8 Java EEエージェントのドメインの構成
- データベース・スキーマの作成
Oracle Data Integratorドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ(ODI_REPO
)スキーマを作成する必要があります。 - Java EEエージェント用テンプレートの生成
サーバー・テンプレート生成ウィザードを使用して、ODIマスター・リポジトリに定義されているJava EEエージェントのデプロイ用のデフォルト以外のテンプレートを生成します。 - ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成
物理エージェントは、単一のスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントに対応し、トポロジで一意の名前を持つ必要があります。ODI Studioを使用してマスター・リポジトリでODIエージェントを作成します。 - ドメインの構成
構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。 - JEEエージェントのプロキシ構成の追加
JEEエージェントのプロキシ構成を追加できます。 - Java EEエージェントへのライブラリの追加
Java EEエージェントを構成した後、必要に応じて追加ライブラリを指定できます。 - サーバーの起動
構成が完了したら、ノード・マネージャ、WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーを順に起動します。 - 構成の検証
すべての構成ステップの完了後、ドメインが適切に構成されていることを検証する追加のステップを実行できます。
データベース・スキーマの作成
Oracle Data Integratorドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareでの使用について動作保証されているデータベースに、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ(ODI_REPO
)スキーマを作成する必要があります。
マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成の手順に従って必要なスキーマを作成します。
親トピック: Java EEエージェントのドメインの構成
Java EEエージェント用テンプレートの生成
サーバー・テンプレート生成ウィザードを使用して、ODIマスター・リポジトリに定義されているJava EEエージェントのデプロイ用のデフォルト以外のテンプレートを生成します。
親トピック: Java EEエージェントのドメインの構成
ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成
物理エージェントは、単一のスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントに対応し、トポロジで一意の名前を持つ必要があります。ODI Studioを使用してマスター・リポジトリでODIエージェントを作成します。
起動順序の一部としてエージェントがマスター・リポジトリに接続し、その名前でマスター・リポジトリに定義された物理エージェントがあるか確認します。そのエントリが見つかった場合、エージェントは起動を続行し、起動した後、それ自体のスケジュール済ジョブをすべてリポジトリから読み取って処理を開始します。エージェントに対する物理エージェント・エントリが見つからない場合、起動は失敗します。
ODI Studioを使用してマスター・リポジトリで物理エージェントを作成するには:
親トピック: Java EEエージェントのドメインの構成
ドメインの構成
構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。
ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。
- 構成ウィザードの起動
構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。 - ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート
トポロジ用のドメインを作成および構成するには、構成ウィザードの画面に必要な情報を入力します。
親トピック: Java EEエージェントのドメインの構成
ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート
構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。
ノート:
この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
- ドメイン・タイプおよびドメイン・ホームの場所の選択
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)を選択します。 - 構成テンプレートの選択
「テンプレート」画面を使用して、必要なテンプレートを選択します。 - アプリケーション・ホームの場所の選択
「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。 - 管理者アカウントの構成
「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインのデフォルトWebLogic管理者アカウント用のユーザー名とパスワードを指定します。 - ドメイン・モードおよびJDKの指定
「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。 - データベース構成タイプの指定
「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。 - JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用して、データベース・スキーマの詳細を確認または指定します。 - JDBC接続のテスト
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。 - 資格証明キーの作成
「資格証明」画面を使用して2つのキーを作成します。 - 拡張構成の選択
「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。 - 管理サーバーのリスニング・アドレスの構成
「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。 - ノード・マネージャの構成
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。 - Oracle Data Integratorの管理対象サーバーの構成
「管理対象サーバー」画面を使用して、管理対象サーバーを構成します。 - Oracle Data Integratorのクラスタの構成
「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。 - サーバー・テンプレートの定義
