、「セル・ディスクのスクラブの開始」や「セル・ディスクのスクラブの終了」などのメッセージが表示されます。これらの情報メッセージは予想どおりのもので、アクションは不要です。
-
システムがアイドル状態の場合には、ディスク・スクラブによりディスク使用率が100%になります。これが予想される動作です。ディスク・スクラブは、ディスク・アクティビティに基づいてIORMを使用して自分自身を調整します。リクエストを受け取ると、ディスク・スクラブのアクティビティは減少します。ワークロードがディスク・スクラブの影響を受けることはありません。
-
次の属性のセル属性値をデフォルトに設定するには、値として2セットの引用符文字を使用します。
-
alertSummaryInterval
-
bbuLearnSchedule
-
hardDiskScrubInterval
-
notificationMethod
-
notificationPolicy
-
smtpPort
-
traceLevel
-
-
ALTER CELL iotimeoutthreshold
コマンドは、タイムアウトしきい値を変更します。セルのI/O時間が定義されたしきい値より長くなった場合、I/Oは取り消され、Oracle ASMはI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。データの最後の有効なミラー・コピーに対して発行されたI/Oは、タイムアウトしきい値を超えた場合でも取り消されません。iotimeoutthreshold
のデフォルト値は1000sです。このコマンドは、1つの値(5
など)と1つの単位を受け取ります。有効な単位はs
です(秒の場合)。注意:
タイムアウトしきい値を低く設定しすぎると、システムのパフォーマンスに悪い影響を与えることがあります。ピークI/O負荷の自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートを確認し、しきい値をピークI/Oレイテンシに十分な安全マージンを加えた、より長い値に設定することをお薦めします。 -
ExaCLIで使用するためにセル上にCA認証のセキュリティ証明書を設定するには、次の属性を使用します。
注意:
次の属性は、ExaCLIからALTER CELL
コマンドを実行する場合にのみ使用できます。-
securityPubKey
- 公開鍵ファイルのURLを指定します。 -
securityPrivKey
- 秘密鍵ファイルのURLを指定します。 -
securityPrivKeyPW
- 秘密鍵ファイルが暗号化されている場合に使用するパスワードを指定します。
次に例を示します。
ExaCLI> alter cell securityPubKey="http://www.acme.com/security/newkey.crt", - securityPrivKey="http://www.acme.com/security/newkey.key", - securityPrivKeyPW=* password=****************
CA認証済セキュリティ証明書をアップロードした後、新しいセキュリティ証明書を表示するには、MSを再起動する必要があります。
CellCLI> alter cell restart services ms
-
-
電子メールへの診断パックの添付を無効にするには、次のコマンドを実行します。
alter cell diagPackEmailAttach=FALSE
診断パッケージの詳細は、「CREATE DIAGPACK」を参照してください。
-
ramCacheMode
属性は、on
、off
またはauto
に設定できます。デフォルト値はauto
で、RAMキャッシュ機能が有効ではないという意味です。この属性を変更した場合、CELLSRVを再起動して変更内容を有効にする必要があります。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、
httpsAccess
属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccess
に指定する値は、以前の値を上書きします。次の値をhttpsAccess
に使用できます。ALL
— すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)NONE
— HTTPsポートを完全に無効にしますIP1, IP2,..., IPn
— IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。
また、IPアドレスを1つ指定するかわりに、
/
文字を使用してサブネット・マスクによるIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'
は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。構文の例は、例8-32を参照してください。
例
例8-3は、snmpSubscriber
のasrmPort
フィールドを設定する方法を示しています。
例8-4は、自動診断パックのアップロード機能を有効および無効にする方法を示しています。
例8-5は、CELL
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
例8-6は、セルの電子メール通知を設定する方法を示しています。
例8-7は、InfiniBandインターコネクトを設定する方法を示しています。
例8-8は、セルの電子メール設定の検証方法を示しています。
例8-9は、セルのOracle ASR電子メール設定の検証方法を示しています。
例8-10は、電子メールのメッセージの形式の変更方法を示しています。
例8-11は、セルのSNMP設定の検証方法を示しています。
例8-12は、電子メール・アラートのタイプの指定方法を示しています。この例では、1つのサブスクライバがハードウェアおよびソフトウェアを取得し、もう1つのサブスクライバがADRアラートを取得します。
例8-13は、SNMPユーザーを変更する方法を示しています。
例8-14は、電子メール・アラートのサブスクライブ解除方法を示しています。
例8-15は、セルの構成の検証方法を示しています。
例8-16は、セルの構成が不適切な場合のサンプルのエラー・メッセージを示しています。
例8-17は、セル・サービスの起動およびシャットダウンの方法を示しています。
例8-18は、セルのLEDの設定方法を示しています。
例8-19は、syslogconf属性を使用してルールを追加する方法を示しています。
例8-20は、テスト・メッセージを使用してルールを追加および検証する方法を示しています。
例8-21は、syslog.conf
のルールを削除する方法を示しています。
例8-22は、フラッシュ・キャッシュ・モードの設定方法を示しています。
例8-23は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を週1回に設定する方法を示しています。
例8-24は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定する方法を示しています。
例8-25は、バッテリ学習サイクルを設定する方法を示しています。この例では、バッテリ学習サイクルを1月17日3:00:59に実行するように設定しています。それ以降の学習サイクルは、4月17日3:00:59、7月17日3:00:59および10月17日3:00:59になります。デフォルト設定は"MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0
"です。
例8-26は、Oracle Exadata Database Machine X4-2でセルに対してフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法を示しています。
例8-27は、ディスク修正の開始時間を設定する方法を示しています。
例8-28に、潜在的な不良セクターの事前復元の間隔を隔週に変更する方法を示します。
例8-29に、notificationPolicy
属性をデフォルト値にリセットする方法を示します。
例8-30に、traveLevel
をデフォルト値にリセットする方法を示します。
例8-31に、iotimeoutthreshold
設定を変更する方法を示します。
例8-32に、Exadata RESTfulサービスへのHTTPsアクセス用のアクセス制御リストを構成する方法を示します。
例8-33に、syslogのカスタマイズされたフォーマットを指定する方法を示します。
例8-3 snmpSubscriberのasrmPortの設定
CellCLI> ALTER CELL snmpSubscriber=((host=host1,port=162,community=public,type=asr,asrmPort=16161))
例8-4 自動診断パックのアップロードの有効化と無効化
この機能を有効または無効にするには、cell
オブジェクトでdiagPackUploadEnabled
属性を設定します。
この機能を無効にするには属性をfalse
に設定し、有効にするにはtrue
に設定します。デフォルトはtrue
です。
CellCLI> ALTER CELL diagPackUploadEnabled=FALSE
例8-5 セル名、IPブロックおよびセル番号の属性の変更
CellCLI> ALTER CELL name=cell02, cellNumber=2
例8-6 セルの電子メール通知の構成
CellCLI> ALTER CELL smtpServer='my_mail.example.com', -
smtpFromAddr='john.doe@example.com', -
smtpFrom='John Doe', -
smtpToAddr='jane.smith@example.com', -
snmpSubscriber=((host=host1),(host=host2)), -
notificationPolicy='clear', -
notificationMethod='mail,snmp'
例8-7 InfiniBandインターコネクトの設定
CellCLI> ALTER CELL interconnect1='ib0', interconnect2='ib1'
例8-8 セルの電子メールの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE MAIL
例8-9 セルのOracle ASR電子メールの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP type=asr
例8-10 電子メールのメッセージの形式の変更
CellCLI> ALTER CELL emailFormat='text'
CellCLI> ALTER CELL emailFormat='html'
例8-11 セルのSNMPの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP
例8-12 電子メール・アラートのタイプの指定
ALTER CELL emailSubscriber= \
((email="email1@example.com",alertType="HARDWARE,SOFTWARE"), \
(email="email2@example.com",alertType="ADR"))
例8-13 SNMPユーザーの変更
CellCLI> ALTER CELL snmpuser = ((name=ASR, authprotocol=md5, authpassword=*, \
privprotocol=AES, privpassword=*))
snmpUser ASR authpassword: password
Confirm snmpUser ASR authpassword: password
snmpUser ASR privpassword: password
Confirm snmpUser ASR privpassword: password
例8-14 電子メール・アラートのサブスクライブ解除
ALTER CELL emailSubscriber=""
例8-15 セルの構成の検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION
Cell CD_01_cell01 successfully altered
例8-16 セルの不適切な構成のチェック
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION
CELL-02827: Cell configuration check for hardware and firmware encountered the
following issues:
ILOM check has detected the following issue(s):
Attribute Name : ILOMVersion
Required : 3.0.6.10.a r49240
Found : 3.0.6.10.a r49385
例8-17 セル・サービスの起動およびシャットダウン
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES CELLSRV
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES ALL
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES MS
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV
CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL
CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
例8-18 セルのLEDの消灯/点灯の設定
CellCLI> ALTER CELL LED OFF
CellCLI> ALTER CELL LED ON
例8-19 syslogconf属性の使用
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('*.err;authpriv.none @loghost', -
'*.emerg @loghost')
例8-20 ルールの追加および検証
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('kern.crit @loghost')
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE syslogconf 'kern.crit'
例8-21 すべてのsyslog.conf
ルールの削除
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=''
例8-22 フラッシュ・キャッシュのモードの設定
CellCLI> ALTER CELL flashcachemode = writeback
例8-23 オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度の設定
CellCLI> ALTER CELL alertSummaryInterval=weekly
例8-24 オープン・アラートのメッセージ配信時間の設定
CellCLI> ALTER CELL alertSummaryStartTime="2013-04-23T12:57:00-06:00"
例8-25 バッテリ学習サイクルの設定
この例は、バッテリ学習サイクルのスケジュール方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL bbuLearnSchedule = "MONTH 1 HOUR 3 SECOND 59"
例8-26 フラッシュ・キャッシュの圧縮の有効化
この例は、ストレージ・サーバーのフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効にする方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true
例8-27 潜在的な不良セクターの事前復元の開始時間の設定
この例は、ストレージ・サーバーのディスクの復元の開始時間を設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubStartTime='2013-08-07T21:19:22-07:00'
例8-28 潜在的な不良セクターの事前復元の間隔の設定 - 週1回にする場合
この例は、ディスク修正の間隔を設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubInterval=weekly
例8-29 notificationPolicy属性のデフォルト値の設定
この例は、notificationPolicy
属性のデフォルト値を設定する方法を示しています。
CellCLI> alter cell notificationPolicy=""
例8-30 traceLevel値をデフォルト値に設定
この例は、traceLevel
値をデフォルト値に設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL traceLevel=""
例8-31 iotimeoutthreshold値の設定
この例は、iotimeoutthreshold
を5秒に設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = '5s'
iotimeoutthreshold
をデフォルト値にリセットするには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = ""
例8-32 Exadata RESTfulサービスへのHTTPSアクセスの制限
この例は、Exadata RESTfulサービスへのHTTPsアクセス用のアクセス制御リストを構成する方法を示しています。次のコマンドは、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲のIPアドレスを持つホストへのHTTPsポート・アクセスを許可します。
CellCLI> ALTER CELL httpsAccess="192.168.10.0/24"
例8-33 Syslogフォーマットをカスタム文字列に設定してからデフォルトのフォーマットに戻す
CellCLI> ALTER CELL syslogformat="%TIMESTAMP:::date-rfc3339% %HOSTNAME%%syslogtag%
%syslogseverity-text%:%msg:::sp-if-no-1st-sp%%msg:::drop-last-lf%\\n"
CellCLI> ALTER CELL syslogformat="%TIMESTAMP% %HOSTNAME% %msg%\\n"
CellCLI> ALTER CELL syslogformat=""
8.8.3 ALTER CELLDISK
用途
ALTER CELLDISK
コマンドは、すべてのセル・ディスクまたは指定したセル・ディスクの属性を変更します。
構文
ALTER CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] | cdisk_name [, cdisk_name]... }
{{FLUSH | CANCEL FLUSH} [NOWAIT]} |
{ attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}
使用方法
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、例8-80でmodifiable
として示されます。
-
FLASHDISK
オプションでは、ALTER CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。 -
HARDDISK
オプションでは、ALTER CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。 -
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
-
ダーティ・データがフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュされるようにするには、セル・ディスクをエクスポートする前に
ALTER CELLDISK ... FLUSH
コマンドを実行する必要があります。 -
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。 -
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。 -
ALTER CELLDISK ... FLUSH
コマンドをフラッシュ・セル・ディスクに対して実行すると、指定したFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データとキャッシュ済グリッド・ディスクが同期されます。ハード・セル・ディスクに対してコマンドを実行すると、すべてのFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクにあるグリッド・ディスクが同期されます。
例8-34 セル・ディスク属性の変更
この例は、セル・ディスク属性の変更方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELLDISK cdiska name = CD_01_cell01, -
comment = 'cdiska is now CD_01_cell01'
CellCLI> ALTER CELLDISK ALL -
comment = 'This cell disk is on cell cell01'
CellCLI> ALTER CELLDISK ALL HARDDISK FLUSH NOWAIT
CellCLI > ALTER CELLDISK c9datafile1 CANCEL FLUSH
関連項目
8.8.4 ALTER FLASHCACHE
用途
ALTER FLASHCACHE
コマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにしてから、グリッド・ディスク(ダーティ・データ)に同期していないデータをフラッシュ・キャッシュから指定されたディスクにフラッシュします。
構文
ALTER FLASHCACHE { ALL | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..."}
{SIZE} {FLUSH | CANCEL FLUSH} [NOWAIT] }
使用方法
注意:
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、ALTER FLASHCACHE CANCEL FLUSH
を使用してフラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。
-
ALL
オプションは、使用可能なすべてのフラッシュ・セル・ディスクに適用されます。 -
CELLDISK
オプションでは、特定のセル・ディスクをフラッシュできます。 -
ALL
オプションと一緒にSIZE
オプションを指定した場合、サイズが検証されます。サイズが有効な場合は、すべてのセル・ディスクが削除され、指定したサイズのフラッシュ・キャッシュが作成されます。 -
CELLDISK
オプションと一緒にSIZE
オプションを指定した場合、サイズが検証されます。サイズが有効な場合は、指定したセル・ディスクが削除され、指定したセル・ディスク上に指定したサイズのフラッシュ・キャッシュが作成されます。 -
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
-
ALTER FLASHCACHE CELLDISK= ... FLUSH
コマンドでは、データをフラッシュ・キャッシュから読み取れない場合、またはデータをディスクに書き込めない場合、ダーティ・データをフラッシュしません。ダーティ・データをフラッシュ・ディスクからグリッド・ディスクにフラッシュするには、ALTER GRIDDISK ... FLUSH
コマンドを使用します。 -
ALTER FLASHCACHE ... FLUSH
コマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュに書き込まれないようにしてから、フラッシュ・キャッシュ内のすべてのデータをハード・ディスクと同期します。その結果、すべてのデータがフラッシュ・キャッシュから削除されます。フラッシュ・キャッシュが再度有効化されると、フラッシュ・キャッシュのアクティビティ・メトリックがリセットされます。 -
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、フラッシュ・キャッシングを復元します。 -
NOWAIT
オプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTER
コマンドを完了できます。 -
デフォルトでは、フラッシュ・キャッシュをライトバックするためにExtreme Flash Exadata X5-2ストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。この値を変更するには、
DROP FLASHCACHE
およびCREATE FLASHCACHE
コマンドを使用します。
例8-35 フラッシュ・セル・ディスクからのダーティ・ブロックのフラッシュ
この例は、すべてのフラッシュ・セル・ディスクからダーティ・ブロックをフラッシュする方法を示しています。
CellCLI> ALTER FLASHCACHE ALL FLUSH
Flash cache on FD_00_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_01_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_02_scac01cel07 successfully altered
...
Flash cache on FD_14_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_15_scac01cel07 fsuccessfully altered
8.8.5 ALTER GRIDDISK
用途
ALTER GRIDDISK
コマンドは、すべてのグリッド・ディスクまたは指定したグリッド・ディスクの属性を変更します。
注意:
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクの名前を変更する前に、Oracle ASMディスク・グループがオフラインになっていることを確認します。構文
ALTER GRIDDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] |gdisk_name1 [, gdisk_name2]... }
{ ACTIVE |INACTIVE | {FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH} |
attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
[NOWAIT]
使用方法
ALTER GRIDDISK
コマンドで変更可能な属性は、例8-86でmodifiable
として示されます。
-
FLASHDISK
オプションでは、ALTER GRIDDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。 -
HARDDISK
オプションでは、ALTER GRIDDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。 -
ACTIVE
オプションでは、指定したグリッド・ディスクで通常どおりにI/Oを受信するようにCELLSRVに通知します。グリッド・ディスクはデータベース・クライアントに表示されます。 -
INACTIVE
オプションでは、グリッド・ディスクがセル管理者に表示されますが、データベース・クライアントには表示されません。CELLSRVでは、グリッド・ディスクがオフラインであるかのように処理します。このモードでは、グリッド・ディスクでの管理操作が可能です。グリッド・ディスクをデータベース・ユーザーに表示する前に、グリッド・ディスクでアップグレードとテストを実行できます。この機能は、RESTRICTED
モードでのデータベースの起動と似ています。注意:
データベース・クライアントで現在使用中のグリッド・ディスクがINACTIVE
になっている場合、ディスクとのI/Oに障害が発生すると、対応するOracle ASMディスクがOracle ASMによってオフラインにされます。ディスクを再度使用可能にするには、セルのグリッド・ディスクをACTIVE
にし、対応するOracle ASMディスクをOracle ASMでオンラインに戻します。 -
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, flushstatus
-
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、指定したグリッド・ディスクで新しいデータがキャッシュされないようにします。 -
FLUSH
オプションは、ライトスルー・ディスクではなく、ライトバック・ディスクで有効です。 -
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のdフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。 -
NOWAIT
オプションでは、サイズ変更またはフラッシュ操作の続行中にALTER
コマンドを完了できます。 -
グリッド・ディスク名の長さの制限は30文字です。
-
size
属性を指定すると、グリッド・ディスクに割り当てる領域を増減できます。対応するOracle ASMディスクのサイズ変更は個別に行う必要があります。接尾辞
M
(MB)またはG
(GB)が数値に含まれている場合を除き、size
属性はバイト数で指定されます。グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。実際の割当てサイズは、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で最も大きいサイズになります。最小値は16MBです。16MB未満の値は16MBに繰り上げられます。 -
アクセス中のグリッド・ディスクの名前は変更しないでください。アクセス中のグリッド・ディスクの名前を変更しようとすると、操作が失敗します。名前を変更する場合は、事前にグリッド・ディスクを非アクティブにするか、Oracle ASMディスク・グループをディスマウントして、グリッド・ディスクへのアクセスを停止してください。
-
インターリーブ・グリッド・ディスクのサイズを変更すると、セル・ディスク全体にインターリーブ領域の割当てを行うようにグリッド・ディスクの内容が移動されます。サイズ変更操作には、数分間かかることがあります。
NOWAIT
オプションを使用して、データ移動操作をバックグラウンド・プロセスとして実行することもできます。ステータスをチェックする場合は、LIST GRIDDISK
コマンドを使用してください。注意:
インターリーブ・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0では非推奨です。 -
cachingPolicy
属性は、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシーを変更する場合に使用します。キャッシング・ポリシーをdefault
からnone
に変更する前に、ALTER GRIDDISK ... FLUSH
コマンドを使用して、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシュにキャッシュ・データがないことを確認します。フラッシュ・キャッシュは、
cachingPolicy
がnone
に設定されたグリッド・ディスクで構成されたディスク・グループに配置されたデータ・ファイルでは使用されません。OEDAは、グリッド・ディスクの
cachingPolicy
がnone
に設定されているRECOディスク・グループを構成します。そのため、RECOに配置されたデータ・ファイルではフラッシュ・キャッシュは使用されません。RECOディスク・グループのグリッド・ディスクなど、キャッシングが不要なグリッド・ディスクでライトバック・キャッシュを無効にできます。これにより、他のオブジェクトでキャッシュ領域を使用できます。次のコマンドを使用してキャッシュをフラッシュし、
cachingPolicy
属性をnone
に設定します。ALTER GRIDDISK grid_disk_name FLUSH ALTER GRIDDISK grid_disk_name CACHINGPOLICY="none"
グリッド・ディスクのキャッシングを再有効化するには、次のようにします。
ALTER GRIDDISK grid_disk_name CANCEL FLUSH ALTER GRIDDISK grid_disk_name CACHINGPOLICY="default"
grid_disk_nameは、グリッド・ディスクの名前です。
例
例8-36 グリッド・ディスク属性の変更
この例は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER GRIDDISK data1_CD_01_cell01, data2_CD_01_cell01
comment = "This grid disk is on cell01"
CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL INACTIVE
例8-37 NOWAITオプションの使用
この例は、データ移動をバックグラウンド・プロセスとして実行するためのNOWAIT
オプションを示しています。
CellCLI> ALTER GRIDDISK gd0 SIZE=40M NOWAIT
GridDisk gd0 alter in progress
関連項目:
-
flashCacheMode
属性の設定の詳細は、「ALTER CELL」を参照してください -
name
属性値またはcomment
属性値の制限の詳細は、「共通の属性値の制限」を参照してください -
セル・ディスク属性の表示の詳細は、「LIST CELLDISK」を参照してください
-
グリッド・ディスク属性の詳細は、「CREATE GRIDDISK」を参照してください
-
フラッシュ・キャッシュのフラッシュの詳細は、「ALTER FLASHCACHE」を参照してください
-
グリッド・ディスクのセキュリティの詳細は、「Oracle Exadata System Softwareのセキュリティ構成」を参照してください
8.8.6 ALTER IBPORT
用途
ALTER IBPORT
コマンドでは、すべてのInfiniBandポートまたは指定したInfiniBandポート上でアクションを実行します。
構文
ALTER IBPORT {ALL | ibport_name [, ibport_name] ...} RESET COUNTERS
使用方法
RESET COUNTERS
オプションを使用すると、InfiniBandポート上のすべてのカウンタがリセットされます。
例8-38 IBPORT属性の変更
この例は、IBPORT
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER IBPORT ALL RESET COUNTERS
InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
InfiniBand Port HCA-1:2 successfully altered.
