3 Oracle Traffic Directorの11gリリースからのアップグレード

Oracle Traffic Directorは、以前のOracle Fusion Middlewareリリース11gバージョンから最新の12c (12.2.1.3.0)リリース・バージョンにアップグレードできます。

Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantでは、次のOracle Traffic Director 11gリリースについて、12c (12.2.1.3.0)へのアウトオブプレース・アップグレードがサポートされています。
  • Oracle Traffic Director FMW 11gリリース1、バージョン: 11.1.1.6.0

  • Oracle Traffic Director FMW 11gリリース1、バージョン: 11.1.1.7.0

  • Oracle Traffic Director FMW 11gリリース1、バージョン: 11.1.1.9.0

次のトピックでは、Oracle Traffic Director12c (12.2.1.3.0)リリースにアップグレードする方法について説明します。

11gリリースからのOracle Traffic Directorアップグレード・プロセスについて

Oracle Traffic Directorの11gリリースからのアップグレード・プロセスの概要については、ロードマップを参照してください。

既存のドメインをアップグレードするために実行するステップは、ドメインがどのように構成されているか、およびどのコンポーネントをアップグレードするかによって異なります。各自のデプロイメントに該当するステップにのみ従ってください。

表3-1 Oracle Traffic Directorを11gリリースからアップグレードするためのタスク

タスク 説明

必須

このガイドの概要に関するトピックを再確認して、アップグレード前のタスクを完了します(まだ実行していない場合)。

必須

Oracle Fusion Middleware InfrastructureOracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)のディストリビューションをダウンロードして、新しいOracleホームにインストールします。

「製品ディストリビューションのインストール」を参照してください。

ヒント:

Oracle Fusion Middleware InfrastructureOracle Traffic Directorのインストールと構成の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

必須

Oracle Traffic Directorドメインの作成

11gリリースのOracle Traffic DirectorWebLogic Serverドメインにはインストールされません。

これらのリリースの場合はアウトオブプレース・アップグレードのみがサポートされるため、Oracle Traffic Directorおよび依存関係を持つJava Required Files (JRF)テンプレートで拡張された12c (12.2.1.3.0) WebLogic Serverドメインを作成してから、アップグレードを開始する必要があります。

必須

11gおよび12c環境を停止します(すべての管理サーバーと管理対象サーバーを停止します)。

警告:

アップグレード中にサーバーを停止しないと、データが破壊される可能性があります。

「サーバーとプロセスの停止」を参照

必須

Upgrade Assistantを起動して、コンポーネント構成をアップグレードします。

Upgrade Assistantは、コンポーネント構成を更新するために使用します。

Upgrade Assistantを起動して、コンポーネント構成を11gから12c (12.2.1.3.0)Oracle Traffic Directorドメインに移行します。

11gから12cへのアップグレードについては、「Oracle Traffic Director 11gのコンポーネント構成のアップグレード」を参照してください

オプション

リモート管理ノードの設定

Oracle Traffic Director 11gインストールが、管理サーバーによって管理されるリモート・ノードを含むフェイルオーバー設定の一部である場合は、「フェイルオーバーの構成」に従って、同様のトポロジを再作成する必要があります

必須

Oracle Traffic Directorインスタンスの作成

Upgrade AssistantによってOracle Traffic Directorインスタンスは作成されません。これらのインスタンスはアップグレード後に作成する必要があります。Fusion Middleware Control UIまたはOracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用して、Oracle Traffic Director構成をマシンにターゲット指定して作成してください。

「アップグレード後のタスク」を参照してください。

必須

すべてのプロセスとサーバーを起動します。

サーバーおよびOracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)インスタンスを再起動します。

アップグレード・プロセスが完了したら、管理サーバー、管理対象サーバーおよびOracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)インスタンスを含め、すべてのプロセスとサーバーを起動します。

「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。

必須

アップグレードを完了して確認します。

新規の管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動など、アップグレード後に必要な構成タスクを必要に応じて実行して、問題がないことを確認します。

重要:

バックアップを削除する前に、アップグレードしたすべてのコンポーネントが期待どおりに動作しているか確認することをお薦めします。

「コンポーネント構成のアップグレードの確認」を参照してください

Oracle Traffic Director 11gを最新の12c (12.2.1.3.0)バージョンにアップグレードする準備

この項では、11gバージョンのOracle Traffic Directorを最新の12c (12.2.1.3.0)バージョンにアップグレードするための準備について説明します。

Oracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)にアップグレードする前に、次のステップを行う必要があります。

  1. 12c (12.2.1.3.0)バイナリが新しいFMW_HOMEにインストールされていることを確認します。

    ヒント:

    Oracle Traffic DirectorのインストールOracle Traffic Directorのインストールに関する項を参照してください

    Oracle Traffic Directorと依存するJRFテンプレートで拡張された有効なWebLogic Serverドメインも、ターゲットの場所に作成する必要があります。

    ヒント:

    Oracle Traffic Directorの管理管理対象ドメインの作成に関する項を参照してください。

  2. ターゲットの12c (12.2.1.3.0)環境を停止してから、Upgrade Assistantを実行してスキーマと構成をアップグレードします。

    管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャを含め、アップグレード前のすべてのプロセスとサーバーを停止する必要があります。

    注意:

    Oracle Traffic Directorインスタンスの起動、停止および再起動の詳細は、次を参照してください。

注意:

次に、Oracle Traffic Directorアップグレード・アクティビティの制限を示します。

  • 異なるプラットフォーム間でのアップグレードはサポートされていません。たとえば、Linux環境からSolaris環境にOracle Traffic Directorをアップグレードすることはできません。

  • Oracle Traffic Director 11gからOracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)スタンドアロン・ドメインへのアップグレードはサポートされません。

12c (12.2.1.3.0)バイナリを新しいFMW_HOMEにインストールする詳細、および管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャの停止の詳細は、次のトピックでプロシージャ、プロセス、サーバーの詳細を参照してください。

製品ディストリビューションのインストール

アップグレードの開始前に、Oracle Fusion Middleware InfrastructureOracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)のディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。

注意:

アップグレードにInfrastructureが必要な場合は、まず、Oracle Fusion Middlewareディストリビューションをインストールしてから、その他のFusion Middleware製品をインストールする必要があります。
次に示すインストールの説明は、標準のOracle Fusion Middlewareインストール・トポロジを対象にしています。サポートされている他のトポロジのインストールの詳細は、『Oracle Traffic Directorインストレーション・ガイド』を参照してください。
12c (12.2.1.3.0)のディストリビューションをインストールするには、次の手順を実行します。
  1. ターゲット・システムにサインインします。
  2. Oracle Technology NetworkまたはOracle Software Delivery Cloudから次のものをターゲット・システムにダウンロードします。
    • Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ (fmw_12.2.1.3.0_infrastructure_generic.jar)
    • Oracle Traffic Director (UNIX: distribution_name_12.2.1.3.0_otd_linux64.bin)、(Windows: distribution_name_12.2.1.3.0_otd_win64.exe)
  3. 12c (12.2.1.3.0)製品のディストリビューションをダウンロードしたディレクトリに移動します。
  4. Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール・プログラムを起動します。
    • (UNIX) JDK_HOME/bin/java -jar fmw_12.2.1.3.0_infrastructure_generic.jar
    • (Windows) JDK_HOME\bin\java -jar fmw_12.2.1.3.0_infrastructure_generic.jar
  5. UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、「インストール・インベントリの設定」画面が表示されます。
    中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名に対して中央インベントリの場所への書込み権限が付与されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

    注意:

    「インストール・インベントリの設定」画面は、Windowsオペレーティング・システムでは表示されません。
  6. 「ようこそ」画面で、情報をレビューしてすべての前提条件を満たしていることを確認します。「次へ」をクリックします。
  7. 「自動更新」画面で次のオプションを選択します。
    • この時点でソフトウェアの更新をシステムで確認しないようにする場合は、「自動更新をスキップ」を選択します。

    • パッチ・ファイルをダウンロードした場合は、「ディレクトリからパッチを選択」を選択して、ローカル・ディレクトリに移動します。

    • My Oracle Supportアカウントを持っている場合にソフトウェアの更新を自動でダウンロードするには、「My Oracle Supportで更新を検索」を選択します。Oracle Supportの資格証明を入力して、「検索」をクリックします。インストーラがMy Oracle Supportにアクセスするようにプロキシ・サーバーを構成するには、「プロキシ設定」をクリックします。「接続のテスト」をクリックして接続をテストします。