高可用性設定の動的クラスタを作成している場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメインのサーバー・テンプレートを1つ以上作成します。 - 動的サーバーの構成
高可用性設定用の動的クラスタを作成している場合は、「動的サーバー」画面を使用して、動的サーバーを構成します。 - クラスタへのOracle Data Integrator管理対象サーバーの割当て
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しい構成済クラスタに割り当てます。構成済クラスタとは、手動で構成したクラスタのことです。動的クラスタ(1つのサーバー・テンプレートに基づく1つ以上の生成済サーバー・インスタンスを含むクラスタ)を構成する場合は、この画面を使用しません。 - Coherenceクラスタの構成
「Coherenceクラスタ」画面を使用してCoherenceクラスタを構成します。 - 新しいOracle Data Integratorマシンの作成
「マシン」画面を使用して、ドメインに新しいマシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。 - Oracle Data Integratorマシンへのサーバーの割当て
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。 - 仮想ターゲット
WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合、「仮想ターゲット」画面を使用して仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールに対しては(WebLogic Server MT環境ではない)、値は入力せず、「次へ」を選択します。 - パーティション
「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境での仮想ターゲットのパーティションの構成に使用します。オプションは選択せずに、「次へ」を選択します。 - 構成の指定内容の確認とドメインの構成
「構成サマリー」画面に、作成しているドメインの詳細な構成情報が表示されます。 - ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録
「構成の終了」画面には、構成したばかりのドメインについての情報が表示されます。
親トピック: ドメインの構成
ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択します。Oracleホーム・ディレクトリの外部が適しています。
ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:
- 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
- 「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
構成テンプレートの選択
「テンプレート」画面で、必要なテンプレートを選択します。
「テンプレート」画面で、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle Enterprise ManagerプラグインODI用
このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。
-
Oracle Enterprise Manager
-
Oracle JRF
-
WebLogic Coherenceクラスタ拡張
-
-
Oracle Data Integratorエージェント
このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。
-
Oracle Data Integratorエージェント・ライブラリ
-
Oracle Data Integrator SDK Shared Libraryテンプレート
さらに、次のテンプレートを選択します。-
Oracle Data Integrator - JRF非同期Webサービス
-
Oracle Data Integrator - RESTサービス
-
-
Oracle Data Integrator - コンソール
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のテンプレートを参照してください。
アプリケーション・ホームの場所の選択
「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。
アプリケーション・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。
アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、「アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて」を参照してください。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のアプリケーションの場所を参照してください。
管理者アカウントの構成
「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
この画面に入力するユーザー名とパスワードは、ノートにとっておいてください。これらの資格証明は、このドメインの管理サーバーの起動とそのサーバーへの接続で、後で必要になります。
ドメイン・モードとJDKの指定
「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
-
「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。
-
「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。
データベース構成タイプの指定
「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。
ノート:
この画面で「手動構成」を選択する場合、次の画面で、スキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。
「RCUデータ」を選択したら、次のフィールドに詳細を指定します。
フィールド | 説明 |
---|---|
DBMS/サービス |
データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。 例: |
ホスト名 |
データベースをホストするサーバーの名前を入力します。 例: |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。 例: |
スキーマの所有者 スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力したスキーマ・ユーザー名とパスワードです(スキーマのパスワードの指定を参照)。 デフォルトのユーザー名は |
データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマについてを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータベース構成タイプに関する項を参照してください。
JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。
高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のJDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。
JDBC接続のテスト
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。スキーマ・コンポーネントに応じて異なるパスワードを使用する場合は、各行の「スキーマ・パスワード」列に使用するパスワードを入力して、前の画面(JDBCコンポーネント・スキーマ)でそれらを手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のJDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。
資格証明キーの作成
「資格証明」画面を使用して2つのキーを作成します。
「資格証明」画面で次のようにします。
-
スーパーバイザ・ユーザーのキーはすでに存在します。次のように資格証明を変更します。
-
ユーザー名としてSUPERVISOR (すべて大文字)を指定します。これは、最初にSUPERVISORアカウントに割り当てられたデフォルトの名前で、新しいSUPERVISORアカウントを作成しないかぎり変更できません。
-
パスワードは、スキーマの作成中にRCUの「カスタム変数」画面で指定したパスワードと同じである必要があります。
-
-
2つ目の資格証明を作成します。
-
プラス記号(+)アイコンをクリックして新しい資格証明を追加します。
-
「キー名」フィールドに、このドメインの名前をキーとして入力します。
-
「ユーザー名」および「パスワード」フィールドに、管理者ユーザーのユーザー名およびパスワードを入力します。
-
ストア名として
oracle.odi.credmap
を選択します。
-
ノート:
リポジトリが外部認証モードで構成されている場合は、外部認証設定に従ってSUPERVISORのユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の資格証明を参照してください。
拡張構成の選択
「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。
「拡張構成」画面で、次を選択します。
-
管理サーバー
管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。
-
ノード・マネージャ
ノード・マネージャを構成するために必要です。
-
トポロジ
Oracle Data Integrator管理対象サーバーを構成するために必要です。
オプションで、目的のインストール環境での必要に応じて、使用可能な他のオプションを選択します。このガイドのステップでは、標準インストール・トポロジを説明していますが、異なるステップに従うこともできます。インストール要件が、このガイドの範囲を超える追加のオプションに及ぶ場合には、そのオプションを構成する追加の画面が表示される場合があります。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成ウィザードの画面を参照してください。
管理サーバーのリスニング・アドレスの構成
「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。
「リスニング・アドレス」の横のドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが置かれるホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」
を使用しないでください。
管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。
ノード・マネージャの構成
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。
ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択して、ノード・マネージャの資格証明を指定します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のノード・マネージャを参照してください。
ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。
Oracle Data Integratorの管理対象サーバーの構成
「管理対象サーバー」画面で、管理対象サーバーを構成します。
「管理対象サーバー」画面で、ODI_server1
という名前の管理対象サーバーがデフォルトで自動的に作成されます。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の管理対象サーバーを参照してください。
Oracle Data Integratorのクラスタの構成
「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。
「クラスタ」画面で、次のように操作します。
- 「追加」をクリックします。
- 「クラスタ名」フィールドで
ODI_cluster1
を指定します。 - 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
また、Fusion Middleware Controlを使用してクラスタを作成することもできます。この場合、新しいクラスタを作成するときに、クラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を構成できます。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのクラスタの作成と構成に関する項を参照してください。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のクラスタを参照してください。
サーバー・テンプレートの定義
高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して1つ以上のサーバー・テンプレートをドメイン用に定義します。
高可用性設定用の動的クラスタを作成するステップは、高可用性ガイドの動的クラスタの使用を参照してください。
動的サーバーの構成
高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して動的サーバーを構成します。
動的クラスタを構成しない場合は、「次」をクリックしてドメインの構成を続行します。
ノート:
動的クラスタを作成するときは、「マシン名マッチング式」を割り当てた後、動的クラスタ用のマシンを作成する必要がないことに注意してください。高可用性設定用の動的クラスタを作成するには、『高可用性ガイド』の動的クラスタの使用に関する項を参照してください。
クラスタへのOracle Data Integrator管理対象サーバーの割当て
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しい構成済クラスタに割り当てます。構成済クラスタとは、手動で構成したクラスタのことです。動的クラスタ(1つのサーバー・テンプレートに基づく1つ以上の生成済サーバー・インスタンスを含むクラスタ)を構成する場合は、この画面を使用しません。
