3 Oracle Access Manager単一ノード環境のアップグレード
Oracle Access Managerをリリース11gリリース2 (11.1.2.3.0)
からOracle Access Manager 12c (12.2.1.3.0)にアップグレードできます。
次の各項のステップを完了して、アップグレードを実行します。
- Oracle Access Manager単一ノードのアップグレード・プロセスについて
Oracle Access Manager単一ノード・デプロイメントのアップグレード・プロセスの概要に関するロードマップを確認します。 - Oracle Access Managerのアップグレード前のタスクの完了
Oracle Access Managerをアップグレードする前に、この項で説明しているアップグレード前のタスクを完了します。 - 製品ディストリビューションのインストール
アップグレードの開始前に、Oracle Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle Access Manager 12c (12.2.1.3.0)のディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。 - 最新のスタック・パッチ・バンドルのインストール
製品ディストリビューションをインストールした後、アップグレード・プロセスを続行する前に最新のIDMスタック・パッチ・バンドル(SPB) 12.2.1.3.0を適用することを強くお薦めします。Opatchツールを使用してパッチを適用できます。SPBを適用すると、アップグレードの問題や回避策の大部分が除去されます。 - RCUを使用した必要な12cスキーマの作成
11gからアップグレードする場合、12cに必要な追加のスキーマを作成する必要があります。設定で非SSLポートが開いている場合、Upgrade Assistantを使用して、デフォルトのスキーマ設定を利用してスキーマを作成できます。SSLが有効な設定の場合、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、カスタマイズされたスキーマを作成できます。この手順では、RCUを使用してスキーマを作成する方法について説明します。アップグレード・アシスタントを使用してスキーマを作成する方法については、アップグレード手順で説明しています。 - アクセス・フェデレーションとBI Publisherの統合
BI PublisherでOracle Access Managerの監査情報をシームレスに統合および表示するために、必要なパッチまたは最新のパッチに更新します。 - アップグレード前の準備状況チェックの実行
アップグレードにかかわる潜在的な問題を特定するために、アップグレード・プロセスの開始前に、準備状況チェックの実行をお薦めします。準備状況チェックで、アップグレードの潜在的な問題をすべて検出できない場合があることに注意してください。準備状況チェックで成功が報告されても、アップグレードが失敗する場合があります。 - サーバーとプロセスの停止
Upgrade Assistantを実行してスキーマおよび構成をアップグレードする前に、すべてのアップグレード前のプロセス、および管理サーバー、ノード・マネージャ、管理対象サーバーを含めたすべてのサーバーを停止する必要があります。 - 製品スキーマのアップグレード
サーバーとプロセスの停止後に、Upgrade Assistantを使用して、サポートされている製品スキーマをOracle Fusion Middlewareの現在のリリースにアップグレードします。 - ドメインの再構成について
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を12c (12.2.1.3.0)にあわせて再構成します。 - ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ドメインを再構成した後、Upgrade Assistantを使用して、更新したドメイン構成と一致するようドメイン内のドメイン・コンポーネント構成をアップグレードします。 - アップグレード後のタスクの実行
Oracle Access Managerを12c (12.2.1.3)にアップグレードした後、必要に応じてこの項にまとめられたタスクを完了する必要があります。 - パッチ後のインストール・ステップの実行
アップグレードが完了した後、パッチ後のインストール・ステップを実行する必要があります。
Oracle Access Manager単一ノードのアップグレード・プロセスについて
Oracle Access Manager単一ノード・デプロイメントのアップグレード・プロセスの概要に関するロードマップを確認します。
既存のドメインをアップグレードするために必要なステップは、ドメインがどのように構成されているか、およびどのコンポーネントをアップグレードするかによって異なります。
表3-1 単一ノードのOracle Access Managerデプロイメントをアップグレードするためのタスク
タスク | 説明 |
---|---|
オプション このガイドの概要に関するトピックを再確認して、アップグレード前のタスクを完了します(まだ実行していない場合)。 |
関連項目:
|
必須 Oracle Access Managerに固有の必要なアップグレード前タスクを完了します。 |
「Oracle Access Managerのアップグレード前のタスクの完了」を参照してください。 |
必須 新規Oracleホームに、Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle Access Manager 12c (12.2.1.3.0)をインストールします。 |
アップグレードを開始する前に、Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle Access Managerを11g本番デプロイメントと同じホスト上にある新規のOracleホームにインストールします。12cでは、11g Middlewareホームを表現するために、Oracleホームを使用します。 「製品ディストリビューションのインストール」を参照してください。 |
必須 最新のバンドル・パッチを適用します。 |
「最新のスタック・パッチ・バンドルのインストール」を参照してください。 |
必須 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動して、必要な12cデータベース・スキーマを作成します。 |
作成するスキーマは、既存のスキーマ構成によって異なります。 「RCUを使用した必要な12cスキーマの作成」を参照してください。 |
必須 アップグレード前の準備状況チェックを実行します。 |
「アップグレード前の準備状況チェックの実行」を参照してください。 |
必須 11g環境を停止します(すべての管理サーバーと管理対象サーバーを停止します)。 アップグレード中、データベースが稼働していることを確認してください。 |
警告: アップグレード中にサーバーを停止しないと、データが破壊される可能性があります。 |
必須 アップグレード・アシスタントを起動して、11gのデータベース・スキーマをアップグレードし、すべてのアクティブ(進行中の)インスタンス・データを移行します。 |
「製品スキーマのアップグレード」を参照してください。 ノート: アクティブ・インスタンス・データのアップグレードは、Upgrade Assistantの実行中に自動で開始されます。データが正常に新しい12c (12.2.1.3.0)環境にアップグレードされたら、アップグレード・アシスタントを終了してもかまいません。クローズされたインスタンスのアップグレードは、バックグランド・プロセスで継続されます。 |
必須 再構成ウィザードを起動してドメインを再構成します。 |
アップグレード中に、構成ウィザードを再構成モードで実行し、新しくインストールしたソフトウェアを使用するよう既存のドメインをアップグレードします。 |
必須 Upgrade Assistantを(再度)起動して、Oracle Access Managerドメイン・コンポーネント構成をアップグレードします。 |
Upgrade Assistantは、再構成したドメインのコンポーネント構成を更新するために使用します。 「ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード」を参照してください。 |
必須 アップグレード後に必要なタスクを完了します。 |
このタスクは任意で実行します。「アップグレード後タスクの実行」を参照 |
必須 パッチ後のインストール・ステップを実行します。 |
「パッチ後のインストール・ステップの実行」を参照してください。 |
Oracle Access Managerのアップグレード前のタスクの完了
Oracle Access Managerをアップグレードする前に、この項で説明しているアップグレード前のタスクを完了します。
- Oracle Access Managerのアップグレードでサポートされている開始ポイントのチェック
アップグレードにサポートされるOracle Access Managerバージョンは、11gリリース2 (11.1.2.3.0)
です。 - OAMがOAAMおよびOIMに対して別のドメインにあるかどうかのチェック
Oracle Access Manager (OAM)、Oracle Adaptive Access Management (OAAM)およびOracle Identity Manager (OIM)が統合された設定で、OAMとOAAMが同じドメイン、OIMが別のドメインにある場合、ソース・ドメイン内のOAAMおよびOIMと連係するようにOAMドメインをクローンする必要があります。 - IAMSuiteAgentデプロイメントの削除
IAMSuiteAgent
デプロイメントは12cではサポートされません。そのため、アップグレードを進める前にIAMSuiteAgent
をアンデプロイします。 - Java JSEポリシーのアップグレード
必要に応じて、Java JSEポリシーをアップグレードします。
Oracle Access Managerのアップグレードでサポートされている開始ポイントのチェック
アップグレードにサポートされるOracle Access Managerバージョンは、11gリリース2 (11.1.2.3.0)
です。
11gリリース2 (11.1.2.3.0)
にアップグレードしてから、12cにアップグレードする必要があります。
OAMがOAAMおよびOIMに対して別のドメインにあるかどうかのチェック
Oracle Access Manager (OAM)、Oracle Adaptive Access Management (OAAM)およびOracle Identity Manager (OIM)が統合された設定で、OAMとOAAMが同じドメイン、OIMが別のドメインにある場合、ソース・ドメイン内のOAAMおよびOIMと連係するようにOAMドメインをクローンする必要があります。
ノート:
Oracle Access ManagerとOracle Identity Managerが異なるドメインにあることを確認します。同じドメインにある場合は、複数のドメインに分ける必要があります。詳細は、「Oracle Identity Managementアプリケーションの複数のドメインへの分離」を参照してください。OAMおよびOAAMドメインを分離するには、次のようにします。
OIMが別のドメインにインストールされていて、OAMおよびOAAMと統合されている場合は、次のようにします。
-
次のOracle Identity Managerプロパティを更新して新しいOAAMホストの詳細を追加します。
OIM.ChangePasswordURL
OIM.ChallengeQuestionModificationURL
OAAM用のOracle Identity Managerの設定の詳細は、11gリリース2 (11.1.2.3.0)の『Oracle Identity Management Suite統合ガイド』のOracle Adaptive Access Manager用のOracle Identity Managerの設定に関する項を参照してください。