CellCLI> ALTER IBPORT "HCA-1:1" RESET COUNTERS
InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
8.8.7 ALTER IORMPLAN
ALTER IORMPLAN
コマンドは、セルのデータベース間プランおよびカテゴリ・プランを更新します。
用途
ディレクティブでは、データベース・クライアントに割り当てるI/Oリソースを設定します。ALTER IORMPLAN
コマンドは、データベース・クライアントによるディスクおよびフラッシュのI/Oの制御に使用します。
構文
ALTER IORMPLAN [dbPlan=(directive1[, directive2]...),]
[catPlan=( directive1[, directive2]...)]}
[objective='iorm_objective']
属性
-
dbplan
: データベース間のリソース割当てを管理できるデータベース間プランを指定します。dbplan
属性を設定することにより、データベース間プランをアクティブ化できます。dbPlan
属性が設定されていない場合は、デフォルトで各データベース間でリソースが共有され、割り当てられるリソースの割合は同じになります。 catplan
: カテゴリ・プランを指定し、主に実行中の作業のカテゴリでリソースを割り当てることができます。catPlan
ディレクティブが設定されていない場合、カテゴリ・プランはデフォルトで使用されません。リソースはデータベース間で分割されます。- データベース間プランを非アクティブ化するには、
dbplan
属性を空の文字列に設定します。空の文字列を設定するには、一重引用符または二重引用符を使用します。2つの引用符は同じである必要があります。たとえば、""
は正しい指定ですが、"'
は間違っています。 -
objective
:objective
属性はIORMの最適化モードを指定します。デフォルトでは、IORMは常に最小限度で有効化されるため、objectiveはbasic
に設定されます。objective
属性には、次の値を設定できます。auto
- この設定を使用して、IORMがアクティブなワークロードおよびリソース・プランに基づいて最適なモードを決定します。IORMでは、監視対象のワークロードおよび有効なリソース・プランに基づいて、継続的かつ動的に最適化のobjectiveを判断します。最初は、この値を使用することをお薦めします。high_throughput
- この設定は高いスループットが要求されるクリティカルなDSSのワークロードに使用します。この設定により、スループットが向上しますが、I/Oレイテンシが長くなります。low_latency
- この設定は非常に適切なディスク・レイテンシが要求されるクリティカルなOLTPワークロードに使用します。この設定により、ディスク使用率が大幅に制限され、レイテンシが可能なかぎり最短になりますが、スループットが低下します。balanced
- この設定はクリティカルなOLTPワークロードおよびDSSワークロードに使用します。この設定により、短いディスク・レイテンシと高いスループットが均等になります。この設定により、大きいI/Oのディスク使用率がlow_latency
より小さい範囲に制限され、レイテンシとスループットがバランスします。basic
: この設定は、I/Oの優先順位付けを無効にして、小さいI/Oの最大遅延を制限する場合に使用します。
ユーザー定義のプランを有効にするには、
objective
属性をbasic
以外の値に設定する必要があります。
dbPlanのディレクティブ属性
データベース・プラン(dbPlan
)のdirective
Nの書式は、次のとおりです。
( name=db_name, [share=number] [,level=number, allocation=number]
[,limit=number] [, flashcache={on|off}]
[, flashLog={on|off}] [, flashcachemin=number] [, flashcachelimit=number]
[, flashcachesize=number] [, asmcluster=asm_cluster_name
[, type={ database | profile }] [, role={ primary | standby }] )
-
各
dbPlan
には、最大1024個のディレクティブを指定できます。これらのディレクティブには、必須のother
データベース・ディレクティブが含まれます。注意:
level
およびallocation
属性を使用する場合、許可されるディレクティブは32のみです。 name
: データベースの名前。データベース名をアンダースコア(_
)で開始することはできません。dbplan
の場合、指定する各データベースのname
には、少なくとも1つのディレクティブが必要です。たとえば、(name=sales, share=8)
、(name=oltpdg, limit=80)
または(name=dwh, flashcachesize=50G)
となります。-
other
値はデータベースの識別名です。この値は、他のディレクティブで名前が指定されていないすべてのクライアントを示します。allocation
属性またはCellCLIユーティリティを使用してエラーが返される場合は、dbPlan
にname=other
を指定したディレクティブを、少なくとも1つ指定する必要があります。other
ディレクティブは、level
、allocation
またはlimit
属性とともに指定した場合のみ使用できます。role
、asmcluster
、flashcachemin
、flashcachelimit
またはflashcachesize
属性は、other
とともに使用できません。 -
default
値はデータベースの識別名です。dbPlan
で明示的に名前が付けられていないすべてのデータベースにデフォルト値が提供されているため、データベースごとにディレクティブを追加する必要はありません。明示的なディレクティブのないデータベースでは、default
データベース名に指定した値を使用します。default
にlevel
、allocation
、asmcluster
またはrole
を指定することはできません。
-
-
データベース・プランは、次のいずれかの構成を使用して定義できます。
-
share
:share
属性を使用して、データベースの相対優先度を指定します。share
値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースの保証が強化されます。share
値は1から32(1は最下位の共有、32は最上位の共有)です。share
属性では、IORMで最大1024のデータベースを管理できます。推奨されるベスト・プラクティスは、share
属性をdbplan
とともに使用することです。 -
allocation
: 各データベースのI/O分散の割合を指定する場合に、allocation
属性を使用します。allocation
属性では、IORMで最大32のデータベースを管理できます。level
属性を使用すると、異なるレベル間でリソースを割り当てることができます。level
には1から8までの値を指定できます。各level
のallocation
値の合計は、100を超えることはできません。allocation
も指定する場合は、asmcluster
は指定できません -
limit:limit
:limit
属性を使用して、データベースのI/O使用率を指定した使用率制限に制限します。limit
ディレクティブはdbPlan
でのみ使用できます。limit
属性では、データベースの最大ディスクI/O使用率の制限を指定します。ゼロより大きく、100以下の値です。この構成は、パフォーマンス・ベース課金の使用ケースに理想的であり、公平性を実現するためには使用できません。最大使用率制限が指定されている場合、データベースが過剰な容量を使用することはありません。最大使用率制限を指定すると、ディスクをフル容量未満で実行できます。
注意:
limit
値を低く指定すると、パフォーマンス深刻な影響を与える可能性があり、通常の統合使用ケースではお薦めしません。注意:
MAX_UTILIZATION_LIMIT
属性では、コンシューマ・グループのディスクI/O使用率の制限を指定します。この属性の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』および『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
-
-
ディスクI/O管理を有効にするには、
share
、limit
またはlevel
およびallocation
を指定します。 -
flashcache
属性では、データベースがフラッシュ・キャッシュを使用しないようにします。これにより、フラッシュ・キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。flashcache
属性はdbPlan
にのみ使用できます。flashcachemin
、flashcachelimit
またはflashcachesize
ディレクティブを指定する場合、flashcache
ディレクティブをOFF
には設定できません。注意:
データベースでflashcache
属性が特にoff
に設定されていない場合、データベースではフラッシュ・キャッシュがデフォルトで使用されます。 -
flashLog
属性では、データベースがフラッシュ・ログを使用しないようにします。flashlog
属性はdbPlan
にのみ使用できます。注意:
データベースでflashLog
属性が特にoff
に設定されていない場合、データベースではフラッシュ・ログがデフォルトで使用されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.2.0以降、
flashcachesize
属性では、データベースのフラッシュ・キャッシュ内の保証付きの強い制限領域を指定します。フラッシュ・キャッシュ内のこの領域は予約されますが、これは強い制限であるため、フラッシュ・キャッシュがフルでない場合も、データベースはその割当て容量を超えることはできません。 -
flashcachemin
属性値は、データベースのフラッシュ・キャッシュ内で最低限保証される領域を指定します。 -
flashcachelimit
属性値は、データベースがフラッシュ・キャッシュ内で使用できる最大領域を指定します。flashcachelimit
属性は、データベースがフラッシュ・キャッシュ内で使用できる最大領域を指定する弱い制限です。フラッシュ・キャッシュがフルでない場合、データベースはそれに割り当てられている容量を超えることができます。flashcachelimit
属性を0
に設定することはできません。 -
flashcachemin
、flashcachelimit
およびflashcachesize
属性は、データベース間プランにのみ適用可能であり、カテゴリ・プランには指定できません。たとえば、300M
、150G
または1T
のように、接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(TB)を指定する場合以外は、バイト単位でディレクティブの値を指定します。ディレクティブ全体でのflashcachemin
とflashcachesize
の合計は、フラッシュ・キャッシュのサイズより小さくする必要があります。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、
asmcluster
属性を使用して、異なるOracle ASMクラスタで実行されている一意の名前を持つデータベースに異なるディレクティブを指定できます。Oracle ASMを有効範囲にしたセキュリティを設定する際、asmcluster
属性値はcellkey.ora
ファイル内のasm
フィールドと一致している必要があります。 -
asmcluster
属性は、default
およびother
dbPlan
ディレクティブでは許可されていません。asmcluster
属性は、catPlan
ディレクティブでは許可されていません。asmcluster
も指定する場合は、allocation
は指定できません -
type
属性は、database
またはprofile
に設定する必要があります。type
を指定しない場合、ディレクティブはdatabase
ディレクティブにデフォルト設定されます。type
属性は、データベース間のプランに対してのみ指定できます。dbplan
には、プロファイルと個々のデータベース・ディレクティブの組合せを含めることができます。profile
を使用すると、多数のデータベースを持つ大規模な統合環境でリソース・プランの管理と構成が容易になります。プロファイルには、share
、limit
、flashcache
、flashlog
、flashcachemin
、flashcachelimit
およびflashcachesize
属性を指定できます。特定のprofile
にマップするデータベースは、プランで指定されたprofile
ディレクティブから属性値を継承します。データベースをprofile
にマップするには、db_performance_profile
データベース・パラメータを設定します。 -
role
属性を使用すると、Oracle Data Guardデータベース・ロールに基づいて異なるディレクティブを指定できます。role
ディレクティブには、primary
またはstandby
の値を指定できます。ディレクティブは、データベースがそのデータベース・ロールにある場合にのみ適用されます。スイッチオーバーまたはフェイルオーバーの場合、新しいディレクティブ値がIORMによって自動的に適用されます。role
属性が指定されていない場合は、データベース・ロールに関係なくディレクティブが適用されます。各role
のallocation
値の合計は、100を超えることはできません。role
属性は、default
およびother
dbPlan
ディレクティブでは許可されていません。role
属性は、ディレクティブで最後に指定された属性にする必要があります。
catPlanのディレクティブ属性
カテゴリ・プラン(catPlan
)のdirective
Nの書式は、次のとおりです。
( name=category_name, [,level=number, allocation=number] )
-
各
catPlan
には、最大28個のディレクティブを指定できます。これらのディレクティブには、必須のother
カテゴリのディレクティブが含まれます。 -
name
: カテゴリの名前。カテゴリ名をアンダースコア(_
)で開始することはできません。catplan
の場合、指定する各カテゴリのname
には、少なくとも1つのディレクティブが必要です。たとえば、(name=gold, share=8)
または(name=customer, level=1, allocation=80)
となります。other
値はカテゴリの識別名です。この値は、他のディレクティブで名前が指定されていないすべてのカテゴリを示します。catplan
にname=other
を指定したディレクティブを少なくとも1つ指定する必要があります(このディレクティブがないと、CellCLIユーティリティによってエラーが返されます)。 -
カテゴリ・プランは、次のいずれかの構成を使用して定義できます。
-
allocation
: 各カテゴリのI/O分散の割合を指定する場合に、allocation
属性を使用します。allocation
属性では、IORMで最大32のカテゴリを管理できます。level
属性を使用すると、異なるレベル間でリソースを割り当てることができます。level
には1から8までの値を指定できます。各level
のallocation
値の合計は、100を超えることはできません。
-
使用方法
-
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、例8-88でmodifiable
として示されます。 - データベース間のプランの属性をデフォルト値にリセットするには、属性を空の文字列に設定します。空の文字列を設定するには、一重引用符または二重引用符を使用します。2つの引用符は同じである必要があります。たとえば、
""
は正しい指定ですが、"'
は間違っています。 -
コマンドが長い場合は、
ALTER IORMPLAN
コマンドをスクリプトとして実行することを検討します。 -
プランを実装する前に、次の項目をチェックしてください。
catPlan
には、other
セットのディレクティブが少なくとも1つ必要です。allocation
属性を使用している場合は、dbPlan
にother
のディレクティブが少なくとも1つ必要です。share
属性を使用している場合、dbPlan
ではother
ディレクティブを使用しません。- 各レベルで割当てが100を超えることはありません。
allocation
属性を使用している場合、dbPlan
ではディレクティブが32を超えることはありません。share
属性を使用している場合、dbPlan
ではディレクティブが1023を超えることはありません。catPlan
では、ディレクティブが28を超えることはありません。role
ディレクティブはdbPlan
でのみ使用されます。limit
ディレクティブはdbPlan
でのみ使用されます。share
ディレクティブの値が32を超えることはありません。share
ディレクティブの合計が32768を超えることはありません。- プロファイル名をOTHERまたはDEFAULTにすることはできません。これらの名前は予約語です。
flashcachemin
、flashcachelimit
またはflashcachesize
属性が設定されている場合、flashcache
属性はoff
に設定されません。flashcachelimit
属性は0
に設定されません。
例
例8-39は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
例8-40および例8-41は、share
ディレクティブを使用してdbPlan
を設定する方法を示しています。両方の例で、同じリソース割当てを設定します。
例8-41は、default
ディレクティブを使用して、データベースsales01
、sales02
などで共有割当てを設定しています。
例8-42は、IORMPLAN
属性を使ってフラッシュ・キャッシュの使用を設定する方法を示しています。
例8-43は、IORMPLAN
属性を使用してフラッシュ・キャッシュ割当て制限を指定する方法を示しています。
例8-44は、IORMPLAN
属性をリセットする方法を示しています。
例8-45は、asmcluster
属性の指定方法を示しています。
例8-39 IORMPLAN属性の変更
この例は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
catPlan=( -
(name=administrative, level=1, allocation=80),-
(name=interactive, level=2, allocation=90), -
(name=batch, level=3, allocation=80), -
(name=maintenance, level=4, allocation=50), -
(name=other, level=4, allocation=50) -
), -
dbPlan=((name=sales_prod, level=1, allocation=80), -
(name=finance_prod, level=1, allocation=20), -
(name=sales_dev, level=2, allocation=100), -
(name=sales_test, level=3, allocation=50), -
(name=other, level=3, allocation=50))
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbPlan=((name='sales1,sales2', level=1, allocation=30, role=primary), -
(name=sales1, level=1, allocation=20, role=standby), -
(name=sales2, level=1, allocation=20, role=standby), -
(name=other, level=3, allocation = 50))
ALTER IORMPLAN -
dbPlan=((name=salesprod, share=4, role=primary), -
(name=salesprod, share=1, limit=50, role=standby) -
(name=finance, share=4) -
(name=hr, share=2))
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
catPlan=((name=interactive, level=1, allocation=90), -
(name=batch, level=2, allocation=80), -
(name=maintenance, level=3, allocation=50), -
(name=other, level=3, allocation=50) -
CellCLI> ALTER IORMPLAN objective='low_latency'
CellCLI> ALTER IORMPLAN objective='auto'
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=db1, limit=50), -
(name=db2, limit=50), -
(name=other, level=1, allocation=25))
例8-40 shareディレクティブを使用したデータベース・プランの設定
この例は、share
ディレクティブを使用してdbPlan
を設定する方法を示しています。
ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=sales01, share=4), -
(name=sales02, share=4), -
(name=sales03, share=4), -
(name=fin01, share=4), -
(name=fin02, share=4), -
(name=fin03, share=4), -
(name=dev01, share=1, limit=50, flashLog=off), -
(name=dev02, share=1, limit=25, flashCache=off))
例8-41 defaultディレクティブを使用したデータベース・プランの設定
この例は、default
ディレクティブを使用してdev01およびdev02以外のすべてのデータベースで共有割当てを設定する方法を示しています。
ALTER IORMPLAN -
(name=dev01, share=1, limit=50, flashLog=off), -
(name=dev02, share=1, limit=25, flashCache=off) -
(name=default, share=4))
例8-42 IORMPLAN属性を使ったフラッシュ・キャッシュの使用の設定
この例は、IORMPLAN
属性を使用してフラッシュ・キャッシュの使用を設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbPlan=((name=sales_prod, flashCache=on), -
(name=sales_dev, flashCache=on), -
(name=sales_test, flashCache=off), -
(name=other, flashCache=off))
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbPlan=((name=oltp, level=1, allocation=80, flashCache=on), -
(name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, flashCache=off), -
(name=other, level=2, allocation=100, flashCache=off))
例8-43 IORMPLAN属性を使用したフラッシュ・キャッシュ割当て制限の指定
この例は、IORMPLAN
属性を使用してフラッシュ・キャッシュ割当て制限を構成する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbPlan=((name=prod, share=8, flashCacheMin=4096), -
(name=dev, share=2, flashCacheMin=1G, flashCacheLimit=4G), -
(name=test, share=1, limit=40, flashCacheLimit=2048))
例8-44 IORMPLAN属性のリセット
この例は、dbPlanとcatPlanカテゴリの両方に対して、または個別にIORMPLAN
属性をリセットする方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN dbPlan="", catPlan=""
CellCLI> ALTER IORMPLAN dbPlan=""
CellCLI> ALTER IORMPLAN catPlan=""
例8-45 IORMPLAN属性を使用したOracle ASMクラスタの指定
Oracle ASMを有効範囲にしたセキュリティ・モードを使用したマルチ・クラスタ環境では、asmcluster
属性を使用して同じ一意の名前を持つデータベースに対して異なるディレクティブを指定します。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbPlan=((name=pdb1, share=4, flashCacheMin=5G), asmcluster=cluster1),-
(name=pdb1, share=2, limit=80, asmcluster=cluster2), -
(name=pdb2, share=2, flashcachelimit=2G, asmcluster=cluster1),-
(name=default, share=1, flashcachelimit=1G))
8.8.8 ALTER LUN
用途
ALTER LUN
コマンドは、すべてのLUNまたは指定したLUNを再有効化します。
構文
ALTER LUN { ALL | lun1 [ , lun2] ... }
REENABLE FORCE
使用方法
このコマンドでは、交換用ディスクにセル・ディスクおよびグリッド・ディスクのメタデータを作成します。
このコマンドは、システムLUNが正常な状態であっても、システム・ディスクのシステム領域の冗長性を再構築します。
注意:
このコマンドを使用するとデータが失われる場合があります。
例8-46 LUNの再有効化
この例は、LUN
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER LUN 'x:7' REENABLE FORCE
CellCLI> ALTER LUN ALL REENABLE FORCE
8.8.9 ALTER OFFLOADGROUP
用途
ALTER OFFLOADGROUP
コマンドを使用して、オフロード・グループの変更可能な属性の変更と、サービスの再起動、起動および停止を実行できます。
構文
ALTER OFFLOADGROUP { offloadgroup1 [,offloadgroup2, ...] } {attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value ...]] | STARTUP | RESTART | SHUTDOWN }
使用方法
-
offloadgroupN(Nは数値)パラメータで、属性を変更するオフロード・グループの名前を指定するか、起動、停止または再起動するオフロード・グループの名前を指定します。
-
attribute_nameおよびattribute_valueパラメータで、変更する属性の名前と値を指定します。
-
STARTUP
パラメータは、オフロード・グループを起動することを指定します。 -
RESTART
パラメータは、オフロード・グループを停止して、再起動することを指定します。 -
SHUTDOWN
パラメータは、オフロード・グループを停止することを指定します。
例
例8-47 "Comment"属性の更新
ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 comment='System group'
例8-48 "offloadgroup1"という名前のオフロード・グループの起動
ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 startup
関連項目
8.8.10 ALTER PHYSICALDISK
用途
ALTER PHYSICALDISK
コマンドは、置換のためにディスクを準備します。
構文
ALTER PHYSICALDISK { ALL [harddisk] | disk_id1 [,disk_id2] ... }
{ DROP FOR REPLACEMENT [FORCE] | REENABLE }
使用方法
DROP FOR REPLACEMENT
オプション:
-
ホットプラガブル・ディスクにのみサポートされています
-
指定したディスクを事前に安全に交換できるかどうかを確認します。たとえば、最後の正しいシステム・ディスクを削除しようとする場合、これを交換すると、システムがクラッシュします。
-
物理ディスク上にデータ・グリッド・ディスクが存在する場合、これをオフラインにします
-
ディスク上のフラッシュ・キャッシュ・ストアがフラッシュ・キャッシュの一部である場合、これをフラッシュします
-
ディスクがハード・ディスクである場合、ディスク・コントローラ・キャッシュをフラッシュします
-
オンラインで削除できるように、デバイスを準備します。たとえば、フラッシュ・デバイスの場合、このオプションにより関連するPCIeスロットの電源がオフにされます。
-
DROP FOR REPLACEMENT
を指定してFORCE
オプションを使用すると、ソフトウェアが安全でないと判断した場合でも、コマンドの処理続行が許可されます。
交換のために削除された標準の物理ディスクを再有効化するには、REENABLE
オプションを使用します。
SERVICELED
オプションは非推奨です。このオプションを使用すると、CELL-04591のエラー・メッセージを受け取ります。
例
例8-49 正常に機能している物理ディスクの削除
この例は、物理ディスクを削除する方法を示しています。
CellCLI> ALTER PHYSICALDISK FLASH_5_1 DROP FOR REPLACEMENT
例8-50 物理ディスクの再有効化
この例は、物理ディスクを再有効化する方法を示しています。
CellCLI> ALTER PHYSICALDISK 12:3 REENABLE
8.8.11 ALTER QUARANTINE
用途
ALTER QUARANTINE
コマンドは、検疫の属性を変更します。
構文
ALTER QUARANTINE { ALL | quarantine1 [,quarantine2] ... }attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]...
使用方法
変更可能フィールドのみを変更できます。
例
次の例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
例 8-51 検疫の変更
CELLCLI> ALTER QUARANTINE 12 comment='bugX'
8.8.12 ALTER SOFTWAREUPDATE
ソフトウェア更新は、変更可能なSoftwareUpdate
属性を設定することによりスケジュールされます。
用途
ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドでは、変更可能なソフトウェア更新属性を変更して、ソフトウェア更新の事前要件を検証したり、アップグレードを即座に開始できます。
exacli
を使用してALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドを実行することもできます。
構文
ALTER SOFTWAREUPDATE {VALIDATE PREREQ | UPGRADE [FORCE] | attribute = attribute value [,attribute = attribute value...]}
ALTER SOFTWAREUPDATEコマンドのオプション
属性 | 説明 |
---|---|
VALIDATE PREREQ |
ソフトウェア更新の事前要件チェック手順を実行します。これにより、 |
UPGRADE [FORCE] |
ソフトウェア更新の
|
attribute = attribute value |
指定したソフトウェア更新属性を指定した値に変更します。 |
SOFTWAREUPDATEの属性
ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドの次の属性は変更可能です。
frequency
:frequency
属性を必要な頻度に設定すると、セルの定期更新が自動的に実行されます。{none | daily | weekly | biweekly }
のいずれかの値を指定できます。frequency
に指定された値が''
またはnone
の場合、スケジュールされた更新は1回のみ実行されます。値none
は、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降のfrequency
に使用できます。-
name
: 更新で使用するパッチの名前。これには、18.1.1.0.0.171018などのソフトウェア・バージョンの文字列が含まれています。ALTER SOFTWAREUPDATE UPGRADE
またはALTER SOFTWAREUPDATE VALIDATE PREREQ
コマンドの発行時に、nameには使用可能な最新バージョンが自動的に設定されます(まだ設定されていない場合)。ストア・サイトで複数のソフトウェア・バージョンが存在する場合、この属性を使用して、使用するバージョンを指定できます。My Oracle Supportからダウンロードしたパッチは、
p26875767_181100_Linux-x86-64.zip
などの異なる名前形式を使用しています。Oracle Exadata System Software 18c (18.1.0)または18c (18.1.1)を使用している場合、ダウンロードしたパッチ・ファイルの名前を変更して、18.1.1.0.0.171018
などの名前にする必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.2以降、ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドは、p26875767_181100
という形式のパッチ名を受け入れます。 store
: ソフトウェア更新ファイルの場所のURL。MSは、URLで指定されたプロトコルを使用して、ソフトウェア更新ファイルを検出およびダウンロードします。ストアのURLのプロトコルとして、HTTP
またはHTTPS
を使用できます。ソフトウェアの更新は、セルの管理またはInfiniBandネットワークからアクセス可能な任意の場所にステージングできます。-
time
: ソフトウェア更新を実行する未来の日時。時間は、"1 AM, next Tuesday"
などのローカルの非公式な日時として指定できます。日時が有効な場合、この属性の設定による出力では、タイムゾーン・オフセットを使用した標準形式(2017-08-22T01:00:00-08:00
など)で解釈された時間を表示します。この属性を空の文字列
""
に設定した場合、スケジュールされたソフトウェア更新は取り消されます。 timeLimitInMinutes
: セルの更新は、ディスク・グループの冗長性を保持するために、他のセルが完了するのを待機する場合があります。デフォルトでは、更新の待機に費やすことができる時間に制限はありません。この属性は、セルが更新の待機に費やすことができる分数を表す、最大の正の整数に設定できます。セルの更新が制限によって指定された時間内に開始しない場合、更新は取り消され、更新のアラートがレポートされます。
使用方法
store
属性は、URLにセルを送信し、その場所からセルは更新ソフトウェアを自動的にダウンロードします。各セルはソフトウェアをアクティブなパーティションにダウンロードしてから、ソフトウェアをパッシブなパーティションにロードします。セルは、指定されたスケジュールに従って、新しいソフトウェア・バージョンに対して再起動します。- ソフトウェアがダウンロードされると、前提条件チェックがスケジュールされた更新時間の前の週までに開始されます。
- 更新の進行状況は、変更できないソフトウェア更新の
status
属性を表示することにより監視できます。 - アップグレード・ソフトウェアがすでにインストールされている場合、ソフトウェア更新は行われません
dcli
またはexacli
を使用して、ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドで更新をスケジュールおよびインストールできます。-
ソフトウェア更新では、ソフトウェアのダウンロード用にHTTPSトランスポートの使用をサポートしています。HTTPSを使用している場合、デフォルトでTLS証明書チェックが実行されます。リモート・サーバーの証明書を検証できない場合、次のエラーがレポートされます。
CELL-00076: An error occurred during download of software update: source https://hostname:port is not available. CELL-00092: The store's TLS certificate cannot be authenticated with known CA certificates.
これは、リモート・サーバーが自己署名した証明書を使用している場合、またはリモート・サーバーが認証局(CA)によって署名された証明書を使用している場合、発生する可能性があります。次の手順を使用して、CA証明書をセルのCAストアに追加できます。これは、セル上で
root
としてシェルにアクセスする必要があるセキュリティ設定手順です。- リモート・サーバーを検証できるCA証明書を取得します。証明書は、PEMまたはDERファイル形式で格納する必要があります。
- ファイルを
/etc/pki/ca-trust/source/anchors/
ディレクトリにあるセルにコピーします - 次のコマンドを実行します。
update-ca-trust enable update-ca-trust extract
man
を使用して、update-ca-trust
コマンドの詳細情報を取得します。
例
例8-52 ソフトウェア更新のtime属性の変更
スケジュールした次回のソフトウェア更新の時間を木曜日の午前1時に変更します。
CellCLI> ALTER SOFTWAREUPDATE time = "1 AM Thursday"
Cell update is scheduled to begin at 2017-08-24T01:00:00-08:00
例8-53 ソフトウェア更新のstore属性の設定
この例は、HTTPSプロトコルを使用する場所にstore属性を設定する方法を示しています。
ALTER SOFTWAREUPDATE store="https://my-exa-store/cell"
例8-54 ソフトウェア更新の即時起動
この例は、すでに指定した属性値を使用してソフトウェア更新を即座に開始する方法を示しています。
ALTER SOFTWAREUPDATE UPGRADE FORCE
8.8.13 ALTER THRESHOLD
用途
ALTER THRESHOLD
コマンドは、すべてのしきい値または指定したしきい値の属性値を更新します。
構文
ALTER THRESHOLD { ALL |threshold_name
[,threshold_name
...] }attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]...
使用方法
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、「THRESHOLDオブジェクトの説明」でmodifiable
として示されます。
例
次の例は、しきい値の属性を変更する方法を示しています。
例8-55 しきい値の属性の変更
CellCLI> ALTER THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive warning=10, critical=20, - comparison='=', occurrences=2, observation=10 CellCLI> ALTER THRESHOLD ALL occurrences=3
関連項目
8.8.14 ALTER USER
用途
ALTER USER
コマンドは、ユーザー・ロールの属性を変更します。
構文
ALTER USER user1 attribute_name1 = attribute_value1 \
[, attribute_name2 = attribute_value2, ...]
使用方法
-
ユーザー名を
root
、celladmin
またはcellmonitor
にすることはできません。これらは予約されています。 -
ユーザー名は一意である必要があります。
-
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以上では、パスワードは8から40文字の長さにでき、特殊文字-および_を利用することもできます。
-
新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。
例8-56 ALTER USERコマンドの使用
この例に、ユーザーのパスワードを変更する方法を示します。
CellCLI> ALTER USER sjones password=TOPsecret2345
8.9 ASSIGN KEY
用途
ASSIGN KEY
コマンドは、クライアントに対してセキュリティ・キーの割当てまたは削除を実行します。
構文
ASSIGN KEY FOR [ASMCLUSTER] 'client_name1' = 'key-value1' [, 'client_name2' = 'key-value2'...]
ASSIGN KEY FOR CELL 'key-value'
ASSIGN KEY FOR [REMOTE | LOCAL] CELL 'client_name1' = 'key-value1' [, 'client_name2' = 'key-value2'...]
オプション
-
client_nameは、データベース・クライアントまたはOracle ASMクラスタの一意の名前
(DB_UNIQUE_NAME
)である別名です。注意:
クライアント名またはOracle ASMクラスタ名では、大/小文字が区別されません。たとえば、
ASM1
とasm1
は同じ値として扱われます。 -
key-valueは、セキュリティ・キーとしてクライアントに割り当てられる16進文字列のキーです。キー値は、
CREATE KEY
コマンドで生成します。ASSIGN
コマンドで割り当てられるキー値は、データベース・サーバーのクライアントcellkey.ora
ファイルのキーと一致している必要があります。キー値は同じアクセスを必要とする複数のクライアントで同じにできます。key-valueを空の文字列にすると、前に割り当てたキーが削除されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降では、オプション・キーワード
ASMCLUSTER
を使用して、クライアントがOracle ASMクラスタであることを示すことができます。Oracle ASMクラスタ別名は14文字以内で、英数字とハイフンのみが許可されます。 - Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降では、
CELL
キーワードを使用してすべてのストレージ・サーバーに単一のキーを割り当て、cell-to-cell直接操作を有効にできます。1つのkey-valueのみを指定します。client_nameを指定しないでください。CELL
キーワードで値のリストを使用することはできません。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降、
FOR LOCAL CELL
句は、ローカル(現在の)セルにセル・キーを割り当てます。FOR LOCAL CELL
を指定する場合は、1つのキーしか指定できません。値のリストはサポートされません。client_nameは、各セルの一意の識別子です。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降、
FOR REMOTE CELL
句は、現在のセルが受け入れるセル・キーを指定します。client_nameは、key-valueが割り当てられたセルの一意の識別子です。単一のクライアントとキー、または値のリストを指定できます。
使用方法
-
ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティの場合は、クライアントの別名を
GRIDDISK
オブジェクトのavailableTo
属性に入力する必要があります。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降で
ASMCLUSTER
キーワードを使用する場合、すでに存在するクライアント名とキー(Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0より前のOracle ASMクライアントにキーがすでに指定されていたキー)を指定すると、クライアントはOracle ASMクラスタ・クライアントに変更されます。この場合、ASMを有効範囲にしたセキュリティ・リストから名前とキーが削除され、Oracle ASMクラスタ・クライアントとして追加されます。ACLのこのOracle ASMクライアントを含むグリッド・ディスクは、この操作に対してオンラインのままにできます。
例
例8-57 クライアントへのキーの割当て
この例は、ASSIGN KEY
コマンドを使用して1つまたは複数のクライアントにキーを割り当てる方法を示しています。
CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db0' ='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='7c57ab8da650ab118587feaf467d5728'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='ed63f41779c262ddd34a00c0d83590b8', -
'db1' ='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728', -
'db2' ='8a65313e8de6cd8bcbab7f4bdddb0498', -
'db3' ='9140c767bd92d1b45783e7fe6520e6d'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR LOCAL CELL mykey='fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR REMOTE CELL -
'cellkey1'='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a', -
'cellkey2'='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR CELL '4839deff903625aab394df7638e7b29a'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR ASMCLUSTER asm1='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728'
例8-58 クライアントからのキーの削除
この例は、ASSIGN KEY
コマンドを使用してクライアントからキーを削除する方法を示しています。
CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db1'='', 'db2'='', 'db3'='', '+asm'=''
CellCLI> ASSIGN KEY FOR ASMCLUSTER asm1=''
8.10 CALIBRATE
用途
CALIBRATE
コマンドは、セル・ディスクでRAWパフォーマンス・テストを実行し、セルをオンラインにする前にディスク・パフォーマンスを検証できます。
構文
CALIBRATE [FLASHDISK | HARDDISK | LUN1 [, LUN2]] [FORCE]
使用方法
CALIBRATE
を実行するには、root
ユーザーとしてセルにログオンしている必要があります。
FORCE
オプションを指定すると、セル・サーバーの実行中にテストを実行できます。FORCE
オプションを使用しない場合は、セル・サーバーをシャットダウンする必要があります。CALIBRATE
をセル・サーバー・プロセスと同時に実行すると、パフォーマンスに影響を与えます。
FLASHDISK
オプションを使用すると、フラッシュのLUNのみを測定するよう指定できます。
HARDDISK
オプションを使用すると、ハード・ディスクのLUNのみを測定するよう指定できます。
LUN
n
オプションを使用すると、LUNのリストを名前別に測定するように指定できます。
例
例8-59 Oracle Exadata Storage ServerでのFORCEオプションを指定したCALIBRATEコマンドによる出力
この例は、Oracle Exadata Storage ServerでFORCE
オプションを指定してCALIBRATE
を使用した場合の出力を示しています。
CellCLI> CALIBRATE FORCE
Calibration will take a few minutes...