構成済クラスタおよび動的クラスタの用語の詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解の動的クラスタについてを参照してください。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のクラスタへのサーバーの割当を参照してください。
Coherenceクラスタの構成
「Coherenceクラスタ」画面を使用してCoherenceクラスタを構成します。
Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。
ノート:
ユニキャスト・リスニング・ポートを0
に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000
で、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は65535
ではなく、60535
です。
Coherence構成の詳細と次のステップについては、表9-2を参照してください。
Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報のOracle Coherence製品を参照してください。
新しいOracle Data Integratorマシンの作成
「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。
高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウトのステップの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のオプションのスケール・アウト・ステップに関する項を参照してください。
ノート:
既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のマシンを参照してください。
Oracle Data Integratorマシンへのサーバーの割当て
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。
「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のマシンへのサーバーの割当を参照してください。
仮想ターゲット
WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合、「仮想ターゲット」画面を使用して、仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールに対しては(WebLogic Server MT環境ではない)、値は入力せず、「次へ」を選択します。
この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の仮想ターゲットに関する項を参照してください。
パーティション
「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境での仮想ターゲットのパーティションの構成に使用します。オプションは選択せずに、「次へ」を選択します。
この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のパーティションに関する項を参照してください。
構成の指定内容の確認とドメインの構成
「構成サマリー」画面に、これから作成するドメインの詳細な構成情報が表示されます。
画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。
この画面上のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
JEEエージェントのプロキシ構成の追加
JEEエージェントのプロキシ構成を追加できます。
-
setDomainEnvファイルを開きます。
-
Linux: setDomainEnv.sh
-
Windows: setDomainEnv.cmd
setDomainEnvファイルは<DOMAIN>/binの下にあります
-
-
ファイルを編集し、JAVA_OPTIONSパラメータを追加または変更します。
たとえば:
JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} ${JAVA_PROPERTIES} -Dhttp.proxyHost=<proxy host> -Dhttp.proxyPort=<proxy port> -Dhttps.proxyHost=<proxy host> -Dhttps.proxyPort=<proxy port>" export JAVA_OPTIONS
または
EXTRA_JAVA_PROPERTIES="-Dhttp.proxyHost=<proxy host> -Dhttp.proxyPort=<proxy port> -Dhttps.proxyHost=<proxy host> -Dhttps.proxyPort=< proxy port> ${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}" export EXTRA_JAVA_PROPERTIES
-
エージェントを再起動します。
親トピック: Java EEエージェントのドメインの構成
Java EEエージェントへのライブラリの追加
Java EEエージェントを構成した後、必要に応じて追加ライブラリを指定できます。
-
エージェントを起動する前に、環境変数
ODI_ADDITIONAL_CLASSPATH
を設定して追加のjarsを配置します。たとえば:ODI_ADDITIONAL_CLASSPATH=/share/libs/mytool.jar:/share/libs/drivers/mydriver.jar
-
次のいずれかの操作を行います。
- 追加ライブラリを
DOMAIN_HOME/lib
ディレクトリにコピーします。Java EEによって、これらのライブラリがエージェントのクラスパスに自動的に追加されます。 -
下のステップに従って、
generate_agent_wls_template.sh
スクリプトまたはODI Studioを使用して、エージェント・テンプレートを生成してから、そのテンプレートを使用してWebLogicドメインを作成または拡張します。
- 追加ライブラリを
generate_agent_wls_template.sh
スクリプトを使用してJava EEエージェントのテンプレートを生成するには、次の例に示すように、-domainLibraries
および-sharedLibraries
引数でドメインと共有ライブラリを指定します。./generate_agent_wls_template.sh
-agentName sample
-agentContextName context
-odiUser SUPERVISOR
-destinationJar /home/userName/NewFormaterJar.jar
-retryCount 10
-retryDelayMS 1
-createDatasourceForMasterRepository false