-
Oracle Identity Managerサーバーを再起動します。
ノート:
ドメインの分離後、管理対象サービスが実行状態にあるOAMドメインをアップグレードする必要があります。
たとえば、この項のステップに従った場合、マシン1上に存在するOAMを12cにアップグレードする必要があります。
IAMSuiteAgentデプロイメントの削除
IAMSuiteAgent
デプロイメントは12cではサポートされません。そのため、アップグレードを進める前にIAMSuiteAgent
をアンデプロイします。
OAMコンソールからのIAMSuiteAgent
の削除
ノート:
OAMコンソールからIAMSuiteAgent
を削除する前に、次のタスクを完了します:
IAMSuiteAgent
を11g WebGateで置換します。「IAMSuiteAgentの11g Webゲートによる置換」を参照してください。IAMSuiteAgent
を11g WebGateで置換せずに削除すると、11gサーバーのOAM機能が失われる可能性があります。- OAM構成をバックアップします。
- OAMコンソールにログインします。
- 「アプリケーション・セキュリティ」タブに移動し、「エージェント」、管理対象シングル・サインオン・エージェントの順にクリックします。
- SSOエージェントのリストから
IAMSuiteAgent
を選択し、「削除」をクリックします。 - 削除を確定します。
Java JSEポリシーのアップグレード
必要に応じて、Java JSEポリシーをアップグレードします。
ノート:
これは、データ・センターのOracle Access Management (OAM)、Oracle Identity Manager (OIM)、Oracle Adaptive Access Manager (OAAM)またはOracle Access Manager Webgatesといった、いずれかのIdentity Managementコンポーネントが12c (12.2.1.3.0)にまだアップグレードされていない場合に必要です。これは12c (12.2.1.3.0)に段階的に移行するためのものです。
マルチデータ・センターの設定では、これはいずれかのデータ・センターに12c (12.2.1.2.0)のコンポーネント(OAM、OIM、OAAM、OAM Webgates)が存在する場合に必要です。
jarファイルlocal_policy.jar
およびUS_export_policy.jar
は、ディレクトリ$JAVA_HOME/jre/lib/security
に存在します。これらのjarファイルを指定されたバージョンで上書きすることにより、Java JSEポリシーをアップグレードできます。これを行うには、次のステップを実行します:
製品ディストリビューションのインストール
アップグレードの開始前に、Oracle Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle Access Manager 12c (12.2.1.3.0)のディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。
ノート:
- 12cバイナリは、以前の11gバイナリとは異なる場所にインストールされます。12cバイナリは、アップグレードの計画停止時間の前にインストールできます。
- 冗長なバイナリの場所を使用している場合は、必ず冗長な場所それぞれにソフトウェアをインストールしてください。
ノート:
- 11.1.2.3.0設定がライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用してデプロイされた場合は、12c MiddlewareホームにOracle HTTP Server 12c (12.2.1.3.0)をインストールする必要があります。『Oracle HTTP Serverのインストールと構成』のOracle HTTP Serverのインストールおよび構成の準備に関する項を参照してください。
- opatchツールを使用して、Oracleサポートから最新の推奨パッチセットを適用します。アップグレード・プロセスの完了後、パッチセットのバイナリ・インストールのみを完了し、パッチ適用後のステップに従います。これにより、アップグレード・プロセスの最新の既知の修正があれば提供されます。
最新のスタック・パッチ・バンドルのインストール
製品ディストリビューションをインストールした後、アップグレード・プロセスを続行する前に最新のIDMスタック・パッチ・バンドル(SPB) 12.2.1.3.0を適用することを強くお薦めします。Opatchツールを使用してパッチを適用できます。SPBを適用すると、アップグレードの問題や回避策の大部分が除去されます。
- 初期準備: このフェーズでは、ソフトウェアのステージング、
README.txt
ファイルの読取り、Opatchツールの検証または適切なバージョンへの更新(あるいはその両方)を行います。 - 分析フェーズ: このフェーズでは、
README.txt
ファイルの変数を使用してprestop
コマンドを実行し、システムがパッチ適用の準備を完了しているかどうかを判断します。 - パッチ適用フェーズ: このフェーズでは、MW_HOMEおよびDOMAIN_HOMEをバックアップし、
README.txt
ファイルの変数を使用してOIGのdowntimeコマンドを実行してから、一時ファイルをクリアします。
ノート:
この時点では、サーバーは再起動しません。現在、スキーマ、ローカル構成および新規ビット間のリンクはありません。パッチ適用プロセスの残りの部分は、ブートストラップ後に実行されます。com.oracle.cie.comdev_7.8.2.0
およびcom.oracle.cie.xmldh_3.4.2.0
ライブラリのconfig.xml
の次のエントリを更新します:<name>com.oracle.cie.comdev#3.0.0.0@7.8.2.0</name>
com.oracle.cie.comdev_7.8.2.0.jar
<name>com.oracle.cie.xmldh#2.0.0.0@3.4.2.0</name>
com.oracle.cie.xmldh_3.4.2.0.jar
<library>
<name>com.oracle.cie.comdev#3.0.0.0@7.8.2.0</name>
<target>oim_cluster</target>
<source-path><MW_HOME>/oracle_common/modules/com.oracle.cie.comdev_7.8.2.0.jar
</source-path>
<deployment-order>511</deployment-order>
<security-dd-model>DDOnly</security-dd-model>
<staging-mode>nostage</staging-mode>
</library>
<library>
<name>com.oracle.cie.xmldh#2.0.0.0@3.4.2.0</name>
<target>oim_cluster</target>
<source-path><MW_HOME>/oracle_common/modules/com.oracle.cie.xmldh_3.4.2.0.jar<
/source-path>
<deployment-order>511</deployment-order>
<security-dd-model>DDOnly</security-dd-model>
<staging-mode>nostage</staging-mode>
</library>
<library>
<name>com.oracle.cie.comdev#3.0.0.0@7.8.4.0</name>
<target>oim_cluster</target>
<source-path><MW_HOME>/oracle_common/modules/com.oracle.cie.comdev_7.8.4.0.jar
</source-path>
<deployment-order>511</deployment-order>
<security-dd-model>DDOnly</security-dd-model>
<staging-mode>nostage</staging-mode>
</library>
<library>
<name>com.oracle.cie.xmldh#2.0.0.0@3.4.4.0</name>
<target>oim_cluster</target>
<source-path><MW_HOME>/oracle_common/modules/com.oracle.cie.xmldh_3.4.4.0.jar<
/source-path>
<deployment-order>511</deployment-order>
<security-dd-model>DDOnly</security-dd-model>
<staging-mode>nostage</staging-mode>
</library>
config.xml
ファイルのこの更新により、ライブラリ名および各ライブラリのjarファイルのバージョンが、パッチ適用プロセスの後に使用されるものに変更されます。クラスタの場合は、両方のノードにこれらの設定があることを確認してください。
パッチ適用プロセスの詳細は、ドキュメントID 2657920.1を参照してください。
ノート:
WindowsまたはSolaris OSを使用している場合は、ドキュメントID 2457034.1から個々のバンドル・パッチ(BP)をダウンロードします。アップグレードが完了した後、パッチ後のインストール・ステップを実行する必要があります。「パッチ後のインストール・ステップの実行」を参照してください。
RCUを使用した必要な12cスキーマの作成
11gからアップグレードする場合、12cに必要な追加のスキーマを作成する必要があります。設定で非SSLポートが開いている場合、Upgrade Assistantを使用して、デフォルトのスキーマ設定を利用してスキーマを作成できます。SSLが有効な設定の場合、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、カスタマイズされたスキーマを作成できます。この手順では、RCUを使用してスキーマを作成する方法について説明します。アップグレード・アシスタントを使用してスキーマを作成する方法については、アップグレード手順で説明しています。
ノート:
12cスキーマを作成するには、12cリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用する必要があります。12c RCUはORACLE_HOME
/oracle_common/bin
ディレクトリにあります。ここで、ORACLE_HOME
は12cのOracleホームです。
-
共通インフラストラクチャ・サービス・サービス表(prefix_STB)
-
WebLogicサービス(prefix_WLS)
-
ユーザー・メッセージング・サービス(prefix_UMS)
Oracle Access Manager (OAM)、Oracle Platform Security Services (OPSS)などの既存のスキーマがアップグレードされるため、新規のものを作成する必要はありません。
12cにアップグレードする前に、次のスキーマが存在している必要があります。11gからアップグレードし、現在使用しているスキーマがわからない場合、次のステップを参照して、ドメインの既存のスキーマを識別します。これらのスキーマがすでに存在している場合、再作成する必要はありません。
-
サービス表スキーマ(
prefix_STB
)。このスキーマは12cで新規のものであり、ドメインベースのアップグレードに必要になります。基本的なスキーマ構成情報(スキーマ接頭辞やパスワードなど)が格納され、他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントはドメイン作成中にこれにアクセスして使用できます。このスキーマはリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行するときに自動的に作成され、ここで他の11gスキーマに使用した既存のスキーマ所有者接頭辞を指定します。ノート:
サービス表スキーマが存在しない場合、
UPGAST-00328: スキーマ・バージョンのレジストリ表はこのデータベースに存在しません。その場合、Upgrade Assistantを実行するためにはサービス表スキーマを作成する必要があります。
というエラー・メッセージが表示されることがあります。 -
Oracle Platform Security Services (OPSS)スキーマ(
prefix_OPSS
)。このスキーマは、11gでOIDベースのセキュリティ・ストアを使用している場合に必要です。このスキーマは、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の実行時に自動的に作成されます。LDAPベースのOPSSセキュリティ・ストアでサポートされているのは、Oracle Internet Directory (OID)のみです。LDAPベースのポリシー・ストアは、通常、本番環境で使用します。アップグレード前に、OIDベースのセキュリティ・ストアを再関連付けする必要はありません。Upgrade Assistantの実行中に、OPSSスキーマを選択できます。Upgrade Assistantは、OIDベースのセキュリティ・ストアを自動的にアップグレードします。ノート:
12c OPSSデータベース・スキーマが必要なのは、ドメインの再構成時に12cスキーマを参照するためです。ドメインでは、アップグレード完了後にOIDベースのセキュリティ・ストアが引き続き使用されます。
アクセス・フェデレーションとBI Publisherの統合
BI PublisherでOracle Access Managerの監査情報をシームレスに統合および表示するために、必要なパッチまたは最新のパッチに更新します。
タスク1: アクセス監査とOPSSストアの統合[IAUスキーマ]
Oracle Access Manager 12c (12.2.1.3.0)の最新のパッチを適用するか、12c (12.2.1.4)にアップグレードします。
タスク2: アクセス監査とBI Publisherの統合
Oracle Platform Security Services (OPSS)の場合は、パッチ12.2.1.3.181016以降を適用します。
タスク3: アクセス・フェデレーション監査の統合
Oracle Platform Security Services (OPSS)の場合は、パッチ12.2.1.3.201013以降を適用します。
アップグレード前の準備状況チェックの実行
アップグレードの潜在的な問題を特定するために、アップグレード・プロセスを開始する前に準備状況チェックを実行することをお薦めします。準備状況チェックで、アップグレードの潜在的な問題をすべて検出できない場合があることに注意してください。準備状況チェックで成功が報告されても、アップグレードが失敗する場合があります。
- アップグレード前の準備状況チェックの実行について
Upgrade Assistantを-readiness
モードで実行することで、実際のアップグレードを実行する前に問題を検出できます。Upgrade Assistantを使用すると、準備状況チェックはGUIモードで実行できます。また、レスポンス・ファイルを使用するとサイレント・モードで実行できます。 - 準備状況モードでのUpgrade Assistantの起動
-readiness
パラメータを使用して、Upgrade Assistantを準備状況モードで起動します。 - Upgrade Assistantでの準備状況チェックの実行
Upgrade Assistantの各画面を通じて、アップグレード前の準備状況チェックを完了します。 - 準備状況レポートの理解
ドメインの準備状況チェックを実行した後、レポートを確認してアップグレードを成功させるためのアクションをとる必要があるかどうかを判断します。 - OAM構成のアップグレード準備状況チェック
Upgrade Assistant (UA)は、準備状況モードで実行されると、いくつかの構成アップグレード検証チェックを実行します。アップグレード・プロセスを続行する前に、これらの各検証チェックが成功していることを確認してください。
アップグレード前の準備状況チェックの実行について
Upgrade Assistantを-readiness
モードで実行することで、実際のアップグレードを実行する前に問題を検出できます。Upgrade Assistantを使用すると、準備状況チェックはGUIモードで実行できます。また、レスポンス・ファイルを使用するとサイレント・モードで実行できます。
Upgrade Assistantの準備状況チェックは、サポート対象の開始ポイントにあるFusion MiddlewareのスキーマとWebLogicドメインの構成について、読取り専用のアップグレード前確認を実行します。この確認は、読取り専用の操作です。
準備状況チェックでは、フォーマットされ、タイムスタンプの付けられた準備状況レポートが生成され、実際のアップグレードを試みる前に潜在的な問題に対処できます。問題が検出されない場合は、アップグレード・プロセスを開始できます。アップグレードを実行する前に、このレポートを詳細に確認することをお薦めします。
準備状況チェックは、既存のOracle Fusion Middlewareドメインがオンライン(他のユーザーがアクティブに使用している間)またはオフラインである間に実行できます。
準備状況チェックは、実際のアップグレードの実行前に、何度でも実行できます。ただし、アップグレードの実行後には、準備状況チェックを実行しないでください。これは、レポート結果が、アップグレード前の準備状況チェックと異なることがあるためです。
ノート:
パフォーマンスが影響されることを回避するために、オフピーク時に準備状況チェックを実行することをお薦めします。
親トピック: アップグレード前の準備状況チェックの実行
準備状況モードでのUpgrade Assistantの起動
-readiness
パラメータを使用して、Upgrade Assistantを準備状況モードで起動します。
Upgrade Assistantのパラメータ
コマンドラインからUpgrade Assistantを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表3-6 アップグレード・アシスタントのコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 必須またはオプション | 説明 |
---|---|---|
|
準備状況チェックの場合は必須
ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 |
実際のアップグレードを実行せずに、アップグレードの準備状況チェックを実行します。 スキーマと構成がチェックされます。
|
|
オプション |
スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を特定します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 |
|
サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックの場合は必須 |
Upgrade AssistantがGUIモードで実行されているときに入力したデータから生成されるレスポンス・ファイルに保存されている入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantはサイレント・モード(Upgrade Assistantの画面表示なし)で実行されます。 |
|
オプション |
調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。
|
|
オプション |
次のいずれかの属性を指定して、ログイン・レベルを設定します。
デフォルトのロギング・レベルは
|
|
オプション |
アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。Upgrade Assistantによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (UNIX)
(Windows)
|
|
オプション |
すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 |
Upgrade Assistantを使用した準備状況チェックの実行
アップグレード・アシスタントの各画面を移動して、アップグレード前の準備状況チェックを完了します。
親トピック: アップグレード前の準備状況チェックの実行
準備状況レポートの理解
ドメインの準備状況チェックを実行した後、レポートを確認してアップグレードを成功させるためのアクションをとる必要があるかどうかを判断します。
準備状況レポート・ファイルの形式は、次のとおりです。
readiness_timestamp.txt
timestamp
は、準備状況チェックが実行された日時を示します。
準備状況レポートには、次の情報が含まれています。
表3-7 準備状況レポートの要素
レポートの情報 | 説明 | 必要なアクション |
---|---|---|
全体的な準備状況ステータス: SUCCESSまたはFAILURE | レポートの上部に、準備状況チェックが合格したか1つ以上のエラーで完了したかが示されます。 | 1つ以上のエラーが発生してレポートが完了した場合、アップグレードを試みる前に、FAILを検索し、障害の原因となった問題を修正します。準備状況チェックは、アップグレードする前に必要に応じて何度でも再実行できます。 |
タイムスタンプ |
レポートが生成された日付と時刻です。 |
アクションは必要ありません。 |
ログ・ファイルの場所
|
生成されたログ・ファイルのディレクトリの場所です。 |
アクションは必要ありません。 |
準備状況レポートの場所
|
生成された準備状況レポートのディレクトリの場所です。 |
アクションは必要ありません。 |
チェックされたコンポーネントの名前 |
チェックに含まれるコンポーネントの名前およびバージョンとステータス。 |
ドメインに、このリリースにアップグレードできないSOAコア拡張機能などのコンポーネントが含まれる場合は、アップグレードを試行しないでください。 |
チェックされたスキーマの名前 |
チェックに含まれるスキーマの名前および現在のバージョンとステータス。 |
スキーマのバージョン番号をレビューします。ドメインに、このリリースにアップグレードできないスキーマが含まれる場合は、アップグレードを試行しないでください。 |
個別のオブジェクトのテスト・ステータス: FAIL |
準備状況チェックのテストで、特定のオブジェクトに問題が検出されています。 |
失敗した問題がすべて解決されるまではアップグレードしないでください。 |
個別のオブジェクトのテスト・ステータス: PASS |
準備状況チェックのテストでは、特定のオブジェクトに問題が検出されませんでした。 |
準備状況チェック・レポートに「成功」ステータスのみが表示されている場合は、環境をアップグレードできます。ただし、準備状況チェックでは、ハードウェアやアップグレード時の接続性などの外部環境に関する問題を検出することはできません。アップグレードの進捗を常に監視する必要があります。 |
<オブジェクト>の準備状況チェックの完了ステータス: FAILURE | 準備状況チェックで、スキーマ、索引またはデータ型などの特定のオブジェクトに対して解決する必要がある1つ以上のエラーが検出されました。 | 失敗した問題がすべて解決されるまではアップグレードしないでください。 |
<オブジェクト>の準備状況チェックの完了ステータス: SUCCESS | 準備状況チェック・テストによって問題が検出されませんでした。 | アクションは必要ありません。 |
Upgrade readiness check completed with one or more errors.