Aggregate random read throughput across all hard disk luns: 1604 MBPS
Aggregate random read throughput across all flash disk luns: 4242.9 MBPS
Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all hard disk luns: 4927
Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all flash disk luns: 148695
Controller read throughput: 1608.05 MBPS
Calibrating hard disks (read only) ...
Lun 0_0 on drive [20:0 ] random read throughput: 153.41 MBPS, and 412 IOPS
Lun 0_1 on drive [20:1 ] random read throughput: 155.38 MBPS, and 407 IOPS
Lun 0_10 on drive [20:10 ] random read throughput: 155.32 MBPS, and 423 IOPS
Lun 0_11 on drive [20:11 ] random read throughput: 151.24 MBPS, and 427 IOPS
Lun 0_2 on drive [20:2 ] random read throughput: 152.70 MBPS, and 422 IOPS
Lun 0_3 on drive [20:3 ] random read throughput: 155.42 MBPS, and 423 IOPS
Lun 0_4 on drive [20:4 ] random read throughput: 153.14 MBPS, and 428 IOPS
Lun 0_5 on drive [20:5 ] random read throughput: 154.06 MBPS, and 424 IOPS
Lun 0_6 on drive [20:6 ] random read throughput: 150.82 MBPS, and 409 IOPS
Lun 0_7 on drive [20:7 ] random read throughput: 154.61 MBPS, and 426 IOPS
Lun 0_8 on drive [20:8 ] random read throughput: 154.46 MBPS, and 424 IOPS
Lun 0_9 on drive [20:9 ] random read throughput: 154.63 MBPS, and 426 IOPS
Calibrating flash disks (read only, note that writes will be significantly slower) ...
Lun 1_0 on drive [[10:0:0:0]] random read throughput: 269.11 MBPS, and 19635 IOPS
Lun 1_1 on drive [[10:0:1:0]] random read throughput: 268.86 MBPS, and 19648 IOPS
Lun 1_2 on drive [[10:0:2:0]] random read throughput: 268.68 MBPS, and 19645 IOPS
Lun 1_3 on drive [[10:0:3:0]] random read throughput: 268.92 MBPS, and 19640 IOPS
Lun 2_0 on drive [[12:0:0:0]] random read throughput: 269.78 MBPS, and 20436 IOPS
Lun 2_1 on drive [[12:0:1:0]] random read throughput: 269.69 MBPS, and 20394 IOPS
Lun 2_2 on drive [[12:0:2:0]] random read throughput: 269.04 MBPS, and 20439 IOPS
Lun 2_3 on drive [[12:0:3:0]] random read throughput: 269.51 MBPS, and 20420 IOPS
Lun 4_0 on drive [[9:0:0:0] ] random read throughput: 269.07 MBPS, and 19668 IOPS
Lun 4_1 on drive [[9:0:1:0] ] random read throughput: 269.24 MBPS, and 19697 IOPS
Lun 4_2 on drive [[9:0:2:0] ] random read throughput: 269.09 MBPS, and 19676 IOPS
Lun 4_3 on drive [[9:0:3:0] ] random read throughput: 269.03 MBPS, and 19681 IOPS
Lun 5_0 on drive [[11:0:0:0]] random read throughput: 268.06 MBPS, and 19714 IOPS
Lun 5_1 on drive [[11:0:1:0]] random read throughput: 268.24 MBPS, and 19696 IOPS
Lun 5_2 on drive [[11:0:2:0]] random read throughput: 268.33 MBPS, and 19717 IOPS
Lun 5_3 on drive [[11:0:3:0]] random read throughput: 268.14 MBPS, and 19693 IOPS
CALIBRATE results are within an acceptable range.
CALIBRATE stress test is now running...
Calibration has finished.
例8-60 名前によるLUNの測定
CALIBRATE '2_1', '2_3' FORCE
関連項目
8.11 CREATE
用途
CREATE
コマンドは、新規のオブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。
構文
CREATE object_type [name] ...
[attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...]
使用方法
-
object_typeは次のとおりです。
-
CELL
-
CELLDISK
-
DIAGPACK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
KEY
-
QUARANTINE
-
ROLE
-
THRESHOLD
-
USER
-
-
nameは、新規オブジェクトの名前です。
-
attribute_nameは、object_typeの変更可能な属性の名前です。
-
attribute_valueは、属性の初期設定です。
-
複数のオブジェクトが
CREATE
コマンドのターゲットとして有効な場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは作成されません。
8.11.1 CREATE CELL
用途
CREATE CELL
コマンドは、セル・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。
構文
CREATE CELL [name]
interconnect1=intValue1 [, interconnect2=intValue2 ...]
[, attributeName = attributeValue ...]
使用方法
設定可能な属性は、例8-79でmodifiable
として示されます。
-
このコマンドを使用すると、
ASR
値をsnmpSubscriber
属性に割当てできます。snmpSubscriber
属性を指定する場合は、コミュニティ名に、空白または= ' " \ / < >を含めることはできません。 -
デフォルトのセル名は、ネットワーク名のハイフンをアンダースコアで置換したセルのネットワーク・ホスト名に設定されます。ネットワーク名は、
uname
-n
コマンドで表示できます。セル名を変更する場合は、一意のセル名を選択する必要があります。 -
1から4つのインターコネクトを指定できます。
interconnect2
属性が指定されている場合は、interconnect1
属性を指定する必要があります。interconnect3
が指定されている場合は、interconnect1
属性とinterconnect2
属性を指定する必要があります。 -
インターコネクトはInfiniBand (
ibN
)です。 -
デフォルトでは、
CREATE CELL
コマンドによってすべてのフラッシュのLUNにExadataスマート・フラッシュ・キャッシュのセル・ディスクが作成され、そのセル・ディスクにExadataスマート・フラッシュ・キャッシュが作成されます。FLASHCACHE=0
を指定すると、フラッシュ・セル・ディスクの作成と、セル・ディスクに対するExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成を省略できます。Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに0 (ゼロ)以外の値を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成する際の合計サイズとみなされます。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。 -
CREATE CELL
コマンドは、Exadataスマート・フラッシュ・ログをセル・ディスクに作成します。FLASHLOG=0
を指定すると、セル・ディスク上でのフラッシュ・ログの作成を省略できます。Exadataスマート・フラッシュ・ログに0 (ゼロ)以外の値を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・ログ・ファイルを作成する際の合計サイズとみなされます。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。 -
CREATE CELL eighthRack
コマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrue
およびエイス・ラック構成を無効化するfalse
です。CREATE CELL eighthRack=true
コマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。 -
CREATE CELL flashCacheCompress
コマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮ありまたはフラッシュ・キャッシュ圧縮なしでセルを作成します。フラッシュ・キャッシュ圧縮を使用すると、キャッシュ内のデータ量が最大限に増え、キャッシュ・ヒット率が向上します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化してセルを作成するtrue
、およびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してセルを作成するfalse
です。フラッシュ・キャッシュ圧縮を変更するには、システムの再起動が必要です。注意:
フラッシュ・キャッシュ圧縮は、Oracle Exadata Database Machine X3ラックまたはOracle Exadata Database Machine X4ラックでのみサポートされています
-
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、
httpsAccess
属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccess
に指定する値は、以前の値を上書きします。次の値をhttpsAccess
に使用できます。ALL
— すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)NONE
— HTTPsポートを完全に無効にしますIP1, IP2,..., IPn
— IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。
また、IPアドレスを1つ指定するかわりに、
/
文字を使用してサブネット・マスクによるIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'
は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。
例
例8-61 セルの作成
この例は、セルを作成する方法を示しています。この例では、インターコネクトが既存のInfiniBand接続に設定されます。
CellCLI> CREATE CELL cell22 interconnect1=bond0
CellCLI> CREATE CELL cell22 -
interconnect1=bond0, -
例8-62 エイス・ラック構成の作成
この例は、クオータ・ラックにエイス・ラック構成を作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE CELL interconnect1=bondib0, eighthRack=true
例8-63 制限されたHTTPsアクセスを使用したセルの作成
この例は、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲のIPアドレスを持つホストからのHTTPsポート・アクセスのみを許可するセルを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE CELL interconnect1=ib0, httpsAccess='192.168.10.0/24'
8.11.2 CREATE CELLDISK
用途
CREATE CELLDISK
コマンドは、セル・ディスク・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。ALL
オプションを使用すると、セル・ディスクが自動的に作成されます。
構文
CREATE CELLDISK {
ALL [FLASHDISK | HARDDISK]
|cdisk1 attribute_name=value,[attribute_name=value]... [FORCE]
|((name=cdisk2,attribute_name=value,[attribute_name=value]...)
[,(name=cdisk3,attributename=value,[attributename=value]...)]...)
}
使用方法
作成時に指定できる属性は、セル・ディスク名(cdiskN)、comment
、lun
、size
およびphysicalDisk
です。
-
名前が指定されたセル・ディスクを追加する場合は、
lun
またはphysicalDisk
のいずれかが必要です。-
物理ディスクが指定されている場合は、単一ディスクLUNが作成され、そのLUNがセル・ディスクの作成に使用されます。LUNには、automatically-createdのフラグが付きます。
-
LUNが指定されている場合は、そのデバイスがセル・ディスクの作成に使用されます。
-
-
既存のディスクとは異なるサイズの新しいディスクを追加する場合、
size
属性を使用できます。最大許容セル・ディスク・サイズ以下のsize
の値を指定する必要があります。 -
CREATE CELLDISK ALL
は、セルのすべての候補セル・ディスクを作成するためのショートカット・コマンドです。この操作は、次の2つの手順で実行されます。-
LUNとしてまだ構成されていないすべての物理ディスクは、単一ディスクLUN(SDL)として構成されます。これらのLUNには、自動的に作成されたLUNのフラグが付きます。
-
セル・ディスクとして構成されていないすべてのLUNは、セル・ディスクの作成に使用されます。これらのセル・ディスクは、テンプレート
CD_lunname_cellname
に従って最初に名前が付けられます。この名前は、ALTER CELLDISK
コマンドを使用して後で変更できます。注意:
2番目または3番目の拡張ファイル・システム(ext2
/ext3
)のLUNは、CREATE CELLDISK ALL
操作で無視されます。 -
ディスク全体を使用するかわりに、
size
を含めて、指定したサイズですべてのセル・ディスクを作成できます。CREATE CELLDISK ALL
コマンドでsize
を指定しない場合、次のようになります。- データ・ディスクでは、管理サーバー(MS)は、セル内のすべての物理ディスクで最小物理ディスク・サイズと等しいサイズのセル・ディスク(セル内の最大許容セル・ディスク・サイズ)を作成します。
- システム・ディスクでは、MSは、最大許容セル・ディスク・サイズ(システム・パーティションのサイズ)と等しいサイズのセル・ディスクを作成します。
-
FLASHDISK
オプションでは、CREATE CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。HARDDISK
オプションでは、CREATE CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。CREATE CELLDISK
のリスト形式により、単一コマンドで一連のセル・ディスクを追加できます。FORCE
キーワードを使用すると、次のエラー条件が無視されます。- 指定された物理ディスクが既存のLUNの一部である場合。
- 指定されたLUNがセル・ディスクに関連付けられている場合。
FORCE
を使用すると、新規のセル・ディスクの作成にLUNが再利用されます。既存の構成は失われます。FORCE
は、CREATE CELLDISK ALL
やCREATE CELLDISK
のリスト形式のオプションではありません。-
INTERLEAVING
オプションは非推奨になりました。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、インターリーブ・グリッド・ディスクを作成しようとすると、通常のグリッド・ディスク作成に自動的に変換されます。以前のOracle Exadata System Softwareリリースで作成されたインターリーブ・グリッド・ディスクでは、引き続き正常に動作します。
セル・ディスクは、CREATE CELLDISK ALL
コマンドを使用して自動的に作成されます。このコマンドでは、使用可能なすべての物理ディスクから単一ディスクLUNが作成され、使用可能なすべてのLUNからセル・ディスクが作成されます。
セル・ディスクが作成されると、セル・ディスクを記述するメタデータがセル・ディスク自身とセルの構成ファイルに書き込まれます。約48MBのセル・ディスクが、セル・ディスクのメタデータのパーティションに割り当てられます。後で再起動したときに、セル・サーバー(CELLSRV)はディスク上の構成データを読み取り、作成されたセル・ディスクの再検出を試みます。セルのハードウェアに変更がある場合は、セル・ディスクのLUNとデバイス名が変更される場合があります。セルの再起動プロセス中に実行される再検出メカニズムにより、セル・ディスクの構成も変更されます。
例8-64 セル・ディスクの作成
CellCLI> CREATE CELLDISK ALL
CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk03 lun=0_3
CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk04 physicalDisk='I2:1:2'
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_08_cell06 lun=0_8, size=300M
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_03_cell04 lun=0_3
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_05_cell09 physicalDisk='2I:1:2'
8.11.3 CREATE DIAGPACK
用途
CREATE DIAGPACK
コマンドは、診断パッケージを作成し、これにはシステムの問題のトラブルシューティングに使用できるログおよびトレースが含まれます。必要に応じて、このパッケージをOracleサポートに送信することもできます。
構文
CREATE DIAGPACK packStartTime=time, [durationInHrs=duration]
または
CREATE DIAGPACK alertName=alertName
使用方法
アラートが発生した場合、診断パッケージは自動的に作成されます。このパッケージには、アラートに関連するログおよびトレースが含まれます。
CREATE DIAGPACK
コマンドを使用して、手動で診断パッケージを生成できます。
-
packStartTime
パラメータは、ログおよびトレースの収集を開始する時間を指定します。packStartTime
の形式は、yyyy_MM_ddTHH_mm_ss
です。例:2015_07_07T09_00_00
。packStartTime
にキーワードnow
を指定することもできます。packStartTime
には、将来の時間および7日より前の時間は指定できません。packStartTime
の値は、診断パッケージの名前の一部として使用されます。 -
durationInHrs
パラメータは、診断パッケージに含めるログおよびトレースの時間数を指定します。有効な値は、1
(デフォルト)から6
です。すべての診断パッケージには、
packStartTime
の1時間前および1時間後のログが含まれます。たとえば、時間として12_00_00を指定した場合、終了時間が将来でなければ、11_00_00から13_00_00のログが収集されます。 -
alertName
パラメータで、診断パッケージを作成するアラート名を指定します。LIST ALERTHISTORY
コマンドを実行して、アラート名を表示できます。
診断パッケージの名前
診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_diag_packStartTime_一意のパッケージID
のようになります。
例: testcell1_diag_2015_07_07T09_00_00_3
アラートの場合、診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_パッケージの作成時のタイムスタンプ_アラートID
のようになります。例: testcell1_2015_09_30T13_13_00_2_1
診断パッケージの場所
診断パッケージの場所は、$LOG_HOME
です。
診断パッケージのステータス
LIST DIAGPACK
コマンドを実行して、システム内の診断パッケージのリストおよびそのステータスを取得できます。
診断パッケージの作成、リストおよびダウンロードに必要な権限
診断パッケージの操作には特定の権限が必要です。CellCLIを使用して、次の権限をロールに付与します。
-
診断パッケージを作成する権限:
grant privilege CREATE ON DIAGPACK to ROLE role
-
診断パッケージをリストし、そのステータスをチェックする権限:
grant privilege LIST ON DIAGPACK to ROLE role
-
診断パッケージをダウンロードする権限:
grant privilege DOWNLOAD ON DIAGPACK to ROLE role
その後、このロールをユーザーに付与できます。たとえば、ロールにdiagpack_role
という名前を付けた場合、次のコマンドでfred
にロールを付与します。
CellCLI> GRANT ROLE diagpack_role TO USER fred
デプロイ中、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によってCELLDIAG
という名前のExadataストレージ・ソフトウェア・ユーザーが作成されます。このユーザーを使用して、ExaCLIまたはREST API経由でリモートからセルに接続できます。このユーザーには診断パッケージの作成、表示およびダウンロードの権限があります。
診断パッケージのダウンロード
次のいずれかの方法で診断パッケージをダウンロードできます。診断パッケージをダウンロードする前に、DOWNLOAD ON DIAGPACK
権限が必要であることに注意してください。
-
REST APIの使用
-
名前で診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定し、diagpacknameには、診断パッケージの名前を指定します。
https://hostname/diagpack/download?name=diagpackname
ユーザーがまだログインしていない場合、このURLでは、ユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
診断パッケージには、
https://hostname/diagpack
でアクセスすることもできます。例:https://cell1.example.com/diagpack
。このページでは、次のようにログインするユーザー名を要求されます。
User: fred Password: ********
ユーザーの権限に基づいて、このページの異なるセクションが非表示になります。
-
ユーザーが
CREATE ON DIAGPACK
権限を持っていない場合は、新しいdiagpackを作成するためのフォームが表示されません。 -
同様に、ユーザーが
LIST ON DIAGPACK
権限を持っていない場合は、アラートおよびその診断パッケージのリストが表示されません。
-
-
アラート名で診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定し、alertNameには、診断パッケージのアラート名を指定します。
https://hostname/diagpack/download?alert=alertName
アラート名は、AlertHistoryで使用されるものと同じアラート名です。ステートレス・アラートでは1、2、3、ステートフル・アラートでは1_1、2_1、3_1、3_2のようになります。
-
-
ExaCLIの
download
コマンドを使用するExaCLIにより、計算ノードからリモートでストレージ・ノード上のCellCLIコマンドを実行できます。
ダウンロード・コマンドを実行するには、計算ノードで次のコマンドを実行します。
-
ExaCLIを起動し、診断パックが含まれるセルに接続します。たとえば、次のようなコマンドを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定します。
exacli -l celladministrator -c hostname Password=********
-
次のようなコマンドを使用してダウンロード・コマンドを実行します。nameには、ダウンロードする診断パッケージの名前を指定し、destinationFolderには、ダウンロードされる診断パッケージを保存するディレクトリを指定します。
exacli> download diagpack name destinationFolder
-
-
アラートの電子メールから診断パッケージを取得する
アラートの電子メールには、INFO、CLEARおよびWARNINGを除く、すべてのアラートの診断パッケージが含まれています。診断パッケージは、クリティカル・アラートのみに生成されます。
Webページからのパッケージ作成の再トリガー
次のURLを使用して、パッケージの作成を再トリガーできます。
https://hostname/diagpack
アラートの診断パッケージがディスクに存在しない場合は、「ダウンロード」リンクのかわりに「パッケージの作成」リンクがWebページに表示されます。
「パッケージの作成」リンクをクリックして、診断パッケージを作成するためのリストにアラートを追加します。診断パッケージが作成されるとWebページがリフレッシュされ「ダウンロード」リンクが表示されるため、これを使用して新しく作成された診断パッケージをダウンロードできます。
電子メールでの診断パックの添付の無効化
電子メールでの診断パックの添付を無効にするには、ALTER CELL diagPackEmailAttach=FALSE
を実行します。診断パックは引き続き生成され、ストレージ・サーバーに格納されます。診断パッケージをダウンロードするには、「診断パッケージのダウンロード」を参照してください。
例
例8-65 packStartTimeでの「now」の使用
この例では、開始時間としてnow
を使用し、デフォルトの継続時間の1時間で診断パッケージを作成します。
出力は、$LOG_HOME
の下の1つの圧縮ファイルです。
CellCLI> CREATE DIAGPACK packStartTime="now"
Processing: scab01cel11_diag_2015_07_08T17_53_58_1
Use 'list diagPack' to check its status.
例8-66 継続時間の指定
この例では、$LOG_HOME
の下に3つの診断パッケージが作成されます。
最初のパッケージの開始時間は2015_07_07T09_00_00
です。
第2のパッケージの開始時間は2015_07_07T10_00_00
です。
第3のパッケージの開始時間は2015_07_07T11_00_00
です。
CellCLI> CREATE DIAGPACK packStartTime="2015_07_07T09_00_00", durationInHrs=3
Processing: scab01cel11_diag_2015_07_07T09_00_00_1
scab01cel11_diag_2015_07_07T10_00_00_1 (In queue...)
scab01cel11_diag_2015_07_07T11_00_00_1 (In queue...)
Use 'list diagPack' to check its status.
8.11.4 CREATE FLASHCACHE
用途
CREATE FLASHCACHE
コマンドは、I/Oリクエスト用としてセル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。
構文
CREATE FLASHCACHE {[ALL [size = fc_size] | CELLDISK = 'cdisk1 [,cdisk2],,,' \
[, size=fc_size]} [attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value] ...]
使用方法
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュで定義されたセル・ディスクは、エクスポートできません。
ALL
引数は、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を指定する必要があります。
CELLDISK
引数を使用して、フラッシュ・キャッシュに使用されるフラッシュ・セル・ディスクのリストを指定できます。フラッシュ・セル・ディスクの名前はカンマで区切ります。FLASHDISK
引数は省略可能です。
size
引数では、フラッシュ・キャッシュに使用する合計領域を指定します。グリッド・ディスクやフラッシュ・ログ内の領域と同様に、フラッシュ・キャッシュの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・キャッシュの作成時にsize
属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size
属性に300M
が指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。
最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・キャッシュの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
size
属性を指定する前に、まずLIST FLASHCACHE
コマンドを使用して、各ターゲットのフラッシュ・セル・ディスクで使用可能な空き領域を確認しておいてください。たとえば、LIST FLASHCACHE
ATTRIBUTES freespace
。size
属性が指定されていない場合は、最大サイズが割り当てられます。
size
属性を指定しない場合、リスト内の各セル・ディスク上の使用可能なすべての領域が、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに使用されます。
デフォルトでは、フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flash Exadata X5-2ストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。領域の量を変更するには、フラッシュ・キャッシュを削除してから、CREATE FLASHCACHE SIZE =
コマンドを使用して作成する必要があります。
例
例8-67 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成
この例は、セル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL
CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL SIZE=250g
CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01,fd_02,fd_03,fd_04'
CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01_mycell,fd_02_mycell', size = 64G
関連項目
8.11.5 CREATE FLASHLOG
用途
CREATE FLASHLOG
コマンドは、REDOログのI/Oリクエスト用として、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。
構文
CREATE FLASHLOG {[ALL {[FLASHDISK] |[size=log_size]} | CELLDISK='cdisk1 \
[,cdisk2]...' [, size=log_size]}
使用方法
CREATE FLASHLOG
コマンドでは、カンマ区切りのフラッシュ・セル・ディスクのリストを使用できます。コマンドでサイズを指定する場合、サイズはセル・ディスク全体で均等に分割され、その合計が指定したサイズに等しくなります。サイズが指定されていない場合は、デフォルトのサイズ512MBが使用されます。
各フラッシュ・ディスク上のOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ領域のサイズは4GB未満に設定する必要があります。使用可能なフラッシュ・ディスクが全部で16の場合は、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズを64GB未満にする必要があります。
グリッド・ディスクやフラッシュ・キャッシュ内領域と同様に、フラッシュ・ログの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・ログの作成時にsize属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300Mが指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。
最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・ログの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
ALL FLASHDISK
引数では、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を指定する必要があります。FLASHDISK
引数は省略可能です。
注意:
CREATE FLASHCACHE
コマンドでは、各フラッシュ・ディスク上の使用可能なすべての領域がデフォルトで使用されます。このため、フラッシュ・キャッシュを作成する前にCREATE FLASHLOG
コマンドを使用して、両方のオブジェクトによるフラッシュ・ディスク領域の使用量が正しいことを確認します。
フラッシュ・ログのサイズを変更するには、DROP FLASHLOG
コマンドを使用してフラッシュ・ログを削除し、次にCREATE FLASHLOG
コマンドで新しいサイズのフラッシュ・ログを作成します。
例
次の例は、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成する方法を示しています。
例8-68 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成
CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL
CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL SIZE=1g
CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL FLASHDISK
CellCLI> CREATE FLASHLOG CELLDISK='fd1,fd2,fd3,fd4'
8.11.6 CREATE GRIDDISK
用途
CREATE GRIDDISK
コマンドは、指定したセル・ディスクにグリッド・ディスク・オブジェクトを作成したり、セルの各セル・ディスクにグリッド・ディスクを1つずつ作成します。また、このコマンドでは、新規のグリッド・ディスクに初期属性を割り当てます。
構文
CREATE GRIDDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] PREFIX=gdisk_name_prefix
| gdisk CELLDISK = attribute_value }
[, attribute_name = attribute_value]...