    「次へ」をクリックします。
  8. 「インストールの場所」画面でOracleホーム・ディレクトリの場所を指定し、「次へ」をクリックします。
    Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』インストールおよび構成のためのディレクトリの理解に関する項を参照してください。
  9. 「インストール・タイプ」画面で、次に示す項目を選択します。
    1. Infrastructureの場合は、Fusion Middleware Infrastructureを選択します。
    2. Oracle Traffic Directorの場合は、Oracle Traffic Director
    インストールのタイプを選択し、インストールする製品および機能セットを選択します。
    • Oracle Traffic Directorをスタンドアロン・ドメインにインストールしているか、Oracle Traffic Directorをコロケート・ドメインのリモート・ノードにインストールしている場合には、「スタンドアロンOTD(WebLogic Serverとは切り離して管理)」を選択します。
    • Oracle Traffic Directorを管理サーバー・ノードのWebLogic Serverドメインにインストールしている場合には、「同じ場所に配置されたOTD(WebLogic Server経由で管理)」を選択します。

    重要:

    スタンドアロンOTDの場合は、Oracle Traffic Director 12cの以前のバージョンのみをアップグレードできます。Oracle Traffic Directorの11gから12cスタンドアロンへのアップグレードはサポートされません。
    「次へ」をクリックします。

    詳細は、「Oracle Traffic Directorのインストール」を参照してください。

  10. 「前提条件チェック」画面では、ホスト・コンピュータを分析して、特定のオペレーティング・システムの前提条件を満たしているか確認します。
    確認されたタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。
  11. 「インストールの概要」画面で、選択したインストール・オプションを確認します。
    これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルには、入力したすべての情報が収集して格納され、後で(コマンドラインから)サイレント・インストールを実行するために使用できます。

    「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

  12. 「インストールの進行状況」画面で、プログレス・バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。
  13. 「インストール完了」画面に、インストールの場所とインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。
  14. Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール後に、次のコマンドを入力して、製品ディストリビューションのインストーラを起動し、前述のステップを繰り返してインストーラの各画面を移動します。
    (UNIX) ./distribution_name_12.2.1.3.0_otd_linux64.bin
    (Windows) distribution_name_12.2.1.3.0_otd_win64.exe

アップグレードするOracle Traffic Director 11g環境でのアップグレード前のタスクの実行

この項に示されたタスクを実行してから、Oracle Traffic Director 11g固有の環境から最新の12c (12.2.1.3.0)へのアップグレードを開始してください。これらのタスクを行うことにより、短い停止時間でアップグレードを成功させることができます。

最新バージョンのOracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)にアップグレードする前に、次のステップに従う必要があります。
  1. 実行中の11g環境を停止します。

    注意:

    Oracle Traffic Directorインスタンスを11g環境で停止するには、「11g環境でのOracle Traffic Directorインスタンスの停止」を参照してください。

  2. Oracle Traffic Director 11g INSTANCE_HOMEに、Upgrade Assistantを実行して11g管理サーバーのconfig-storeにアクセスしているユーザーに対する読取り権限があることを確認します。
  3. Oracle Traffic Director 11gOracle Traffic Director 12cのインストールが別のホスト/マシンにある場合(たとえば、11gOEL5で12cOEL6にある)、次のいずれかを実行する必要があります。
    1. Upgrade Assistantで、アップグレードのソース・バージョンとして「11gソース」を選択する場合、Oracle Traffic Director 11gインスタンスのリモート・ディレクトリ・パスを指定する必要があります。

      ヒント:

      Oracle Traffic Directorのインストールコンポーネント構成のアップグレードに関する項を参照してください。

    2. ORACLE_HOMEおよびINSTANCE_HOMEディレクトリを11gホストから12cに、11gホストの場合と同じパスを保持して、リモートでコピーします。
      たとえば、12cホストで次を実行します。
      # scp -r <11g host>:/otd/oracle_home /otd/oracle_home
      # scp -r <11g host>:/otd/oracle_home /otd/oracle_home
    3. 11gホストの場合と同じパスを保持したまま、11gORACLE_HOMEおよびINSTANCE_HOMEのパスを12cホストにマウントします。
      たとえば、12cホストで次を実行します。
      # mount <11g host>:/otd/oracle_home on /otd/oracle_home
      # mount <11g host>:/otd/instance_home on /otd/instance_home
  4. Oracle Traffic Directorインスタンスでwebgateプラグインを構成している場合は、関連する変更が対応するOracle Traffic Director構成にプルされることを確認してから、アップグレードを実行する必要があります。