This readiness check report was created on Tue May 30 11:15:52 EDT 2016
Log file is located at: ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs/ua2016-05-30-11-14-06AM.log
Readiness Check Report File: ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs/readiness2016-05-30-11-15-52AM.txt
Starting readiness check of components.
Oracle Metadata Services
Starting readiness check of Oracle Metadata Services.
Schema User Name: DEV11_MDS
Database Type: Oracle Database
Database Connect String: machinename@yourcompany.com
VERSION Schema DEV11_MDS is currently at version 12.1.1.1.0. Readiness checks will now be performed.
Starting schema test: TEST_REQUIRED_TABLES Test that the schema contains all the required tables
Completed schema test: TEST_REQUIRED_TABLES --> Test that the schema contains all the required tables +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_PROCEDURES Test that the schema contains all the required stored procedures
EXCEPTION Schema is missing a required procedure: GETREPOSITORYFEATURES
Completed schema test: TEST_REQUIRED_PROCEDURES --> Test that the schema contains all the required stored procedures +++ FAIL
Starting schema test: TEST_REQUIRED_VIEWS Test that the schema contains all the required database views
Completed schema test: TEST_REQUIRED_VIEWS --> Test that the schema contains all the required database views +++ PASS
Starting index test for table MDS_ATTRIBUTES: TEST_REQUIRED_INDEXES --> Test that the table contains all the required indexes
Completed index test for table MDS_ATTRIBUTES: TEST_REQUIRED_INDEXES --> Test that the table contains all the required indexes +++ PASS
Starting index test for table MDS_COMPONENTS: TEST_REQUIRED_INDEXES --> Test that the table contains all the required indexes
Completed index test for table MDS_TXN_LOCKS: TEST_REQUIRED_INDEXES --> Test that the table contains all the required indexes +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_TRIGGERS Test that the schema has all the required triggers
Completed schema test: TEST_REQUIRED_TRIGGERS --> Test that the schema has all the required triggers +++ PASS
Starting schema test: TEST_MISSING_COLUMNS Test that tables and views are not missing any required columns
Completed schema test: TEST_MISSING_COLUMNS --> Test that tables and views are not missing any required columns +++ PASS
Starting schema test: TEST_UNEXPECTED_TABLES Test that the schema does not contain any unexpected tables
Completed schema test: TEST_UNEXPECTED_TABLES --> Test that the schema does not contain any unexpected tables +++ PASS
Starting schema test: TEST_UNEXPECTED_PROCEDURES Test that the schema does not contain any unexpected stored procedures
Completed schema test: TEST_UNEXPECTED_PROCEDURES --> Test that the schema does not contain any unexpected stored procedures +++ PASS
Starting schema test: TEST_UNEXPECTED_VIEWS Test that the schema does not contain any unexpected views
Completed schema test: TEST_UNEXPECTED_VIEWS --> Test that the schema does not contain any unexpected views +++ PASS
Starting index test for table MDS_ATTRIBUTES: TEST_UNEXPECTED_INDEXES --> Test that the table does not contain any unexpected indexes
Completed index test for table MDS_ATTRIBUTES: TEST_UNEXPECTED_INDEXES --> Test that the table does not contain any unexpected indexes +++ PASS
Completed index test for table MDS_LABELS: TEST_UNEXPECTED_INDEXES --> Test that the table does not contain any unexpected indexes +++ PASS
Starting index test for table MDS_LARGE_ATTRIBUTES: TEST_UNEXPECTED_INDEXES --> Test that the table does not contain any unexpected indexes
Starting schema test: TEST_UNEXPECTED_TRIGGERS Test that the schema does not contain any unexpected triggers
Completed schema test: TEST_UNEXPECTED_TRIGGERS --> Test that the schema does not contain any unexpected triggers +++ PASS
Starting schema test: TEST_UNEXPECTED_COLUMNS Test that tables and views do not contain any unexpected columns
Completed schema test: TEST_UNEXPECTED_COLUMNS --> Test that tables and views do not contain any unexpected columns +++ PASS
Starting datatype test for table MDS_ATTRIBUTES: TEST_COLUMN_DATATYPES_V2 --> Test that all table columns have the proper datatypes
Completed datatype test for table MDS_ATTRIBUTES: TEST_COLUMN_DATATYPES_V2 --> Test that all table columns have the proper datatypes +++ PASS
Starting datatype test for table MDS_COMPONENTS: TEST_COLUMN_DATATYPES_V2 --> Test that all table columns have the proper datatypes
Starting permissions test: TEST_DBA_TABLE_GRANTS Test that DBA user has privilege to view all user tables
Completed permissions test: TEST_DBA_TABLE_GRANTS --> Test that DBA user has privilege to view all user tables +++ PASS
Starting schema test: TEST_ENOUGH_TABLESPACE Test that the schema tablespaces automatically extend if full
Completed schema test: TEST_ENOUGH_TABLESPACE --> Test that the schema tablespaces automatically extend if full +++ PASS
Starting schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade
Completed schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA --> Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade +++ PASS
Starting schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE Test that schema tablespaces are online
Completed schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE --> Test that schema tablespaces are online +++ PASS
Starting schema test: TEST_DATABASE_VERSION Test that the database server version number is supported for upgrade
INFO Database product version: Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.3.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
Completed schema test: TEST_DATABASE_VERSION --> Test that the database server version number is supported for upgrade +++ PASS
Finished readiness check of Oracle Metadata Services with status: FAILURE.