使用方法
指定できる属性は、グリッド・ディスク名(gdisk)、CELLDISK
、size
およびcomment
です。CELLDISK
引数は、単一のグリッド・ディスクを作成する場合に必要です。
-
このコマンドで個別の名前を入力すると、
CELLDISK
引数で指定したセル・ディスクにグリッド・ディスクが作成されます。グリッド・ディスク名は、すべてのセルで一意にする必要があります。ディスク名が一意でない場合は、グリッド・ディスクをOracle ASMディスク・グループに追加できないことがあります。 -
グリッド・ディスク名の長さの制限は30文字です。
-
FLASHDISK
オプションでは、CREATE GRIDDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。 -
HARDDISK
オプションでは、CREATE GRIDDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。 -
このコマンドで
ALL PREFIX
オプションを入力すると、セルの各セル・ディスクにグリッド・ディスクが1つずつ作成されます。ALL
を使用する場合は、PREFIX
が必要です。PREFIX
オプションでは、作成されるグリッド・ディスクの名前に割り当てる接頭辞を指定します。生成されるグリッド・ディスク名は、グリッド・ディスクの接頭辞の後にアンダースコア(_
)、セル・ディスク名を続ける次の書式で構成されます。gdisk_name_prefix_cdisk_name
グリッド・ディスク名の接頭辞は、ディスク・グループに属するディスクを容易に識別できるように、グリッド・ディスクが属するOracle ASMディスク・グループと一致するものを選択します。生成されるグリッド・ディスク(gdisk_name_prefix_cdisk_name)は、
name
値の制限に従う必要があります。たとえば、Oracle ASMディスク・グループ名が
data01
の場合、data01
はグリッド・ディスク名の接頭辞として使用されます。CD_01_cell01
、CD_02_cell01
およびCD_03_cell01
のセル・ディスクで構成されるセルでCREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data01
が実行される場合、各セル・ディスクには、data01_CD_01_cell01
、data01_CD_02_cell01
およびdata01_CD_03_cell01
という名前のグリッド・ディスクがそれぞれ作成されます。 -
CREATE GRIDDISK ALL
コマンドでは、最小のグリッド・ディスクを作成するのに十分な空き領域を持たないディスクはスキップされます。十分な空き領域を持たないディスクを示したメッセージが表示され、コマンドが続行されます。 -
size
およびoffset
属性は、size=300M
またはsize=150G
などのように、数値に接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(TB)を付加する場合を除き、バイト単位の数値として指定するオプションの属性です。グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。グリッド・ディスクの作成時に
size
属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300M
が指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、グリッド・ディスクの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
size
属性を指定する前に、LIST CELLDISK
コマンドを使用して、各ターゲット・セル・ディスクで使用可能な空き領域を最初に確認しておいてください。たとえば、LIST CELLDISK cdisk ATTRIBUTES freespace
です。size
属性が指定されていない場合は、最大サイズが割り当てられます。オフセットにより、グリッド・ディスクが割り当てられるディスク上の位置が指定されます。最も外側のトラックは、小さいオフセット値を持ちます。これらのトラックは、高速で動作し、帯域幅も広くなっています。オフセットを明示的に指定すると、他のグリッド・ディスクと比較して高速に動作するグリッド・ディスクを作成できます。オフセットを指定しない場合、利用可能な最適な(ウォーム)オフセットは、グリッド・ディスクの作成順に自動的に選択されます。最も頻繁にアクセスされる(ホット)データが含まれることが予想されるグリッド・ディスクを最初に作成し、アクセス頻度が低い(コールド)データを含むグリッド・ディスクを次に作成するようにしてください。
-
availableTo
属性の値は、DBを有効範囲にしたセキュリティを設定するクライアントの名前に設定されます。これらのクライアントには、ホストの構成ファイルのキーと一致するセキュリティ・キーが割り当てられています。クライアント名に入力した値は一意の名前(
DB_UNIQUE_NAME
)です。指定したクライアントは、グリッド・ディスクにアクセスできます。availableTo
に値が入力されている場合、グリッド・ディスクにアクセスできるのは指定したクライアントのみです。値が入力されていない場合は、どのクライアントもアクセスできます。 -
idp.type
またはidp.boundary
の値は編集しないでください。Oracle Exadata System Softwareでは、「標準」の冗長性と「高」の冗長性のいずれかのインターリーブ・グリッド・ディスクのタイプについてのヒントをOracle ASMに渡します。Oracle ASMでは、idp.type
のデフォルト値はstatic
に設定され、idp.boundary
のデフォルト値は基礎となるグリッド・ディスクで使用される冗長性のタイプに設定されます。インターリーブ・グリッド・ディスク上に作成されたOracle Exadata Storage Serverディスク・グループについては、idp.type
属性のデフォルト値はstatic
です。注意:
インターリーブ・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0では非推奨です。 -
cachingPolicy
属性はdefault
またはnone
に設定できます。default
オプションでは、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシュにデータをキャッシュできます。none
オプションは、フラッシュ・キャッシュがグリッド・ディスクのデータに使用されないことを示します。フラッシュ・キャッシュは、
cachingPolicy
がnone
に設定されたグリッド・ディスクで構成されたディスク・グループに配置されたデータ・ファイルでは使用されません。Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)は、グリッド・ディスクの
cachingPolicy
がnone
に設定されているRECOディスク・グループを構成します。そのため、RECOディスク・グループに配置されたデータ・ファイルではフラッシュ・キャッシュは使用されません。 -
virtualSize
属性は、SPARSE
ディスク・グループを作成するために使用されます。スパース・グリッド・ディスクの最大仮想サイズは、約100TBです。スパース・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata Database Machine X3-2以上に対して使用できます。注意:
スパース・グリッド・ディスクを使用する場合は、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェアはリリース12.1.0.2.0 BP5以上である必要があります。
例8-69 グリッド・ディスクの作成
この例は、グリッド・ディスクを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE GRIDDISK data1_CD_01_cell01 CELLDISK=CD_01_cell01, size=200G
CellCLI> CREATE GRIDDISK data2_CD_02_cell01 CELLDISK=CD_02_cell01, size=200G
CellCLI> CREATE GRIDDISK data3_CD_03_cell01 CELLDISK=CD_03_cell01
CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data01, -
availableTo='+asm,db1,db2'
CellCLI> CREATE GRIDDISK hr7_CD_07_cell01 CELLDISK=CD_07_cell01, -
availableTo='asm_hr,hrdb0'
CellCLI> CREATE GRIDDISK GD123 CELLDISK=RECO_CD123, size=100G, cachingPolicy=none
例8-70 SPARSEディスク・グループの作成
CellCLI> CREATE GRIDDISK spar01 celldisk=CD_01_cel01, size=10G, virtualsize=100G
関連項目
8.11.7 CREATE KEY
用途
CREATE KEY
コマンドは、ランダムの16進文字列を作成して表示し、クライアント・キーを割り当てます。CREATE KEY
を使用すると、セキュリティ・キーの書式が正しく指定されます。このコマンドでは、正しい書式でキーを生成してセルで実行できます。
構文
CREATE KEY
使用方法
セキュリティ・キーは、セルへのアクセス認証が必要なクライアントを含むコンピュータ・ホストのcellkey.ora
構成ファイルに入力する必要があります。
キーは、グリッド・ディスク・ストレージにアクセスするクライアントにも割り当てられます。
キーは、ホストとセルに手動でコピーする必要があります。
例8-71 キーの作成
この例は、KEY
オブジェクトを指定したCREATE
コマンドを示しています。
CellCLI> CREATE KEY
3452c64fec9a5800bbe48d4093269400
8.11.8 CREATE QUARANTINE
用途
CREATE QUARANTINE
コマンドでは、検疫を手動で作成できます。
構文
CREATE QUARANTINE quarantineType=value quarantinePlan="SYSTEM",
dbUniqueName=value[, attributename=value]...
使用方法
検疫の手動作成は、Oracleサポート・サービスに従って行う必要があります。通常、手動隔離は問題を引き起こすことが分かっているSQL文を事前に分離する場合に作成します。
-
quarantineType
は、SQLIDおよびSQL_PLANなど、作成する隔離のタイプを指定します。 -
quarantinePlan
はSYSTEM
に設定する必要があります。Oracleサポート・サービスは、他の値を指定する場合があります。 -
dbUniqueName
は、隔離を含むデータベースの名前を指定します。
例8-72 検疫の作成
この例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したCREATE
コマンドを示しています。
CELLCLI> CREATE QUARANTINE DBUG comment='For debugging quarantines"
CellCLI> CREATE QUARANTINE quarantineType="SQLID", quarantinePlan="SYSTEM", -
dbUniqueName="DB1", sqlid="5xnjp4cutc1s7";
関連項目
8.11.9 CREATE ROLE
用途
CREATE ROLE
コマンドは、セルにアクセスするユーザーのロールを作成します。
構文
CREATE ROLE role_name1 [, role_name2, ...]
使用方法
ロールは一意である必要があります。
例8-73 ロールの作成
この例に、gd_monitor
という名前のロールを作成する方法を説明します。
CellCLI>CREATE ROLE gd_monitor
8.11.10 CREATE THRESHOLD
用途
CREATE THRESHOLD
コマンドは、メトリック・アラートの生成条件を指定するしきい値オブジェクトを作成します。
構文
CREATE THRESHOLD name attributename=value [, attributename=value]...
使用方法
指定可能な属性は、comparison
、critical
、occurrences
、observation
およびwarning
です。
-
name引数は必須です。名前はメトリック名とオブジェクト名で構成され、書式は
metricName.objectName
(db_io_rq_sm_sec.db123
やct_io_wt_rq.interactive
など)になります。LIST METRICCURRENT metric
コマンドを使用して、メトリックの使用可能なオブジェクト名を表示します。オブジェクト名はオプションです。 -
オブジェクト名が指定されない場合、指定のメトリックのすべてのメトリック・オブジェクトにしきい値が適用されます。
-
comparison
属性は必須で、条件値が付きます。値は、'<'
、'<='
、'='
、'>='
または'>'
にする必要があります。 -
occurrences
属性では、状態変更をトリガーするしきい値を超える測定値の連続する数を指定します。 -
observation
属性は、測定値の平均を計算するために使用される測定値の数です。 -
warning
またはcritical
に設定される値の状態変更により、ステートフル・アラートが生成されます。 -
CL_TEMP
、CL_FSUT
およびGD_SP_PRCT_ALLOCATED
メトリックには組込みのしきい値があり、自動的にアラートを送信します。他のメトリックのアラートを受け取るには、そのメトリックのしきい値を作成します。
発生および観測件数を指定する場合は、サンプル平均数の連続する発生数を、アラートの原因となった観測件数より多く指定する必要があります。たとえば、次の5つの観測(observations=5
)がセル上で発生した場合、連続する発生件数(occurrences=2
)の値が5および15のため、平均サンプル数は10になります。
Observation 1: 0 Observation 2: 30 Observation 3: 0Observation 4: 5
Observation 5: 15
例8-74 しきい値の作成
この例は、しきい値を作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 comparison='>', critical=120
CellCLI> CREATE THRESHOLD ct_io_wt_sm.interactive warning=10, critical=20, -
comparison='=', occurrences=2, observation=5
8.11.11 CREATE USER
用途
CREATE USER
コマンドは、ユーザーを作成します。
構文
CREATE USER name PASSWORD = *
使用方法
-
ユーザー名は一意である必要があります。
-
celladmin
、cellmonitor
およびroot
は予約済のユーザー名で、CREATE USERコマンドでは使用できません。 -
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以上では、パスワードは8から40文字の長さにでき、特殊文字-および_を利用することもできます。
-
新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。
例8-75 ユーザーの作成
この例は、ユーザーを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE USER agarcia PASSWORD = *
password:
Confirm password: password
User agarcia successfully created.
8.12 DESCRIBE
用途
DESCRIBE
コマンドは、引数として指定されるオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。属性のリストには、各属性が変更可能かどうか示されます。
構文
DESCRIBE object_type
使用方法
-
object_typeは、サポートされるオブジェクト・タイプ(「CellCLIのオブジェクト・タイプについて」を参照)の1つです。
-
属性のリストは、
LIST
コマンドで引数として使用できます。 -
DESCRIBE
では、オブジェクトのすべての属性は表示されません。
8.12.1 DESCRIBE ACTIVEREQUEST
用途
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
コマンドは、ACTIVEREQUEST
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
使用方法
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
asmDiskGroupNumber
: Oracle ASMディスク・グループの数 -
asmFileIncarnation
: Oracle ASMファイルのインカネーション番号 -
asmFileNumber
: Oracle ASMファイルの数 -
consumerGroupID
: コンシューマ・グループの識別子 -
consumerGroupName
: コンシューマ・グループ名 -
dbID
: データベースの一意の名前 -
dbName
: データベース名 -
dbRequestID
: データベース・リクエストの識別子 -
fileType
: リクエストに関連付けられるファイル・タイプ -
id
: アクティブ・リクエストの一意の識別子 -
instanceNumber
: リクエストに関連付けられるインスタンス番号 -
ioBytes
: 現行セッションのグリッド・ディスクに対するI/Oのバイト数 -
ioBytesSoFar
: I/Oの合計バイト数 -
ioGridDisk
: リクエストで使用されるグリッド・ディスク -
ioOffset
: グリッド・ディスクのオフセットの測定値 -
ioReason
: I/Oアクティビティの理由(制御ファイル読取りなど) -
ioType
: アクティブ・リクエストのタイプ(file
initialization
、read
、write
、predicate pushing
、filtered backup read
、predicate push read
など) -
name
: アクティブ・リクエストの一意の名前 -
objectNumber
: リクエストに関連付けられるオブジェクト番号 -
parentID
: 親リクエストの識別子 -
pdbID
: プラガブル・データベースの識別子 -
requestState
: 次のようなアクティブ・リクエストの状態-
ディスク・アクセス中
-
結果計算中
-
ネットワーク受信
-
ネットワーク送信
-
待機中のエクステント
-
ディスク待機中
-
ファイルの初期化を待機中
-
フィルタ済バックアップの読取りを待機中
-
ネットワーク送信を待機中
-
述語のプッシュを待機中
-
読取り待機中
-
書込み待機中
-
リソース・マネージャで待機中
-
-
sessionID
: セッションの識別子 -
sessionSerNumber
: データベース・セッションのシリアル番号 -
sqlID
: リクエストに関連付けられるSQLコマンドの識別子 -
tableSpaceNumber
: リクエストに関連付けられる表領域番号
例8-76 ACTIVEREQUESTオブジェクトの説明
この例は、ACTIVEREQUEST
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE ACTIVEREQUEST
name
asmDiskGroupNumber
asmFileIncarnation
asmFileNumber
consumerGroupID
consumerGroupName
dbID
dbName
dbRequestID
fileType
id
instanceNumber
ioBytes
ioBytesSofar
ioGridDisk
ioOffset
ioReason
ioType
objectNumber
parentID
pdbID
requestState
sessionID
sessionSerNumber
sqlID
tableSpaceNumber
8.12.2 DESCRIBE ALERTDEFINITION
用途
DESCRIBE ALERTDEFINITION
コマンドは、ALERTDEFINITION
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTDEFINITION
使用方法
DESCRIBE ALERTDEFINITION
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
alertShortName
: アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname
属性と同じになります。 -
alertSource
: アラートのソース(BMC
やADR
など) -
alertType
: アラートのタイプ。値はstateful
またはstateless
です。-
ステートフル・アラートは、
normal
に遷移すると自動的にクリアされます。 -
ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、
examinedBy
属性を設定して変更できます。
-
-
description
: アラートの説明 -
metricName
: アラートの基準がメトリックの場合のメトリック名 -
name
: アラートの識別子
例8-77 ALERTDEFINITIONオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ALERTDEFINITION
name
alertShortName
alertSource
alertType
description
metricName
関連項目
8.12.3 DESCRIBE ALERTHISTORY
用途
DESCRIBE ALERTHISTORY
コマンドは、ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTHISTORY
使用方法
DESCRIBE ALERTHISTORY
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
alertAction
: このアラートで実行する推奨操作 -
alertDescription
: アラートの説明 -
alertMessage
: アラートの簡単な説明 -
alertSequenceID
: アラートの一意の順序IDwarning
からcritical
、またはcritical
からclear
など、アラートにより状態が変更されると、同じ順序番号と遷移時点のタイム・スタンプで別のアラート発生が作成されます。 -
alertShortName
: アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname
属性と同じになります。 -
alertType
: アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。-
ステートフル・アラートは、
normal
に遷移すると自動的にクリアされます。 -
ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、
examinedBy
属性を設定して変更できます。
-
-
beginTime
: アラートによる状態変更が開始された時点のタイム・スタンプ -
endTime
: アラートによる状態変更が終了した時点のタイプ・スタンプ -
examinedBy
: アラートを確認した管理者 -
failedMail
: 通知が失敗した場合に送信する電子メールの受信者 -
failedSNMP
: 通知が失敗した場合に送信するSNMPサブスクライバ -
metricObjectName
: メトリックのしきい値によりアラートを生成するオブジェクト(セル・ディスクやグリッド・ディスクなど) -
metricValue
: アラートを生成するメトリックの値 -
name
: アラートの一意の識別子 -
notificationState
: サブスクライバにアラート・メッセージを通知する場合の状況を示す番号-
0: 試行されなかった
-
1: 送信に成功
-
2: 再試行中(最大5回)
-
3: 5回の再試行に失敗
-
4: このアラートの診断パッケージの作成とアラート電子メールの送信が保留されています。未処理または処理中のアラートを追跡するためにMSによって使用されます。これによりMSは、再起動された場合でも状態4のアラートから処理を再開し、アラート電子メールを送信できます。
-
-
sequenceBeginTime
: アラートの順序IDが最初に作成された時点のタイム・スタンプ -
serviceRequestLink
: アラートに関連付けられているサービス・リクエストのURL -
serviceRequestNumber
: アラートに関連付けられているサービス・リクエスト番号 -
severity
: 重要度レベル。値は次のとおりです。-
clear
-
info
-
warning
-
critical
-
例8-78 ALERTHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ALERTHISTORY
name
alertAction
alertDescription
alertMessage
alertSequenceID
alertShortName
alertType
beginTime
endTime
examinedBy modifiable
failedMail
failedSNMP
metricObjectName
metricValue
notificationState
sequenceBeginTime
serviceRequestLink
serviceRequestNumber
severity
8.12.4 DESCRIBE CELL
用途
DESCRIBE CELL
コマンドは、CELL
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE CELL
使用方法
次のリストは、DESCRIBE CELL
コマンドの属性を示しています。
-
accessLevelPerm
: デフォルトでセルが実行するアクセス・レベルを指定します。値は、remoteLoginEnabled
またはremoteLoginDisabled
のいずれかです。 -
accessLevelTemp
: アクセス・レベルがaccessLevelPerm
の設定から一時的に変更される時間 -
accountLockInDays
: パスワードが期限切れになった後にユーザー・アカウントがロックされるまでの日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
bbuStatus
: ハード・ディスク・コントローラのバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)のステータス -
cellsrvStatus
: セル・サーバーのステータス -
cellVersion
: セル・ソフトウェアのリリース番号 -
comment
: ユーザーが指定したテキスト文字列 -
cpuCount
: セル上のCPUの数 -
dbPerfDataSuppress
: 自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートに統計をレポートしないデータベースを指定します -
diagHistoryDays
: ADRファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。 -
diagPackEmailAttach
: 診断パッケージをアラート電子メールの添付ファイルとして含めるかどうか。デフォルトはtrue
です。 -
diagPackUploadEnabled
: 診断パッケージの自動アップロード機能を有効にするかどうか。デフォルトはtrue
です。 -
doNotServiceLEDStatus
: セルDoNotService LEDのステータス。値はon
またはoff
です。 -
eighthRack
: ストレージ・セルのOracle Exadata Database Machineエイス・ラック構成を有効にするか無効にするかを指定します -
emailFormat
: 電子メール・メッセージのファイル形式。値はhtml
またはtext
です。 -
emailSubscriber
: アラート通知にサブスクライブする名前のリスト -
events
: デバッグおよび情報のトレース用にセル・サーバーに渡されるevents++の文字列 -
exacliEnabled
:exacli
を有効にするか無効にするかを指定します -
fanCount
: 動作中のファン数およびファンの総数。動作中/総数と表示されます -
fanStatus
: ファンのステータス。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
flashCacheCompress
: フラッシュ・キャッシュ圧縮の設定。値はtrue
またはfalse
です。 -
flashCacheMode
: フラッシュ・キャッシュの設定。値はwritethrough
またはwriteback
です。デフォルトはwritethrough
です。 -
httpsAccess
: Exadata RESTfulサービスへのHTTPsポート・アクセス用のIPアドレスの制御リスト。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
id
: ハードウェア・ベンダーによって提供されるグローバル一意識別子(GUID) -
interconnect1-8
: セルのinterconnect1からinterconnect8まで。例:bondeth0
またはbondib0
。 -
interconnectCount
: アクティブなInfiniBandネットワーク・インターコネクトの数 -
iormBoost
: IORMスケジューリングによりスキップされるI/Oキューの位置の累計数とスケジュールされるI/O数の比率。この比率は、2つの数の変化を1分ごとにサンプリングして計算されます。 -
IOTimeoutThreshold
: タイムアウトしきい値を指定します。セルのI/O時間が定義されたしきい値より長くなった場合、I/Oは取り消され、Oracle ASMはI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。 -
ipaddress1-8
: セルのipaddress1
からipaddress8
まで -
kernelVersion
: ホスト・カーネル・ソフトウェアのバージョン -
location
: ユーザーが指定するセル・ハードウェアの物理ロケーション -
locatorLEDStatus
: セルLOCATE LEDのステータス。値はon
またはoff
です。 -
makeModel
: ベンダーから提供されるセル・ハードウェアの型およびモデル -
memoryGB
: セルのメモリー(GB) -
metricCollection
: 管理サーバーがメトリック収集を実行するかどうかを示すインジケータ。値はTRUE
またはFALSE
です。FALSE
に設定すると、すべてのメトリック収集およびアラート・マイニングが停止します。デフォルトの設定はTRUE
です。 -
metricHistoryDays
: メトリック履歴ファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。 -
msStatus
: 管理サーバーのステータス -
name
: セルの一意の名前 -
notificationMethod
: アラートの通知メソッド。値はmail
、snmp
、none
、またはmail
とsnmp
の両方です。 -
notificationPolicy
: サブスクライバに送信する重大度アラートのインジケータ。notificationPolicy
の値は、none
、またはcritical
、warning
およびclear
の任意の組合せです。 -
offloadGroupEvents
: Oracleサポートの指示のもとでのみ使用されます -
powerCount
: 電源の数。動作中/総数と表示されます -
powerStatus
: 電源のステータス。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
pwdExpInDays
: ユーザーのパスワードが期限切れになるまでの日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
pwdExpWarnInDays
: ユーザーのパスワードが期限切れになる前にログイン時に警告メッセージが発行される日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
rackName
: ラックの名前 -
ramCacheMaxSize
: セルのRAMのキャッシュの最大許容サイズOracle Exadata System Softwareリリース18c (18.1.0)以降で使用できます。 -
ramCacheMode
: セルのRAMキャッシュが有効(on
)と無効(off
)のいずれであるかを決定します。Oracle Exadata System Softwareリリース18c (18.1.0)以降で使用できます。 -
ramCacheSize
: セルのRAMキャッシュのサイズOracle Exadata System Softwareリリース18c (18.1.0)以降で使用できます。 -
releaseImageStatus
: イメージ化が成功したかどうかを確認するためのインジケータ -
releaseTrackingBug
: セル・ソフトウェアのパッチ番号(11223344など) -
releaseVersion
: セル・ソフトウェアのリリース番号(11.2.2.3.0など) -
remotePwdChangeAllowed
: RESTサービスを介してユーザー・パスワードをリモートで変更できるかどうか。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
rescuePlan
: サーバー・レスキューで設定(IORMプラン、しきい値、通知など)を最後の既知の値にリストアした後に実行できるコマンドのリスト。 -
rollbackVersion
: セルが維持する非アクティブのイメージ・バージョン。patchmgr rollback
がセルに対して起動されている場合、rollbackVersion
によって表示される値は復元されるソフトウェア・バージョンです。 -
rpmVersion
: セルのRPMバージョン -
rsStatus
: 再起動サーバーのステータス -
securityCert
: セルの認証済アイデンティティ。CA認証済のアイデンティティまたはデフォルトの自己認証のアイデンティティ。 -
siteName
: セルのサイト名 -
smtpFrom
: アラート通知に表示されるSMTP電子メールのユーザー名 -
smtpFromAddr
: アラート通知の送信元のSMTP電子メール・アドレス -
smtpPort
: アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバーのポート -
smtpPwd
: アラート通知の送信元のSMTP電子メール・ユーザーのパスワード -
smtpServer
: アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバー -
smtpToAddr
: 電子メールの送信先のアドレス。電子メール・アドレスは、複数のサブスクライバにアラートを通知できるように、引用符で囲んだカンマ区切りのリストにできます。 -
smtpUser
: アラート通知に表示されるSMTP電子メールのユーザー名 -
smtpUseSSL
: Secure Socket Layer (SSL)認証を使用するための仕様 -
snmpSubscriber
: SNMPアラート通知をサブスクライブするホストのリスト -
snmpUser
: SNMPアラートを受信するユーザーを定義します -
status
: セルのステータス -
syslogConf
: 指定した管理サーバーに転送されるsyslogメッセージを指定します。属性に次の構文を使用します。ここで、selectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。syslogconf = (selector @node' [, 'selector @node']... )
selectorとnodeの両方は
syslog.conf
の標準構文規則に準拠します。 -
temperatureReading
: BMCから取得されるセルの現在の温度(摂氏) -
temperatureStatus
: 温度のステータス。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
traceLevel
: トレース・メッセージの書込みレベル。デフォルトは、FINE
です。次の値をとります。-
有効なJavaロギング・レベル
-
SEVERE
-
WARNING
-
INFO
-
CONFIG
-
FINE
-
詳細
-
FINEST
-
-
有効なOracle Diagnostic Logging (ODL)のロギング・レベル
-
INCIDENT_ERROR:1
-
ERROR:1
-
WARNING:1
-
NOTIFICATION:1
-
NOTIFICATION:16
-
TRACE:1
-
TRACE:16
-
TRACE:32
-
-
-
upTime
: システムが再起動してからの時間(days, hours:minutes) -
usbStatus
: USBデバイスのステータス
例
次の例は、CELL
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-79 CELLオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE CELL
name modifiable
accessLevelPerm modifiable
accessLevelTemp modifiable
accountLockInDays modifiable
bbuStatus
cellsrvStatus
cellVersion
comment modifiable
cpuCount
dbPerfDataSuppress modifiable
diagHistoryDays modifiable
diagPackEmailAttach modifiable
diagPackUploadEnabled modifiable
doNotServiceLEDStatus
eighthRack modifiable
emailFormat modifiable
emailSubscriber modifiable
events modifiable
exacliEnabled modifiable
fanCount
fanStatus
flashCacheCompress modifiable
flashCacheMode modifiable
httpsAccess modifiable
id
interconnect1 modifiable
interconnect2 modifiable
interconnect3 modifiable
interconnect4 modifiable
interconnect5 modifiable
interconnect6 modifiable
interconnect7 modifiable
interconnect8 modifiable
interconnectCount
iormBoost
IOTimeoutThreshold modifiable
ipaddress1
ipaddress2
ipaddress3
ipaddress4
ipaddress5
ipaddress6
ipaddress7
ipaddress8
kernelVersion
location modifiable
locatorLEDStatus
makeModel
memoryGB
metricCollection modifiable
metricHistoryDays modifiable
msStatus
notificationMethod modifiable
notificationPolicy modifiable
offloadGroupEvents modifiable
powerCount
powerStatus
pwdExpInDays modifiable
pwdExpWarnInDays modifiable
rackName modifiable
ramCacheMaxSize modifiable
ramCacheMode modifiable
ramCacheSize
releaseImageStatus
releaseTrackingBug
releaseVersion
remotePwdChangeAllowed modifiable
rescuePlan hidden
rollbackVersion
rpmVersion
rsStatus
securityCert modifiable
siteName modifiable
smtpFrom modifiable
smtpFromAddr modifiable
smtpPort modifiable
smtpPwd modifiable
smtpServer modifiable
smtpToAddr modifiable
smtpUser modifiable
smtpUseSSL modifiable
snmpSubscriber modifiable
snmpUser modifiable
status
syslogConf modifiable
syslogFormat modifiable
temperatureReading
temperatureStatus
traceLevel modifiable
upTime
usbStatus
関連項目
8.12.5 DESCRIBE CELLDISK
用途
DESCRIBE
CELLDISK
コマンドは、CELLDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE CELLDISK
使用方法
DESCRIBE CELLDISK
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
comment
: セル・ディスクのユーザー・コメント。 -
creationTime
: セル・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。 -
deviceName
: セル・ディスクで使用されるLUNのオペレーティング・システム・デバイス名。 -
devicePartition
: セル・ディスクで使用しているパーティションのオペレーティング・システム・デバイス名。 -
diskType
: ディスクのタイプ。 -
errorCount
: セル・ディスク上で発生したエラー数。 -
flushError
: フラッシュ・キャッシュのフラッシュ中にレポートされたエラー。 -
flushStatus
: フラッシュ・キャッシュのフラッシュ操作の現在のステータス。 -
freeSpace
: セル・ディスクで使用可能な未使用領域。 -
id
: セル・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: セル・ディスクの一意の名前。 -
physicalDisk
: セル・ディスクがある物理ディスクの名前。 -
size
: セル・ディスクの合計サイズ。 -
status
: セル・ディスクの現在のステータス(normal
、importRequired
など)。
例8-80 CELLDISKオブジェクトの説明
これは、CELLDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE CELLDISK
name modifiable
comment modifiable
creationTime
deviceName
devicePartition
diskType
errorCount
flushError hidden
flushStatus hidden
freeSpace
id
physicalDisk
size
status
8.12.6 DESCRIBE DATABASE
用途
アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
DESCRIBE DATABASE
使用方法
DESCRIBE DATABASE
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
databaseID
: データベースの一意の識別子。 -
flashCacheLimit
: フラッシュ・キャッシュの「弱い」最大サイズを指定します。フラッシュ・キャッシュがフルでない場合、データベースはこのflashCacheLimit
の値を超えることができます。 -
flashCacheMin
: ブロックがコールド状態であってもデータベースに対して保証される、フラッシュ・キャッシュ内の最小サイズ。 -
flashCacheSize
: フラッシュ・キャッシュに対して指定されるサイズ。 -
iormShare
: IORMデータベース共有数。 -
lastRequestTime
: データベースに対する前回のリクエストのタイム・スタンプ。 -
name
: データベース名。 -
profile
: データベースに関連付けられているIORMプロファイル。
例
次の例は、DATABASE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-81 DATABASEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE DATABASE
name
databaseID
flashCacheLimit
flashCacheMin
flashCacheSize
iormShare
lastRequestTime
profile
8.12.7 DESCRIBE DISKMAP
用途
物理ディスクのグリッド・ディスク属性を表示します。
構文
DESCRIBE DISKMAP
使用方法
DESCRIBE DISKMAP
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
celldisk
: セル・ディスク名 -
devicePartition
: ディスク・パーティション名 -
gridDisks
: ディスクに関連付けられたグリッド・ディスクの名前 -
name
: ディスク名。 -
physicalSerial
: ディスクのシリアル番号 -
physicalSize
: ディスクのサイズ -
slotNumber
: ディスクのスロット番号 -
status
: ディスク・ステータス
例
次の例は、DISKMAP
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-82 DISKMAPオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE CELLDISK