    ヒント:

    Traffic Directorコマンドライン・リファレンス11gリリース1 (11.1.1.7)pull-configに関する項を参照してください。

サーバーとプロセスの停止

Upgrade Assistantを実行してスキーマおよび構成をアップグレードする前に、管理サーバーや管理対象サーバーを含め、アップグレード前のすべてのプロセスとサーバーを停止する必要があります。

Oracle Fusion Middleware環境は、Oracle WebLogic Serverドメイン、管理サーバー、複数の管理対象サーバー、Javaコンポーネント、アイデンティティ管理コンポーネントなどのシステム・コンポーネント、およびメタデータのリポジトリに使用されるデータベースで構成できます。コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で停止する必要があります。

注意:

この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して、既存のアップグレード前のサーバーとプロセスを停止する方法について説明します。また、Oracle Fusion Middleware ControlとOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。「管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止」を参照してください。

アップグレード前のFusion Middleware環境を停止するには、アップグレード前のドメインに移動し、次のステップに従います。

ステップ1: システム・コンポーネントを停止する

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントを停止するには、stopComponentスクリプトを使用します。

  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh component_name

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopComponent.cmd component_name

システム・コンポーネントは任意の順序で停止できます。

ステップ2: 管理対象サーバーを停止する

WebLogic Server管理対象サーバーを停止するには、stopManagedWebLogicスクリプトを使用します。

  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。

ステップ3: Oracle Identity Managementのコンポーネントを停止する

Oracle Identity Managementのコンポーネント(Oracle Internet Directoryなど)を停止します。
  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh component_name

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopComponent.cmd component_name

ステップ4: 管理サーバーを停止する

管理サーバーを停止するときに、管理サーバーで稼働しているプロセス(WebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなど)も停止します。

管理サーバーを停止するには、stopWebLogicスクリプトを使用します。

  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopWebLogic.cmd

プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードおよび管理サーバーのURLを入力します。

ステップ5: ノード・マネージャを停止する

ノード・マネージャを停止するには、それが実行されているコマンド・シェルを閉じます。

またはnodemanager.propertiesQuitEnabledの属性をtrueに設定した後(デフォルトはfalseです)、WLSTを使用して、ノード・マネージャに接続して停止できます。WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンスstopNodeManagerを参照してください。

11g環境でのOracle Traffic Directorインスタンスの停止

複数のモードで、1つ以上のOracle Traffic Director 11gインスタンスを停止する方法を説明します。

11g環境でOracle Traffic Directorインスタンスを停止するために、管理コンソールまたはCLIを使用できます。

複数のモードで、1つ以上のOracle Traffic Director 11gインスタンスを停止する方法の詳細は、次のトピックを参照してください。

管理コンソールを使用したOracle Traffic Director 11gインスタンスの停止

1つ以上のOracle Traffic Director 11gインスタンスをグラフィカル・モードで停止する方法を説明します。

管理コンソールを使用してOracle Traffic Director 11gインスタンスを停止するには、次を実行する必要があります。

  1. Oracle Traffic Directorの管理コンソールにサインインします。

    ヒント:

    次のトピックの詳細と手順は、Oracle Traffic Director管理者ガイド(11.1.1.9)』を参照してください。
  2. ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  3. インスタンスを起動、停止または再起動する構成を選択します。
  4. ナビゲーション・ペインで、「インスタンス」を選択します。
  5. 起動、再起動または停止するインスタンスについて、必要に応じて、「起動/再起動」または「停止」ボタンをクリックします。

    注意:

    必要に応じて、次のことを行います。

    • 選択した構成のすべてのインスタンスを起動または再起動するには、「共通のタスク」ペインの「インスタンスの起動/再起動」をクリックします。

    • 構成のすべてのインスタンスを停止するには、「インスタンスの停止」をクリックします。

「コンソール・メッセージ」ペインにメッセージが表示され、インスタンスが停止したことが確認されます。

CLIモードを使用したOracle Traffic Director 11gインスタンスの停止

1つ以上のOracle Traffic Director 11gインスタンスをコマンドライン・モードで停止する方法を説明します。

1つ以上のOracle Traffic Director 11gインスタンスを停止するには、次のコマンドを実行します。

表3-2 Oracle Traffic Director 11gインスタンスの構成コマンド

アクション コマンド

停止

stop-instance

ヒント:

前述のトピックの詳細と手順は、Oracle Traffic Director管理者ガイド(11.1.1.9)』を参照してください。

次の例は、リファレンスおよび必須事項として提供されています。

apps1.example.comおよびapps2.example.comノードの構成soaを停止(stop)するコマンドは次のようになります。

tadm> stop-instance --config=soa apps1.example.com apps2.example.com

注意:

または、インスタンス・ディレクトリ内から次のstopコマンドを使用して、インスタンスを停止できます。

> $INSTANCE_HOME/net-config_name/bin/stopserv

Oracle Traffic Director 11g固有のアップグレードのためのUpgrade Assistantの起動

Upgrade Assistantを実行して、Oracle Traffic Directorコンポーネント構成を11gバージョンから12c (12.2.1.3.0)ドメインに移行します。

一度に1つのドメインのアップグレードを完了して、Upgrade Assistantを非SYSDBAユーザーとして実行することをお薦めします。

注意:

Upgrade Assistantを起動する前に、Upgrade Assistantを実行するプラットフォームのJVM文字エンコーディングがUTF-8に設定されていることを確認してください。

文字エンコーディングがUTF-8に設定されていない場合、名前にUnicode文字が含まれるファイルをダウンロードできません。そのため、アップグレードが失敗する可能性があります。

Upgrade Assistantを起動するには、次の手順に従います

  1. oracle_common/upgrade/binディレクトリに移動します。
    • (UNIX) NEW_ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
    • (Windows) NEW_ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
  2. Upgrade Assistantの起動:
    • (UNIX) ./ua
    • (Windows) ua.bat

コマンドラインで指定できるその他のパラメータの詳細は、次のトピックを参照してください。

Oracle Traffic Director固有のUpgrade Assistantパラメータ

Oracle Traffic Director固有のコマンドライン・パラメータを使用してUpgrade Assistantを起動できます。

Upgrade Assistantをコマンドラインから起動する際に、追加パラメータを指定できます。表3-3は、Upgrade AssistantOracle Traffic Directorをアップグレードするための固有のコマンドライン・パラメータを示しています。

表3-3 Upgrade Assistantのコマンドライン・パラメータ

パラメータ 必須またはオプション 説明

-readiness

非対応

実際のアップグレードを実行せずに、アップグレードの準備状況チェックを実行します。

OTDは11gのWebLogicドメインにはインストールされないため、このオプションはOTD 11gからのアップグレードには対応していません。

-threads

オプション

スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を識別します。

値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。

-response

サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックに必要

レスポンス・ファイルに保存された入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このレスポンス・ファイルは、GUIモードでUpgrade Assistantを実行したときの入力データから生成されます。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantサイレント・モードで(Upgrade Assistant画面を表示せずに)実行されます。

-examine

オプション

調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。

-readinessパラメータを指定した場合、このパラメータを指定しないでください。

-logLevel attribute

オプション

次のいずれかの属性を指定して、ロギング・レベルを設定します。

  • TRACE

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。

-logLevel TRACE属性を設定して、より多くのログが記録されるようにすることを検討してください。これは、失敗したアップグレードをトラブルシューティングする際に役立ちます。-logLevel TRACEが使用されると、Upgrade Assistantのログ・ファイルは非常に大きくなる可能性があります。

-logDir location

オプション

アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。このディレクトリには、Upgrade Assistantによってログ・ファイルと一時ファイルが作成されます。

デフォルトの場所は次のとおりです。

(UNIX)

NEW_ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs
NEW_ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/temp

(Windows)

NEW_ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs
NEW_ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/temp

-help

オプション

すべてのコマンドライン・オプションを表示します。

Oracle Traffic Director 11gのコンポーネント構成のアップグレード

11gバージョンのコンポーネント構成をアップグレードするためにUpgrade Assistantを実行する際には、Oracle Traffic Directorドメインに基づいて次の点を考慮してください。