12.1.3.0バージョンのOracle Fusion Middleware IAU Schemasを実行しており、それらのスキーマが11g (11.1.1.7以上)または12c (12.1.2.0)からアップグレードされた場合、準備状況チェックが次のエラーで失敗する場合があります。
Starting index test for table IAU_COMMON: TEST_REQUIRED_INDEXES --> Test that the table contains all the required indexes INFO Audit schema index DYN_EVENT_CATEGORY_INDEX in table IAU_COMMON is missing the required columns or index itself is missing. This maybe caused by a known issue, anyway, this missing index will be added in 12.2.2 upgrade. INFO Audit schema index DYN_EVENT_TYPE_INDEX in table IAU_COMMON is missing the required columns or index itself is missing. This maybe caused by a known issue, anyway, this missing index will be added in 12.2.2 upgrade. INFO Audit schema index DYN_TENANT_INDEX in table IAU_COMMON is missing the required columns or index itself is missing. This maybe caused by a known issue, anyway, this missing index will be added in 12.2.2 upgrade. INFO Audit schema index DYN_USER_INDEX in table IAU_COMMON is missing the required columns or index itself is missing. This maybe caused by a known issue, anyway, this missing index will be added in 12.2.2 upgrade. INFO Audit schema index DYN_COMPONENT_TYPE_INDEX in table IAU_COMMON is missing the required columns or index itself is missing. This maybe caused by a known issue, anyway, this missing index will be added in 12.2.2 upgrade. INFO Audit schema index DYN_USER_TENANT_INDEX in table IAU_COMMON is missing the required columns or index itself is missing. This maybe caused by a known issue, anyway, this missing index will be added in 12.2.2 upgrade. Completed index test for table IAU_COMMON: TEST_REQUIRED_INDEXES --> Test that the table contains all the required indexes +++ FAIL
ノート:
準備状況レポートの索引欠落エラーは無視できます。これは既知の問題です。該当の欠落している索引は、スキーマ・アップグレード操作中に追加されます。アップグレードするスキーマがRCUを使用して12cで作成された場合、このエラーは発生しません。親トピック: アップグレード前の準備状況チェックの実行
OAM構成のアップグレード準備状況チェック
Upgrade Assistant (UA)は、準備状況モードで実行されると、いくつかの構成アップグレード検証チェックを実行します。アップグレード・プロセスを続行する前に、これらの各検証チェックが成功していることを確認してください。
ノート:
UAで後述の構成アップグレード準備状況チェックを実行するには、バグ32081498の修正を含む最新のバンドル・パッチを適用してください。UAは次の検証チェックを実行します:
- OPSSおよびOAMキーストアの検証(チェック名: OAM_OPSS_KEYSTORE_CHECK)
UAは、OPSSキーストアとOAMキーストアの両方から資格証明ストア・フレームワーク(CSF)キーを抽出してそれらを比較します。これらのいずれかのキーストアが破損した場合、読取り操作は失敗し、結果として準備状況チェックも失敗します。CSFキーの読取りが成功するには、それらが同一である必要があります。それ以外の場合、準備状況チェックは失敗します。
準備状況チェックの失敗理由とそれらの解決方法の提案:
jks key
またはkeystore-csf-key
がCSFに存在しない(OAMキーストア検証が失敗した)ために準備状況チェックが失敗した場合は、キーストア・パスワードを変更または追加します。ドキュメントID 2710662.1またはドキュメントID 2642638.1を参照してください。jks key
とkeystore-csf-key
の値が等しくないために準備状況チェックが失敗した場合は、keystore-csf-key
値がjks key
値と同じになるように修正します。ドキュメントID 2710664.1またはドキュメントID 2642638.1を参照してください。- OAMキーストア・ファイル(
.oamkeystore
)が存在しないために準備状況チェックが失敗した場合は、バックアップからファイルをリストアし、OAM管理サーバーと管理対象サーバーを再起動して、.oamkeystore
ファイルを再作成します。ドキュメントID 2710664.1を参照してください。 - 準備状況チェックが
oam-config.xml
ファイルにあるsslGlobalPassphrase
の復号化に失敗した場合は、ドキュメントID 2710716.1を参照してください。
- OAM構成バージョンの一貫性の検証(チェック名: OAM_CONFIG_VERSION_CHECK)
UAは、
oam-config.xml
ファイル・システムに設定されているOAM構成バージョンが、データベースに設定されているバージョンと一致していることを確認します。UAは、スキーマ資格証明およびデータベース接続の詳細を抽出して、データベースからoam-config
バージョンをフェッチします。次に、ファイル・システムのoam-config.xml
のバージョンを読み取り、そのバージョンをデータベースからフェッチしたoam-config
バージョンと比較します。2つのバージョンが一致すると、準備状況チェックは成功し、一致しない場合は失敗します。OAMが不正なデータソース名を使用すると、バージョンの不一致が発生します。正しいOAMデータソースを構成して問題を解決してください。ドキュメントID 2492188.1を参照してください。
- デフォルト・キーストア・ファイルの検証(チェック名: OAM_DEFAULT_KEYSTORE_CHECK)
UAは、デフォルト・キーストア・ファイル
default-keystore.jks
の存在および有効性をチェックします。アップグレード前にファイルが存在しない場合、準備状況チェックは失敗します。OAMサーバーを再起動してdefault-keystore.jks
ファイルを生成します。ファイルは存在するが、CSFキーを使用してオープンできない場合、無効とみなされます。ファイルが無効であると、準備状況チェックは失敗します。この失敗は、
oam-config.xml
に存在するsslGlobalPassphrase
の復号化の失敗として表示されます。無効な
default-keystore.jks
ファイルは、OAMキー(oamKey
)が破損している可能性があります。この問題を解決するには、.oamkeystore
ファイルのバックアップを取得し、それを<domain_home>/config/fmwconfig
から削除し、バックアップからファイルをリストアしてから、OAM管理サーバーと管理対象サーバーを再起動して.oamkeystore
ファイルを再作成します。ドキュメントID 2710664.1を参照してください。 - サポートされていないエージェントの存在のチェック(チェック名: OBSOLETE_AGENT_CHECK)UAは、環境内の次のエージェントの存在をチェックします:
- 10g OSSOエージェント
- OpenSSOエージェント
- OAM 10g WebGateエージェント
- 共存エージェント
これらのエージェントのいずれかが存在する場合、準備状況チェックの要件は満たされません。サポートされていないエージェントの説明は、『Oracle Identity Managementリリース・ノート』のAccess Manager 12.2.1.3.0でサポートされていない機能に関する項を参照してください。
アップグレードを開始する前に、サポートされていないエージェントを削除してください。
- Coherenceキーストアの検証(チェック名: COHERENCE_KEYSTORE_CHECK)
UAは、キーストアからCSFキーを抽出し、Coherenceキーストアをロードします。次に、Coherenceキーストアにキー別名
admin
および証明書別名assertion-cert
が存在するかどうかをチェックします。両方のキー値がキーストアに存在する必要があります。この準備状況チェックは、Coherenceキーストアが正しくロードされ、両方のキーがそれに存在する場合に成功します。それ以外の場合、チェックに失敗します。チェックに失敗した場合は、欠落しているキーおよび値をCoherenceキーストアに作成してから、キーストアを検証します。ドキュメントID 1986560.1を参照してください。
準備状況レポート・ファイルのサンプルを次に示します。このレポートには、OAMスキーマおよび構成アップグレードの準備状況チェックに関連する部分が表示されます:
Upgrade readiness check completed with one or more errors.
This readiness check report was created on Wed Sep 16 15:50:33 PDT 2020
Log file is located at: /scratch/idmqa/tmp/ua2020-09-16-15-40-18PM.log
Readiness Check Report File: /scratch/idmqa/tmp/readiness2020-09-16-15-50-33PM.txt
Domain Directory: /scratch/idmqa/work/mw35/user_projects/domains/WLS_IDM
Starting readiness check of components.
...
Oracle Access Management Suite (Schema Upgrade)
Starting readiness check of Oracle Access Management Suite.
Schema User Name: UPG_OAM
Database Type: Oracle Database
Database Connect String: slc11ykm.us.oracle.com:1521:db6844
Starting schema test: TEST_DATABASE_VERSION Test that the database server version number is supported for upgrade
INFO Database product version: Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.4.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
Completed schema test: TEST_DATABASE_VERSION --> Test that the database server version number is supported for upgrade +++ PASS
Starting schema test: OAM_CONFIG_VERSION_CHECK Test to check OAM Config version in Database and XML file are equal or not
INFO OAM Config version from Database: 105
INFO OAM Config version from XML: 105
INFO OAM Config version in Database and oam-config.xml are equal
Completed schema test: OAM_CONFIG_VERSION_CHECK --> Test to check OAM Config version in Database and XML file are equal or not +++ PASS
Finished readiness check of Oracle Access Management Suite with status: SUCCESS.
...
Oracle Access Management Suite (Config Upgrade)
Starting readiness check of Oracle Access Management Suite.
Starting config test: CUSTOM_AUTH_PROVIDER_CHECK Check that custom auth provider exist.
Completed config test: CUSTOM_AUTH_PROVIDER_CHECK --> Check that custom auth provider exist. +++ PASS
Starting config test: SOURCE_CONFIG_CHECK Test that OAM System configuration is valid.
Completed config test: SOURCE_CONFIG_CHECK --> Test that OAM System configuration is valid. +++ PASS
Starting config test: OAM_OPSS_KEYSTORE_CHECK. Test that OAM and OPSS keys are valid.