name
celldisk
devicePartition
gridDisks
physicalSerial
physicalSize
slotNumber
status
8.12.8 DESCRIBE FLASHCACHE
用途
DESCRIBE FLASHCACHE
コマンドは、FLASHCACHE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHCACHE
使用方法
DESCRIBE FLASHCACHE
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュを含むセル・ディスクの名前。 -
creationTime
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュが作成された時点のタイム・スタンプ。 -
degradedCelldisks
: キャッシュに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 -
effectiveCacheSize
: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能キャッシュ・サイズ。 -
id
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの一意の名前。 -
size
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの合計サイズ。 -
status
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの現在のステータス(normal
、warning
、critical
など)。
例
次の例は、FLASHCACHE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-83 FLASHCACHEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHE
name
cellDisk modifiable
creationTime
degradedCelldisks
effectiveCacheSize
id
size modifiable
status
8.12.9 DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
用途
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
コマンドは、FLASHCACHECONTENT
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
使用方法
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cachedKeepSize
: このオブジェクトに対してkeep
モードでキャッシュされているサイズ(バイト単位)。 -
cachedSize
: このオブジェクトに対してキャッシュされているサイズ(バイト単位)。 -
cachedWriteSize
: ハード・ディスクにまだ書き込まれていないライトバック・フラッシュ・キャッシュ内のこのオブジェクトに対してキャッシュされたデータのサイズ(バイト単位)。 -
columnarCacheSize
: このオブジェクトに対してハイブリッド列圧縮(HCC)形式でキャッシュされたサイズ(バイト単位)。 -
columnarKeepSize
: このオブジェクトに対してkeep
モードのハイブリッド列圧縮(HCC)形式でキャッシュされたサイズ(バイト単位)。 -
dbID
: 一意のデータベース名識別子。 -
dbUniqueName
: データベースの一意の名前。 -
hitCount
: このオブジェクトに対してフラッシュ・キャッシュからデータの読取りを行ったI/Oの数。 -
hoursToExpiration
: このオブジェクトが、再度アクセスされない場合にkeep
セクションから降格されるまでの時間。 -
missCount
: このオブジェクトに対してディスクからデータの読取りを行ったI/Oの数。 -
objectNumber
: データベースにオブジェクトを含むセグメントのディクショナリ・オブジェクト番号。 -
tableSpaceNumber
: オブジェクト番号の表領域番号。
例
次の例は、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-84 FLASHCACHECONTENTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
cachedKeepSize
cachedSize
cachedWriteSize
columnarCacheSize
columnarKeepSize
dbID
dbUniqueName
hitcount
hoursToExpiration
missCount
objectNumber
tableSpaceNumber
8.12.10 DESCRIBE FLASHLOG
用途
DESCRIBE FLASHLOG
コマンドは、FLASHLOG
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHLOG
使用方法
DESCRIBE FLASHLOG
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを含むセル・ディスクの名前。 -
creationTime
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが作成された時点のタイムスタンプ。 -
degradedCelldisks
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 -
effectiveSize
: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログのサイズ。 -
efficiency
: パーセントで示すOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの効率。 -
id
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの一意の名前。 -
size
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズ。 -
status
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの現在のステータス(normal
、warning
、critical
など)。ステータスnormal
はすべてのフラッシュ・ディスクが使用可能であることを示します。ステータスwarning
は一部のフラッシュ・ディスクが使用不可であることを示します。ステータスcritical
はすべてのフラッシュ・ディスクが使用不可であることを示します。
例
次の例は、FLASHLOG
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-85 FLASHLOGオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHLOG
name
cellDisk
creationTime
degradedCelldisks
effectiveSize
efficiency
id
status
size
8.12.11 DESCRIBE GRIDDISK
用途
DESCRIBE GRIDDISK
コマンドは、GRIDDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE GRIDDISK
使用方法
DESCRIBE GRIDDISK
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
asmDeactivationOutcome
: データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを示すインジケータ。値がYES
の場合は、グリッド・ディスクがデータを失わずに非アクティブ化可能であることを示します。 -
asmDiskgroupName
: Oracle ASMディスク・グループの名前。 -
asmDiskName
: Oracle ASMディスクの名前。 -
asmDiskRepairTime
: グリッド・ディスクがOracle ASMによって削除される前にオフラインのままにできる時間の総計。 -
asmDiskSize
: Oracle ASMディスクのサイズ。この属性はOracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.3.0以降で使用できます。
-
asmFailGroupName
: Oracle ASM障害グループの名前。 -
asmModeStatus
: グリッド・ディスクのOracle ASMでの現在の使用状況を示すインジケータ。ステータスは、ONLINE
、OFFLINE
、DROPPED
、UNUSED
、SYNCING
またはUNKNOWN
です。 -
availableTo
: このグリッド・ディスクにアクセスできるクライアントの名前。 -
cachedBy
: ライトバック・フラッシュ・キャッシュのためにこのグリッド・ディスクのデータを現在キャッシュしているフラッシュ・ディスクの名前。 -
cachingPolicy
: このグリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシー。値はdefault
またはnone
です。-
default
は、このグリッド・ディスクのデータがフラッシュ・キャッシュを使用することを意味します。 -
none
は、このグリッド・ディスクのデータがフラッシュ・キャッシュを使用しないことを意味します。
グリッド・ディスクを作成する場合、または
ALTER GRIDDISK
コマンドを使用する場合は、キャッシング・ポリシーを設定できます。 -
-
cellDisk
: グリッド・ディスクを含むセル・ディスクの名前。 -
comment
: ユーザーが指定したテキスト文字列。 -
creationTime
: グリッド・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。 -
diskType
: ディスクのタイプ。 -
errorCount
: このグリッド・ディスクを含むセル・ディスクにより検出されたハードウェア・エラーの件数。 -
id
: グリッド・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: グリッド・ディスクの一意の名前。 -
size
: グリッド・ディスクの合計サイズ。 -
sparse
: グリッド・ディスクがスパース・ディスクであるかどうか。 -
status
: グリッド・ディスクの現在のステータス(active
、inactive
、not present
、importRequired
など)。 -
virtualSize
: スパース・グリッド・ディスクのディスク・グループのサイズ。
注意:
asmDeactivationOutcome
およびasmModeStatus
属性は、LIST GRIDDISK
コマンドの使用時に明示的に指定する必要があります。
例8-86 GRIDDISKオブジェクトの説明
この例は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE GRIDDISK
name modifiable
asmDeactivationOutcome hidden
asmDiskgroupName
asmDiskName
asmDiskRepairTime hidden
asmDiskSize hidden
asmFailGroupName
asmModeStatus hidden
availableTo modifiable
cachedBy
cachingPolicy modifiable
cellDisk
comment modifiable
creationTime
diskType
errorCount
id
size modifiable
sparse
status
virtualSize modifiable
8.12.12 DESCRIBE IBPORT
用途
DESCRIBE IBPORT
コマンドは、IBPORTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE IBPORT
使用方法
DESCRIBE IBPORT
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
activeSlave
: 対象のポートが、ボンディングされたIPの現在アクティブなポートかどうかを示すインジケータ。 -
dataRate
: InfiniBandポートのデータ・レート。 -
hcaFWVersion
: ホスト・チャネル・アダプタのファームウェアのバージョン。 -
id
: InfiniBandポートのグローバル一意識別子(GUID)。 -
lid
: InfiniBandポートのローカルID。サブネット内で一意であり、スイッチによって16ビットの識別子がネットワーク内のルーティングに使用されます。 -
linkDowned
: ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理に失敗し、リンクがダウンした回数。 -
linkIntegrityErrs
: リンク完全性エラーの数。 -
linkRecovers
: ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理を正常に完了した回数。 -
name
: InfiniBandポート名。 -
physLinkState
: 物理リンクの状態。 -
portNumber
: InfiniBandポートのポート番号。 -
rcvConstraintErrs
: InfiniBandポートで発生した受信制約エラーの数。 -
rcvData
: InfiniBandポートで受信した32ビット・データのワード数。 -
rcvErrs
: InfiniBandポートで受信した、エラーを含むパケットの数。 -
rcvRemotePhysErrs
: InfiniBandポートで発生した物理エラーの数。 -
status
: リンクのステータス。 -
symbolErrs
: InfiniBandポートで発生した軽度なリンク・エラーの数。 -
vl15Dropped
: リソースの制約(バッファ不足など)が原因で、InfiniBandポートによって廃棄された着信のVL15パケットの数。 -
xmtConstraintErrs
: InfiniBandポートで発生した送信制約エラーの数。 -
xmtData
: InfiniBandポート上で送信した32ビット・データのワード数。 -
xmtDiscards
: ポートのダウンまたは輻輳によってInfiniBandポートで破棄されたアウトバウンド・パケットの数。
例
次の例は、IBPORT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-87 IBPORTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE IBPORT
name
activeSlave
dataRate
hcaFWVersion
id
lid
linkDowned
linkIntegrityErrs
linkRecovers
physLinkState
portNumber
rcvConstraintErrs
rcvData
rcvErrs
rcvRemotePhysErrs
status
symbolErrs
vl15Dropped
xmtConstraintErrs
xmtData
xmtDiscards
8.12.13 DESCRIBE IORMPLAN
用途
DESCRIBE IORMPLAN
コマンドは、IORMPLAN
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE IORMPLAN
使用方法
DESCRIBE IORMPLAN
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
catPlan
: セルを使用するデータベースのカテゴリ設定の割当てプラン。 -
dbPlan
: セルを使用するデータベースの割当てプラン。 -
name
: データベース間プランの一意の名前。name
値は、cellname
_IORMPLAN
に自動的に設定されます。 -
objective
: IORMの最適化モード。 -
status
: データベース間のプランの現在のステータス(active
またはinactive
)。
例
次の例は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-88 IORMPLANオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE IORMPLAN
name
catPlan modifiable
dbPlan modifiable
objective modifiable
status
関連項目
8.12.14 DESCRIBE KEY
用途
DESCRIBE KEY
コマンドは、KEY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE KEY
使用方法
DESCRIBE KEY
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
key
: クライアント・キーの割当てに使用されるランダムの16進文字列。 -
name
: キーの名前。このフィールドの値は、LIST
では表示されません。 -
type
: キーのタイプ。
例
次の例は、KEY
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-89 KEYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE KEY
name
key modifiable
type modifiable
関連項目
8.12.15 DESCRIBE LUN
用途
DESCRIBE LUN
コマンドは、LUN
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE LUN
使用方法
DESCRIBE LUN
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: フラッシュ・ディスクの名前(FD_02_rack1celadm10
など)。ハード・ディスクには使用されません。 -
deviceName
: LUNのオペレーティング・システム・デバイス名。例:/dev/c1d5
。 -
diskType
: ディスクのタイプ。 -
errorCount
: このLUNでのエラー数。 -
id
: システムによって割り当てられる一意の識別子。 -
isSystemLun
: ディスクがシステム・ディスクであるかどうかを示すインジケータ。値がTRUE
の場合、ディスクはシステム・ディスクです。値がFALSE
の場合、ディスクはシステム・ディスクではなく、データを格納するのみです。 -
lunSize
: セル・ディスクに変換される前のLUNのRAWサイズ。 -
lunUID
: システムによって割り当てられる一意の識別子。 -
lunWriteCacheMode
: LUN書込みキャッシュのステータス。ステータスはWrite Through Mode
またはWrite Back Mode
です。 -
name
: LUNに割り当てられる一意の名前。IDが一意でない場合は、異なる(拡張形式)LUN IDになる場合があります。 -
overProvisioning
: フラッシュ・ストレージ内のブロックうち、特定のLUNで今後も使用できるようにオーバー・プロビジョニングされたブロックの割合を示すインジケータ。この属性は、フラッシュ・ディスク専用です。 -
physicalDrives
: LUNを形成する物理ディスク名。 -
raidLevel
: LUNで使用中のRAIDレベルの値。たとえば、RAID 0
です。 -
status
: LUNのステータス。値はnormal
、warning
、またはcritical
です。
例
次の例は、LUN
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-90 LUNオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE LUN
name
cellDisk
deviceName
diskType
errorCount
id
isSystemLun
lunSize
lunUID
lunWriteCacheMode
overProvisioning
physicalDrives
raidLevel
status
関連項目
8.12.16 DESCRIBE METRICCURRENT
用途
DESCRIBE METRICCURRENT
コマンドは、METRICCURRENT
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICCURRENT
使用方法
DESCRIBE METRICCURRENT
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
alertState
: アラート状態のインジケータ。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
collectionTime
: メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ -
metricObjectName
: 測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前 -
metricType
: 統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様 -
metricValue
: メトリックが収集された時点の値 -
name
: 現在のメトリックの一意の名前 -
objectType
: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。-
CELL
-
CELL_FILESYSTEM
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORM_CATEGORY
-
IORM_CONSUMER_GROUP
-
IORM_DATABASE
-
IORM_PLUGGABLE_DATABASE
-
HOST_INTERCONNECT
-
SMARTIO
-
例
次の例は、METRICCURRENT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-91 METRICCURRENTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICCURRENT
name
alertState
collectionTime
metricObjectName
metricType
metricValue
objectType
8.12.17 DESCRIBE METRICDEFINITION
用途
DESCRIBE METRICDEFINITION
コマンドは、METRICDEFINITION
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICDEFINITION
使用方法
DESCRIBE METRICDEFINITION
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
description
: メトリックの説明。 -
metricType
: 統計がどのように作成または定義されたかを示すインジケータ。次の2通りの場合があります。-
cumulative
: メトリックが作成されてからの累積統計。 -
instantaneous
: メトリックが収集される時点の値。 -
rate
: 特定の期間の観測データの統計を平均して計算される率。 -
transition
: 遷移メトリックは、その値が変更された時点で収集され、通常はハードウェアのステータスで重要な遷移があった場合に取得されます。
-
-
name
: メトリック定義の一意の名前。(詳細は、このリストの後を参照してください。) -
objectType
: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。-
CELL
-
CELL_FILESYSTEM
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORM_CATEGORY
-
IORM_CONSUMER_GROUP
-
IORM_DATABASE
-
IORM_PLUGGABLE_DATABASE
-
HOST_INTERCONNECT
-
SMARTIO
-
-
persistencePolicy
: 時間メトリック値が格納されます。 -
unit
: メトリックの単位。収集される次のメトリックに明示的に関連付けられます。-
数値
-
% (割合)
-
F (華氏)
-
C (摂氏)
-
IO/秒
-
"IOリクエスト"
-
KB
-
KB/秒
-
MB
-
MB/秒
-
/分
-
ミリ秒
-
ミリ秒/リクエスト
-
ミリ秒/秒
-
マイクロ秒
-
マイクロ秒/リクエスト
-
マイクロ秒/秒
-
name
属性の値は、省略語を組み合せたものになります。属性値は、メトリックが定義されるオブジェクト・タイプの省略語で開始します。略語は次のとおりです。
-
CD_
(セル・ディスク) -
CG_
(IORMコンシューマ・グループ、データベース限定) -
CL_
(セル) -
CT_
(IORMカテゴリ) -
DB_
(IORMデータベース・レベル) -
FC_
(フラッシュ・キャッシュ) -
FL_
(フラッシュ・ログ) -
GD_
(グリッド・ディスク) -
IORM
-
N_
(ネットワーク、IBPORT、HOST_INTERCONNECT) -
PDB_
(IORMプラガブル・データベース) -
SIO_
(スマートIO)
ほとんどのname
属性では、操作を識別できるように、次の省略語の組合せのいずれかをオブジェクト・タイプの省略語の後に付けます。
-
IO_BY
(I/O量) -
IO_RQ
(I/Oリクエストの数) -
IO_TM
(I/O待機時間) -
IO_WT
(I/O待機時間) -
FC_IO_BY
(フラッシュ・キャッシュのI/O量) -
FC_IO_RQ
(フラッシュ・キャッシュのI/Oリクエスト) -
FD_IO_BY
(フラッシュ・ディスクのI/O量) -
FD_IO_RQ
(フラッシュ・ディスクのI/Oリクエスト) -
FD_IO_TM
(フラッシュ・ディスクの待機時間) -
FD_IO_UTIL
(フラッシュ・ディスクの使用率)
次に、_R
(読取り)または_W
(書込み)を付けます。name
属性値では、その後に_SM
(小さいブロック)または_LG
(大きいブロック)を付けます。名前の最後は、_SEC
(毎秒)または_RQ
(リクエストごと)になります。
コンシューマ・グループおよびカテゴリ・メトリックでは、読取りまたは書込みの詳細は省略されます。
次に例を示します。
-
CD_IO_RQ_R_SM
は、セル・ディスクで小さいブロックを読み取るリクエスト数です。 -
GD_IO_TM_W_LG
は、グリッド・ディスクに大きいブロックを書き込むI/O待機時間(マイクロ秒)です。
例
次の例は、METRICDEFINITION
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-92 METRICDEFINITIONオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICDEFINITION
name
description
metricType
objectType
persistencePolicy
unit
8.12.18 DESCRIBE METRICHISTORY
用途
DESCRIBE METRICHISTORY
コマンドは、METRICHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICHISTORY
使用方法
DESCRIBE METRICCURRENT
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
alertState
: アラート状態のインジケータ。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
collectionTime
: メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ -
metricObjectName
: 測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前 -
metricType
: 統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様 -
metricValue
: メトリックが収集された時点の値 -
metricValueAvg
: メトリックの平均値 -
metricValueMax
: メトリックの最大値 -
metricValueMin
: メトリックの最小値 -
name
: 現在のメトリックの名前 -
objectType
: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。-
CELL
-
CELL_FILESYSTEM
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORM_CATEGORY
-
IORM_CONSUMER_GROUP
-
IORM_DATABASE
-
IORM_PLUGGABLE_DATABASE
-
HOST_INTERCONNECT
-
SMARTIO
-
例
次の例は、METRICHISTORY
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例8-93 METRICHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICHISTORY
name
alertState
collectionTime
metricObjectName
metricType
metricValue
metricValueAvg
metricValueMax
metricValueMin
objectType
8.12.19 DESCRIBE OFFLOADGROUP
用途
DESCRIBE OFFLOADGROUP
コマンドは、OFFLOADGROUP
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE OFFLOADGROUP
使用方法
DESCRIBE OFFLOADGROUP
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
autoStart
: オフロード・グループに関連付けられたオフロード・サーバーが動的に起動されるかどうか。値には、true
またはfalse
を指定できます。 -
comment
: オプションのコメント -
creationTime
: オフロード・グループが作成された時間 -
id
: オフロード・グループの識別子 -
isSystemGroup
: オフロード・グループがシステム・ソフトウェアによって作成されたかどうか。値はtrue
またはfalse
です。 -
name
: オフロード・グループの名前 -
package
: -
runtimeState
: オフロード・グループ・プロセスの現在の状態。値には、running
またはstopped
を指定できます。
例8-94 OFFLOADGROUPオブジェクトの説明
例は次のとおりです。
CellCLI> DESCRIBE OFFLOADGROUP
name
autoStart
comment modifiable
creationTime
id
isSystemGroup
package modifiable
runtimeState
8.12.20 DESCRIBE PHYSICALDISK
用途
DESCRIBE PHYSICALDISK
コマンドは、PHYSICALDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE PHYSICALDISK
使用方法
DESCRIBE PHYSICALDISK
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
ctrlFirmware
: ハード・ディスク・コントローラのソフトウェア・バージョン -
ctrlHwVersion
: ハード・ディスク・コントローラのハードウェア・バージョン -
deviceID
: 物理ディスクのID -
deviceName
: 物理ディスク・デバイスの名前(/dev/sdx
など) -
diskType
: ディスクのタイプ(HardDisk
、FlashDisk
またはM2Disk
)。 -
enclosureDeviceId
: ハード・ディスク・エンクロージャの識別子。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 -
errCmdTimeoutCount
: タイムアウトした物理ディスクに関連するコマンドの実行回数(ディスク・ファームウェアのアップグレード、物理ディスクのリストなど)。 -
errHardReadCount
: 物理ディスクでの読取りエラーの合計数 -
errHardWriteCount
: 物理ディスクの書込みエラーの合計数 -
errorCount
: 物理ディスクのすべての既知のエラー数の合計 -
errOtherCount
: 物理ディスクの他のすべての(不明な)エラーの合計エラー数 -
errSeekCount
: ディスク・シーク・エラーの合計数 -
flashLifeLeft
: ディスクのフラッシュ・ディスクの残り寿命の割合 -
hotPlugCount
: ディスクが取り外されて再挿入された回数の合計数(ホットプラグ) -
lastFailureReason
: 最後の物理ディスク障害の事由 -
luns
: このディスクから変換されたLUNのリストM.2ディスクにLUNはありません。 -
makeModel
: システムにより提供されるモデルの説明 -
name
: 物理ディスクの一意の名前 -
notPresentSince
: ディスクが検出されなくなった日付 -
physicalFirmware
: ファームウェアのバージョン -
physicalInsertTime
: ディスクが挿入された時刻 -
physicalInterface
: ハード・ディスクで使用されているインタフェース・タイプ。たとえば、SAS
です -
physicalPort
: (HPモデルにのみ適用)物理ディスク・ポート値 -
physicalRPM
: 物理ハード・ディスクのRPM値。この属性は、ディスク・タイプ(SATAまたはSAS)を決定するためにも使用されます。 -
physicalSerial
: システム割当ての一意のID -
physicalSize
: ディスクのサイズ(バイト単位) -
physicalUseType
: ディスクの用途(Data
Drive
など) -
sectorRemapCount
: セクターの障害が原因で再マップされた物理ディスク・セクターの合計数 -
slotNumber
: ディスクの物理的な場所。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 -
status
: 物理ディスクのステータス。値は次のいずれかです。-
failed
: ディスクで障害が発生しました。以前のリリースでは、このステータスはcritical
と呼ばれていました。 -
normal
: ディスクは正常に動作しています -
not present
: ディスクは取り外されました -
peer failure
: フラッシュ・ディスク障害のみです -
poor performance
: ディスクのパフォーマンスが低下しています -
predictive failure
: ディスク障害の発生が予想されます -
write-through caching
: フラッシュ・ディスク・キャッシングのみです。
-
例8-95 Oracle Exadata Storage ServerでのPHYSICALDISKオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE PHYSICALDISK
name
ctrlFirmware
ctrlHwVersion
deviceId
deviceName
diskType
enclosureDeviceId
errCmdTimeoutCount
errHardReadCount
errHardWriteCount
errorCount
errOtherCount
errSeekCount
flashLifeLeft
hotPlugCount
lastFailureReason
luns
makeModel
notPresentSince
physicalFirmware
physicalInsertTime
physicalInterface
physicalPort
physicalRPM
physicalSerial
physicalSize
physicalUseType
sectorRemapCount
slotNumber
status
8.12.21 DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
用途
DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
コマンドは、PLUGGABLEDATABASE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
使用方法
DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
コマンドの属性には、次のものがあります
-
asmClusterName
: Oracle ASMクラスタ名または別名。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
containerName
: コンテナ・データベース(CDB)の名前 -
flashCacheLimit
: このプラガブル・データベース(PDB)に対してフラッシュ・キャッシュで指定された制限値 -
flashCacheMin
: このPDBに対して指定されたフラッシュ・キャッシュの最小サイズ -
flashCacheSize
: このPDBによって使用されるフラッシュ・キャッシュのサイズ -
iormLimit
: PDBのディスクI/O使用率制限。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
iormShare
: PDBのIORM共有番号。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
name
: PDBの名前 -
pdbID
: PDBのID
例8-96 PLUGGABLEDATABASEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
name
asmClusterName
containerName
flashCacheLimit
flashCacheMin
flashCacheSize
iormLimit
iormShare
pdbID
8.12.22 DESCRIBE QUARANTINE
用途
DESCRIBE QUARANTINE
コマンドは、QUARANTINE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE QUARANTINE
使用方法
DESCRIBE QUARANTINE
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
asmClusterId
: ASMクラスタの識別子。この属性は、Exadataソフトウェアの12.2.1.1.0以降で使用できます。 -
catDBPlan
: カテゴリ・プランの名前 -
cellsrvChecksum
: CELLSRVのバイナリのチェックサム -
clientPID
: セルをクラッシュしたクライアント・プロセスのプロセス識別子 -
comment
: 検疫のコメント -
conDbUniqueID
: 検疫のコンテナ・データベースの一意ID -
conDbUniqueName
: 検疫のコンテナ・データベースの一意名 -
crashReason
: クラッシュの理由 -
creationTime
: 検疫作成時間 -
dbUniqueID
: 検疫のデータベースの一意ID -
dbUniqueName
: 検疫のデータベースの一意名 -
fineGrainControl
: -
fineGrainValue
: -
incidentID
: 検疫を作成したクラッシュのインシデントの識別子 -
interDBPlan
: データベース間リソース・プランの名前 -
intraDBPlan
: データベース内リソース・プランの名前 -
ioBytes
: 検疫されたディスク・リージョンのバイト数。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 -
ioGridDisk
: 検疫されたディスク・リージョンのグリッド・ディスク名。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 -
ioOffset
: 検疫されたディスク・リージョンのI/Oオフセット。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 -
name
: 検疫の識別子 -
objectID
: -
planLineID
: SQLプラン・ラインの識別子。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。 -
quarantineMode
: -
quarantinePlan
: これは通常SYSTEMです -
quarantineReason
: 検疫作成の理由 -
quarantineType
: 作成された検疫のタイプ -
remoteHostName
: セルをクラッシュしたクライアント・プロセスを実行したリモート・ホストのホスト名 -
rpmVersion
: セルがクラッシュしたときに使用中であったセルのRPMバージョン -
sqlID
: セルをクラッシュしたSQL文のSQLID -
sqlPlanHashValue
: SQLプランのハッシュ値。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。
例8-97 QUARANTINEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE QUARANTINE
name
asmClusterId
catDBPlan
cellsrvChecksum
clientPID
comment modifiable
conDbUniqueID
conDbUniqueName
crashReason
creationTime
dbUniqueID
dbUniqueName
fineGrainControl
fineGrainValue
incidentID
interDBPlan
intraDBPlan
ioBytes
ioGridDisk
ioOffset
objectID
planLineID
quarantineMode
quarantinePlan
quarantineReason
quarantineType
remoteHostName
rpmVersion
sqlID
sqlPlanHashValue
8.12.23 DESCRIBE ROLE
用途
DESCRIBE ROLE
コマンドは、ROLE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ROLE
使用方法
DESCRIBE ROLE
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
name
: ロールを割り当てられたユーザーの一意の名前 -
privileges
: ロールに付与されている権限
例8-98 ROLEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ROLE
name
privileges
8.12.24 DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
用途
DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
コマンドは、ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
使用方法
DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
name
: ソフトウェア更新の名前 -
status
: ソフトウェア更新のステータス
例8-99 SOFTWAREHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
name
status
8.12.25 DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
用途
DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
コマンドは、SOFTWAREUPDATE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
使用方法
DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
コマンドの属性には、次のものがあります。
frequency
: このソフトウェア更新が自動的に実行される期間。値には、none
、daily
、weekly
またはbiweekly
を指定できます。値none
は、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。name
: 更新に使用するパッチの名前status
: このソフトウェア更新のステータス。store
: ソフトウェア更新ファイルの場所のURLtime
: ソフトウェア更新を実行する特定の日時timeLimitInMinutes
: アラートを取り消して発行するまでにセルがソフトウェアの更新を待機する分数。
例8-100 SOFTWAREUPDATEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
name modifiable
status
store modifiable
time modifiable
timeLimitInMinutes modifiable
8.12.26 DESCRIBE THRESHOLD
用途
DESCRIBE THRESHOLD
コマンドは、THRESHOLD
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE THRESHOLD
使用方法
DESCRIBE THRESHOLD
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
comparison
: メトリック値としきい値を比較して、値がしきい値に違反しているかどうかを確認する演算子(>、>=、=、<、<=)。 -
critical
: メトリック値がクリティカルの状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます -
name
: しきい値の一意の名前 -