Upgrade Assistantを実行して、Oracle Traffic Directorコンポーネント構成を11gバージョンから12c (12.2.1.3.0)コロケート・ドメインに移行します。

次のモードで、Upgrade Assistantを実行できます。

グラフィカル・モードによるOracle Traffic Director 11gのアップグレード

グラフィカル・モードを使用してOracle Traffic Directorをアップグレードするには、アップグレード・ウィザードを実行します。

アップグレード・アシスタンスを起動し、次のステップを実行します。

  1. 「ようこそ」画面に実行する必要があるアップグレード前のタスクが表示されます。

    これらのタスクを確実に実行し、「次」をクリックして続行します。

  2. 「アップグレード・タイプ」画面で「ドメインによって使用されるすべての構成」を選択し、「ドメイン・ディレクトリ」フィールドに12c (12.2.1.3.0)のドメイン・パスを入力します。

    「次へ」をクリックして、続行します。

  3. 「コンポーネント・リスト」画面に、アップグレードする必要があるコンポーネントのリストが表示されます。

    「次へ」をクリックして、続行します。

  4. 「前提条件」画面で、画面に示されたすべての前提条件を満たしていることを確認します。

    すべてのチェック・ボックスを選択し、「次」をクリックして続行します。

  5. Oracle Traffic Directorの「アップグレード・パス」画面で、アップグレードのソース・バージョンとして「11gソース」を選択します。

    11gインスタンスを含むディレクトリが異なるノードにある場合は、「リモート・ディレクトリ」チェック・ボックスを選択します。

    Oracle Traffic Director 11gインスタンスを含むディレクトリを指定します。

    図3-1 Upgrade AssistantOracle Traffic Director 11gのアップグレード・パス


    Upgrade AssistantのOracle Traffic Director 11gのアップグレード・パス

    「次」をクリックして続行します。

  6. オプション: Oracle Traffic Director 11g「SSLトークンPIN」画面が表示されるのは、Oracle Traffic Director構成のいずれかでSSLが有効な場合、およびSSLトークントークンPINで保護されている場合のみです。

    「SSLトークンPIN」フィールドにSSLトークンのPINを入力し、12cOracle Traffic Director構成の「Oracleウォレット・パスワード」を設定します。

    図3-2 Upgrade AssistantOracle Traffic Director 11gのSSLトークンPIN


    Upgrade AssistantのOracle Traffic Director 11gのSSLトークンPIN

    「次」をクリックして続行します。

  7. 「調査」画面に調査プロセスのステータスが表示され、コンポーネントのアップグレード準備ができているかチェックされます。

    プロセスが完了したら、「次」をクリックして続行します。

  8. 「アップグレード・サマリー」画面が表示されます。

    「レスポンス・ファイルの保存」ボタンをクリックして、レスポンス・ファイルを作成します。

    レスポンス・ファイルはUpgrade Assistantで書出し可能なテキスト・ファイルで、様々な画面への入力内容がすべて保存されます。

    後でこのファイルをコマンドラインによるアップグレードの入力として使用し、GUIをバイパスできます。

    「アップグレード」をクリックして続行します。

  9. 「アップグレードの進行状況」画面にアップグレード・プロセスが表示されます。

    アップグレード・プロセスが完了したら、「次」をクリックして続行します。

  10. 「アップグレード成功」画面で、アップグレード中にエラーが発生したかログ・ファイルでチェックします。

    「閉じる」をクリックして、アップグレードを完了します。

サイレント・モードによるOracle Traffic Director 11gのアップグレード

コロケートOracle Traffic Directorをサイレント・モード(コマンドライン・モード)でアップグレードできます。

サイレント・モードを使用してOracle Traffic Directorをアップグレードするには、アップグレード・ウィザードを使用して生成されたレスポンス・ファイルによってUpgrade Assistantコマンドを実行します。

構文

アップグレードが成功すると、コンソールに成功メッセージが表示されます。ログ・ファイルは次のパスにあります。

<12.2.1.3.0 oracle home>/oracle_common/upgrade/logs

サイレント・アップグレードのコマンドライン(UNIXの場合)