Completed config test: OAM_OPSS_KEYSTORE_CHECK. --> Test that OAM and OPSS keys are valid. +++ PASS
Starting config test: OAM_DEFAULT_KEYSTORE_CHECK Check that the default keystore is present and valid
INFO Checking default keystore file: /scratch/idmqa/work/mw35/user_projects/domains/WLS_IDM/config/fmwconfig//default-keystore.jks
INFO Default keystore file exists and is valid
Completed config test: OAM_DEFAULT_KEYSTORE_CHECK --> Check that the default keystore is present and valid +++ PASS
Starting config test: POLICY_PROVIDER_CHECK Check that policy provider is valid
Completed config test: POLICY_PROVIDER_CHECK --> Check that policy provider is valid +++ PASS
Starting config test: OBSOLETE_AGENT_CHECK Check that no obsolete agent exist in oam-config.xml.
INFO OAM agent co-existence setting is disabled.
INFO No OpenSSO agent instance exist.
INFO No OSSO agent instance exist.
WARNING Please remove following 10G webgate agent before upgrade: IAMSuiteAgent.
Completed config test: OBSOLETE_AGENT_CHECK --> Check that no obsolete agent exist in oam-config.xml. +++ FAIL
Finished readiness check of Oracle Access Management Suite with status: FAILURE.
...
Finished readiness check of components.
親トピック: アップグレード前の準備状況チェックの実行
サーバーとプロセスの停止
Upgrade Assistantを実行してスキーマおよび構成をアップグレードする前に、すべてのアップグレード前のプロセス、および管理サーバー、ノード・マネージャ、管理対象サーバーを含めたすべてのサーバーを停止する必要があります。
Oracle Fusion Middleware環境は、Oracle WebLogic Serverドメイン、管理サーバー、複数の管理対象サーバー、Javaコンポーネント、アイデンティティ管理コンポーネントなどのシステム・コンポーネント、およびメタデータのリポジトリに使用されるデータベースで構成できます。コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で停止する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して、既存のアップグレード前のサーバーとプロセスを停止する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。ノート:
データベース以外、デプロイメントにあるすべてのサーバーを停止します。アップグレード・プロセス中、データベースが稼働している必要があります。アップグレード前のFusion Middleware環境を停止するには、アップグレード前のドメインに移動して、次のステップに従います。
ステップ1: システム・コンポーネントの停止
Oracle HTTP Serverなどの11gシステム・コンポーネントを停止するには、opmnctl
スクリプトを使用します:
ノート:
Oracle HTTP Serverが他のサービスと共有されている場合は、Oracle HTTP Serverを停止しないように選択できます。-
(UNIX)
OHS_INSTANCE_HOME/bin/opmnctl stopall
-
(Windows)
OHS_INSTANCE_HOME\bin\opmnctl stopall
どの順序でもシステム・コンポーネントを停止できます。
ステップ2: 管理対象サーバーの停止
管理対象サーバーの起動方法に応じて、次のいずれかの方法に従ってWebLogic管理対象サーバーを停止します:
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url
プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。
weblogic
管理者としてWeblogicコンソールにログインします。- 「サーバー」 > 「制御」タブに移動します。
- 必要な管理対象サーバーを選択します。
- 「停止」をクリックします。
wls:/offline>nmConnect('nodemanager_username','nodemanager_password',
'AdminServerHostName','5556','domain_name',
'DOMAIN_HOME')
wls:/offline>nmKill('ManagedServerName')
ステップ3: 管理サーバーを停止する
管理サーバーを停止するときに、管理サーバーで稼働しているプロセス(WebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなど)も停止します。
次のいずれかの方法に従って、管理サーバーを停止します:
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\stopWebLogic.cmd
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。
weblogic
管理者としてWeblogicコンソールにログインします。- 「サーバー」 > 「制御」タブに移動します。
- 必要な管理サーバーを選択します。
- 「停止」をクリックします。
wls:/offline>nmConnect('nodemanager_username','nodemanager_password',
'AdminServerHostName','5556','domain_name',
'DOMAIN_HOME')
wls:/offline>nmKill('AdminServer')
ステップ4: ノード・マネージャを停止する
ノード・マネージャを停止するには、次のコマンドを実行します:
kill $(ps -ef | grep nodemanager | awk '{print $2}')
製品スキーマのアップグレード
サーバーおよびプロセスを停止した後、アップグレード・アシスタントを使用して、サポートされている製品スキーマを現在のリリースのOracle Fusion Middlewareにアップグレードします。
Upgrade Assistantを使用すると、個別に選択したスキーマまたはドメインに関連付けられているすべてのスキーマをアップグレードできます。選択したオプションによって、表示されるUpgrade Assistantの画面は異なります。
- アップグレードに対応可能な既存のスキーマの特定
このオプションの作業では、スキーマ・バージョン・レジストリを問い合せることで、アップグレードの開始前に、使用可能スキーマのリストを確認できます。レジストリには、バージョン番号、コンポーネント名およびID、作成日と変更日、カスタム接頭辞などのスキーマ情報が含まれます。 - Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードします。一度に1つのドメインのアップグレードを完了して、アップグレード・アシスタントを非SYSDBAユーザーとして実行することをお薦めします。 - Upgrade Assistantを使用したOracle Access Managerスキーマのアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を移動して、製品スキーマをアップグレードします。 - スキーマのアップグレードの確認
すべてのアップグレード・ステップを完了したら、schema_version_registry
のスキーマ・バージョンが適切に更新されていることをチェックして、アップグレードの成功を検証します。
アップグレードに対応可能な既存のスキーマの特定
このオプションの作業では、スキーマ・バージョン・レジストリを問い合せることで、アップグレードの開始前に、使用可能スキーマのリストを確認できます。レジストリには、バージョン番号、コンポーネント名およびID、作成日と変更日、カスタム接頭辞などのスキーマ情報が含まれます。
Upgrade Assistantでドメイン内のすべてのスキーマをアップグレードすることも、アップグレードするスキーマを個別に選択することもできます。この判断には、次に示すステップを実行して、アップグレードに対応可能なすべてのスキーマのリストを表示することが役立ちます。
-
Oracleデータベースを使用している場合は、Oracle DBAを持つアカウントを使用してデータベースに接続し、SQL*Plusから次を実行します。
SET LINE 120 COLUMN MRC_NAME FORMAT A14 COLUMN COMP_ID FORMAT A20 COLUMN VERSION FORMAT A12 COLUMN STATUS FORMAT A9 COLUMN UPGRADED FORMAT A8 SELECT MRC_NAME, COMP_ID, OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY ORDER BY MRC_NAME, COMP_ID;
-
生成されたレポートを調査します。
アップグレードの必要がないスキーマがある場合は、そのスキーマのアップグレード前のバージョンが
schema_version_registry
表に維持されます。 -
既存のスキーマに使用していたスキーマ接頭辞名ノートにとっておきます。新しい12cスキーマの作成時に、同じ接頭辞を使用することになります。
ノート:
-
11gでOIDベースのポリシー・ストアを使用していた場合は、アップグレードを実行する前に新しいOPSSスキーマを必ず作成してください。アップグレード後も、OPSSスキーマはLDAPベース・ストアのままです。
-
Oracle Fusion Middlewareリリース12c (12.2.1.3.0)でアップグレード可能な製品のスキーマのみをアップグレードできます。まだ12c (12.2.1.3.0)へのアップグレードが未対応のコンポーネントを含むドメインはアップグレードしないでください。
親トピック: 製品スキーマのアップグレード
Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品のスキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードします。一度に1つのドメインのアップグレードを完了して、アップグレード・アシスタントを非SYSDBAユーザーとして実行することをお薦めします。
ノート:
Upgrade Assistantを起動する前に、Upgrade Assistantが実行されるプラットフォームのJVM文字コードがUTF-8に設定されていることを確認します。文字エンコーディングがUTF-8に設定されていない場合、名前にUnicode文字が含まれるファイルをダウンロードできません。そのため、アップグレードが失敗する可能性があります。
UTF-8がJVMによって使用されていることを確認するには、JVMオプション-Dfile.encoding=UTF-8
を使用します。
oracle_common/upgrade/bin
ディレクトリに移動します。- (UNIX)
ORACLE_HOME
/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows)
ORACLE_HOME
\oracle_common\upgrade\bin
- (UNIX)
- Upgrade Assistantの起動:
- (UNIX) ./ua
- (Windows) ua.bat
ノート:
前述のコマンドで、ORACLE_HOME
は12c (12.2.1.3.0) Oracleホームを示しています。
ロギング・パラメータなど、コマンド・ラインで指定できるその他のパラメータの詳細は、次を参照してください。