observation
: 測定値の数。この数の測定値で率メトリックが平均され、しきい値と比較されます -
occurrences
: メトリック値がしきい値を連続して超えた場合の上限数。この上限数を超えると指定したアラートが発行されます -
warning
: メトリック値が警告の状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます
例8-101 THRESHOLDオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE THRESHOLD
name
comparison modifiable
critical modifiable
observation modifiable
occurrences modifiable
warning modifiable
8.13 DROP
用途
DROP
コマンドは、指定した名前のオブジェクトをセルから削除したり、セルをリセットしたりします。
構文
DROP object_type [object_name [, object_name]...] [options]
使用方法
-
object_typeは次のいずれかです。
-
ALERTHISTORY
-
CELL
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
QUARANTINE
-
ROLE
-
SOFTWAREHISTORY
-
THRESHOLD
-
USER
-
-
object_nameは、セル・ディスク、グリッド・ディスク、ロール、しきい値またはユーザーの名前です。
-
複数のオブジェクトが
DROP
コマンドのターゲットの場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは削除されません。
8.13.1 DROP ALERTHISTORY
用途
DROP ALERTHISTORY
コマンドは、セルのアラート履歴からアラートを削除します。
構文
DROP ALERTHISTORY {ALL |alert1
{,alert2
}, ...}
使用方法
-
このコマンドのalertNは、履歴から削除されるアラートの名前です。
-
ステートフル・アラートを削除する場合は、同時にアラートの順序のメンバーをすべて削除する必要があります。すべてのメンバーを削除しないと、システムによりエラーが発行されます。
例
次の例に、DROP ALERTHISTORY
コマンドを示します。
例8-103 セルのアラート履歴の削除
CellCLI> DROP ALERTHISTORY 1, 2_1, 2_2
8.13.2 DROP CELL
用途
DROP CELL
コマンドは、セルを元の状態にリセットします。
構文
DROP CELL [ERASE = value] [FORCE]
使用方法
-
このコマンドは、セル内から実行します。
-
すべてのセル・ディスク、グリッド・ディスクおよびしきい値が削除されます。データベース間のプランは、デフォルトの状態にリセットされます。すべてのセル属性はデフォルト値に設定されます。
-
DROP CELL
の発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCE
オプションが必要です。指定しないとエラーがレポートされます。 -
ドライブを安全に消去するには、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。
-
ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。-
1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNNSAの勧告に準拠します。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。
-
-
1pass
または3pass
オプションですべてのセルを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セルを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass CellCLI> DROP CELL ERASE=1pass
-
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、Oracle Exadata Database Machine X5以上で
1pass
、3pass
または7pass
方式を使用してハード・ディスクまたはフラッシュ・ディスクを消去するように指定した場合、Oracle Exadata System Softwareは自動的にSecure Eraserを起動してディスクを消去します。Secure Eraserは、適切で高速な暗号消去方法を使用してディスクを消去できるかどうかを決定します。一部のディスクが適格である場合、暗号消去方式を使用してそれらのディスクを消去し、最初にリクエストされた方式(1/3/7パス)が他のディスクで使用されます。この機能はシステム・ディスクでは使用されません。各タイプのデバイスで使用できる消去方法のリストは、表8-3を参照してください。
次の表は、サポートされているアルゴリズムを使用してドライブを安全に消去するための所要時間を示しています。ERASE
オプションを使用して複数のグリッド・ディスクまたはセル・ディスクを削除する場合、コマンドはすべてのディスクおよびフラッシュ・ドライブに対して並列に実行されます。ただし、セルからデータを消去する場合は、安全な消去の使用をお薦めします。『Oracle Exadata Database Machineセキュリティ・ガイド』のデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーの安全な消去に関する項を参照してください。
表8-2 消去方法別ディスクの推定消去時間
ドライブ・タイプ | 1pass | 3pass | 7pass | 暗号化 |
---|---|---|---|---|
600 GBドライブ |
1時間 |
3時間 |
7時間 |
使用不可 |
1.2 TBドライブ |
1.67時間 |
5時間 |
11.67時間 |
使用不可 |
2 TBドライブ |
5時間 |
15時間 |
35時間 |
使用不可 |
3 TBドライブ |
7時間 |
21時間 |
49時間 |
使用不可 |
4 TBドライブ |
8時間 |
24時間 |
56時間 |
使用不可 |
8 TBドライブ |
13.17時間 |
39.5時間 |
92.17時間 |
1分 |
10 TBドライブ |
14時間 |
42時間 |
98時間 |
1分 |
22.875 GBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
21分 |
使用不可 |
93 GBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
32分 |
使用不可 |
186 GBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
36分 |
使用不可 |
1.6 TBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
5.5時間 |
1分 |
3.2 TBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
8時間 |
1分 |
例8-104 セルの削除
CellCLI> DROP CELL FORCE
関連項目
8.13.3 DROP CELLDISK
用途
DROP CELLDISK
コマンドは、セルからすべてのセル・ディスクまたは指定した名前のセル・ディスクを削除します。
このコマンドは、セル・ディスクに障害が発生した場合や、新しいモデルに交換した場合に必要です。
セル・ディスクを削除する前に、そのグリッド・ディスクおよび対応するOracle ASMディスクをディスク・グループから削除してください。Oracle ASMディスクは、グリッド・ディスクを削除する前に削除してください。
構文
DROP CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] | cdisk_name [, cdisk_name]... }
[ERASE = value [NOWAIT]] [FORCE]
使用方法
- セル・ディスクを個別に指定すると、指定した名前のセル・ディスク(cdisk_name)が削除されます。
CELLDISK
に関連付けられているLUN
に自動作成のフラグが付いている場合、LUN
はセル・ディスクとともに削除されます。ALL
オプションを指定すると、セル上のすべてのセル・ディスクが削除されます。FLASHDISK
オプションでは、DROP CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。HARDDISK
オプションでは、DROP CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。DROP CELLDISK
の発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCE
オプションを使用する必要があります。このオプションを指定しないとエラーがレポートされます。FORCE
オプションを指定すると、グリッド・ディスクが最初に削除され、その後にセル・ディスクが削除されます。- 指定したセル・ディスクにフラッシュ・キャッシュが含まれていて、そのフラッシュ・キャッシュが
writeback
モードになっている場合は、セル・ディスクを削除できません。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、Oracle Exadata Database Machine X5以上で
1pass
、3pass
または7pass
方式を使用してハード・ディスクまたはフラッシュ・ディスクを消去するように指定した場合、Oracle Exadata System Softwareは自動的にSecure Eraserを起動してディスクを消去します。Secure Eraserは、適切で高速な暗号消去方法を使用してディスクを消去できるかどうかを決定します。一部のディスクが適格である場合、暗号消去方式を使用してそれらのディスクを消去し、最初にリクエストされた方式(1/3/7パス)が他のディスクで使用されます。この機能はシステム・ディスクでは使用されません。 ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションは、米国国家核安全保障局(NNSA)の勧告に従っています。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションは、米国国防総省(DOD)の勧告に準拠しています。
各ディスクおよび消去方法のおおよその消去時間については、表8-2を参照してください。
NOWAIT
オプションとERASE
オプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。-
1pass
または3pass
オプションですべてのセル・ディスクを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セル・ディスクを削除する必要があります。次に例を示します。CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass CellCLI> DROP CELLDISK ALL ERASE=1pass
次の表に、デバイス・タイプごとに使用されるセキュア消去方法のサマリーを示します。ハード・ドライブ、フラッシュ・デバイスおよび内部USBは、並行して安全に消去されます。同じ種類のデバイスであれば、複数のデバイスを消去するのにかかる時間は1つの場合と変わりません。
表8-3 様々なデバイスを安全に消去するために使用する方法
コンポーネント | 型またはモデル | 消去方法 |
---|---|---|
ハード・ドライブ |
|
暗号消去 |
ハード・ドライブ |
その他すべてのハード・ドライブ |
1/3/7パス消去 |
フラッシュ・デバイス |
Oracle Exadata Database Machine X5以上のフラッシュ・デバイス |
暗号消去 |
フラッシュ・デバイス |
その他すべてのフラッシュ・デバイス |
7パス消去 |
M.2デバイス |
Oracle Exadata Database Machine X7-2以上 |
暗号消去 |
例8-105 セル・ディスクの削除例
CellCLI> DROP CELLDISK CD_03_cell01
CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell06 FORCE
CellCLI> DROP CELLDISK ALL
CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell09 ERASE=1pass NOWAIT
CellDisk CD_02_cell09 erase is in progress
8.13.4 DROP FLASHCACHE
用途
DROP FLASHCACHE
コマンドは、セルからExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを削除します。
構文
DROP FLASHCACHE
使用方法
フラッシュ・キャッシュを削除する前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。
例
次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。
例8-106 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの削除
CellCLI> DROP FLASHCACHE
関連項目
8.13.5 DROP FLASHLOG
構文
DROP FLASHLOG [FORCE]
使用方法
DROP FLASHLOG
コマンドは、実行時に実行できますが、フラッシュ・ディスク上のすべてのREDOデータがハード・ディスクに書き込まれるまでコマンドは完了しません。
FORCE
を指定しない場合、REDOが保存されているとDROP FLASHLOG
コマンドが失敗します。FORCE
を指定した場合、保存されているREDOはすべて消去され、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが削除されます。
注意:
REDOが保存されているためDROP FLASHLOG
に失敗する場合、リカバリ用として保存されているすべてのREDOがデータベースで不要になったことを確認するまで、FORCE
オプションは使用しないでください。詳細は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
例
次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。
例8-107 セルからのOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの削除
CellCLI> DROP FLASHLOG CellCLI> DROP FLASHLOG FORCE
8.13.6 DROP GRIDDISK
用途
DROP GRIDDISK
コマンドは、指定した名前のグリッド・ディスクをセルから削除するか、ALL
PREFIX
オプションを指定してすべてのグリッド・ディスクを削除します。
注意:
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクを削除する前に、対応するディスクがOracle ASMディスク・グループから削除されていることを確認します。
構文
DROP GRIDDISK {ALL [FLASHDISK | HARDDISK ] PREFIX=gdisk_name_prefix , | gdisk_name
[,
gdisk_name]... } [ERASE = value [NOWAIT]] [FORCE]
使用方法
-
gdisk_nameが入力されている場合、削除する各グリッド・ディスクは名前で識別されます。複数の名前を入力できます。
-
ALL PREFIX
オプションが入力されている場合、削除するグリッド・ディスクの名前に割り当てる接頭辞はgdisk_name_prefixオプションで指定されます。ALL
が使用されている場合は、PREFIX
オプションが必要です。注意:
ERASE
オプションを続けて指定する場合は、グリッド・ディスクの接頭辞の後にカンマを入力してください。 -
FLASHDISK
オプションでは、DROP GRIDDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。 -
HARDDISK
オプションでは、DROP GRIDDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。 -
DROP GRIDDISK
の発行時にグリッド・ディスクのいずれかが使用されている場合は、エラーがレポートされます。INACTIVE
オプションを指定してALTER GRIDDISK
を使用すると、グリッド・ディスクを削除する前にグリッド・ディスクを非アクティブにできます。このアクションにより、グリッド・ディスクは使用されなくなります。 -
FORCE
オプションを使用すると、使用中のグリッド・ディスクを強制的に削除できます。 -
削除するグリッド・ディスクが
FLASHDISK
タイプのセル・ディスク上で作成されている場合は、その領域は再作成されないか、そのグリッド・ディスクまたはセル・ディスクのいかなる部分もFLASHCACHE
として自動的に作成されません。削除された領域の任意の部分をFLASHCACHE
に再利用するには、CREATE FLASHCACHE
コマンドを使用します。 -
ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。-
1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNNSAの勧告に準拠します。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。
-
-
1pass
または3pass
オプションですべてのグリッド・ディスクを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、グリッド・ディスクを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=data, ERASE=7pass CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data, ERASE=1pass
-
NOWAIT
オプションとERASE
オプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。
例8-108 グリッド・ディスクの削除例
CellCLI> ALTER GRIDDISK data01_CD_03_cell01 INACTIVE
CellCLI> DROP GRIDDISK data01_CD_03_cell01
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data01
CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 FORCE
CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 ERASE=1pass
GridDisk data02_CD_04_cell01 successfully dropped
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=DATA, ERASE=7pass
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=DATA, ERASE=3pass
8.13.7 DROP QUARANTINE
用途
DROP QUARANTINE
コマンドは、検疫を手動で削除します。
構文
DROP QUARANTINE { ALL | quarantine1 [, quarantine2]... }
使用方法
通常、検疫されたエンティティがCELLSRVにさらに問題を引き起こす可能性がない場合は、検疫を削除できます。たとえば、問題のSQL文のセルのオフロードが無効化されるか、Oracle Databaseパッチが適用されます。詳細は、検疫のアラート・メッセージを参照してください。
セルにパッチが適用されると、すべての検疫は自動的に削除されます。手動で削除する必要はありません。
例
次の例に、DROP QUARANTINE
コマンドを示します。
例8-109 検疫の削除
CellCLI> DROP QUARANTINE 1
8.13.8 DROP ROLE
用途
DROP ROLE
コマンドは、セルからユーザー・ロールを削除します。
構文
DROP ROLE { ALL | role_name1 [, role_name2, ...]} [FORCE]
使用方法
FORCE
オプションは、ユーザーにロールが付与されている場合にロールを削除します。
例
次の例に、ロールを削除する方法を示します。
例8-110 ロールの削除
CellCLI>DROP ROLE gd_monitor
8.13.9 DROP SOFTWAREHISTORY
用途
DROP SOFTWAREHISTORY
コマンドは、すべての履歴または個々の更新履歴を削除します。
構文
DROP SOFTWAREHISTORY { ALL | 'update_name[,update_name...]'}
例8-111 スケジュール済ソフトウェア更新の履歴の削除
CellCLI> DROP SOFTWAREHISTORY '12.2.1.2.0.170509,12.2.1.2.0.17052'
CellCLI> DROP SOFTWAREHISTORY ALL
8.13.10 DROP THRESHOLD
用途
DROP THRESHOLD
コマンドは、セルからすべてのしきい値または指定したしきい値を削除します。
構文
DROP THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }
例
次の例に、DROP THRESHOLD
コマンドを示します。
例8-112 しきい値の削除
CellCLI> DROP THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive
CellCLI> DROP THRESHOLD ALL
関連項目
8.14 EXIT
用途
EXIT
コマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。
構文
EXIT
EXIT
の機能はQUIT
コマンドと同じです。
8.15 EXPORT CELLDISK
構文
EXPORT CELLDISK { ALL | cdisk_name
}
使用方法
あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISK
コマンドとIMPORT CELLDISK
コマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。
EXPORT CELLDISK
コマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。
-
ALL
を指定すると、normal
ステータスのセル上のすべてのセル・ディスクがエクスポートされます。 -
セル・ディスクに関連付けられているLUNに自動作成のフラグが付いている場合、そのLUNはエクスポートの一環として削除されます。
-
エクスポートに成功したセル・ディスクの
status
属性は、ImportRequired
に設定され、エクスポートしたセル・ディスクはLIST CELLDISK
コマンドの出力に表示されます。 -
セル・ディスクをエクスポートしてインポートする前には(
status='ImportRequired'
)、次のことが適用されます。-
name
およびcomment
属性を変更できます。 -
セル・ディスクを削除できます。
-
セル・ディスクに新規グリッド・ディスクを作成することはできません。
-
-
ディスクをエクスポートすると、ディスク・コントローラ・キャッシュからのディスクに対する書込みはすべて消去され、ディスクにはエクスポート済であることを示すフラグが付けられます。ディスク上のグリッド・ディスクは、Oracle ASMに認識されなくなります。グリッド・ディスクに対するI/Oがあると、エラーが発生します。
セル・ディスクをエクスポートする前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。
例
次の例に、EXPORT CELLDISK
コマンドを示します。
例8-114 セル・ディスクのエクスポート
CellCLI> EXPORT CELLDISK CD_3_cell01 CellCLI> EXPORT CELLDISK ALL
関連項目
8.16 GRANT
用途
GRANT
コマンドは、権限およびロールの属性を設定します。
構文
GRANT object_type [name] TO sub_object_type [sub_object_name]
使用方法
-
object_typeは次のとおりです。
-
PRIVILEGE
-
ROLE
-
-
PRIVILEGE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ [{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] }] \ [{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }]
-
sub_object_typeは
ROLE
である必要があります。 -
sub_object_nameはロールの名前です。
-
-
ROLE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameはユーザー名です。
-
sub_object_typeは
USER
である必要があります。 -
sub_object_nameはユーザーの名前です。
-
8.16.1 GRANT PRIVILEGE
用途
GRANT PRIVILEGE
コマンドは、ロールにセルのアクセス権限を設定します。
構文
GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ { ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } \ { WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } \ TO ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }
使用方法
-
actionはコマンドです。例:
alter
、create
、describe
、drop
、export
、import
、list
。注意:
-
grant
およびrevoke
コマンドは付与できません。 -
create user
およびdrop user
は付与できません。 -
create role
およびdrop role
は付与できません。
-
-
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。これは、任意のCellCLIオブジェクトを指定可能です。例:
cell
、celldisk
、flashcache
、flashlog
、griddisk
、role
。 -
attributeはオブジェクトの属性です。オブジェクトの属性リストを取得するには、
LISTobjecttype
コマンドを実行します。 -
optionはオブジェクトのオプションです。例:
DETAIL
、LIMIT
、ORDER BY
、WHERE
。 -
roleは、権限を付与するロールの名前です。
-
ALL ACTIONS
引数は、すべてのアクションの権限を付与します。 -
ALL OBJECTS
引数は、すべてのオブジェクトの権限を付与します。 -
ALL ATTRIBUTES
引数は、すべての属性の権限を付与します。 -
WITH ALL OPTIONS
引数は、すべてのオプションの権限を付与します。 -
属性と
WITH OPTIONS
の指定はオプションです。これらが指定されない場合、すべての属性とオプションの権限を付与します。
例
例8-115 ロールへの権限の付与
この例は、ロールに権限を付与する方法を示しています。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE list on griddisk ATTRIBUTES name,size \
WITH OPTIONS detail TO ROLE gd_monitor
例8-116 すべての属性とオプションのロールへの付与
この例は、指定されたアクションとオブジェクトのすべての属性およびオプションをロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } to ROLE r1
例8-117 指定のアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションの付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションをロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
ATTRIBUTES <attribute1> [, attribute2, ...] to ROLE r1
例8-118 指定のアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性の付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性をロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
WITH OPTIONS <option1> [, option2, ...] to ROLE r1
8.16.2 GRANT ROLE
用途
GRANT ROLE
コマンドは、ユーザーにロールを設定します。
構文
GRANT ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } TO USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用方法
-
roleはロールの名前です。
-
ALL
引数は、ユーザーにすべてのロールを付与します。 -
TO USER ALL
引数は、すべてのユーザーにロールを付与します。
例
例8-119 ユーザーへのロールの付与
この例は、ユーザーにロールを付与する方法を示しています。
CellCLI> GRANT ROLE gd_monitor TO USER agarcia
8.17 HELP
用途
HELP
コマンドは、すべてのCellCLIコマンドの構文および使用方法に関する説明を表示します。
構文
HELP [help_topic
]
HELP
でトピック引数を指定しない場合は、用意されているすべてのトピックの名前が表示されます。トピックを指定した場合は、そのトピックの詳細なヘルプ・テキストが表示されます。
次の例は、HELP
コマンドの例を示しています。
例8-120 HELPコマンドを使用したヘルプ・テキストの表示
CellCLI> HELP CellCLI> HELP ALTER CellCLI> HELP ALTER CELL
8.18 IMPORT CELLDISK
用途
IMPORT CELLDISK
コマンドは、すべてのエクスポート済セル・ディスク、またはセル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセル上のエクスポート済セル・ディスクを復元します。
セル・ディスクは、通常、セル・ディスクのエクスポート元のセルとは異なるセルにインポートされます。たとえば、エクスポートしたセル・ディスクを含む物理ドライブが、異なるセルに移動された場合などです。
セル・ディスクやグリッド・ディスクが含まれるディスクをあるマシンから別のマシンに移動する場合、そのデータをASM障害グループに基づいて慎重にリバランスしてください。セルのすべてのディスクを別のセルに移動する場合は、障害グループ全体が移動されるため、ASMリバランスを実行する必要はありません。
構文
IMPORT CELLDISK { ALL | cdisk_name LUN=lun_id
| cdisk_name | LUN=lun_id }
[, comment=comment_text] [FORCE]
使用方法
あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISK
コマンドとIMPORT CELLDISK
コマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。
IMPORT CELLDISK
コマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。
-
ALL
、セル・ディスク名、LUN ID、またはセル・ディスク名とLUN IDを指定する必要があります。-
ALL
を指定すると、ImportRequired
ステータスのセル・ディスクがインポートされます。 -
セル・ディスク名を指定し、LUN IDを指定しない場合、管理サーバーでそのセル・ディスクが認識されていれば、指定した名前のセル・ディスクをインポートできます。認識されているセル・ディスクは、
status
をImportRequired
に指定したLIST CELLDISK
の出力で表示されます。 -
LUN IDを指定し、セル・ディスク名を指定しない場合、LUNがスキャンされ、セル・ディスクがインポートされます。この別形式のコマンドは、新しく挿入されたために管理サーバーとセル・サーバーに認識されていないセル・ディスクをインポートする際に使用できます。
-
LUN IDとセル・ディスク名の両方を指定すると、LUN IDはセル・ディスクのインポートに使用され、名前はインポートしたセル・ディスク名を変更する際に使用されます。
-
-
comment
属性に新しい値を入力して、セル・ディスクの既存のコメントを更新できます。 -
セル・ディスク名は、セル内で一意の名前であるかどうかが検証されます。インポート前にセル・ディスク名を変更して、一意性を確保できます。
-
セル内のグリッド・ディスク名は、一意である必要があります。
EXPORT
およびIMPORT
コマンドを使用してあるセル(cell_A
)から別のセル(cell_B
)に物理ディスクを移動すると、ターゲット・セル(cell_B
)に同じ名前の2つのグリッド・ディスクが割り当てられる可能性があります。この場合、セル・ソフトウェアでは、グリッド・ディスクの一方の名前に一時的な接尾辞(_duplicate_name
、_duplicate_name2
、_duplicate_name3
など)を追加することで、この名前の競合を自動的に解決します。この追加の接尾辞により、CellCLIコマンドで明確にグリッド・ディスクを指定できます。セル(
cell_B
)で名前が重複しているグリッド・ディスクには、次のコマンドを使用して新しい永続的な一意名を付けることをお薦めします。ALTER GRIDDISK gdname_duplicate_name NAME=new_unique_name
物理ディスクを元のセル(
cell_A
)に戻すか、ディスク名を変更せずに別のセルにディスクを移動すると、グリッド・ディスクは元の名前で表示されます。 -
LIST CELLDISK
コマンドにより、インポートが必要なセル・ディスクを把握できます。コマンドの出力は次のようになります。CellCLI> list celldisk CD_01_cell00 normal CD_01_cell01 normal CD_01_cell02 importRequired CD_01_cell03 importForceRequired CD_01_cell04 importRequired CD_01_flash0 normal CD_01_flash1 normal CD_01_flash2 normal CD_01_log00 normal CD_01_log01 normal
-
セル・ディスクのエクスポートとセル間での移動が正常に行われなかった場合は、
IMPORT
とともにFORCE
オプションを指定する必要があり、そうしないとエラーが発生します。FORCE
オプションを使用する場合は、事前にOracleサポート・サービスに問い合せることをお薦めします。 -
IMPORT
コマンドでは、ディスクがエクスポート済であるかどうかがチェックされます。エクスポート済である場合、IMPORT
コマンドによってOracle ASMはグリッド・ディスクを認識できるようになります。ディスクがエクスポート済でない場合、IMPORT
コマンドでFORCE
オプションを使用してディスク上にグリッド・ディスクを再構築し、Oracle ASMで認識されるようにする必要があります。
例8-121 セル・ディスクのインポート
この例は、IMPORT CELLDISK
コマンドを示しています。IMPORT
コマンドにLUN IDを指定してセル・ディスクを識別しています。セル・ディスク名は、インポート先のセル上のセル・ディスクの名前を変更するために使用されます。
CellCLI> IMPORT CELLDISK CD_7_cell04 lun=3
CellCLI> IMPORT CELLDISK ALL
8.19 LIST
用途
LIST
コマンドは、Oracle Exadata System Softwareオブジェクトの属性を表示します。表示されるオブジェクトは、名前またはフィルタで識別されます。表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。
構文
LIST object_type [ name | attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL] \
[ORDER BY attribute [ASC| DESC][, attribute [ASC| DESC], ...] \
[LIMIT integer]
使用方法
-
object_typeは次のとおりです。
-
ACTIVEREQUEST
-
ALERTDEFINITION
-
ALERTHISTORY
-
CELL
-
CELLDISK
-
DATABASE
-
DISKMAP
-
FLASHCACHE
-
FLASHCACHECONTENT
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORMPLAN
-
IORMPROFILE
-
KEY
-
LUN
-
METRICCURRRENT
-
METRICDEFINITION
-
METRICHISTORY
-
OFFLOADGROUP
-
PHYSICALDISK
-
PLUGGABLEDATABASE
-
QUARANTINE
-
ROLE
-
THRESHOLD
-
SOFTWAREHISTORY
-
SOFTWAREUPDATE
-
USER
-
-
DETAIL
オプションまたは属性リストを指定せずにobject_typeのみを指定してLIST
を使用すると、このタイプの既存のオブジェクトの名前または属性のデフォルト・リストが表示されます。-
status
属性を持つオブジェクト・タイプの場合は、オブジェクト名およびステータスが表示されます。 -
METRICHISTORY
オブジェクト・タイプの場合は、収集時間、オブジェクト名および値が表示されます。 -
PHYSICALDISK
およびLUN
オブジェクト・タイプの場合は、ID属性が表示されます。 -
ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの場合は、時間およびアラート・メッセージが表示されます。 -
KEY
オブジェクト・タイプの場合は、キー値が表示されます。
-
-
表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。空白またはタブを含む文字列である属性値は、引用符で囲む必要があります。
-
表示されるオブジェクトは、属性フィルタにより決定されます。メトリックの数は多いため、コマンドの出力を絞り込む場合は
LIST METRICCURRENT
またはLIST METRICHISTORY
コマンドの使用時にフィルタを使用してください。 -
DETAIL
オプションのないデフォルトの書式では、各オブジェクトが個別の行に表示され、指定した属性リストの順にタブで区切られた属性値が続きます。 -
DETAIL
を使用した書式の場合は、特定のオブジェクトの各属性が個別の行に表示され、属性名の後に値が表示されます。属性リストが指定されていない場合は、値を持つすべての属性が表示されます。表示される各オブジェクトは、空白行で区切られます。DETAIL
はATTRIBUTES ALL
オプションに似ていますが、書式のみが異なります。 -
設定されていない属性は、
DETAIL
オプションでは表示されません。これに対し、空の値に設定されている属性はDETAIL
オプションで表示されます。 -
ORDER BY
オプションは、昇順または降順で属性に順序を付けます。デフォルトは、ASC
です。 -
LIMIT
オプションは、表示される属性数の制限を設定します。LIMIT
がORDER BY
オプションとともに使用されている場合、最大値は100
です。
8.19.1 LIST ACTIVEREQUEST
用途
LIST ACTIVEREQUEST
コマンドは、セルの未処理のアクティブ・リクエストの指定した属性を表示します。
構文
LIST ACTIVEREQUEST [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、次の例に示されています。
例8-122 ACTIVEREQUESTの属性の表示
この例は、ACTIVEREQUEST
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST ACTIVEREQUEST 5 DETAIL
name: 5
ID: 5
ParentID: 5
dbName: "test DB"
InstNum: 5
ConsumerGrp: "test group"
SessID: 5
SerialNum: 5
AsmFileNum: 5
AsmDGNum: 5
FileIncNum: 5
ObjNum: 5
TsNum: 5
SqlID: 5
FileType: "Oracle db data file"
IoReason: "test io"
IoType: "test read"
State: "Queued for Test"
GdList: gdName=testGrid,gdOffset=0,gdSize=524288000
8.19.2 LIST ALERTDEFINITION
用途
LIST ALERTDEFINITION
コマンドは、セルにおけるアラートのすべての使用可能ソースを表示します。
構文
LIST ALERTDEFINITION [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、次の例に示されています。
例8-123 ALERTDEFINITIONの属性の表示
この例は、ALERTDEFINITION
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST ALERTDEFINITION StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG DETAIL
name: StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG
alertShortName: CG_IO_RQ_LG
alertSource: Metric
alertType: Stateful
description: "Threshold Alert"
metricName: CG_IO_RQ_LG
8.19.3 LIST ALERTHISTORY
用途
LIST ALERTHISTORY
コマンドは、セルで発生したすべてのアラートを表示します。
構文
LIST ALERTHISTORY [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-78に示されています。
WHERE
句にageInMInutes
属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のアラートのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたアラートが表示されます。
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
alerthistory
属性を使用して、ステートフル・アラートおよびステートレス・アラートをチェックできます。
例
例8-124は、ALERTHISTORY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
例8-125は、オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートを示しています。
例8-126は、オープン・ステートフル・アラートのみを示しています。クローズ済アラートはフィルタで除外されています。
例8-127は、クリアされていないアラートを示しています。
例8-124 ALERTHISTORYの属性の表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY 1671443714 DETAIL
name: 1671443714
alertSequenceID: 1671443714
sequenceBeginTime: 1179185707672
beginTime: "Sat May 18 10:14:16 PDT 2009"
endTime: "Sat May 25 10:14:16 PDT 2009"
severity: critical
alertMessage: "Errors in file svtrc_2840_10.trc (incident=13):"
alertShortName: ADR
alertNotified: 0
examinedBy: johndoe
alertType: stateless
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE begintime > 'Jun 1, 2009 11:37:00 AM PDT'
39 2009-10-02T12:26:53-07:00 "ORA-07445: exception
encountered: core dump [__kerne l_vsyscall()+5] [6]
[0x408C] [] [] []"
40 2009-10-06T23:28:06-07:00 "RS-7445 [unknown_function]
[signum: 6] [] [] [] [] [ ] []"
41 2009-10-07T00:50:42-07:00 "RS-7445 [Serv MS not responding]
[It will be restart ed] [] [] [] [] [] []"
42 2009-10-07T02:21:19-07:00 "RS-7445 [unknown_function]
[signum: 6] [] [] [] [] [ ] []"
CellCLI> LIST ALERTHISTORY 7 DETAIL
name: 7
alertMessage: "Flash cache mode is set to WriteBack because
there is dirty data in the flash cache."