<12.2.1.3.0 oracle home>/oracle_common/upgrade/bin/ua -response <response-file> -logLevel <Log-verbosity>

注意:

SSL_TOKEN*フィールドは、11gインスタンスにSSLが有効なフィールドがある場合のみ適用可能です。

サンプル・レスポンス・ファイル

次に、必要事項の例としてサンプル・レスポンス・ファイルを示します。

# This is a response file for the Fusion Middleware Upgrade Assistant.
# Individual component upgrades are performed in the order they are described here.
# Each upgrade is introduced by a section header containing the name of the component and name of the upgrade plugin.
# The form of the section header is
# [ComponentName.PluginName]

# These names can be found in the Upgrade Descriptor files for the components.
# Individual input lines consist of a name, an equal sign, and a value.
# The name is in two parts separated by a period. The first part is the "name" attribute from the Descriptor File XML tag by which the plugin refers to the value.
# The second part of the name identifies a field within that value. Some input types have only one field, while other types can have half a dozen.
# Do not intermix input lines that apply to different XML tags.
[GENERAL]
 
# This is the file format version number.  Do not change the next line.
fileFormatVersion = 3
 
# The next section contains information for accessing a WebLogic Server domain.
[UAWLSINTERNAL.UAWLS]
 
# The following number uniquely identifies this instance of an upgrade plugin.
# Do not change it.
pluginInstance = 1
 
# Specifies the WebLogic Server domain directory:
UASVR.path = /export/orahome/domains/otd_domain
 
# The next section contains the information for performing a mid-tier upgrade on Oracle JRF, as described in the Upgrade Descriptor file located at
#   /export/orahome/oracle_common/plugins/upgrade/jrfua.xml
# Do not change the next line.
[JRF.JRF_CONFIG_PLUGIN]
 
# The following number uniquely identifies this instance of an upgrade plugin.  Do not change it.
pluginInstance = 1
 
# The next section contains the information for performing a mid-tier upgrade on System Components Infrastructure, as described in the Upgrade Descriptor file located at
#   /export/orahome/oracle_common/plugins/upgrade/syscomp.xml
# Do not change the next line.
[CAM.SYSCOMP]
 
# The next section contains the information for performing a mid-tier upgrade on Oracle Traffic Director, as described in the Upgrade Descriptor file located at
#   /export/orahome/otd/plugins/upgrade/otd-upgrade.xml
# Do not change the next line.
[OTD.CONFIG_UPGRADE]
 
# The following number uniquely identifies this instance of an upgrade plugin.  Do not change it.
pluginInstance = 12
 
# Specifies a choice from a collection of values,
# "Select the source version for the upgrade"
UPGRADE_CHOICE.choose = 11-12
 
# Specifies the choice for a yes/no option:
#  "Remote directory"
REMOTE_INSTANCE_HOME.option = no
 
# Specifies a file or directory:
#  "Enter the directory that contains Oracle Traffic Director 11g instances (including admin-server)."
OTD_11_INSTANCE_HOME.path = /export/otd_11g_home/instances
 
# The SSL_TOKEN* fields below are applicable only if the 11g instance has SSL enabled config.
# The table below lists the 11g Oracle Traffic Director configurations whose SSL tokens are protected with a token pin. If you want to upgrade these SSL certificates, then you must provide the SSL token pin as well as an Oracle wallet password
# The below lines describe a Table input:
#       Each non-comment line represents a cell in the table in the form of
#       TABLE-NAME.COLUMN-NAME.ROW-NUMBER.DATATYPE-KEYWORD.
#       Simple strings have a "string" keyword suffix.
#       Boolean options have an "option" keyword suffix and yes/no values.
#       Encrypted passwords have an "encryptedPassword" keyword suffix.
#       To specify a different password in cleartext, use the "cleartextPassword" keyword instead.
SSL_TOKEN_TABLE.CONFIG_NAME.0.string = test
SSL_TOKEN_TABLE.SSL_TOKEN_PIN.0.encryptedPassword = 050C0F4F5030C0A319B1DE00BBC3AD79C7
SSL_TOKEN_TABLE.WALLET_PSWD.0.encryptedPassword = 057033B2E49C479BDC52E21ABA8FF28263DF8EB1DCCA2C93C5