Upgrade Assistantのパラメータ
コマンドラインからUpgrade Assistantを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表3-8 アップグレード・アシスタントのコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 必須またはオプション | 説明 |
---|---|---|
|
準備状況チェックの場合は必須
ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 |
実際のアップグレードを実行せずに、アップグレードの準備状況チェックを実行します。 スキーマと構成がチェックされます。
|
|
オプション |
スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を特定します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 |
|
サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックの場合は必須 |
Upgrade AssistantがGUIモードで実行されているときに入力したデータから生成されるレスポンス・ファイルに保存されている入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantはサイレント・モード(Upgrade Assistantの画面表示なし)で実行されます。 |
|
オプション |
調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。
|
|
オプション |
次のいずれかの属性を指定して、ログイン・レベルを設定します。
デフォルトのロギング・レベルは
|
|
オプション |
アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。Upgrade Assistantによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (UNIX)
(Windows)
|
|
オプション |
すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 |
親トピック: Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを使用したOracle Access Managerスキーマのアップグレード
アップグレード・アシスタントの各画面を移動して、製品スキーマをアップグレードします。
注意:
RCUを使用してスキーマをすでにアップグレードしている場合は、このステップをスキップできます。ノート:
-
アップグレード前の環境に監査スキーマ(IAU)が存在する場合、「選択したスキーマ」画面の「個別に選択されたスキーマ」オプションを使用し、Oracle監査サービススキーマを選択して、最初に監査スキーマのみをアップグレードする必要があります。使用可能なIAUスキーマのリストから適切なIAUスキーマを選択していることを確認します。Upgrade Assistantでは、指定されたドメインのディレクトリ内で対応するIAUスキーマは自動的に検出されません。このため、手動で選択する必要があります。IAUスキーマがアップグレードされたら、Upgrade Assistantを再度実行し、「選択したスキーマ」画面の「ドメインで使用されるすべてのスキーマ」オプションを使用して残りのスキーマをアップグレードします。
-
アップグレード前の環境にいずれの監査スキーマ(IAU)も存在しない場合は、「選択したスキーマ」画面の「ドメインで使用されるすべてのスキーマ」オプションを使用して続行します。
-
アップグレード前の環境にIAUスキーマが存在するかどうか確認するには、sysdba権限を持つユーザーを使用して次のSQLコマンドを実行します。
select username from dba_users where username like '%IAU%';
このコマンドでは、構成したデータベースで使用可能なIAUスキーマがリストされます。
親トピック: 製品スキーマのアップグレード
スキーマのアップグレードの確認
すべてのアップグレード・ステップを完了したら、schema_version_registry
のスキーマ・バージョンが適切に更新されていることをチェックして、アップグレードの成功を検証します。
Oracle Databaseを使用する場合、Oracle DBAを持つユーザーとしてデータベースに接続し、SQL*Plusから次を実行して現行のバージョン番号を取得します。
SET LINE 120 COLUMN MRC_NAME FORMAT A14 COLUMN COMP_ID FORMAT A20 COLUMN VERSION FORMAT A12 COLUMN STATUS FORMAT A9 COLUMN UPGRADED FORMAT A8 SELECT MRC_NAME, COMP_ID, OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY ORDER BY MRC_NAME, COMP_ID ;
問合せ結果について:
-
VERSION
列の数値が、そのスキーマの最新のバージョン番号に一致していることを確認します。たとえば、スキーマ・バージョン番号が12.2.1.3.0であることを確認します。ノート:
ただし、すべてのスキーマ・バージョンが更新されるわけではありません。一部のスキーマは、このリリースにアップグレードする必要がなく、アップグレード前のバージョン番号のままになります。
-
STATUS
フィールドは、スキーマのパッチ適用処理中はUPGRADING
またはUPGRADED
のどちらかになり、その処理が完了するとVALID
になります。 -
ステータスが
「INVALID」
と表示された場合は、ステータスの更新が失敗しています。ログ・ファイルを調べて、失敗した理由を判定する必要があります。 -
IAU_APPEND
とIAU_VIEWER
が所有するシノニム・オブジェクトは、INVALID
と表示されますが、失敗を意味するものではありません。これらは、シノニムの作成後にターゲット・オブジェクトが変更されるため無効になります。シノニム・オブジェクトは、アクセスされるときに有効になります。これに該当する
INVALID
オブジェクトは、無視しても問題ありません。
ノート:
アップグレードの準備時に行った非SSLポートの変更や非SYSDBAユーザーを元に戻します。親トピック: 製品スキーマのアップグレード
ドメインの再構成について
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を12c (12.2.1.3.0)にあわせて再構成します。
WebLogic Serverドメインを再構成すると、ドメイン内のアプリケーションに応じて、次の項目が自動的に更新されます。
-
WebLogic Serverコア・インフラストラクチャ
-
ドメイン・バージョン
ノート:
ドメインの再構成を開始する前に、次の制限事項に注意してください。
-
再構成ウィザードでは、ドメインに含まれる独自のアプリケーションは更新されません。
-
アップグレード・プロセス中に、非動的クラスタ・ドメインを動的クラスタ・ドメインに変換することはサポートされていません。
動的クラスタ機能は、再構成ウィザードの実行中に使用できますが、サポートされているアップグレードは非動的クラスタのアップグレードのみで、その後で動的クラスタを追加することになります。アップグレード・プロセス中に動的クラスタを追加することはできません。
-
ドメインの
config.xml
ファイルのドメイン・バージョン番号は、管理サーバーのインストール済WebLogic Serverバージョンに更新されます。 -
すべてのインストール済Oracle製品の再構成テンプレートは、自動的に選択されてドメインに適用されます。これらのテンプレートは、WebLogicドメインが現在のWebLogic Serverバージョンと互換性を持つために必要な再構成タスクを定義します。
-
起動スクリプトが更新されます。
変更済の起動スクリプトを維持する場合は、そのスクリプトをバックアップしてから、再構成ウィザードを開始してください。
ノート:
ドメイン再構成プロセスが開始されると、そこで行われた変更は元に戻せません。再構成ウィザードを実行する前に、アップグレード前のチェックリストに示されているようにドメインのバックアップを作成したことを確認します。再構成ウィザードの実行中にエラーまたは他の割込みが発生した場合、バックアップ場所から元のドメイン・ディレクトリにファイルとディレクトリをコピーすることによって、ドメインをリストアする必要があります。これは、再構成前にドメインを確実に元の状態に戻す唯一の方法です。- ドメインのバックアップ
- 再構成ウィザードの起動
- Oracle Access Managerドメインの再構成
再構成ウィザードの各画面を通じて、既存の11gドメインを再構成します。
ドメインのバックアップ
再構成ウィザードの実行前に、ドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
管理サーバーのドメイン・ディレクトリのバックアップを作成するには:
親トピック: ドメインの再構成について
再構成ウィザードの起動
ノート:
再構成プロセスを開始する前に、管理サーバーおよびすべてのコロケート管理対象サーバーを停止します。「サーバーとプロセスの停止」を参照再構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動するには:
親トピック: ドメインの再構成について
Oracle Access Managerドメインの再構成
再構成ウィザードの各画面を通じて、既存の11gドメインを再構成します。
ノート:
ソースがクラスタ化環境の場合、プライマリ・ノードでのみ再構成ウィザードを実行します。ここで、プライマリ・ノードは管理サーバーです。圧縮/解凍ユーティリティを使用して、ドメイン内の他のクラスタ・メンバーに変更を適用します。親トピック: ドメインの再構成について
ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ドメインを再構成した後、Upgrade Assistantを使用して、更新したドメイン構成と一致するようドメイン内のドメイン・コンポーネント構成をアップグレードします。
- Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードします。一度に1つのドメインのアップグレードを完了して、アップグレード・アシスタントを非SYSDBAユーザーとして実行することをお薦めします。 - Oracle Access Managerドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、WebLogicドメインのコンポーネント構成をアップグレードします。 - Oracle Mobile Security Managerサーバーのフットプリントの削除
このアクティビティは、Oracle Mobile Security Manager (OMSM)アプリケーションを使用しており、Oracle Access Manager 12c (12.2.1.3.0)にアップグレードされたOracle Access Manager 11g (OAM 11.1.23.x)環境にのみ適用されます。 - サーバーとプロセスの起動
アップグレードが成功した後、管理サーバーおよび管理対象サーバーを含め、すべてのプロセスおよびサーバーを起動します。 - ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにサインインし、各コンポーネントのバージョン番号が12.2.1.3.0であることを確認します。
Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品のスキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードします。一度に1つのドメインのアップグレードを完了して、アップグレード・アシスタントを非SYSDBAユーザーとして実行することをお薦めします。
ノート:
Upgrade Assistantを起動する前に、Upgrade Assistantが実行されるプラットフォームのJVM文字コードがUTF-8に設定されていることを確認します。文字エンコーディングがUTF-8に設定されていない場合、名前にUnicode文字が含まれるファイルをダウンロードできません。そのため、アップグレードが失敗する可能性があります。
UTF-8がJVMによって使用されていることを確認するには、JVMオプション-Dfile.encoding=UTF-8
を使用します。
oracle_common/upgrade/bin
ディレクトリに移動します。- (UNIX)
ORACLE_HOME