alertSequenceID: 7
alertShortName: Software
alertType: Stateless
beginTime: 2012-09-10T13:22:38-07:00
examinedBy:
metricObjectName: FlashCache
notificationState: 0
sequenceBeginTime: 2012-09-10T13:22:38-07:00
severity: info
alertAction: "If the newly-assigned mode for flash cache is
not wanted, then change it using the ALTER CELL
command as described in the Oracle Exadata user's
guide."
例8-125 オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY ATTRIBUTES alertsequenceid,name,alerttype \
WHERE endtime=null
1 1 Stateless
3 3 Stateless
11 11_1 Stateful
例8-126 オープン・ステートフル・アラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null AND alerttype=stateful
例8-127 クリアされていないアラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null
1 2014-11-11T11:08:15-08:00 info "Factory defaults restored for
Adapter 0"
3 2014-11-11T11:27:06-08:00 critical "RS-700 [No IP found in Exadata
config file] [Check cellinit.ora]
[] [] [] [] [] [] [] [] [] []"
11_1 2014-12-19T12:01:06-08:00 critical "The HDD disk controller battery
has failed. All disk drives have been placed in WriteThrough caching mode. Disk
write performance may be reduced. The flash drives are not affected. Battery
Serial Number : 1142 Battery Type : ibbu08 Battery Temperature : 39
C Full Charge Capacity : 773 mAh Relative Charge : 83% Ambient
Temperature : 32 C"
8.19.4 LIST CELL
用途
LIST CELL
コマンドは、セルの指定した属性を表示します。
構文
LIST CELL [ATTRIBUTES attribute_list] [DETAIL]
使用方法
-
表示可能な属性のリストは、例8-79に示されています。
-
LIST CELL
では、ローカル・セルしか表示されません。LIST CELL
では、名前およびフィルタ・オプションは不要です。 -
セル・コンポーネントのステータスを監視するには、
LIST
コマンドを使用して、status
、fanStatus
、temperatureStatus
およびpowerStatus
の値を確認します。
例
例8-128は、CELL
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-129は、セル・コンポーネントのステータスを表示する方法を示しています。
例8-130は、snmpSubscriber
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-131は、emailFormat
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-132は、locateLEDStatus
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-133は、doNotServiceLEDStatus
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-134は、bbuLearnCycleTime
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-135は、rescuePlan
属性の値を表示する方法を示しています。
例8-136は、httpsAccess
属性の値を取得する方法を示しています。
例8-128 セル情報の表示
CellCLI> LIST CELL
cell01 online
例8-129 セル・コンポーネントのステータスの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES name, status, location, -
fanStatus, temperatureStatus, powerStatus
cell01 online rack5:shelf1 normal normal normal
例 8-130 snmpSubscriber属性の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES snmpSubscriber
((host=server1.example.com,port=3873,community=public, type=asr))
例8-131 電子メールの形式の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES emailFormat
html
例8-132 locateLEDStatusの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES locateLEDStatus
off
例8-133 doNotServiceLEDStatusの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES doNotServiceLEDStatus
on
例8-134 bbuLearnCycleTimeの属性の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES bbuLearnCycleTime
例8-135 rescuePlanの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES rescuePlan
CREATE ROLE "admin"
GRANT PRIVILEGE all actions ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "admin"
CREATE ROLE "diagRole"
GRANT PRIVILEGE download ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"
GRANT PRIVILEGE create ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"
GRANT PRIVILEGE list ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"
ALTER CELL accessLevelPerm="remoteLoginEnabled", diagHistoryDays="7", metricHistoryDays="7", notificationMethod="mail,snmp", notificationPolicy="warning,critical,clear", snmpSubscriber=((host="localhost", port=162, community="public", type=asr)), bbuLearnCycleTime="2016-10-17T02:00:00-07:00", bbuLearnSchedule="MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0", alertSummaryStartTime="2016-09-21T17:00:00-07:00", alertSummaryInterval=weekly, hardDiskScrubInterval=biweekly, hardDiskScrubFollowupIntervalInDays="14"
ALTER IORMPLAN objective=basic
例8-136 HTTPsアクセス制御リストの表示
この例は、Exadata RESTfulサービスのHTTPsアクセス制御リストを表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES httpsAccesss
ALL
ALL
の値はデフォルト値で、すべてのホストにアクセスできます。
8.19.5 LIST CELLDISK
用途
LIST CELLDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるセル・ディスクの属性を表示します。
構文
LIST CELLDISK [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、「CELLDISKオブジェクトの説明」に示されています。
例
次の例は、CELLDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-137 セル・ディスクの属性の表示
CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 ATTRIBUTES size
557.859375G
CellCLI> LIST CELLDISK WHERE status!=normal ATTRIBUTES name
CD_01_cell03
CellCLI> LIST CELLDISK WHERE DEVICENAME LIKE '/dev/c0d[2-5]' -
ATTRIBUTES name, size
CD_01_cell05 557.859375G
CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 DETAIL
name: CD_01_cell05
comment:
creationTime: 2018-03-21T13:39:15-04:00
deviceName: /dev/sdi
devicePartition: /dev/sdi
diskType: HardDisk
errorCount: 0
freespace: 0
id: 00000117-84d2-ed2c-0000-000000000000
physicalDisk: K7N5JJ
size: 557.859375G
status: normal
8.19.6 LIST DATABASE
用途
アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
LIST DATABASE [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
フィルタ・オプションは、コマンドでどのアクティブ・データベースを一覧表示するかを決める式です。
表示可能な属性のリストは、「DATABASEオブジェクトの説明」に示されています。
例
次の例は、DATABASE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-138 データベースの属性の表示
CellCLI> LIST DATABASE DB01
CellCLI> LIST DATABASE DETAIL name: DB01 databaseID: 1234567656 lastRequestTime: 2016-10-27T07:46:36-07:00 profile: GOLD flashCacheMin: 4.00390625G flashCacheLimit: 4.19921875G flashCacheSize: 0 CellCLI> LIST DATABASE DB01 DB01
CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, PROFILE ASM TEST50 GOLD TEST100 GOLD TEST150 SILVER TEST20 GOLD TEST200 BRONZE TEST180 SILVER TEST175 SILVER TEST225 BRONZE TEST230 BRONZE TEST300 TEST280 TEST245 BRONZE CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, DATABASEID WHERE PROFILE = 'GOLD' TEST50 50 TEST100 100 TEST20 20
8.19.7 LIST DIAGPACK
用途
LIST DIAGPACK
コマンドは、システムの診断パッケージをそのステータスとともにリストします。
構文
LIST DIAGPACK [DETAIL]
使用方法
診断パッケージの場所は、$LOG_HOMEです。
例
例8-139 「list diagpack」コマンドの出力
この例は、LIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
CellCLI> LIST DIAGPACK scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2 (7 minutes ago) scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2 (23 minutes ago for alert: 2_1) scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2 (28 minutes ago for alert: 1_1)
例8-140 DETAILオプション付きの「list diagpack」コマンドの出力
この例は、DETAILオプション付きのLIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
CellCLI> LIST DIAGPACK DETAIL Name: scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:29:06 (7 minutes ago) Type: Custom package Name: scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:13:00 (23 minutes ago) Alert ID: 2_1 Alert description: InfiniBand Port HCA-1:2 indicates invalid state. Name: scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:07:10 (28 minutes ago) Alert ID: 1_1 Alert description: File system "/" is 84% full
関連項目
8.19.8 LIST DISKMAP
用途
物理ディスクの指定済グリッド・ディスク属性を表示します。
構文
LIST DISKMAP
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-82に示されています。
例
次の例は、DISKMAP
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-141 物理ディスクのグリッド・ディスク属性の表示
CELLCLI> LIST DISKMAP Name PhysicalSerial SlotNumber Status PhysicalSize CellDisk DevicePartition GridDisks 27:0 E0XH34 0 normal 559G CD_00_sgrcel2 /dev/sda3 "DATA_CD_00_sgrcel2, RECO_CD_00_sgrcel2" 27:1 E0XH2S 1 normal 559G CD_01_sgrcel2 /dev/sdb3 "DATA_CD_01_sgrcel2, RECO_CD_01_sgrcel2" 27:2 E0Z0CS 2 normal 559G CD_02_sgrcel2 /dev/sdc "DATA_CD_02_sgrcel2, DBFS_CD_02_sgrcel2, RECO_CD_02_sgrcel2" . . .
8.19.9 LIST FLASHCACHE
用途
LIST FLASHCACHE
コマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性を表示します。
構文
LIST FLASHCACHE [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-83に示されています。
例
次の例は、FLASHCACHE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-142 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性の表示
CellCLI> LIST FLASHCACHE
raw_FLASHCACHE normal
CellCLI> LIST FLASHCACHE DETAIL
name: raw_FLASHCACHE
cellDisk: c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw
creationTime: 2012-08-04T15:42:42-07:00
degradedCelldisks:
effectiveCacheSize: 192M
id: 8a0adc84-9088-4c4e-8e1c-b6bcbd5cb1ba
size: 192M
status: normal
8.19.10 LIST FLASHCACHECONTENT
用途
LIST FLASHCACHECONTENT
コマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・エントリの属性を表示します。
構文
LIST FLASHCACHECONTENT [attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-84に示されています。
例
例8-143 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの属性の表示
この例は、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT DETAIL
cachedKeepSize: 8192
cachedSize: 16384
dbID: 3557170052
dbUniqueName: ACME1
hitCount: 4
hoursToExpiration: 24
missCount:
objectNumber: 267
tableSpaceNumber: 1
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 8192
dbID: 4325252357
dbUniqueName: MYODB
hitCount: 1
hoursToExpiration: 23
missCount: 1
objectNumber: 65523
tableSpaceNumber: 4
例8-144 データベース・オブジェクト別Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示
この例は、パーティション化された表のオブジェクトのデータベース問合せと、同じオブジェクトのフラッシュ・キャッシュを示しています。この例では、パーティション化された表がデータベースに作成され、パーティションのデータ・オブジェクト番号を問い合せます。その後、Oracle Exadata Storage Serverのフラッシュ・キャッシュを問い合せます。
CREATE TABLE parttabl (c1 number) PARTITION BY RANGE(c1)
(
PARTITION partt1 VALUES LESS THAN (100),
PARTITION partt2 VALUES LESS THAN (200)
);
SQL> SELECT SUBSTR(OBJECT_NAME, 0 , 10) OBJ_NAME, SUBOBJECT_NAME, DATA_OBJECT_ID
FROM user_objects WHERE OBJECT_NAME LIKE ('PARTT%');
OBJ_NAME SUBOBJECT_NAME DATA_OBJECT_ID
---------- ------------------------------ --------------
PARTTABL
PARTTABL PARTT1 63197
PARTTABL PARTT2 63198
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63197 DETAIL
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 24576
dbID: 3722937438
dbUniqueName: VIEW6
hitCount: 0
missCount: 4
objectNumber: 63197
tableSpaceNumber: 0
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63198 DETAIL
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 16384
dbID: 3722937438
dbUniqueName: VIEW6
hitCount: 0
missCount: 2
objectNumber: 63198
tableSpaceNumber: 0
例8-145 ASMCLUSTERクライアントのExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、ASMが有効範囲にしたセキュリティが構成されている場合、dbUniqueName
属性はASMCLUSTERクライアント名で修飾されます。この例は、Oracle ASMクラスタに関連付けられたデータベース・インスタンスのLIST FLASHCACHECONTENT
コマンドの出力の一部を示しています。
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE dbuniquename LIKE 'ASM.*' DETAIL
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 65536
cachedWriteSize: 65536
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 3334479949
dbUniqueName: ASM1.DB1.CDB$ROOT
hitCount: 0
missCount: 0
objectNumber: 75307
tableSpaceNumber: 1
...
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 2957312
cachedWriteSize: 0
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 1238079488
dbUniqueName: ASM1.DB1.PDB1
hitCount: 4
missCount: 47
objectNumber: 4294967294
tableSpaceNumber: 1
...