Oracle Traffic Directorコンポーネント構成によるアップグレード成功の検証

すべてのコンポーネント構成のアップグレード・ステップが完了したら、成功したかどうか確認するために、Oracle Traffic Directorドメインのアップグレードされた構成をチェックします。

この項では、Oracle Traffic Directorドメインのコンポーネント構成のアップグレードを検証するステップを説明します。

Oracle Traffic Director 11g構成の場合

  • config-storeserver.xmlのバージョンが12c (12.2.1.3.0)に変更されています。

  • ローカルOracle Traffic Directorインスタンスの場合、スクリプトおよびobj.confファイルのORACLE_HOMEの値が、新しいORACLE_HOMEに更新されています。

アップグレード後のタスク

プロセスに従って、Oracle Traffic Directorを11gから最新の12c (12.2.1.3.0)バージョンにアップグレードする際のアップグレード後のタスクを完了します。

Upgrade Assistantを使用してOracle Traffic Director 12c (12.2.1.3.0)にアップグレードした後に実行する必要のある、次のアップグレード後のタスクのリストを確認します。

  • Oracle Traffic Directorシステム・コンポーネント・インスタンスはアップグレード後に作成する必要があるため、Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用して、Oracle Traffic Directorシステム・コンポーネント構成をマシンにターゲット指定して作成してください。

    ヒント:

    Oracle Traffic Directorの管理インスタンスの管理に関する項を参照してください。

  • フェイルオーバーの設定はデプロイメント・タスクです。

    これらのステップは、アップグレード以外でアップグレード後のステップとして処理するのが適しています。

    ヒント:

    デプロイメント・トポロジおよびフェイルオーバー・グループの構成の詳細は、Oracle Traffic Directorの管理Oracle Traffic Directorの高可用性の構成に関する項を参照してください。

  • Oracle Traffic Director構成ファイル内のINSTANCE_HOMEおよびORACLE_HOME以外のパスへの参照は、アップグレード後にアクセスできない可能性があります。

    これは手動で構成する必要があります。

Oracle Traffic Directorのアップグレード後のサーバーとプロセスの起動

Oracle Traffic Directorの11gから最新の12c (12.2.1.3.0)バージョンへのアップグレードが成功したら、管理サーバー、管理対象サーバーおよびシステム・コンポーネントを含め、すべてのプロセスとサーバーを起動します。

コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。

12c環境でOracle Traffic Directorを起動するには、「サーバーおよびプロセスの起動」を参照してください。

管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動の詳細は、次のトピックでプロシージャ、プロセスおよびサーバーの詳細を参照してください。

サーバーおよびプロセスの起動

アップグレードが正常に完了したら、すべてのプロセスと管理サーバーや管理対象サーバーを含めたすべてのサーバーを再起動します。

コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。

注意:

この項の手順では、WLSTコマンドラインまたはスクリプトを使用してサーバーとプロセスを起動する方法について説明します。また、Oracle Fusion Middleware ControlとOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。『Oracle Fusion Middlewareの管理』管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。

Fusion Middleware環境を起動するには、次のステップに従います。

ステップ1: 管理サーバーの起動

管理サーバーを起動すると、WebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなど、管理サーバーで実行されているプロセスも起動されます。

管理サーバーを起動するには、startWebLogicスクリプトを使用します。

  • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh

  • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd

プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードおよび管理サーバーのURLを入力します。

ステップ2: ノード・マネージャの起動

ノード・マネージャを起動するには、startNodeManagerスクリプトを使用します。

  • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh

  • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startNodeManager.cmd

ステップ3: Oracle Identity Managementコンポーネントの起動

環境の一部を成している、Oracle Internet DirectoryなどのOracle Identity Managementコンポーネントを起動します。
  • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name

  • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name

ステップ4: 管理対象サーバーの起動

WebLogic Server管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogicスクリプトを使用します。

  • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url

  • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。

注意:

通常、管理対象サーバーを起動すると、そのサーバーにデプロイされているアプリケーションが開始されます。したがって、管理対象サーバーの起動後にアプリケーションを手動で開始する必要はありません。

ステップ5: システム・コンポーネントの起動

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントを起動するには、startComponentスクリプトを使用します。

  • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name

  • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name

システム・コンポーネントは任意の順序で起動できます。