/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows)
ORACLE_HOME
\oracle_common\upgrade\bin
- (UNIX)
- Upgrade Assistantの起動:
- (UNIX) ./ua
- (Windows) ua.bat
ノート:
前述のコマンドで、ORACLE_HOME
は12c (12.2.1.3.0) Oracleホームを示しています。
ロギング・パラメータなど、コマンド・ラインで指定できるその他のパラメータの詳細は、次を参照してください。
Upgrade Assistantのパラメータ
コマンドラインからUpgrade Assistantを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表3-9 アップグレード・アシスタントのコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 必須またはオプション | 説明 |
---|---|---|
|
準備状況チェックの場合は必須
ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 |
実際のアップグレードを実行せずに、アップグレードの準備状況チェックを実行します。 スキーマと構成がチェックされます。
|
|
オプション |
スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を特定します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 |
|
サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックの場合は必須 |
Upgrade AssistantがGUIモードで実行されているときに入力したデータから生成されるレスポンス・ファイルに保存されている入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantはサイレント・モード(Upgrade Assistantの画面表示なし)で実行されます。 |
|
オプション |
調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。
|
|
オプション |
次のいずれかの属性を指定して、ログイン・レベルを設定します。
デフォルトのロギング・レベルは
|
|
オプション |
アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。Upgrade Assistantによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (UNIX)
(Windows)
|
|
オプション |
すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 |
親トピック: Upgrade Assistantの起動
Oracle Access Managerドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、WebLogicドメインのコンポーネント構成をアップグレードします。
再構成ウィザードを実行してWebLogicドメインを12c (12.2.1.3.0)に再構成した後に、アップグレード・アシスタントを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を、更新されたドメイン構成に一致するようにアップグレードする必要があります。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Oracle Mobile Security Managerサーバーのフットプリントの削除
このアクティビティは、Oracle Mobile Security Manager (OMSM)アプリケーションを使用しており、Oracle Access Manager 12c (12.2.1.3.0)にアップグレードされたOracle Access Manager 11g (OAM 11.1.23.x)環境にのみ適用されます。
Oracle Mobile Security Manager (OMSM)アプリケーションは、OAM 12c (12.2.1.3.0)ではサポートされていません。したがって、OMSMのすべてのコンポーネントを削除することをお薦めします。すべてのコンポーネントを削除すると、OMSMアプリケーションを実行するWebLogic Server管理対象サーバーを誤って起動した場合の潜在的な問題が回避されます。
- WebLogic Server管理対象サーバー
- 製品のディレクトリ構造
- データベース・スキーマ
- ドメインからのWebLogic Server OMSM管理対象サーバーの削除
- ディレクトリ構造からのWebLogic Server OMSM管理対象サーバーの削除
- データベースからのOMSMサーバー・スキーマ・オブジェクトの削除
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
サーバーおよびプロセスの起動
アップグレードが成功した後、管理サーバーおよび管理対象サーバーを含め、すべてのプロセスおよびサーバーを起動します。
コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドラインまたはスクリプトを使用してサーバーとプロセスを起動する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。Oracle Fusion Middlewareの管理の管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止を参照してください。Fusion Middleware環境を起動するには、次に示すステップを実行します。
ステップ1: ノード・マネージャを起動する
-
(UNIX)
nohup ./startNodeManager.sh > DOMAIN_HOME/nodemanager/nodemanager.out 2>&1 &
-
(Windows)
nohup .\startNodeManager.sh > DOMAIN_HOME\nodemanager\nodemanager.out 2>&1 &
ステップ2: 管理サーバーの起動
管理サーバーを起動する場合、管理サーバーで稼働しているWebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなどのプロセスも起動します。
管理サーバーを起動するには、startWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。
ステップ3: 管理対象サーバーを起動する
weblogic
管理者としてWeblogicコンソールにログインします。- 「サーバー」 > 「制御」タブに移動します。
- 必要な管理対象サーバーを選択します。
- 「起動」をクリックします。
方法2: startManagedWebLogic
スクリプトを使用して、WebLogic Server管理対象サーバーを起動します:
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url
プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。
ノート:
- 通常、管理対象サーバーを起動すると、そのサーバーにデプロイされているアプリケーションが開始されます。したがって、管理対象サーバーの起動後にアプリケーションを手動で開始する必要はありません。
- 12cでは、モバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)サーバーはサポートされていません。サーバーの再起動後に、MSMサーバーの11g構成(
omsm_server1
やWLS_MSM1
など)が残る場合があります。これらの構成は無視してください。MSMサーバーを再起動しないでください。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにサインインし、各コンポーネントのバージョン番号が12.2.1.3.0になっていることを確認します。
管理コンソールにサインインするには、次に移動します。http://administration_server_host:administration_server_port/console
EDGデプロイメントで管理コンソールにサインインするには、仮想サーバー構成とコンソールへのアクセスの検証に関する項を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control Consoleにサインインするには、次に移動します。http://administration_server_host:administration_server_port/em
ノート:
- アップグレード後、管理ツールは、前のOracleホーム・ディレクトリではなく、必ず新しい12cのOracleホーム・ディレクトリから実行してください。
- アップグレード・プロセス時に、一部のOWSMドキュメント(ポリシー・セット、ポリシーおよびアサーション・テンプレートなどの事前定義ドキュメント)のアップグレードが必要な場合があります。ポリシー・セットまたは事前定義ドキュメントがアップグレードされると、バージョン番号が1増分されます。
- サイト固有の構成では、URLを使用して(直接URLまたはプロキシURLを介して)、WebLogicコンソールおよびEMコンソールにアクセスできる必要があります。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
アップグレード後のタスクの実行
Oracle Access Managerを12c (12.2.1.3)にアップグレードした後、必要に応じてこの項にまとめられたタスクを完了する必要があります。
この項では、次のタスクを取り上げます:
- 認証中にWebGates構成が失敗する
globalHMACEnabled
がtrue
に設定されていない環境で、hmacEnabled=true
で構成されたWebGatesは、認証中に失敗します。 - java.securityファイルの更新
複数のOracle Identity and Access Managementコンポーネント(Oracle Access Manager、Oracle Identity Manager、WebGatesなど)をデプロイしている場合、すべてのコンポーネントを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードするまで、この項で説明している変更を行ってjava.security
ファイルを更新する必要があります。
認証中にWebGates構成が失敗する
globalHMACEnabled
がtrue
に設定されていない環境で、hmacEnabled=true
で構成されたWebGatesは、認証中に失敗します。
詳細は、「OHS/OTD 12c WebGateへのアップグレード」を参照してください。
親トピック: アップグレード後のタスクの実行
java.securityファイルの更新
複数のOracle Identity and Access Managementコンポーネント(Oracle Access Manager、Oracle Identity Manager、WebGatesなど)をデプロイしている場合、すべてのコンポーネントを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードするまで、この項で説明している変更を行ってjava.security
ファイルを更新する必要があります。
親トピック: アップグレード後のタスクの実行
パッチ後のインストール・ステップの実行
アップグレードが完了した後、パッチ後のインストール・ステップを実行する必要があります。
パッチ後のインストール・ステップは次で構成されます:
poststartコマンドの実行によるバイナリ・パッチ適用の成功の確認
poststart
コマンドを実行します:
$ ./spbat.sh -type oig -phase poststart -mw_home /<INSTALLATION_DIRECTORY>/IAM12c -spb_download_dir /<DOWNLOAD_LOCATION>/IDM_SPB_12.2.1.4.200714 -log_dir /<DOWNLOAD_LOCATION>/OIGlogs
詳細は、ドキュメントID 2657920.1を参照してください。
親トピック: パッチ後のインストール・ステップの実行
サーバーのクリーン再起動の実行
すべてのサーバー(管理サーバーおよび管理対象サーバーを含む)を再起動します。「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。
親トピック: パッチ後のインストール・ステップの実行