比較: 最長共通部分文字列

「最長共通部分文字列」比較では、2つの文字列/文字配列の値を比較し、両方の値に共通する文字の連続(部分文字列、その部分文字列が文字列値の全部か一部かに関係なく)の最大長を判断することにより、2つの値が一致しているかどうかを判断します。

文字列の先頭または末尾に、単語の削除による比較では無視するのが困難なノイズがある場合、または、特定の長さを超える文字の共通する連続が文字列値に含まれ、それらが関連付けられている場合は、「最長共通部分文字列」比較を使用して、文字列値間の一致を検索します。たとえば、「Nomura Securities Co., Ltd.」と「Nomura Investor Relations Co., Ltd.」を照合すると、最長共通部分文字列は「Nomura」の6文字です。

多くの場合、「最長共通部分文字列」比較をデシジョン表内の下位の一致ルールで使用すると、類似性はあるが他のルールを使用すると一致にならない(たとえば、語順の問題や余分なノイズのため)一致候補を検索してレビューできます。

この比較では、結果バンドの使用がサポートされています。

次の表に、構成オプションを示します。

オプション タイプ 説明 デフォルト値

データなしのペアを照合

はい/いいえ

このオプションは、識別子の2つのデータなし(Null、または空白文字のみを含む)値を比較した際に、比較結果を判断します。

「いいえ」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、「データなし」の比較結果が返されます。

「はい」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、0の比較結果が返されます。「データなし」結果が返されるのは、データなし値と移入値を比較した場合のみです。

いいえ

大文字/小文字を区別しない

はい/いいえ

値を比較する際に、大文字/小文字を区別しないかどうかを設定します。

はい

この例では、「最長共通部分文字列」比較を使用して、顧客名の一致候補を識別します。

次のオプションを指定します。

  • データなしのペアを照合= いいえ

  • 大文字/小文字を区別しない = はい

「空白の切捨て」変換を使用して、値を比較する前に値からすべての空白を削除します。

結果例

次の表に、前述の構成を使用した比較結果をいくつか示します。

表1-50 結果例: 最長共通部分文字列

値A 値B 比較結果

Jill Lewis

Jill Lewis-Thompson

9

Jill Lewis

Bill Lewis

8

Jill Lewis

Jill Lonerghan

5

Michael Davis **DO NOT CALL**

Michael Davis

12

Tom Featherstone ----DECEASED----

Thomas David Featherstone

12

Tom Featherstone

John Feathers

8