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 17326080
cachedWriteSize: 0
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 1757889862
dbUniqueName: ASM2.DB2
hitCount: 9
missCount: 255
objectNumber: 4294967294
tableSpaceNumber: 5
8.19.11 LIST FLASHLOG
用途
LIST FLASHLOG
コマンドは、指定した属性で決定されるOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ・エントリの属性を表示します。
構文
LIST FLASHLOG
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-85に示されています。
例
次の例は、FLASHLOG
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-146 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性の表示
CellCLI> LIST FLASHLOG
raw_FLASHLOG normal
CellCLI> LIST FLASHLOG DETAIL
name: raw_FLASHLOG
id: 8a0aadc84-908804c4e08e1c-b6bcbd5cb1ba
creationTime: 2011-01-23T12:34:56-05:00
status: normal
size: 512M
cellDisk: c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw
efficiency: 100
8.19.12 LIST GRIDDISK
用途
LIST GRIDDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるOracle Exadata Storage Serverの1つ以上のグリッド・ディスクの属性を表示します。
構文
LIST GRIDDISK [name
|attribute_filters
][
attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-86に示されています。
asmDeactivationOutcome
属性を使用して、データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISK
コマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性を使用する場合、出力にYES
と示されたら、グリッド・ディスクは非アクティブにできます。
asmModeStatus
属性を使用して、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISK
コマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性に使用される値は、次のとおりです。
-
ONLINE
: Oracle ASMは、アクティブにこのグリッド・ディスクを使用しています。 -
OFFLINE
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオフラインにしました。 -
DROPPED
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクを削除しました。 -
UNUSED
: Oracle ASMインスタンスは、ストレージ・セルでこのグリッド・ディスクを使用していません。 -
SYNCING
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオンラインにする作業を開始しました。 -
UNKNOWN
: グリッド・ディスクを使用するOracle ASMインスタンスは、問合せに対応できません。または、現在マウントされているディスク・グループではないために、Oracle ASMは問合せを拒否しました。
cachingPolicy
属性をnoneに設定する場合、関連するフラッシュ・キャッシュが書込みI/Oレイテンシのキャッピングおよびロギング用として使用されます。これはキャッシングには使用されません。
例
例8-147は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-148は、グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを確認するために使用されるasmDeactivationOutcome
属性を示しています。
例8-149は、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認するために使用されるasmModeStatus
属性を示しています。
例8-150は、ALTER GRIDDISK
コマンドでNOWAIT
オプションを使用するときに、サイズ変更プロセスのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
例8-151は、消去されるグリッド・ディスクのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
例8-152は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
例8-147 グリッド・ディスクの属性の表示
CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE cellDisk = 'CD_01_cell05' - ATTRIBUTES name, status DATA_CD_01_cell05 active RECO_CD_01_cell05 active CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 DETAIL name: DATA_CD_01_cell05 status: active comment: id: 00000117-84d9-0096-0000-000000000000 creationTime: 2009-01-16T17:04:49-06:00 cellDisk: CD_01_cell05 offset: 0 availableTo: size: 10G errorCount: 0 diskType: HardDisk cachedBy: FD_01_FLASH, FD02_FLASH, FD03_FLASH cachingPolicy: default CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 ATTRIBUTES size 136.640625G CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE status!=active ATTRIBUTES name data_CD_01_1_abcd2x3 CellCLI> LIST GRIDDISK data4_CD_09_sgsata1 DETAIL name: data4_CD_09_sgsata1 availableTo: cellDisk: CD_09_sgsata1 comment: creationTime: 2009-07-26T17:09:46-07:00 diskType: HardDisk errorCount: 0 id: 00000122-b98a-a47a-0000-000000000000 offset: 27.546875G size: 75G status: active
例8-148 グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかの確認
CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmDeactivationOutcome QUAL_CD_00_sgsas1 Yes PROD_CD_02_sgsas1 Cannot de-activate due to other offline disks in the diskgroup TEST_CD_03_sgsas1 Yes DATA_CD_04_sgsas1 Yes DATA_CD_05_sgsas1 Yes DATA_CD_06_sgsas1 Yes RECO_CD_01_sgsas1 Cannot de-activate due to other offline disks in the diskgroup DATA_CD_08_sgsas1 Yes DATA_CD_09_sgsas1 Yes DATA_CD_10_sgsas1 Yes DATA_CD_11_sgsas1 Yes
例8-149 グリッド・ディスクの現在の使用状況の表示
CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmModeStatus QUAL_CD_00_sgsas1 UNUSED RECO_CD_01_sgsas1 OFFLINE PROD_CD_02_sgsas1 SYNCING TEST_CD_03_sgsas1 UNKNOWN DATA_CD_04_sgsas1 ONLINE DATA_CD_05_sgsas1 ONLINE DATA_CD_06_sgsas1 ONLINE DATA_CD_07_sgsas1 ONLINE DATA_CD_08_sgsas1 ONLINE DATA_CD_09_sgsas1 ONLINE DATA_CD_10_sgsas1 ONLINE DATA_CD_11_sgsas1 ONLINE
例8-150 LIST GRIDDISKコマンドを使用したステータスのチェック
CellCLI> LIST GRIDDISK DETAIL
name: gd0
availableTo:
cellDisk: c9standby0
comment:
creationTime: 2009-07-09T09:07:36-07:00
diskType: HardDisk
errorCount: 0
id: 00000122-6045-173b-0000-000000000000
resizeStatus: Resize in progress
offset: 48M
size: 48M
status: active
例8-151 安全な消去のステータスのチェック
CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_00_sgsas1 active DATA_CD_05_sgsas1 active DATA_CD_06_sgsas1 erase in progress DATA_CD_07_sgsas1 erase in progress
例8-152 ORDER BYおよびLIMITを使用したグリッド・ディスク属性の表示
CellCLI> LIST GRIDDISK attributes name, size ORDER BY size,name desc LIMIT 6 standby0 208M controlfile0 304M logfile1 800M logfile0 800M datafile4 1.453125G datafile3 1.453125G
8.19.13 LIST IBPORT
用途
LIST IBPORT
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるInfiniBandポートの属性を表示します。
構文
LIST IBPORT [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-87に示されています。
サーバー上の両方のInfiniBandポートのactiveSlave
属性が一覧表示されない場合は、アクティブ-アクティブ・ボンディングが使用されています。activeSlave
属性がTRUE
の場合は、アクティブ-パッシブ・ボンディングが使用されています。
例
次の例は、IBPORT
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-153 IBPORTの属性の表示
CellCLI> LIST IBPORT HCA-1:1 Active HCA-1:2 Active CellCLI> LIST IBPORT DETAIL name: HCA-1:1 activeSlave: TRUE dataRate: "40 Gbps" hcaFWVersion: 2.7.0 id: 0x00212800013e8c67 lid: 20 linkDowned: 0 linkIntegrityErrs: 0 linkRecovers: 0 physLinkState: LinkUp portNumber: 1 rcvConstraintErrs: 0 rcvData: 84653709 rcvErrs: 0 rcvRemotePhysErrs: 0 status: Active symbolErrs: 0 vl15Dropped: 0 xmtConstraintErrs: 0 xmtData: 84572496 xmtDiscards: 0 name: HCA-1:2 activeSlave: FALSE dataRate: "40 Gbps" hcaFWVersion: 2.7.0 id: 0x00212800013e8c68 lid: 21 linkDowned: 0 linkIntegrityErrs: 0 linkRecovers: 0 physLinkState: LinkUp portNumber: 2 rcvConstraintErrs: 0 rcvData: 79355427 rcvErrs: 0 rcvRemotePhysErrs: 0 status: Active symbolErrs: 0 vl15Dropped: 0 xmtConstraintErrs: 0 xmtData: 79274016 xmtDiscards: 0
8.19.14 LIST IORMPLAN
用途
LIST IORMPLAN
コマンドは、ローカル・セルの現在のプランを表示します。
構文
LIST IORMPLAN [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-88に示されています。
例
次の例は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-154 IORMPLANの属性の表示
CellCLI> LIST IORMPLAN ATTRIBUTES status
active
CellCLI> LIST IORMPLAN DETAIL
name: cell01_IORMPLAN
catPlan: name=administrative,level=1,allocation=80
name=interactive,level=2,allocation=90
name=batch,level=3,allocation=80
name=maintenance,level=4,allocation=50
name=other,level=4,allocation=50
dbPlan: name=sales_prod,level=1,allocation=80
name=finance_prod,level=1,allocation=20
name=sales_dev,level=2,allocation=100
name=sales_test,level=3,allocation=50
name=other,level=3,allocation=50
objective: balanced
status: active
8.19.15 LIST IORMPROFILE
用途
LIST IORMPROFILE
コマンドで、IORMプロファイルをリストできます。IORMプロファイルに関連付けられているデータベースを表示するには、新しいPROFILE
属性でLIST DATABASE
コマンドを使用します。
構文
LIST IORMPROFILE [name | filters]
使用方法
nameには、表示するIORMプロファイルを指定します。
filtersには、表示するIORMプロファイルを決定する式を指定します。
nameおよびfiltersを省略すると、すべてのIORMプロファイルが表示されます。
例
次の例は、LIST IORMPROFILE
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-155 LIST IORMPROFILE
CellCLI> LIST IORMPROFILE
GOLD
SILVER
BRONZE
関連項目
8.19.16 LIST KEY
構文
LIST KEY [name | filters] [attribute_list] [DETAIL] LIST KEY [FOR {ASMCLUSTER | CELL | LOCAL CELL | REMOTE CELL}] [DETAIL]
使用方法
-
クライアントに割り当てられるキー値は、セルおよびOracle ASM/データベース・ホストのコンピュータにおける
cellkey.ora
ファイルのキーと一致している必要があります。 -
コマンドの出力には、
type
属性が表示されます。これは、Oracle Exadata 12.2.1.1.0の新機能です。この属性の値には、ASMCLUSTER
、LOCAL-CELL
、REMOTE-CELL
およびCELL
が含まれます。次の例を参照してください。 -
FOR [LOCAL | REMOTE] CELL
句およびFOR ASMCLUSTER
句もOracle Exadata 12.2.1.1.0の新機能です。これらは、コマンドにより表示されるのは指定したタイプのキーのみであることを示します。 -
name
は、表示するキーを指定します。
例
次の例は、KEY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-156 KEYの属性の表示
CellCLI> LIST KEY db1 DETAIL name: db1 key: b67d5587fe728118af47c57ab8da650a CellCLI> LIST KEY db1 b67d5587fe728118af47c57ab8da650a db456 118af47c57ab8da650ab67d5587fe728 CellCLI> LIST KEY asm1 DETAIL name: asm1 key: b67d5587fe728118af47c57ab8da650a type: ASMCLUSTER CellCLI> LIST KEY db1 b67d5587fe728118af47c57ab8da650a asm1 118af47c57ab8da650ab67d5587fe728 ASMCLUSTER CellCLI> LIST KEY FOR CELL DETAIL key: fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32 type: CELL
8.19.17 LIST LUN
用途
LIST LUN
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるLUNの属性を表示します。
構文
LIST LUN [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-90に示されています。
例
次の例は、LUN
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-157 LUNの属性の表示
CellCLI> LIST LUN
0_0 0_0 normal
0_1 0_1 normal
0_2 0_2 normal
0_3 0_3 normal
0_4 0_4 normal
0_5 0_5 normal
0_6 0_6 normal
0_7 0_7 normal
0_8 0_8 normal
0_9 0_9 normal
0_10 0_10 normal
0_11 0_11 normal
1_0 1_0 normal
1_1 1_1 normal
1_2 1_2 normal
1_3 1_3 normal
2_0 2_0 normal
2_1 2_1 normal
2_2 2_2 normal
2_3 2_3 normal
4_0 4_0 normal
4_1 4_1 normal
4_2 4_2 normal
4_3 4_3 normal
5_0 5_0 normal
5_1 5_1 normal
5_2 5_2 normal
5_3 5_3 normal
CellCLI> LIST LUN 0_0 DETAIL
name: 0_0
cellDisk: CD_00_sgsas1
deviceName: /dev/sda
diskType: HardDisk
id: 0_0
isSystemLun: TRUE
lunAutoCreate: TRUE
lunSize: 558.40625G
lunUID: 0_0
physicalDrives: 20:0
raidLevel: 0
status: normal
CellCLI> LIST LUN 1_0 DETAIL
name: 1_0
cellDisk: FD_00_sgsas1
deviceName: /dev/sdr
diskType: FlashDisk
id: 1_0
isSystemLun: FALSE
lunAutoCreate: FALSE
lunSize: 22.8880615234375G
overProvisioning: 100.0
physicalDrives: [9:0:0:0]
status: normal
8.19.18 LIST METRICCURRENT
用途
LIST METRICCURRENT
コマンドは、すべてのメトリックを収集したリストを表示します。
構文
LIST METRICCURRENT [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
-
表示可能な属性のリストは、例8-91に示されています。
-
LIST METRICCURRENT
コマンドの実行時の出力サイズを減らすには、フィルタを使用します。
例
例8-158は、METRICCURRRENT
オブジェクトの情報を表示するため、フィルタを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-159は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST METRICCURRENT
コマンドを示しています。
例8-158 METRICCURRENTの属性の表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'CELLDISK'
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9controlfile0 205.5 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile0 93.3 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile1 0.0 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile2 110.5 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile3 0.0 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile4 541.5 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9logfile0 181.2 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9logfile1 0.0 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9standby0 130.4 us/request
CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE name = CD_IO_TM_W_SM_RQ -
AND metricObjectName = c9datafile4 DETAIL
name: CD_IO_TM_W_SM_RQ
alertState: normal
collectionTime: 2009-07-01T15:19:25-07:00
metricObjectName: c9datafile4
metricType: Rate
metricValue: 0.0 us/request
objectType: CELLDISK
CellCLI> LIST METRICCURRENT CG_IO_UTIL_LG
CG_IO_UTIL_LG RDB1.BATCH_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB1.INTERACTIVE_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB1.OTHER_GROUPS 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB2.BATCH_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB2.INTERACTIVE_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB2.OTHER_GROUPS 0 %
例8-159 ORDER BYおよびLIMITを使用したMETRICCURRENT属性の表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT attributes name, metricObjectName, alertState, \
metricValue ORDER BY metricValue desc, metricObjectName asc, \
name desc LIMIT 3
CD_IO_TM_R_LG c9FLASH0 normal 160,514,088 us
CD_IO_TM_R_LG c9FLASH1 normal 156,659,463 us
DB_IO_TM_SM ASM normal 33,111,890 us
8.19.19 LIST METRICDEFINITION
用途
LIST METRICDEFINITION
コマンドは、セルのメトリック定義のリストを表示します。
構文
LIST METRICDEFINITION [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-92に示されています。
例
次の例は、METRICDEFINITION
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-160 特定のオブジェクトのメトリック定義のリスト
CellCLI> LIST metricDefinition WHERE objectType=cell
CL_BBU_CHARGE
CL_BBU_TEMP
CL_CPUT
CL_CPUT_CS
CL_CPUT_MS
CL_FANS
CL_IO_RQ_NODATA
CL_IO_RQ_NODATA_SEC
CL_MEMUT
CL_MEMUT_CS
CL_MEMUT_MS
CL_RUNQ
CL_SWAP_IN_BY_SEC
CL_SWAP_OUT_BY_SEC
CL_SWAP_USAGE
CL_TEMP
CL_VIRTMEM_CS
CL_VIRTMEM_MS
IORM_MODE
N_HCA_MB_RCV_SEC
N_HCA_MB_TRANS_SEC
N_NIC_KB_RCV_SEC
N_NIC_KB_TRANS_SEC
例8-161 特定のメトリックのメトリック定義詳細のリスト
CellCLI> LIST metricDefinition WHERE name=cl_swap_in_by_sec DETAIL
name: CL_SWAP_IN_BY_SEC
description: "Amount of swap pages read in KB per second"
metricType: Instantaneous
objectType: CELL
unit: KB/sec
8.19.20 LIST METRICHISTORY
用途
LIST METRICHISTORY
コマンドは、各メトリックのリストを表示します。
構文
LIST METRICHISTORY [ name | attribute_filters ] [attribute_list]
{over_specification] [MEMORY] [DETAIL]
使用方法
-
表示可能な属性のリストは、例8-93に示されています。
-
メトリック履歴エントリ・ファイルの保存期間は、
metricHistoryDays
セル属性で指定されます。この設定はCellCLIのALTER CELL
コマンドで変更できます。 -
over_specificationの構文は次のとおりです。
OVER number [aggregation_type [aggregation_type]...]
この構文で、numberは集計のための時間(分単位)です。aggregation_typeには、
max
、min
またはavg
を指定できます。 -
WHERE
句にageInMinutes
属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のメトリックのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたメトリックが表示されます。CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
例
例8-162 METRICHISTORYの属性の表示
この例は、METRICHISTORY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。LIST METRICHISTORY
コマンドの実行時の出力サイズを減らすには、フィルタを使用します。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like 'CL_.*' -
AND collectionTime > '2009-07-01T15:28:36-07:00'
CL_RUNQ stbcr03_2 6.0 2009-07-01T15:28:37-07:00
CL_CPUT stbcr03_2 47.6 % 2009-07-01T15:29:36-07:00
CL_FANS stbcr03_2 1 2009-07-01T15:29:36-07:00
CL_TEMP stbcr03_2 0.0 C 2009-07-01T15:29:36-07:00
CL_RUNQ stbcr03_2 5.2 2009-07-01T15:29:37-07:00
例8-163 OVERおよびMEMORY属性を使用したMETRICHISTORYの表示
この例は、OVER
およびMEMORY
オプションを使用したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST METRICHISTORY cl_cput OVER 10 MIN MAX MEMORY
CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:00:17-08:00 55.0 % 57.1 %
CL_CPUT firstcell 54.7 % 2009-11-15T06:10:17-08:00 54.7 % 56.3 %
CL_CPUT firstcell 54.8 % 2009-11-15T06:20:18-08:00 54.7 % 57.2 %
CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:30:18-08:00 54.3 % 55.9 %
CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:40:18-08:00 54.9 % 57.0 %
CL_CPUT firstcell 55.1 % 2009-11-15T06:50:18-08:00 54.8 % 56.4 %
CL_CPUT firstcell 58.0 % 2009-11-15T07:00:18-08:00 55.2 % 58.0 %
CL_CPUT firstcell 55.5 % 2009-11-15T07:10:18-08:00 55.5 % 67.5 %
例8-164 ORDER BYおよびLIMITを使用したMETRICHISTORY属性の表示
この例は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like '.*IO_RQ.*' DETAIL ORDER BY -
metricValue desc, metricObjectName desc LIMIT 4
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-23T10:59:06-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-23T10:58:06-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-22T17:23:45-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-22T17:21:41-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
例8-165 ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されたMETRICHISTORY属性の表示
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0の例は、ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されているシステムにDETAIL
オプションを使用したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like 'DB_IO_RQ_SM' DETAIL ORDER BY -
metricObjectName LIMIT 4
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-23T07:34:12-05:00
metricObjectName: ASM
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-23T07:33:38-05:00
metricObjectName: ASM1.PRODDB
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-22T14:27:45-05:00
metricObjectName: ASM1.PRODDB
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-22T14:25:06-05:00
metricObjectName: _OTHER_DATABASE_
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
8.19.21 LIST OFFLOADGROUP
用途
LIST OFFLOADGROUP
コマンドは、オフロード・グループの属性を表示します。
構文
LIST OFFLOADGROUP [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
-
nameおよびfiltersパラメータで、属性を表示するオフロード・グループを指定します。
-
nameでオフロード・グループの名前を指定します。
-
filtersで式を指定し、1つ以上のオフロード・グループに一致させます。
-
nameとfiltersのいずれも指定しなかった場合、このコマンドはすべてのオフロード・グループの属性を表示します。
-
-
attribute_listパラメータで、表示する属性を1つ以上指定します。attribute_listは
ATTRIBUTES
キーワードで開始します。属性を1つ以上指定する場合は、属性をカンマで区切ります。ATTRIBUTES { attr1 [, attr2]... }
attribute_listパラメータを省略した場合、すべての属性が表示されます。
-
DETAIL
パラメータを使用すると、各属性の属性ディスクリプタが表示されます。
例
例8-166 すべてのオフロード・グループの詳細表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのすべての属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP DETAIL
例8-167 オフロード・グループの属性の表示
次のコマンドは、"offloadgroup1"という名前のオフロード・グループのすべての属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP offloadgroup1
例8-168 特定の属性の表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのname属性とpackage属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP ATTRIBUTES name, package
関連項目
8.19.22 LIST PHYSICALDISK
用途
LIST PHYSICALDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上の物理ディスクの属性を表示します。
構文
LIST PHYSICALDISK [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-95に示されています。
物理ディスクが電源の入れ直しを実行中である場合、ディスクのステータスが出力に含まれます。ステータスのオプションは、Normal-DiskPoweredOn
、Normal-DiskPoweredOff
、ProactiveFailure-DiskPoweredOn
およびProactiveFailure-DiskPoweredDown
です。物理ディスクのステータスが障害発生になっている場合、ディスクに対して電源の入れ直しを実行し、物理ディスクのステータスを確認します。
例8-169 物理ディスクの属性の表示
この例は、PHYSICALDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
CellCLI> LIST PHYSICALDISK
20:0 K68DWJ normal
20:1 K7YXUJ normal
20:2 K7TYEJ normal
20:3 K7BJMJ normal
20:4 K5B4SM normal
20:5 KEBTDJ normal
20:6 K4URJJ normal
20:7 K5E1DM normal
20:8 K7VL6J normal
20:9 K7N5NJ normal
20:10 K7Z3KJ normal
20:11 K504ZM normal
FLASH_1_0 1030M03RK1 normal
FLASH_1_1 1030M03RJN normal
FLASH_1_2 1030M03RJH normal
FLASH_1_3 1030M03RJD normal
FLASH_2_0 1027M03N6X normal
FLASH_2_1 1027M03NMN normal
FLASH_2_2 1027M03N6Y normal
FLASH_2_3 1027M03N6W normal
FLASH_4_0 1025M03EJ3 normal
FLASH_4_1 1025M03EJ2 normal
FLASH_4_2 1025M03EHU normal
FLASH_4_3 1025M03EKE normal
FLASH_5_0 1028M03QP8 normal
FLASH_5_1 1028M03QNA normal
FLASH_5_2 1028M03QKU normal
FLASH_5_3 1028M03QHN normal
CellCLI> LIST PHYSICALDISK 20:0 DETAIL
name: 20:0
deviceId: 46
deviceName: /dev/sda
diskType: HardDisk
enclosureDeviceId: 20
errOtherCount: 0
luns: 0_0
makeModel: "HITACHI HUS1560SCSUN600G"
physicalFirmware: A8C0
physicalInsertTime: 2017-07-27T07:03:00-04:00
physicalInterface: sas
physicalSerial: K68DWJ
physicalSize: 558.9120712280273G
slotNumber: 0
status: normal
CellCLI> LIST PHYSICALDISK FLASH_5_3 DETAIL
name: FLASH_5_3
deviceName: /dev/sdx
diskType: FlashDisk
luns: 5_3
makeModel: "Sun Flash Accelerator F20 PCIe Card"
physicalFirmware: D21Y
physicalInsertTime: 2017-07-27T07:03:01-04:00
physicalSerial: 1028M03QHN
physicalSize: 22.8880615234375G
slotNumber: "PCI Slot: 5; FDOM: 3"
status: normal
8.19.23 LIST PLUGGABLEDATABASE
用途
アクティブ・プラガブル・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
LIST PLUGGABLEDATABASE [name | attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
フィルタ・オプションは、コマンドでどのアクティブ・プラガブル・データベースを一覧表示するかを決める式です。
例
次の例は、LIST PLUGGABLEDATABASE
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-170 プラガブル・データベースの属性の表示
CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE
PDB$SEED
CDB1_PDB1
NEWPDB1
NEWPDB2
CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE DETAIL
name: PDB$SEED
asmClusterName: ASMCLUSTERNAME
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 515M
flashCacheMin: 0
flashCacheSize: 0
iormLimit: 0.0
iormShare: 2
pdbID: 385656752
name: CDB1_PDB1
asmClusterName: ASMCLUSTERNAME
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 315G
flashCacheMin: 200G
flashCacheSize: 0
iormLimit: 0.0
iormShare: 5
pdbID: 2850864136
name: NEWPDB1
asmClusterName: ASMCLUSTERNAME
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 157G
flashCacheMin: 20G
flashCacheSize: 0
iormLimit: 80.0
iormShare: 1
pdbID: 167491455
name: NEWPDB2
asmClusterName: ASMCLUSTERNAME
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 157G
flashCacheMin: 20G
flashCacheSize: 0
iormLimit: 60.0
iormShare: 2
pdbID: 2392787216
8.19.24 LIST QUARANTINE
用途
LIST QUARANTINE
コマンドは、検疫に指定した属性を表示します。
構文
LIST QUARANTINE [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
例
次の例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
例8-171 QUARANTINEの属性の表示
CellCLI> LIST QUARANTINE DETAIL CellCLI> LIST QUARANTINE where comment like 'added.*'
関連項目
8.19.25 LIST ROLE
用途
LIST ROLE
コマンドは、ロールに指定した属性を表示します。
構文
LIST ROLE [name
|filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
-
nameはロールの名前です。
-
filtersは、表示するロールを決定する式です。
-
attribute_listは、表示する属性です。
ALL
オプションを使用して、すべての属性を表示できます。 -
DETAIL
オプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例8-172 ロールの表示
CellCLI> LIST ROLE DETAIL CellCLI> LIST ROLE where name like 'gd_*'
8.19.26 LIST SOFTWAREHISTORY
用途
LIST SOFTWAREHISTORY
は、過去のソフトウェア更新の最終ステータスのリストを表示します。
構文
LIST SOFTWAREHISTORY [attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
例8-173 スケジュール済ソフトウェア更新の履歴の表示
デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。
CellCLI> LIST SOFTWAREHISTORY
12.2.1.2.0.170509 Last update completed at: 2017-05-20T08:00:57-07:00
12.2.1.2.0.170520 Last update completed at: 2017-05-21T06:39:54-07:00
12.2.1.2.0.17052 Last update completed at: 2017-06-08T08:56:45-07:00
12.2.1.2.0.170603 Last update completed at: 2017-06-08T16:03:17-07:00
例8-174 特定のソフトウェア更新の詳細な履歴の表示
この例は、名前で参照される特定の更新の詳細なソフトウェア更新履歴を示しています。
CellCLI> LIST SOFTWAREHISTORY WHERE name='12.2.1.2.0.170808.1' DETAIL
name: 12.2.1.2.0.170808.1
status: Upgrade failed. See alerts at: 2017-08-10T10:56:15-07:00
8.19.27 LIST SOFTWAREUPDATE
用途
LIST SOFTWAREUPDATE
コマンドは、最近スケジュールされた更新のステータスを表示します。
構文
LIST SOFTWAREUPDATE [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
ソフトウェア更新で想定される状態は、次のとおりです。
-
Ready to update at: update_time
-
Downloading
-
Checking prerequisites
-
Prerequisites failed. See alerts.
-
Last update completed at: update_time
-
Running
-
Upgrade failed. See alerts.
例8-175 スケジュール済ソフトウェア更新のステータスの表示
デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。
CellCLI> LIST SOFTWAREUPDATE
12.2.1.2.0.170603 Last update completed at: 2017-06-08 16:03:17 -0700
例8-176 スケジュール済ソフトウェア更新の詳細ステータスの表示
デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。
CellCLI> LIST SOFTWAREUPDATE DETAIL
name: 12.2.1.2.0.170808.1
status: Upgrade failed. See alerts
store: https://mystore_url:4443
time: 2017-08-10T10:35:00-07:00
8.19.28 LIST THRESHOLD
用途
LIST THRESHOLD
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上のしきい値の属性を表示します。
構文
LIST THRESHOLD [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用方法
表示可能な属性のリストは、例8-101に示されています。
例
次の例は、THRESHOLD
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-177 しきい値の属性の表示
CellCLI> LIST THRESHOLD
ct_io_wt_rq.interactive
db_io_rq_sm_sec.db123
....
CellCLI> LIST THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive DETAIL
comparison: =
critical: 20.0
name: ct_io_wt_rq.interactive
observation: 5
occurences: 2
warning: 10.0
CellCLI> LIST THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 DETAIL
comparison: >
name: db_io_rq_sm_sec.db123
critical: 120.0
8.19.29 LIST USER
用途
LIST USER
コマンドは、ユーザーに指定した属性を表示します。
構文
LIST USER [name
|filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用方法
-
nameはユーザー名です。
-
filtersは、表示するユーザーを決定する式です。
-
attribute_listは、表示する属性です。
ALL
オプションを使用して、すべての属性を表示できます。 -
DETAIL
オプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例8-178 LIST USERコマンドの使用
CellCLI> LIST USER DETAIL CellCLI> LIST USER where name like 'agarcia' DETAIL name: agarcia roles: role=gd_monitor Privileges: object=griddisk verb=list attributes=all attributes options= all options
8.20 QUIT
用途
QUIT
コマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。
構文
QUIT
QUIT
の機能はEXIT
コマンドと同じです。
8.21 REVOKE
用途
REVOKE
コマンドは、権限およびロールを削除します。
構文
REVOKE object_type [name] FROM sub_object_type [sub_object_name]
使用方法
-
object_typeは次のとおりです。
-
PRIVILEGE
-
ROLE
-
-
PRIVILEGE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | \ ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } { WITH ALL OPTIONS | \ WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }
-
sub_object_typeは
ROLE
である必要があります。 -
sub_object_nameはロールの名前です。
-
-
ROLE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameはユーザー名です。
-
sub_object_typeは
USER
である必要があります。 -
sub_object_nameはユーザーの名前です。
-
8.21.1 REVOKE PRIVILEGE
用途
REVOKE PRIVILEGE
コマンドは、ロールから権限を取り消します。
構文
REVOKE PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2...] } { WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } FROM ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }
使用方法
-
actionはコマンドです。
-
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。
-
attributeはオブジェクトの属性です。
-
optionはオブジェクトのオプションです。
-
roleは、権限を取り消すロールの名前です。
-
ALL ACTIONS
引数は、すべてのアクションの権限を取り消します。 -
ALL OBJECTS
引数は、すべてのオブジェクトの権限を取り消します。 -
ALL ATTRIBUTES
引数は、すべての属性の権限を取り消します。 -
WITH ALL OPTIONS
引数は、すべてのオプションの権限を取り消します。
例
次の例に、REVOKE PRIVILEGE
コマンドを示します。
例8-179 権限の取消し
CellCLI> REVOKE PRIVILEGE ALL ACTIONS ON ALL OBJECTS ALL ATTRIBUTES -
WITH ALL OPTIONS FROM ROLE ALL
CellCLI> REVOKE PRIVILEGE list on griddisk ATTRIBUTES name,size -
WITH OPTIONS detail FROM ROLE gd_monitor
8.21.2 REVOKE ROLE
用途
REVOKE ROLE
コマンドは、ユーザーのロールを取り消します。
構文
REVOKE ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } FROM USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用方法
-
roleは、ロールの名前です。
-
userは、ユーザーの名前です。
-
ALL
引数は、ユーザーからすべてのロールを取り消します。 -
FROM USER ALL
引数は、すべてのユーザーからロールを取り消します。
例
次の例は、ユーザーからロールを取り消す方法を示しています。
例8-180 ユーザーのロールの取消し
CellCLI> REVOKE ROLE gd_monitor FROM USER jdoe
8.22 SET
用途
SET
コマンドは、CellCLI環境のパラメータ・オプションを設定します。
構文
SET DATEFORMAT {LOCAL | STANDARD}
SET ECHO [ON | OFF]
SET DATEFORMAT
コマンドでは、表示される日付形式を制御します。日付を受け入れるコマンドでは、standardの日時形式をお薦めします。local形式も受け入れられます。スクリプトでstandard形式が推奨される理由は、この形式がスクリプトの実行時に発生する可能性があるタイムゾーン、地域およびロケールの変更に依存しないためです。
SET ECHO
コマンドでは、@
またはSTART
で実行されるスクリプトのコマンドにエコーを設定するかどうかを制御します。ON
オプションを指定すると、コマンドが画面に表示されます。OFF
オプションを指定すると非表示になります。対話的に入力したコマンドやオペレーティング・システムからリダイレクトされたコマンドの表示は、SET ECHO
コマンドによって影響を受けません。
例8-181 SETコマンドを使用した日付形式の設定
この例は、SET
コマンドの例を示しています。
SET DATEFORMAT STANDARD
8.23 SPOOL
用途
SPOOL
コマンドは、コマンドの結果をセルのファイル・システム上の指定したファイルに書き込み(スプール)ます。
構文
SPO[OL] [file_name
[ CRE[ATE] | REP[LACE] | APP[END] ] | OFF]
オプションを指定せずにSPOOL
file_name
を発行すると、ファイルの有無に関係なく、指定したファイルに出力がスプールされます。デフォルトの動作はREPLACE
オプションです。
SPOOL
を次の表で説明します。
表8-4 SPOOLオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
指定したファイルの最後に結果を追加します。 |
|
指定した名前で新しいファイルを作成し、このファイルが存在する場合、エラーが発生します。 |
|
結果が書き込まれるファイルの名前です。この名前は、完全修飾のパス名で指定できますが、現行ディレクトリの相対パスになる部分修飾のパス名で指定することもできます。 |
オプションなし |
現在のスプールのターゲット・ファイルがある場合は、その名前を表示します。 |
|
ファイルへの書込み(スプール)出力を停止します。 |
|
指定した既存のファイルの内容を置き換えます。ファイルが存在しない場合は、 |
8.24 STARTおよび@
用途
START
コマンドまたは@
コマンドは、指定したスクリプト・ファイルでCellCLIコマンドを実行します。
構文
STA[RT] file_name
@file_name
START
と@
のどちらにも、オプションfile_nameが必要です。このオプションは、CellCLIコマンドを含むスクリプト・ファイルの名前になります。ファイル名に完全修飾パスが含まれていない場合は、現行ディレクトリの相対パスが含まれるファイルがCellCLIユーティリティによって検索されます。
START
コマンドまたは@
コマンドは、長いCellCLIコマンドを入力する場合や、CellCLIコマンドを複数入力する場合に便利です。たとえば、alter_cell
が現行ディレクトリにある場合は、alter_cell
という名前のテキスト・ファイルに例8-5または例8-6のすべてのコマンドを入力して、START alter_cell
で実行できます。