-masterDataSource jdbc/odiMasterRepository,oracle.jdbc.OracleDriver,jdbc:oracle:thin:@mycompany.com-isESSDependency false
-addToPath /home/userName
-domainLibraries /home/userName/odi/myDomain/userlib/myLib.jar
-sharedLibraries MessageBox
ODI Studioを使用してJava EEエージェントのテンプレートを生成し、エージェントの追加ライブラリを指定するには:
- ODI Studioを起動します。
- 「サーバー・テンプレートの生成」を選択して、テンプレート生成ウィザードを起動します。
- エージェント情報ページで、Java EEエージェント名、データソースJNDI名、接続の再試行回数、スーパーバイザ・キーなどのエージェント情報を入力します。
- 「ライブラリおよびドライバ」・ページで、Java EEエージェントとともにデプロイするライブラリを外部ライブラリのリストから選択します。ライブラリ名の検証は、新しく追加されるライブラリ内に制限され、、すでにデプロイされている共有ライブラリに対しては行われません。ドメイン・ライブラリまたは共有ライブラリを選択できます。ドメイン・ライブラリは、WebLogicドメインでデプロイされるライブラリであり、ドメイン内で実行されているすべてのアプリケーションに使用できるため、Java EEエージェントに使用可能です。ドメイン・ライブラリは、通常、変更頻度の低いJARファイルを追加する場合に使用されます。この方法を使用する場合、変更が有効になるように、ドメイン内のすべてのサーバーを再起動する必要があります。 共有ライブラリとは、エージェントをドメインにデプロイする前に、エージェント・デプロイメント・ディスクリプタで指定するライブラリのことです。共有ライブラリを使用すると、複数のアプリケーションがライブラリ・リソースを使用でき、重複が回避されます。共有ライブラリは、変更またはアップグレードが必要になる可能性のあるライブラリに対して使用されます。共有ライブラリを使用すると、サーバーを再起動せずにライブラリを変更できますが、アプリケーションの再起動が必要な場合があります
- 「次へ」をクリックして、データソース・ページを表示します。
- そのページで、エージェント・テンプレートに含めるデータソースの定義を選択します。このウィザードを使用して選択できるのはデータソースのみです。データソースを追加するには、データソースタブを使用します。
- 「次へ」をクリックして、テンプレート・ターゲットおよびサマリー・ページを表示します。
- そのページで、テンプレートを生成する必要がある場所を「ターゲット・テンプレート・パス」ボックスに指定します。
- 「終了」をクリックしてウィザードを閉じ、エージェント・テンプレートを生成します。
親トピック: Java EEエージェントのドメインの構成
サーバーの起動
構成が完了したら、ノード・マネージャを起動し、WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動します。
ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの管理ツールの概要に関する項を参照してください。
ノード・マネージャの起動
-
次のディレクトリに変更します。
-
(UNIX)
setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_131
-
(Windows)
set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_131
-
-
次のコマンドを入力します。
-
(UNIX)
nohup
とnm.out
をサンプル出力ファイルとして使用します。nohup ./startNodeManager.sh >
LOG_DIR
/nm.out&ここで、
LOG_DIR
は、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所になります。 -
(Windows)
startNodeManager.cmd
ノート:
Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。
Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行を参照してください。
-
親トピック: サーバーの起動
管理サーバーの起動に関する項
-
次のディレクトリに変更します。
-
(UNIX)
setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_131
-
(Windows)
set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_131
-
-
次のコマンドを入力します。
-
(UNIX)
./startWebLogic.sh
-
(Windows)
startWebLogic.cmd
-
「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択した場合、「管理者アカウント」画面に表示されたように、管理者ユーザーのログイン資格証明のプロンプトが表示されます。
管理サーバーの起動の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理の管理サーバーの起動と停止を参照してください。
本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時にユーザー名とパスワードを指定する必要がなくなります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の管理サーバーの起動IDファイルの作成に関する項を参照してください。
管理サーバー・コンソールにアクセスすることで、管理サーバーが稼働中であることを確認できます。URLは「構成の終了」画面に指定されます(http://administration_server_host:administration_server_port/console
)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001
です。
ノート:
製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。
管理コンソールの使用方法については、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドを参照してください。
親トピック: サーバーの起動
構成の確認
すべての構成ステップが完了したら、追加のステップを実行して、ドメインが適切に構成されていることを検証できます。
ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。
ノート:
作業リポジトリ名がデフォルト名WORKREP
以外の場合は、パラメータODI_SECU_WORK_REPの値を編集して、実際の作業リポジトリ名をinstance.properties
ファイルに含める必要があります。この追加構成は、スタンドアロン・エージェントとスタンドアロン・コロケート・エージェントの両方に必要です。
親トピック: Java EEエージェントのドメインの構成